JP3983895B2 - 内視鏡用バスケット型把持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、経内視鏡的に体腔内から異物等を捕捉して排出するために用いられる内視鏡用バスケット型把持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡用バスケット型把持具は一般に、前後両端で結束された少なくとも三本の弾性ワイヤでかご状に形成されたバスケット部をシースの先端から出し入れ自在に配置し、そのバスケット部が、シースの先端内に引き込まれることにより窄まり、シースの先端から突出した状態では自己の弾性によってかご状に膨らむようになっている。
【0003】
そのような内視鏡用バスケット型把持具の先端結束部においては、複数の弾性ワイヤが束ねられて筒状の先端チップに通され、銀ロー付けなどによって互いに固着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のように複数の弾性ワイヤを束ねて筒状の先端チップに挿通固着した構造では、組み立ての際に、各弾性ワイヤが固着される前に先端チップ内でガタついて位置関係が狂い、その結果バスケット部の膨らみ形状に歪みが発生して、異物を捕獲し難くなったり、捕獲した異物を落下し易くなってしまう場合がある。
【0005】
そこで本発明は、複数の弾性ワイヤを先端において所望の正しい位置関係に結束して、バスケット部を予定通りの形状に膨らませることができる内視鏡用バスケット型把持具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用バスケット型把持具は、前後両端で結束された少なくとも三本の弾性ワイヤによってかご状に膨らんだ形状に形成されたバスケット部をシースの先端から出し入れ自在に配置し、上記バスケット部が、上記シースの先端内に引き込まれることにより窄まり、上記シースの先端から突出した状態では自己の弾性によって上記かご状に膨らむようにした内視鏡用バスケット型把持具において、上記弾性ワイヤの本数と同数の貫通孔が所定の位置関係で並列に形成された先端チップを設け、上記複数の弾性ワイヤを一本毎に独立して上記貫通孔に挿通して上記複数の弾性ワイヤの先端部分どうしを結束したことを特徴とする。
【0007】
なお、上記弾性ワイヤが上記バスケット部の先端でU字状に曲げ戻され、その曲げ戻された双方の部分が各々上記先端チップの貫通孔に挿通されていてもよい。
【0008】
そして、上記弾性ワイヤが上記先端チップに対して固着されていなくてもよく、或いは、上記弾性ワイヤが上記先端チップに対して固着されていてもよい。
【0009】
【発明の実態の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の先端部分を示しており、例えばステンレス鋼線の撚り線又は単線からなる四本の弾性ワイヤ1を各々同形状に折り曲げてそれらを前後両端で互いに固着、結束し、全体としてかご状に膨らんだ形状のバスケット部10が形成されている。
【0010】
四本の弾性ワイヤ1の先端は先端チップ20に差し込まれて結束され、基端は、後端結束パイプ50に差し込まれて、そこに銀ロー付け等によって固着されている。
【0011】
その後端結束パイプ50には、例えばステンレス鋼線の撚り線からなる操作ワイヤ40が逆側から差し込まれて銀ロー付け等によって固着されている。その結果、後端結束パイプ50を介して四本の弾性ワイヤ1と操作ワイヤ40とが連結されている。
【0012】
操作ワイヤ40は、例えば四フッ化エチレン樹脂チューブからなるシース30内に軸線方向に進退自在に挿通されていて、シース30の基端に連結された操作部(図示せず)において進退操作される。
【0013】
後端結束パイプ50はシース30内において進退自在な外径寸法であり、操作ワイヤ40を軸線方向に進退操作することにより四本の弾性ワイヤ1がシース30の先端内に出入りし、弾性ワイヤ1はシース30の先端内に引き込まれることにより窄まり、シース30の先端から突出した状態では自己の弾性によってバスケット部10が元のかご状に膨らむ。
【0014】
先端チップ20には、図2にも示されるように、弾性ワイヤ1がガタつきなく通される径の貫通孔21が、上下左右対称の位置に弾性ワイヤ1の数と同数の四つ形成されている。
【0015】
そして、各貫通孔21に弾性ワイヤ1が一本ずつ独立して通され、それによって四本の弾性ワイヤ1が先端で結束された状態になっている。
したがって、先端結束部における四本の弾性ワイヤ1の位置関係は先端チップ20に形成された貫通孔21の位置関係によって決まり、予め設定された通りの所望の位置関係を得ることができるので、バスケット部10を所望の形状に膨らませることができる。
【0016】
先端チップ20は、この実施の形態においては、四本の金属製の短筒を銀ロー付けやスポット溶接等により固着して一体化して形成されている。ただし、そのような四つの貫通孔21を有する断面形状の引き抜き材等から形成してもよく、或いはプラスチックで成形してもよい。
【0017】
バスケット部10は四本の弾性ワイヤ1により構成されているが、この実施の形態においては、弾性ワイヤ1が先端チップ20の先に出た部分でU字状に曲げ戻され(先端曲げ戻し部1a)、その曲げ戻された双方の部分が各々先端チップ20の貫通孔21に挿通されている。したがって、バスケット部10は素材としては二本の弾性ワイヤ1によって形成されている。
【0018】
なお、先端チップ20に対する弾性ワイヤ1の通し方は、図3に示されるように二つの先端曲げ戻し部1aが平行になるようにしてもよいが、図4に示されるように、いわゆるたすき掛け状にしてもよい。
【0019】
各弾性ワイヤ1は先端チップ20に固着されておらず、貫通孔21に単に挿通されているだけである。しかし、弾性ワイヤ1は先端チップ20の後端近傍で大きく外方に曲がってバスケット部10を形成しているので、先端チップ20がバスケット部10の先端から移動することはない。
【0020】
ただし、先端チップ20を銀ロー付け又は半田付け等によって弾性ワイヤ1と固着してもよく、その場合、図5に示されるように、銀ロー又は半田100を先端チップ20の前端面に盛り上げて、半球状に滑らかに丸めてもよい。
【0021】
また、先端チップ20を弾性ワイヤ1と固着する場合には、図6に示されるように、弾性ワイヤ1を曲げ戻すことなく、先端チップ20との固着部で切断してもよい。その場合も、図7に示されるように、銀ロー又は半田100を先端チップ20の前端面に盛り上げて、半球状に滑らかに丸めてもよい。
【0022】
なお、先端チップ20に形成された複数の貫通孔21の位置関係は、図8に例示されるように、必ずしも上下左右対称である必要はなく、バスケット部10が使用目的に応じた形状に膨らむようにすればよい。22は、先端チップ20を形成する四つの短筒が固着された軸棒である。
【0023】
また、バスケット部10を形成する弾性ワイヤ1の数は必ずしも四本である必要はなく、少なくとも三本あればよい。図9は弾性ワイヤ1を六本用いた例であり、先端チップ20にはそれと同数の貫通孔21が設けられる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、バスケット部を形成する弾性ワイヤと同じ数だけ先端チップに形成された貫通孔に各弾性ワイヤの先端部分を一本毎に独立して挿通して、複数の弾性ワイヤの先端部分どうしを結束したことにより、先端結束部における弾性ワイヤの位置関係は先端チップに形成された貫通孔の位置関係によって決まり、予め設定された通りの所望の位置関係を得ることができるので、バスケット部を予定通りの形状に膨らませることができ、安定した異物捕獲能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の先端部分の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の正面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の先端部分の拡大側面断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の先端部分の拡大側面断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の先端部分の拡大側面断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の先端チップの斜視図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態の内視鏡用バスケット型把持具の正面図である。
【符号の説明】
1 弾性ワイヤ
10 バスケット部
20 先端チップ
21 貫通孔
30 シース
40 操作ワイヤ
Claims (4)
- 少なくとも四本の弾性ワイヤの先端部分を先端チップで結束してかご状に膨らんだ形状に形成されたバスケット部をシースの先端から出し入れ自在に配置し、上記バスケット部が、上記シースの先端内に引き込まれることにより窄まり、上記シースの先端から突出した状態では自己の弾性によって上記かご状に膨らむようにした内視鏡用バスケット型把持具において、
上記先端チップには上記弾性ワイヤの本数と同数の貫通孔が軸線を前後方向に向けて並列に設けられ、上記各弾性ワイヤは、一本の素材ワイヤを上記先端チップの先端側でU字状に曲げ戻して二本の弾性ワイヤが形成されたものであって、その各弾性ワイヤが上記先端チップに対して固着されることなく一本毎に独立して上記貫通孔に挿通されることにより全ての弾性ワイヤの先端部分どうしが結束され、上記先端チップの後端近傍において上記各弾性ワイヤが外方に曲げられて上記バスケット部を形成していることを特徴とする内視鏡用バスケット型把持具。 - 上記先端チップが、並列に配置された複数の短筒を一体化した形状に形成されている請求項1記載の内視鏡用バスケット型把持具。
- 上記複数の短筒の間に棒状軸が配置されて、上記棒状軸が上記複数の短筒と共に一体化されている請求項2記載の内視鏡用バスケット型把持具。
- 上記複数の短筒が上記棒状軸の周囲に非対称性を有する状態に配置されている請求項3記載の内視鏡用バスケット型把持具。
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