JP3983622B2 - パワーデバイス駆動回路 - Google Patents

パワーデバイス駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3983622B2
JP3983622B2 JP2002231307A JP2002231307A JP3983622B2 JP 3983622 B2 JP3983622 B2 JP 3983622B2 JP 2002231307 A JP2002231307 A JP 2002231307A JP 2002231307 A JP2002231307 A JP 2002231307A JP 3983622 B2 JP3983622 B2 JP 3983622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
circuit
side switching
terminal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002231307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004072942A5 (ja
JP2004072942A (ja
Inventor
一明 日山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002231307A priority Critical patent/JP3983622B2/ja
Priority to US10/357,216 priority patent/US6680630B1/en
Priority to DE10317374A priority patent/DE10317374B4/de
Publication of JP2004072942A publication Critical patent/JP2004072942A/ja
Publication of JP2004072942A5 publication Critical patent/JP2004072942A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3983622B2 publication Critical patent/JP3983622B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K17/081Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage without feedback from the output circuit to the control circuit
    • H03K17/0812Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage without feedback from the output circuit to the control circuit by measures taken in the control circuit
    • H03K17/08128Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage without feedback from the output circuit to the control circuit by measures taken in the control circuit in composite switches
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/538Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a push-pull configuration

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーデバイス駆動回路に係る発明であって、特に、誤動作や破壊防止し、小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に、従来の三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。この三相インバータ回路100は、ハイサイドスイッチング素子101,103,105とローサイドスイッチング素子102,104,106と、それら各ハイサイドスイッチング素子101,103,105と各ローサイドスイッチング素子102,104,106にそれぞれ並列に接続された6個のダイオード107〜112から構成されている。
【0003】
これらハイサイドスイッチング素子101,103,105とローサイドスイッチング素子102,104,106は、電源113から電源が供給される。これらハイサイドスイッチング素子101,103,105とローサイドスイッチング素子102,104,106を繋ぐ配線には、自己インダクタンスが存在し、図8では自己インダクタンス114〜121までが図示されている。ここで、ハイサイドスイッチング素子101,103,105及びローサイドスイッチング素子102,104,106は、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT:insulated gate bipolar transistor)である。
【0004】
これら三相インバータ回路100には、三相モータ122などの負荷が接続されている。また、各ハイサイドスイッチング素子101,103,105にはハイサイドスイッチング駆動回路が、各ローサイドスイッチング素子102,104,106にはローサイドスイッチング駆動回路がそれぞれ接続されている。なお、図8では、ハイサイドスイッチング素子101のハイサイドスイッチング駆動回路200とローサイドスイッチング素子102のローサイドスイッチング駆動回路300については図示しているが、他のハイサイドスイッチング素子103,105やローサイドスイッチング素子104,106の駆動回路については記載を省略している。なお、インバータ回路、ハイサイドスイッチング駆動回路及びローサイドスイッチング駆動回路がパワーデバイス駆動回路を構成している。
【0005】
ハイサイドスイッチング素子101のハイサイドスイッチング駆動回路200は、エミッタフォロワ回路と高耐圧IC201及びこれらを駆動するための電源202とコンデンサ203,204とで構成されている。ここで、エミッタフォロワ回路は、NPNトランジスタ205(オン側エミッタフォロワトランジスタ)とPNPトランジスタ206(オフ側エミッタフォロワトランジスタ)とで構成され、それらのエミッタ端子にはそれぞれ抵抗207,208が接続された後、共通にハイサイドスイッチング素子101のゲート端子に接続されている。高耐圧IC201は、高圧側電源端子Vbと高圧側基準端子Vsとの間にコンデンサ203が設けられ、低圧側電源端子Vccと低圧側基準端子Vssとの間にコンデンサ204が設けられている。高耐圧IC201の入力端子INは、ハイサイドスイッチング素子の駆動信号(Hi−IN)が入力され、出力端子OUTはエミッタフォロワ回路へ駆動信号を出力する。
【0006】
同様にローサイドスイッチング素子102のローサイドスイッチング駆動回路300も、エミッタフォロワ回路と高耐圧IC301及びこれらを駆動するための電源302とコンデンサ303,304とで構成されている。ここで、エミッタフォロワ回路は、NPNトランジスタ305とPNPトランジスタ306とで構成され、エミッタ端子にはそれぞれ抵抗307,308が接続された後、共通にローサイドスイッチング素子10のゲート端子に接続されている。高耐圧IC301は、高圧側電源端子Vbと高圧側基準端子Vsとの間にコンデンサ303が設けられ、低圧側電源端子Vccと低圧側基準端子Vssとの間にコンデンサ304が設けられている。コンデンサ204,304は、電源309に接続されている。高耐圧IC301の入力端子INは、ローサイドスイッチング素子の駆動信号(Low−IN)が入力され、出力端子OUTはエミッタフォロワ回路へ駆動信号を出力する。
【0007】
図8には、上記の説明以外に高耐圧IC201,301には、アノードを低圧側基準端子Vssにカソードを高圧側基準端子Vsに接続したクランプダイオード209,310が設けられている。これは特開平10−42575に開示されているように、負荷の駆動行う際にハイサイドスイッチング素子101,103,105又はローサイドスイッチング素子102,104,106がスイッチングすると、電流の単位時間あたりの変化dI/dtと配線の自己インダクタンス114〜121により発生するマイナス電位のサージ(以下、マイナスサージと呼ぶ)から高耐圧IC201,301を保護するために設けられてものである。
【0008】
しかし、クランプダイオード209,310のみでは、マイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC201,301を十分に保護することができない場合があった。そこで、図8に示す三相インバータ回路及びその駆動回路では、ローサイドスイッチング素子104のエミッタ端子と電源309の負極との間に抵抗400を設けて、マイナスサージが発生したときにクランプダイオード209,310に流れるマイナスサージの電流を制限して、高耐圧IC201,301を保護している。これは、PCT出願(WO 01/59918)に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示した三相インバータ回路及びその駆動回路において、ハイサイドスイッチング素子101とローサイドスイッチング素子104のみがON状態から、ハイサイドスイッチング素子101がOFF状態になったときに発生するマイナスサージについて説明する。
【0010】
まず、ハイサイドスイッチング素子101とローサイドスイッチング素子104のみがON状態のときでは、電源113の正極から供給された電流が、ハイサイドスイッチング素子101、自己インダクタンス114、負荷122、自己インダクタンス117、ローサイドスイッチング素子104、自己インダクタンス121順の経路を流れて電源113の負極に戻る。
【0011】
次に、上記の状態からハイサイドスイッチング素子101がOFF状態に変化すると、負荷12に流れる電流の経路は、負荷122、自己インダクタンス117、ローサイドスイッチング素子104、自己インダクタンス120、ダイオード108、自己インダクタンス115、負荷122順の経路に切り替わる。このとき配線の自己インダクタンス114,115,120,121によりマイナスサージが発生する。
【0012】
このマイナスサージが発生すると、ハイサイドスイッチング駆動回路200の高耐圧IC201の低圧側基準端子Vssと高耐圧側基準端子Vsとの間に、自己インダクタンス114,115,120の誘導電圧とダイオード108の順方向電圧の合計が印加されることになる。このとき、クランプダイオード209がON状態となり高耐圧IC201の低圧側基準端子Vssと高耐圧側基準端子Vsとの間には、並列接続されているクランプダイオード20の順方向電圧が印加されることになる。
【0013】
さらに、図8では、高耐圧IC201の低圧側基準端子Vssと高耐圧側基準端子Vsとの経路上に抵抗400が設けられているので、クランプダイオード209に流れる電流を制限することができる。よって、マイナスサージの電流も抵抗400により制限され、クランプダイオード209の順方向電圧が高耐圧IC201の誤動作・破壊を引き起こさない程度の電圧に制限する。抵抗400の値を大きくすることにより抵抗400での電圧降下を大きくなり、クランプダイオード209の順方向の電圧を制限できる。
【0014】
図8に示した三相インバータ回路及びその駆動回路であっても、配線の自己インダクタンス114〜121により発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC201,301を保護することができる。しかし、図8に示したローサイドスイッチング素子102,104,106のローサイドスイッチング駆動回路では、電源302,309をそれぞれのローサイドスイッチング素子102,104,106に設けなければならず、電源部のコストが増大する問題があった。また、駆動回路の小型化、低価格化のためには、各ローサイドスイッチング素子102,104,106の電源302,309を1つにまとめ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC301が必要のない回路構成にする必要があった。
【0015】
そこで、本発明は、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICを保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となり駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る解決手段は、インバータ回路を構成し、一方の端子を負荷に接続し、他方の端子をインバータ回路の低電位ラインに接続している複数のローサイドスイッチング素子と、インバータ回路を構成し、一方の端子を負荷に接続し、他方の端子をインバータ回路の高電位ラインに接続している複数のハイサイドスイッチング素子と、第1エミッタフォロワ回路及び高耐圧ICを有し、高耐圧ICに入力された第1駆動信号が第1エミッタフォロワ回路に接続されたハイサイドスイッチング素子を駆動する複数のハイサイドスイッチング駆動回路と、高耐圧ICに繋がった第1、第2の低電位及び高電位電源配線を有し、第2の低電位及び第2の高電位電源配線に接続された入力バッファと、第2の低電位及び第1の高電位電源配線に接続された第2エミッタフォロワ回路を備え、入力バッファに入力された第2駆動信号が第2エミッタフォロワ回路に接続されたローサイドスイッチング素子を駆動する複数のローサイドスイッチング駆動回路とを備え、複数のローサイドスイッチング駆動回路は、複数のローサイドスイッチング駆動回路間で共通に接続されている第1の電源と、第1の電源と第1の低電位及び高電位電源配線を介して接続された第1のコンデンサと、第1の電源と第2の低電位及び高電位電源配線を介して接続された第2のコンデンサと、第1の低電位電源配線と第1のコンデンサとの接続点と、ローサイドスイッチング素子の一方の端子と接続された第2の低電位電源配線との間に接続された第1の電流制限素子と、第1の電源と入力バッファとを接続する第2の低電位及び高電位電源配線に介挿された第2の電流制限素子とをさらに備える。
【0017】
本発明の請求項2に係る解決手段は、請求項1記載のパワーデバイス駆動回路であって、ローサイドスイッチング素子のオン側ゲート抵抗の代わりに第1の電流制限素子を設けた。
【0018】
本発明の請求項3に係る解決手段は、請求項1又は請求項2に記載のパワーデバイス駆動回路であって、ハイサイドスイッチング駆動回路は、高耐圧ICと第1エミッタフォロワ回路との間の配線上にインバータ回路で発生するサージ電流を制限するための第3の電流制限素子を有する。
【0019】
本発明の請求項4に係る解決手段は、請求項3に記載のパワーデバイス駆動回路であって、第3の電流制限は、高耐圧ICの高圧側基準端子と第1エミッタフォロワ回路の一方の端子との配線上と、ハイサイドスイッチング駆動回路を駆動するための第2の電源の負極と高圧側基準端子との配線上と、高耐圧ICの高圧側電源端子と第2の電源の正極との配線上に設けられている。
【0020】
本発明の請求項5に係る解決手段は、請求項4に記載のパワーデバイス駆動回路であって、ハイサイドスイッチング駆動回路は、第2の電源の正極と第1エミッタフォロワ回路の一方の端子との間に設けられた第3のコンデンサと、第1エミッタフォロワ回路のオン側ゲート抵抗の代わりに、第3のコンデンサとハイサイドスイッチング素子の一方の端子との間に設けられた第4の電流制限素子とを有する。
【0021】
本発明の請求項6に係る解決手段は、請求項4に記載のパワーデバイス駆動回路であって、ハイサイドスイッチング駆動回路は、アノードを第1エミッタフォロワ回路の一方の端子側に、カソードを第2の電源の負極側に接続するバイパスダイオードをさらに有する。
【0022】
本発明の請求項7に係る解決手段は、請求項3又は請求項6に記載のパワーデバイス駆動回路であって、高耐圧ICは、高耐圧ICの低圧側基準及び電源端子が第2の電流制限素子を介さずにローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位及び高電位電源配線と接続されている。
【0023】
本発明の請求項8に係る解決手段は、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のパワーデバイス駆動回路であって、ハイサイドスイッチング駆動回路は、ハイサイドスイッチング駆動回路の第1エミッタフォロワ回路を構成するPNPトランジスタのベース端子と高耐圧ICの出力端子との間に接続された第5の電流制限素子と、ベース端子を高耐圧ICの高圧側基準端子に、コレクタ端子をPNPトランジスタのベース端子に、エミッタ端子をPNPトランジスタのコレクタ端子にそれぞれ接続したトランジスタとをさらに有する。本発明の請求項9に係る解決手段は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のパワーデバイス駆動回路であって、第1エミッタフォロワ回路及び第2エミッタフォロワ回路に代えて、第1ソースフォロワ回路及び第2ソースフォロワ回路を備える。本発明の請求項10に係る解決手段は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のパワーデバイス駆動回路であって、第1エミッタフォロワ回路及び第2エミッタフォロワ回路に代えて、第1エミッタ接地バイポーラ回路及び第2エミッタ接地バイポーラ回路を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。この三相インバータ回路1は、ハイサイドスイッチング素子2,3,4とローサイドスイッチング素子5,6,7と、それら各ハイサイドスイッチング素子2,3,4と各ローサイドスイッチング素子5,6,7にそれぞれ並列に接続された6個のダイオード8〜13から構成されている。なお、インバータ回路は、三相に限らず単相や多相であっても良い。
【0026】
これらハイサイドスイッチング素子2,3,4とローサイドスイッチング素子5,6,7は、電源14から電源が供給される。これらハイサイドスイッチング素子2,3,4とローサイドスイッチング素子5,6,7を繋ぐ配線には、自己インダクタンスが存在し、図1では自己インダクタンス15〜22までが図示されている。ここで、ハイサイドスイッチング素子2,3,4及びローサイドスイッチング素子5,6,7は、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT:insulated gate bipolar transistor)である。しかし、本発明においてはこれに限られず、MOS FET等であっても良い。
【0027】
これらハイサイドスイッチング素子2,3,4は、コレクタ端子を高電位ラインPに、エミッタ端子を三相モータ23などの負荷が接続されている。そして、ゲート端子はハイサイドスイッチング駆動回路に接続されている。また、ローサイドスイッチング素子5,6,7は、エミッタ端子を低電位ラインNに、コレクタ端子を三相モータ23などの負荷が接続されている。そして、ゲート端子は、ローサイドスイッチング駆動回路が接続されている。
【0028】
なお、図1では、ハイサイドスイッチング素子2のハイサイドスイッチング駆動回路30とローサイドスイッチング素子5のローサイドスイッチング駆動回路50については図示しているが、他のハイサイドスイッチング素子3,4やローサイドスイッチング素子6,7の駆動回路については記載を省略している。また、インバータ回路、ハイサイドスイッチング駆動回路及びローサイドスイッチング駆動回路がパワーデバイス駆動回路を構成している。
【0029】
ハイサイドスイッチング素子2のハイサイドスイッチング駆動回路30は、エミッタフォロワ回路と高耐圧IC31及びこれらを駆動するための電源32とコンデンサ33,34とで構成されている。ここで、エミッタフォロワ回路は、NPNトランジスタ35(オン側エミッタフォロワトランジスタ)とPNPトランジスタ36(オフ側エミッタフォロワトランジスタ)とで構成され、それらのエミッタ端子にはそれぞれ抵抗37,38が接続された後、共通にハイサイドスイッチング素子2のゲート端子に接続されている。ここで、抵抗37はオン側ゲート抵抗で、抵抗38はオフ側ゲート抵抗である。
【0030】
高耐圧IC31は、高圧側電源端子Vbと高圧側基準端子Vsとの間にコンデンサ33が設けられ、低圧側電源端子Vccと低圧側基準端子Vssとの間にコンデンサ34が設けられている。高耐圧IC31の入力端子IN(Hi−IN)は、ハイサイドスイッチング素子の駆動信号が入力され、出力端子OUTはエミッタフォロワ回路へ駆動信号を出力する。高耐圧IC31には、アノードを低圧側基準端子Vssに、カソードを高耐圧側基準端子Vsに並列接続したクランプダイオード39が設けられている。
【0031】
一方、ローサイドスイッチング素子5のローサイドスイッチング駆動回路50では、エミッタフォロワ回路と入力バッファ51及びこれらを駆動するための電源52とコンデンサ53,54とで構成されている。ここで、電源52は、各ローサイドスイッチング素5,6,7にそれぞれ設けられるのではなく、共通で1つ設けられている。エミッタフォロワ回路は、NPNトランジスタ55とPNPトランジスタ56とで構成され、PNPトランジスタ56のエミッタ端子には抵抗57が接続されている。
【0032】
NPNトランジスタ55とPNPトランジスタ56エミッタ端子は、共通にローサイドスイッチング素子5のゲート端子に接続されている。入力バッファ51は、ローサイドスイッチング素子の駆動信号が入力され、その出力はエミッタフォロワ回路であるNPNトランジスタ55とPNPトランジスタ56のベース端子に共通に入力される。
【0033】
コンデンサ53は,第1の低電位及び高電位電源配線を介して正極を電源52の正極に、負極を電源52の負極に接続されている。第1の高電位電源配線は、NPNトランジスタ55のコレクタ端子が接続されている。コンデンサ54は、第2の低電位電源配線G及び第2の高電位電源配線を介して正極を電源52の正極に、負極を電源52の負極に接続されている。第2の低電位及び高電位電源配線には、入力バッファ51も接続されている。
【0034】
電流制限素子である抵抗58(第1の電流制限素子)は、コンデンサ53の負極と第1の低電位電源配線との接点とローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gとの間に設けられている。NPNトランジスタ55のコレクタ端子はコンデンサ53の正極に、PNPトランジスタ56のコレクタ端子はローサイドスイッチング駆動回路50の第2の低電位電源配線Gにそれぞれ接続されている。コンデンサ53の負極と電源52の負極とが、抵抗58を介さずに接続される経路がある。この経路は、コンデンサ53を電源52が充電する際に抵抗58でロスを生じないために設けられている。
【0035】
なお、本実施の形態のローサイドスイッチング駆動回路50においては、図8での抵抗307は設けられていない。この抵抗307は、ローサイドスイッチング素子のオン側ゲート抵抗としての機能を果たしている。本実施の形態では、図8での抵抗307の代わりに抵抗58がローサイドスイッチング素子10のオン側ゲート抵抗としての機能を果たしている。
【0036】
また、コンデンサ54は入力バッファ51に接続され、入力バッファ51と電源52との間の第2の低電位及び高電位電源配線上には電流制限素子である抵抗59,60(第2の電流制限素子)が設けられている。なお、抵抗59,60の抵抗値は抵抗58よりも十分大きくする。入力バッファの入力端子には、ローサイドスイッチング素子の駆動信号(Low−IN)が入力される。
【0037】
次に、本実施の形態のローサイドスイッチング駆動回路が、電源を共通化し、高耐圧ICを不要にした点について以下に説明する。まず、図8で電源302は、高耐圧IC301が設けられているために必要となっていた。そのため、高耐圧IC301を入力バッファ51にすることにより電源302は不要となる。そして、各ローサイドスイッチング素子5,6,7のそれぞれのローサイドスイッチング駆動回路に設けられていた電源52を共通化することで電源を1つにすることができる。
【0038】
しかし、各ローサイドスイッチング駆動回路に設けられていた電源52を共通化すると、各ローサイドスイッチング駆動回路の配線とローサイドスイッチング素子2,3,4の第2の低電位電源配線Gとが電気的なループを形成する。そのため、あるローサイドスイッチング素子の配線上の自己インダクタンスに発生したサージ電流が、他のローサイドスイッチング駆動回路に誤動作などを引き起こす問題がある。
【0039】
よって、単にローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICを入力バッファにするだけでは、入力バッファに何らかのサージ対策が施されていないので、誤動作等を引き起こす場合がある。また、入力バッファではなくサージ対策が施されたフォトカプラなどの光絶縁駆動素子を用いることも考えられる。しかし、フォトカプラなどの部品はコストがかかる問題があった。
【0040】
そこで、本実施の形態のローサイドスイッチング駆動回路50では、入力バッファ51と電源52の間に抵抗59,60が設けることにより、サージ電流がローサイドスイッチング駆動回路50に流れ込みにくくする。その結果、抵抗59,60が入力バッファ51の誤動作等を防止することができる。従って、本実施の形態のローサイドスイッチング駆動回路50では、高耐圧IC301の代わりに入力バッファ51に置き換え、電源302を省き電源52に共通化することができる。つまり、本実施の形態のローサイドスイッチング駆動回路は、電源を共通化し、高耐圧ICを不要にする。
【0041】
また、本実施の形態のパワーデバイス駆動回路によっても、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができることについて以下に説明する。三相インバータ回路1で生じたマイナスサージは、ローサイドスイッチング駆動回路50の第2の低電位電源配線Gへと流れる。そして、このマイナスサージは、抵抗58通り第1の低電位電源配線を経てクランプダイオード39に流れることになる。なお、抵抗59,60は抵抗58に比べて十分大きな値を持っているため、マイナスサージが、抵抗58を経由しない経路を経てクランプダイオード39に流れることはない。
【0042】
ここで、クランプダイオード39に流れるマイナスサージの電流は、抵抗58で制限され、クランプダイオード39の順方向電圧が高耐圧IC誤動作・破壊を引き起こさない程度の電圧に制限することができる。これは、図8に示した従来の技術での抵抗400と同じ機能を抵抗58で実現している。従って、本実施の形態で示したパワーデバイス駆動回路であっても、配線の自己インダクタンス15〜22により発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができる。
【0043】
上記に説明したように本実施の形態に係るパワーデバイス駆動回路とすることで、配線の自己インダクタンス15〜22により発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となるため駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を実現することができる。
【0044】
なお、本実施の形態においては、電力ロスやローサイドスイッチング素子のスイッチング特性を考慮して、図8での抵抗307を設けず、コンデンサ53の負極とローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gとの間に抵抗58を設けている。しかし、本発明はこれに限られず、図8での抵抗307を設けることや、コンデンサ53の負極から直接電源52の負極に接続される配線上のいずれかの場所に抵抗58を設けることなど構成をとるパワーデバイス駆動回路であっても良い。また、本発明では、本実施の形態で示したエミッタフォロワ回路に代えてMOS FETのソースフォロワ回路、バイポーラ回路のエミッタ接地などを利用しても良い。
【0045】
(実施の形態2)
図2に、本実施の形態に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。本実施の形態の三相インバータ回路及びその駆動回路の構成は、基本的に実施の形態1に示した三相インバータ回路及びその駆動回路の構成と同じである。以下では、本実施の形態の構成と実施の形態1に示した構成との異なる部分についてのみ説明し、同じ部分については説明を省略する。
【0046】
図2に示されている高耐圧IC31の高圧側基準端子Vsは、電流制限素子である抵抗71(第3の電流制限素子)を介してPNPトランジスタ36のコレクタ端子及びハイサイドスイッチング素子2のエミッタ端子に接続されている。コンデンサ72は、正極をNPNトランジスタ35のコレクタ端子に、負極をPNPトランジスタ36のコレクタ端子にそれぞれ接続されている。図1での電源32の位置にコンデンサ72が設けられている。そして、電源32は、負極を電流制限素子である抵抗73(第3の電流制限素子)を介して高耐圧IC31の高圧側基準端子Vsと、正極を電流制限素子である抵抗74(第3の電流制限素子)を介して高耐圧IC31の高圧側電源端子Vbに接続している。
【0047】
実施の形態1では、マイナスサージが発生した際にクランプダイオード39に流れる電流を制限するのは抵抗58のみであった。しかし、この抵抗58は、ローサイドスイッチング素子5のオン側ゲート抵抗としての機能も果たしている。そのため、抵抗58の抵抗値は、ローサイドスイッチング素子5のオン側ゲート抵抗としての制約を受けることになる。つまり、オン側ゲート抵抗が大きくなるとローサイドスイッチング素子5のターンオフが遅くなりスイッチング損失が増大する。
【0048】
従って、抵抗58の抵抗値は、スイッチング損失が増大しない程度の抵抗値に制限される。逆に、抵抗58の抵抗値を小さくするとクランプダイオード39に流れる電流を十分に制限できなくなり、高耐圧IC31の誤動作、破壊を招くことがある。
【0049】
そこで、本実施の形態では、抵抗58に加えて電流制限素子である抵抗71,73,74をクランプダイオード39のカソード側に設けることにより、クランプダイオード39に流れるマイナスサージの電流を制限する。本実施の形態に係るパワーデバイス駆動回路とすることで、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となるため駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を実現することができる。なお、抵抗71,73,74を設けることで、マイナスサージの電流を制限する点において抵抗58の抵抗値に自由度が生じる。そのため、抵抗58の抵抗値は、ローサイドスイッチング素子5のスイッチング損失が減少するように最適化することができる。
【0050】
なお、本実施の形態においても、電力ロスやローサイドスイッチング素子のスイッチング特性を考慮して、図8での抵抗307を設けず、コンデンサ53の負極とローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gとの間に抵抗58を設けている。しかし、本発明はこれに限られず、図8での抵抗307を設けることや、コンデンサ53の負極から直接電源52の負極に接続される配線上のいずれかの場所に抵抗58を設けることなど構成をとるパワーデバイス駆動回路であっても良い。また、本発明では、本実施の形態で示したエミッタフォロワ回路に代えてMOS FETのソースフォロワ回路、バイポーラ回路のエミッタ接地などを利用しても良い。
【0051】
実施の形態2の変形例として図3に、三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。図3では、図2のコンデンサ72は設けられずに、電源32の正極は、抵抗74を介して高耐圧IC31の高圧側電源端子Vbに接続されている。そして、負極はハイサイドスイッチング素子2のエミッタ端子に接続されている。
【0052】
図3のような構成であっても本実施の形態と同様、クランプダイオード39に流れるマイナスサージの電流を制限でき、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができる。さらに、本変形例では、部品点数を減らせコストを削減できる。なお、本変形例は、以下の実施の形態3又は実施の形態5にも適用することができる。
【0053】
また別の変形例として図4に、三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。図4では、NPNトランジスタ35のエミッタ端子に設けられているオン側ゲート抵抗37(第4の電流制限素子)をコンデンサ72(第3のコンデンサ)の負極とハイサイドスイッチング素子2のエミッタ端子との間に移動している。
【0054】
図4のような構成であっても本実施の形態と同様、クランプダイオード39に流れるマイナスサージの電流を制限でき、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができる。さらに、本変形例では、ハイサイドスイッチング素子2のスイッチング特性に影響を与えずにコンデンサ72に流れるサージ電流を制限することができる。なお、本変形例は、以下の実施の形態3乃至実施の形態5にも適用することができる。
【0055】
(実施の形態3)
図5に、本実施の形態に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。本実施の形態の三相インバータ回路及びその駆動回路の構成は、基本的に実施の形態2に示した三相インバータ回路及びその駆動回路の構成と同じである。以下では、本実施の形態の構成と実施の形態2に示した構成との異なる部分についてのみ説明し、同じ部分については説明を省略する。
【0056】
本実施の形態は、図5に示されている高耐圧IC31の低圧側電源端子Vccは、抵抗59を介さずにコンデンサ54の正極に接続され、低圧側基準端子Vssは、抵抗60を介さずコンデンサ54の負極に接続されている。つまり、本実施の形態は、低圧側基準端子Vssをローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gに直接接続する。
【0057】
このような構成にするとマイナスサージが発生した際に、抵抗58を経由しないでクランプダイオード39にマイナスサージの電流が流れる経路が発生する。ローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gを流れ高耐圧IC31の低圧側基準端子Vssへと流れる経路である。しかし、抵抗58を経由しなくとも、クランプダイオード39のカソード側に設けられた抵抗71,73,74によってクランプダイオード39に流れる電流を制限することができる。
【0058】
従って、本実施の形態に係るパワーデバイス駆動回路でも、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となるため駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を実現することができる。
【0059】
本実施の形態のような構成にすることによる利点は、高耐圧IC31の低圧側基準端子Vssとコンデンサ54の負極とが直接接続することができるため、高耐圧IC31の低圧側基準端子Vssとローサイドスイッチング駆動回路50の第2の低電位電源配線Gを同電位とすることが可能となる点である。これにより、高耐圧IC31を含むハイサイドスイッチング駆動回路30とローサイドスイッチング駆動回路50を同一チップに集積することが可能になる。よって、パワーデバイス駆動回路のさらなる小型化が可能となる。
【0060】
なお、本実施の形態においても、電力ロスやローサイドスイッチング素子のスイッチング特性を考慮して、図8での抵抗307を設けず、コンデンサ53の負極とローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gとの間に抵抗58を設けている。しかし、本発明はこれに限られず、図8での抵抗307を設けることや、コンデンサ53の負極から直接電源52の負極に接続される配線上のいずれかの場所に抵抗58を設けることなど構成をとるパワーデバイス駆動回路であっても良い。また、本発明では、本実施の形態で示したエミッタフォロワ回路に代えてMOS FETのソースフォロワ回路、バイポーラ回路のエミッタ接地などを利用しても良い。
【0061】
(実施の形態4)
図6に、本実施の形態に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。本実施の形態の三相インバータ回路及びその駆動回路の構成は、基本的に実施の形態3に示した三相インバータ回路及びその駆動回路の構成と同じである。以下では、本実施の形態の構成と実施の形態3に示した構成との異なる部分についてのみ説明し、同じ部分については説明を省略する。
【0062】
図6では、カソードが電源32の負極に、アノードがPNPトランジスタ36のコレクタ端子に接続されているバイパスダイオード80がさらに設けられている。このバイパスダイオード80は、抵抗71,73を迂回して電源32の負極とPNPトランジスタ36のコレクタ端子とを接続している。
【0063】
ハイサイドスイッチング素子2を駆動する際に、ハイサイドスイッチング駆動回路のコンデンサ72を充電する必要がある。コンデンサ72を充電するための電流の流れは、電源32の正極、コンデンサ72、抵抗71、抵抗73、電源32の負極順の経路である。そのため、実施の形態3で示したパワーデバイス駆動回路では、抵抗71,73による電力損失が生じる。なお、この電力損失は、ハイサイドスイッチング素子2のゲート駆動電力と同程度であり、無視できない程度の電力がジュール熱として失われる。
【0064】
本実施の形態では、バイパスダイオード80を設けて抵抗71,73を迂回している。そのため、ハイサイドスイッチング駆動回路のコンデンサ72を充電する際に、抵抗71,73による電力損失が生じない。
【0065】
なお、本実施の形態でも、電流制限素子である抵抗58,71,73,74がクランプダイオード39に流れるマイナスサージの電流を制限する。よって、本実施の形態に係るパワーデバイス駆動回路も、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となるため駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を実現することができる。
【0066】
なお、本実施の形態においても、電力ロスやローサイドスイッチング素子のスイッチング特性を考慮して、図8での抵抗307を設けず、コンデンサ53の負極とローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gとの間に抵抗58を設けている。しかし、本発明はこれに限られず、図8での抵抗307を設けることや、コンデンサ53の負極から直接電源52の負極に接続される配線上のいずれかの場所に抵抗58を設けることなど構成をとるパワーデバイス駆動回路であっても良い。また、本発明では、本実施の形態で示したエミッタフォロワ回路に代えてMOS FETのソースフォロワ回路、バイポーラ回路のエミッタ接地などを利用しても良い。
【0067】
(実施の形態5)
図7に、本実施の形態に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図を示す。本実施の形態の三相インバータ回路及びその駆動回路の構成は、基本的に実施の形態4に示した三相インバータ回路及びその駆動回路の構成と同じである。以下では、本実施の形態の構成と実施の形態4に示した構成との異なる部分についてのみ説明し、同じ部分については説明を省略する。
【0068】
図7では、PNPトランジスタ36のベース端子と高耐圧IC31の出力端子OUTとの間に電流制限素子である抵抗90(第5の電流制限素子)をさらに接続している。さらに、ベース端子を高圧側基準端子Vsに、コレクタ端子をPNPトランジスタ36のベース端子に、エミッタ端子をPNPトランジスタ36のコレクタ端子にそれぞれ接続されたトランジスタ91をさらに設けている。図7ではトランジスタ91は、MOS FETとして記載されているが、本発明はこれに限れずバイポーラトランジスタ等でも良い。
【0069】
以下に、抵抗90及びトランジスタ91の動作について説明する。まず、高耐圧IC31への入力信号がオフになると、エミッタフォロワ回路への出力電圧が0Vとになる。そして、エミッタフォロワ回路のNPNトランジスタ35及びPNPトランジスタ36は、PNPトランジスタ36のコレクタを基準にした入力信号が0Vなるため、エミッタフォロワ回路の出力電圧も0Vとなる。よって、ハイサイドスイッチング素子2がターンオフする。
【0070】
しかし、インバータ回路1で発生したマイナスサージの電流がクランプダイオード39を流れると、抵抗71にもマイナスサージの電流の一部が流れることになる。このマイナスサージの電流が抵抗71に流れることにより、抵抗71で電圧降下が起こりPNPトランジスタ36のコレクタ電圧が下がる。エミッタフォロワ回路の入力信号は、(高耐圧IC31の出力電圧)+(PNPトランジスタ36のコレクタ電圧)となるので、エミッタフォロワ回路は抵抗71の電圧降下分が出力電圧となる。このエミッタフォロワ回路の出力電圧上昇がハイサイドスイッチング素子2のターンオフ期間を延長させたり、OFF状態をON状態に変化させる誤動作を生じさせる。このようなハイサイドスイッチング素子2の誤動作は、スイッチング損失を増大させる。
【0071】
ここで、エミッタフォロワ回路の出力電圧は、NPNトランジスタ35のエミッタ電圧とPNPトランジスタ36のエミッタ電圧との差によって決まる。NPNトランジスタ35は抵抗71での電圧降下によりON状態となり、NPNトランジスタ35のエミッタ電圧は、(高耐圧IC31の出力電圧)+(PNPトランジスタ36のコレクタ電圧)+(NPNトランジスタ35のベース−エミッタ間の電圧)となる。
【0072】
一方、抵抗71にトランジスタ91を設けることにより、抵抗71で電圧降下が起こるとトランジスタ91はON状態になり、PNPトランジスタ36をON状態にする。このときのPNPトランジスタ36のエミッタ電圧は、(トランジスタ91のコレクタ電圧)+(PNPトランジスタ36のベース−エミッタ間の電圧)となる。なお、NPNトランジスタ35とPNPトランジスタ36とのベース端子は抵抗90で分離されているため、トランジスタ91のON状態はNPNトランジスタ35に影響を与えない。抵抗90は、高耐圧IC31の出力端子OUTと高圧側基準端子Vsに大きな電流が流れるのを防止している。
【0073】
従って、抵抗90及びトランジスタ91を設けることにより、PNPトランジスタ36をON状態にしてエミッタフォロワ回路の出力電圧を減少させることが可能となる。その結果、ハイサイドスイッチング素子2のゲート閾値よりも低くしてハイサイドスイッチング素子2のターンオフ期間を延長させたり、OFF状態をON状態に変化させる誤動作を防止できる。ここで、抵抗37及び抵抗38の値を選定することのより、エミッタフォロワ回路の出力電圧を効果的にハイサイドスイッチング素子2のゲート閾値よりも低くすることができる。
【0074】
なお、本実施の形態でも、電流制限素子である抵抗58,71,73,74がクランプダイオード39に流れるマイナスサージの電流を制限する。よって、本実施の形態に係るパワーデバイス駆動回路も、配線の自己インダクタンスにより発生するマイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧IC31を保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となるため駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を実現することができる。
【0075】
また、本実施の形態においても、電力ロスやローサイドスイッチング素子のスイッチング特性を考慮して、図8での抵抗307を設けず、コンデンサ53の負極とローサイドスイッチング駆動回路の第2の低電位電源配線Gとの間に抵抗58を設けている。しかし、本発明はこれに限られず、図8での抵抗307を設けることや、コンデンサ53の負極から直接電源52の負極に接続される配線上のいずれかの場所に抵抗58を設けることなど構成をとるパワーデバイス駆動回路であっても良い。
【0076】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のパワーデバイス駆動回路は、複数のローサイドスイッチング駆動回路が、高耐圧ICに繋がった第1、第2の低電位及び高電位電源配線を有し、第2の低電位及び高電位電源配線に接続された入力バッファと、第1高電位及び第2の低電位電源配線に接続された第2エミッタフォロワ回路を備え、さらに複数のローサイドスイッチング駆動回路は、複数のローサイドスイッチング駆動回路間で共通に接続されている第1の電源と、第1の電源と第1の低電位及び高電位電源配線を介して接続された第1のコンデンサと、第1の電源と第2の低電位及び高電位電源配線を介して接続された第2のコンデンサと、第1の低電位電源配線と第1のコンデンサとの接続点と、ローサイドスイッチング素子の一方の端子と接続された第2の低電位電源配線との間に接続された第1の電流制限素子と、第1の電源と入力バッファとを接続する第2の低電位及び高電位電源配線に介挿された第2の電流制限素子とを備えるので、マイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICを保護することができ、ローサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICが不要となるため駆動回路の小型化、低価格化が可能なパワーデバイス駆動回路を実現することができる効果がある。
【0077】
本発明の請求項2に記載のパワーデバイス駆動回路はローサイドスイッチング素子のオン側ゲート抵抗の代わりに第1の電流制限素子を設けたこと、ローサイドスイッチング素子のスイッチング特性に影響を与えずに、マイナスサージからハイサイドスイッチング駆動回路の高耐圧ICを保護することができる効果がある。
【0078】
本発明の請求項3又は請求項4に記載のパワーデバイス駆動回路は、高耐圧ICと第1エミッタフォロワ回路との間の配線上に第3の電流制限素子を有するので、マイナスサージの電流を制限する点において第2の電流制限素子の抵抗値に自由度が生じ、ローサイドスイッチング素子のスイッチング損失が減少するように最適化することができる効果がある。
【0079】
本発明の請求項5に記載のパワーデバイス駆動回路は、ハイサイドスイッチング駆動回路は、第3のコンデンサと第4の電流制限素子とを有するので、ハイサイドスイッチング素子のスイッチング特性に影響を与えずに、第3のコンデンサに流れるサージ電流を制限することができる効果がある。
【0080】
本発明の請求項6に記載のパワーデバイス駆動回路は、アノードを第1エミッタフォロワ回路の一方の端子側に、カソードを第2の電源の負極側に接続するバイパスダイオードをさらに設けたので、第3の電流制限素子抵抗による電力損失が生じない。
【0081】
本発明の請求項7に記載のパワーデバイス駆動回路は、低圧側基準端子が第2の電流制限素子を介さずに第2の低電位及び高電位電源配線と接続されているので、ハイサイドスイッチング駆動回路とローサイドスイッチング駆動回路を同一チップに集積することが可能で、パワーデバイス駆動回路のさらなる小型化が可能となる効果がある。
【0082】
本発明の請求項8に記載のパワーデバイス駆動回路は、PNPトランジスタのベース端子と高耐圧ICの出力端子との間に第5の電流制限素子を有し、エミッタ端子をPNPトランジスタのコレクタ端子にそれぞれ接続したトランジスタを有するので、ハイサイドスイッチング素子のターンオフ期間を延長させたり、OFF状態をON状態に変化させる誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態2の変形例に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の変形例に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図6】 本発明の実施の形態4に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図7】 本発明の実施の形態5に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【図8】 従来の技術に係る三相インバータ回路及びその駆動回路の回路図である。
【符号の説明】
1,100 三相インバータ回路、2〜4,101,103,105 ハイサイドスイッチング素子、5〜7,102,104,106 ローサイドスイッチング素子、8〜13,107〜112 ダイオード、15〜22,114〜121 自己インダクタンス、23,122 三相モータ、30,200 ハイサイドスイッチング駆動回路、31,201,301 高耐圧IC、32,52,113,202,302 電源、33,34,53,54,72,203,204,303,304 コンデンサ、35,55,205,305 NPNトランジスタ、36,56,206,306 PNPトランジスタ、37,38,57〜59,60,71〜74,90,207,208,307,308,400 抵抗、39,209,310 クランプダイオード、50,300 ローサイドスイッチング駆動回路、51 入力バッファ。

Claims (10)

  1. インバータ回路を構成し、一方の端子を負荷に接続し、他方の端子を前記インバータ回路の低電位ラインに接続している複数のローサイドスイッチング素子と、
    インバータ回路を構成し、一方の端子を前記負荷に接続し、他方の端子を前記インバータ回路の高電位ラインに接続している複数のハイサイドスイッチング素子と、
    第1エミッタフォロワ回路及び高耐圧ICを有し、前記高耐圧ICに入力された第1駆動信号が前記第1エミッタフォロワ回路に接続された前記ハイサイドスイッチング素子を駆動する複数のハイサイドスイッチング駆動回路と、
    前記高耐圧ICに繋がった第1、第2の低電位及び高電位電源配線を有し、第2の低電位及び第2の高電位電源配線に接続された入力バッファと、第2の低電位及び第1の高電位電源配線に接続された第2エミッタフォロワ回路を備え、前記入力バッファに入力された第2駆動信号が前記第2エミッタフォロワ回路に接続された前記ローサイドスイッチング素子を駆動する複数のローサイドスイッチング駆動回路とを備え、
    前記複数のローサイドスイッチング駆動回路は、
    前記複数のローサイドスイッチング駆動回路間で共通に接続されている第1の電源と、
    前記第1の電源と前記第1の低電位及び高電位電源配線を介して接続された第1のコンデンサと、
    前記第1の電源と前記第2の低電位及び高電位電源配線を介して接続された第2のコンデンサと、
    前記第1の低電位電源配線と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記ローサイドスイッチング素子の一方の端子と接続された前記第2の低電位電源配線との間に接続された第1の電流制限素子と、
    前記第1の電源と前記入力バッファとを接続する前記第2の低電位及び高電位電源配線に介挿された第2の電流制限素子とをさらに備えることを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  2. 請求項1記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記ローサイドスイッチング素子のオン側ゲート抵抗の代わりに前記第1の電流制限素子を設けたことを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記ハイサイドスイッチング駆動回路は、前記高耐圧ICと前記第1エミッタフォロワ回路との間の配線上に前記インバータ回路で発生するサージ電流を制限するための第3の電流制限素子を有することを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  4. 請求項3に記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記第3の電流制限は、前記高耐圧ICの高圧側基準端子と前記第1エミッタフォロワ回路の一方の端子との配線上と、
    前記ハイサイドスイッチング駆動回路を駆動するための第2の電源の負極と前記高圧側基準端子との配線上と、
    前記高耐圧ICの高圧側電源端子と前記第2の電源の正極との配線上に設けられていることを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  5. 請求項4に記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記ハイサイドスイッチング駆動回路は、
    前記第2の電源の正極と前記第1エミッタフォロワ回路の一方の端子との間に設けられた第3のコンデンサと、
    前記第1エミッタフォロワ回路のオン側ゲート抵抗の代わりに、前記第3のコンデンサと前記ハイサイドスイッチング素子の一方の端子との間に設けられた第4の電流制限素子とを有することを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  6. 請求項4に記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記ハイサイドスイッチング駆動回路は、アノードを前記第1エミッタフォロワ回路の一方の端子側に、カソードを前記第2の電源の負極側に接続するバイパスダイオードをさらに有することを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  7. 請求項3又は請求項6に記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記高耐圧ICは、前記高耐圧ICの低圧側基準及び電源端子が第2の電流制限素子を介さずに前記ローサイドスイッチング駆動回路の前記第2の低電位及び高電位電源配線と接続されていることを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  8. 請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記ハイサイドスイッチング駆動回路は、
    前記ハイサイドスイッチング駆動回路の前記第1エミッタフォロワ回路を構成するPNPトランジスタのベース端子と前記高耐圧ICの出力端子との間に接続された第5の電流制限素子と、
    ベース端子を前記高耐圧ICの前記高圧側基準端子に、コレクタ端子を前記PNPトランジスタのベース端子に、エミッタ端子を前記PNPトランジスタのコレクタ端子にそれぞれ接続したトランジスタとをさらに有することを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記第1エミッタフォロワ回路及び前記第2エミッタフォロワ回路に代えて、第1ソースフォロワ回路及び第2ソースフォロワ回路を備えることを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のパワーデバイス駆動回路であって、
    前記第1エミッタフォロワ回路及び前記第2エミッタフォロワ回路に代えて、第1エミッタ接地バイポーラ回路及び第2エミッタ接地バイポーラ回路を備えることを特徴とするパワーデバイス駆動回路。
JP2002231307A 2002-08-08 2002-08-08 パワーデバイス駆動回路 Expired - Lifetime JP3983622B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231307A JP3983622B2 (ja) 2002-08-08 2002-08-08 パワーデバイス駆動回路
US10/357,216 US6680630B1 (en) 2002-08-08 2003-02-04 Driver circuit for power device
DE10317374A DE10317374B4 (de) 2002-08-08 2003-04-15 Steuerschaltung für Leistungsvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231307A JP3983622B2 (ja) 2002-08-08 2002-08-08 パワーデバイス駆動回路

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004072942A JP2004072942A (ja) 2004-03-04
JP2004072942A5 JP2004072942A5 (ja) 2005-07-28
JP3983622B2 true JP3983622B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=29997309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002231307A Expired - Lifetime JP3983622B2 (ja) 2002-08-08 2002-08-08 パワーデバイス駆動回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6680630B1 (ja)
JP (1) JP3983622B2 (ja)
DE (1) DE10317374B4 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE490597T1 (de) * 2003-07-04 2010-12-15 Dialog Semiconductor Gmbh Hochspannungschnittstelle und steuerschaltung dafür
DE102004049817A1 (de) * 2004-10-13 2006-04-27 Semikron Elektronik Gmbh & Co. Kg Integrierte Schaltungsanordnung zur Ansteuerung von Leistungshalbleiterschaltern
JP4847707B2 (ja) * 2005-03-10 2011-12-28 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
JP5251553B2 (ja) * 2009-02-02 2013-07-31 三菱電機株式会社 半導体装置
JP5476028B2 (ja) * 2009-04-17 2014-04-23 株式会社日立製作所 パワー半導体スイッチング素子のゲート駆動回路及びインバータ回路
CN101741268B (zh) * 2010-02-03 2013-04-24 西安民展微电子有限公司 交流/直流开关电源的脉宽调制控制电路
JP6304966B2 (ja) 2013-08-05 2018-04-04 三菱電機株式会社 半導体駆動装置及び半導体装置
AT516568B1 (de) * 2014-11-21 2017-03-15 Bernecker + Rainer Industrie-Elektronik Ges M B H Vorrichtung und ein Verfahren zur sicheren Ansteuerung eines Halbleiterschalters eines Wechselrichters
CN106253644A (zh) * 2016-08-31 2016-12-21 广州市泰霖电源设备有限公司 低压大电流Mosfet功率模块

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3560737B2 (ja) 1996-07-23 2004-09-02 三菱電機株式会社 インバータ装置
SG66453A1 (en) 1997-04-23 1999-07-20 Int Rectifier Corp Resistor in series with bootstrap diode for monolithic gate device
WO2001001555A1 (fr) * 1999-06-29 2001-01-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Convertisseur de courant
EP1178596B1 (en) 2000-02-09 2009-02-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Inverter device

Also Published As

Publication number Publication date
DE10317374B4 (de) 2008-02-21
DE10317374A1 (de) 2004-02-26
US6680630B1 (en) 2004-01-20
JP2004072942A (ja) 2004-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101723358B1 (ko) 스위칭 소자 구동 회로, 파워 모듈 및 자동차
KR100735849B1 (ko) 전력용 반도체장치
JP3598933B2 (ja) 電力変換装置
JP3193827B2 (ja) 半導体パワーモジュールおよび電力変換装置
US7683678B2 (en) Inverter circuit
JP3008924B2 (ja) パワー素子のドライブ回路
EP1043838B1 (en) Undershoot hardened fet switch
JPH04502997A (ja) 整流の絶縁破壊を回避するための直列誘導子を使用しかつmosfetの代用としてigbtを使用してスイッチング回路の機能を広げる改良式スイッチング回路
JP3758738B2 (ja) Mosゲート型電力用半導体素子を用いた高電圧側スイッチ回路
JP2006229454A (ja) ゲート駆動回路
JP2002281761A (ja) 半導体電力変換装置
JPH11234104A (ja) 半導体モジュール及びインバータ装置
JPH0213115A (ja) 電力用電界効果トランジスタ駆動回路
JP3983622B2 (ja) パワーデバイス駆動回路
JPH07502876A (ja) Mosfetパワートランジスタの保護回路装置
JP3762491B2 (ja) 高電圧駆動回路
JP3414859B2 (ja) 半導体デバイスの過電流時のターンオフ回路装置
JP4675910B2 (ja) インバータ装置
JP3577478B2 (ja) インバータ装置
US20080002324A1 (en) Circuit arrangement with at least two semiconductor switches
JPH06209592A (ja) 誘導性負荷を給電する回路構成
US6756825B2 (en) Power device driving circuit
US6246557B1 (en) Loss of ground protection for electronic relays
JP3724690B2 (ja) スイッチング回路
JP2004088886A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3983622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term