JP3983483B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドラムに装着された刷版等の感光材料に対して光ビームを照射することにより画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような画像記録装置は、その外周面に感光材料を装着するための円筒状のドラムと、このドラムをその軸芯に配設された回転軸を中心として回転させる回転駆動機構と、画像信号に対応して変調された光ビームを照射する記録ヘッドとを備える。そして、このような画像記録装置においては、ドラムを高速回転させながら記録ヘッドからドラムの外周面に装着された感光材料に光ビームを照射するとともに、記録ヘッドをドラムの回転軸と平行な方向に移動させることにより、感光材料に対して所望の画像を記録するように構成されている。
【0003】
ところで、このような画像記録装置においては、ドラムに対して各種のサイズの感光材料が装着される。また、このような画像記録装置においては、感光材料の両端部をクランプ機構を利用してドラムの外周に固定することにより、感光材料をドラムの外周面に装着しているが、このクランプ機構の配置は、感光材料のサイズに対応して変更される。このため、感光材料を装着した後のドラムの重心位置は、ドラムの外周面に装着される感光材料のサイズによって異なることになる。
【0004】
一方、高速に画像を記録するためにはドラム自体を高速で回転させる必要がある。このとき、感光材料を装着した後のドラムの重心位置が回転軸付近に配置されていない場合には、高速回転時にドラムに強制振動が生じ、画像を精度よく記録できないばかりではなく、装置自体が損傷を受けるという問題が生ずる。
【0005】
このため、特許第2977550号には、ドラムの回転軸を中心とする円周に沿って移動可能かつ固定可能に設けられた複数の永久磁石よりなる釣合重りを備えた画像記録装置が提案されている。この特許第2977550号に記載された画像記録装置によれば、複数の釣合重りの位置を調整することにより、感光材料を装着した後のドラムの重心位置を、ドラムの外周面に装着される感光材料のサイズにかかわらず、ドラムの回転軸付近に配置することができ、ドラムを振動を生ずることなく高速回転させることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2977550号に記載された画像記録装置においては、釣合重りを磁力によりドラムに装着する構成であることから、画像記録時に釣合重りが移動する可能性があるという問題がある。
【0007】
すなわち、例えば特許第2977550号に記載された画像記録装置のように、磁力やその他の摩擦機構を利用することにより、釣合重りを所定の摩擦力をもってドラムに装着する構成を採用した場合には、重心の位置を調整するために釣合重りをドラムに対して移動させるときには大きなトルクが必要となり、一方、画像記録の開始時または終了時にドラムを大きな加速力で加速または減速した場合には釣合重りが移動する可能性が生ずるという相反する問題が発生する。
【0008】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、重心位置の調整時には釣合重りを小さなトルクで移動させることができ、また、画像の記録時には釣合重りの移動を確実に防止することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ドラムに装着された感光材料に対して光ビームを照射することにより画像を記録する画像記録装置であって、その外周面に感光材料を装着するための円筒状のドラムと、前記ドラムをその軸芯に配設された回転軸を中心として回転させる回転駆動機構と、前記ドラムの両端面において、前記回転軸を中心とする円周に沿って形成された案内と、前記各案内に沿って移動可能な一対の釣合重りと、前記各釣合重りと係合した状態で前記ドラムに対して相対移動することにより、前記釣合重りを前記案内溝に沿って移動させる移動機構と、画像の記録時に前記釣合重りを前記案内溝に対して固定するための固定機構と、を備え、前記固定機構は、前記ドラムの両端面における前記回転軸を中心とする円周に沿って一定の角度θ毎に形成された多数の係合孔を有するインデックスプレートと、前記釣合重りに対して進退自在に構成され、nを2以上の整数としたとき、前記係合孔に対する位相が各々角度 [ θ / ] だけ相違するn本の位置決めピンと、前記位置決めピンを前記係合孔に向けて付勢する付勢機構とを備え、前記移動機構は、前記釣合重りの移動時に、前記位置決めピンを、当該位置決めピンと前記係合孔との係合関係が解除する方向に移動させることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、ドラムに装着された感光材料に対して光ビームを照射することにより画像を記録する画像記録装置であって、その外周面に感光材料を装着するための円筒状のドラムと、前記ドラムをその軸芯に配設された回転軸を中心として回転させる回転駆動機構と、前記ドラムの両端面において、前記回転軸を中心とする円周に沿って形成された案内と、前記各案内に沿って移動可能な一対の釣合重りと、前記各釣合重りと係合した状態で前記ドラムに対して相対移動することにより、前記釣合重りを前記案内溝に沿って移動させる移動機構と、画像の記録時に前記釣合重りを前記案内溝に対して固定するための固定機構と、を備え、前記固定機構は、前記案内溝における前記ドラムの外周面と平行な内壁に形成された第1ラック部と、前記釣合重りにおける前記第1ラックと係合可能な位置に形成された第2ラック部と、前記釣合重りを、前記ドラムの半径方向であって前記第1ラックと前記第2ラックとを互いに係合させる方向に付勢する付勢手段とを備え、前記移動機構は、前記釣合重りの移動時に、前記釣合重りに凹設されたテーパ部を押圧することにより、当該釣合重りを、前記ドラムの半径方向であって前記第1ラックと前記第2ラックとの係合関係が解除する方向に移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記固定機構により固定された釣合重りの前記ドラムに対する配置を検出するためのセンサを備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明を適用する画像記録装置の概要をその一部を分解して示す斜視図であり、図2はその正面概要図である。
【0013】
この画像記録装置は、円筒状のドラム11と、記録ヘッド12と、パンチユニット13と、感光材料供給ユニット14と、電装ユニット15とを備える。
【0014】
ドラム11は、その外周面に感光材料10を装着するためのものであり、感光材料10の先端部を固定するための先端クランプ21と、感光材料10の後端を固定するための後端クランプ22と、感光材料10の裏面を吸引するための図示しない吸引孔とを備える。先端クランプ21は、先端クランプ開閉機構24の作用で軸23(図2参照)を中心に回動することにより、感光材料10の先端を固定する位置と開放する位置との間を回動する。また、後端クランプ22は、後端クランプ開閉機構25の作用により、ドラム11の表面において感光材料10の後端を固定する位置とドラム11から離隔して感光材料10の後端を開放する位置との間を移動する。
【0015】
また、ドラム11は、後述する回転駆動機構16の駆動により、その軸芯に配設された回転軸26を中心として回転する。ドラム11の両端面には、回転軸26を中心とする円周に沿って形成された案内溝31と、この案内溝31に沿って移動可能な一対の釣合重り132が配設されている。なお、これらの案内溝31および釣合重り132の構成については、後程詳細に説明する。
【0016】
記録ヘッド12は、図示しない複数の発光素子を備え、ドラム11の外周面に装着された感光材料10に対し、画像信号に対応して変調された光ビームを照射することにより、感光材料10上に画像を形成するためのものである。この記録ヘッド12は、移動テーブル38上に固定されている。そして、この移動テーブル38は、モータ36の駆動により回転する送りネジ37と螺合している。このため、記録ヘッド12は、モータ36の駆動により、ドラム11の回転軸26と平行な方向に往復移動する構成となっている。
【0017】
パンチユニット13は、ドラム11の外周面に装着する前の感光材料10に対し、位置決め用のパンチ孔を穿設するためのものであり、左右一対のパンチ35を備える。
【0018】
感光材料供給ユニット14は、上部トレー33と下部トレー34とを備える。未使用の感光材料10は、下部トレー34上に載置される。下部トレー34上に載置された感光材料10は、一旦、パンチユニット13に搬送され、その先端部に位置決め用のパンチ孔を穿設された後、再度、下部トレー34上に載置される。そして、この感光材料10は、下部トレー34上からドラム11に搬送され、ドラム11の外周面に装着されて画像を記録された後、上部トレー33上に排出される。
【0019】
図3は、ドラム11を、上述したドラム11を回転駆動するための回転駆動機構16および上述した釣合重り32を案内溝31に沿って移動させるための移動機構17等とともに示す側面図である。
【0020】
ドラム11を回転駆動するための回転駆動機構16は、軸受39に軸支されたドラム11の回転軸26に固定されたプーリ41と、このプーリ41に対し、ベルト42およびプーリ43を介して連結されたモータ44とを備える。また、ドラム11の回転軸26には、ロータリエンコーダ45が配設されており、ドラム11の回転角度位置はこのロータリエンコーダ45により常に監視されている。
【0021】
回転駆動機構16におけるモータ44とロータリエンコーダ45とは、制御部46と接続されている。この制御部46は、キーボード等の入力装置を備えた入力部47と接続されている。また、この制御部46は、釣合重り132を案内溝31に沿って移動させるための後述する移動機構17とも接続されている。
【0022】
図4および図5は、移動機構17を、ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り132とともに示す側面概要図である。なお、図4は釣合重り132が移動機構17における押圧部168に押圧されていない状態を示し、図5は釣合重り132が移動機構17における押圧部168に押圧された状態を示している。
【0023】
この移動機構17は、その先端部にU字溝が形成され、支軸161を中心に回動可能な駆動板162を備える。この駆動板162は、その基端部に連結されたバネ163の作用により、図4および図5における反時計方向に付勢されている。また、この移動機構17は、図示しないモータの作用により回転するカム165を備える。このカム165は、その回転により駆動板162を図4および図5における時計方向に付勢する。
【0024】
また、この移動機構17は、その先端に押圧部168を備えた駆動部材167を備える。この駆動部材167は、案内部材166により、水平方向に移動可能に支持されている。また、駆動部材167の基端部には、係合ピン169が立設されている。この係合ピン169は、駆動板162の先端部に形成されたU字溝と係合している。
【0025】
このように構成された移動機構17において、図4に示す状態から、モータの駆動によりカム165が時計方向に回転すれば、図5に示すように、駆動板162も支軸161を中心に時計方向に回動する。これに伴い、駆動部材167が係合ピン169を介して押圧され、ドラム11内の釣合重り132の方向(図4および図5に示す左方向)に移動し、その先端の押圧部168により釣合重り132を押圧する。
【0026】
なお、案内部材166の一端には、センサ201がブラケット202を介して付設されている。このセンサ201は、後述する釣合重り132のセンサードグ203を検出するために使用される。
【0027】
図4および図5に示すように、釣合重り132はドラム11の案内溝31内に配設されている。そして、ドラム11における案内溝31の開口部分には、一対の凸部204、205が形成されており、釣合重り132が案内溝31から離脱しないように構成されている。また、凸部205の外側には、インデックスプレート206が配設されている。
【0028】
図6は、このインデックスプレート206のドラム11への装着状態を示す斜視図である。なお、図6においては、ドラム11の一方の端部のみを図示しているが、ドラム11の他方の端部にも、同様のインデックスプレート206が配設されている。
【0029】
図6に示すように、釣合重り132を案内するための案内部材として機能する案内溝31は、ドラム11の回転軸26(図1乃至図3参照)を中心とする円周に沿って形成されている。そして、この案内溝31の側方には、この案内溝31と同芯状に配置された3枚のインデックスプレート206a、206b、206c(この明細書においてこれらを総称する場合には「インデックスプレート206」という)が配設されている。
【0030】
これら3枚のインデックスプレート206a、206b、206cは、ドラム11に立設されたピン208により位置決めされ、ネジ209によりドラム11の両側側面に固定される。
【0031】
これら3枚のインデックスプレート206a、206b、206cには、ドラム11の回転軸26を中心とする円周に沿って一定の角度θ毎に多数の係合孔200が穿設されている。また、各インデックスプレート206a、206b、206c間の隙間の中心は、各インデックスプレート206a、206b、206cにおける両端部の係合孔200の中心と角度θだけ離隔するよう構成されている。このため、案内溝31の側方には、ドラム11の回転軸26を中心とする円周に沿って一定の角度θ毎に、係合孔200または各インデックスプレート206a、206b、206c間の隙間が配置されることになる。
【0032】
これらの係合孔200または各インデックスプレート206a、206b、206c間の隙間は、後述する位置決めピン207と係合することにより釣合重り132を固定する固定機構として機能する。
【0033】
なお、3枚のインデックスプレート206a、206b、206cのかわりに円形の単一のインデックスプレートを使用しても良い。但し、この実施形態のようにインデックスプレート206を複数に分割した場合には、ドラム11の回転軸26を軸受39に軸支したままの状態で、3枚のインデックスプレート206a、206b、206cのドラム11への装着および交換を実行することが可能となる。
【0034】
上述したように、ドラム11における案内溝31の開口部分には、一対の凸部204、205が形成されており、釣合重り132が案内溝31から離脱しないように構成されている。このため、案内溝31には、釣合重り132を案内溝31内に挿入するための切欠部221、222が形成されている。これらの切欠部221、222は、釣合重り132を案内溝31内に挿入した後、蓋部材223、224、225により塞がれる。
【0035】
次に、図4、図5および図7乃至図9を参照して、釣合重り132の構成について説明する。図7は、釣合重り132の斜視図である。また、図8および図9は、ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り132を示す側面概要図である。なお、図8は釣合重り132が移動機構17における押圧部168に押圧されていない状態を示し、図9は釣合重り132が移動機構17における押圧部168に押圧された状態を示している。また、図4および図5においては釣合重り132の位置決めピン207を含む断面を模式的に示し、図8および図9においては釣合重り132のベアリング216を含む断面を模式的に示している。
【0036】
この釣合重り132は、重り本体211と、ドラム11における凸部205の内側側面と当接可能な一対のベアリング212と、ドラム11における凸部204の内側側面と当接可能な一対のベアリング213と、ドラム11における案内溝31の外壁に当接可能な一対のベアリング214と、ドラム11における案内溝31の内壁に当接可能な一対のベアリング215と、ドラム11における案内溝31の側壁に当接可能な一対のベアリング216とを備える。この釣合重り132は、これらのベアリング212、213、214、215、216の作用により、ドラム11における案内溝31内を容易に移動し得るよう構成されている。
【0037】
図8および図9に示すように、ベアリング216は、一対の支持部材231により支持された軸232の周りを回転する構成となっている。そして、一対の支持部材231と連結するピン233の周囲には、これらの支持部材231を重り本体211から突出させる方向に付勢するバネ234が配設されている。
【0038】
このため、これらのバネ234の作用によりベアリング216は案内溝31の側壁を押圧し、この反作用として、図4および図8に示すように、釣合重り132は凸部204、205およびインデックスプレート206方向に押圧される。一方、上述したように、釣合重り132が移動機構17における押圧部168により押圧された場合には、図5および図9に示すように、釣合重り132は案内溝31の側壁方向に移動する。
【0039】
これらのバネ234やベアリング216、後述するバネ237等からなる釣合重り132の押圧機構は、釣合重り132に配設された位置決めピン207をインデックスプレート206に向けて付勢する付勢機構として機能する。
【0040】
釣合重り132における重り本体211のベアリング216とは逆側の表面には、図4および図7に示すように、移動機構17における押圧部168と係合する凹部235が形成されている。この凹部235の下方には、センサードグ203が配設されており、凹部235の上方には、4本の位置決めピン207が配設されている。
【0041】
図4および図5に示すように、これらの位置決めピン207は、重り本体211内に形成された凹部236内を移動可能となっており、この凹部236内には位置決めピン207を重り本体から突出する方向に付勢するバネ237が配設されている。このバネ237等の作用により、位置決めピン207は釣合重り132に対して進退自在な構成となっている。
【0042】
次に、上述したインデックスプレート206に形成された係合孔200と、釣合重り132に配設された位置決めピン207との配置関係について説明する。図10は、係合孔200と位置決めピン207との配置関係および係合状態を示す説明図である。なお、図10(a)はインデックスプレート206および釣合重り132等の正面図である。また、図10(b)は釣合重り132における係合孔200と係合した位置決めピン207を含む断面を模式的に示しており、図10(c)は釣合重り132における係合孔200と係合しない位置決めピン207を含む断面を模式的に示している。
【0043】
上述したように、インデックスプレート206における係合孔200は、角度θ毎に形成されている。これに対して、4本の位置決めピン207は、係合孔200に対し位相が各々角度[θ/4]だけ相違する位置に配置されている。すなわち、一端に配置された位置決めピン207の位相を係合孔200の位相と一致させたとき、次の位置決めピン207の位相は係合孔200の位相と角度[θ/4]だけ相違し、その次の位置決めピン207の位相は係合孔200の位相と角度[2θ/4]だけ相違し、他端に配置された位置決めピン207の位相は係合孔200の位相と角度[3θ/4]だけ相違するよう配置されている。
【0044】
上述したように、釣合重り132は、ベアリング212、213、214、215、216の作用により、ドラム11における案内溝31内に沿って移動可能となっている。一方、図10(b)に示すように、4本の位置決めピン207のうちのいずれかの位置決めピン207がインデックスプレート206に形成された係合孔200と係合した場合には、釣合重り132はその位置で固定される。そして、釣合重り132の固定位置の分解能は、インデックスプレート206における係合孔200の角度ピッチθを位置決めピン207の本数4で除算した角度[θ/4]となる。
【0045】
より具体的には、図10に示す実施形態の場合、インデックスプレート206における係合孔200は2度毎に形成されている。これに対して、4本の位置決めピン207は、互いに3.5度ずつ離隔した角度位置に配置されている。そして、このときの釣合重り132の固定位置の分解能は、0.5度となる。位置決め重り132をこの程度の固定位置の分解能で配置することができれば、感光材料を装着した後のドラム11の重心位置を回転軸26付近に配置することができ、ドラム11を振動を生ずることなく高速回転させることが可能となる。
【0046】
次に、以上のように構成された画像記録装置において、釣合重り132をドラム11の重心位置を考慮した所望の位置に移動させるための、釣合重り132の位置調整動作について説明する。図11は、釣合重り132の位置調整動作を示すフローチャートである。なお、一対の釣合重り132の位置調整を行うためには、各々の釣合重り132に対して図11に示すフローがそれぞれ実行されることになる。
【0047】
釣合重り132の位置決め動作を実行する際には、次にドラム11に装着されて画像が記録される感光材料10のサイズに基づき、釣合重り132が配置されるべき位置を計算する(ステップS1)。
【0048】
そして、計算後の釣合重り132の位置と現在釣合重り132が配置されている位置とを比較する(ステップS2)。計算後の釣合重り132の位置と現在釣合重り132が配置されている位置とが一致した場合には、釣合重り132の位置決め動作を実行する必要はないことから、位置決め動作を終了する。
【0049】
一方、計算後の釣合重り132の位置と現在釣合重り132が配置されている位置とが一致しない場合には、釣合重り132の位置決め動作を実行する(ステップS3)。
【0050】
釣合重り132の位置決めを行う際には、先ず、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させ、図4に示すように、一対の釣合重り132のうち、最初に移動させるべき釣合重り132の凹部235と移動機構17における押圧部168とを対向配置する。次に、図5に示すように、移動機構17における押圧部168を釣合重り132方向に移動させる。これにより、図5および図9に示すように、インデックスプレート206における係合孔200といずれかの位置決めピン207との係合状態が解除され、釣合重り132は案内溝31に沿って移動可能となる。
【0051】
この状態において、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させ、釣合重り132をドラム11に対して所望の位置まで移動させる。このときには、釣合重り132はベアリング214、215、216の作用で案内溝内31内を自由に移動し、その移動時に何らの摩擦抵抗は発生しないことから、ドラム11を回転させるために大きなトルクが必要となることはない。
【0052】
釣合重り132が所望の位置まで移動すれば、図4に示すように、移動機構17における押圧部68を釣合重り132から離隔させる。これにより、図4、図8および図10に示すように、4本の位置決めピン207のうちのいずれかの位置決めピン207がインデックスプレート206における係合孔200と係合し、釣合重り132はこの位置で固定される。
【0053】
ここで、釣合重り132を所望の位置に移動させるためにドラム11を回転させる場合においては、インデックスプレート206における係合孔200と各位置決めピン207との関係を考慮してドラム11の回転角度位置を制御することにより、移動機構17における押圧部68を釣合重り132から離隔させた場合に、4本の位置決めピン207のうちのいずれかの位置決めピン207が必ずインデックスプレート206における係合孔200と係合するようにしてもよく、また、インデックスプレート206における係合孔200と各位置決めピン207との関係を考慮することなくドラム11の回転角度位置を制御することにより、釣合重り132が計算上の釣合位置に一致するようにドラム11を配置するようにしてもよい。後者の場合においては、次のドラム11の回転時に、4本の位置決めピン207のうちのいずれかの位置決めピン207がインデックスプレート206における係合孔200と係合する。
【0054】
釣合重り132の位置決め動作が完了すれば、釣合重り132が所望の位置に固定されているか否かを確認するために、釣合重り132の位置検出動作を実行する(ステップS4)。この位置検出動作は、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させるとともに、釣合重り132のセンサードグ203を図4および図5に示すセンサ201により検出し、そのときのロータリエンコーダ45の信号を検出することにより実行される。
【0055】
検出された釣合重り132の位置が釣合重り132が配置されるべき位置と異なっていた場合、あるいは、釣合重り132の位置が釣合重り132が配置されるべき位置から許容範囲以上ずれていた場合には、再度、釣合重り132の位置決め動作(ステップS3)と位置検出動作(ステップS4)とを繰り返す(ステップS5)。
【0056】
一方、検出された釣合重り132の位置が釣合重り132が配置されるべき位置と一致していた場合、あるいは、釣合重り132の位置が釣合重り132が配置されるべき位置から許容範囲内の位置に配置されていた場合には、その位置データを記憶した上で(ステップS6)、釣合重り132の位置調整動作を終了する。
【0057】
なお、上述した実施形態においては、バネ234やベアリング216等からなる釣合重り132の押圧機構を使用し、釣合重り132に配設された位置決めピン207を釣合重り132自体とともにインデックスプレート206に向けて付勢している。そして、釣合重り132の移動時には、移動機構17における押圧部168により釣合重り132を押圧することで、位置決めピン207を釣合重り132とともに移動させ、位置決めピン207とインデックスプレート206の係合孔200との係合関係を解除している。しかしながら、位置決めピン207を釣合重り132とは無関係にインデックスプレート206に向けて付勢する付勢機構を配設してもよい。この場合においては、移動機構17は、位置決めピン207を単独で移動させることにより位置決めピン207とインデックスプレート206の係合孔200との係合関係を解除することになる。
【0058】
また、上述した実施形態においては、インデックスプレート206に形成される係合部として係合孔200を採用しているが、係合孔200にかえて係合用の凹部等を使用するようにしても良い。また、係合孔200にかえて、例えば、櫛歯状の係合部を採用しても良い。
【0059】
さらに、上述した実施形態においては、インデックスプレート206をドラム11の側面に付設しているが、ドラム11における案内溝31内にインデックスプレートを配設するようにしてもよい。
【0060】
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図12は、ドラム11を、ドラム11を回転駆動するための回転駆動機構16および第2実施形態に係る釣合重り32を案内溝31に沿って移動させるための移動機構17等とともに示す側面図である。
【0061】
第1実施形態の場合と同様、ドラム11を回転駆動するための回転駆動機構16は、軸受39に軸支されたドラム11の回転軸26に固定されたプーリ41と、このプーリ41に対し、ベルト42およびプーリ43を介して連結されたモータ44とを備える。また、ドラム11の回転軸26には、ロータリエンコーダ45が配設されており、ドラム11の回転角度位置はこのロータリエンコーダ45により常に監視されている。
【0062】
第1実施形態の場合と同様、回転駆動機構16におけるモータ44とロータリエンコーダ45とは、制御部46と接続されている。この制御部46は、キーボード等の入力装置を備えた入力部47と接続されている。また、この制御部46は、釣合重り32を案内溝31に沿って移動させるための移動機構17とも接続されている。
【0063】
図13および図14は、第2実施形態に係る移動機構17を、ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り32とともに示す側面概要図である。
【0064】
この移動機構17は、その先端部にU字溝が形成され、支軸61を中心に回動可能な駆動板62を備える。この駆動板62は、その基端部に連結されたバネ63の作用により、図13および図14における反時計方向に付勢されている。また、この移動機構17は、モータ64の作用により回転するカム65を備える。このカム65は、その回転により駆動板62を図13および図14における時計方向に付勢する。
【0065】
また、この移動機構17は、その先端に押圧部68を備えた駆動部材67を備える。この駆動部材67は、一対の案内部材66により、水平方向に移動可能に支持されている。また、駆動部材67の基端部には、係合ピン69が立設されている。この係合ピン69は、駆動板62の先端部に形成されたU字溝と係合している。
【0066】
このように構成された移動機構17において、図13に示す状態から、モータ64の駆動によりカム65が時計方向に回転すれば、図14に示すように、駆動板62も支軸61を中心に時計方向に回動する。これに伴い、駆動部材67が係合ピン69を介して押圧され、ドラム11内の釣合重り32の方向(図13および図14に示す左方向)に移動する。
【0067】
次に、釣合重り32の構成について説明する。図15はドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り32の正面図であり、図16はその側面図である。また、図17はドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り32が押圧部68により押圧された状態を示す正面図であり、図18はその側面図である。なお、これらの図においては、案内溝31内に配設される一対の釣合重り32のうちの一方の釣合重り32のみを図示している。
【0068】
この釣合重り32は、重り本体71と、この重り本体71に固定された軸72を中心に回動可能な一対の脚部73と、重り本体71と案内溝31の底部との間に配設されたベアリング78とを備える。各脚部73は、図16および図18に示すように、連結部材76により互いに連結された2枚の板状部材74、75より構成される。また、一対の脚部73の間には、これらの脚部73を互いに近接する方向に付勢するバネ77が配設されている。さらに、重り本体71の上面には、案内溝32に形成されたラック部81と係合可能なラック部82が形成されている。
【0069】
初期状態においては、図15および図16に示すように、バネ77の作用により一対の脚部73は互いに近接する位置に配置されており、重り本体71は上方に向けて押圧されている。このため、重り本体71の上面に形成されたラック部82と案内溝32に形成されたラック部81とは互いに噛合しており、釣合重り32はこの位置で固定されている。
【0070】
この状態において、一対の脚部73が移動機構17における押圧部68により押圧された場合には、一対の脚部73は、その板状部材75に形成された凹部79が押圧部材68の先端部により押圧されることにより互いに離隔する方向に回動する。そして、押圧部材68が重り本体71に凹設されたテーパ部80をさらに押圧することにより、釣合重り32全体が図17および図18に示す下方に移動する。これにより、重り本体71の上面に形成されたラック部82と案内溝32に形成されたラック部81とは互いに離隔し、釣合重り32はベアリング78の作用により、案内溝31に沿って移動可能となる。
【0071】
以上のような構成を有する画像記録装置において釣合重り32を移動させる際には、先ず、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させ、図13に示すように、移動させるべき釣合重り32と移動機構17における押圧部68とを対向配置する。次に、図14に示すように、移動機構17における押圧部68をモータ64の駆動により釣合重り32方向に移動させる。これにより、図17および図18に示すように、重り本体71の上面に形成されたラック部82と案内溝32に形成されたラック部81とは互いに離隔し、釣合重り32はベアリング78の作用により、案内溝31に沿って移動可能となる。
【0072】
この状態において、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させ、釣合重り32を所望の位置まで移動させる。このときには、釣合重り32はベアリング78の作用で案内溝内31内を自由に移動し、その移動時に何らの摩擦抵抗は発生しないことから、ドラム11を回転させるために大きなトルクが必要となることはない。
【0073】
釣合重り32が所望の位置まで移動すれば、図13に示すように、移動機構17における押圧部68をモータ64の駆動により釣合重り32から離隔させる。これにより、図15および図16に示すように、バネ77の作用で一対の脚部73は互いに近接する位置に配置され、重り本体71は上方に向けて押圧される。このため、重り本体71の上面に形成されたラック部82と案内溝32に形成されたラック部81とが互いに噛合し、釣合重り32はこの位置で固定される。
【0074】
この状態においては、釣合重り32は一対のラック部81、82の作用により確実に固定される。このため、画像記録の開始時または終了時にドラムを大きな加速力で加速または減速した場合においても、釣合重り32が移動することを確実に防止することが可能となる。
【0075】
以上の動作を一対の釣合重り32の両方に対して実行し、一対の釣合重り32を、ドラム11の外周部に装着された感光材料10による重心の偏位をうち消す位置まで移動させることにより、釣合重り32の移動動作が完了する。
なお、この実施の形態では、案内溝31の側壁に形成されたラック部81と、釣合重り32のラック部82との嵌合により、釣合重り32を確実に固定したが、釣合重り32の固定の仕方は、ラック部によるものに限定されるものではない。十分な摩擦力が生じるものであれば、他の構造を案内溝31の側壁および釣合重り32に配設して、釣合重り32を固定するようにしてもよい。
【0076】
また、この実施の形態では、各脚部73はそれぞれ2枚の板状部材74、75により構成されたが、内側の板状部材74は必ずしも必要なわけではない。しかし、釣合重り32の確実に固定するためには、脚部73は2枚以上の板状部材で構成されるのが望ましい。
【0077】
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図19は、この発明の第2実施形態に係る移動機構17を、ドラム11の案内溝31内に配設された第2実施形態に係る釣合重り92とともに示す側面概要図である。なお、上述した第2実施形態と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0078】
この第3実施形態に係る移動機構17においては、移動部材67の先端に回転軸83が配設されている。この回転軸83は、プーリ85、ベルト87およびプーリ86を介してモータ88の駆動軸と連結されており、モータ88の駆動により回転する。また、回転軸83の先端部には、その外形が多角形をなす押圧部84が配設されている。
【0079】
図20は、ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り92の側面図である。なお、この図においては、案内溝31内に配設される一対の釣合重り92のうちの一方の釣合重り92のみを図示している。
【0080】
この第2実施形態に係る釣合重り92は、重り本体93と、この重り本体93と案内溝31との間に配設された複数のベアリング94とを備える。また、この釣合重り92には、ドラム11の溝95内に配置され軸98を中心に回動するストッパー97と、移動機構17における押圧部84と係合して回転する回転部材99と、軸98と回転部材99との間に配設されたクラッチ機構96とから成る釣合重り92の固定機構が配設されている。このクラッチ機構96は、ワンウェイクラッチであり、ストッパー97が図21における反時計方向に回転するのを規制する。
【0081】
この第3実施形態に係る釣合重り92においては、回転部材99が押圧部84の駆動で回転することにより、図21に示すように、ストッパー97がドラム11の溝95内において実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで移動する。これにより、ストッパー97の両端部がドラム11の溝95における側壁と当接する。そして、回転部材99と押圧部84との係合が解かれた後も、クラッチ機構96の作用により、軸98の図21に示す反時計方向への回転は規制され、ストッパー97の両端部とドラム11の溝95における側壁との当接状態は維持される。このため、釣合重り92はこの位置で固定される。
【0082】
なお、ドラム11の溝95の側壁にストッパー97の両端部と係合可能な突起部を多数配設しておき、ストッパー97の両端部とこの突起部とを係合させることにより、釣合重り92をより確実に固定する構成としてもよい。
【0083】
この状態においては、釣合重り92はストッパー97およびクラッチ機構96の作用により確実に固定される。このため、画像記録の開始時または終了時にドラムを大きな加速力で加速または減速した場合においても、釣合重り92が移動することを確実に防止することが可能となる。
【0084】
一方、釣合重り92を移動させる際には、図20に示すように、回転部材99と押圧部84とを係合させた後、押圧部84の駆動により回転部材99を上述した回転方向(図21に示す時計方向)にさらに回転させる。これにより、クラッチ機構96による軸98の図21に示す反時計方向への回転規制は解除される。そして、押圧部84の駆動によりストッパー97を、図21において実線で示す位置に復帰させる。
【0085】
この状態においては、釣合重り92はドラム11に形成された案内溝31に沿って移動可能となる。そして、第1実施形態の場合と同様、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させ、釣合重り92を所望の位置まで移動させる。このときには、釣合重り92は各ベアリング94の作用で案内溝内31内を自由に移動し、その移動時に何らの摩擦抵抗は発生しないことから、ドラム11を回転させるために大きなトルクが必要となることはない。
【0086】
なお、上述した第3実施形態においては、釣合重り92における回転部材99を回転させるため、移動機構17における移動部材67の先端にモータ88の駆動で回転する回転軸83を配設している。しかしながら、図22(a)にその側面図を、また、図22(b)にその部分断面図を示すように、螺旋状に形成された多数の溝111とこの溝111内に配置されたピン112とを備え、そこに付与された押圧力を回転力に変換する変換機構110を使用するようにしてもよい。この場合においては、押圧部84により回転部材99を押圧することで、回転部材99が回転駆動されることになる。なお、この実施の形態では、溝111とピン112との組み合わせを多数用意したが、この組み合わせは1組であってもよい。
【0087】
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図23は、ドラム11の案内溝31内に配置された第4実施形態に係る釣合重り102の側面図である。なお、この図においては、案内溝31内に配設される一対の釣合重り102のうちの一方の釣合重り102のみを図示している。また、上述した第3実施形態に係る釣合重り92と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0088】
この第4実施形態に係る釣合重り102は、重り本体93に形成されたねじ孔と螺合するねじ部103を備える。このねじ部103の基端部には、回転部材89が付設されている。なお、この第4実施形態に係る釣合重り102を使用する際には、上述した第3実施形態同様、図19に示す移動機構17を使用する。また、この第4実施形態に係る釣合重り102を使用する際には、ドラム11における案内溝31の表面部分に、突起部101を形成しておく。
【0089】
この第4実施形態に係る釣合重り102においては、回転部材89が押圧部84の駆動で回転することにより、ねじ部103が図23に示す左方向に移動し、案内溝31の底面を押圧する。これにより、重り本体93がドラム11に形成された突起部101に押し付けられる。このため、釣合重り102はこの位置で固定される。
【0090】
この状態においては、釣合重り92はねじ部103の作用により確実に固定される。このため、画像記録の開始時または終了時にドラムを大きな加速力で加速または減速した場合においても、釣合重り102が移動することを確実に防止することが可能となる。
【0091】
一方、釣合重り102を移動させる際には、回転部材89により押圧部84を逆方向に回転させ、ねじ部103を図23に示す右方向に移動させる。この状態においては、釣合重り102はドラム11に形成された案内溝31に沿って移動可能となる。そして、第1、第2実施形態の場合と同様、回転駆動機構16におけるモータ44の駆動によりドラム11を回転させ、釣合重り102を所望の位置まで移動させる。このときには、釣合重り102は各ベアリング94の作用で案内溝内31内を自由に移動し、その移動時に何らの摩擦抵抗は発生しないことから、ドラム11を回転させるために大きなトルクが必要となることはない。
【0092】
なお、上述した実施形態においては、いずれも、この発明に係る案内部材として、ドラム11に形成された案内溝を採用しているが、一対の釣合重りを案内可能なその他の案内部材を使用するようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、重心位置の調整時には、釣合重りを案内部材に沿って小さなトルクで移動させることができ、また、画像の記録時には、固定機構の作用により釣合重りの移動を確実に防止することができる。
【0094】
請求項1に記載の発明によれば、一定の角度θ毎に形成された多数の係合部を有するインデックスプレートと、係合部と係合可能な位置決めピンとの作用により、釣合重りの移動を確実に防止することができる。
【0095】
請求項に記載の発明によれば、係合部に対する位相が各々角度[θ/n]だけ相違するn本の位置決めピンの作用により、角度[θ/n]の分解能で釣合重りを位置決めすることが可能となる。
【0096】
請求項に記載の発明によれば、固定機構により固定された釣合重りのドラムに対する配置を検出するためのセンサにより、釣合重りの位置を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用する画像記録装置の概要をその一部を分解して示す斜視図である。
【図2】 この発明を適用する画像記録装置の正面概要図である。
【図3】 ドラム11を回転駆動するための回転駆動機構16および釣合重り132を案内溝31に沿って移動させるための移動機構17等とともに示す側面図である。
【図4】 移動機構17を、ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り132とともに示す側面概要図である。
【図5】 移動機構17を、ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り132とともに示す側面概要図である。
【図6】 インデックスプレート206のドラム11への装着状態を示す斜視図である。
【図7】 釣合重り132の斜視図である。
【図8】 ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り132を示す側面概要図である。
【図9】 ドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り132を示す側面概要図である。
【図10】 係合孔200と位置決めピン207との配置関係および係合状態を示す説明図である。
【図11】 釣合重り132の位置調整動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の第2実施形態に係る回転駆動機構16および釣合重り132を案内溝31に沿って移動させるための移動機構17等とともに示す側面図である。
【図13】 移動機構17をドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り32とともに示す側面概要図である。
【図14】 移動機構17をドラム11の案内溝31内に配設された釣合重り32とともに示す側面概要図である。
【図15】 ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り32の正面図である。
【図16】 ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り32の側面図である。
【図17】 ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り32が押圧部68により押圧された状態を示す正面図である。
【図18】 ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り32が押圧部68により押圧された状態を示す側面図である。
【図19】 この発明の第3実施形態に係る移動機構17を、ドラム11の案内溝31内に配設された第2実施形態に係る釣合重り92とともに示す側面概要図である。
【図20】 ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り92の正面図である。
【図21】 ストッパー97の移動動作を示す説明図である。
【図22】 変換機構110の概要図である。
【図23】 ドラム11の案内溝31内に配置された釣合重り102の正面図である。
【符号の説明】
10 感光材料
11 ドラム
12 記録ヘッド
16 回転駆動機構
17 移動機構
26 回転軸
31 案内溝
32 釣合重り
38 移動テーブル
39 軸受
41 プーリ
42 ベルト
43 プーリ
44 モータ
45 ロータリエンコーダ
46 制御部
62 駆動板
63 バネ
64 モータ
65 カム
67 駆動部材
68 押圧部
69 係合ピン
71 重り本体
72 軸
73 脚部
74 板状部材
75 板状部材
76 連結部材
77 バネ
78 ベアリング
81 ラック部
82 ラック部
83 回転軸
85 プーリ
86 プーリ
87 ベルト
88 モータ
89 回転部材
84 押圧部
92 釣合重り
93 重り本体
94 ベアリング
95 溝
96 クラッチ機構
97 ストッパー
98 軸
99 回転部材
102 釣合重り
103 ねじ部
110 変換機構
132 釣合重り
162 駆動板
163 バネ
165 カム
167 駆動部材
168 押圧部
169 係合ピン
200 係合孔
201 センサ
203 センサードグ
206 インデックスプレート
207 位置決めピン
212 ベアリング
213 ベアリング
214 ベアリング
215 ベアリング
216 ベアリング
231 支持部材
232 軸
233 ピン
234 バネ
235 凹部
237 バネ

Claims (3)

  1. ドラムに装着された感光材料に対して光ビームを照射することにより画像を記録する画像記録装置であって、
    その外周面に感光材料を装着するための円筒状のドラムと、
    前記ドラムをその軸芯に配設された回転軸を中心として回転させる回転駆動機構と、
    前記ドラムの両端面において、前記回転軸を中心とする円周に沿って形成された案内と、
    前記各案内に沿って移動可能な一対の釣合重りと、
    前記各釣合重りと係合した状態で前記ドラムに対して相対移動することにより、前記釣合重りを前記案内溝に沿って移動させる移動機構と、
    画像の記録時に前記釣合重りを前記案内溝に対して固定するための固定機構と、を備え、
    前記固定機構は、前記ドラムの両端面における前記回転軸を中心とする円周に沿って一定の角度θ毎に形成された多数の係合孔を有するインデックスプレートと、前記釣合重りに対して進退自在に構成され、nを2以上の整数としたとき、前記係合孔に対する位相が各々角度 [ θ / ] だけ相違するn本の位置決めピンと、前記位置決めピンを前記係合孔に向けて付勢する付勢機構とを備え、
    前記移動機構は、前記釣合重りの移動時に、前記位置決めピンを、当該位置決めピンと前記係合孔との係合関係が解除する方向に移動させることを特徴とする画像記録装置。
  2. ドラムに装着された感光材料に対して光ビームを照射することにより画像を記録する画像記録装置であって、
    その外周面に感光材料を装着するための円筒状のドラムと、
    前記ドラムをその軸芯に配設された回転軸を中心として回転させる回転駆動機構と、
    前記ドラムの両端面において、前記回転軸を中心とする円周に沿って形成された案内と、
    前記各案内に沿って移動可能な一対の釣合重りと、
    前記各釣合重りと係合した状態で前記ドラムに対して相対移動することにより、前記釣合重りを前記案内溝に沿って移動させる移動機構と、
    画像の記録時に前記釣合重りを前記案内溝に対して固定するための固定機構と、を備え、
    前記固定機構は、前記案内溝における前記ドラムの外周面と平行な内壁に形成された第1ラック部と、前記釣合重りにおける前記第1ラックと係合可能な位置に形成された第2ラック部と、前記釣合重りを、前記ドラムの半径方向であって前記第1ラックと前記第2ラックとを互いに係合させる方向に付勢する付勢手段とを備え、
    前記移動機構は、前記釣合重りの移動時に、前記釣合重りに凹設されたテーパ部を押圧することにより、当該釣合重りを、前記ドラムの半径方向であって前記第1ラックと前記第2ラックとの係合関係が解除する方向に移動させることを特徴とする画像記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像記録装置において、
    前記固定機構により固定された釣合重りの前記ドラムに対する配置を検出するためのセンサを備えた画像記録装置。
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