JP3982698B2 - ブレーキドラム - Google Patents

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本発明は、車輪と共に回転してブレーキシューとの摩擦接触により制動される、溶融材あるいは半溶融材を型加工したブレーキドラムであって、その外面および内面にそれぞれ放射状に延びる複数のリブを備えたものに関する。
かかるブレーキドラムは、例えば下記特許文献1により公知である。
米国特許第5,383,537号明細書
ブレーキドラムを例えばアルミニウム合金で鋳造した後に冷却する際に、肉厚が大きい部分は他の部分に比べて冷却し難いため、その部分に空洞(いわゆる「ス」)が発生して品質を低下させる問題がある。また半溶融の液相を有するインゴットから鍛造やプレスにてブレーキドラムの加工を行う場合には、その冷却時に肉厚部分にやはり空洞が発生する問題がある。
一般にブレーキドラムは肉厚の小さいカップ状の部材であるが、その外面および内面に剛性増加および放熱性向上のための放射状のリブを形成すると、そのリブの付け根部の肉厚が増加してしまい、特に外面のリブと内面のリブとが同じ位相に配置されている場合には、リブの付け根部の肉厚が著しく増加して空洞が発生し易くなる問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、溶融材あるいは半溶融材を型加工するブレーキドラムの製造時に、リブの付け根部に空洞が発生するのを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車輪と共に回転してブレーキシューとの摩擦接触により制動される、溶融材あるいは半溶融材を型加工したカップ状のブレーキドラムであって、その外面および内面にそれぞれ放射状に延びる複数のリブを備えると共に、内面の外周部側の端部にブレーキシューとの摩擦面を備えたものにおいて、外面のリブと内面のリブとを、ブレーキドラムの前記摩擦面より半径方向内側部分において、半径方向で互いに重なり合うように配置すると共に、外面のリブの位相と内面のリブの位相とを異ならせ、かつ、外面のリブの高さを半径方向外側になるにつれて高く、内面のリブの高さを半径方向内側になるにつれて高くしたことを特徴とするブレーキドラムが提案される。
尚、実施例の第1、第2リブ17c,17dは本発明のリブに対応する。
請求項1の構成によれば、溶融材あるいは半溶融材を型加工したブレーキドラムの外面のリブの位相と内面のリブの位相とを異ならせたので、外面のリブの位相と内面のリブの位相とを一致させた場合に比べて該リブの付け根部の肉厚が増加するのを抑制し、溶融材あるいは半溶融材の型加工後の冷却時に冷却速度が低下して空洞が発生するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の一実施例を示すもので、図1は自動車のドラムブレーキ装置の縦断面図、図2はブレーキドラムの縦断面図(図3の2−2線断面図)、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の4方向矢視図である。
図1は自動車の従動輪のドラムブレーキ装置を示すもので、車体に固定されたナックル11は、フランジ部11aから車体外方に延びるアクスル11bを備える。アクスル11bの外周にボールベアリング12のインナーレース13が嵌合してナット14で締結され、インナーレース13に複数のボール15…を介して支持されるアウターレースは、アクスルハブ16の軸部16aを兼ねている。鉄製のアクスルハブ16は軸部16aの外端から径方向外側に延びるフランジ部16bと、軸部16aの外端から軸方向外側に延びる短円筒状のハブ部16cとを備えており、回転不能に固定されたアクスル11bに対してボールベアリング12を介して自由に回転することができる。
アクスルハブ16のハブ部16cの外周に、アルミニウム製のブレーキドラム17の中心に形成されたハブ孔17aが嵌合し、更に車輪Wのホイール18のハブ孔18aが嵌合した状態で、アクスルハブ16のフランジ部16bのボルト孔16d…と、ブレーキドラム17のボルト孔17b…と、ホイール18のボルト孔18b…とを複数本のボルト19…が貫通し、これらのボルト19…に螺合するナット20…で締結される。
ナックル11のフランジ部11aに複数本のボルト21…でバックプレート22が固定されており、バックプレート22の外周部とブレーキドラム17の外周部とでラビリンス23を構成することで、ブレーキドラム17の内部への水や塵に侵入を阻止している。バックプレート22の下端にボルト30で固定されたアンカー24に半円弧状をなす一対のブレーキシュー25,25(一方のみ図示)の下端が枢支されており、それらの上端間に位置するようにバックプレート22の内面にブレーキシリンダ26が設けられる。そして一対のブレーキシュー25,25が戻しばね27および保持ばね28で接続される。
従って、油圧でブレーキシリンダ26を伸長方向に駆動すると、一対のブレーキシュー25,25がアンカー24を支点にして拡開し、その外周面に固定した摩擦材29,29がブレーキドラム17の摩擦面17eに圧接されて車輪Wの回転を制動することができる。
図2〜図4から明らかなように、ブレーキドラム17の外面の外周部側には径方向に延びる多数本の第1リブ17c…が等間隔で突設されるとともに、ブレーキドラム17の内面の外周部側には径方向に延びる多数本の第2リブ17d…が等間隔で突設されており、第1リブ17c…の高さは半径方向外側になるにつれて高くなるように形成され、第2リブ17d…の高さは半径方向内側になるにつれて高くなるように形成されている。外面のリブ17cと内面のリブ17dとは、ブレーキシュー25との摩擦面17eより半径方向内側部分において、半径方向で互いに重なり合うように配置されると共に、第1リブ17c…の位相と第2リブ17d…の位相とは半ピッチずれており、従って隣接する第1リブ17c,17c間に第2リブ17dが配置され、隣接する第2リブ17d,17d間に第1リブ17cが配置される。これらの第1、第2リブ17c…,17d…はブレーキシュー25,25が当接するブレーキドラム17の摩擦面17eの近傍に設けられているため、ブレーキシュー25,25から加わる荷重でブレーキドラム17が変形しないように剛性を高める機能を有するとともに、ブレーキシュー25,25との摩擦による発熱で温度上昇したブレーキドラム17を空気との接触で冷却する機能を有している。
ブレーキドラム17の中心に形成されたハブ孔17aは基本的に円形であり、ナックル11の円形断面のハブ部11cの外周に密に嵌合してブレーキドラム17を径方向に位置決めしているが、そのハブ孔17aの一部は複数個(実施例では4個)の半円状の切欠17f…によって拡径している。従って、これらの切欠17f…によってハブ部11cの外周との間に隙間(図1参照)が形成される。
一方、車輪Wのホイール18は、そのボルト孔18b…がナット20…の球面部20a…に当接することで径方向に位置決めされるため、ナックル11のハブ部11cとホイール18のハブ孔18aとは密着せず、そこに僅かな隙間(図1参照)が形成される。
しかして、鉄製のナックル11のハブ部11cとアルミニウム製のブレーキドラム17のハブ孔17aとの間に水分が浸入すると、ハブ部11cおよびハブ孔17a間にイオン化傾向の差に起因する電位差が発生して迷走電流が流れることで、アルミニウム製のブレーキドラム17に電食が発生する虞がある。しかしながら本実施例によれば、ナックル11のハブ部11cとブレーキドラム17のハブ孔17aとの間に水分が浸入しても、その水分は車輪Wが回転する遠心力でハブ孔17aの切欠17f…の隙間を通り、そこからナックル11のハブ部11cとホイール18のハブ孔18aとの隙間を通って外部に排出される。これにより、ナックル11およびブレーキドラム17が腐食して耐久性が低下したり、腐食によってナックル11からブレーキドラム17を分離するのが困難になったりする事態を確実に回避することができる。
またアルミニウム製のブレーキドラム17を金型で鋳造した後に冷却する際に、部分的に肉厚の大きい部分があると、その部分の冷却が他の部分よりも遅れて空洞(いわゆる「ス」)が発生する問題がある。このため、仮にブレーキドラム17の外面の第1リブ17c…と内面の第2リブ17d…とが同じ位相で配置されていると、それら第1、第2リブ17c…,17d…の付け根部の肉厚が増加して空洞が発生する可能性が高くなる。しかしながら、本実施例によれば、第1リブ17c…の位相と第2リブ17d…の位相とが半ピッチずれているため、それらの付け根部の肉厚が著しく増加するのを防止して空洞の発生を阻止することができ、ブレーキドラム17の品質を確保することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では鋳造製のブレーキドラム17を例示したが、ブレーキドラム17を半溶融の液相を有するインゴットから鍛造あるいは半溶融プレスする場合にも、その冷却時に肉厚部分に空洞が発生する場合があるため、本発明は鍛造製あるいは半溶融プレス製のブレーキドラム17に対しても適用することができる。ここで、半溶融プレスとは、半溶融の液相を有するインゴットを型により成形するものであるが、鍛造に比べて低い速度で圧縮成形するものである。
自動車のドラムブレーキ装置の縦断面図 図2はブレーキドラムの縦断面図(図3の2−2線断面図) 図2の3方向矢視図 図2の4方向矢視図
符号の説明
17c 第1リブ(リブ)
17d 第2リブ(リブ)
25 ブレーキシュー
W 車輪

Claims (1)

  1. 車輪(W)と共に回転してブレーキシュー(25)との摩擦接触により制動される、溶融材あるいは半溶融材を型加工したカップ状のブレーキドラムであって、その外面および内面にそれぞれ放射状に延びる複数のリブ(17c,17d)を備えると共に、内面の外周部側の端部にブレーキシュー(25)との摩擦面(17e)を備えたものにおいて、
    外面のリブ(17c)と内面のリブ(17d)とを、ブレーキドラムの前記摩擦面(17e)より半径方向内側部分において、半径方向で互いに重なり合うように配置すると共に、外面のリブ(17c)の位相と内面のリブ(17d)の位相とを異ならせ、かつ、外面のリブ(17c)の高さを半径方向外側になるにつれて高く、内面のリブ(17d)の高さを半径方向内側になるにつれて高くしたことを特徴とするブレーキドラム。
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