JP3982611B2 - 集積化方位センサ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気センサと加速度センサとを混載した複合センサに関し、特に、携帯機器に内蔵されるべく小型で、その携帯機器の姿勢および方位、すなわち重力および地磁気に対する角度を検出することができる集積化方位センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、姿勢を検出する姿勢検出装置として、特開平10−185608号公報に記載のものが知られている。この姿勢検出装置は、2軸の磁束を検出できる磁気センサと、2軸の加速度センサを用いた傾斜センサと、演算回路とで構成されている。
磁気センサ、傾斜センサ、および演算回路は、それぞれ独立した基板上に形成されており、これらの独立の各基板が別の基板上に配置されている。上記の磁気センサは、センサ表面に平行な(直交する2)方向の地磁気成分を検知することが可能である。
【0003】
しかし、赤道上に近い一部地域を除いて、地磁気ベクトルの方向は地表面に対して水平でなく俯角が存在するため、装置を傾いた状態で使用すると、正確な方位を検出することが不可能である。この不都合を解消するには、傾斜センサにより装置の傾きを検知し、磁気センサの出力信号を補正することにより、正確な地磁気方位の検知を行うことが可能となる。
一方、方位測定の機能を備えた小型の加速度センサとして、特開平11−160349号公報に記載のものが知られている。これは、加速度センサを構成する基板と同一の基板上に、その基板面に対して垂直な磁場を検出するホール素子を設けたものである。
【0004】
この加速度センサは、図11に示すように、ガラス製の台座11上に、支持部12および梁部13により重り部14が可動自在に支持された梁構造を有するシリコンチップ15が設けられている。重り部14の下面には可動電極16が設けられ、台座11の上面には固定電極17が設けられている。さらに、重り部14の上面にはホール素子18が設けられている。
特開平10−185608号公報に記載の姿勢検出装置では、磁気センサとしてフラックスゲートセンサを使用している。また、特開平11−160349号公報に記載のものでは、磁気センサとしてインジウムアンチモン、ガリウム砒素などからなるホール素子を使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平10−185608号公報に記載の姿勢検出装置では、磁気センサと傾斜角センサとを独立の基板にそれぞれ形成し、その独立の各基板を組立てるようにしている。このため、その姿勢検出装置を携帯機器のような小型の機器に搭載する場合には、大きすぎるという不都合がある。
また、特開平11−160349号公報に記載のものでは、シリコンチップ15、台座11、ホール素子18はそれぞれ別の基板から加工する必要がある。さらに、シリコンチップ15においては、基板の両面を加工する必要があって製造工程が複雑になるという不都合がある。
【0006】
ところで、特開平10−185608号公報に記載のフラックスゲートセンサは、センサ表面に平行な方向の磁気成分を検出する(1軸あるいは)2軸の磁気センサであり、センサ表面に垂直な方向の磁気成分を検出することができない。前記公報には、傾斜センサの出力を使って、フラックスゲートセンサの2軸の地磁気成分をもとに補正計算を行い、地磁気方位すなわち地磁気の水平成分を求める方法として、大きく分けて2通りの補正計算方法が記載されている。
【0007】
前半では、地磁気の鉛直方向成分を0と見なして補正計算をしている。しかしながら、赤道上に近い極限られた地域を除いて、地磁気には鉛直方向成分が存在し、通常日本国内では地磁気の俯角が35度〜60度の範囲にわたることが知られている。したがって、地磁気の鉛直方向成分を0と仮定する前半の補正法を適用すると、本来求めるべき地磁気の水平成分の方向、すなわち地磁気方位とは異なる結果しか得られない。
【0008】
一方、後半では、地磁気の鉛直方向成分を一定値と見なして補正計算をしている。地磁気の鉛直方向成分は場所によって異なるため、この方法では、測定する場所が変化するたびに、毎回最初に姿勢検出装置を鉛直に立てて、地磁気の鉛直成分を測定するという複雑な操作を必要としている。また、この方法は姿勢検出装置が大きく傾き、フラックスゲートセンサの表面が鉛直に近い状態では、測定結果に大きな測定誤差を生じるという問題がある。
【0009】
地磁気方位とは水平方向の地磁気ベクトルの向きであるから、使用する条件、例えば傾きなどを水平に限定したとしても、少なくとも2軸の磁気センサが必要であることはいうまでもない。
特開平11−160349号公報に記載のものでは、インジウムアンチモン、ガリウム砒素などを用いたホール素子を加速度センサを構成する重り部の上に設けている。一般に、ホール素子は感受面に対して垂直方向すなわち1軸の磁束密度しか検知することができないため、そのような構成では、正確な方位を知ることは不可能である。
【0010】
また、前記公報には、ホール素子を用いて2軸以上の磁束密度を検知する方法について、全く記載がなく、たとえ傾斜センサの出力を利用したとしても地磁気の水平成分の方向を補正計算することができない。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、方位検出および姿勢検出が可能であって、携帯機器に搭載できるようにした小型の集積化方位センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して本発明の目的を達成するために、請求項1〜請求項に記載の発明は、以下のように構成した。
すなわち、請求項1に記載の発明は、地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、さらに、前記磁気センサは、前記シリコン基板上に配置され、前記シリコン基板の表面に沿う方向の磁束を収束する磁気収束板と、前記シリコン基板上の表面側であって、前記磁気収束板の所定の端部の近傍に配置され、その各端部の近傍に広がる磁束をそれぞれ検出する少なくとも3つのホール素子と、を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項に記載の発明は、地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、さらに、前記磁気センサは、前記シリコン基板上の所定位置に配置される第1の磁気収束板と、前記シリコン基板上であって、前記第1の磁気収束板の周囲の外周方向に所定間隔をおいて配置される複数の第2の磁気収束板と、前記シリコン基板の表面側であって、前記第1の磁気収束板と前記各第2の磁気収束板とが隣接し合う各近傍に、その近傍に広がる磁束をそれぞれ検出する複数のホール素子と、を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項に記載の発明は、地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、さらに、前記磁気センサは、前記シリコン基板上であって、その所定の中心部を挟んで第1の方向に対向して配置され、その第1の方向に磁束を収束する第1の磁気収束板と、前記シリコン基板上であって、前記中心部を挟んで第1の方向と直交する第2の方向に対向して配置され、その第2の方向に磁束を収束する第2の磁気収束板と、前記シリコン基板の表面側であって、前記第1および第2の磁気収束板の前記中心部側の各端部の近傍に、その近傍に広がる磁束をそれぞれ検出するホール素子と、を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項に記載の発明は、地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、さらに、前記磁気センサは、前記シリコン基板の所定位置に配置される十字形状の磁気収束板と、前記シリコン基板の表面側であって、前記磁気収束板の各端部の近傍に、その近傍に広がる磁束をそれぞれ検出するホール素子と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の集積化方位センサにおいて、前記磁気収束板は、軟磁性材料からなる薄板により構成されることを特徴とするものである。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の集積化方位センサにおいて、前記加速度センサを形成する可動電極、重り部、および梁は、同一の多結晶シリコンの薄膜により構成するようにしたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の集積化方位センサにおいて、前記加速度センサを形成する可動電極、重り部、および梁と、前記磁気センサを形成する磁気収束板とは、同一の軟磁性の薄膜により構成するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項に記載の発明は、地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板の一部にセンサ配置空間を設け、このセンサ配置空間内の中央部に加熱源を配置し、この加熱源を挟んで対向する位置に、対となる温度センサを配置するようにし、さらに、前記磁気センサは、前記シリコン基板上に配置され、前記シリコン基板の表面に沿う方向の磁束を収束する磁気収束板と、前記シリコン基板上の表面側であって、前記磁気収束板の所定の端部の近傍に配置され、その各端部の近傍に広がる磁束をそれぞれ検出する少なくとも3つのホール素子と、を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の集積化方位センサにおいて、前記加熱源および前記温度センサは、多結晶シリコンの薄膜により構成するようにしたことを特徴とするものである。
このような構成からなる本発明によれば、地磁気と重力加速度に基づいた方位を検出することが可能であって、携帯機器などに搭載できる小型の集積化方位センサを実現できる。
【0019】
また、請求項に記載の発明などでは、磁気収束板の配置個数を増やすことができるので、その磁気収束板による磁束の収束効果を高めることができ、磁気センサの感度を上げることができる。また、この場合には、ホール素子の配置個数が増加できるので、各ホール素子からの出力電圧を演算後の出力を大きくすることができるという利点がある。
さらに、請求項や請求項に記載の発明では、磁気収束板を細長い形状にすることができる。このため、磁気収束板の反磁界係数が小さくなり、磁気収束板が配置される基板に対して水平方向の磁束の収束効果を高め、磁気センサの感度を上げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の外観を示す概略の斜視図である。
この第1実施形態に係る集積化方位センサは、図1に示すように、重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサ3と、地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサ4と、加速度センサ3からの加速度情報および磁気センサ4からの磁気情報を後述のように演算処理して方位角を求める演算処理部6とを、集積化センサチップである同一のシリコン基板7上に配置するようにし、小型化を図るようにしたものである。
【0021】
なお、この例では、加速度センサ3は2軸の加速度センサとして説明し、磁気センサ4は3軸の磁気センサとして説明する。
次に、磁気センサ4の構成の詳細について、図2を参照して説明する。
図2(A)は磁気センサ4の平面図であり、図2(B)は同図(A)のA−A線の断面図である。
磁気センサ4は、図2に示すように、シリコン基板7の表面に形成されている。すなわち、シリコン基板7の表面の所定の4カ所の位置に、ホール素子41〜44が形成されている。このホール素子41〜44の形成は、CMOS回路を形成する従来の方法により、演算処理部6と同時に行う。
【0022】
ホール素子41とホール素子42とは、図2(A)に示すように、シリコン基板7の表面のX軸方向に対向して配置されている。また、ホール素子43とホール素子44とは、シリコン基板7の表面のY軸方向に対向して配置されている。このため、ホール素子41、42の配置方向と、ホール素子43、44の配置方向とは直交するようになっている。
シリコン基板7およびホール素子41〜44の表面には、絶縁層51が形成され、この絶縁層51の表面に磁気収束板45が配置されている。磁気収束板45は、例えば軟磁性材料からなる円板状の薄板(薄膜)で構成される。磁気収束板45は、その中心がホール素子41、42とホール素子43、44との配置が直交する位置になるように配置されている。そして、磁気収束板45は、配置されたときに、磁気収束板45の外周端部の近傍が、ホール素子41〜44と対向するようになっている。
【0023】
このような構成により、磁気収束板45は、その磁気収束板45に平行な磁束を収束するようになっている。
次に、このような構成からなる磁気センサ4の動作について、図2を参照して説明する。
まず、X軸方向の磁束について説明する。図2(B)に示すように、X軸方向の磁束Bxは、磁気収束板45によりX軸方向に収束されるが、磁気収束板45の端部ではその磁束がZ軸方向に拡がり、ホール素子41、42では磁束のZ軸方向の成分が現われる。
【0024】
このとき、ホール素子41とホール素子42での磁束のZ軸方向の成分は逆向きであるので、ホール素子41の出力とホール素子42の出力の差分をとれば、X軸方向の磁束密度を検出することができる。
なお、このとき、外部からZ軸方向の磁束が加わっても、ホール素子41の出力とホール素子42の出力の差分をとるので、キャンセルされる。Y軸方向の磁束については、磁気収束板45で収束されても、ホール素子41、42の位置ではZ軸方向の成分としては現われない。
【0025】
Y軸方向の磁束密度は、X軸方向の磁束密度と同様の原理により、ホール素子43、44により検出できる。
Z軸方向の磁束密度は、ホール素子41〜44の各出力の和をとることにより検出できる。このとき、外部から加わるX軸方向の磁束については、ホール素子41の出力とホール素子42の出力の和をとることによりキャンセルされる。同様に、外部から加わるY軸方向の磁束については、ホール素子43の出力とホール素子44の出力の和をとることによりキャンセルされる。
【0026】
以上の説明を数式を用いて表すと、以下のようになる。
すなわち、ホール素子41、42、43、44の出力電圧をVh41、Vh42、Vh43、Vh44とすると、演算後のX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の出力はDx、Dy、Dzは、次のようになる。
Dx=Vh41−Vh42
Dy=Vh43−Vh44
Dz=Vh41+Vh42+Vh43+Vh44
以上のように,磁気センサ4は、3次元空間における磁束ベクトルを検知することができる。
【0027】
また、磁気センサ4は、同一シリコン基板上に同時に形成される複数のホール素子41〜44で構成されている。そのため、ホール素子41〜44は、特性のばらつきが小さく、感度の温度特性は同様に変化する。従って、地磁気ベクトルの3成分の相対値は温度が変化しても一定であり、地磁気の方向を精度良く検知することができる。
次に、加速度センサ3の詳細な構成について、図3を参照して説明する。
【0028】
図3(A)は加速度センサ3の平面図、図3(B)は同図(A)のE−E線の断面図、図3(C)は同図(A)のF−F線の断面図である。
加速度センサ3は、図3に示すように、シリコン基板7上に所定間隔をおいて配置される重り部8を有し、この重り部8が4つの梁9a、9b、9c,9dによりシリコン基板7上に可動自在に支持されている。
重り部8は、図3に示すように、ほぼ正方形状の薄板からなり、その各辺に櫛歯状の可動電極21、22、23、24がそれぞれ設けられている。重り部8の四隅は、梁9a、9b、9c,9dの各一端とそれぞれ接続されている。その梁9a、9b、9c,9dの各他端は、シリコン基板7と一体の各梁支持部25a、25b、25c,25dに固定されている。
【0029】
シリコン基板7上であって、重り部8の固定電極21と対向する位置には、コンデンサを形成するために、櫛歯状の固定電極31a、31bとが図示のように配置されている。固定電極31a、31bの各一端は固定電極支持部35に接続され、その固定電極支持部35はシリコン基板7に固定されている。
同様に、シリコン基板7上であって、重り部8の各固定電極22、23、24と対向する位置には、コンデンサを形成するために、櫛歯状の固定電極32c、32d、固定電極33a、33b、および固定電極34c、34dがそれぞれ配置されている。
【0030】
固定電極32c、32d、固定電極33a、33b、および固定電極34c、34dの各一端は固定電極支持部36、37、38に接続され、その固定電極支持部36、37、38はシリコン基板7に固定されている。
このように構成される加速度センサ3は、その構成要素である重り部8、櫛歯状の可動電極21〜24、梁9a〜9d、および櫛歯状の固定電極31a、31b・・・・が、多結晶シリコンの薄膜で形成されている。また、これらの各構成要素を、磁気センサ4の磁気収束板45を形成する軟磁性の薄膜と同様に、その軟磁性の薄膜で形成するようにしても良い。
【0031】
次に、このような構成からなる加速度センサ3の動作について説明する。
この加速度センサ3に加速度が加わると、重り部8にはその加速度の方向とは反対方向に慣性力が働き、重り部8と櫛歯状の可動電極21〜24移動する。このとき、可動電極21〜24と対応する固定電極31a、31b・・・・との間の間隔が変化するので、これらの電極間の静電容量を測定することにより、以下のように加速度を求めることができる。
【0032】
まず、X軸方向に加速度が加わった場合について説明する。ここで、図3において、固定電極31aと可動電極21、および固定電極33aと可動電極23で構成される静電容量をCaとする。また、固定電極31bと可動電極21、および固定電極33bと可動電極23で構成される静電容量をCbとする。
X軸方向に正の加速度が加わると、シリコン基板7からみて、重り部8は慣性力によりX軸の負の方向に移動する。このため、静電容量Caは増加し、静電容量Cbは減少する。一方、Y軸方向およびZ軸方向の加速度が加わった場合には、静電容量Caと静電容量Cbの変化は同じである。
【0033】
従って、その静電容量Caと静電容量Cbを容量−電圧変換回路(図示せず)でそれぞれ電圧Va、Vbに変換し、差分回路(図示せず)その変換電圧Va、Vbの差分(Va−Vb)をとることにより、X軸方向の加速度を電圧信号Kaとして得ることができる。
次に、Y軸方向に加速度が加わった場合について説明する。ここで、図3において、固定電極32cと可動電極22、および固定電極34cと可動電極24で構成される静電容量をCcとする。また、固定電極32dと可動電極22、および固定電極34dと可動電極24で構成される静電容量をCdとする。
【0034】
Y軸方向に正の加速度が加わると、シリコン基板7からみて、重り部8は慣性力によりY軸の負の方向に移動する。このため、静電容量Ccは増加し、静電容量Cdは減少する。一方、Y軸方向およびZ軸方向の加速度が加わった場合には、静電容量Ccと静電容量Cdの変化は同じである。
従って、その静電容量Ccと静電容量Cdを容量−電圧変換回路(図示せず)でそれぞれ電圧Vc、Vdに変換し、差分回路(図示せず)その変換電圧Vc、Vdの差分(Vc−Vd)をとることにより、Y軸方向の加速度を電圧信号Kbとして得ることができる。
【0035】
以上のように、この加速度センサ3は、シリコン基板7の基板面に平行な2軸の加速度を検出できるため、重力加速度の基板面に対する余弦をこの加速度センサ3で測定することにより地表面に対する傾きを求めることができる。
次に、上記のように構成される加速度センサ3の出力信号と、磁気センサ4の出力信号とを演算処理する演算処理部6の構成について、図4のブロック図を参照して説明する。
【0036】
この演算処理部6は、図4に示すように、A/D変換部115と、温度センサ113と、補正計算部116と、補正値記憶部117と、方位角計算部118とを備え、これらがシリコン基板7上に集積回路化されている。
A/D変換部115は、2軸の加速度センサ3の出力信号Ka、Kbと、3軸の磁気センサ4の出力信号Dx、Dy、Dzとがアナログ信号であるので、これらのアナログ信号をデジタル信号(デジタル値)に変換するものである。
【0037】
温度センサ113は、後で述べる加速度センサの温度特性を補正するためのセンサであり、その検出温度(出力信号)はA/D変換部115でデジタル信号に変換され、補正計算部116へ送られる。
補正値記憶部117は、磁気センサ4のX軸、Y軸、およびZ軸の出力信号Dx、Dy、Dzのオフセット値Lx、Ly、Lzと、その各オフセット値の温度係数T1x、T1y、T1zと、感度比Gx、Gy、Gzとを記憶するメモリである。
【0038】
さらに、補正値記憶部117は、2軸の加速度センサ3のX軸およびY軸の出力信号Ka、Kbのオフセット値Mx、Myと、その各オフセット値の温度係数Tmx、Tmyと、感度比Hx、Hyと、その各感度比の温度係数Thx、Thyを記憶するようになっている。
このように、補正値記憶部117に補正用の各データを記憶するのは、磁気センサ4の出力信号Dx、Dy、Dz、及び加速度センサ3の出力信号Ka、Kb、にオフセットや温度依存性があり、これらを補正(補償)するためである。
【0039】
補正計算部116は、補正値記憶部117に記憶されるオフセット値Lx、Ly、Lz、感度比Gx、Gy、Gz、および温度係数T1x、T1y、T1zを用いることにより、磁気センサ4の出力信号Dx、Dy、Dzを補正し、地磁気の各軸成分に比例した値α、β、γだけを求め、これらを方位角計算部118に出力するようになっている。
また、補正計算部116は、補正値記憶部117に記憶されるオフセット値Mx、My、温度係数Tmx、Tmy、感度比Hx、Hy、および温度係数Thx、Thyを用いることにより、加速度センサ3の出力信号Ka、Kbを補正し、重力に対する2軸の傾きφ、ηを求め、これらを方位角計算部118に出力するようになっている。
【0040】
ここで、3軸の磁気センサ4においては、構成要素であるホール素子41〜44の感度(感度比)の温度係数が全て等しいため、地磁気の方位を求めるだけであれば、上記のように感度の温度係数を補正する必要がない。一方、加速度センサ3は2軸のため、重力に対する傾きを求めるためには、その出力信号としては絶対値が必要となり、上記のように感度の温度係数の補正が必要となる。
方位角計算部118は、補正計算部116で補正後の地磁気の3軸データα、β、γと、重力に対する2軸の傾きφ、ηとを用いることにより、後述のように、方位角θを算出するものである。
【0041】
次に、このような構成からなる演算処理部6において、方位角計算部118が方位角θを算出するアルゴリズムの一例について、以下に説明する。
ここで、方位角計算部118には、感度、オフセット、および温度係数が補正された、3軸の地磁気データα、β、γ、および重力に対する2軸の傾きφ、ηが、補正計算部116から入力されるものとする。
図5は、方位角θを算出する場合の地磁気ベクトルと回転軸の関係を示す図である。
【0042】
図5において、地磁気ベクトル(x、y、z)に対応してTMx軸を設定し、このTMx軸に直交する2軸をTMy軸、TMz軸とする。
また、この第1実施形態を携帯端末110に搭載して用いる場合において、地磁気ベクトル(x、y、z)に対する携帯端末110の方位をθ、俯角をδとする。さらに、携帯端末110は、水平面から長手方向に角度φ、短手方向に角度ηだけ傾いているものとする。
【0043】
そして、俯角δを補正するために、TMy軸の周りに、−δだけ回転させ、この回転後の軸をHX、HY、HZとする。
次に、HZ軸の周りに、角度θだけ回転させ、この回転後の軸をM1x、M1y、M1zとする。
次に、M1y軸の周りに、−φだけ回転させ、この回転後の軸をM2x、M2y、M2zとし、さらに、M2x軸の周りに、−ηだけ回転させる。
【0044】
これらの回転により、地磁気ベクトル(x、y、z)と磁気センサ4からの 出力(α、β、γ)との間には、以下の(1)式が成り立つ。
【0045】
【数1】
Figure 0003982611
【0046】
そして、磁気ベクトル(x,y,z)=(1、0、0)の関係により、磁気センサからの出力(α、β、γ)を求めると、以下の(2)式が得られる。
【0047】
【数2】
Figure 0003982611
【0048】
次に、(2)式のαの式を変形すると、以下の(3)式が得られる。
【0049】
【数3】
Figure 0003982611
【0050】
次に、(3)式を(2)式のβ、γの式に代入すると、以下の(4)、(5)式が得られる。
【0051】
【数4】
Figure 0003982611
【0052】
次に、(4)、(5)式からcos(δ)を求めると、以下の(6)式が得られる。
【0053】
【数5】
Figure 0003982611
【0054】
次に、(6)式を変形して方位角θを求めると、以下に示す(7)式が得られる。
【0055】
【数6】
Figure 0003982611
【0056】
このように、3軸の地磁気データα、β、γ、および重力に対する2軸の傾きデータφ、ηを用いることにより、俯角δを用いることなく、方位角θを算出することができる。
以上説明したように、この第1実施形態では、加速度センサ3、磁気センサ4、および演算処理部6を、同一のシリコン基板7上に配置するようにしたので、全体として小型化を図ることができる。
【0057】
また、この第1実施形態では、磁気センサ4が、同一シリコン基板上に同時に形成される複数のホール素子41〜44で構成されている。そのため、ホール素子41〜44は、特性のばらつきが小さく、感度の温度特性は同様に変化する。従って、地磁気ベクトルの3成分の相対値は温度が変化しても一定であり、地磁気の方向を精度良く検知することができる。
なお、この第1実施形態では、シリコン基板7上において、加速度センサ3の出力信号と、磁気センサ4の出力信号とが、演算処理部6に供給されるように適宜手段で電気的に接続され、かつ、その演算処理部6の演算処理結果が外部に出力できるようになっている。
(第2実施形態)
この第2実施形態は、その基本的な構成を第1実施形態と同様とし、その磁気センサ4(図2参照)を、図6に示すような磁気センサ4Aに置き換えたものである。従って、以下では、磁気センサ4Aの構成についてのみ説明する。
【0058】
図6は、磁気センサ4Aの構成を示す図であり、図6(A)はその磁気センサ4Aの平面図であり、図6(B)は同図(A)のB−B線の断面図である。
この磁気センサ4Aは、図6に示すように、シリコン基板7上の所定位置に、例えば円形の薄板からなる磁気収束板65を配置している。さらに、この磁気収束板65から所定間隔をおいた周囲には、その磁気収束板65の外周方向に所定間隔をおいて、例えば円形の薄板からなる4つの磁気収束板66〜69を配置するようにしている。磁気収束板65〜69は、例えば軟磁性材料からなる。
【0059】
さらに、詳述すると、磁気収束板65の左右に、所定間隔をおいて2つの磁気収束板66、67を配置するとともに、磁気収束板65の前後に、所定間隔をおいて2つの磁気収束板68、69を配置するようにした。従って、磁気収束板67、65、66は所定間隔をおいてX軸方向に配置され、磁気収束板68、65、69は所定間隔をおいてY軸方向に配置されている。
シリコン基板7の表面領域のうち、磁気収束板65と磁気収束板66、67、68、69が隣接する領域の近傍であって、磁気収束板65と磁気収束板66、67、68、69が対向し合う各端部の下部側には、ホール素子61a、61b、62a、62b、63a、63b、64a、64bがそれぞれ配置されている。
【0060】
すなわち、図6に示すように、磁気収束板65と磁気収束板66とが対向し合う各端部の位置であって、その位置の下側近傍のシリコン基板7の表面に、ホール素子61a、61bが配置されている。また、磁気収束板65と磁気収束板67とが対向し合う各端部の位置であって、その位置の下側近傍のシリコン基板7の表面に、ホール素子62a、62bが配置されている。従って、ホール素子61a、61b、62a、62bの配列方向は、X軸方向となる。
【0061】
さらに、磁気収束板65と磁気収束板68とが対向し合う各端部の位置であって、その位置の下側近傍のシリコン基板7の表面に、ホール素子63a、63bが配置されている。また、磁気収束板65と磁気収束板69とが対向し合う各端部の位置であって、その位置の下側近傍のシリコン基板7の表面に、ホール素子64a、64bが配置されている。従って、ホール素子63a、63b、64a、64bの配列方向は、Y軸方向となる。
【0062】
次に、このような構成からなる磁気センサ4Aの動作について、図6を参照して説明する。
いま、X軸方向に外部から磁場が加わると、磁束は磁気収束板67、65、66で収束される。この収束された磁束は、磁気収束板65と磁気収束板67との間、および磁気収束板65と磁気収束板66との間には隙間が存在する。このため、その収束された磁束は、その隙間の領域で、図6(B)に示すようにZ軸方向に拡がる。
【0063】
このとき、磁束のZ軸方向の成分は、ホール素子61a、62bでは同じであり、これらに対してホール素子61b、62aではホール素子61a、62bとは逆向きで同じである。従って、ホール素子61aの出力電圧とホール素子62bの出力電圧との和と、ホール素子61bの出力電圧とホール素子62aの出力電圧との和を求め、その両者の差分をとることにより、X軸方向の磁束密度を求めることができる。
【0064】
なお、Y軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子61a、61b、62a、62bの位置ではZ軸方向の成分は現れない。Z軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子61a、61b、62a、62bの出力電圧は全て同じであり、演算後のX軸方向の出力には現れない。
Y軸方向の磁束密度の検出は、ホール素子63a、63b、64a、64bの出力電圧を、X軸方向の場合と同様に演算することにより行うことができる。
【0065】
Z軸方向の磁束密度の検出は、全てのホール素子61a、61b、62a、62b、63a、63b、64a、64bの出力電圧の和を取ることにより行う。このとき、X軸方向およびY軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子61a、61bなど、一対となるホール素子の出力電圧が逆方向であるので、これらの和を取ることにより出力はゼロとなる。
以上の説明を数式を用いて表すと、以下のようになる。
【0066】
すなわち、ホール素子61a、61b、62a、62b、63a、63b、64a、64bの出力電圧をVh61a、Vh61b、Vh62a、Vh62b、Vh63a、Vh63b、Vh64a、Vh64bとすると、演算後のX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の出力はDx、Dy、Dzは、次のようになる。
Dx=Vh61a−Vh61b−Vh62a+Vh62b
Dy=Vh63a−Vh63b−Vh64a+Vh64b
Dz=Vh61a+Vh61b+Vh62a+Vh62b+Vh63a+Vh63b+Vh64a+Vh64b
以上のように、この第2実施形態の磁気センサ4Aは、第1実施形態の磁気センサ4に比べて、図6に示すように磁気収束板の配置個数を増加できる。このため、その磁気収束板による磁束の収束効果を高めることができ、磁気センサの感度を上げることができる。
【0067】
また、この場合には、磁気センサ4Aを構成するホール素子の配置個数を増やすことができるので、各ホール素子からの出力電圧を演算後の出力を大きくすることができるという利点がある。
なお、磁気センサ4Aは、シリコン基板7上に加速度センサ3等とともに一体に設けて使用するようにしたが、独立に構成して汎用的に使用することもできる。これは、後述の磁気センサについても同様である。
(第3実施形態)
この第3実施形態は、その基本的な構成を第1実施形態と同様とし、その磁気センサ4(図2参照)を、図7に示すような磁気センサ4Bに置き換えたものである。従って、以下では、磁気センサ4Bの構成についてのみ説明する。
【0068】
図7は、磁気センサ4Bの構成を示す図であり、図7(A)はその磁気センサ4Bの平面図であり、図7(B)は同図(A)のC−C線の断面図である。
この磁気センサ4Bは、図7に示すように、シリコン基板7上の所定位置に所定の大きさの中心部80を設け、この中心部80の左右に中心部80を挟んで磁気収束板76と磁気収束板77とを配置するとともに、その中心部80の前後に中心部80を挟んで磁気収束板78と磁気収束板79とを配置するようにしたものである。
【0069】
すなわち、磁気収束板76と磁束収束板77は、その中心部80を挟み、X軸方向に対向して配置されている。また、磁気収束板78と磁束収束板79は、その中心部80を挟み、Y軸方向に対向して配置されている。磁気収束板76〜79は、シリコン基板7上に絶縁層51を介在してそれぞれ配置されている。磁気収束板76〜79は、図示のように、それぞれ細長い形状からなる。
図7に示すように、シリコン基板7の表面領域のうち、磁気収束板76〜79の中心部80側の各端部の近傍であって、その各下部側には、ホール素子71〜74がそれぞれ配置されている。
【0070】
次に、このような構成からなる磁気センサ4Bの動作について、図7を参照して説明する。
いま、X軸方向に外部から磁場が加わると、磁束は磁気収束板76、77で収束される。この収束された磁束は、磁気収束板76と磁気収束板77との間には隙間が存在する。このため、その収束された磁束は、その隙間の領域で、図7(B)に示すようにZ軸方向に拡がる。
【0071】
このとき、磁束のZ軸方向の成分は、ホール素子71とホール素子72では逆向きである。従って、ホール素子71の出力電圧と、ホール素子72の出力電圧との差分をとることにより、X軸方向の磁束密度を求めることができる。
なお、このとき、Y軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子71、72の位置ではZ軸成分は現れない。Z軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子71、72、73、74の出力電圧は全て同じであり、演算後のX軸方向の出力には現れない。
【0072】
Y軸方向の磁束密度の検出は、ホール素子73、74の出力電圧を、X軸方向の場合と同様に演算することにより行うことができる。
Z軸方向の磁束密度の検出は、全てのホール素子71〜74の出力電圧の和を取ることにより行う。このとき、X軸方向およびY軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子71とホール素子72、ホール素子73とホール素子74の出力はそれぞれ逆方向であるので、これらの和を取ることにより出力はゼロとなる。
【0073】
以上の説明を数式を用いて表すと、以下のようになる。
すなわち、ホール素子71、72、73、74の出力電圧をVh71、Vh72、Vh73、Vh74とすると、演算後のX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の出力はDx、Dy、Dzは、次のようになる。
Dx=Vh71−Vh72
Dy=Vh73−Vh74
Dz=Vh71+Vh72+Vh73+Vh74
以上のように、この第3実施形態の磁気センサ4Bでは、磁気収束板76〜79を細長い形状にしたので、磁気収束板の反磁界係数が小さくなり、磁気収束板が配置される基板に対して水平方向の磁束の収束効果を高め、磁気センサの感度を上げることができる。
(第4実施形態)
この第4実施形態は、その基本的な構成を第1実施形態と同様とし、その磁気センサ4(図2参照)を、図8に示すような磁気センサ4Cに置き換えたものである。従って、以下では、磁気センサ4Cの構成についてのみ説明する。
【0074】
図8は、磁気センサ4Cの構成を示す図であり、図8(A)はその磁気センサ4Cの平面図であり、図8(B)は同図(A)のD−D線の断面図である。
この磁気センサ4Cは、図8に示すように、シリコン基板7上の所定位置に、十字形状であって軟磁性材料からなる磁気収束板85を配置したものである。磁気収束板85は、全体が細長い薄板状からなり、X軸方向の部分とY軸方向の部分とが直交するようになっている。磁気収束板85は、シリコン基板7上に絶縁層51を介在してそれぞれ配置されている。
【0075】
図8に示すように、シリコン基板7の表面領域のうち、磁気収束板85のX軸方向およびY軸方向の各部分の各端部の近傍であって、その各下部側には、ホール素子81〜84がそれぞれ配置されている。
次に、このような構成からなる磁気センサ4Cの動作について、図8を参照して説明する。
いま、X軸方向に外部から磁場が加わった場合、磁束は磁気収束板85のうちのX軸方向の部分により収束される。この収束された磁束は、図8(B)に示すように、磁気収束板85のX軸方向の部分の端部ではZ軸方向に拡がる。
【0076】
このとき、磁束のZ軸方向の成分は、ホール素子81とホール素子82では逆向きである。従って、ホール素子81の出力電圧と、ホール素子82の出力電圧との差分をとることにより、X軸方向の磁束密度を求めることができる。
なお、このとき、Y軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子81、82の位置ではZ軸成分は現れない。Z軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子81、82、83、84の出力電圧は全て同じであり、演算後のX軸方向の出力には現れない。
【0077】
Y軸方向の磁束密度の検出は、ホール素子83、84の出力電圧を、X軸方向の場合と同様に演算することにより行うことができる。
Z軸方向の磁束密度の検出は、全てのホール素子81〜84の出力電圧の和を取ることにより行う。このとき、X軸方向およびY軸方向の外部磁場に対しては、ホール素子81とホール素子82、ホール素子83とホール素子84の出力はそれぞれ逆方向であるので、これらの和を取ることにより出力はゼロとなる。
【0078】
以上の説明を数式を用いて表すと、以下のようになる。
すなわち、ホール素子81、82、83、84の出力電圧をVh81、Vh82、Vh83、Vh84とすると、演算後のX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の出力はDx、Dy、Dzは、次のようになる。
Dx=Vh81−Vh82
Dy=Vh83−Vh84
Dz=Vh81+Vh82+Vh83+Vh84
以上のように、この第4実施形態の磁気センサ4Cでは、磁気収束板85を細長い形状にしたので、磁気収束板の反磁界係数が小さくなり、磁気収束板が配置される基板に対して水平方向の磁束の収束効果を高め、磁気センサの感度を上げることができる。
(第5実施形態)
この第5実施形態は、その基本的な構成を第1実施形態と同様とし、その加速度センサ3(図3参照)を、図9に示すような加速度センサ3Aに置き換えたものである。したがって、以下では、加速度センサ3Aの構成についてのみ説明する。
【0079】
図9は加速度センサ3Aの構成を示す図であり、図9(A)はその加速度センサ3Aの上蓋を外した状態の平面図であり、図9(B)は同図(A)の上蓋が付いた状態のG−G線の断面図である。
この加速度センサ3Aは、図9に示すように、シリコン基板7の所定位置に形成した凹部90と、この凹部90を密封する凹状の上蓋101とで密封状態のセンサ配置空間102を形成し、このセンサ配置空間102内に加速度センサ3Aの各構成要素を配置するようにしたものである。
【0080】
すなわち、センサ配置空間102内の中央部に加熱源であるヒータ91が配置され、このヒータ91の周囲に、ヒータ91を挟んで温度センサ92と温度センサ93、および温度センサ94と温度センサ95が、それぞれ対向して配置されている。
さらに詳述すると、凹部90内の上部側の中央に、ヒータ形成部96と、四角形の枠からなる温度センサ形成部97とが、ヒータ形成部96を中心にほぼ同心円状に配置されている。ヒータ形成部96は、4つの梁98により温度センサ形成部97に接続され、温度センサ形成部97の各隅は、4つの梁99により四角形の枠からなる支持部100に接続されている。支持部100は、シリコン基板7上に固定されている。凹部90の上部側には、その凹部90を密封するように上蓋101が配置され、その上蓋101の下側の端部が支持部100に固定されている。
【0081】
この例では、ヒータ形成部96、4つの梁98、温度センサ形成部97、4つの梁99、および支持部100は、SiO2 やSiNからなる絶縁体により一体に形成されている。
ヒータ形成部96内には、ヒータ91が埋め込まれる形で配置されている。このヒータ91は、例えば多結晶シリコンの薄膜を帯状に形成したものからなる。このヒータ91には、図示しない電気配線を通じて電流を流すようになっており、これにより、ヒータ91は多結晶シリコンの有する抵抗成分により発熱するようになっている。
【0082】
温度センサ形成部97は、四角形の枠を形成するために前部、後部、左部、および右部からなり、その各部内には温度センサ92〜95がそれぞれ埋め込まれる形で配置されている。温度センサ92〜95は、図示のように、ヒータ91の配置位置から等距離の位置に、それぞれ配置されている。
温度センサ92〜95は、例えば多結晶シリコンの薄膜を帯状に形成したものからなる。多結晶シリコンの抵抗成分は温度係数を持つので、その抵抗値を測定することで、温度センサ92〜95は温度を計測するようになっている。
【0083】
次に、このような構成からなる加速度センサ3Aの動作について、図9を参照して説明する。
ヒータ91に電流を流して加熱すると、ヒータ91の周囲の気体の温度が上昇する。加速度センサ3Aに加速度が加わっていない状態では、ヒータ91の周囲の温度分布は、ヒータ91を中心にほぼ同心円上に、その中心から周囲に向けて低下するようになる。また、その周囲の気体密度の分布は、その中心部が最も小さく周囲に向けて増加する。従って、4つの温度センサ92〜95の位置では温度が全て等しく、温度センサ92〜95を構成する多結晶シリコンの各抵抗値も全て等しくなる。
【0084】
X軸方向に加速度が加わった場合について考えると、その加速度により気体の密度が低い領域はX軸方向に移動する。このとき、気体の密度の移動に伴い温度分布も変化し、すなわち温度の高い領域がX軸方向に移動し、温度センサ92の温度が温度センサ93の温度よりも高くなる。従って、温度センサ92と温度センサ93の多結晶シリコンの抵抗値にも差が生ずる。このときには、温度センサ94と温度センサ95における温度は等しく、その多結晶シリコンの各抵抗値も等しい。
【0085】
Y軸方向に加速度が加わった場合には、X軸方向に加速度が加わった場合と同様に考えることができる。すなわち、この場合には、温度センサ94と温度センサ95の多結晶シリコンの抵抗値に差が生ずる。一方、温度センサ92と温度センサ93における温度は等しく、その多結晶シリコンの各抵抗値は等しい。
Z軸方向に加速度が加わった場合には、温度分布は変化するが、4つの温度センサ92〜95の各位置では温度が全て等しく、その多結晶シリコンの各抵抗値も等しい。
【0086】
以上の説明を数式を用いて、以下に説明する。
いま、温度センサ92〜95を構成する多結晶シリコンの各抵抗値をR92、R93、R94、R95とし、温度が同じ場合には、その各抵抗値が全て等しいものとする。
また、温度センサ92と温度センサ93とは直列に接続され、その両端に電圧Vbが印加されるとともに、その共通接続部の出力電圧V1を取り出すようになっている。さらに、温度センサ94と温度センサ95とは直列に接続され、その両端に電圧Vbが印加されるとともに、その共通接続部の出力電圧V2を取り出すようになっている。この電気的な等価回路は、図10に示すようになる。
【0087】
このような条件の下で、加速度センサ3Aに加速度が加わらない場合には、出力電圧V1、V2は、V1=V2=Vb/2となる。
X軸方向に加速度が加わった場合には、V1=(Vb/2)±ΔVxとなり、この変化分ΔVxは、加速度に対してほぼ比例した電圧となる。この時、V2=Vb/2である。
Y軸方向に加速度が加わった場合には、V2=(Vb/2)±ΔVyとなり、この変化分ΔVyは、加速度に対してほぼ比例した電圧となる。この時、V1=Vb/2である。
【0088】
以上のように、この第5実施形態の加速度センサ3Aでは、基板面に平行なX軸方向およびY軸方向の加速度を検知することができるため、重力加速度の基板面に対する余弦をこの加速度センサ3Aで測定することにより地表面に対する傾きを求めることができる。
なお、上記の加速度センサ3Aは、上蓋101によりセンサの構成素子の部分を局所的に被覆して密封するようにした。しかし、上蓋101に代えて、ケースによりシリコン基板7の上側の全体を密封状に被覆するようにしても良い(図1参照)。
【0089】
また、第5実施形態に係る集積化方位センサは、図9に示す加速度センサ3Aと、図2に示す磁気センサ4とを組み合わせたものである。しかし、第5実施形態に係る集積化方位センサは、図2に示す磁気センサ4を、図6〜図8に示す磁気センサ4A、4B、4Cのうちのいずれか1つの磁気センサに置き換えるようにしても良い。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、地磁気と重力加速度に基づいた方位を検出することが可能であって、携帯機器などに搭載できる小型で低価格の集積化方位センサを実現できる。
また、本発明において、磁気収束板の配置個数を増やす場合には、その磁気収束板による磁束の収束効果を高めることができ、磁気センサの感度を上げることができる。この場合には、磁気センサを構成するホール素子の配置個数を増やすことができるので、各ホール素子からの出力電圧を演算後の出力を大きくすることができるという利点がある。
【0091】
さらにまた、本発明において、磁気収束板を細長い形状にする場合には、磁気収束板の反磁界係数が小さくなり、磁気収束板が配置される基板に対して水平方向の磁束の収束効果を高め、磁気センサの感度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積化方位センサの第1実施形態の外観構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る磁気センサの構成を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は(A)のA−A線の断面図である。
【図3】第1実施形態に係る加速度センサの構成を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は(A)のE−E線の断面図、(C)は(A)のF−F線の断面図である。
【図4】第1実施形態における演算処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態における地磁気ベクトルと回転軸の関係を示す図である。
【図6】第2実施形態の磁気センサの構成を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は(A)のB−B線の断面図である。
【図7】第3実施形態の磁気センサの構成を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は(A)のC−C線の断面図である。
【図8】第4実施形態の磁気センサの構成を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は(A)のD−D線の断面図である。
【図9】第5実施形態の加速度センサの構成を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は(A)のG−G線の断面図である。
【図10】図9に示す温度センサの電気的な等価回路を示す図である。
【図11】従来のセンサの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
3、3A 加速度センサ
4、4A〜4C 磁気センサ
6 演算処理部
7 シリコン基板
8 重り部
9a〜9d 梁
21〜24 櫛歯状の可動電極
31a、31b、33a、33b 櫛歯状の固定電極
32c、32d、34c、34d 櫛歯状の固定電極
41〜44 ホール素子
45 磁気収束板
61a、61b、62a、62b ホール素子
63a、63b、64a、64b ホール素子
65〜69 磁気収束板
71〜74 ホール素子
76〜79 磁気収束板
81〜84 ホール素子
85 磁気収束板
90 凹部
91 ヒータ
92〜95 温度センサ
102 センサ配置空間
113 温度センサ
115 A/D変換部
116 補正計算部
117 補正値記憶部
118 方位角計算部

Claims (9)

  1. 地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、
    重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、
    前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、
    かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え
    さらに、前記磁気センサは、
    前記シリコン基板上に配置され、前記シリコン基板の表面に沿う方向の磁束を収束する磁気収束板と、
    前記シリコン基板上の表面側であって、前記磁気収束板の所定の端部の近傍に配置され、その各端部の近傍に広がる磁束をそれぞれ検出する少なくとも3つのホール素子と、
    を備えたことを特徴とする集積化方位センサ。
  2. 地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、
    重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、
    前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、
    かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、
    さらに、前記磁気センサは、
    前記シリコン基板上の所定位置に配置される第1の磁気収束板と、
    前記シリコン基板上であって、前記第1の磁気収束板の周囲の外周方向に所定間隔をおいて配置される複数の第2の磁気収束板と、
    前記シリコン基板の表面側であって、前記第1の磁気収束板と前記各第2の磁気収束板とが隣接し合う各近傍に、その近傍に広がる磁束をそれぞれ検出する複数のホール素子と、
    を備えたことを特徴とする集積化方位センサ。
  3. 地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、
    重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、
    前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、
    かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、
    さらに、前記磁気センサは、
    前記シリコン基板上であって、その所定の中心部を挟んで第1の方向に対向して配置され、その第1の方向に磁束を収束する第1の磁気収束板と、
    前記シリコン基板上であって、前記中心部を挟んで第1の方向と直交する第2の方向に対向して配置され、その第2の方向に磁束を収束する第2の磁気収束板と、
    前記シリコン基板の表面側であって、前記第1および第2の磁気収束板の前記中心部側の各端部の近傍に、その近傍に広がる磁束をそれぞれ検出するホール素子と、
    を備えたことを特徴とする集積化方位センサ。
  4. 地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、
    重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、
    前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、
    かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板に固定された櫛歯状の固定電極と、この固定電極と対向する櫛歯状の可動電極を有する重り部と、この重り部を前記シリコン基板上に可動自在に支持する梁とを備え、
    さらに、前記磁気センサは、
    前記シリコン基板の所定位置に配置される十字形状の磁気収束板と、
    前記シリコン基板の表面側であって、前記磁気収束板の各端部の近傍に、その近傍に広がる磁束をそれぞれ検出するホール素子と、
    を備えたことを特徴とする集積化方位センサ。
  5. 前記磁気収束板は、軟磁性材料からなる薄板により構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の集積化方位センサ。
  6. 前記加速度センサを形成する可動電極、重り部、および梁は、同一の多結晶シリコンの薄膜により構成するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の集積化方位センサ。
  7. 前記加速度センサを形成する可動電極、重り部、および梁と、前記磁気センサを形成する磁気収束板とは、同一の軟磁性の薄膜により構成するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の集積化方位センサ。
  8. 地磁気を検出する少なくとも3軸の磁気センサと、
    重力加速度を検出する2軸以上の加速度センサと、
    前記磁気センサからの出力信号および前記加速度センサからの出力信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記磁気センサ、前記加速度センサ、および前記信号処理部を同一のシリコン基板上に配置し、
    かつ、前記加速度センサは、前記シリコン基板の一部にセンサ配置空間を設け、このセンサ配置空間内の中央部に加熱源を配置し、この加熱源を挟んで対向する位置に、対となる温度センサを配置するようにし、
    さらに、前記磁気センサは、
    前記シリコン基板上に配置され、前記シリコン基板の表面に沿う方向の磁束を収束する磁気収束板と、
    前記シリコン基板上の表面側であって、前記磁気収束板の所定の端部の近傍に配置され、その各端部の近傍に広がる磁束をそれぞれ検出する少なくとも3つのホール素子と、
    を備えたことを特徴とする集積化方位センサ。
  9. 前記加熱源および前記温度センサは、多結晶シリコンの薄膜により構成するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の集積化方位センサ。
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