JP3981473B2 - アスファルト合材製造装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路舗装材であるアスファルト合材を製造する装置に関し、特に、新材ドライヤと廃材ドライヤとを併設するアスファルト合材製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路舗装材であるアスファルト合材製造装置では、アスファルト合材の素材となる骨材を加熱するドライヤを備えており、該ドライヤは内周部に多数の掻き上げ羽根を周設した円筒状のドラムを回転自在に傾斜支持し、その一端部にはバーナを、他端部には排気煙道を配設し、該排気煙道の末端に配設した排風機により排ガスを吸引することによってドラム内に高温ガス流を維持し、ドラム内に供給する骨材と高温ガス流を接触させて骨材を所望の温度に加熱するようにしている。更に、前記排気煙道の途中にはバグフィルターを配設し、排ガス中のダスト分を捕捉して清浄な排ガスを排気煙道の末端の配設した煙突より放散させるようにしている。
【0003】
また、道路工事等によって掘り起こされたアスファルト舗装廃材(以下「廃材」という)は加熱再生してアスファルト合材として使用するために、この廃材を加熱再生する廃材ドライヤを新規骨材を加熱する新材ドライヤに併設している。
【0004】
この廃材ドライヤは新材ドライヤとほぼ同一のシステムで構成されており、排風機やバグフィルター等の設備が重複するのは経済的負担も大きく、本出願人はこれらの設備が重複するのを避けるために、その一例として、実開昭63−165308号公報に記載の如くに、新材ドライヤと廃材ドライヤとを併設し、新材ドライヤの排気煙道に廃材ドライヤの排気煙道を合流連結し、その下流に排風機、バグフィルター及び煙突等を配設したアスファルト合材製造装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のアスファルト合材製造装置は、新材ドライヤの排気煙道と廃材ドライヤの排気煙道を合流連結して下流に配設する装置の重複を避けて経済性を高めているものの、省エネルギーの観点からみた場合、例えば、廃材ドライヤは通常、骨材の供給方式は並流方式が採用されることから、廃材ドライヤより導出される排ガス温度は、加熱廃材温度(150℃前後)より高いのが一般的であり、また、新材ドライヤにおいては向流方式が採用されることから、排ガス温度は露点より高めの120℃以上の温度に維持されて運転される。そのため、これらの排ガスが両排気煙道の合流点で混合されると露点より高めの120℃をかなり越える高温度でバグフィルターに導入されることになり、その高温の排ガスをそのまま大気に放散させてしまうとエネルギーを無駄にしてしまうことになる。
【0006】
本発明は上記の点に鑑み、新材ドライヤ及び廃材ドライヤより導出する排ガスを合流させてバグフィルターに導入するときに、その排ガス温度を露点より少し高めの温度に維持しながら新材ドライヤの熱効率が最高となるようにコントロールして省エネルギー化を図るようにしたアスファルト合材製造装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を達成するために、請求項1記載のアスファルト合材製造装置にあっては、新規骨材を加熱する新材ドライヤと廃材を加熱する廃材ドライヤとを併設し、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結し、該合流部より下流にバグフィルターを配設したアスファルト合材製造装置において、新材ドライヤのドラムの傾斜角度を可変とする一方、前記合流部からバグフィルターに至る排気煙道の所定位置に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて前記ドラムの傾斜角度を調整するドラム傾斜角度調整装置を配設したことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載のアスファルト合材製造装置にあっては、新規骨材を加熱する新材ドライヤと廃材を加熱する廃材ドライヤとを併設し、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結し、該合流部より下流にバグフィルターを配設したアスファルト合材製造装置において、新材ドライヤのドラムの回転数を可変とする一方、前記合流部からバグフィルターに至る排気煙道の所定位置に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて前記ドラムの回転数を調整するドラム回転数調整装置を配設したことを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載のアスファルト合材製造装置にあっては、新規骨材を加熱する新材ドライヤと廃材を加熱する廃材ドライヤとを併設し、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結し、該合流部より下流にバグフィルターを配設したアスファルト合材製造装置において、新材ドライヤのドラムの傾斜角度及び回転数を可変とする一方、前記合流部からバグフィルターに至る排気煙道の所定位置に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて前記ドラムの傾斜角度を調整するドラム傾斜角度調整装置及びドラム回転数調整装置を配設したことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る請求項1記載のアスファルト合材製造装置によれば、新材ドライヤの排気煙道に廃材ドライヤの排気煙道を合流連結し、その合流点の下流に配設したバグフィルターに導入する排ガスの温度を温度センサーで検出し、その検出温度が露点より少し高めに設定された設定温度より高い場合には新材ドライヤのドラムの傾斜角度を小さくし、骨材の滞留時間を長くしてドラム内での熱交換を高める。これで、新材ドライヤから導出される排ガスの温度は低下するが、新材ドライヤと廃材ドライヤの合流ガスは露点温度より少し高めに維持するようにドラム傾斜角度を制御することによって下流の装置を腐食させることなく、新材ドライヤの熱効率を最高に維持することができて省エネルギー化を図ることができる。
【0011】
また、請求項2記載のアスファルト合材製造装置によれば、新材ドライヤの排気煙道に廃材ドライヤの排気煙道を合流連結し、その合流点の下流に配設したバグフィルターに導入する排ガスの温度を温度センサーで検出し、その温度が露点より少し高めに設定された設定温度より高い場合には新材ドライヤの回転数を速くして材料の掻き上げ良くし、材料と熱風との接触機会を高めてドラム内での熱交換を高める。このように、新材ドライヤと廃材ドライヤからの合流ガスが露点温度以下にならないようにしながら新材ドライヤの回転数を極力速くすれば新材ドライヤの熱効率を最高に維持することができて省エネルギー化を図ることができる。
【0012】
また、請求項3記載のアスファルト合材製造装置によれば、新材ドライヤの排気煙道に廃材ドライヤの排気煙道を合流連結し、その合流点の下流に配設したバグフィルターに導入する排ガスの温度を温度センサーで検出し、その温度が露点より少し高めに設定された設定温度より高い場合には新材ドライヤの傾斜角度を小さくすると共にドラムの回転数を速くし、骨材の滞留時間を長くながら材料を熱風との接触機会を多くしてドラム内での熱交換を高める。このように、新材ドライヤと廃材ドライヤからの合流ガスが露点温度以下にならないようにしながら新材ドライヤの傾斜角度と回転数を制御すれば新材ドライヤの熱効率を最高に維持することができて省エネルギー化を図ることができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
図中の1は新規骨材を加熱乾燥するアスファルト合材製造装置の新材ドライヤであって、内部に多数の掻上げ羽根を周設した円筒状のドラム2を回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させている。3は新材ドライヤ1のホットホッパ4側に設けたバーナであって、ドラム2内で火炎を形成してドラム2内に高温ガスを送り込む一方、コールドホッパ5側に設けたコンベヤ6により新規骨材を投入し、新規骨材を掻上げ羽根で掻き上げながら転動流下させる間に新規骨材を所定温度まで加熱し、ホットホッパ4側に設けた排出部7より排出する。
【0015】
新材ドライヤ1のコールドホッパ5には排ガスを導出させる排気煙道8を連結し、その下流には排ガスを吸引する排風機9と排ガス中のダストを除去するバグフィルター10及び排ガスを大気中に放出する煙突11を設けている。
【0016】
更に、新材ドライヤ1のドラム2にはドラム2の一端部を回動自在に軸着すると共に、他端部に傾胴用シリンダ12を配設してドラム2の傾斜を調整するようにしている。
【0017】
13は廃材を加熱するリサイクルプラントの廃材ドライヤであって、前記新材ドライヤ1とほぼ同様の構造をしており、内部に掻き上げ羽根を周設した円筒状のドラム14を回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させている。15は廃材ドライヤ13のホットホッパ16側に設けたバーナであって、燃焼室17内で火炎を形成して廃材ドライヤ13内に高温ガスを送り込む一方、ホットホッパ16側に設けたコンベヤ18により廃材を投入し、廃材を掻き上げ羽根で掻き上げながら転動流下させる間に廃材を所定温度まで加熱し、コールドホッパ19側に設けた排出部20より排出する。
【0018】
また、廃材ドライヤ13のコールドホッパ19には排ガスを導出させる排気煙道21を連結し、その端部は前記新材ドライヤ1に配設した排気煙道8にバグフィルター10の手前で合流連結されている。
【0019】
更に、排気煙道8の前記合流地点とバグフィルター10との間には排ガスの温度を検出する温度センサ22を配設すると共に、新材ドライヤ1側には前記温度センサ22により検出した温度信号に基づいて傾胴用シリンダ12を駆動してドラム2の傾斜角度を制御するドラム傾斜角度調整装置23を配設している。
【0020】
次に、上記のドライヤにより新規骨材及び廃材を加熱する場合について説明する。
【0021】
新規骨材のみを単独に加熱する場合には、排気煙道8に配設されている排風機9を駆動し、新材ドライヤ1より排気煙道8を介して排ガスを吸引し、新材ドライヤ1のバーナ3に点火してドラム2内で火炎を形成して高温ガス流を形成し、ドラム2内にコンベヤ6により新規骨材を送り込んで骨材を高温ガス流に接触させ、所望の温度に昇温して排出部7より加熱骨材として排出する。この時、傾胴用シリンダ12を操作し、新材ドライヤ1のドラム2の傾斜角度を約4度に設定しておく。
【0022】
そして、新材ドライヤ1においては、骨材と排ガスの流れは向流方式が採用されており、骨材がコールドホッパ5側から供給されてホットホッパ4側で160℃前後まで加熱されるのに対して、ホットホッパ4側でバーナ3により発生させた熱風は新材ドライヤ1内をコールドホッパ5側に向けて通過する間に骨材を加熱し、温度を低下させて排気煙道8より導出される。
【0023】
このとき、排気煙道8より導出される排ガスの温度は排気煙道8の下流に配設したバグフィルター10等で結露を生じさせないために、予め露点より高めの120℃前後に許容範囲を加味した設定排ガス温度をドラム傾斜角度調整装置23に設定しておき、新材ドライヤ1の運転時に、排気煙道8のバグフィルター10の手前に配設した温度センサ22により排ガス温度を検出し、検出した排ガス温度が前記設定排ガス温度より高くなる場合には、ドラム傾斜角度調整装置23を介して傾胴用シリンダ12を操作してドラム2の傾斜角度を3度よりも小さくして骨材の滞留時間を長くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を骨材側に移動させてドラム2より導出する排ガス温度を低下させ、排気煙道8に導出する排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0024】
逆に、検出した排ガス温度が設定排ガス温度より低くなる場合には、ドラム傾斜角度調整装置23を介して傾胴用シリンダ12を操作してドラム2の傾斜角度を3度よりも大きくして骨材の滞留時間を短くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を外部に導出させ、排気煙道8に導出する排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0025】
また、新材と同時に廃材ドライヤ13により廃材を加熱する場合には、排気煙道8及び排気煙道21を介して廃材ドライヤ13より排ガスを吸引し、廃材ドライヤ13のバーナ15にも点火して燃焼室17内で火炎を形成し、ドラム14内に高温ガス流を形成すると共に、ドラム14内にコンベヤ18により廃材を送り込んで高温ガス流に接触させ、所望の温度に昇温して排出部20より加熱した廃材を排出する。
【0026】
そして、廃材ドライヤ13においては、骨材と排ガスの流れは並流方式が採用されており、骨材がホットホッパ16側から供給されてコールドホッパ19側で150℃前後まで加熱されるのに対して、ホットホッパ16側でバーナ15により発生させた熱風は廃材ドライヤ13内をコールドホッパ19側に向けて通過する間に骨材を加熱し、温度を低下させて排気煙道21より導出されて排気煙道8の新材ドライヤ1からの排ガスに合流される。このとき、排気煙道21に導出される排ガスは廃材ドライヤ13が並流方式のため骨材温度より低くならず、160℃前後で推移する。
【0027】
そのため、新材ドライヤ1より導出される排ガスの温度を120℃前後に維持していると、廃材ドライヤ13より導出される排ガスと合流させた場合には、それぞれの熱風量にもよるが約150℃前後となり、予め露点を考慮して設定する設定排ガス温度と比較すると高い値となる。
【0028】
そこで、排気煙道8のバグフィルター10の手前に配設した温度センサ22によって排ガス温度を検出し、検出した排ガス温度が前記設定排ガス温度より高くなる場合には、ドラム傾斜角度調整装置23を介して傾胴用シリンダ12を操作してドラム2の傾斜角度を3度よりも小さくして骨材の滞留時間を長くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を骨材側に移動させてドラム2より導出する排ガス温度を低下させ、排気煙道8で合流させた排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0029】
逆に、検出した排ガス温度が設定排ガス温度より低くなる場合には、ドラム傾斜角度調整装置23を介して傾胴用シリンダ12を操作してドラム2の傾斜角度を3度よりも大きくして骨材の滞留時間を短くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を外部に導出させ、排気煙道8で合流させた排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0030】
このように、新材ドライヤ1と廃材ドライヤ13の合流ガスを露点温度より少し高めに維持しながら新材ドライヤ1のドラム傾斜角度を制御して熱交換を高めれば、合流ガスで下流の装置を腐食させることなく、新材ドライヤ1の熱効率を最高に維持することができる。
【0031】
また、図2は他の実施例で、排ガス温度に基づき新材ドライヤ1のドラム回転数を調整してドラム2より導出する排ガス温度を制御するようにしたもので、円筒状のドラム2の駆動装置として可変速モータ24を配設すると共に、排気煙道8に配設した温度センサ22により検出する排ガス温度に基づいてドラム2の回転数を調整するドラム回転数調整装置25を配設している。なお、図2では前記図1の装置と基本的な構成はほぼ同一であり、同様の機器については同一符合を付している。
【0032】
この装置により骨材を加熱する場合について説明すると、新規骨材のみを単独に加熱する場合には、排気煙道8の排風機9を駆動し、新材ドライヤ1より排気煙道8を介して排ガスを吸引し、新材ドライヤ1のバーナ3に点火してドラム2内で火炎を形成して高温ガス流を形成し、ドラム2内にコンベヤ6により新規骨材を送り込んで骨材を高温ガス流に接触させ、所望の温度に昇温して排出部7より加熱骨材として排出する。この時、可変速モータ24を操作してドラム2の回転数を設計基準の回転数に設定しておく。
【0033】
そして、予め露点より高めの120℃前後に許容範囲を加味した設定排ガス温度をドラム回転数調整装置25に設定しておき、新材ドライヤ1の運転時に、排気煙道8のバグフィルター10の手前に配設した温度センサ22により排ガス温度を検出し、検出した排ガス温度が前記設定排ガス温度より高くなる場合には、ドラム回転数調整装置25を介して可変速モータ24を操作してドラム2の回転数を設計基準回転数より速くして新規骨材の掻き上げを多くし、材料と熱風の接触機会を多くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を骨材側に移動させてドラム2より導出する排ガス温度を低下させ、排気煙道8に導出する排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0034】
逆に、検出した排ガス温度が設定排ガス温度より低くなる場合には、ドラム回転数調整装置25を介して可変速モータ24を操作してドラム2の回転数を設計基準回転数より遅くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を外部に導出させ、排気煙道8に導出する排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0035】
また、新材と同時に廃材ドライヤ13により廃材を加熱する場合には、排気煙道8及び排気煙道21を介して廃材ドライヤ13より排ガスを吸引し、廃材ドライヤ13のバーナ15にも点火して燃焼室17内で火炎を形成し、ドラム14内に高温ガス流を形成すると共に、ドラム14内にコンベヤ18により廃材を送り込んで高温ガス流に接触させ、所望の温度に昇温して排出部20より加熱した廃材を排出する。
【0036】
このとき、排気煙道21に導出される排ガスは廃材ドライヤ13が並流方式のため骨材温度より低くならずに160℃前後で推移し、新材ドライヤ1より導出される排ガスの温度が120℃前後を維持していると、廃材ドライヤ13より導出される排ガスと合流させた場合には、それぞれの熱風量にもよるが排ガス温度が約150℃前後となり、予め露点を考慮して設定する設定排ガス温度と比較すると高い値となる。
【0037】
そこで、排気煙道8のバグフィルター10の手前に配設した温度センサ22によって排ガス温度を検出し、検出した排ガス温度が前記設定排ガス温度より高くなる場合には、ドラム回転数調整装置25を介して可変速モータ24を操作してドラム2の回転数を設計基準回転数より速くし、できるだけ排ガスの保有する熱量を骨材側に移動させてドラム2より導出する排ガス温度を低下させ、排気煙道8で合流させた排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0038】
逆に、検出した排ガス温度が設定排ガス温度より低くなる場合には、ドラム回転数調整装置25を介して可変速モータ24を操作してドラム2の回転数を設計基準回転数より遅く、できるだけ排ガスの保有する熱量を外部に導出させ、排気煙道8で合流させた排ガスの温度を設定排ガス温度に近づける。
【0039】
このように、新材ドライヤ1と廃材ドライヤ13からの合流ガスが露点温度以下にならないようにしながら新材ドライヤ1の回転数を極力速くすれば新材ドライヤ1の熱効率を最高に維持することができる。
【0040】
また、他の実施例としては図示しないが、前記2つの実施例を組み合わせ、排ガス温度に基づき新材ドライヤ1のドラム2の回転数及び傾斜角度を適宜調整してドラム2より導出する排ガス温度を制御することも考えられる。新材ドライヤ1と廃材ドライヤ13からの合流ガスが露点温度以下にならないようにしながら前記したように新材ドライヤ1の傾斜角度と回転数を適宜制御すれば新材ドライヤ1の熱効率を最高に維持できる。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る請求項1記載のアスファルト合材製造装置によれば、新材ドライヤの傾斜角度を調整可能とし、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結した排気煙道のバグフィルターの手前に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて新材ドライヤの傾斜角度を制御するドラム傾斜角度調整装置を配設し、新材ドライヤと廃材ドライヤの合流ガスを露点温度より少し高めに維持するように新材ドライヤのドラム傾斜角度を制御すれば、合流ガスによって下流の装置を腐食させることなく、新材ドライヤの熱効率を最高に維持することができて省エネルギー化を図ることができる。
【0042】
また、本発明に係る請求項2記載のアスファルト合材製造装置によれば、新材ドライヤの回転数を調整可能とし、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結した排気煙道のバグフィルターの手前に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて新材ドライヤの回転数を制御するドラム回転数調整装置を配設し、新材ドライヤと廃材ドライヤの合流ガスを露点温度より少し高めに維持するように新材ドライヤのドラム回転数を制御すれば、合流ガスによって下流の装置を腐食させることなく、新材ドライヤの熱効率を最高に維持することができて省エネルギー化を図ることができる。
【0043】
また、本発明に係る請求項3記載のアスファルト合材製造装置によれば、新材ドライヤの傾斜角度及び回転数を調整可能とし、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結した排気煙道のバグフィルターの手前に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて新材ドライヤの傾斜角度を制御するドラム傾斜角度調整装置及び新材ドライヤの回転数を制御するドラム回転数調整装置を配設し、新材ドライヤと廃材ドライヤの合流ガスを露点温度より少し高めに維持するように新材ドライヤのドラム傾斜角度及びドラム回転数を制御すれば、合流ガスによって下流の装置を腐食させることなく、新材ドライヤの熱効率を最高に維持することができて省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…新材ドライヤ 3…バーナ
8…排気煙道 13…廃材ドライヤ
21…排気煙道 22…温度センサ
23…ドラム傾斜角度調整装置 24…可変速モータ
25…ドラム回転数調整装置

Claims (3)

  1. 新規骨材を加熱する新材ドライヤと廃材を加熱する廃材ドライヤとを併設し、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結し、該合流部より下流にバグフィルターを配設したアスファルト合材製造装置において、新材ドライヤのドラムの傾斜角度を可変とする一方、前記合流部からバグフィルターに至る排気煙道の所定位置に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて前記ドラムの傾斜角度を調整するドラム傾斜角度調整装置を配設したことを特徴とするアスファルト合材製造装置。
  2. 新規骨材を加熱する新材ドライヤと廃材を加熱する廃材ドライヤとを併設し、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結し、該合流部より下流にバグフィルターを配設したアスファルト合材製造装置において、新材ドライヤのドラムの回転数を可変とする一方、前記合流部からバグフィルターに至る排気煙道の所定位置に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて前記ドラムの回転数を調整するドラム回転数調整装置を配設したことを特徴とするアスファルト合材製造装置。
  3. 新規骨材を加熱する新材ドライヤと廃材を加熱する廃材ドライヤとを併設し、廃材ドライヤの排気煙道を新材ドライヤの排気煙道に合流連結し、該合流部より下流にバグフィルターを配設したアスファルト合材製造装置において、新材ドライヤのドラムの傾斜角度及び回転数を可変とする一方、前記合流部からバグフィルターに至る排気煙道の所定位置に排ガス温度を検出する温度センサーを配設すると共に、前記温度センサーにより検出した排ガス温度に応じて前記ドラムの傾斜角度を調整するドラム傾斜角度調整装置及びドラム回転数調整装置を配設したことを特徴とするアスファルト合材製造装置。
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