JP3568165B2 - アスファルト舗装廃材再生装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は道路舗装廃材を加熱再生するアスファルト舗装廃材再生装置に関し、特に排ガスの臭気成分を燃焼させる脱臭炉を連結したアスファルト舗装廃材再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路工事等によって掘り起こされたアスファルト舗装廃材(以下「廃材」という)の再生にはアスファルトプラントの加熱装置であるドライヤとほぼ同構造をした再生用の廃材ドライヤが採用されている。この廃材ドライヤは円筒状ドラムを回転自在に傾斜支持し、ドラム内周壁に多数周設した鋼板製の掻き上げ羽根によって廃材を掻き上げながら転動流下させる間に熱風と接触させ、所望の温度まで加熱昇温して廃材再生を行なっている。
【0003】
そしてアスファルト分の付着している廃材を廃材ドライヤによって加熱すると、加熱条件により悪臭の排ガスが発生し、プラント付近に悪臭を漂わせて公害上無視できない問題を引き起こすこともある。
【0004】
そこで排ガス中の臭気成分を除去するために、廃材ドライヤの排気煙道を脱臭炉に連結し、廃材ドライヤより導出する臭気成分を含む排ガスを脱臭炉に送り込み、脱臭炉によって臭気成分を燃焼させて脱臭した後に煙突より大気に放散するように構成したものが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、脱臭炉より導出される排ガスは800℃前後と高温であり、これを単に冷却して大気に放散してしまうのは熱エネルギーを無駄にしてしまうし、また熱交換器等でその熱を回収するとなると熱効率はかなり改善されるものの装置が高価なものとなり、経済的負担の大きいものとなる。
【0006】
本発明は上記の点に鑑み、装置に対する経済的負担が大きくならないようにし、かつ、脱臭炉よりの排ガスの熱量を効率良く回収するようにしたアスファルト舗装廃材再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、アスファルト舗装廃材を加熱再生する廃材ドライヤの近傍に新規骨材を加熱する骨材ドライヤを独立して並設させたアスファルト舗装廃材再生装置において、前記廃材ドライヤの一端部のホットホッパ側に燃焼室を備えたバーナを配設する一方、他端部のコールドホッパ側に排気煙道を配設し、該排気煙道の先端部を排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉に連結すると共に、該脱臭炉の排ガス導出煙道の先端部を前記骨材ドライヤのバーナ側に連結したことを特徴としている。
【0008】
【作用】
本発明のアスファルト舗装廃材再生装置によれば、アスファルト舗装廃材を加熱再生する時に廃材ドライヤより導出する臭気成分を含んだ排ガスを脱臭炉に導入し、脱臭炉によって排ガス中の臭気成分を800℃前後で燃焼させて脱臭する。そして脱臭した後の高温の排ガスを、廃材ドライヤの近傍に独立して並設させた新規骨材を加熱する骨材ドライヤにバーナ側から導入するようにし、排ガスの持つ熱量を新規骨材の加熱に利用することで熱回収を図る。また脱臭炉よりの排ガスを骨材ドライヤに導入することで熱回収のための高価な熱交換器等も不要となり、経済的負担を軽減することができる。
【0009】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】
1は廃材を加熱再生する廃材ドライヤであって、ロータリキルン方式のもので内周部に多数の掻き上げ羽根を周設した円筒状のドラム2を回転自在に傾斜支持し、駆動装置(図示せず)により所定の速度で回転させている。
【0011】
3はドラム2の一端部に配設したホットホッパであって、該ホットホッパ3側にはバーナ4が配設してあり、バーナ4の前方には火炎を形成する燃焼室5を備えている。
【0012】
6はドラム2の他端部に配設したコールドホッパであって、該コールドホッパ6にはドラム2内の排ガスを導出させる排気煙道7を連結してあり、該排気煙道7にはドラム2より導出する排ガスを吸引排気する排風機8と、排ガス中の飛散粉塵を捕集するサイクロン集塵機9とを配設している。
【0013】
前記排気煙道7は途中を分岐して循環煙道10を連結し、ファン11により排ガスの一部を燃焼室5へと導き、燃焼ガス温度の調整を行なっている。
【0014】
排気煙道7は脱臭炉12へと連結され、該脱臭炉12は筒状とした炉本体13に脱臭用バーナ14を配設しており、脱臭炉12に送り込んだ排ガスを800℃程度の燃焼ガスで1秒以上加熱し、排ガス中の臭気成分を燃焼して脱臭するようにしている。
【0015】
そして脱臭炉12の炉本体13には臭気成分を燃焼させた後の排ガスを導出する排ガス導出煙道15を配設しており、該排ガス導出煙道15の先端部は、前記廃材ドライヤの近傍に独立して並設させた公知のアスファルトプラントの骨材ドライヤ16のホットホッパ17側に連結し、脱臭炉12から導出した高い熱量を有する排ガスを骨材ドライヤ16内を通過させるようにして新規骨材の加熱に利用し、排ガスの持つ熱量の回収を図るようにしている。
【0016】
そして骨材ドライヤ16の下流には排風機19を配設し、骨材ドライヤ16内を通過する排ガスを吸引し、骨材ドライヤ16のコールドホッパ20に配設された排気煙道21より導出する排ガスを排気煙道21の途中に配設したサイクロン集塵機22やバグフィルター23を通過させて粉塵等を除去した後に煙突24より大気に放出している。
【0017】
なお、上記実施例においては、排ガス導出煙道15をホットホッパ17に直接連結しているが、脱臭炉12の排ガスの全てを骨材ドライヤ16側に導入するとガス量的に問題があるのであれば、排ガス導出煙道15を分岐するなどして適当量を骨材ドライヤ16に導入し、その他のガスは小型の熱交換機を介するなどして大気中に放散しても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るアスファルト舗装廃材再生装置にあっては、廃材ドライヤ1から排出される排ガスを脱臭炉12に導いて悪臭成分を燃焼し、脱臭炉12から排出される高温の排ガスを前記廃材ドライヤの近傍に独立して並設させた新規骨材加熱用の骨材ドライヤ16に導入する構成としたので、装置コストもかからずに脱臭炉12より排出される高温排ガスの熱量を効率良く回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアスファルト舗装廃材再生装置のフロー図である。
【符号の説明】
1…廃材ドライヤ 3…ホットホッパ
4…バーナ 6…コールドホッパ
7…排気煙道 12…脱臭炉
15…排ガス導出煙道 16…骨材ドライヤ
17…ホットホッパ
Claims (1)
- アスファルト舗装廃材を加熱再生する廃材ドライヤの近傍に新規骨材を加熱する骨材ドライヤを独立して並設させたアスファルト舗装廃材再生装置において、前記廃材ドライヤの一端部のホットホッパ側に燃焼室を備えたバーナを配設する一方、他端部のコールドホッパ側に排気煙道を配設し、該排気煙道の先端部を排ガス中の臭気成分を燃焼させる脱臭炉に連結すると共に、該脱臭炉の排ガス導出煙道の先端部を前記骨材ドライヤのバーナ側に連結したことを特徴とするアスファルト舗装廃材再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23718094A JP3568165B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | アスファルト舗装廃材再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23718094A JP3568165B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | アスファルト舗装廃材再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08100408A JPH08100408A (ja) | 1996-04-16 |
JP3568165B2 true JP3568165B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=17011564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23718094A Expired - Fee Related JP3568165B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | アスファルト舗装廃材再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3568165B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4958652B2 (ja) * | 2007-06-20 | 2012-06-20 | 日工株式会社 | アスファルト合材製造設備 |
JP4997130B2 (ja) * | 2008-01-29 | 2012-08-08 | 日工株式会社 | アスファルト混合物製造装置 |
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1994
- 1994-09-30 JP JP23718094A patent/JP3568165B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08100408A (ja) | 1996-04-16 |
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