JP3981402B2 - ルーバー窓用防犯内格子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーバー窓の室内側に設置して、ルーバー窓が破壊されても盗犯者の家屋内への侵入を阻止することができるルーバー窓用防犯内格子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ルーバー窓からの盗犯者の侵入を阻止するため、面格子をルーバー窓の屋外側に設置したものが実開平5−73189号公報に開示されていた。
【0003】
【特許文献1】
[実開平5−73189号公報]
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に開示されたものは、複数のルーバー羽根を備えるルーバーサッシ枠の屋外側に、縦枠に複数の横格子を一体に固定した面格子を取付けて構成されている。
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に開示されたものでは、面格子がルーバー窓の屋外側に設置されているため、盗犯者がこれをバール等で破壊するのは極めて容易で、防犯効果を余り期待することができないという課題があった。
【0006】
更に、前記特許文献1に開示されたものでは、面格子がルーバー窓の屋外側に設置されているため、盗犯者はこれを家屋外より視認でき、盗犯者にこれを破壊すれば、後はルーバー窓は簡単に破壊できるので、侵入しやすい家屋であると印象を与えてしまうという課題があった。
【0007】
本発明は前記課題を解決すべくなされたもので、ルーバー窓の屋内側に内格子が設置されて、家屋外より視認することができず、仮に盗犯者がルーバー窓を破壊しても、内格子が邪魔となり、また内格子の取外し、あるいは破壊が簡単にできないため、盗犯者に家屋への侵入を諦めさせ、以って防犯効果を図ることができるルーバー窓用防犯内格子装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ルーバー窓を構成する複数枚のルーバー羽根を開閉自在に取付けたルーバーサッシ枠の室内側に取付けられるルーバー窓用防犯内格子装置であって、前記ルーバーサッシ枠の室内側外周縁部に取付枠を周設すると共に、該取付枠を構成する両側の縦枠板の各対面する内側面に、内格子を間隔を有して固定する内格子取付板が固定され、前記内格子取付板は、鋼板により長尺状に形成され、且つ該内格子取付板の長手方向には、前記内格子の端部を嵌挿する透孔が等間隔を有して複数個穿設され、且つ前記内格子取付板の前記透孔より室内側、あるいは室外側のいずれかの側の長手方向全長に亘って、幅の広い大凹溝を刻設すると共に、該大凹溝の底面の中央に、長手方向全長に亘って、小皿ねじを回転圧入して固定できる幅の狭い小凹溝を刻設し、更に、前記大凹溝の底面の中央に、前記内格子取付板を前記縦枠板の各内側面に大皿ねじで固定するための大皿ねじ挿通孔を、前記小凹溝を貫通して所定間隔を有して複数個穿設する一方、前記大凹溝に嵌合固定されて、内格子取付板と面一となるよう、該大凹溝と、巾および長さ並びに厚さを同一にした蓋板が形成されると共に、該蓋板の長手方向中央部に、前記蓋板を内格子取付板に固定するための前記小皿ねじを挿通する小皿ねじ挿通孔を複数個穿設するという手段を採用することにより、上記課題を解決した。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明すると、図1は、本発明ルーバー窓用防犯内格子装置を取付けたルーバー窓を室内側から見た正面図、図2は図1のA―A線断面図、図3は同B―B線断面図である。
【0010】
本発明ルーバー窓用防犯内格子装置Mは、ルーバー窓1を構成する複数枚のルーバー羽根2を開閉自在に取付けたルーバーサッシ枠3の室内側に取付けられる。
【0011】
そして、本発明ルーバー窓用防犯内格子装置Mは、前記ルーバーサッシ枠3の室内側外周縁部に取付枠4を周設すると共に、該取付枠4を構成する両側の縦枠板5・5の各対面する内側面に、アルミ等の強度性を有する鋼管等のパイプ、または鋼棒より成る内格子6を間隔を有して固定する内格子取付板7を固定して形成されている。
【0012】
前記内格子取付板7は、強度性を持たせるために、板厚が比較的厚めの、例えば1cm程度の板厚を有するアルミ等の鋼板により長尺状に形成され、且つ該内格子取付板7の長手方向には、前記内格子6の端部を嵌挿する透孔8が等間隔を有して複数個穿設されている。
【0013】
また、前記内格子取付板7の前記透孔8より室内側の長手方向全長に亘って、幅の広い大凹溝9を刻設すると共に、該大凹溝9の底面10の中央に、長手方向全長に亘って、後述する小皿ねじ15を回転圧入して固定できる幅の狭い小凹溝11を刻設する一方、前記大凹溝9の底面10の中央に、内格子取付板7を、前記縦枠板5・5の各内側面に大皿ねじ12で固定するための大皿ねじ挿通孔13を、前記小凹溝11を貫通して所定間隔を有して複数個穿設する。
【0014】
更に、前記大凹溝9に嵌合固定されて、内格子取付板7と面一となるよう、該大凹溝9と、巾および長さ並びに厚さを同一にした蓋板14が形成されると共に、該蓋板14の長手方向中央部に、前記蓋板14を内格子取付板7に固定するための小皿ねじ15を挿通する小皿ねじ挿通孔16を複数個穿設して形成されている。なお、前記蓋板14は、前記内格子取付板7と同一のアルミ等の鋼板により形成されていることが好ましい。なお、図中、Wは壁面である。
【0015】
前記構成より成るルーバー窓用防犯内格子装置の作用について説明する。先ず、前記各内格子取付板7の各対面する各透孔8に内格子6の両端部をそれぞれ嵌挿して、該各内格子取付板7を取付枠4を構成する両側の縦枠板5・5の内側面に当接して、各大皿ねじ12を大皿ねじ挿通孔13にそれぞれ貫挿して締付けて固定する。前記大皿ねじ12は、その頂面が水平であるため、大凹溝9の底面10と大皿ねじ12の頂面は面一となり、凹凸面は生じない。
【0016】
前記各内格子取付板7を前記各縦枠板5・5の内側面に前記大皿ねじ12で固定し、前記大凹溝9に蓋板14を嵌合した後、小皿ねじ挿通孔16に小皿ねじ15をそれぞれ貫通して締付けると、該小皿ねじ15の先方部が小凹溝11の側壁面11aに徐々に喰い込んで行って固定される。従って、前記小凹溝11には、小皿ねじ15を螺合するための孔が設けられていないので、前記蓋板14に穿設される小皿ねじ挿通孔16は、いずれの場所にも、また、その数の増減が自由にできるのである。そして、前記小皿ねじ15はその頂面が水平であるため、該小皿ねじ15の頂面は蓋板14と面一となり、凹凸面が生じないので、人が怪我をするという危険はない。
【0017】
なお、図1〜図5に示す本発明の実施の形態においては、蓋板14を内格子6より室内側に位置するよう取付けているが、図8に示すように蓋板14を内格子6より室外側に位置するよう取付けてもよい。
【0018】
本発明は、図9に示すように、盗犯者がルーバー羽根2を取外しても室内側に内格子6が取付けられているので、盗犯者の侵入を諦めさせることができる。仮りに、盗犯者がルーバー窓1を全部破壊しても、内格子6を取外すには、蓋板14に螺挿されている多数の小皿ねじ15を取外して蓋板14を取去った後、更に多数の大皿ねじ12を取外して内格子6を初めて取外すことができるので、該内格子6を取外すまでにはかなり時間を要し、その間盗犯者は侵入意欲を喪失してしまい、結果的に防犯の役目を果たすことができるのである。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上述のようであるから、ルーバー窓の室内側に内格子が設置されて、家屋外より視認することができず、仮に盗犯者がルーバー窓を破壊しても、内格子が邪魔となり、また前記内格子の取外し、あるいは破壊が簡単にできないため、盗犯者に家屋への侵入を諦めさせ、以って防犯効果を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ルーバー窓用防犯内格子装置を取付けたルーバー窓を室内側から見た全体の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明ルーバー窓用防犯内格子装置における要部の組立分解斜視図である。
【図5】本発明ルーバー窓用防犯内格子装置における取付完了後の要部の斜視図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】図5のD−D線断面図である。
【図8】本発明ルーバー窓用防犯内格子装置において、他の実施の形態による内格子取付板を用いた取付完了後の要部の斜視図である。
【図9】本発明ルーバー窓用防犯内格子装置において、窓外側からルーバー窓を取外した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
M ルーバー窓用防犯内格子装置、 W 壁面、 1 ルーバー窓、 2 ルーバー羽根、3 ルーバーサッシ枠、 4 取付枠、 5 縦枠板、 6 内格子、 7 内格子取付板、 8 透孔、 9 大凹溝、 10 底面、 11 小凹溝、 11a 小凹溝の側壁面、 12 大皿ねじ、 13 大皿ねじ挿通孔、 14 蓋板、 15 小皿ねじ、 16 小皿ねじ挿通孔。

Claims (1)

  1. ルーバー窓を構成する複数枚のルーバー羽根を開閉自在に取付けたルーバーサッシ枠の室内側に取付けられるルーバー窓用防犯内格子装置であって、前記ルーバーサッシ枠の室内側外周縁部に取付枠を周設すると共に、該取付枠を構成する両側の縦枠板の各対面する内側面に、内格子を間隔を有して固定する内格子取付板が固定され、前記内格子取付板は、鋼板により長尺状に形成され、且つ該内格子取付板の長手方向には、前記内格子の端部を嵌挿する透孔が等間隔を有して複数個穿設され、且つ前記内格子取付板の前記透孔より室内側、あるいは室外側のいずれかの側の長手方向全長に亘って、幅の広い大凹溝を刻設すると共に、該大凹溝の底面の中央に、長手方向全長に亘って、小皿ねじを回転圧入して固定できる幅の狭い小凹溝を刻設し、更に、前記大凹溝の底面の中央に、前記内格子取付板を前記縦枠板の各内側面に大皿ねじで固定するための大皿ねじ挿通孔を、前記小凹溝を貫通して所定間隔を有して複数個穿設する一方、前記大凹溝に嵌合固定されて、内格子取付板と面一となるよう、該大凹溝と、巾および長さ並びに厚さを同一にした蓋板が形成されると共に、該蓋板の長手方向中央部に、前記蓋板を内格子取付板に固定するための前記小皿ねじを挿通する小皿ねじ挿通孔を複数個穿設して形成されたことを特徴とするルーバー窓用防犯内格子装置。
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