JP3981087B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は例えば刈取部で刈取った穀稈を脱穀部まで搬送するようにしたコンバインに関する。
従来、この種搬送チェンとバネ圧が付勢される搬送ガイド間に穀稈を挾持して搬送を行う手段があった。
しかしながら、穀稈の詰まり事故が発生した場合には、搬送ガイドの取付ブラケットと取付フレームとは固定取付構造のため搬送ガイドには最大圧縮したバネ力が加わる状態となって、穀稈を除去するにも非常に困難なものであった。
そこで、本発明では、フィードチェンに穀稈を搬送する搬送チェンを設け、同搬送チェンの送り作用側に搬送ガイドを配設させると共に、本体側に固定させる受台にレール支持台を着脱自在に設け、同レール支持台に前記搬送ガイドを設けるコンバインにおいて、前記受台に支点軸を抜き差し自在に取り付け、同支点軸に上記レール支持台に設けた後退規制部を係合させて、同後退規制部を、上記支点軸を介して、搬送チェンに搬送ガイドが近づく前進方向と、同搬送チェンから搬送ガイドが離れる後退方向とに移動可能となし、上記後退規制部には係合規制手段を係脱自在に係合させて、同係合規制手段により上記後退規制部の後退方向への移動を規制・解除自在となし、さらに、前記支点軸を抜き差しすることにより、同後退規制部を支持する前記レール支持台と受台とを連結・解除自在となしたことを特徴とするコンバインを提供するものである。
本発明では、フィードチェンに穀稈を搬送する搬送チェンを設け、同搬送チェンの送り作用側に搬送ガイドを配設させると共に、本体側に固定させる受台にレール支持台を着脱自在に設け、同レール支持台に前記搬送ガイドを設けるコンバインにおいて、前記受台に支点軸を抜き差し自在に取り付け、同支点軸に上記レール支持台に設けた後退規制部を係合させて、同後退規制部を、上記支点軸を介して、搬送チェンに搬送ガイドが近づく前進方向と、同搬送チェンから搬送ガイドが離れる後退方向とに移動可能となし、上記後退規制部には係合規制手段を係脱自在に係合させて、同係合規制手段により上記後退規制部の後退方向への移動を規制・解除自在となし、さらに、前記支点軸を抜き差しすることにより、同後退規制部を支持する前記レール支持台と受台とを連結・解除自在となしている。
このようにして、係合規制手段を後退規制部から係合解除して、同後退規制部の後退方向への移動を規制解除することにより、同後退規制部を支持するレール支持台に取り付けた搬送ガイドを搬送チェンから離れる後退方向に移動させることができる。
さらには、支点軸を引き抜くことにより、上記後退規制部を支持するレール支持台を受台から離脱させて、同レール支持台に取り付けた搬送ガイドを搬送チェンから離隔させることができる。
従って、搬送ガイドと搬送チェンとの間の詰まり稈の取り除き作業などを容易にかつ確実に行うことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は搬送ガイド部の平面説明図、図2はコンバインの全体側面図、図3は同平面図であり、図中1は走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3は前記トラックフレーム1に架設する機台、4はフィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴7を内蔵している脱穀機である脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇降させる油圧シリンダ、13は排藁チェン14終端を臨ませる排藁処理部、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒16を介して搬入する穀物タンク、17は前記タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は運転操作部19及び運転席20を備える運転キャビン、21は運転キャビン18下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
図4乃至図5に示す如く、前記刈取部8は分草板22を介し取入れられる未刈り穀稈を起立させる引起しタイン23を有する6条用引起しケース24と、この引起された穀稈の稈元側及び穂先側を掻込むスターホイル25及び掻込ベルト26と、この掻込時稈元側を切断する刈刃9と、切断後の右側2条分の穀稈の稈元側を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェン27と、右側2条分の穀稈の穂先側を左斜め後方に向け搬送する右上部搬送タイン28aを有する右上部搬送体28と、中央2条分の穀稈の稈元側及び穂先側を後方の右下部搬送チェン27及び右上部搬送体28の送り中間位置近傍に合流させる中央下部搬送チェン29及び中央上部搬送タイン30aを有する中央上部搬送体30と、左側2条分の穀稈の稈元側及び穂先側を右下部搬送チェン27及び右上部搬送体28の送り終端位置近傍に合流させる左下部搬送チェン31及び左上部搬送タイン32aを有する左上部搬送体32と、前記右下部搬送チェン27の送り終端に合流する6条分の穀稈の稈元側を前記フィードチェン5の送り始端に受継ぎ搬送する縦搬送チェン33と、前記右上部搬送体28の送り終端に合流する6条分の穀稈の穂先側を脱穀入口方向に搬送する後上部搬送タイン34aを有する後上部搬送体34と、前記後上部搬送体34と縦搬送チェン33との送り終端部間の上下略中央位置に設けてフィードチェン5に適正姿勢で穀稈を受継ぎさせる補助搬送チェン35と、前記各上部搬送体28・30・32の上方で対向位置に設けて穀稈の穂首より若干下部を搬送する右・中央・左穂先搬送タイン36a・37a・38aをそれぞれ有する右・中央・左穂先搬送体36・37・38とを備え、刈取られた6条分の穀稈の稈元側及び穂先側を各チェン27・29・31及び各搬送体28・30・32を介し縦搬送チェン33に受継ぎ合流させて脱穀部4に供給し脱穀処理するように構成している。
図6乃至図10にも示す如く、前記補助搬送チェン35の送り作用側に配設する挾扼搬送ガイド39を、本体側に固定するガイド受台40にブラケット41・ロッドガイド台42・ロッド43を介しチェン35との間隔を変更自在に支持させるもので、前記ブラケット41とガイド台42はそれぞれ断面冂形状に形成し、ガイド台42の両側壁部42bの左右両端間をロッド43が貫通してガイド台42にロッド43が支持されるのに対し、前記ブラケット41とガイド台42とは交叉させ、ブラケット41の上側壁部41bにガイド台42の上側壁部42aの左右略中央を長孔44及びボルト45を介しロッド43の長手方向に調節自在に固定させ、前記ガイド台42とロッド43間には挾扼バネ46を介在させて、搬送ガイド39に常時はチェン35方向の張り力を付勢するように構成している。
また、前記ガイド受台40は逆冂形に形成し、立上り両側壁部40bの一方を補助ガイドフレーム47を介し本体側に連結支持させ、両側壁部40bの内側面にブラケット41の両側壁部41b下端側を接合させ、該両側壁部41bに形成するスライド用長孔48を、受台両側壁部40b間を挿通させる支点軸49に係合させ、受台40に長孔48の範囲内でブラケット41を移動自在に連結させている。
さらに、前記ブラケット両側壁部41b内側面の長孔48周囲に規制板50を固定させ、受台40の両側壁部40b間に横設する上向き防止板51と規制板50一端側の上向き規制部50aとの係合によって前記支点軸49を中心としたブラケット41の反時計方向の回動を阻止させると共に、受台両側壁部40b上端縁とガイド台42一側の側壁部42b下端縁との当接(図9中A部)によって前記支点軸49を中心としたブラケット41の時計方向の回動を阻止するように構成している。
またさらに、前記ガイド受台40にはロック軸52を有するロックレバー53を設けて、前記搬送ガイド39の挾扼解除をレバー53によって行うようにしたもので、前記受台40の防止板51とは反対側の底壁部40a略中央の軸受部54に軸55を介してロックレバー53基端の軸ボス56を上下回動自在に支持させ、前記ロック軸52を軸ボス56に固設させ、前記ロックレバー53を起立保持させてのロック操作時、前記規制板50の後退規制部50bを挾んだ支点軸49の対向位置にロック軸52を位置保持させる状態とさせて、ブラケット41のチェン35より反対方向へのスライドを規制する一方、前記ロックレバー53を横水平状に傾倒させてのロック解除操作時、軸55を中心としてロック軸52を軸55の上方位置に移動させて、この軸55による規制部50bに対する規制を解除させてブラケット41を長孔44の範囲内で最大チェン35から離れる方向に移動させるように構成している。つまり図9乃至図10に示す如く、前記規制板50の後退規制部50bは、上向き規制部50aの反対側位置にあって、長孔48を囲む状態で且つ軸55及び軸ボス56に干渉させることなく間隔を空けて両側壁部41b近傍のみに設けると共に、前記ロック軸52は規制部50bの後退面に干渉させるように規制板50の横巾と略同一に設けて、前記レバー53のロック操作時には規制部50bの後退面をロック軸52に当接させてその後退を規制する一方、レバー53のロック解除操作時には規制部50bの後退面とロック軸52の当接解除によってその後退を許容するように構成したものである。なおロック操作時にあってはロック軸52の下側には規制板50の下側規制部50cの延長端が位置する状態となって、ロックレバー53のロック解除方向とは反対側方向の回動が規制されるものである。
また、前記ロックレバー53のロック操作時、該レバー55を起立位置で保持するレバーストッパ57を、ガイド台42の上方位置に設けるもので、本体側にフレーム58及び取付板59などを介し固設するストッパ座60に、軸61を介してU形状のストッパ57基端を回動自在に支持させ、ストッパ57の開脚部間で、ストッパ57を横水平姿勢位置まで回動させて、開脚先端部をストッパ座60のストッパピン62に係止させるとき、レバー53をこのロック位置で保持するように構成している。
前記支点軸49は、受台側壁部40bより突出させる外側端に枢着板63を固設していて、受台40に固設するボルトボス64にボルト65を介し枢着板63を固定することによって、支点軸49の取付けを行うように設けて、ボルト65による枢着板63の着脱操作によって支点軸49の取付け及び取外し可能とさせるように構成している。
而して刈取作業中に、補助搬送チェン35と搬送ガイド39間に穀稈の詰まり事故などが発生し、搬送ガイド39が稈の詰まり圧によってこの反対方向にスライドし、挾扼バネ46のバネ圧も大となるときには、前記レバー53に対するストッパ57のロック解除を行って、レバー53を起立位置より傾倒させ、前記ブラケット41に対するロック軸52の規制を解除させて、長孔48のストローク分ブラケット41と一体に搬送ガイド39を搬送チェン35より後退させる状態とさせて、穀稈に対するバネ46の押圧力(詰まった穀稈が少ない時には稈とガイド39との間には隙間ができる)を弱めて稈を容易に取除き可能とさせるものである。このようにロックレバー53のみの操作によって搬送ガイド39のワンタッチ解除を可能とさせて、詰まり稈の取除き作業などの能率向上化が図れるものである。
また、搬送ガイド39の取外し時においても、搬送ガイド39の最後退位置で前記ボルト65による枢着板63の取外し操作で支点軸49をブラケット41より引抜くことによって、ブラケット41と一体の搬送ガイド39の取外しが容易に行えるものである。
上記から明らかなように、搬送チェン35と挾持レールである挟扼搬送ガイド39とで刈取穀稈の株元部を挾持搬送するコンバインにおいて、前記挟扼搬送ガイド39の取付け手段を構成するに、挟扼搬送ガイド39を搬送チェン35に対する挾持・解除方向に移動自在に支持するレール支持台であるロッドガイド台42の固定ブラケットであるガイド受台40に対する挾持・解除方向での移動により係脱自在で係合状態においてロッドガイド台42のガイド受台40に対する搬送方向位置及び穀稈稈身方向位置を規制する係合規制手段であるロック軸52を設け、前記ロッドガイド台42のガイド受台40に対する挾持・解除方向位置を規制する状態でロック軸52を係合状態に固定するロック部材であるロックレバー53を設けるもので、ロッドガイド台42をガイド受台40に装着することにより挟扼搬送ガイド39を所定の位置に位置させて搬送チェン35との共同による所期の穀稈挾持搬送を行えながらも、穀稈詰まりが発生した場合には、ロックガイド台42とガイド受台40の固定を解除することにより、挟扼搬送ガイド39と搬送チェン35とによる穀稈挾持を解除できるのみならず、挟扼搬送ガイド39をその詰まり箇所から離脱させることができ、ロックガイド台42の位置を規制するロック軸52と、ロック軸52を係合状態に固定するロックレバー53を設けるから、従来のバックルに比べて構造を複雑にすることなく取扱い性を向上させる。
図11乃至図13のものは、レバーのみによるワンタッチ操作で搬送ガイド39と一体にガイド台42を補助ガイドフレーム47のガイド受台40より取外して詰まり稈の取除きを容易とさせるように構成例を示すもので、補助ガイドフレーム47のレバー取付板66にレバー軸67を介して鋏状のロック解除レバー68を設け、解除レバー68の握り操作部68aの反対側端に、ガイド台42及び受台40の差込み孔に係合挿入させる差込みピン69を回動且つ移動自在に設けて、レバー操作によって該ピン69でガイド台42と受台40とを一体連結させるときロック状態とさせる一方、ピン69を引抜くとき搬送ガイド39と一体にガイド台42を受台40より分離させて詰まり稈の取除きを行うように構成したものである。
搬送ガイド部の説明図。 コンバインの全体側面図。 コンバインの全体平面図。 刈取部の側面説明図。 刈取部の平面説明図。 補助搬送チェン部の平面説明図。 搬送ガイド部の平面説明図。 ロックレバー部の説明図。 ブラケット部の側面説明図。 ブラケット部の平面説明図。 搬送ガイドの取外し構成例における平面説明図。 搬送ガイドの取外し構成例におけるロック状態を示す説明図。 搬送ガイドの取外し構成例におけるロック解除を示す説明図。
符号の説明
35 補助搬送チェン
39 挟扼搬送ガイド(挾持レール)
40 ガイド受台(固定ブラケット)
42 ロッドガイド台(レール支持台)
52 ロック軸(係合規制手段)
53 ロックレバー(ロック部材)

Claims (1)

  1. フィードチェン(5)に穀稈を搬送する搬送チェン(35)を設け、同搬送チェン(35)の送り作用側に搬送ガイド(39)を配設させると共に、本体側に固定させる受台(40)にレール支持台(42)を着脱自在に設け、同レール支持台(42)に前記搬送ガイド(39)を設けるコンバインにおいて、
    前記受台(40)に支点軸(49)を抜き差し自在に取り付け、同支点軸(49)に上記レール支持台(42)に設けた後退規制部(50b)を係合させて、同後退規制部(50b)を、上記支点軸(49)を介して、搬送チェン(35)に搬送ガイド(39)が近づく前進方向と、同搬送チェン(35)から搬送ガイド(39)が離れる後退方向とに移動可能となし、
    上記後退規制部(50b)には係合規制手段(52)を係脱自在に係合させて、同係合規制手段(52)により上記後退規制部(50b)の後退方向への移動を規制・解除自在となし、
    さらに、前記支点軸(49)を抜き差しすることにより、同後退規制部(50b)を支持する前記レール支持台(42)と受台(40)とを連結・解除自在となしたことを特徴とするコンバイン。
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