JP3980976B2 - 乗員重量測定装置の検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートの着座者の重量を測定する乗員重量測定装置の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、シートベルトやエアバッグ等の各種安全装置の性能を向上させるため、車両用シート(以下、単に「シート」という。)に着座している乗員の重量(体重)に合わせてこれら安全装置の動作をコントロールする場合がある。
【0003】
着座者の重量を測定する乗員重量測定装置としては、図6に示すような装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この装置100は、上部に開口を備えるコ字状のセンサベース101の内部に配設されるものであり、シートレール102の下面に固定したピンブラケット103、センサベース101の長手方向(前後方向)に伸びるアーム104、上面にストレインゲージが貼り付けられ、ボルト105aによりセンサベース101に固定されるセンサ板105、アーム104の後端から延出してセンサ板105にボルト106aで固定されるアーム延長部106等から概略構成されている。センサベース101の左右両側面にはピン孔101aが形成されており、アーム104の側面にも左右方向に貫通するピン孔104aが形成されている。そして、軸ピン107をピン孔101aと104aに挿通することにより、アーム104は軸ピン107により軸支された部分を中心として上下方向に微小範囲内で回転可能な構成となっている。
【0004】
また、ピンブラケット103の垂下部103aに形成されたピン孔103b、アーム104の側面に形成された左右方向に貫通するピン孔104b、センサベース101の右側面に形成された長孔101bに軸ピン108が挿通されている。
そして、シートレール102及びピンブラケット103を介して、アーム104の前端部分に荷重がかかると、アーム104は軸ピン107により軸支された部分を中心として上下方向に微小範囲内で回転して、アーム延長部106が上方に持ち上げられる。そして、アーム延長部106によりセンサ板105に作用するモーメントによりセンサ板105が伸縮し、センサ板105上面のストレインゲージの抵抗変化を電気信号として検出することで乗員の重量を測定するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−304579号公報(第7−8頁、第9図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常、車両用シートの製造工程において、シートに取り付けた状態の乗員重量測定装置が正確に作動するか否か、つまり、着座者の重量測定を正確に行なうことができるか否かの検査が行なわれる。
ここで、従来の特許文献1の場合、センサベース101、アーム104、ピンブラケット103等から構成されるリンク機構を備えた乗員重量測定装置を用いて着座者の重量を正確に測定するためには、着座者の重量のみを正確にセンサ板105に伝達する必要がある。
しかし、実際には、例えば、リンク機構を構成する部材の連結・摺動部分に生じる摩擦力(フリクション)の影響を受けることにより、着座者の重量が正確にセンサ板に伝達されず、乗員重量測定装置の検査に支障をきたすという問題がある。また、若干の部品寸法の誤差や部品の組付け誤差等がある場合にも、リンク機構が正確に動作しないという問題がある。
【0007】
そこで、このような問題を解消すべく、例えば、特開2000−258232号公報及び特開2000−258233号公報には、図7に示すような乗員重量計測装置200が開示されている。
この装置200は、シートレール201とアーム202の間に介在するピンブラケット203をアーム202に対して上下左右前後方向に微小範囲内で移動可能とし、若干の部品寸法の誤差や部品の組付け誤差等を吸収する吸収機構204を備えている。
しかし、このような吸収機構を備えた乗員重量測定装置であっても、乗員重量測定装置の検査工程において、上述したようなリンク機構を構成する部材同士の連結・摺動部分に生じる摩擦力の影響を低減することは困難であった。
【0008】
本発明の課題は、上述の問題を考慮したものであり、着座者の重量を測定する際の摩擦力の影響を低減できる乗員重量測定装置の検査装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、車両用シート1に取り付けた状態で着座者の重量を測定する乗員重量測定装置の検査装置10であって、車両用シートを載置した状態で搬送面H上を移動するシート載置台3を、搬送経路上の検査位置Pにおいて前記搬送面より上方に移動させた後に落下させる昇降装置80を備え、前記昇降装置が、前記検査位置において前記シート載置台が載置され、該シート載置台が配置される位置に開口81aを有する基台81と、基台を前記搬送面より僅かに上方に移動させる第1の昇降手段82と、前記開口において昇降することにより、基台に載置されたシート載置台を、基台より上方に移動させた後に基台上に落下させる第2の昇降手段83とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、乗員重量測定装置の検査工程において、乗員重量測定装置に所定の荷重を印加して、着座者の重量を正確に測定できるか否かを検査する前に、まず、昇降装置によりシート載置台を落下させることで、車両用シートに振動を与える。
従って、シート載置台の落下時に乗員重量測定装置に伝わる振動を利用して、特乗員重量測定装置が備えるリンク機構を構成する各部材の連結・摺動部分に生じる摩擦力の影響を低減させることができ、検査精度の向上や検査時間の短縮を実現できる。
【0011】
さらに、従来では、乗員重量測定装置の検査工程において、乗員重量測定装置の重量測定機能に不具合を発見した場合に、この不具合が、乗員重量測定装置の製造ミスや設計ミスに起因するものであるか、あるいは、乗員重量測定装置のリンク機構を構成する各部材の連結・摺動部分に生じている摩擦力に起因するものであるかの特定に時間を要していた。
しかし、本発明にかかる乗員重量測定装置の検査装置によれば、装置のリンク機構を構成する各部材の連結・摺動部分に生じる摩擦力の影響を低下させることができるので、乗員重量測定装置の重量測定機能に不具合を発見した場合に、その不具合の発生原因の特定が容易となり、検査精度の向上や検査時間を短縮できる。
【0013】
さらに、昇降装置が、第1の昇降手段によって搬送面より僅かに上方に移動した状態の基台に載置されたシート載置台を、基台の開口において昇降する第2の昇降手段により基台より上方に移動させた後に、基台上に落下させる。
このように、基台が搬送面より上方に位置している状態でシート載置台を基台上に落下させるので、落下時の衝撃により基台が搬送レールに衝突して、搬送レールを破損する等の事態の発生を未然に防止できる。
また、昇降装置が比較的単純な構成となり、乗員重量測定装置の検査装置を低コストかつ短時間で製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る乗員重量測定装置の検査装置(以下、単に「検査装置」ともいう。)の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、検査装置10の外観構成を示す斜視図であり、シートフット2及び乗員重量測定装置(図2、図3を参照)が取り付けられた状態の車両用シート1を上面に載置したシート載置台3が、前後方向に連続して配設された搬送ローラ4の上面(搬送面H、図4を参照)を移動して、搬送経路上の検査位置Pに至った状態を示している。
検査位置Pとは、シート1に取り付けた状態の乗員重量測定装置20が正確に作動するか否か、つまり、乗員重量測定装置20による着座者の重量測定が正確か否かを検査するために搬送経路上に設けられている場所を指す。
符号5はシート載置台3の移動を案内するための案内板である。
本実施の形態においては、乗員重量測定装置20(図2、図3を参照)は、図1に示すシート1の左右両側の点線で囲む部分(シート1右側のみを図示する。)に、シートレール(図示略)とシートフット2とにより上下を挟まれた状態で配置されている。つまり、従来より周知の乗員重量測定装置と同様に、シートレールの下方に乗員重量測定装置20が配置されている。
なお、本発明は乗員重量測定装置の検査装置に関するものであるため、乗員重量測定装置の構造について特に限定するものではなく、従来より周知の乗員重量測定装置に適用することができる。
【0015】
以下、乗員重量測定装置の構造及び動作の一例を説明する。
図2、図3に示すように、乗員重量測定装置20は、ベース30、ピンブラケット40、アーム50、センサ板60等から概略構成されている。
なお、理解を容易にするために、図2においては、ベース30と後述するシートブラケット70の図示を省略している。
また、ベース30、ピンブラケット40及びアーム50は、センサ板60を挟んで前後に同一構成となっているので、以下、前側のベース30、ピンブラケット40及びアーム50を参照して説明する。
【0016】
ベース30(図3を参照)は、左右方向に沿った断面形状が下向きコ字状で前後方向に延びる部材であり、乗員重量測定装置20の基体として用いられる。
ベース30は、その上面を形成する上面板31と、上面板31の左右両縁部分から下方に垂下する側面板32から構成される。
各側面板32には、前後それぞれ2カ所ずつ左右方向に貫通するピン孔32a、32bが形成されている。
また、ベース30の上面板31の上面には、ベース30とシートレールの間に介在し、ベース30とシートレールとを固定するためのシートブラケット70が取り付けられている。
【0017】
ピンブラケット40(図2を参照)は、左右方向に沿った断面形状が上向き略コ字状の部材であり、ピンブラケット40の下面を形成する下面板41の下面がシートフット2の上面に当接した状態で、ボルト42によりシートフット2に固定されている。
下面板41の左右両縁部分から上方に延びる側面板43には左右方向に貫通するピン孔43aが形成されている。
【0018】
アーム50は、ベース30の内側に配置され、後端が二股に分かれた部材である。
アーム50の前端の左右両縁部分には、下方に垂下する側面板51が形成されており、各側面板51には左右方向に貫通するピン孔51a、51bが前後に連続して形成されている。
また、二股に分かれたアーム50の後端はセンサ板60の一部に接合している。
【0019】
そして、ベース30のピン孔32bとアーム50の側面板51のピン孔51bとを左右方向に重ね合わせた状態で、ベースピン71を挿通することにより、ベースピン71はアーム50の回動中心軸として機能し、アーム50はベース30の内側において上下方向に微小範囲内で回動可能となっている。
また、ベース30のピン孔32aとアーム50の側面板51のピン孔51aとピンブラケット40のピン孔43aとを左右方向に重ね合わせた状態でブラケットピン72を挿通することにより、シートフット2からピンブラケット40に作用する荷重が、ブラケットピン72を介してアーム50に伝達されるようになっている。
【0020】
そして、この荷重がベースピン71を中心として微小範囲内で回動するアーム50を介して、センサ板60に伝達されるようになっている。
【0021】
センサ板60は前後方向に延びる略矩形状の板体であり、その前後方向の中央部においてベース30の上面板31にボルト61により固定されている。
センサ板60の上面には、絶縁層や保護膜で覆われたストレインゲージ(図示せず)が貼り付けられている。
また、センサ板60の前後二箇所には、左右方向に延びる接合部62が形成されており、この接合部62にアーム50後部の二股に分かれた部分が接合するようになっている。
【0022】
以上のように、乗員重量測定装置20はベース30、アーム50、ピンブラケット40等から構成されるリンク機構を備えている。
そして、シートレール及びシートフット2に乗員重量測定装置20が取り付けられた状態で、シートフット2を介してピンブラケット40の下面側から上方に作用する荷重(乗員重量)を、前後2つのピンブラケット40及びリンク機構を介してセンサ板60に伝達し、ストレインゲージの抵抗変化を電気信号として取り出すことにより乗員重量を測定するようになっている。
【0023】
次に、検査装置10の構造について説明する。
図1及び図4に示すように、検査装置10は、搬送経路上の検査位置Pでシート載置台3を搬送面Hより上方に移動させた後に落下させる昇降装置80を備える。
シート載置台3は、シートフット2及び乗員重量測定装置20が取り付けられた状態のシート1を上面に載置した状態で搬送経路上を移動する平面視略矩形状の板体であり、検査位置Pにおいて後述する基台81の上面に載置される。
なお、シート載置台3上面の前部左右には、シートフット2の前部下端を周囲から囲むことによりシート1の移動を規制する第1の移動規制部材3aが取り付けられている。また、シート載置台3上面の後部左右には、上方に突出することにより、シートフット2の後部下面の形状(凹形状)に嵌合して、シート1の移動を規制する第2の移動規制部材3bが取り付けられている。
【0024】
昇降装置80は、基台81、第1の昇降手段82、第2の昇降手段83を備える。
基台81は、略水平状態で検査位置Pに配置される略矩形状の板体であり、後述する第1の昇降手段82の駆動により、略水平状態を維持したまま昇降可能となっている。
また、基台81の左右両縁部分には前後2つの円形の開口81a(図4を参照)が形成されている。この開口81aについては後述する。
第1の昇降手段82は基台81の下面に配設され、基台81を搬送面Hより僅かに上方に移動させるための装置であり、本実施の形態においては、シリンダ(以下、「基台昇降用シリンダ82」という。)を用いている。
基台昇降用シリンダ82は、ロッド82aの上端部において基台81の下面の四隅に接合しており、ロッド82aを上方に伸縮させることにより基台81を搬送面Hより僅かに上方に移動させるようになっている。この際の基台81の上昇量は、基台81の下面が搬送面Hとほぼ同じ高さか、あるいは若干上方に位置する程度で良い。
【0025】
第2の昇降手段83は、基台81の下面に配設され、基台81に載置されているシート載置台3を上昇させた後、基台81上に落下させるための装置であり、本実施の形態においては、シリンダ(以下、「シート載置台昇降用シリンダ83」という。)を用いている。
シート載置台昇降用シリンダ83は、基台81の開口81aの下方に配置されている。
シート載置台昇降用シリンダ83のロッド83aの上端部には円形の薄板83b(以下、「円形板83b」という。)が取り付けられている。この円形板83bの径は基台81の開口81aの径と比較して小さいものとされている。
そして、シート載置台昇降用シリンダ83のロッド83aを伸張させて、円形板83bを基台81の開口81aから上方に突出させ、基台昇降用シリンダ82によって搬送面Hより僅かに上方に移動した状態の基台81に載置されているシート載置台3の下面に円形板83bを当接させる。
【0026】
そして、さらにロッド83aを伸張させることにより、シート載置台3を基台81より上方に移動させ、その後、ロッド83aを収縮させることにより、シート載置台3を基台81上に落下させるようになっている。
なお、図示は省略するが、基台昇降用シリンダ82及びシート載置台昇降用シリンダ83は検査装置の一部に固定されており、ロッド82a、83aのみが上下方向に伸縮するようになっている。
また、基台昇降用シリンダ82及びシート載置台昇降用シリンダ83としては、例えば、空気圧シリンダや油圧シリンダ等の周知のシリンダを用いることができる。
【0027】
次に、検査装置10の動作について説明する。
まず、搬送経路上の検査位置Pにおいて、図5(A)に示すように、シート1に固定された状態のシートフット2の前部下端と後部下面を、それぞれ第1の移動規制部材3aと第2の移動規制部材3bにセットする。この時点では基台81の上面と搬送面Hとがほぼ同じ高さとなっている。
この時点では、乗員重量測定装置のリンク機構を構成する各部材(ベース30、ピンブラケット40、アーム50等)の連結・摺動部分には摩擦力が残った状態、つまり、各部材が摩擦力の影響を受けた状態となっている。
【0028】
次に、図5(B)に示すように、基台昇降用シリンダ82のロッド82aを上方に伸張させることにより基台81を搬送面Hより僅かに上方に移動させた状態で停止させる。この時点では基台81の下面と搬送面Hとがほぼ同じ高さとなっている。
そして、図5(C)に示すように、シート載置台昇降用シリンダ83のロッド83aを上方に伸張させて、円形板83bを基台81の開口81aから上方に突出させることにより、シート載置台3を基台81より上方に移動させる。
【0029】
次に、図5(D)に示すように、シート載置台昇降用シリンダ83のロッド83aを下方に収縮させて、円形板83bを基台81の開口81aから下方に移動させることにより、シート載置台3を基台81上に落下させる。
そして、この落下の際にシートフット2が基台81から受ける衝撃が、乗員重量測定装置20のリンク機構を構成する各部材に伝達される。
そして、例えば、これら部材同士が摩擦力や若干の組付け誤差等の影響により、本来の連結状態とは異なった状態で静止している等の不具合が生じている場合に、各部材が衝撃により振動することで摩擦力が低下して、不具合が解消される。
【0030】
この時点では、シート1は図5(E)に示すように、再び基台81上面に水平に支持された状態となる。
そして、図5(A)に示すように、基台昇降用シリンダ82のロッド82aを下方に収縮させることにより、基台81の上面と搬送面Hとをほぼ同じ高さとして、検査装置10の一連の動作が終了する。
そして、この状態における乗員重量測定装置20の測定値と実際のシート重量とを比較することにより、乗員重量測定装置20の作動検査を行なう。
また、測定値を乗員重量測定装置20にシート重量として記憶させると共にシート重量が付加された状態を乗員重量測定時の基準点とすべく、いわゆる0点設定を行なう。
次に、作動検査用の重りをシートに乗せた状態で再び検査装置を作動させ、図5(A)〜図5(E)に示した一連の動作を繰り返す。
そして、シート1が基台81上面に水平に支持された状態での乗員重量測定装置20の測定値と、作動検査用の重りの重量とを比較することにより、乗員重量測定装置20の作動検査を行なう。
【0031】
以上のように、本実施の形態に示した乗員重量測定装置の検査装置10によれば、乗員重量測定装置20の検査工程において、車両用シート1を載置した状態で搬送面H上を移動するシート載置台3を、搬送経路上の検査位置Pで搬送面Hより上方に移動させた後に落下させる昇降装置80を備える。
そして、シート載置台3の落下時に乗員重量測定装置20に伝わる振動を利用して、特乗員重量測定装置20が備えるリンク機構を構成する各部材の連結・摺動部分に生じる摩擦力の影響を低減させることができる。
また、乗員重量測定装置20の重量測定機能に不具合を発見した場合に、その不具合の発生原因の特定が容易となる等、検査精度の向上や検査時間を短縮できる。
【0032】
特に、昇降装置80が、検査位置Pにおいてシート載置台3を載置する基台81と、シート載置台3を載置した状態の基台81を搬送面Hより僅かに上方に移動させる第1の昇降手段82と、第1の昇降手段82によって搬送面Hより僅かに上方に移動した状態の基台81に載置されたシート載置台3を基台81より上方に移動させた後に基台81上に落下させる第2の昇降手段83とを備える。
このように、基台81が搬送面Hより上方に位置している状態でシート載置台3を基台81上に落下させるので、落下時の衝撃により基台81が搬送レール4に衝突して、搬送レール4を破損する等の事態の発生を未然に防止できる。
【0033】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態においては、第1の昇降手段82と第2の昇降手段83を空気圧や油圧を駆動源とするシリンダを用いるものとしたが、これに限らず、例えば、回転型モータに複数の歯車やコンベヤベルトを組み合わせたもの等、周知の駆動手段を用いることができる。
また、基台昇降用シリンダ82及びシート載置台昇降用シリンダ83の取付け位置や数、シート載置台3及び基台81の形状については本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、シート載置台の落下時に乗員重量測定装置に伝わる振動を利用して、特乗員重量測定装置が備えるリンク機構を構成する各部材の連結・摺動部分に生じる摩擦力の影響を低減させることができ、検査精度の向上や検査時間の短縮を実現できる。
【0035】
また、落下時の衝撃により基台が搬送レールに衝突して、搬送レールを破損する等の事態の発生を未然に防止できる。また、昇降装置が比較的単純な構成となり、乗員重量測定装置の検査装置を低コストかつ短時間で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に示す乗員重量測定装置の検査装置を示す要部斜視図である。
【図2】乗員重量測定装置の構造を示す要部斜視図である。
【図3】乗員重量測定装置の構造を示す要部斜視図である。
【図4】昇降装置の構造を示す要部側面図である。
【図5】乗員重量測定装置の検査装置の動作を示す図面(A)〜(E)である。
【図6】従来の乗員重量測定装置の構造を示す要部斜視図である。
【図7】従来の乗員重量測定装置の構造を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
H 搬送面
P 検査位置
1 車両用シート
3 シート載置台
10 乗員重量測定装置の検査装置
80 昇降装置
81 基台
82 第1の昇降手段
83 第2の昇降手段

Claims (1)

  1. 車両用シートに取り付けた状態で着座者の重量を測定する乗員重量測定装置の検査装置であって、
    車両用シートを載置した状態で搬送面上を移動するシート載置台を、搬送経路上の検査位置において前記搬送面より上方に移動させた後に落下させる昇降装置を備え、
    前記昇降装置が、前記検査位置において前記シート載置台が載置され、該シート載置台が配置される位置に開口を有する基台と、
    基台を前記搬送面より僅かに上方に移動させる第1の昇降手段と、
    前記開口において昇降することにより、基台に載置されたシート載置台を、基台より上方に移動させた後に基台上に落下させる第2の昇降手段とを備えることを特徴とする乗員重量測定装置の検査装置。
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