JP3979712B2 - 光信号受信装置および方法 - Google Patents

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    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection
    • H04B10/69Electrical arrangements in the receiver
    • H04B10/693Arrangements for optimizing the preamplifier in the receiver
    • H04B10/6931Automatic gain control of the preamplifier

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光信号受信装置および方法に関する。
マルチメディア技術の発展に伴い、光ファイバを用いた光通信が急速に普及しつつある。特にこれまでは幹線系での光通信の普及が主体であったが、これからは、FTTH(Fiber To The Home)の実現のために加入者系での光通信の普及が活発化する。ここに言う加入者系とは、個々の加入者(ユーザ)に止まらず、ローカル・エリア・ネットワーク等も含むものである。
【0002】
上記加入者系は、例えばPON(Passive Optical Network)伝送システムにおいては、局側装置と1本の共用光ファイバ伝送路を介して接続する光分岐器(スターカプラ)と、この光分岐器に個別光ファイバ伝送路を介してそれぞれ接続する複数の加入者側装置とから構成される。ここに局側装置から各加入者側装置への下り方向光伝送は、連続的にセル信号を送信することにより行い、一方、複数の加入者側装置から局側装置への上り方向光伝送は、各加入者装置毎に予め割り当てたタイムスロットをそれぞれ用い時分割で、固定ビット長のセル単位に、各加入者毎のセル信号をバースト状に送信することにより行う。
【0003】
上記後者の上り方向光伝送について見ると、局側装置は、各加入者側装置内の光送信装置からセル信号をバースト的に受信することになる。本発明は、局側装置において、上記バースト的なセル信号を受信するための光信号受信装置について述べるものである。この光信号受信装置は、複数の上記個別光ファイバ伝送路の伝送損失がそれぞれ異なることに起因して、タイムスロット毎に受信光レベルが異なるセル信号を受信することになり、そのためのAGC(Automatic Gain Control)が重要な課題となる。
【0004】
図19は本発明が適用される伝送システムの一例を概略的に示す図であり、前述したPON伝送システムである。
本図において、1は局側装置であり、図中右側に示す他の局側装置1と連携して、幹線系を構成する。一方、図中左側に示す複数の加入者側装置(♯1,♯2…♯n)5と連携して加入者系を構成する。本発明は、後者の加入者系に関連する。
【0005】
この加入者系では、局側装置1から各加入者側装置5への下り方向光伝送と、その逆の、各加入者側装置5から局側装置1への上り方向光伝送とが行われる。本発明は、後者の上り方向光伝送に関連する。
この上り方向光伝送は、各加入者側装置5内の光送信部(図中、電気/光変換器“E/O”にて示す)6および、上記下り方向光伝送との相互干渉を防ぐためのフィルタ機能をも備えた波長分割多重器(WDM:Wavelength Division Multiplexer)7から、セル信号CLを送信することにより行う。セル信号CLは、個別光ファイバ伝送路8と、光分岐器(スターカプラSC:Star Coupler)4と、複数の加入者側装置5に共通の共用光ファイバ伝送路9とを経て、局側装置1に到達する。この共用光ファイバ伝送路9上では、各加入者側装置5からのセル信号CLがバースト状に伝送される。なお、局側装置1から各加入者側装置5への下り方向伝送においては、連続的なセル信号列が伝送路9および8に送出される。
【0006】
上記上り方向光伝送において、局側装置1に到達したバースト状のセル信号CLは、この局側装置1内の波長分割多重器(WDM)3を介して、受信装置(光/電気変換器“O/E”にて示す)2にて受信され、各セル信号CLに含まれるデータの論理“1”および“0”が識別される。本発明はこの光受信部2について述べるものであり、これを光信号受信装置と称する。この装置において、光セル信号がバースト的に受信される。
【0007】
【従来の技術】
図20は従来の光信号受信装置の構成を示す図である。加入者側からの光のセル信号CLは、まず光信号受信装置10の入力段にあるフォトダイオード11に受信され、ここで電気のセル信号に変換されさらに前置増幅回路12を経た後、中間のAGC段にて、各セル信号の振幅に自動利得制御が加えられてほぼ一定振幅のセル信号となる。さらにその光信号受信装置10の出力段にある識別回路19において、各セル信号をなす論理“1”または“0”が識別され、相補的なディジタル出力(“1”/“0”)となる。なお、このディジタル出力は後段の、例えばビット同期のためのリタイミング回路(図示せず)に供給される。
【0008】
図21は、AGC段に印加される入力信号Sinの波形例を示す図である。図19に示す各加入者装置5(♯1,♯2…♯n)からのセル信号は、既述のとおりそれぞれ異なる伝送損失を受けるため、各々の振幅の大きさが異なる。このようにそれぞれ異なる振幅を有する各入力信号Sinに対し、識別回路19において識別レベル発生回路18からの一定の識別レベル(閾値)により、論理“1”および“0”の識別をしたとしても正しい識別はできない。
【0009】
そこで、図20において、前置増幅回路12からの入力信号Sinを、いずれの加入者からの入力信号についても、全て同一の振幅にして正しい識別が行えるようにする。これを行うのがAGC段である。AGC段は、図20に示すごとく、入力信号Sinを受信する利得可変増幅回路14と、この回路14に対しフィードバックループを形成する、ピーク検出回路15、利得制御増幅回路16および利得基準発生回路17と、から構成される。
【0010】
ピーク検出回路15は利得可変増幅回路14からの増幅信号Saを常時モニタし、そのピーク値を検出する。この検出されたピーク値Pを、利得基準発生回路17から与えられる利得基準Rgに常に収束させるため、利得制御増幅回路16が設けられる。この回路16は、上記のピーク値Pおよび利得基準Rgをもとに、利得可変増幅回路14の利得を制御し、ここにAGCフィードバックループが形成される。
【0011】
図22は図20における要部の波形であって、(A)および(B)はそれぞれ利得可変増幅回路14の入力波形および出力波形、(C)は識別回路19の出力波形を示す図である。なお、図20における各部〈1〉,〈2〉…〈9〉の波形は、図22において対応する番号〈1〉,〈2〉…〈9〉を付して示す。
図22の(A)の波形〈1〉は上記入力信号Sinの波形であり、フォトダイオード11の出力波形を反転した波形になる。この波形〈1〉の“0”レベルにほぼ等しいレベル〈2〉を、利得可変増幅回路に供給するのが、直流レベル発生回路13である。
【0012】
上記〈1〉および〈2〉に示す入力を受信した利得可変増幅回路14は、同図(B)に示す相補的な増幅信号Saを、波形〈3〉および〈4〉のごとく出力する。この波形〈3〉を有する増幅信号Saは、上記のピーク検出回路15においてそのピーク値Pが検出される。これが波形〈5〉である。このピーク値Pは、波形〈6〉で示す、利得基準発生回路17からの利得基準Rgとの差分Δpが常に0に収束するように、利得可変制御増幅回路16を介して、制御される。すなわち、ピーク値Pが利得基準Rgに一致するように、AGCフィードバック制御が行われる。かくして、入力信号Sinは、いずれの加入者からの信号かを問わず、全て一定の振幅に抑え込まれた増幅信号Saとなる。
【0013】
上記増幅信号Saに含まれる論理“1”または“0”の識別は、上記識別回路19にて行われ、その結果は同図(C)に示すごとくなる。ただし、“1”および“0”の交番パターンを一例として示す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
図23は従来の問題点を説明する図であって(A)はセル信号CL、(B)は利得、(C)は増幅信号Saを表す図である。すなわち、(A)はフォトダイオード11への入力波形、(B)は利得可変増幅回路14の利得、(C)は該回路14の出力波形である。なお、(A)は、前述した図21と等価である。
【0015】
図23の(A)に示すごとく、光信号受信装置10は加入者毎に振幅レベルの異なるセル信号CLをバースト状に受信するから、該装置10は、到来するセル信号CLの各振幅に最適な受信状態、すなわち最適な利得を瞬時に決定することが要求される。
しかしながら、広いダイナミックレンジを有するバースト状のセル信号に対応するためには、光信号受信装置10における利得制御の変動幅をかなり大きくしなければならない。この結果、光信号受信装置10のバースト状セル信号に対する瞬時応答性が低下してしまう。このような瞬時応答性の低下に対処するため、利得が最適値に安定するまでの過渡領域(期間)を確保する必要がある。
【0016】
図23の(B)を参照すると、セル信号CLが到来していない状態では例えば光信号受信装置10は最大利得で待機する(図中の“最大利得”)。この待機状態でセル信号CLが到来すると、該装置10はまずその最大利得で入力信号Sinを増幅し、増幅信号Saのレベルが最適値よりも大きければ利得を下げる方向に制御を行う。そして利得が安定するのを待つ。通常、利得が安定するまでに少なくとも10ビット程度は必要である。セル信号のダイナミックレンジがより大きくなれば利得の変動幅は拡大し、そのビット数を一層増大させなければならない。つまり過渡応答の領域が拡大する。なお、図23の(B)では、セル信号CLが到来しない状態においては、最大利得で待機する場合を示したが、逆に、最小利得で待機することもできる。いずれにしても、セル信号の受信が完了する毎にその利得は、最大または最小利得に設定し直す(同図中(B)の“reset”参照)。
【0017】
上述したような受信時毎の利得制御を行うために、利得可変増幅回路14からの増幅信号Saの各立上りには、図23の(C)に表すオーバーシュート(OS)を伴うことがある。このオーバーシュートが生じている間は、本来の増幅信号Saではなく、後段の識別回路19において、論理“1”および“0”の正確な識別は困難である(同図中の“識別困難”)。
【0018】
上記の識別困難な領域は、最適利得へ安定させる迄の追従期間すなわちトレーニング期間であり、従来は、各セル信号CLはそのトレーニングのためのデータ領域を、ヘッダとして、その先頭位置に付加している。このようにヘッダとして付加されたデータ領域は、各セル信号CLが本来情報として転送すべき領域には全く寄与しておらず、結局、伝送システム全体の伝送効率を低下させるという問題がある。
【0019】
したがって本発明は上記問題点に鑑み、各セル信号の受信時において過渡応答(オーバーシュート)を伴うことなしに迅速に最適利得へ安定化させることのできる光信号受信装置および方法を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理構成を示す図である。なお全図を通して同様の構成要素には同一の参照番号または記号を付して示す。したがって本図に示す、本発明に係る光信号受信装置20により導入された構成要素は、ダミー系利得可変増幅部21と、記憶部22と、信号系利得可変増幅部23である。
【0021】
この光信号受信装置20は、全体として次の構成要素からなる。すなわち、
各加入者から送信されるセル信号CLを受信したフォトダイオード11からの出力を増幅する前置増幅回路12と、
前置増幅回路12からの出力を入力信号Sinとして、フィードバック制御による利得制御を行い、所定の出力振幅を有するダミー増幅信号が生成された際の利得を利得情報Igとして出力するダミー系利得可変増幅部21と、
利得情報Igを保持する記憶部22と、
前置増幅回路12からの出力を入力信号Sinとして、記憶部22からの利得情報Igにより設定される利得を用いてフィードフォワード制御による利得制御を行い、所定の出力振幅を有する増幅信号Saを出力する信号系利得可変増幅部23と、
からなる。
【0022】
図2は本発明の原理を説明するための図であって、(A)はセル信号、(B)はダミー系の利得、(C)は信号系の利得、(D)は増幅信号である。なお、本図の(A),(B)および(D)は、前述した図23の(A),(B)および(D)に相当する。
図2の(A)に示すようなセル信号CLが、加入者(♯1,♯2…♯n)から各加入者にそれぞれ割り振られたタイミング(タイムスロット)で送信されたものとする。各セル信号CLの振幅は、各加入者に固有の伝送損失により、まちまちである。
【0023】
このようなセル信号CLを、一旦前置増幅器12で増幅して入力信号Sinとした後、従来の利得可変増幅回路14にて所定の出力振幅を有する増幅信号Saとすると、図23の(C)に示したように、論理の正しい識別を困難にするオーバーシュートOSが発生してしまう。そこで所定の最適な利得に迅速に安定化させることが要求される。
【0024】
図2の(B)は、図1に示すダミー系利得可変増幅部21内で変化する利得Gdの様子を示す。これは図23の(B)により説明した従来の光信号受信装置10内で変化する利得の様子と全く同じである。ここで“ダミー系”と称したのは、この利得可変増幅部21内で生成された増幅信号(ダミー増幅信号)は、後段の識別回路19における識別の対象とならず、本来の増幅信号として利用されないからである。
【0025】
しかしながら、このダミー系利得可変増幅部21において得た利得Gdに関する利得情報Ig、特に各セル信号CLの終了近傍で得られる安定した利得Gdは利得情報Igとして有効に利用される。例えば、図2(B)の加入者♯1からのセル信号CLについて、その後半で安定した利得Gdは、その(B)中、点線の丸印で示すようにピックアップされ、利得情報Igとして記憶部22内の加入者♯1に対応する領域に格納され、保持される。
【0026】
ところで既述したPON伝送システムでは、局側装置1において、予め定めたシーケンス情報を有している。このシーケンス情報は、どのタイミング(タイムスロット)ではどの加入者(♯1,♯2…♯n)からのセル信号CLを送信させるか、というシーケンスを定めたものである。
そうすると、図2の(A)に示すように、光信号受信装置20では、例えば加入者♯1からのセル信号CLを、図中の左端に表すタイミングで受信することも、該加入者♯1からの次のセル信号CLを、図中の右端に表すタイミングで受信することも、そのシーケンス情報により既知である。そこで、図中の右端に表すタイミングで加入者♯1からのセル信号CLを受信することが分かっているので、同図(C)に示すように、そのタイミングの先頭において、直前のセル信号CLの受信時に判明した同図(B)に示す安定時の利得Gdを、利得情報Igとして記憶部22より読み出して、このGdを信号系利得可変増幅部23の利得として設定する(同図(C)の“set”参照)。
【0027】
かくして、図2の(C)に示すように、光信号受信装置20において所定の出力振幅を有する増幅信号Saを得るための利得は、各バーストの先頭からほぼ最適利得になっている。これは、同一の加入者について見れば、直前の各バーストタイミングで得た最適利得は、今回のバーストタイミングで得るであろう最適利得と大幅に変わることはない、ということに着目したものである。
【0028】
この結果得られた増幅信号Saは図2の(D)に示すごとくなる。ここに見るとおり、図23の(C)に示した各バーストの先頭に現れるオーバーシュートOSの問題は解消される。
本発明に係る上述の原理は、光信号受信方法としても捉えることができる。
図3は本発明に係る光信号受信方法を表すステップ図である。次の3ステップである。
【0029】
ステップS1:光のセル信号CLをフォトダイオード11に受けて電気の入力信号Sinに変換する。
ステップS2:入力信号Sinを可変の利得Gdでフィードバック制御により増幅し、所定の出力振幅を有するダミー増幅信号を生成すると共に該利得を示す利得情報Igを記憶する。
【0030】
ステップS3:引き続き受信される入力信号Sinを、利得情報Igにより示される利得Gdをもってフィードフォワード制御により増幅し、所定の出力振幅を有する増幅信号Saを生成する。
上記光信号受信装置20は、図1に示すように、信号系利得可変増幅部23から出力された増幅信号Saを入力とし、この増幅信号Saの論理“1”または“0”を識別してディジタル出力を生成する識別回路19をさらに有する。
【0031】
【発明の実施の形態】
図4は図1に示した増幅部21および23をより具体的に示す図である。本図において、
ダミー系利得可変増幅部21は、
入力信号Sinを受信して増幅するダミー系利得可変増幅回路31と、
このダミー系利得可変増幅回路31に対してフィードバックループFBを形成するダミー系利得制御増幅回路41とを含んでなり、このダミー系利得制御増幅回路41からダミー系利得可変増幅回路31に与えられる利得Gdを、利得情報Igとして記憶部22にも出力する。
【0032】
一方、信号系利得可変増幅部23は、
入力信号Sinを受信して増幅する利得可変増幅回路33と、
この利得可変増幅回路33に対し、記憶部22に保持された利得情報Igを読み出してフィードフォワードFFにより、利得Gsを設定する利得設定部43とを含んでなる。
【0033】
図5は図4に示す回路構成のさらに具体的な第1実施例を示す図である。
まずダミー系利得可変増幅部21について見ると、図4のダミー系利得可変増幅回路31およびダミー系利得制御増幅回路41は、図5において、参照番号31および41にてそれぞれ示す位置に配置される。前述の図20と見比べて明らかなとおり、ダミー系利得可変増幅部21は、従来の光信号受信装置10におけるAGC段と全く同じ構成である。ただし、本発明に係るダミー系利得可変増幅部21は、既述の利得情報Igを、信号系利得可変増幅部23側に供給する構成となっている。
【0034】
次に信号系利得可変増幅部23について見ると、図4の利得可変増幅回路33および利得設定部43は、図5において、参照番号33および43にてそれぞれ示す位置に配置される。
利得可変増幅回路33は、図示するように差動増幅回路からなる利得可変増幅回路44により構成される。また利得設定部43は、A/D変換回路45と、プロセッサ46と、D/A変換回路47とからなる。
【0035】
さらに詳しくは、信号系利得可変増幅部23は、記憶部22を内蔵すると共に、アナログの利得情報Igをディジタルの利得情報Igに変換するA/D変換器45と、このA/D変換器45からのディジタルの利得情報Igを記憶部22に書き込むプロセッサ46と、このプロセッサ46を介して記憶部22から読み出した利得情報をアナログの利得情報に変換するD/A変換器47とを有する。
【0036】
そしてプロセッサ46は、各セル信号CLを受信する毎に記憶部22にアクセスすると共に、自ら保持する既述のシーケンス情報または外部から与えられる既述のシーケンス情報に従って各加入者よりセル信号CLを受信する際に、当該加入者について直前に保持した利得情報Igを読み出して、信号系利得可変増幅部23内の回路33の利得を設定する。
【0037】
図6は本発明に係る第2実施例を示す図である。前述の第1実施例と異なるのは、識別回路19に対し、増幅信号Saの論理“1”または“0”を識別するための識別レベルを付与する識別レベル発生手段51を備え、識別レベル発生手段51が固定の識別レベルではなく、可変の識別レベルを備えることである。具体的には、図6に示すとおり、信号系利得可変増幅部23より出力される増幅信号Saの最大レベルおよび最小レベルをそれぞれ捉えるピーク検出回路52およびボトム検出回路53と、ピーク検出回路52およびボトム検出回路53からの各出力電圧のほぼ中間の電圧を生成して上記の可変の識別レベルとする分圧回路54とからなる。これらは全体としてATC(Automatic Threshold Control)回路をなし、論理識別動作の一層の高精度化を図る。これを図7を用いて説明する。
【0038】
図7は識別レベル発生手段51について説明するための図であって、(A)および(B)はそれぞれ利得可変増幅回路44の入力波形および出力波形図である。本図の(A)を参照すると、利得可変増幅回路44の入力波形(Sin)の振幅は、前回のバーストタイミングのときと、今回のバーストタイミングのときとでずれを生ずることがある。これは、例えば伝送路の損失の急変や周囲温度の急変に起因する。
【0039】
そうすると、本図の(B)に表すように、前回の利得情報Igに従って設定された図中の設定出力振幅(増幅信号Saの出力振幅)と、実際の出力振幅(現在の出力振幅)の間にずれが生じる。本図の例では、より高いレベルにシフトしている。振幅が小さいレベルにシフトする場合も同様に動作することは言うまでもない。
【0040】
このような場合、第1実施例(図5)に示すような固定の識別レベルで論理の識別を行うと、理想的な識別レベルである、振幅(ピークとボトム間)の中央値からずれてしまう(ΔTH)。本図の例であると、理想的な識別レベルはΔTHだけ上方にシフトした識別レベルTHである。
この理想の識別レベルTHを生成するため、上記のピークに相当するピーク検出レベルと上記のボトムに相当するボトム検出レベルとをそれぞれ、図6に示すピーク検出回路52およびボトム検出回路53で求め、上記ピーク検出レベルおよびボトム検出レベル間の所定の分圧値を、分圧回路54で求めて、理想の識別レベルを得る。この分圧値は1/2であることが好ましい。
【0041】
なお、信号系利得可変増幅回路44から増幅信号Saを出力する時点では、信号は十分増幅されており、かつ、振幅のダイナミックレンジも小さいので、上記ピーク検出の誤差は小さい。また、このピーク検出は1ビット程度の時間で十分立ち上がることができるので、伝送効率の低下にはほとんど影響しない。
またこの第2実施例では、前置増幅回路12として、広ダイナミックレンジ(DR:Dynamic Range)の前置増幅回路を用いているが、第1実施例(図5)のように通常の前置増幅回路を用いても構わない。
【0042】
さらにまた、各実施例に共通することであるが、ダミー系利得可変増幅回路14の差動入力の一方に、前置増幅回路12からの、論理“0”に対応する出力レベルとほぼ等しい直流レベルを印加するための直流レベル発生回路13を備える。
また利得可変増幅回路44の差動入力の一方に、前置増幅回路12からの、論理“0”に対応する出力レベルとほぼ等しい直流レベルを印加するための直流レベル発生回路13を備える。
【0043】
上記2つの直流レベル発生回路は共用して1つとするのが好ましい。
図8は本発明に係る第3実施例を示す図(その1)、
図9は同図(その2)である。
本実施例では、上述した直流レベル発生回路(13)として別の形態を示している。上述の直流レベル発生回路は固定の基準電圧を、利得可変増幅回路14および44をなす各差動増幅回路の差動入力の一方に印加している。ところがその基準電圧を固定にしておくと、上記差動増幅回路に固有のオフセットや直流レベル発生回路自身の誤差に起因して不都合が生ずることがある。これを図10を参照して説明する。
【0044】
図10は利得可変増幅回路からの差動出力の直流ずれについて説明するための波形図である。図22において示した同様の波形図では、利得増幅回路(14および44)の差動出力の一方から出力される論理“0”のレベルと、その他方から出力される論理“0”のレベルとは相互に一致している。ところが上述したオフセットや誤差に起因して、上記の2つの論理“0”レベルの間に直流ずれが生ずることがある。これを図中、ΔDCで示す。
【0045】
この直流ずれΔDCを零にするために、第3実施例は次の構成を有している。ダミー系利得可変増幅回路14の差動入力の一方に接続され、このダミー系利得可変増幅回路14の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルとこのダミー系利得可変増幅回路14の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるためのダミー系直流フィードバック部61を備える。
【0046】
また利得可変増幅回路44の差動入力の一方に接続され、この利得可変増幅回路44の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルとこの利得可変増幅回路44の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるための直流フィードバック部63を備える。
ダミー系直流フィードバック部61および直流フィードバック部63は共に同一の構成を有しており、図では、一例として、ボトム検出回路(64,67)と、ピーク検出回路(65,68)と、これらの回路からの各出力間の差を零にするように直流フィードバックを行う直流制御増幅回路(66,69)とからなる構成を示す。
なお、図8においては、図6で示した前記のATC回路用のボトム検出回路53を、上記ボトム検出回路67と共用にし、簡素化を図っている。時定数等の設計が異なる場合には、別のボトム検出回路を用いてもよいことは言うまでもない。
【0047】
前置増幅回路12について見ると、第3実施例でも広ダイナミックレンジ(DR)前置増幅回路を採用した例を示す。広DR前置増幅回路55は、フォトダイオード11からの過大な入力電流に対して、その入力に接続したトランジスタ56がオンし、電流をバイパスすることにより、回路55の飽和を回避し、広い入力ダイナミックレンジに対して動作することができる。
【0048】
次に低周波のレベル変動の問題について検討する。
図11は低周波レベル変動について説明するための波形図である。これまでの説明ではバースト光信号の基底部、すなわち入力信号Sinの基底部は一定であることを前提とした。ところがその基底部が一定でなく、図11のBに示すように低周波レベル変動を伴うことがある。これは、例えば、局側装置1から、各加入者の状態等を監視しあるいは各加入者までの距離を測定するために、低周波監視信号を流すことがあり、これがバースト光信号と混合して、その基底部のレベルをずらしてしまうからである。
【0049】
このような低周波のレベル変動に対処すべく第4実施例では図12,13に示すような構成を採用する。
図12は本発明に係る第4実施例を示す図(その1)、
図13は同図(その2)である。
この第4実施例は、第1実施例の直流レベル発生回路13に代替するものとして、基底部検出回路を導入することを特徴とするものであり、前置増幅回路12からの論理“0”に対応する出力レベルを検出して、ダミー系利得可変増幅回路14の差動入力の一方に与える。そしてまた、その論理“0”に対応する出力レベルを、利得可変増幅回路44の差動入力の一方に与える。
【0050】
このため、該基底部検出回路は上述した低周波レベル変動も効果的に検出することができる、という利点をもたらすものである。これについてさらに詳しく説明する。
ダミー系利得可変増幅回路14は、差動入力の一方に入力信号Sinを受信する差動増幅回路からなり、このダミー系利得可変増幅回路14の入力段には、その差動増幅回路の差動入力の他方に、入力信号Sinの基底部に含まれる低周波レベル変動を検出して印加可能な基底部検出回路81を設ける。
【0051】
また、利得可変増幅回路44は、差動入力の一方に入力信号Sinを受信する差動増幅回路からなり、この利得可変増幅回路44の入力段には、その差動増幅回路の差動入力の他方に、入力信号Sinの基底部に含まれる低周波レベル変動を検出して印加可能な基底部検出回路81を設ける。
好ましくは上記2つの基底部検出回路は共用にして、図示のとおり、1つとする。なお、入力信号Sinは前置増幅回路12の出力であるから、図11に示した波形を上下逆転させた波形となる。したがってその基底部検出回路81は、例えば入力信号Sinに対するピーク検出を行うピーク検出回路として実現される。なお、上述のとおり基底部検出回路は第1実施例の直流レベル発生回路に代わって入力信号Sinの“0”レベルを与えるものであるので、低周波監視信号が無い場合も有効に動作する。
【0052】
かくして基底部検出回路81からは低周波レベル変動(図11のB)が抽出され、これを利得可変増幅回路14および44の各基準電圧とすれば、入力信号Sinから低周波レベル変動成分を除去することができる。
上記の低周波レベル変動が、上記の低周波監視信号によるものであって、これを抽出する必要があるときは、図13に示す、サンプルホールド回路82およびローパスフィルタ回路83を通して、その低周波監視信号を出力させる。なお、各セル信号(パケット)の先頭では信号波形が乱れる可能性があるため、なるべく信号波形が安定する各パケットの後半で、サンプルホールド(82)、ローパスフィルタ回路83に入力するようにすると良い。先頭での波形の乱れが小さい場合にはサンプルホールドは無くてもよい。
【0053】
また本実施例ではダミー系オフセットキャンセルフィードバック部71とオフセットキャンセルフィードバック部73を備える構成例を示している。ただしこれらのオフセットキャンセルフィードバック部は、第3および第4実施例を除く他の実施例で採用しても構わない。
ダミー系オフセットキャンセルフィードバック部71は、ダミー系利得可変増幅回路14のオフセットキャンセル制御入力に接続され、このダミー系利得可変増幅回路14の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルとこのダミー系利得可変増幅回路14の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるためのものである。
【0054】
またオフセットキャンセルフィードバック部73は、利得可変増幅回路14の利得制御入力に接続され、この利得可変増幅回路44の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルとこの利得可変増幅回路44の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるためのものである。
なお、上記オフセットキャンセル制御入力については、後述する図18において詳しく示す。
【0055】
上記の基底部検出回路81の出力誤差や利得可変増幅回路(14,44)に固有のオフセットに起因して、図10に示したのと同様の直流ずれΔDCが生ずる場合があり、これを零にするために上記のオフセットキャンセルフィードバック部(71,73)が導入された。
ダミー系オフセットキャンセルフィードバック部71およびオフセットキャンセルフィードバック部73は共に同一の構成を有しており、図では、一例として、ボトム検出回路(74,77)と、ピーク検出回路(75,78)と、これらの回路からの各出力間の差を零にするように直流フィードバックを行う直流制御増幅回路(76,79)とからなる構成を示す。
【0056】
図14は本発明に係る変形第4実施例を示す図(その1)、
図15は同図(その2)である。
この変形第4実施例は、図12に示した直流制御増幅回路79の出力を、利得可変増幅回路44をなす差動増幅回路の一方の差動入力に、図14に示すごとく、第1抵抗R1および第2抵抗を導入して、フィードバックするようにしたものであり、同様に図13に示した直流制御増幅回路76の出力を、利得可変増幅回路14をなす差動増幅回路の一方の差動入力に、図15に示すごとく、第3抵抗R3および第4抵抗R4を導入して、フィードバックするようにしたものである。
【0057】
図16は本発明に係る第5実施例を示す図(その1)、
図17は同図(その2)である。
第5実施例の特徴は、入力信号Sinの基底部に含まれる低周波レベル変動を、ダミー系利得可変増幅部31および信号系利得可変増幅部33に入力信号Sinが入力される前に吸収するための低周波レベル変動除去手段91を備えることにある。
【0058】
この低周波レベル変動除去手段91は、前置増幅回路12からの入力信号Sinを直接、または図示するように線形増幅を行う差動増幅回路96を介して受信し、当該低周波レベル変動(B)を、前置増幅回路12に対して負帰還する。
この低周波レベル変動除去手段91は、図示の例によれば、前置増幅回路12の出力側に設けられる低周波レベル変動検出部92と、フォトダイオード11に直列接続する第1の電圧制御電流源93とからなり、
その低周波レベル変動検出部92により検出された低周波レベル変動に応じた制御電圧を第1の電圧制御電流源93に印加して、前置増幅回路12の入力側より低周波レベル変動に応じた電流を引き抜くようにする。
【0059】
低周波レベル変動検出部92は、一例として、ボトム検出回路97と、ピーク検出回路98と、これらの回路からの各出力間の差分を零にするようにフィードバックをかける直流制御増幅回路99とから構成される。
さらに、低周波レベル変動検出部92により検出された低周波レベル変動に応じた制御電圧により制御される第2の電圧制御電流源94と、この第2の電圧制御電流源94による引き抜き電流に比例した電圧を生成する電流/電圧変換回路95とをさらに設け、この電流/電圧変換回路95より、ローパスフィルタ回路100を介して、低周波レベル変動を抽出する。この低周波レベル変動は、すなわち、上記の低周波監視信号である。
【0060】
図18は利得可変増幅回路の一例を示す図である。前述した利得可変増幅回路(14,44)は、本図に示すように構成することができる。利得可変増幅部110を中心として、これに付帯するオフセット調整部120およびバイアス部130とからなる。ただし、図14および図15に示した変形第4実施例については、オフセット調整部120は不要である。
【0061】
図12に示した利得可変増幅回路14を代表として参照すると、直流制御増幅回路79からの出力を受けるオフセットキャンセル制御入力は、図18においてオフセットキャンセル制御入力(+,−)121として示される。
利得制御増幅回路16からの本来の利得制御入力は、図18の利得制御入力111および112として示す。
【0062】
利得可変増幅回路14の差動入力は、信号入力113および114として示す。
利得可変増幅部110の主部は、大利得の差動トランジスタ対115および小利得の差動トランジスタ対116からなる。
最終的な増幅信号は図18の中央部分に示すSaとして取り出される。
【0063】
結局、上記差動トランジスタ対115および116のソース側から引き抜く電流量(図中のi)を制御し、またそのドレイン側から引き抜く電流量(図中のI)を制御することによって、利得を所望の値に設定することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パケット単位で各加入者からバースト状に送信されるセル信号CLを局側装置で受信するとき、いずれのセル信号CLについてもその先頭からほぼ瞬時に安定した論理の識別を行えるので、従来のように各パケットのヘッダに付加していたトレーニング用のビット列は不要となり、伝送システム全体の伝送効率は飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】本発明に係る光信号受信方法を表すステップ図である。
【図4】図1に示した増幅部21および23をより具体的に示す図である。
【図5】図4に示す回路構成のさらに具体的な第1実施例を示す図である。
【図6】本発明に係る第2実施例を示す図である。
【図7】識別レベル発生手段51について説明するための図であって、(A)および(B)はそれぞれ利得可変増幅回路44の入力波形および出力波形図である。
【図8】本発明に係る第3実施例を示す図(その1)である。
【図9】本発明に係る第3実施例を示す図(その2)である。
【図10】利得可変増幅回路からの差動出力の直流ずれについて説明するための波形図である。
【図11】低周波レベル変動について説明するための波形図である。
【図12】本発明に係る第4実施例を示す図(その1)である。
【図13】本発明に係る第4実施例を示す図(その2)である。
【図14】本発明に係る変形第4実施例を示す図(その1)である。
【図15】本発明に係る変形第4実施例を示す図(その2)である。
【図16】本発明に係る第5実施例を示す図(その1)である。
【図17】本発明に係る第5実施例を示す図(その2)である。
【図18】利得可変増幅回路の一例を示す図である。
【図19】本発明が適用される伝送システムの一例を概略的に示す図である。
【図20】従来の光信号受信装置の構成を示す図である。
【図21】AGC段に印加される入力信号Sinの波形例を示す図である。
【図22】図20における要部の波形であって、(A)および(B)はそれぞれ利得可変増幅回路14の入力波形および出力波形、(C)は識別回路19の出力波形を示す図である。
【図23】従来の問題点を説明する図であって、(A)はセル信号CL、(B)は利得、(C)は増幅信号Saを表す図である。
【符号の説明】
1…局側装置
2…光受信部
5…加入者側装置
8…個別光ファイバ伝送路
9…共用光ファイバ伝送路
10…光信号受信装置
11…フォトダイオード
12…前置増幅回路
13…直流レベル発生回路
14…利得可変増幅回路
15…ピーク検出回路
16…利得制御増幅回路
17…利得基準発生回路
18…識別レベル発生回路
19…識別回路
20…光信号受信装置
21…ダミー系利得可変増幅部
22…記憶部
23…信号系利得可変増幅部
31…ダミー系利得可変増幅回路
33…利得可変増幅回路
41…ダミー系利得制御増幅回路
43…利得設定部
44…利得可変増幅回路
45…A/D変換器
46…プロセッサ
47…D/A変換器
51…識別レベル発生手段
52…ピーク検出回路
53…ボトム検出回路
54…分圧回路
61…ダミー系直流フィードバック部
63…直流フィードバック部
71…ダミー系オフセットキャンセルフィードバック部
73…オフセットキャンセルフィードバック部
81…基底部検出回路
91…低周波レベル変動除去手段
92…低周波レベル変動検出部
93…第1の電圧制御電流源
94…第2の電圧制御電流源
95…電流/電圧変換回路

Claims (21)

  1. 各加入者から送信されるセル信号を受信したフォトダイオードからの出力を増幅する前置増幅回路と、
    前記前置増幅回路からの出力を入力信号として、フィードバック制御による利得制御を行い、所定の出力振幅を有するダミー増幅信号が生成された際の利得を利得情報として出力するダミー系利得可変増幅部と、
    前記利得情報を保持する記憶部と、
    前記前置増幅回路からの出力を入力信号として、前記記憶部からの前記利得情報により設定される利得を用いてフィードフォワード制御による利得制御を行い、所定の出力振幅を有する増幅信号を出力する信号系利得可変増幅部と、
    からなることを特徴とする光信号受信装置。
  2. 前記信号系利得可変増幅部から出力された前記増幅信号を入力とし、該増幅信号の論理“1”または“0”を識別してディジタル出力を生成する識別回路をさらに有する請求項1に記載の光信号受信装置。
  3. 前記ダミー系利得可変増幅部は、
    前記入力信号を受信して増幅するダミー系利得可変増幅回路と、
    前記ダミー系利得可変増幅回路に対してフィードバックループを形成するダミー系利得制御増幅回路とを含んでなり、該ダミー系利得制御増幅回路から該ダミー系利得可変増幅回路に与えられる利得を、前記利得情報として前記記憶部にも出力する請求項1に記載の光信号受信装置。
  4. 前記信号系利得可変増幅部は、
    前記入力信号を受信して増幅する利得可変増幅回路と、
    前記利得可変増幅回路に対し、前記記憶部に保持された前記利得情報を読み出してフィードフォワードにより、利得を設定する利得設定部とを含んでなる請求項1に記載の光信号受信装置。
  5. 前記識別回路に対し、前記増幅信号の論理“1”または“0”を識別するための識別レベルを付与する識別レベル発生手段を備え、
    前記識別レベル発生手段は、
    前記信号系利得可変増幅部より出力される前記増幅信号の最大レベルおよび最小レベルをそれぞれ捉えるピーク検出回路およびボトム検出回路と、
    前記ピーク検出回路およびボトム検出回路からの各出力電圧の所定の分圧電圧を生成して前記識別レベルとする分圧回路とからなる請求項2に記載の光信号受信装置。
  6. 前記ダミー系利得可変増幅回路の差動入力の一方に、前記前置増幅回路からの、論理“0”に対応する出力レベルとほぼ等しい直流レベルを印加するための直流レベル発生回路を備える請求項3に記載の光信号受信装置。
  7. 前記利得可変増幅回路の差動入力の一方に、前記前置増幅回路からの、論理“0”に対応する出力レベルとほぼ等しい直流レベルを印加するための直流レベル発生回路を備える請求項4に記載の光信号受信装置。
  8. 前記ダミー系利得可変増幅回路の差動入力の一方に、前記前置増幅回路からの論理“0”に対応する出力レベルを検出する基底部検出回路を備える請求項3に記載の光信号受信装置。
  9. 前記利得可変増幅回路の差動入力の一方に、前記前置増幅回路からの論理“0”に対応する出力レベルを検出する基底部検出回路を備える請求項4に記載の光信号受信装置。
  10. 前記ダミー系利得可変増幅回路の差動入力の一方に接続され、該ダミー系利得可変増幅回路の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルと該ダミー系利得可変増幅回路の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるためのダミー系直流フィードバック部を備える請求項3に記載の光信号受信装置。
  11. 前記利得可変増幅回路の差動入力の一方に接続され、該利得可変増幅回路の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルと該利得可変増幅回路の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるための直流フィードバック部を備える請求項4に記載の光信号受信装置。
  12. 前記ダミー系利得可変増幅回路の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルと該ダミー系利得可変増幅回路の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるためのダミー系オフセットキャンセルフィードバック部を備える請求項3に記載の光信号受信装置。
  13. 前記利得可変増幅回路の差動出力の一方からの論理“0”に対応する出力レベルと該利得可変増幅回路の差動出力の他方からの論理“0”に対応する出力レベルとを一致させるためのオフセットキャンセルフィードバック部を備える請求項4に記載の光信号受信装置。
  14. 前記信号系利得可変増幅部は、前記記憶部を内蔵すると共に、アナログの前記利得情報をディジタルの利得情報に変換するA/D変換器と、該A/D変換器からの該ディジタルの利得情報を前記記憶部に書き込むプロセッサと、該プロセッサを介して該記憶部から読み出した該利得情報を前記アナログの利得情報に変換するD/A変換器とを有する請求項1に記載の光信号受信装置。
  15. 前記プロセッサは、前記セル信号を受信する毎に前記記憶部にアクセスすると共に、自ら保持するシーケンス情報または外部から与えられるシーケンス情報に従って各加入者より前記セル信号を受信する際に、当該加入者について直前に保持した前記利得情報を読み出して、前記信号系可変利得増幅部の利得を設定する請求項14に記載の光信号受信装置。
  16. 前記基底部検出回路は、前記入力信号の基底部に含まれる低周波レベル変動を検出するための回路として機能する請求項8に記載の光信号受信装置。
  17. 前記基底部検出回路は、前記入力信号の基底部に含まれる低周波レベル変動を検出するための回路として機能する請求項9に記載の光信号受信装置。
  18. 前記入力信号の基底部に含まれる低周波レベル変動を、前記ダミー系利得可変増幅部および前記信号系利得可変増幅部に該入力信号が入力される前に吸収するための低周波レベル変動除去手段を備える請求項8又は9に記載の光信号受信装置。
  19. 前記低周波レベル変動除去手段は、
    前記前置増幅回路の出力側に設けられる低周波レベル変動検出部と、
    前記フォトダイオードに直列接続する第1の電圧制御電流源とからなり、
    前記低周波レベル変動検出部により検出された低周波レベル変動に応じた制御電圧を前記第1の電圧制御電流源に印加して、前記前置増幅回路の入力側より該低周波レベル変動に応じた電流を引き抜く請求項18に記載の光信号受信装置。
  20. 前記低周波レベル変動検出部により検出された低周波レベル変動に応じた制御電圧により制御される第2の電圧制御電流源と、
    前記第2の電圧制御電流源による引き抜き電流に比例した電圧を生成する電流/電圧変換回路とをさらに設け、該電流/電圧変換回路より前記低周波レベル変動を抽出する請求項19に記載の光信号受信装置。
  21. 光のセル信号をフォトダイオードに受けて電気の入力信号に変換する第1ステップと、
    前記入力信号を可変の利得でフィードバック制御により増幅し、所定の出力振幅を有するダミー増幅信号を生成すると共に該利得を示す利得情報を記憶する第2ステップと、
    引き続き受信される前記入力信号を、前記利得情報により示される前記利得をもってフィードフォワード制御により増幅し、所定の出力振幅を有する増幅信号を生成する第3ステップとを有することを特徴とする光信号受信方法。
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