JP3978193B2 - クロストーク補正方法およびx線ct装置 - Google Patents

クロストーク補正方法およびx線ct装置 Download PDF

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Description

この発明は、矩形状に2次元配列されるシンチレータ(scintillator)のクロストーク(cross talk)補正方法およびこれを用いたX線CT装置に関する。
近年、X線CT装置のX線検出器部分には、無機結晶からなるシンチレータが用いられる。これらは、厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビームを発するX線管と対向する平面上に複数配設され、MD(Multi Detector−row)CT装置を構成する。そして、MDCT装置は、被検体の奥行き方向に分解能を有する3D(dimension)画像を取得する。
また、シンチレータは入射したX線の強度に比例する蛍光を発し、この蛍光を光電変換器により電荷量あるいは電流等の電気的な量に変換する。この際、平面状に配置された複数のシンチレータは、隣接するシンチレータ間で蛍光の漏洩を生じる。従って、光電変換器から出力される電気的な量は、漏洩光を含んだものとなる。
この漏洩は、矩形状の平面に配列されるシンチレータの隣接するシンチレータ間で生じる一方で、MDCT装置では、X線ビームの厚み方向をなすスライス方向と、扇状の拡がり方向をなすチャネル(channel)方向とでは、取得される断層画像上への影響が異なる。なお、平面に配列されるシンチレータのスライス方向は、被検体が載置されるボア内の奥行き方向に概ね一致する。
ここで、チャネル方向への漏洩は、断層画像を再構成する基になる投影情報間での情報漏洩を意味し、主として断層画像の空間分解能の低下をもたらす。そして、空間分解能の改善を計る種々のハードウェアおよび画像処理的手法は、同時にチャネル方向への蛍光の漏洩を軽減する効果を含むものとなる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭53−067394号公報、(第1〜4頁、第1〜6図)
しかしながら、上記背景技術によれば、スライス方向に隣接するシンチレータ間の漏洩に起因する画像劣化を、防止することができない。すなわち、スライス方向での漏洩は、断層画像内にアーチファクト(artifact)として出現するものであり、チャネル方向に生じる漏洩とは断層画像上に生じる現象が異なり、同様の画像処理的手法を用いることができない。
特に、MDCT装置を用いたスライス方向の撮像範囲に、例えば被検体の頸部および胸部の様に被検体のプロジェクション長が急激に変化する部分を含む場合には、断層画像の中心部分にスライス方向の漏洩に起因するアーチファクトが生じ、断層画像を読影する上での障害となる。
これらのことから、スライス方向に隣接するシンチレータ間で生じる蛍光の漏洩を簡便に除去するクロストーク補正方法およびX線CT装置をいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、スライス方向に隣接するシンチレータ間で生じる蛍光の漏洩を簡便に除去することができる、クロストーク補正方法およびX線CT装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、厚みを持って扇状に拡がるX線ビームの強度を検出する、前記X線ビームの入射方向と概ね直交する矩形状の面に2次元配列される複数のシンチレータが存在し、前記シンチレータによる前記X線ビームの検出情報が、前記シンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する強度情報と、前記2次元配列の前記厚みの方向であるスライス方向に隣接するシンチレータからの、前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する漏洩情報とを含む際に、前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から前記漏洩情報の量を算出するのに用いる漏洩係数を、前記スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および前記第1の方向の反対方向である第2の方向への第2の漏洩係数ごとに算定し、前記漏洩係数を用いて、前記複数のシンチレータで検出される検出情報に含まれる前記漏洩情報を除去し、前記強度情報を求めることを特徴とする。
この第1の観点による発明では、隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から漏洩情報の量を算出するのに用いる漏洩係数を、スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および第1の方向の反対方向である第2の方向への第2の漏洩係数ごとに算定し、この漏洩係数を用いて、複数のシンチレータで検出される検出情報に含まれる漏洩情報を除去し、強度情報を求める。
また、第2の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記算定が、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、
−ln(Dn)≒
−ln(Sn)+ε+・(Sn-1/Sn−1)+ε-・(Sn+1/Sn−1)
である式(1)を用いて行われることを特徴とする。
この第2の観点の発明では、算定を、式(1)を用いて行う。
また、第3の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記算定が、前記スライス方向の位置に対応して円径が変化する円筒状のファントムを透過するX線ビームの検出情報Snであるスロープファントム投影情報を用いて行われることを特徴とする。
この第3の観点の発明では、算定を、スロープファントム投影情報を用いて行う。
また、第4の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記算定が、前記式(1)のDnの値として、前記スロープファントム投影情報の前記n番目のスライス方向位置で、前記2次元配列の前記扇状の拡がり方向であるチャネル方向位置に対応する値に第1の関数フィッティングを行い、前記第1の関数フィッティングで取得される関数値を用いることを特徴とする。
この第4の観点の発明では、算定を行う式(1)のDnの値として、スロープファントム投影情報の、チャネル方向に行われる第1の関数フィッティングで取得される関数値を用いる。
また、第5の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記関数が、2次関数であることを特徴とする。
この第5の観点の発明では、関数は、クロストーク成分を除去する。
また、第6の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記算定が、同一チャネル方向位置の前記スロープファントム投影情報および前記関数値に前記式(1)を用いた第2の関数フィッティングを行い、前記第2の関数フィッティングで取得される関数形から前記第1の漏洩係数をε+および前記第2の漏洩係数をε-を求めることを特徴とする。
この第6の観点の発明では、算定を、スロープファントム投影情報および第1の関数フィッティングで取得される関数値を式(1)に適用する第2の関数フィッティングで取得される関数形から第1の漏洩係数をε+および第2の漏洩係数をε-を求める。
また、第7の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記関数フィッティングが、最小二乗法あるいは回帰分析を用いて行われることを特徴とする。
この第7の観点の発明では、関数フィッティングにより、最適化を行う。
また、第8の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記除去が、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、g=1−ε + −ε - とし、
n=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/g
である式(2)を用いて、前記強度情報であるDnを求めることを特徴とする。
この第8の観点の発明では、除去を、式(2)を用いて行う。
また、第9の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記除去が、前記シンチレータの感度補正の前あるいは後に行われることを特徴とする。
この第9の観点の発明では、除去を、検出器のチャネル方向補正終了前あるいは後に行う。
また、第10の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記算定を、前記2次元配列される複数のシンチレータが、矩形状に2次元配列されるシンチレータからなるタイルを複数組み合わせてなる際に、単数あるいは複数の前記タイルごとに第1の漏洩係数および第2の漏洩係数を求めることを特徴とする。
この第10の観点の発明では、算定を、単数あるいは複数のタイルごとに行う。
また、第11の観点の発明にかかるクロストーク補正方法は、前記除去が、単数あるいは複数の前記タイルごとの第1の漏洩係数および第2の漏洩係数を用いて、前記強度情報を求めることを特徴とする。
この第11の観点の発明では、除去を、単数あるいは複数のタイルごとに行う。
また、第12の観点の発明にかかるX線CT装置は、厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビームを照射するX線管と、前記X線ビームの照射方向と概ね直交する面上に2次元配列される、前記X線ビームを検出するシンチレータと、前記シンチレータで検出される2次元的な投影情報に基づいて、前記X線管および前記シンチレータの間に配置される被検体の断層画像を再構成するデータ処理装置と、を備えるX線CT装置であって、前記データ処理装置は、前記シンチレータの検出情報が、前記シンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する強度情報と、前記X線ビームの厚み方向となる前記2次元配列のスライス方向に隣接するシンチレータからの前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する漏洩情報とを含む際に、前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から前記漏洩情報の量を算出するのに用いる漏洩係数を、前記スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および前記第1の方向の反対方向である第2の方向への第2の漏洩係数ごとに算定する算定手段、並びに、前記漏洩係数を用いて、前記投影情報の検出情報に含まれる前記漏洩情報を除去し、前記強度情報を求める補正手段を備えることを特徴とする。
この第12の観点の発明では、データ処理装置は、シンチレータの検出情報が、シンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する強度情報と、X線ビームの厚み方向となる2次元配列のスライス方向に隣接するシンチレータからの隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する漏洩情報とを含む際に、隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から漏洩情報の量を算出するのに用いる漏洩係数を、算定手段により、スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および前記第1の方向の反対方向である第2の方向への第2の漏洩係数ごとに算定し、並びに、この漏洩係数を用いて、補正手段により、前記投影情報の検出情報に含まれる前記漏洩情報を除去し、前記強度情報を求める。
また、第13の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記算定手段が、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、
−ln(Dn)≒
−ln(Sn)+ε+・(Sn-1/Sn−1)+ε-・(Sn+1/Sn−1)
である式(1)を用いることを特徴とする。
この第13の観点の発明では、算定手段は、式(1)を用いる。
また、第14の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記算定手段が、前記スライス方向の位置に対応して円径が変化する円筒状のファントムを透過するX線ビームの検出情報Snであるスロープファントム投影情報を用いることを特徴とする。
この第14の観点の発明では、算定手段は、スロープファントム投影情報を用いる。
また、第15の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記算定手段が、前記式(1)のDnの値として、前記スロープファントム投影情報の前記n番目のスライス方向位置で、前記2次元配列の前記扇状の拡がり方向であるチャネル方向位置に対応する値に関数のフィッティングを行い、前記フィッティングされる関数値を求める第1の関数フィッティング手段を備えることを特徴とする。
この第15の観点の発明では、算定手段は、第1の関数フィッティング手段により、算定を行う式(1)のDnの値として、スロープファントム投影情報のチャネル方向に行われる関数のフィッティングで取得される関数値を用いる。
また、第16の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記算定手段が、同一チャネル方向位置の前記スロープファントム投影情報および前記関数値に前記式(1)を用いてフィッティングを行い、前記フィッティングされる式(1)の関数形から前記第1の漏洩係数をε+および前記第2の漏洩係数をε-を求める第2の関数フィッティング手段を備えることを特徴とする。
この第16の観点の発明では、算定手段は、第2の関数フィッティング手段により、スロープファントム投影情報および第1の関数フィッティングで取得される関数値を式(1)にフィッティングして取得される関数形から第1の漏洩係数をε+および第2の漏洩係数をε-を求める。
また、第17の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記補正手段が、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、g=1−ε + −ε - とし、
n=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/g
である式(2)を用いて、前記強度情報であるDnを求めることを特徴とする。
この第17の観点の発明では、除去手段を、式(2)を用いる。
また、第18の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記除去手段が、前記シンチレータの感度補正の前あるいは後に行われることを特徴とする。
この第18の観点の発明では、除去手段は、検出器の感度補正の前あるいは後に行われる。
また、第19の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記算定手段が、前記2次元配列される複数のシンチレータが、矩形状に2次元配列されるシンチレータからなるタイルを複数組み合わせてなる際に、単数あるいは複数の前記タイルごとに前記第1の漏洩係数および前記第2の漏洩係数を求めることを特徴とする。
この第19の観点の発明では、算定手段は、単数あるいは複数のタイルごとに算定を行う。
また、第20の観点の発明にかかるX線CT装置は、前記除去手段が、単数あるいは複数の前記タイルごとの第1の漏洩係数および第2の漏洩係数を用いて、前記強度情報を求めることを特徴とする。
この第20の観点の発明では、除去手段は、単数あるいは複数のタイルごとに除去を行う。
以上説明したように、本発明によれば、データ処理装置は、シンチレータの検出情報が、シンチレータに入射する厚みを持って扇状に拡がるX線ビームの強度に比例する強度情報と、この厚みの方向である2次元配列のスライス方向に隣接するシンチレータからの隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する漏洩情報とを含む際に、隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から漏洩情報を算出するのに用いる漏洩係数を、算定手段により、スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および前記第1の方向の反対方向である第2の方向への第2の漏洩係数ごとに算定し、並びに、この漏洩係数を用いて、補正手段により、前記投影情報の検出情報に含まれる前記漏洩情報を除去し、前記強度情報を求めることとしているので、スライス方向に隣接するシンチレータ間で生じる蛍光の漏洩情報を簡便に除去し、入射するX線の強度に比例する強度情報のみとし、断層画像に生じるアーチファクトを無くし、画質の向上を計ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるクロストーク補正方法およびX線CT装置を実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
まず、本実施の形態にかかるX線CT装置の全体構成について説明する。図1は、X線CT装置のブロック(block)図を示す。図1に示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)10および操作コンソール(console)6を有する。
走査ガントリ10は、X線管20を有する。X線管20から放射された図示しないX線は、コリメータ(collimator)22により、例えば、厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビーム(beam)となるように成形され、X線検出器24に照射される。
X線検出器24は、ファンビームX線の広がり方向にマトリックス(matrix)状に配列された複数のシンチレータを有する。X線検出器24は、複数のシンチレータをマトリックス状に配列した、幅のある多チャネルの検出器となっている。
X線検出器24は、全体として、凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。X線検出器24は、例えば無機結晶からなるシンチレータと光電変換器であるフォトダイオード(photo diode)を組み合わせたものである。
X線検出器24には、データ収集部26が接続されている。データ収集部26は、X線検出器24の個々のシンチレータの検出情報を収集する。X線管20からのX線の照射は、X線コントローラ(controller)28によって制御される。なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係およびコリメータ22とコリメータコントローラ30との接続関係については図示を省略する。コリメータ22は、コリメータコントローラ30によって制御される。
以上の、X線管20からコリメータコントローラ30までのものが、走査ガントリ10の回転部34に搭載されている。ここで、被検体あるいはファントムは、回転部34の中心に位置するボア(bore)29内の撮影テーブル(table)4上に載置される。回転部34は、回転コントローラ36により制御されつつ回転し、X線管20からX線を爆射し、X線検出器24において被検体およびファントムの透過X線を、回転角度に応じた各ビューごとの投影情報として検出する。なお、回転部34と回転コントローラ36との接続関係については図示を省略する。
操作コンソール6は、データ処理装置60を有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ等によって構成される。データ処理装置60には、制御インタフェース(interface)62が接続されている。制御インタフェース62には、走査ガントリ10が接続されている。データ処理装置60は、制御インタフェース62を通じて走査ガントリ10を制御する。
走査ガントリ10内のデータ収集部26、X線コントローラ28、コリメータコントローラ30および回転コントローラ36は、制御インタフェース62を通じて制御される。なお、これら各部と制御インタフェース62との個別の接続については図示を省略する。
データ処理装置60には、また、データ収集バッファ(buffer)64が接続されている。データ収集バッファ64には、走査ガントリ10のデータ収集部26が接続されている。データ収集部26で収集されたデータがデータ収集バッファ64を通じてデータ処理装置60に入力される。
データ処理装置60は、データ収集バッファ64を通じて収集した透過X線信号すなわち投影情報を用いて画像再構成を行う。データ処理装置60には、また、記憶装置66が接続されている。記憶装置66は、データ収集バッファ64に収集された投影情報や再構成された断層画像情報および本装置の機能を実現するためのプログラム(program)等を記憶する。
また、データ処理装置60には、表示装置68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置68は、データ処理装置60から出力される断層画像情報やその他の情報を表示する。操作装置70は、オペレータによって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装置60に入力する。オペレータは表示装置68および操作装置70を使用してインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。なお、走査ガントリ10、撮影テーブル4および操作コンソール6は、被検体あるいはファントムを撮影して断層画像を取得する。
図2は、X線管20、コリメータ22およびX線検出器24の立体的な配置を図示したものである。X線検出器24は、X線管20により生成される厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビームと対向する面に、矩形状に2次元配列されるシンチレータからなる。この2次元配列は、X線ビームの厚み方向をなすスライス方向、扇状の拡がり方向をなすチャネル方向からなる。スライス方向は、概ねボア29が筒抜けしている奥行き方向と一致する。また、X線検出器24は、チャネル方向に凹面を形成し、入射するX線ビームが2次元配列の面に直交入射するようにされる。なお、X線検出器24は、スライス方向およびチャネル方向に、例えば64列、1000チャネル程度のシンチレータから構成される。また、シンチレータの背面には、図示しない同数の光電変換器が配設される。
ここで、X線ビームがシンチレータに入射した場合に、光電変換器で検出される検出情報および本発明にかかるクロストーク補正方法について説明する。シンチレータは、X線ビームが入射するとX線強度に比例する蛍光を発する。他方、X線検出器24は、シンチレータが密に2次元配列されており、隣接するシンチレータ間で蛍光の漏洩が不可避的に生じる。
図3は、スライス方向に隣接するシンチレータ間で生じる蛍光の漏洩をモデル化して示した図である。X線検出器24のシンチレータおよび光電変換器は、スライス方向の端部から、1から順に通し番号が付けられたブロックにより表される。なお、任意の通し番号をnで表す。このn番目のブロックでの、入射するX線ビームの強度に比例する出力を強度情報Dnとし(図3中では入射X線ビームの強度として図示されている)、個別のブロックにおいて結果として観測される出力を検出情報Snとする。なお、強度情報Dnおよび検出情報Snには、ブロック番号に対応する通し番号nが添字として付されている。
ここで、モデル化された隣接するシンチレータ間での蛍光の漏洩を図3を用いて説明する。なお、2番目のブロック2を中心に説明するが、他のブロックにおいても全く同様となる。まず、ブロック2に入射するX線ビームの強度D2に比例する漏洩が隣接するブロック1およびブロック3に発生する。この際、漏洩の大きさは、強度D2に対するブロック1およびブロック3への漏れの漏洩係数をε21、ε23とすると、ブロック1にはε21・D2、ブロック3にはε23・D2の大きさの漏洩が生じる。
また、ブロック2には、隣接するブロック1および3からの漏洩光が入力する。ブロック1に入射するX線ビームの強度D1に比例するブロック1からブロック2への漏洩光は、漏洩係数をε12とするとε12・D1となり、ブロック3に入射するX線ビームの強度D3に比例するブロック3からブロック2への漏洩光は、漏洩係数をε32とするとε32・D3となる。
従って、ブロック2の検出情報S2は、
2=D2−ε21・D2−ε23・D2+ε12・D1+ε32・D3
=(1−ε21−ε23)・D2+ε12・D1+ε32・D3
となる。ここで、X線検出器24の製造工程に係わる事由により、漏洩係数は、スライス方向での向きにより異なり、ブロックごとの変化は小さいことが実験的に知られている。すなわち、
ε12=ε23=ε+
ε21=ε32=ε-
とすることができる。ここで、ε+は、第1の漏洩係数をなし、図3のスライス方向左向きの漏洩係数を現し、ε-は、第2の漏洩係数をなし、図3のスライス方向右向きの漏洩係数を現している。なお、図3左側部分には、ε+およびε-による漏洩係数が図示されている。
これにより、ブロック2の検出情報S2は、
2=(1−ε+−ε-)・D2+ε+・D1+ε-・D3
となる。そして、全く同様に、n番目のブロックnの検出情報Snに対しても
n=(1−ε+−ε-)・Dn+ε+・Dn-1+ε-・Dn+1 (3)
である式(3)が成立する。
ここで、式(3)では、検出情報S2は、投影情報として実験的に検出される量であり、強度情報Dnは、式に基づいて算定される真の入射X線強度に比例する量である。従って、n個のブロックに対してn個の式(3)が成立し、n個の検出情報S2からn個の強度情報Dnを、原理的には求めることができる。しかしながら、式(3)の右辺は、未知数である複数の強度情報Dnを含むので算出が容易でない。
以下に式(3)を簡略化し、検出情報S2から強度情報Dnを容易に求められる関数形とする。式(3)は、Dn=(Dn-1+Dn+1)/2の仮定にもとに変形すると、以下の表現とすることができる。
n=Dn+(ε+−ε-)・(Dn-1−Dn+1)/2
ここで、漏洩係数ε+およびε-は、実験的に0.1程度の小さな値である。さらにこれらの差分は極めて小さなものとなるので、上式の右辺第2項は無視され、
n≒Dn (4)
とすることができる。ここで、(4)式を式(3)に代入すると、
n≒(1−ε+−ε-)・Dn+ε+・Sn-1+ε-・Sn+1
となる。この式をDnについて解くと、
n=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/g (2)
である式(2)となる。ここで、g=1−ε+−ε-とする。
式(2)は、右辺に投影情報として実験的に検出される検出情報Sn+1、Sn、Sn-1のみを含み、漏洩係数ε+およびε-が求まれば容易に強度情報Dnが算出される形式となっている。そこで、後述する第2の関数フィッティング手段は、式(2)を用いて、実測される投影情報である検出情報Snおよび後述する方法により算定される漏洩係数ε+、ε-から、ブロックごとのX線ビームの強度情報Dnを算定する。
つづいて、ブロックごとの強度情報Dnを求める際に用いられる漏洩係数ε+、ε-を求める方法を述べる。式(2)は、漏洩係数ε+、ε-が未知数である場合には、強度情報Dn
未知数であるため解くことが出来ない。
ここで、式(2)の両辺の対数を取り、対数関数の近似式ln(1+x)≒xを用いることにより、さらに近似を行うと、
−ln(Dn)≒
−ln(Sn)+ε+・(Sn-1/Sn−1)+ε-・(Sn+1/Sn−1) (1)
である式(1)となる。
式(1)左辺の−ln(Dn)の項は、ブロックごとに入射するX線ビームのプロジェクション長を現す。この−ln(Dn)は、スライス方向に漏洩の無い理想的な場合のプロジェクション長を意味する。他方、実測されるプロジェクション長である−ln(Sn)は、スライス方向に漏洩を含むものとなる。ここで、スライス方向に漏洩が存在する場合には、経験的にチャネル方向の投影情報の中心部分に集中した、部分的な投影情報の劣化が生じる。このことから、投影情報のチャネル方向に後述する第1の関数フィッティングを行うことにより、スライス方向の漏洩に起因する部分的な劣化を除去し、理想的な投影情報のみを抽出する。そして、このフィッティングされた関数値を上述したスライス方向に漏洩の無い理想的な場合の−ln(Dn)として用いる。これにより、式(1)は、漏洩係数ε+、ε-のみを未知数として含む式となる。
また、式(1)を用いて漏洩係数ε+、ε-を求めるには、右辺のSn-1/Sn≠1よびSn+1/Sn≠1が必要条件となる。この条件は、後述するスロープファントムの投影情報である検出情報Snを用いることにより満足される。
なお、式(1)は、2つの未知数である漏洩係数ε+、ε-に対して、検出情報Snごとのブロック数分の方程式が成立する。従って、最小二乗法あるいは最小二乗法を含む回帰分析等により、複数の方程式あるいは多数の検出情報Snから漏洩係数ε+、ε-の最適値が求められる。
図4は、上述したクロストーク補正方法を実現するためのデータ処理装置60を示す機能ブロック図を示す。データ処理装置60は、スロープファントム投影情報41、算定手段50、被検体投影情報42、クロストーク補正手段80、画像再構成手段43、および後処理手段44を含む。また、算定手段50は、第1の関数フィッティング手段51、フィッティング関数52、第2の関数フィッティング手段53および式(1)を含み、クロストーク補正手段80は、チャネル方向補正手段81、クロストーク除去手段82および式(2)を含む。
スロープファントム投影情報41は、データ収集バッファ64から入力される、スロープファントム(slope phantom)をボア29の中心部に載置した際に取得される投影情報である。図5にこのスロープファントム7を例示する。図5(A)は、ボア29内にスロープファントム7が配設された状態を示している。スロープファントム7は、内部に水等のX線吸収物質を含む円筒形状を有し、この円筒の円径がスライス方向の位置に比例して変化する。図5(B)は、スロープファントム7のスライス方向での断面を示す。スロープファントム7の円径がスライス方向の位置に比例して変化する。これにより、X線検出器24のシンチレータは、スライス方向に順次増加あるいは減少するシンチレータごとに異なる投影情報を取得する。従って、スライス方向の検出情報Snは、Sn-1/Sn=Sn+1/Sn≠1となり、式(1)を導出する必要条件を満たす。なお、スロープファントム投影情報41は、X線検出器24に対応して、チャネル番号およびスライス番号の2つを指標とするマトリックス状のデータ構造を有する。
図4に戻り、算定手段50は、スロープファントム投影情報41を構成する検出情報Sn用いて、X線検出器24の漏洩係数ε+、ε-を求める。算定手段50は、第1の関数フィッティング手段51により、スロープファントム投影情報41のすべてのスライス方向位置でチャネル方向データにフィッティング関数52をフィッティングさせ、チャネルごとの関数値を求める。また、第2の関数フィッティング手段53は、第1の関数フィッティング手段51で求めたフィッティング関数値である−ln(Dn)およびスロープファントム投影情報41のスライス方向データに、式(1)をフィッティングさせる。このフィッティングされた式(1)の関数形から、漏洩係数ε+、ε-を求める。こで、第1の関数フィッティング手段51および第2の関数フィッティング手段53は、最小二乗法あるいは最小二乗法を考慮した回帰分析等のフィッティング手段を用いて最適なフィッティング関数およびこの関数の係数を求める。なお、フィッティング関数52としては、例えば2次関数が用いられる。
被検体投影情報42は、データ収集バッファ64から入力される、被検体をボア29の中心部に載置した際に取得される投影情報である。なお、スロープファントム投影情報41と同様に、X線検出器24に対応して、チャネル番号およびスライス番号の2つを指標とするマトリックス状のデータ構造を有する。
クロストーク補正手段80は、被検体投影情報42を構成する検出情報Snから、シンチレータの入射X線ビーム強度に比例する強度情報Dnを求める。クロストーク補正手段80は、チャネル方向補正手段81により、被検体投影情報42に種々の補正を行う。このチャネル方向補正手段81では、オフセット補正、対数変換、X線線量補正および感度補正(検出器感度補正とも呼ばれる)等が含まれ、主としてX線検出器24のチャネル方向の誤差要因が取り除かれる。
クロストーク除去手段82は、チャネル方向補正がなされた被検体投影情報42を構成する検出情報Snを用いて、算定手段50で求められた漏洩係数ε+、ε-および式(2)から、被検体投影情報42のスライス方向のクロストークが除去された強度情報Dnを求める。この演算は、式(2)を用いた加減乗除の演算によりなされる。
なお、クロストーク除去手段82は、チャネル方向補正手段81で行われる感度補正の前後いずれでも良い。以下に、この理由を説明する。ここで、感度補正とは、図5に示すスロープファントム7が無い状態、すなわち空気だけの状態で投影情報を取得し、この投影情報に基づいて、主として検出器感度の補正を行う。この空気だけの投影情報からなる検出情報をAnとすると、Anのばらつきは、個々の検出器感度のばらつきを現し、被検体の検出情報Snは、Sn/Anにより、検出器感度のばらつきが補正される。
また、スライス方向のクロストーク除去が行われた検出情報AnをInとすると、式(2)から、
n=(An−ε+・An-1−ε-・An+1)/g
となるが、空気の投影情報であることを考慮すると、In+1=In=In-1およびAn+1≒An≒An-1となり、
n=An (4)
が成立する。この式(4)は、空気だけの投影情報からなる検出情報Anに、スライス方向のクロストーク除去を行う必要がないことを意味する。
そして、被検体投影情報42のスライス方向のクロストーク除去を感度補正前に行う場合には、式(2)から、感度補正で用いられる検出情報Anを用いて、スライス方向のクロストーク除去が行われた検出情報Inを求めると、式(4)から
n=An
となり、被検体の検出情報Snは、
n=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/g
となり、感度補正された強度出力Dn=Sn/Inにより、
n=Sn/In=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/(g・An) (5)
となる。
他方、被検体投影情報42のスライス方向のクロストーク除去を感度補正後に行う場合には、感度補正された被検体の検出情報Sn/Anに対して式(2)を用い、スライス方向のクロストーク除去を行うと、
n=(Sn/An−ε+・Sn-1/An-−ε・Sn+1/An)/g
=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/(g・An) (6)
となる。ここで、式(5)および式(6)は、同一の式であり、被検体投影情報42のスライス方向のクロストーク除去を、感度補正前あるいは後のいずれで行っても、同一の結果が取得される。
画像再構成手段43は、複数ビューからなる、スライス方向のクロストークが補正された強度情報Dnのサイノグラムを用いて、被検体の断層画像を再構成する。画像再構成には、例えばフィルタード・バックプロジェクション(filtered back projection)法等が用いられる。
後処理手段44は、再構成された断層画像情報にCT値変換等を施し、表示装置68に再構成画像を表示する。
つづいて、本実施の形態にかかるX線CT装置の動作について述べる。まず、オペレータは、撮影テーブル4に載置されたスロープファントム7を、図5(A)に示す様にボア29中心部に配置する(ステップS601)。そして、データ処理装置60は、走査ガントリ10を制御し、スロープファントム7のスロープファントム投影情報41を取得する(ステップS602)。そして、取得されたスロープファントム投影情報41は、データ収集バッファ64に転送される。
その後、データ処理装置60は、スロープファントム投影情報41をデータ収集バッファ64から取得し、算定手段50により、スロープファントム投影情報41から式(1)の−ln(Dn)を求める(ステップS603)。ここで、算定手段50は、第1の関数フィッティング手段51により、スライスごとのフィッティング関数を求め、各チャネルでのこのフィッティング関数値の対数を、ln(Dn)とする。
その後、データ処理装置60は、算定手段50により、スロープファントム投影情報41および第1の関数フィッティング手段51で求めた−ln(Dn)から、漏洩係数ε+、ε-を求める(ステップS604)。ここで、算定手段50は、第2の関数フィッティング手段53により、同一チャネルの検出情報Sn、−ln(Dn)を式(1)に適用し、未知数である漏洩係数ε+、ε-の最適値を求める。
その後、オペレータは、撮影テーブル4に載置された被検体を、ボア29中心部に配置する(ステップS605)。そして、データ処理装置60は、走査ガントリ10を制御し、被検体の被検体投影情報42を取得する(ステップS606)。そして、取得された被検体投影情報42は、データ収集バッファ64に転送される。
その後、データ処理装置60は、被検体投影情報42をデータ収集バッファ64から取得し、チャネル方向補正手段81により、チャネル方向補正を行う(ステップS607)。これにより、被検体投影情報42の検出情報Snのチャネル方向に含まれる誤差要因が取り除かれる。
その後、クロストーク補正手段80は、クロストーク除去手段82を用いて、チャネル方向補正が行われた被検体投影情報42からスライス方向のクロストーク除去を行う(ステップS608)。これにより、被検体投影情報42の検出情報Snのスライス方向に含まれる蛍光の漏洩要因が取り除かれた強度情報Dnが求まる。
その後、画像再構成手段43は、チャネルごとの強度情報Dnを用いて、画像再構成を行う(ステップS609)。そして、後処理手段44は、再構成された画像情報を、表示装置68に表示し(ステップS610)、本処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態では、スロープファントム7のスロープファントム投影情報41から、チャネル方向の第1の関数フィッティング手段51およびスライス方向の第2の関数フィッティング手段53により、理想的なプロジェクション長であるln(Dn)を求め、さらに式(1)を用いて、漏洩係数ε+、ε-を決定し、つづいて、クロストーク除去手段82により、被検体の被検体投影情報42を構成する検出情報Snから、式(2)および前記漏洩係数ε+、ε-を用いて、強度情報Dnを求めることとしているので、被検体投影情報42に含まれる、スライス方向に隣接するシンチレータの漏洩成分を簡便に除去し、スライス方向の漏洩に起因するアーチファクトを無くし、ひいては画質の向上を計ることができる。
また、本実施の形態では、X線検出器24の漏洩係数ε+、ε-を、スライス方向の向きで異なるものとしたが、同時にX線検出器24を構成するタイルごとに異なるものとすることもできる。ここで、タイルとは、シンチレータがマトリクス状に配列されたもので、このタイルが複数組み合わされて1つのX線検出器24を構成する。
図7に、スライス方向に2つ、チャネル方向に複数のタイルを配列したX線検出器24の1例を示す。これらタイルは、同一の形状を有し、1つのタイルは、スライス方向に32列、チャネル方向に16行のシンチレータから構成される。これらシンチレータは、製造工程を一にしているので、タイル内では、シンチレータの特性が一致し、シンチレータごとの漏洩係数ε+、ε-も同様に近似した値を示す。そして、上述したクロストーク補正方法を、これら単数のタイルごと、あるいはスライス方向の同列に位置する複数のタイルごとに行うことにより、より精度の高い補正とすることができる。
X線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態のX線管およびX線検出器を示す図である。 実施の形態のスライス方向に隣接する固体体検出器の漏洩を示す図である。 実施の形態のデータ処理装置を示す機能ブロック図である。 実施の形態のスロープファントムを示す図である。 実施の形態のX線CT装置の動作を示す図である。 複数タイルからなるX線検出器の一例を示す図である。
符号の説明
1〜3 ブロック
4 撮影テーブル
6 操作コンソール
7 スロープファントム
10 走査ガントリ
20 X線管
22 コリメータ
24 X線検出器
26 データ収集部
28 X線コントローラ
29 ボア
30 コリメータコントローラ
34 回転部
36 回転コントローラ
41 スロープファントム投影情報
42 被検体投影情報
43 画像再構成手段
44 後処理手段
50 算定手段
51、53フィッティング手段
52 フィッティング関数
60 データ処理装置
62 制御インタフェース
64 データ収集バッファ
66 記憶装置
68 表示装置
70 操作装置
80 クロストーク補正手段
81 チャネル方向補正手段
82 クロストーク除去手段

Claims (18)

  1. 厚みを持って扇状に拡がるX線ビームの強度を検出する、前記X線ビームの入射方向と概ね直交する矩形状の面に2次元配列される複数のシンチレータが存在し、前記シンチレータによる前記X線ビームの検出情報が、前記シンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する強度情報と、前記2次元配列の前記厚みの方向であるスライス方向に隣接するシンチレータからの、前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する漏洩情報とを含む際に、
    前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から前記漏洩情報の量を算出するのに用いる漏洩係数を、前記スライス方向の位置に対応してX線ビームの透過路長が変化するファントムを透過するX線ビームの検出情報であるファントム投影情報を用いて、前記スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および前記第1の方向の反対方向である第2の方向への第2の漏洩係数ごとに式(1)により算定し、
    前記漏洩係数を用いて、前記複数のシンチレータで検出される検出情報に含まれる前記漏洩情報を除去し、前記強度情報を求めることを特徴とするクロストーク補正方法。
    −ln(Dn)≒−ln(Sn)+ε+・(Sn-1/Sn−1)+ε-・(Sn+1/Sn−1) …式(1)
    ただし、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、Sn-1/Sn≠1とし、Sn+1/Sn≠1とする。
  2. 前記算定が、前記式(1)のDnの値として、前記ファントム投影情報の前記n番目のスライス方向位置で、前記2次元配列の前記扇状の拡がり方向であるチャネル方向位置に対応する値に第1の関数フィッティングを行い、前記第1の関数フィッティングで取得される関数値を用いるものであることを特徴とする請求項1に記載のクロストーク補正方法。
  3. 前記関数が、2次関数であることを特徴とする請求項2に記載のクロストーク補正方法。
  4. 前記算定が、同一チャネル方向位置の前記ファントム投影情報および前記関数値に前記式(1)を用いた第2の関数フィッティングを行い、前記第2の関数フィッティングで取得される関数形から前記第1の漏洩係数をε+および前記第2の漏洩係数をε-を求めることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のクロストーク補正方法。
  5. 前記第1の関数フィッティングまたは前記第1および第2の関数フィッティングが、最小二乗法あるいは回帰分析を用いて行うものであることを特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか1項に記載のクロストーク補正方法。
  6. 前記除去が、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、g=1−ε+−ε-とし、
    n=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/g
    である式(2)を用いて、前記強度情報であるDnを求めるものであることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載のクロストーク補正方法。
  7. 前記除去が、前記シンチレータの感度補正の前あるいは後に行われるものであることを特徴とする請求項6に記載のクロストーク補正方法。
  8. 前記算定が、前記2次元配列される複数のシンチレータが、矩形状に2次元配列されるシンチレータからなるタイルを複数組み合わせてなる際に、単数あるいは複数の前記タイルごとに第1の漏洩係数および第2の漏洩係数を求めるものであることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載のクロストーク補正方法。
  9. 前記除去が、単数あるいは複数の前記タイルごとの第1の漏洩係数および第2の漏洩係数を用いて、前記強度情報を求めるものであることを特徴とする請求項8に記載のクロストーク補正方法。
  10. 前記ファントムが、前記スライス方向の位置に対応して円径が変化する円筒状のスロープファントムであることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載のクロストーク補正方法。
  11. 厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビームを照射するX線管と、
    前記X線ビームの照射方向と概ね直交する面上に2次元配列される、前記X線ビームを検出するシンチレータと、
    前記シンチレータで検出される2次元的な投影情報に基づいて、前記X線管および前記シンチレータの間に配置される被検体の断層画像を再構成するデータ処理装置と、を備えるX線CT装置であって、
    前記データ処理装置が、前記シンチレータの検出情報が、前記シンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する強度情報と、前記厚みの方向である前記2次元配列のスライス方向に隣接するシンチレータからの前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度に比例する漏洩情報とを含む際に、前記隣接するシンチレータに入射するX線ビームの強度から前記漏洩情報の量を算出するのに用いる漏洩係数を、前記スライス方向の位置に対応してX線ビームの透過路長が変化するファントムを透過するX線ビームの検出情報であるファントム投影情報を用いて、前記スライス方向をなす第1の方向への第1の漏洩係数および前記第1の方向の反対方向となる第2の方向への第2の漏洩係数ごとに式(1)により算定する算定手段、並びに、前記漏洩係数を用いて、前記投影情報の検出情報に含まれる前記漏洩情報を除去し、前記強度情報を求める補正手段を備えることを特徴とするX線CT装置。
    −ln(Dn)≒−ln(Sn)+ε+・(Sn-1/Sn−1)+ε-・(Sn+1/Sn−1) …式(1)
    ただし、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、Sn-1/Sn≠1とし、Sn+1/Sn≠1とする。
  12. 前記算定手段が、前記式(1)のDnの値として、前記ファントム投影情報の前記n番目のスライス方向位置で、前記2次元配列の前記扇状の拡がり方向であるチャネル方向位置に対応する値に関数のフィッティングを行い、前記フィッティングされる関数値を求める第1の関数フィッティング手段を備えることを特徴とする請求項11に記載のX線CT装置。
  13. 前記算定手段が、同一チャネル方向位置の前記ファントム投影情報および前記関数値に前記式(1)を用いてフィッティングを行い、前記フィッティングされる式(1)の関数形から前記第1の漏洩係数をε+および前記第2の漏洩係数をε-を求める第2の関数フィッティング手段を備えることを特徴とする請求項12に記載のX線CT装置。
  14. 前記補正手段が、前記第1の漏洩係数をε+とし、前記第2の漏洩係数をε-とし、前記スライス方向のシンチレータの順番をnとし、前記n番目のシンチレータの検出情報をSnとし、前記n番目のシンチレータの強度情報をDnとし、g=1−ε+−ε-とし、
    n=(Sn−ε+・Sn-1−ε-・Sn+1)/g
    である式(2)を用いて、前記強度情報であるDnを求めるものであることを特徴とする請求項11から請求項13のうちいずれか1項に記載のX線CT装置。
  15. 前記補正手段が、前記除去を、前記シンチレータの感度補正の前あるいは後に行うものであることを特徴とする請求項14に記載のX線CT装置。
  16. 前記算定手段が、前記2次元配列される複数のシンチレータが、矩形状に2次元配列されるシンチレータからなるタイルを複数組み合わせてなる際に、単数あるいは複数の前記タイルごとに前記第1の漏洩係数および前記第2の漏洩係数を求めるものであることを特徴とする請求項11から請求項15のうちいずれか1項に記載のX線CT装置。
  17. 前記補正手段が、単数あるいは複数の前記タイルごとの第1の漏洩係数および第2の漏洩係数を用いて、前記強度情報を求めるものであることを特徴とする請求項16に記載のX線CT装置。
  18. 前記ファントムが、前記スライス方向の位置に対応して円径が変化する円筒状のスロープファントムであることを特徴とする請求項11から請求項17のうちいずれか1項に記載のX線CT装置。
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