JP3977054B2 - プロジェクター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を投射することにより画像を表示するプロジェクター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像を投射して表示するプロジェクター装置が種々の分野で使用されている。このプロジェクター装置は、光源や、液晶パネルやDMD等の光変調デバイスを備えており、光源から出射されて該光変調デバイスにて変調された光を投射するように構成されている。このプロジェクター装置は、
・ カラー表示化が簡単で、各光変調デバイスにカラーフィルターを付設等するだけでカラー表示ができる点
・ 装置が薄型である点
等、CRTに比べて優れた点が多々あり、CRTに代わる表示装置として注目を浴びている。
【0003】
かかるプロジェクター装置では、光源から光が照射される部位は温度が上昇し、冷却しなければ種々の不具合が生じてしまう。例えば、偏光板が溶けてしまったり、光変調デバイスの性能が劣化してコントラストが悪くなるなど、表示性能や信頼性が低下してしまうおそれがある。
【0004】
そこで、上述のようなプロジェクター装置では、外部から空気を取り入れるための吸気口や冷却ファンを設けて、光が照射される部位に外部の空気を流して、温度上昇を防止するようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように外部空気を取り入れるプロジェクター装置の場合、外部からのホコリの進入を防ぐべくフィルターが各所に配置されているが、該ホコリの侵入を完全には阻止できなかった(例えば、細かなホコリはフィルターを通り抜けて進入してしまうし、ファンを駆動していないような場合には排気口から逆流して進入してくることもあるし、吸気口や排気口以外の隙間から進入してくることもある。)。そして、装置内部に侵入したホコリが光変調デバイス等に付着すると、スクリーンに投影されてしまって画質が損なわれてしまうという問題があった。なお、フィルターの目を細かくしてホコリの進入を防ぐことも考えられるが、そのようにすると空気の流れが悪くなり、冷却効率が低下してしまう等のおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、異物の付着に伴う画質劣化を防止するプロジェクター装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、光源と、光を変調する光変調手段と、を備え、前記光源から出射されて前記光変調手段にて変調された光を投射するプロジェクター装置において、前記光変調手段へ送風するファンと、前記光変調手段と前記ファンとの間に設けられ、前記ファンからの風の一部が通過すると共に通路面積が漸次小さくなっているノズルと、を有し、
前記光変調手段を冷却する場合には、前記ファンからの前記ノズルを通過しない低速の風が前記光変調手段へ吹き付けられ、前記光変調手段の異物を除去する場合には、前記ファンからの前記ノズルを通過しない低速の風と、前記ノズルを通過した高速の風とが前記光変調手段へ吹き付けられることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
本実施の形態に係るプロジェクター装置は、図1に示すように、光源1と、光を変調する光変調手段2と、を備えており、光源1から出射されて光変調手段2にて変調された光を投射するように構成されている。そして、光源1からの光が照射される部位(図では光変調手段2)に冷却のために比較的低速の風W2を吹き付ける冷却用送風手段3と、光源1からの光が照射される部位(図では光変調手段2)に異物除去のために比較的高速の風W1を吹き付ける異物除去用送風手段4と、を備えている。なお、これらの送風手段3,4からの風はオン・オフできるように構成しておくと良い。例えば、前記異物除去用送風手段4は、
・ 光投射が開始される時に自動的に起動され、一定時間経過後に自動的に休止されるようにしたり、
・ 光投射がされている間、間欠的にオンされるようにしたり、
・ 或いは、オン・オフのタイミングを自由に調整できるようにしておくと良い。
【0010】
ところで、冷却用送風手段3としてはファンを挙げることができる。他方の異物除去用送風手段4は、専用のファン(冷却用送風手段としてのファンとは別のファン)を設けて高速回転させるようにしても良いが、冷却用送風手段3としてのファンFを共用し、該ファンFの前面にノズルNを配置して該ファンFからの風を高速化するようにしても良い。このようなノズルNを設けた場合には、該ノズルNを開閉するバルブ5を設け、該バルブ5によって異物除去用送風手段4からの風をオン・オフするようにすると良い。
【0011】
一方、光変調手段2としては液晶パネルやDMD等を挙げることができ、透過型であっても反射型であっても良い。
【0012】
本実施の形態に係るプロジェクター装置は前面投射型(つまり、光投射される側からスクリーンを見るタイプ)であっても背面投射型(つまり、光投射される側とは反対の側からスクリーンを見るタイプ)であっても良い。
【0013】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0014】
本実施の形態によれば異物除去用送風手段4によって光源1からの光が照射される部位に比較的高速の風を吹き付けることができ、該部位の異物を除去することができる。その結果、異物がスクリーンに投影されてしまうことを低減でき、該異物の投影に伴う画質劣化を回避できる。
【0015】
また、光投射が開始されて一定時間が経過した後に前記異物除去用送風手段4を休止するようにした場合には、通常駆動時において騒音(高速風の吹き付けに起因する騒音)を防止でき、高速風による局部冷却に起因する画質劣化(デバイス表面の温度変化による特性の変化)を回避することができる。
【0016】
さらに、冷却用送風手段3及び異物除去用送風手段4でファンを共用した場合には、ファンを別々に2つ設ける場合に比べて装置構造を簡単にできる。
【0017】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0018】
(実施例1)
本実施例では、図1に示すプロジェクター装置を作製した。
【0019】
このプロジェクター装置は、光源1と、光を変調する液晶パネル(光変調手段)2と、を備えている。このうち、光源1の一側にはリフレクタ10が配置されていて、光源1からの光を液晶パネル2の側に反射するようになっている。
【0020】
なお、符号11は、熱線や紫外線をカットするためのカットフィルタを示し、符合12は、凸レンズであるコンデンサレンズを示す。また、符号13は、光を反射する反射ミラーを示し、符号14は、液晶パネル2からの光を拡大する投射レンズを示す。さらに、符号Cはプロジェクター装置のケースを示し、符号15はスクリーンを示す。また、符号20はケースCに開口された吸気口を示し、符号21は、外部空気中からほこりを除去するためのほこり補足フィルタを示す。
【0021】
ところで、この補足フィルタ21に対向するようにファンFが配置されており、該ファンFに対向するようにノズルNが配置されている。このノズルNは、ファン側に開口された吸気口の方が液晶パネル側に開口された排気口に比べて大きく開口されると共にその通路面積が漸次小さくなるように構成されている。つまり、ファンFからの風は、
・ その一部が、ノズルNを通過することによって圧縮され高速化されて液晶パネル2に勢い良く吹き付けられ(符号W1参照)、
・ 残りが、ノズルNを通過せずに低速のまま液晶パネル2に吹き付けられる(符号W2参照)、
ようになっている。すなわち、本実施例においては、ファンFは、冷却用送風手段として機能する他、ノズルNとの組み合わせによって異物除去用送風手段としても機能する。
【0022】
一方、このノズルNの吸気口を開閉するようにバルブ5を配置し、プロジェクター装置を起動させた直後には吸気口を開口させて高速風W1を吹き付け、定常駆動状態では該吸気口を閉塞して高速風W1を止めるようにした(図2参照)。
【0023】
次に、本実施例の作用効果について説明する。
【0024】
装置を起動させると、光源1から出射された光は、一部はリフレクタ10にて反射された上で、熱線・紫外線カットフィルタ11にて発熱の原因となる光成分が除去され、コンデンサレンズ12、反射ミラー13を経て液晶パネル2に到達する。そして、この液晶パネル2にて光変調され、投射レンズ14にて拡大されてスクリーン15に投射される。
【0025】
一方、光源1が点灯されると、ファンFが起動され、装置外部の空気が吸気口20から取り込まれて液晶パネル2に吹き付けられる。なお、プロジェクター装置を始動した直後は、図1に示すようにバルブ5が開かれて、ファンFからの風がノズルNに導入される。これにより、ノズルNに導入された風は、液晶パネル2の表面に勢い良く吹き付けられて該表面に付着しているような異物は吹き飛ばされる。
【0026】
そして、プロジェクター装置が始動状態から定常駆動状態に移行すると、バルブ5が駆動されてノズル吸気口を閉塞し、ノズルからの風W1は停止される。
【0027】
本実施例によれば、異物の投影に伴う画質劣化を回避できた。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、異物除去用送風手段によって光源からの光が照射される部位に比較的高速の風を吹き付けることができ、該部位の異物を除去することができる。その結果、異物がスクリーンに投影されてしまうことを低減でき、該異物の投影に伴う画質劣化を回避できる。
【0029】
また、光投射が開始されて一定時間が経過した後に前記異物除去用送風手段を休止するようにした場合には、通常駆動時において騒音(高速風の吹き付けに起因する騒音)を防止でき、高速風による局部冷却に起因する画質劣化(デバイス表面の温度変化による特性の変化)を回避することができる。
【0030】
さらに、冷却用送風手段及び異物除去用送風手段でファンを共用した場合には、ファンを別々に2つ設ける場合に比べて装置構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロジェクター装置の構造の一例を示す模式図。
【図2】異物除去用風を休止するときの様子を説明するための模式図。
【符号の説明】
1 光源
2 液晶パネル(光変調手段)
3 冷却用送風手段
4 異物除去用送風手段
F ファン(冷却用送風手段、異物除去用送風手段)
N ノズル(異物除去用送風手段)
Claims (4)
- 光源と、光を変調する光変調手段と、を備え、前記光源から出射されて前記光変調手段にて変調された光を投射するプロジェクター装置において、
前記光変調手段へ送風するファンと、
前記光変調手段と前記ファンとの間に設けられ、前記ファンからの風の一部が通過すると共に通路面積が漸次小さくなっているノズルと、を有し、
前記光変調手段を冷却する場合には、前記ファンからの前記ノズルを通過しない低速の風が前記光変調手段へ吹き付けられ、前記光変調手段の異物を除去する場合には、前記ファンからの前記ノズルを通過しない低速の風と、前記ノズルを通過した高速の風とが前記光変調手段へ吹き付けられることを特徴とするプロジェクター装置。 - 前記ファンは、光投射が開始される時に自動的に起動され、一定時間経過後に自動的に休止される、ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター装置。
- 前記ファンは、光投射がされている間、間欠的にオンされる、ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター装置。
- 前記ファンは自由なタイミングでオン・オフできるようにした、ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター装置。
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