JP3975997B2 - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Description
この装置は、発進アシストとしてモータを駆動するものであり、上記クラッチとして噛み合いにて接続するドグクラッチが例示されている。そして、クラッチをオフに制御してもドグクラッチが接続状態でロックされていると判定した場合には、ドグクラッチ上に作用するトルクを打ち消す方向に若しくは正逆両方向に向けて、一時的にモータを駆動することで、上記クラッチ制御オフ時における上記クラッチのロック状態を解除することが開示されている。
したがって、クラッチ制御状態をオフにした後に車速が上昇してモータの回転が過回転領域に近づいてからクラッチを解除しようとすると、モータが過回転状態となるおそれがある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、車両の駆動状態をクラッチ状態に合わせて制御することでクラッチ制御をオフとした後のクラッチの締結ロック状態を回避できる車両の駆動力制御装置を提供するものである。
上記クラッチは、モータ側の回転軸に連結する第1の回転部材と、車輪側の回転軸に連結する第2の回転部材と、その第1及び第2の回転部材の間に形成された係合空間に介挿される係合子と、その係合子の周方向の位置を規制する保持器と、第1及び第2の回転部材の一方に対する上記保持器の固定・解放を行うことでクラッチの接続・切断を制御するクラッチ操作部と、を備え、上記クラッチ操作部による上記保持器の固定状態で第1及び第2の回転部材の他方と保持器との間の位相が変わることによって、上記係合子が第1及び第2の回転部材の間に噛み込んで第1及び第2の回転部材間でトルク伝達可能となる機構とし、
上記クラッチ操作部による上記保持器の固定状態中に、上記目標モータトルクから推定されるモータ側の回転軸の加速度が、検出した従駆動輪側回転軸の加速度未満の加速度状態である若しくは当該加速度状態になると判定すると、上記主駆動源出力調整手段を介して主駆動源の出力を低減するクラッチ状態制御手段を備えることを特徴とするものである。
また、上記機構を持ったクラッチを採用しても、本発明にあっては、クラッチ操作部の状態を固定状態(クラッチ接続制御状態)から解放状態(クラッチ切断制御状態)としたときに、クラッチが接続状態でロックしたままとなることを回避することができる。
図1は、本実施形態に係る車両のシステム構成を説明する図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、内燃機関であるエンジン2(主駆動源)によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4(モータ)によって駆動可能な従駆動輪である。
すなわち、エンジン2の出力トルクTeが、トランスミッション30及びディファレンスギア31を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。
上記トランスミッション30には、現在の変速のレンジを検出するシフト位置検出手段32が設けられ、該シフト位置検出手段32は、検出したシフト位置信号を4WDコントローラ8に出力する。
また、符号34は制動指示操作部を構成するブレーキペダルであって、そのブレーキペダル34のストローク量がブレーキストロークセンサ35によって検出される。該ブレーキストロークセンサ35は、検出したブレーキストローク量を制動コントローラ10236及び4WDコントローラ8に出力する。
また、上記エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達されることで、上記発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転する。
また、上記ジャンクションボックス10内には電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7からモータ4に供給される電力の電流値Iaを検出し、当該検出した電機子電流信号を4WDコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(モータ4の電圧)が4WDコントローラ8で検出される。符号24は、リレーであり、4WDコントローラ8から指令によってモータ4に供給される電圧(電流)の遮断及び接続が制御される。
上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。
また、本実施形態のクラッチ12は、次に示すようなメカニカルな機構で接続・切断が行われるクラッチであって、4WDコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じて電磁クラッチ部106が接続状態又は切断状態となって、クラッチ12の接続・切断の制御が行われるものである。
次に、そのクラッチ12の機構・構成について図3及び図4を参照して説明する。
上記機構のクラッチ12にあっては、上記保持器104が解放状態では、ローラ102がスイッチバネ105の作用で係合空間103の中央位置に保持されることから、内輪部材100と外輪部材101との間でローラ102を介したトルクの伝達は行われず、内輪部材100と外輪部材101とは独立して回転可能な状態となっている。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
4WDコントローラ8は、図5に示すように、発電機制御部8A、リレー制御部8B、モータ制御部8C、クラッチ制御部8D、余剰トルク演算部8E、目標トルク制限部8F、余剰トルク変換部8G、モータトルク調整部8J、及びクラッチ解放処理部8Hを備える。
リレー制御部8Bは、発電機7からモータ4への電力供給の遮断・接続を制御する。
モータ制御部8Cは、モータ4の界磁電流Ifmを調整することで、当該モータ4のトルクを所要の値に調整する。
クラッチ制御部8Dは、上記クラッチ12の電磁クラッチ部106への通電のオン・オフによってクラッチ12の状態を制御し、4輪駆動状態と判定している間は電磁クラッチ部106を通電状態とする。
次に、余剰トルク演算部8Eでは、図6に示すような処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS10において、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRからの信号に基づき演算した、前輪1L、1R(主駆動輪)の車輪速から後輪3L、3R(従駆動輪)の車輪速を減算することで、前輪1L、1Rの加速スリップ量であるスリップ速度ΔVFを求め、ステップS20に移行する。
前輪1L、1Rにおける左右輪速の平均値である平均前輪速VWf、及び後輪3L、3Rにおける左右輪速の平均値である平均後輪速VWrを、それぞれ下記式により算出する。
VWf=(VWfl+VWfr)/2
VWr=(VWrl+VWrr)/2
次に、上記平均前輪速VWfと平均後輪速VWrとの偏差から、主駆動輪である前輪1L、1Rのスリップ速度(加速スリップ量)ΔVFを、下記式により算出する。
ΔVF = VWf −VWr
一方、ステップS20において、スリップ速度ΔVFが0より大きいと判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていると推定されるので、ステップS40に移行する。
TΔVF = K1 × ΔVF
ここで、K1は、実験などによって求めたゲインである。
ステップS50では、現在の発電機7の負荷トルクTGを、下記式に基づき演算したのち、ステップS60に移行する。
V × Ia
TG =K2・─────────
K3 × Nh
ここで、
V :発電機7の電圧
Ia:発電機7の電機子電流
Nh:発電機7の回転数
K3:効率
K2:係数
である。
Th = TG + TΔVF
次に、目標トルク制限部8Fの処理について、図7に基づいて説明する。
すなわち、まず、ステップS110で、上記目標発電負荷トルクThが、発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。目標発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、復帰する。一方、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQよりも大きいと判定した場合には、ステップS120に移行する。
ΔTb= Th − HQ
ステップS130では、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号等に基づいて、現在のエンジントルクTeを演算してステップS140に移行する。
ステップS140では、下記式のように、上記エンジントルクTeから上記超過トルクΔTbを減算したエンジントルク上限値TeMを演算し、求めたエンジントルク上限値TeMをエンジンコントローラ18に出力した後に、ステップS150に移行する。
TeM =Te −ΔTb
ステップS150では、目標発電負荷トルクThに最大負荷容量HQを代入した後に、復帰する。
まず、ステップS200で、Thが0より大きいか否かを判定する。Th>0と判定されれば、前輪1L、1Rが加速スリップしているので、ステップS210に移行する。また、Th≦0と判定されれば、前輪1L、1Rは加速スリップしていない状態であるので、2輪駆動状態としてステップS270に移行する。
例えば、モータ回転数が許容限界回転数に近づいたと判定したり、目標モータトルクが減少中で且つ当該目標モータトルクが所定閾値トルクT−TM1(例えば1[Nm])以下となった判定した場合に、クラッチ12を解放すべき2輪駆動状態への移行と判定する。
Tm(n−1) −Tm(n−2)<0
ここで、添え字(n−1)は、1演算周期前の目標モータトルクを示し、添え字(n−2)は、2演算周期前の目標モータトルクを示す。もっとも、ノイズ等の影響を抑えるために、下記のように3周期分以上の目標モータトルクの履歴値に基づいて減少中か否かを判定しても良い(下記式では6周期分の値を使用した例)。また、複数演算周期分だけ連続して目標モータトルク値が減少している場合に、減少中と判定しても良い。
{Tm(n−1)+Tm(n−2)+Tm(n−3)}
− {Tm(n−4)+Tm(n−5)+Tm(n−6)} < 0
ここで、上記モータ4の回転数Nmに対する目標モータ界磁電流Ifmは、回転数Nmが所定回転数以下の場合には一定の所定電流値とし、モータ4が所定の回転数以上になった場合には、公知の弱め界磁制御方式でモータ4の界磁電流Ifmを小さくする。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、上述のように、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクを得るようにする。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ誘起電圧Eの上昇を抑えてモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクを得ることができる。また、モータ界磁電流Ifmを所定の回転数未満と所定の回転数以上との2段階で制御することで、連続的な界磁電流制御に比べ制御の電子回路を安価にできる。
ステップS240では、モータトルク調整部8Jの処理を行った後にステップS250に移行する。
ステップS250では、上記目標モータトルクTm(n)及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として、マップなどに基づき、対応する目標電機子電流Iaを求め、ステップS260に移行する。ステップS260では、上記目標電機子電流Iaに基づき、発電機制御指令値であるデューティ比c1を演算し出力した後に、復帰する。
一方、クラッチ解放すべき2輪駆動への移行、若しくは2輪駆動状態と判定されてステップS270に移行すると、クラッチ解放処理部8Hを実行した後に、ステップS280に移行する。
ステップS280では、発電機制御指令値であるデューティ比c1に「0」を設定した後に、復帰する。また、4輪駆動状態から2輪駆動状態に移行する際における、その他の処理も行う。
次に、モータトルク調整部8Jの処理を図9を参照しつつ説明する。モータトルク調整部8Jはクラッチ状態制御手段を構成する。
まず、ステップS310にて、後輪の車輪速センサから後輪3R、3Lの車輪速を入力し、その車輪速について微分演算を行うことで後輪3R、3Lの車輪加速度Aを演算してステップS320に移行する。
TA = (IM×A/R) +α
ここで、IM:モータ4〜クラッチ12間のイナーシャ
R:後輪のタイヤ径
である。
このS330の処理は、クラッチ位置における、上記モータ側の回転軸の加速度が車輪側の回転軸の加速度以上か否かを判定する処理である。
ステップS340では、目標モータトルクTm(n)に上記モータトルクTAを代入して処理を終了する。
次に、エンジンコントローラ18の処理について説明する。
すなわち、まずステップS610で、アクセルセンサ40からの検出信号に基づいて、運転者の要求する目標出力トルクTeNを演算して、ステップS620に移行する。
ステップS620では、4WDコントローラ8から制限出力トルクTeMの入力があるか否かを判定する。入力が有ると判定するとステップS630に移行する。一方、入力が無いと判定した場合にはステップS670に移行する。
ステップS640では、目標出力トルクTeNに制限出力トルクTeMを代入することで目標出力トルクTeNを制限して、ステップS670に移行する。
ステップS680では、現在の出力トルクTeに対する目標出力トルクTeNのの偏差分ΔTe′を下記式に基づき出力して、ステップS690に移行する。
ΔTe′ =TeN − Te
ステップS690では、その偏差分ΔTeに応じたスロットル開度θの変化分Δθを演算し、その開度の変化分Δθに対応する開度信号を上記ステップモータ19に出力して、復帰する。
次に、上記構成の装置における作用などについて説明する。
路面μが小さいためや運転者によるアクセルペダル17の踏み込み量が大きいなどによって、エンジン2から前輪1L、1Rに伝達されたトルクが路面反力限界トルクよりも大きくなると、つまり、主駆動輪1L、1Rである前輪1L、1Rが加速スリップすると、電磁クラッチ部106が通電状態となることでクラッチ12が接続されると共に、その加速スリップ量に応じた発電負荷トルクThで発電機7が発電することで、4輪駆動状態に移行する。続いて、前輪1L、1Rに伝達される駆動トルクが、当該前輪1L、1Rの路面反力限界トルクに近づくように調整されることで、2輪駆動状態に移行する。この結果、主駆動輪である前輪1L、1Rでの加速スリップが抑えられる。
このとき、主駆動輪1L、1Rの路面反力限界トルクを越えた余剰のトルクでモータ4を駆動するため、エネルギー効率が向上し、燃費の向上に繋がる。
ここで、常時、後輪3L、3Rを駆動状態とした場合には、力学的エネルギー→電気的エネルギー→力学的エネルギーと何回かエネルギー変換を行うために、変換効率分のエネルギー損失が発生することで、前輪1L、1Rだけで駆動した場合に比べて車両の加速性が低下する。このため、後輪3L、3Rの駆動は原則として抑えることが望まれる。これに対し、本実施形態では、滑り易い路面等では前輪1L、1Rに全てのエンジン2の出力トルクTeを伝達しても全てが駆動力として使用されないことに鑑みて、前輪1L、1Rで有効利用できない駆動力を後輪3L、3Rに出力して加速性を向上させるものである。
ここで、本実施形態で採用された上記クラッチ12の作動について説明すると、電磁クラッチ部106が通電状態となると、保持器104を介して各ローラ102の円周方向位置が外輪に拘束(固定)された状態となる。この状態でモータからの駆動トルクが外輪部材101に伝達されると、外輪部材101及びローラ102と内輪部材100との間に位相差が発生し、相対的に係合空間103の中央部に位置していた各ローラ102がそれぞれ左側の楔空間103aに噛み込むことで、図11に示すように、当該ローラ102を介して外輪部材101から内輪部材100へトルクが伝達可能な状態となり、この結果、モータ4のトルクによって従駆動輪である後輪3L、3Rが駆動される。
また、上記システムでは、前輪の加速スリップに応じて4輪駆動状態に移行する場合で説明したが、発進時やアクセル開度などに応じて4輪駆動状態に移行するシステムであっても適用可能である。つまり、モータの駆動条件は上記条件に限定されない。
本実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるが、クラッチ状態制御手段が異なる。すなわち、上記モータトルク調整部8Jの処理、及びエンジンコントローラ18の一部の処理が上記第1実施形態と異なる。
ステップS320では、車輪加速度Aに応じたモータトルクTA、つまり車輪を駆動するためのモータ側の最低モータトルクTAを演算してステップS330に移行する。
このS330の処理は、クラッチ位置における、上記モータ側の回転軸の加速度が車輪側回転軸の加速度以上か否かを判定する処理である。
ステップS370では、下記式のように、上記偏差トルク分ΔTbに応じたトルクを減算した制限トルクTeKを演算し出力した後に処理を終了する。
TeK=Te −K5・ΔTb
K5は、実験などから求まるゲインである。
ここで、上記モータトルク調整部8Jでは、従駆動輪である後輪3L、3Rの加速度AをモータトルクTAに換算して、モータトルクでのトルクの差分に基づいて制限トルクTeKを演算しているが、これに限定されない、目標モータトルクTmを後輪の加速度に換算して後輪の実加速度との差分を求め、その加速度の差分から上記制限トルクTeKを演算しても良い。
すなわち、ステップS610にて、運転者の要求する目標出力トルクTeNを演算した後に、ステップS612に移行してTeKがゼロより大きい、つまり制限トルクTeKの入力があるか否かを判定し、制限トルクTeKの入力があると判定した場合にはステップS614に移行する。一方、制限トルクTeKの入力が無いと判定した場合には、第1実施形態と同様にステップS620に移行する。
ステップS616では、目標出力トルクTeNに制限トルクTeKを代入して目標出力トルクを低減した後にステップS620に移行する。
また、本実施形態では、上記クラッチ解放処理部8Hの処理が若干異なる。すなわち、本実施形態のクラッチ解放処理部8Hでは、クラッチ位置において上記モータ側の回転軸の加速度が車輪側回転軸の加速度以上か否かを判定し、モータ側の回転軸の加速度が車輪側回転軸の加速度以上であれば、そのままクラッチ操作部の通電を停止してクラッチを切断状態とする。一方、上記モータ側の回転軸の加速度が車輪側の回転軸の加速度未満と判定した場合には、一時的(例えば500msの時間だけ)に制限トルクTeKを小さな値(例えばゼロに近い値)としてから、クラッチ操作部の通電を停止する。なお、この一時的(例えば500msの時間だけ)に制限トルクTeKを小さな値とする制御を、4輪駆動状態から2輪駆動状態に移行する際に1回だけ無条件に行うようにしても良い。
本発明によれば、クラッチ制御がオン、つまりクラッチ12を接続状態に制御している間は、上記モータ側の回転軸の加速度が車輪側回転軸の加速度以上となるように、エンジントルクの上限値が制御されるので、クラッチ制御をオフにするときにクラッチ12が逆噛み込み状態となっていることが防止若しくは低減されて、モータの過回転状態を防止することができる。
また、エンジンの上限値を制限トルクTeKにする制御を、上記第1実施形態で採用しても良い。
その他の作用・効果は、上記第1実施形態と同様である。
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
8A 発電機制御部
8B リレー制御部
8C モータ制御部
8D クラッチ制御部
8E 余剰トルク演算部
8F 目標トルク制限部
8G 余剰トルク変換部
8H クラッチ解放処理部
8J モータトルク調整部
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR
車輪速センサ
30 トランスミッション
31 ディファレンシャル・ギヤ
32 シフト位置検出手段
34 ブレーキペダル
35 ブレーキストロークセンサ
36 制動コントローラ102
37FL、37FR、37RL、37RR
制動装置
40 アクセルセンサ
100 内輪部材
101 外輪部材
102 ローラ(係合子)
103 係合空間
103a 楔空間
104 保持器
105 スイッチバネ
106 電磁クラッチ部
Ifh 発電機の界磁電流
V 発電機の電圧
Nh 発電機の回転数
Ia 目標電機子電流
Ifm 目標モータ界磁電流
E モータの誘起電圧
Nm モータの回転数(回転速度)
Th 目標発電機負荷トルク
Tm(n) モータの現在の目標トルク
Te エンジンの出力トルク
Claims (5)
- 主駆動輪を駆動する主駆動源と、目標モータトルクとなるように制御されて従駆動輪を駆動するモータと、モータから車輪への動力伝達経路に介装されるクラッチと、運転者の加速指示とは関係無く上記主駆動源の出力を調整可能な主駆動源出力調整手段と、を備えた車両の駆動力制御装置において、
上記クラッチは、モータ側の回転軸に連結する第1の回転部材と、車輪側の回転軸に連結する第2の回転部材と、その第1及び第2の回転部材の間に形成された係合空間に介挿される係合子と、その係合子の周方向の位置を規制する保持器と、第1及び第2の回転部材の一方に対する上記保持器の固定・解放を行うことでクラッチの接続・切断を制御するクラッチ操作部と、を備え、上記クラッチ操作部による上記保持器の固定状態で第1及び第2の回転部材の他方と保持器との間の位相が変わることによって、上記係合子が第1及び第2の回転部材の間に噛み込んで第1及び第2の回転部材間でトルク伝達可能となる機構とし、
上記クラッチ操作部による上記保持器の固定状態中に、上記目標モータトルクから推定されるモータ側の回転軸の加速度が、検出した従駆動輪側回転軸の加速度未満の加速度状態であると判定すると、上記主駆動源出力調整手段を介して主駆動源の出力を低減するクラッチ状態制御手段を備えることを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 上記クラッチ状態制御手段は、上記クラッチ操作部によるクラッチの状態を接続状態から切断状態に変更する際に、クラッチの状態が接続状態であるときに、上記目標モータトルクから推定されるモータ側の回転軸の加速度が、上記検出した従駆動輪側の回転軸の加速度未満の加速度状態であると判定すると、上記主駆動源出力調整手段を介して主駆動源の出力を低減することを特徴とする請求項1に記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記出力調整手段を介して主駆動源の出力を低減する処理は、上記クラッチ操作部によるクラッチの状態を接続状態から切断状態に変更する際に、クラッチの状態が接続状態であるときに上記目標モータトルクから推定されるモータ側の回転軸の加速度が上記検出した従駆動輪側の回転軸の加速度未満と判定された場合にだけ実施することを特徴とする請求項2に記載した車両の駆動力制御装置。
- モータの回転数が、当該モータに設定されている許容限界回転数に近づくと、上記クラッチ操作部によるクラッチの接続を解除させるモータ保護手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した車両の駆動力制御装置。
- 主駆動源の出力で駆動される発電機を設けて、その発電機の出力を上記モータに供給可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した車両の駆動力制御装置。
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