JP3975796B2 - 組電池の異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents

組電池の異常検出装置および異常検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組電池の異常検出装置に関し、特に、複数の単電池を直列に接続して構成される組電池の異常を検出する異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような組電池を構成する単電池は、各単電池の使用の経過に伴って単電池の自己放電電流のばらつきや、単電池に付設される単電池電圧検出回路の消費電流のばらつき等に起因して単電池個々の電圧がばらつく。これに加えて、充電効率のばらつきにより単電池個々の電圧がばらつく。このような単電池からなる組電池の電圧アンバランスを解消する均等化装置が提案されている。この均等化装置では、単電池毎に電圧を検出し、最低電圧の単電池とほぼ同じ電圧となるよう他の単電池を放電することにより、各単電池の電圧アンバランスを解消する。
【0003】
さらに、こうした組電池の均等化装置に関して、特開2002−25628公報は、組電池を構成する単電池に異常が生じた場合に、その異常を検出する装置を開示する。
【0004】
この公報に開示された異常検出装置は、複数の単電池を直列に接続してなる組電池の異常を検出する。この装置は、複数の単電池の容量を均等化する均等化回路と、その均等化回路が作動した頻度に基づいて組電池の異常を判定する異常判定回路とを含む。
【0005】
この異常検出装置では、均等化回路は単電池毎に容量を調節し、異常検出回路は複数の単電池のうちのいずれかの単電池に対して容量を調節した頻度が予め定められた頻度以上のときにその単電池を異常と判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の公報に開示された異常検出装置では、少ない放電を繰返し実行して均等化処理を行なった場合、正常である単電池を異常であると誤判定することが発生しうる。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、組電池を構成する単電池の異常を正確に検出することができる、組電池の異常検出装置および異常検出方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る異常検出装置は、複数の単電池を直列に接続して構成される組電池の異常を検出する。この異常検出装置は、複数の単電池の容量の均等化を図るための容量均等化手段と、容量均等化手段による各単電池の放電量に基づいて、組電池を構成する単電池の異常を判定するための異常判定手段とを含む。
【0009】
第1の発明によると、容量均等化手段は、複数のリチウム電池などを直列に接続した組電池の容量が均等化されるように、複数の単電池の中の最低のOCV(Open Current Voltage)になるように各単電池を放電する。このときの放電量が少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池である。そのため、異常判定手段は、たとえば、複数の単電池の中で放電量が少ない単電池を異常であると判定する。その結果、組電池を構成する単電池の異常を正確に検出することができる、組電池の異常検出装置を提供することができる。
【0010】
第2の発明に係る異常検出装置は、第1の発明の構成に加えて、異常判定手段は、放電量が少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む。
【0011】
第2の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0012】
第3の発明に係る異常検出装置は、第1の発明の構成に加えて、異常判定手段は、放電量が予め定められたしきい値よりも少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む。
【0013】
第3の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が、予め定められたしきい値よりも少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0014】
第4の発明に係る異常検出装置は、第1の発明の構成に加えて、異常判定手段は、放電量が、組電池を構成する単電池の放電量の平均値よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む。
【0015】
第4の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が、組電池を構成する単電池の放電量の平均値よりも予め定められた値以上少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0016】
第5の発明に係る異常検出装置は、第1の発明の構成に加えて、異常判定手段は、放電量が、組電池を構成する単電池の中の最大放電量よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む。
【0017】
第5の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が、組電池を構成する単電池の中の最大放電量よりも予め定められた値以上少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0018】
第6の発明に係る異常検出装置は、第1〜第5のいずれかの発明の構成に加えて、単電池は、リチウム電池であるものである。
【0019】
第6の発明によると、複数のリチウム電池から構成される組電池の異常を正確に検出できる異常検出装置を提供できる。
【0020】
第7の発明に係る異常検出方法は、複数の単電池を直列に接続して構成される組電池の異常を検出する。この異常検出方法は、複数の単電池の容量の均等化を図る容量均等化ステップと、容量均等化ステップにおける各単電池の放電量に基づいて、組電池を構成する単電池の異常を判定する異常判定ステップとを含む。
【0021】
第7の発明によると、容量均等化ステップにて、複数のリチウム電池などを直列に接続した組電池の容量が均等化されるように、複数の単電池の中の最低のOCVになるように各単電池が放電される。このときの放電量が少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池である。そのため、異常判定ステップにて、たとえば、複数の単電池の中で放電量が少ない単電池を異常であると判定する。その結果、組電池を構成する単電池の異常を正確に検出することができる、組電池の異常検出方法を提供することができる。
【0022】
第8の発明に係る異常検出方法は、第7の発明の構成に加えて、異常判定ステップは、放電量が少ない単電池を異常であると判定するステップを含む。
【0023】
第8の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0024】
第9の発明に係る異常検出方法は、第7の発明の構成に加えて、異常判定ステップは、放電量が予め定められたしきい値よりも少ない単電池を異常であると判定するステップを含む。
【0025】
第9の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が、予め定められたしきい値よりも少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0026】
第10の発明に係る異常検出方法は、第7の発明の構成に加えて、異常判定ステップは、放電量が、組電池を構成する単電池の放電量の平均値よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するステップを含む。
【0027】
第10の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が、組電池を構成する単電池の放電量の平均値よりも予め定められた値以上少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0028】
第11の発明に係る異常検出方法は、第7の発明の構成に加えて、異常判定ステップは、放電量が、組電池を構成する単電池の中の最大放電量よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するステップを含む。
【0029】
第11の発明によると、均等化処理が実行されたときの放電量が、組電池を構成する単電池の中の最大放電量よりも予め定められた値以上少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池であるので、このような電池を異常であると判定することができる。
【0030】
第12の発明に係る異常検出方法は、第7〜第11のいずれかの発明の構成に加えて、単電池は、リチウム電池であるものである。
【0031】
第12の発明によると、複数のリチウム電池から構成される組電池の異常を正確に検出できる異常検出方法を提供できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下の説明では、リチウム電池により組電池が構成されているとして説明するがこれに限定されない。また、この組電池は車両に搭載されているものとして説明する。
【0033】
<第1の実施の形態>
図1に、本実施の形態に係る組電池の異常検出システムを示す。この異常検出システムは、リレー200と、組電池300と、リレー200を介して負荷400に接続された組電池300の異常を検出する異常検出装置100とを含む。N(Nは自然数)個の単電池が、直列に接続されている。異常検出装置100は、組電池300を構成する単電池B(1)〜B(N)の接続点と導電ラインL(0)〜L(N)を介して接続された電池ECU(Electronic Control Unit)110と、導電ラインL(0)〜L(N)間に各々直列に接続されたトランジスタT(1)〜T(N)と抵抗R(1)〜R(N)とを含む。なお、抵抗R(1)〜R(N)の抵抗値は、すべて同じである。
【0034】
組電池300は、リチウム電池である単電池B(1)〜B(N)を直列に接続して構成されている。組電池300には、リレー200を介して負荷400が接続される。
【0035】
電池ECU110は、CPU112と、CPU112で実行されるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)114と、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)116とを含む。この電池ECU100からは、組電池300の異常を表示するインジケータ120への点灯信号や各トランジスタT(1)〜T(N)へのオンオフ信号などが出力ポートを介して出力される。
【0036】
電池ECU100からのオンオフ信号によりトランジスタT(1)〜T(N)がオンされると、オンされたトランジスタを介して直列に接続された抵抗に電流が流れて、電力が消費される。
【0037】
電池ECU110のCPU112は、各単電池B(1)〜B(N)の電圧VB(1)〜VB(N)を検出する。CPU112は、各単電池B(1)〜B(N)の電圧VB(1)〜VB(N)を、導電ラインL(0)〜L(N)のライン間の電位差として検出する。
【0038】
電池ECU110のCPU112は、予め定められたタイミングから経過した時間を計測することができるタイマを内蔵する。CPU112は、このタイマにより、均等化処理における放電時間を検知する。抵抗R(1)〜R(N)の抵抗値は、すべて同じであるので、放電量と放電時間とは相関関係を有する。以下の説明では、放電量を直接検知しないで、均等化処理における各単電池毎に放電時間を検知して、その放電時間に基づいて異常な単電池を検出するとして説明するが、本発明はこれに限定されない。たとえば、放電時間以外の物理量を検知してその物理量に基づいて放電量を算出して、算出された放電量に基づいて異常な単電池を検出するものであってもよい。
【0039】
図2を参照して、本実施の形態に係る電子ECU110のCPU112で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0040】
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、CPU112は、均等化処理条件が満足されたか否かを判断する。この均等化処理条件は、負荷400と組電池300とが、リレー200が開かれることにより切り離されたか否かに基づいて行なわれる。たとえば、この組電池300を搭載した車両が停止してイグニッションスイッチがオフにされたことにより均等化処理条件を満足したと判断される。均等化条件が満足されると(S100にてYES)、処理はS102へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100へ移され、均等化処理条件を満足するまで待つ。
【0041】
S102にて、CPU112は、各単電池の電圧VB(K)(K=1〜N)を検知する。S104にて、CPU112は、検知した単電池の電圧VB(K)(K=1〜N)の中で、最低の電圧VMINを判定する。
【0042】
S106にて、CPU112は、トランジスタT(K)をオンにする。このときKは、1〜Nである。ただし、トランジスタT(K)は、最低電圧の単電池に対応するトランジスタを除く。S108にて、CPU112は、タイマをスタートさせる。
【0043】
S110にて、CPU112は、サンプリングタイムに到達したか否かを判断する。このサンプリングタイムは、たとえば1時間に設定される。サンプリングタイムに到達すると(S110にてYES)、処理はS112へ移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS108へ戻され、サンプリングタイムに到達するまで待つ。
【0044】
S112にて、CPU112は、変数Kを初期化(K=1)する。S114にて、CPU112は、トランジスタT(K)がオン状態であるか否かを判断する。トランジスタT(K)がオン状態であると(S114にてYES)、処理はS116へ移される。もしそうでないと(S114にてNO)、処理はS128へ移される。
【0045】
S116にて、電池ECU112は、K番目の単電池の電圧VB(K)を検知する。S118にて、CPU112は、VB(K)=VMIN±αであるか否かを判断する。S118におけるVB(K)は、S102にて検知したVB(K)ではなく、S116にて検知したVB(K)である。VB(K)=VMIN±αであると(S118にてYES)、処理はS120へ移される。もしそうでないと(S118にてNO)、処理はS128へ移される。
【0046】
S120にて、CPU112は、タイマの現在値をTI(K)に代入する。S122にて、CPU112は、トランジスタT(K)をオフにする。S124にて、CPU112は、TI(K)<TILIMであるか否かを判断する。このTILIMは、予めRAM116に記憶された、放電時間に関するしきい値である。TI(K)<TILIMであると(S124にてYES)、処理はS126へ移される。もしそうでないと(S124にてNO)、処理はS128へ移される。
【0047】
S126にて、CPU112は、K番目の単電池の異常フラグをセットする。S128にて、CPU112は、変数Kに1を加算する。S130にて、CPU112は、変数KがNより大きいか否かを判断する。Nは、単電池の個数である。変数KがNより大きいと(S130にてYES)、処理はS132へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、処理はS114へ戻され、次の単電池についての処理が行なわれる。
【0048】
S132にて、CPU112は、均等化処理中であるか否かを判断する。このとき、少なくとも1つのトランジスタT(K)がオン状態であると均等化処理中であると判断される。均等化処理中である場合には(S132にてYES)、処理はS110へ戻される。もしそうでないと(S132にてNO)、処理はS134へ移される。
【0049】
S132にて、CPU112は、最低電圧の単電池および異常フラグがセットされた単電池を異常としてRAM116に記憶する。その後、必要に応じて、電池ECU110はインジケータ120にRAM116に記憶された異常な単電池についての情報を表示する。
【0050】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る電池ECU110の動作について説明する。複数のリチウム電池から構成される組電池を搭載した車両が停止して、イグニッションキーがオフにされると均等化処理条件を満足するとして判断される(S100にてYES)。電池ECU110により各単電池の電圧VB(K)が検知される(S102)。検知された単電池の電圧の中で最低電圧VMINが判定される(S104)。最低電圧の単電池に対応するトランジスタを除き、トランジスタT(K)(K=1〜N)がオンにされ(S106)、タイマがスタートされる(S108)。
【0051】
サンプリングタイムである1時間ごとに(S110にてYES)、トランジスタT(K)がオン状態であると(S114にてYES)、そのK番目の単電池の電圧VB(K)が検知される(S116)。その電圧VB(K)がVMIN付近になっていると(S118にてYES)、N個ある単電池の中の最低の電圧に到達したものとして均等化処理が終了する。このときのタイマの現在値がTI(K)に代入され(S120)、トランジスタT(K)がオフにされる(S122)。
【0052】
TI(K)がTILIMよりも小さい場合には(S124にてYES)、K番目の単電池の異常フラグがセットされる(S126)。すなわち、このK番目の単電池の放電時間は予め定められた放電時間に関するしきい値よりも小さかったと判断され、この単電池が十分に充電されていなかったものとして異常であると判断される。
【0053】
このような処理が、サンプリング時間ごとにすべての単電池に対して実行される。均等化処理が進むにつれて、トランジスタT(K)が順次オフにされて、すべてのトランジスタT(K)がオフにされると均等化処理が終了する(S132にてNO)。最低電圧の単電池および異常フラグがセットされた単電池が異常としてRAM116に記憶される。記憶された内容は、インジケータ120に表示される。
【0054】
以上のようにして、本実施の形態に係る電池異常検知システムによると、複数の単電池の中の最低のOCVになるように各単電池が放電される。このときの放電量が少ない単電池は、劣化して十分な電気量を充電できていない電池として、その単電池が異常であると判定される。その結果、組電池を構成する単電池の異常を正確に検出することができる。
【0055】
<第2の実施の形態>
以下、本実施の形態に係る組電池の異常検出システムについて説明する。なお、本実施の形態に係る異常検知システムのハードウェア構成は、前述の第1の実施の形態に係る組電池の異常検知システムのハードウェア構成と同じである。したがって、それらについての詳細な説明は個々では繰返さない。
【0056】
図3を参照して、本実施の形態に係る異常検出システムに含まれる異常検出装置100のCPU112で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、図3に示すフローチャートの中で、前述の第1の実施の形態の図2と同じ処理については同じステップ番号を付してある。それらについての処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0057】
S122にて、CPU112は、トランジスタT(K)をオフにする。このS122における処理の後、処理はS128へ移され、S128にて、CPU112は、変数Kに1を加算する。
【0058】
S200にて、CPU112は、TI(K)の平均値TIAVを算出する。このときのKは、K=1〜Nであって、最低電圧に対応する単電池を除くものとする。S202にて、CPU112は、TI(K)が、TIAVより低くかつTIAVからの偏差が予め定められた値よりも大きい単電池の異常フラグをセットする。
【0059】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る電池ECU110のCPU112の動作について説明する。なお、以下の動作の説明において、前述の第1の実施の形態における動作と同じ動作についてのここでの詳細な説明は繰返さない。
【0060】
サンプリングタイムになると(S110にてYES)、トランジスタT(K)がオンであると(S114にてYES)、K番目の単電池の電圧VB(K)が検知され(S116)、VB(K)がVMIN±αであると(S118にてYES)、タイマの現在値がTI(K)に代入される(S120)。トランジスタT(K)がオフにされ(S122)、変数Kに1が加算され(S128)、変数Kが単電池の個数Nを上回るまで(S130にてYES)、このような処理が繰返し行なわれる。
【0061】
均等化処理が終わると(S130にてNO)、測定された放電時間TI(K)の平均値TIAVが算出される。それぞれの単電池においてTI(K)がTIAVよりも低く、TIAVからの偏差が予め定められた値よりも大きい単電池の異常フラグをセットする。
【0062】
以上のようにして、本実施の形態に係る組電池の異常検出システムによると、組電池を構成する単電池の平均値に基づいて、各単電池の異常を検出することができる。
【0063】
<第3の実施の形態>
以下、本実施の形態に係る組電池の電池異常システムについて説明する。なお、本実施の形態に係る電池異常システムのハードウェア構成は、前述の第1の実施の形態に係る組電池の異常検知システムのハードウェア構成と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0064】
図4を参照して、本実施の形態に係る組電池の異常検出システムの電池ECU110のCPU112で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、図4に示すフローチャートの中で、前述の図3に示したフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付してある。それらについての処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0065】
S300にて、放電時間TI(K)の最大値TIMAXを判定する。S302にて、CPU112は、放電時間TI(K)が、TIMAXから予め定められた値を減算した値よりも小さい単電池の異常フラグをセットする。
【0066】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る組電池の異常検出システムの動作について説明する。
【0067】
なお、本実施の形態に係る組電池の電池異常システムの動作の説明において、前述の第2の実施の形態における動作と同じ動作についてのここでの詳細な説明は繰返さない。
【0068】
均等化処理が終了すると(S132にてNO)、各単電池の放電時間TI(K)の最大値TIMAXが判定される(S300)。それぞれの単電池についての放電時間TI(K)が、TIMAXから予め定められた値を減算した値よりも小さい単電池の異常フラグをセットする(S302)。
【0069】
以上のようにして、本実施の形態に係る組電池の異常検出システムによると、均等化処理を行なった際の放電時間の最大値に基づいて、異常な単電池を検出することができる。
【0070】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る異常検出システムの制御ブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る異常検出システムの電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施の形態に係る異常検出システムの電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第3の実施の形態に係る異常検出システムの電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 異常検出装置、110 電池ECU、120 インジケータ、112CPU、114 ROM、116 RAM、200 リレー、300 組電池。

Claims (12)

  1. 複数の単電池を直列に接続して構成される組電池の異常を検出する異常検出装置であって、
    前記複数の単電池の容量の均等化を図るための容量均等化手段と、
    前記容量均等化手段による各前記単電池の放電量に基づいて、前記組電池を構成する単電池の異常を判定するための異常判定手段とを含む、組電池の異常検出装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記放電量が少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む、請求項1に記載の組電池の異常検出装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記放電量が予め定められたしきい値よりも少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む、請求項1に記載の組電池の異常検出装置。
  4. 前記異常判定手段は、前記放電量が、前記組電池を構成する単電池の放電量の平均値よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む、請求項1に記載の組電池の異常検出装置。
  5. 前記異常判定手段は、前記放電量が、前記組電池を構成する単電池の中の最大放電量よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するための手段を含む、請求項1に記載の組電池の異常検出装置。
  6. 前記単電池は、リチウム電池である、請求項1〜5のいずれかに記載の組電池の異常検出装置。
  7. 複数の単電池を直列に接続して構成される組電池の異常を検出する異常検出方法であって、
    前記複数の単電池の容量の均等化を図る容量均等化ステップと、
    前記容量均等化ステップにおける各前記単電池の放電量に基づいて、前記組電池を構成する単電池の異常を判定する異常判定ステップとを含む、組電池の異常検出方法。
  8. 前記異常判定ステップは、前記放電量が少ない単電池を異常であると判定するステップを含む、請求項7に記載の組電池の異常検出方法。
  9. 前記異常判定ステップは、前記放電量が予め定められたしきい値よりも少ない単電池を異常であると判定するステップを含む、請求項7に記載の組電池の異常検出方法。
  10. 前記異常判定ステップは、前記放電量が、前記組電池を構成する単電池の放電量の平均値よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するステップを含む、請求項7に記載の組電池の異常検出方法。
  11. 前記異常判定ステップは、前記放電量が、前記組電池を構成する単電池の中の最大放電量よりも予め定められた値以上少ない単電池を異常であると判定するステップを含む、請求項7に記載の組電池の異常検出方法。
  12. 前記単電池は、リチウム電池である、請求項7〜11のいずれかに記載の組電池の異常検出方法。
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