JP3975113B2 - 燃料電池パック及び携帯端末機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機、携帯情報端末機器等に使用する電源供給装置に係るものであり、ニッケル水素電池やリチウムイオン二次電池等の従来の二次電池パックと互換性を持たせた燃料電池を使用した燃料電池パック及び携帯端末機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機や携帯情報端末機器では本体の電力供給するために二次電池パックが使用されている。この二次電池パックとしては再充電可能なニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池が使用されており、特に、エネルギー密度が高く軽量なリチウムイオン二次電池が広く使用されてきた。
【0003】
図11は、従来のリチウムイオン二次電池を用いた二次電池パックであり、リチウムイオン二次電池11と、過電圧や低電圧を防止する保護回路12と、過大電流が流れた場合に回路を遮断する電流ヒューズ13と、サーミスタ温度計5と、保護回路の制御によって回路を遮断するスイッチ14、正極端子7と、負極端子8と、サーミスタ正極端子9とを有する。
【0004】
この二次電池パックは、リチウムイオン二次電池1に充電された電力を正極端子7、負極端子8を介して放電して携帯電話機や携帯情報端末機器を駆動させる。なお、リチウムイオン二次電池1の充電中や放電中の温度は、サーミスタ温度計5で常に監視されている。さらに、この従来の二次電池パックでは、リチウムイオン二次電池1の過電圧や低電圧を保護回路12で検出した段階で、保護回路12からスイッチ14に信号を送り、スイッチ14をオフにして配線を遮断する。また、従来の二次電池パックでは、リチウムイオン二次電池1に過電流が入力された時点やリチウムイオン二次電池1から過電流が出力された時点で電流ヒューズ13が動作し回路を遮断する。
【0005】
図12は、前記の二次電池パックを用いた携帯機器であり、この携帯機器は、上述した構成を有する二次電池パック17を備えるものであり、本体側電圧変換回路15と、本体携帯機器回路16とを有する。
【0006】
前記の二次電池パック17からの出力電力は、正極端子7、負極端子8を介して、本体側電圧変換回路15に入力され、本体側電圧変換回路15では、本体携帯機器回路16が必要とする電圧値Vinに変換して、本体携帯機器回路16に出力される。さらに、サーミスタ温度計5の温度値は、サーミスタ正極端子9、負極端子8から本体携帯機器回路16に送られ二次電池パック17の異常温度監視に使われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、前記の二次電池は、充電を行う場合、長時間の充電時間が必要である。リチウムイオン二次電池の例では約1時間上の充電時間が必要であり、このために二次電池の充電中、二次電池を搭載した携帯電話機や携帯情報端末機器は、充電器等に優先的に接続しておく必要がある。その結果、同機器を持ち運ぶことはできないという欠点がある。
【0008】
さらに、前記の二次電池は充電と放電を繰り返すと電池容量が低下するといったリサイクル寿命があり、約500回程度の充放電サイクルで使用に適さなくなる場合が発生する問題がある。
【0009】
また、リチウムイオン二次電池は、高エネルギー化することが難しく、大きな電気容量が必要な場合は、多くのリチウムイオン二次電池を組み込む必要がある。このことにより、リチウムイオン二次電池を用いた二次電池パックは、今後の電気容量の増加が見込まれる携帯電話機や携帯情報端末機器に使用することを想定すると、全体の重量が重くなることや、体積が大きくなるといった問題がある。
【0010】
さらに、リチウムイオン二次電池は、可燃性の有機溶剤系電解液や電極に反応性に富むリチウムを用いているので、保護回路や電流ヒューズなどの複数の安全性に配慮した二次電池パック設計が必要である。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためなされたものであり、従来の二次電池との互換性を維持しつつ、長時間の充電時間の短縮化及び、装置の軽量・小型化を図るとともに、高出力化を実現することのできる燃料電池パック及び携帯端末機することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、水素と酸素との化学反応により電力を出力する燃料電池セルと、燃料電池セルに燃料を供給する燃料ケースと、燃料電池セルの温度値を測定するサーミスタ温度計と、これらの燃料電池セル、燃料ケース及びサーミスタ温度計を格納する電池パック本体と、この電池パック本体の外表面に配置され、燃料電池セルからの出力を導出する出力端子と、サーミスタ温度計からの出力を導出するサーミスタ端子とを備えることを特徴とする燃料電池パックである。
【0013】
本発明によれば、携帯電話機や携帯情報端末機器に使用されている二次電池パックと電気的出力及び温度検出出力に関して互換性を保つことができる。また、本発明の燃料電池セルは、燃料を充填する方式であるので、二次電池パックの充電時間と比較して、短時間で充填を終了することができ、さらに、二次電池パックのようなサイクル寿命に対して、燃料電池セルは動作時間という概念から燃料を充填すれば長期間使用できる。
【0014】
さらに、本発明によれば、二次電池のエネルギー密度に関して、燃料電池パックは数倍上のエネルギー密度を有することから、同一堆積で比較すると電気容量を数倍多く搭載することになり、同一電気容量として比較すると、体積的に数分の1の体積で構成できる。また、燃料電池セルの電解質は水溶性電解質であり、高い安全性を保つことができ、保護回路を簡易化するのに有効である。
【0015】
上記発明では、電池パック本体内において燃料電池セルと出力端子との間に配置され、燃料電池セルからの発電電力の電圧値を、一定な電圧値に変換する定電圧化回路を設けることが好ましい。この場合には、電池パック側で定電圧化を行うため、外部機器における電圧調整の負担を軽減することができる。
【0016】
上記発明では、電池パック本体内において燃料電池セルと定電圧化回路との間に配置され、燃料電池セルからの発電電力の電流値を最大発電電力を制御する最大電力制御回路を設けることが好ましい。この場合には、燃料電池セルにおける発電電力を最大値に設定することができるため、定電圧化回路の付加を低減させることができる。
【0017】
上記発明では、電池パック本体内において、燃料電池セルと定電圧化回路との間に配置され燃料電池セルからの発電電力の一部又は全部を一時的に蓄積するコンデンサを設けることが好ましい。この場合には、燃料電池セルにおける発電電力を一時的に蓄積し、定電圧化回路における必要電力が燃料電池セルの発電電力量を超えたときに、コンデンサにより電力を補充することにより、定電圧化回路の動作を適正に維持することができる。この結果、燃料電池セルの応答性を向上させることができる。
【0018】
上記発明では、サーミスタ温度計からの出力に基づいて燃料ケースから燃料電池セルに供給される燃料の量を調節するセル保護回路を設けることが好ましい。この場合には、燃料電池セルの発熱に応じて、発電電力を制限することができ、発熱による燃料電池セルの機能低下を防止することができる。
【0019】
上記発明では、定電圧化回路からの出力に基づいて燃料ケースから燃料電池セルに供給される燃料の量を調節するセル保護回路を設けることが好ましい。この場合には、定電圧化回路からの出力に応じて、燃料電池セルによる発電量を制限することができ、定電圧化回路の付加を低減させることができる。
【0020】
上記発明において、燃料電池セルは、複数設けられるとともに、直列に接続されていることが好ましい。また、上記発明において、定電圧化回路は、電圧の上昇又は下降の変化率を変動させることにより定電圧に変換することが好ましい。上記発明において、最大電力制御回路は、定電流回路と、燃料電池セルが最大発電電力で発電できる最適電流値を設定する設定手段とを備えるが好ましい。
【0021】
他の発明は、上述した燃料電池パックの格納部と、格納部内に設けられ、出力端子及びサーミスタ端子に接続可能な接続端子を備えることを特徴とする。この他の発明によれば、上述したように、従来の二次電池パックとの互換性を有する燃料電池パックを電源として用いることができることから、既存の構造に変更を加えることなく、充電時間の短縮化及び、装置の軽量・小型化を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第1参考例
(燃料電池パックの構成)
以下に本発明の第1参考例に係る燃料電池パックについて詳細に説明する。図1は、第1参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【0023】
同図に示すように、第1参考例に係る燃料電池パックは、水素と酸素との化学反応により電力を出力する燃料電池セル2と、燃料電池セル2に燃料を供給する燃料ケース1と、燃料電池セル2の温度値を測定するサーミスタ温度計5と、これらの燃料電池セル2、燃料ケース1及びサーミスタ温度計5を格納する電池パック本体17と、この電池パック本体17の外表面に配置され、燃料電池セル2からの出力を導出する正極端子7及び負極端子8と、サーミスタ温度計5からの出力を導出するサーミスタ正極端子9とを備える。
【0024】
燃料電池セル2は、図2に示すように、燃料極と空気極の積層膜の間に、水素イオン(H+)が透過可能な水溶系の電解質膜を挿んだ構造になっており、燃料極には水素化合物や水素を入力し、空気極には酸素を含んだ空気を入力し、水素と酸素の化学反応で電力と水分を生成する。その内、電力を両極から取り出して、負荷側に電圧Vfとして出力する。
【0025】
なお、の反応式(水素化合物の燃料としてメタノールを使用した場合)を下記に示す。
【0026】
メタノール+酸素=>水+電力+二酸化炭素
この燃料電池セルは、燃料を充填する方式であるので、二次電池パックの充電時間と比較して、短時間で充填を終了することができ、さらに、二次電池パックのようなサイクル寿命に対して、燃料を充填すれば長期間使用できる。さらに、二次電池のエネルギー密度に関して、燃料電池パックは数倍上のエネルギー密度を持つので、同一体積で比較すると電気容量を数倍多く搭載することになり、同一電気容量として比較すると、体積的に数分の1の体積で構成できる。さらに、燃料電池セルの電解質は水溶性電解質であり、高い安全性を保つことができる。
【0027】
燃料ケース1は、供給管21を介して燃料電池セル2に接続されており、この供給管21を通じて、メタノール等の燃料を燃料電池セル2に供給する。
【0028】
サーミスタ温度計5は、燃料電池セル2の温度を測定するために、燃料電池セル2に接するように配置された温度計であり、負極端子8に接続された配線81と、サーミスタ正極端子9との間に配置されている。
【0029】
正極端子7は、燃料電池セル2の出力を電池パック本体17の外部に導出する端子であり、配線71を介して、燃料電池セル2の正極に接続されている。また、負極端子8は、燃料電池セル2の出力を電池パック本体17の外部に導出する端子であり、配線81を介して、燃料電池セル2の負極に接続されている。サーミスタ正極端子9は、サーミスタ温度計5の出力を電池パック本体17の外部に導出端子である。
【0030】
(燃料電池パックの動作)
以上の構成を有する燃料電池パックは、まず、燃料ケース1から、供給管21を通じて燃料を燃料電池セル2に供給することにより発電を行う。この発電電力を正極端子7及び負極端子8から外部へ出力される。さらに、サーミスタ温度計5の温度値をサーミスタ正極端子9と負極端子8から出力する。以上の動作により、燃料電池パックから発電電力と温度値を出力する。
【0031】
[第2参考例
次いで、本発明の第2参考例に係る燃料電池パックについて詳細に説明する。図3は、第2参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。第2参考例では、前述した第1参考例における燃料電池パックに定電圧化回路4を付加したことを特徴とする。すなわち、図3に示すように、本参考例では、配線71及び配線81の間に、定電圧化回路4を設けている。
【0032】
この定電圧化回路4は、燃料電池セル2からの発電電力の電圧値を、これとは異なる一定な電圧値に変換する回路であり、外部装置からの負荷状態に応じて電圧変動する燃料電池セルの出力電力の電圧値を、必要な一定の電圧値に変換する。本参考例における定電圧化回路は、昇降型スイッチングDC/DCコンバータにより構成され、これにより、定電圧化回路の出力の電圧値が、定電圧化回路の入力の電圧値よりも大きい小さいにかかわらず、必要な一定の値を出力することができる。
【0033】
図4は定電圧化回路4の入力電圧Vf(又はVp)と出力電圧V2の電流変化に対する電圧変化の図である。同図に示すように、負荷側が必要とする電圧値V2に対して、入力電圧Vf(又はVp)が低い場合でも、高い場合でも昇降圧型スイッチングDC/DCコンバータを用いることによって安定したV2の出力が得られる。
【0034】
以上の構成を有する燃料電池パックは、燃料ケース1から、燃料を燃料電池セル2に供給して発電を行い、この発電電力を定電圧化回路4に入力し、定電圧化回路4の出力電力を正極端子7、負極端子8から出力する。これと併せて、サーミスタ温度計5の測定結果をサーミスタ正極端子9と負極端子8から出力する。
【0035】
[第3参考例
次いで、本発明の第3参考例に係る燃料電池パックについて詳細に説明する。図5は、第3参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。第3参考例では、前述した第2参考例における燃料電池パックに、燃料電池セル2からの発電電力の電流値を最大発電電力になるポイントに制御する最大電力制御回路3を設けたことを特徴とする。
【0036】
この最大電力制御回路3は、配線71と配線81との間に接続され、燃料電池セル2から出力される発電電力が最大値となるように制御する回路であり、制御した電力を後段の定電圧化回路4に出力する。
【0037】
図6は、燃料電池セル2の発電電力Pと電圧値Vfと電流値Iの関係を示す図である。同図からも解るように、発電電力は電流値Vfと電流値Iの積であり、電流値IがIpのとき、発電電力Pは最大発電ポイントになることから、電流値IをIpにするために最大電力制御回路として定電流回路を採用して、燃料電池セル2から出力される電流値をIpになるように制御して、最大発電ポイントで燃料電池セル2を発電させる。
【0038】
このような構成を有する燃料電池パックでは、燃料ケース1から、燃料を燃料電池セル2に供給して発電を行い、その発電電力を最大電力制御回路3に入力し、最大電力制御回路3の出力電力を定電圧化回路4に入力し、定電圧化回路4の出力電力を正極端子7、負極端子8から出力する。さらに、サーミスタ温度計5の測定結果をサーミスタ正極端子9と負極端子8から出力する。
【0039】
最大電力制御回路によれば、定電流回路から構成し、予め燃料電池セルが最大発電電力で発電できる最適電流値を決定しておき、燃料電池セルから電力を取り出す場合、定電流回路によって最適電流値で取り出すことにより、燃料電池セルからの発電電力が最大発電電力になるポイントに制御することができる。
【0040】
[第4参考例
次いで、本発明の第4参考例に係る燃料電池パックについて詳細に説明する。図7は、第4参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。第4参考例では、前述した第3参考例における燃料電池パックに、発電電力を一時的に蓄積するコンデンサ6を設けたことを特徴とする。
【0041】
このコンデンサ6は、燃料電池セル2で発電された電力を蓄積するとともに、定電圧化回路4が要する電力が、最大電力制御回路3の出力電力以上必要になり、定電圧化回路4への電力が不足した場合に、蓄積された電力を定電圧化回路4側に出力する。具体的に、本参考例に係るコンデンサ6は、配線71及び配線81の間に接続されるとともに、最大電力制御回路3と定電圧化回路4の中間において、これらの回路3及び4と並列となるように配置されている。
【0042】
このような構成を有する燃料電池パックでは、燃料ケース1から、燃料を燃料電池セル2に供給して発電を行い、その発電電力を前記最大電力制御回路3に入力する。最大電力制御回路3の出力電力は、コンデンサ6に蓄積されるとともに、定電圧化回路4に入力され、定電圧化回路4の出力電力を正極端子7、負極端子8から出力する。これと併せて、サーミスタ温度計5の温度値をサーミスタ正極端子9と負極端子8から出力する。そして、定電圧化回路4への入力電力が不足した場合には、コンデンサ6に蓄積された電力を定電圧化回路4側に放電する。
【0043】
このコンデンサによれば、最大電力制御回路の出力電力の一部を蓄積し、電気的反応速度の遅い燃料電池セルに代わって、過渡的な電力要求に対して定電圧化回路に放電を行うことにより、反応性を維持することができる。
【0044】
[第実施形態]
次いで、本発明の第実施形態に係る燃料電池パックについて詳細に説明する。図8は、第実施形態に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。第実施形態では、前述した第4参考例における燃料電池パックに、燃料電池セル保護回路を設けたことを特徴とする。
【0045】
燃料電池セル保護回路10は、サーミスタ温度計5の温度値又は定電圧化回路4の出力の電圧値が、予め設定した異常値を超えたときに、燃料ケース1から燃料電池セル2への燃料の供給を停止する制御回路である。
【0046】
具体的にこの燃料電池セル保護回路10は、配線101及び102を介して、サーミスタ温度計5と接続されているとともに、配線103を介して定電圧化回路4と接続されており、これらの配線を介して、サーミスタ温度計5及び定電圧化回路4の出力を検知する。
【0047】
また、燃料電池セル保護回路10は、供給管21に設けられた開閉弁22に対する制御信号を送出するための配線104が接続されており、この配線104を介して制御信号を送信し、開閉弁22の開閉を調節する。
【0048】
さらに、この燃料電池セル保護回路10には、サーミスタ温度計5が測定する温度、及び定電圧化回路4からの出力の異常値を設定し、記憶する異常値設定手段105が設けられている。この異常値設定手段105は、操作者が任意に、或いは工場出荷時に予め、異常値を設定する操作手段と、これによる操作によって設定された値を記憶する記憶手段とから構成される。
【0049】
このような構成を有する燃料電池パックでは、燃料ケース1から、燃料を燃料電池セル2に供給して発電を行い、その発電電力を前記最大電力制御回路3に入力し、最大電力制御回路3の出力電力を定電圧化回路4及びコンデンサ6に入力し、定電圧化回路4の出力電力を正極端子7、負極端子8から出力する。これと併せて、サーミスタ温度計5の温度値をサーミスタ正極端子9と負極端子8から出力する。
【0050】
そして、定電圧化回路4への入力電力が不足した場合、コンデンサ6に蓄積された電力を定電圧化回路4側に放電する。また、サーミスタ温度計5の測定結果をサーミスタ正極端子9と負極端子8から出力し、定電圧化回路4の出力の電圧値とサーミスタ温度計5の温度値を燃料電池セル保護回路10に入力し、サーミスタ温度計5の温度値又は定電圧化回路4の出力の電圧値が異常値を超えたときには、燃料ケース1から燃料電池セル2への燃料の供給を停止する。
【0051】
[第実施形態]
次いで、本発明の第実施形態に係る携帯端末機について詳細に説明する。図9は、第実施形態に係る携帯端末機の構成を示すブロック図である。第実施形態では、前述した第実施形態における燃料電池パックを、携帯端末機に適応したことを特徴とする。
【0052】
図9に示すように、本実施形態に係る携帯端末機は、本体側携帯機器回路16を備えるとともに、前述した構成と同様の構成を有する燃料電池パック200を内蔵する。詳述すると、燃料電池パック200の出力端である正極端子7及び負極端子8は、本体側電圧変換回路15を介して本体携帯機器回路16に接続され、サーミスタ正極端子9は、本体側電圧変換回路16に接続されている。
【0053】
このような構成の携帯端末機では、サーミスタ温度計5の温度値は、サーミスタ正極端子9、負極端子8から本体携帯機器回路16に送られ二次電池パックの異常温度監視に使われる。なお、任意に設定できる定電圧化回路4の出力電圧V5を本体携帯機器回路16が必要とする電圧値Vinに近い値に設定することにより、本体側電圧変換回路15での電力損失が無くなり、かつ本体側電圧変換回路15自体の発熱を抑えることができる。
【0054】
[変更例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような変更を加えることができる。
【0055】
例えば、上述した第1参考例乃至第4参考例、及び第1実施例で説明した燃料電池セル2は、図10に示すように、出力電圧Vfの燃料電池セル2を3セル直列接続し、その両端から出力電圧3Vfを取り出すようにしてもよい。これにより、燃料電池セル2の出力の高電圧化を行っている。なお、燃料電池セル2をN(Nは1以上の自然数)セル直列接続した場合、その両端の出力電圧はN×Vfとなる。
【0056】
【発明の効果】
本発明の燃料電池パック及び携帯端末機によれば、従来の二次電池との互換性を維持しつつ、長時間の充電時間の短縮化及び、装置の軽量・小型化を図るとともに、高出力化を実現することができる。また、本発明によれば、例えば、携帯電話機や携帯情報端末機器に使用されている二次電池パックと電気的出力及び温度検出出力に関して互換性を持つことができ、従来の技術に大きな変更を加えることなく、本発明を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【図2】 第1参考例に係る燃料電池セルの構成を示すブロック図である。
【図3】 第2参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【図4】 第2参考例における燃料電池パックの出力電圧特性を示すグラフである。
【図5】 第3参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【図6】 第3参考例に係る燃料電池パックの出力電圧特性及び出力電力を示すグラフである。
【図7】 第4参考例に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【図8】 第1実施形態に係る燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【図9】 第2実施形態に係る携帯端末機の構成を示すブロック図である。
【図10】 変更例に係る燃料電池セルの構成を示す説明図である。
【図11】 従来の燃料電池パックの構成を示すブロック図である。
【図12】 従来の燃料電池パックを備えた携帯端末機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…燃料ケース
2…燃料電池セル
3…最大電力制御回路
4…定電圧化回路
5…サーミスタ温度計
6…コンデンサ
7…正極端子
8…負極端子
9…サーミスタ正極端子
10…燃料電池セル保護回路
11…リチウムイオン二次電池
13…電流ヒューズ
14…スイッチ
15…本体側電圧変換回路
16…本体携帯機器回路
17…電池パック本体
21…供給管
22…開閉弁
71…配線
81…配線
101,102…配線
103…配線
104…配線
105…異常値設定手段
200…燃料電池パック

Claims (6)

  1. メタノールから生成される水素イオンと酸素との化学反応により電力を出力する燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルに燃料を供給する燃料ケースと、
    前記燃料電池セルの温度値を測定するサーミスタ温度計と、
    前記燃料電池セル、前記燃料ケース及び前記サーミスタ温度計を格納する電池パック本体と、
    前記電池パック本体の外表面に配置され、前記燃料電池セルからの出力を導出する出力端子と、
    前記サーミスタ温度計からの出力を導出するサーミスタ端子と、
    前記サーミスタ温度計から出力された温度値が第1の異常値を超えた場合に、前記燃料ケースから前記燃料セルへの燃料の供給を停止するセル保護回路と
    を備えることを特徴とする燃料電池パック。
  2. 前記電池パック本体内において前記燃料電池セルと前記出力端子との間に配置され、前記燃料電池セルからの発電電力の電圧値を、一定な電圧値に変換する定電圧化回路をさらに備え、
    前記セル保護回路は、前記温度値が前記第1の異常値を超えた場合、または前記定電圧化回路から出力された電圧値が第2の異常値を超えた場合の少なくともいずれかの場合に、前記燃料ケースから前記燃料電池セルへの燃料の供給を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池パック。
  3. 前記電池パック本体内において前記燃料電池セルと前記定電圧化回路との間に配置され、前記燃料電池セルからの発電電力の一部又は全部を一時的に蓄積するコンデンサを備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池パック。
  4. 前記燃料電池セルは、複数設けられるとともに、直列に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料電池パック。
  5. 前記定電圧化回路は、電圧の上昇又は下降の変化率を変動させることにより定電圧に変換することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池パック。
  6. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料電池パックの格納部と、該格納部内に設けられ、前記出力端子及び前記サーミスタ端子に接続可能な接続端子を備えることを特徴とする携帯端末機。
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