JP3649655B2 - バックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法 - Google Patents

バックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種電子機器の小型化、高性能化、携帯型化によって、電池の需要が高まっている。それに応じて電池の改良、開発はますます活発化している。また、電池の新しい適用領域も拡大してきている。
【0003】
電池の普及とともに、これら搭載された電池の信頼性向上の要求も高くなってきている。特に、従来の鉛電池やニッケルカドミウム電池(以下、Ni/Cd電池と称す)に比べて大幅な高エネルギー密度であるニッケル水素電池(以下、Ni/MH電池と称す)やリチウムイオン電池では、事故による被害の程度もより深刻となりうるので、信頼性の確保が重要な課題となっている。
【0004】
信頼性のひとつとして、電池寿命の伸長が挙げられる。特に停電時のバックアップ用途に使用される二次電池、および電池パックは通常電池を使用している感覚が薄れているため、電池寿命が短いと、いったん停電が発生した際に電池の使用ができなくなって重大事態に陥る危険性がある。ここに、電池パックとは、単電池、あるいは複数個の単電池を直列接続、並列接続、あるいは両者の併用によって接続したものを、安全制御回路あるいは充放電制御回路と一体化したものを意味する。以下、電池と電池パックとをまとめて電池と称す。また、電池寿命が短いと頻繁に取り替えが必要となり、人件費や維持費が高騰して好ましくない。
【0005】
二次電池の寿命は電池構成材料が経時的な化学劣化を起こしたり、充放電サイクルなどにより電気化学的に劣化することによって容量が減少することに起因する。
【0006】
化学劣化の原因は、完全に明らかにされているとは言いがたいが、セパレータの材質劣化や、電極を構成する高分子化合物の結着剤に含まれる出発物質のモノマーの劣化がその主要因と考えられている。また、充放電サイクルに伴って生じる副反応によって電池反応に関わる鉛、硫酸鉛、ニッケル化合物、水素吸蔵合金、あるいはカドミウムなどの活物質や活物質の吸蔵物質が消耗したり構造変化したりすることも原因として指摘されている。
【0007】
化学劣化の抑制には、セパレータ材料を化学劣化の生成しにくいポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン材料に変更したり、電極、電解液の構成材料から劣化が容易に起こりうる不純物を除去したり、充放電に伴って起こりうる副反応の化学反応を抑制することによって対処している。
【0008】
一方、電気化学劣化については、充放電サイクルに伴う電極活物質の構造変化、たとえば、Ni/Cd電池やNi/MH電池の正極材料であるβ-NiOOHからγ-NiOOHへの変化などによる密度の変化が電極の膨れと収縮を繰り返し機械的に劣化したり、放電によって変化した活物質が充電によっても完全に元の構造や化合物に回復しなかったり、あるいは、充電の上限、放電の下限電圧の不適切によって過充電、過放電状態となり、副反応として電解液などの電気化学分解が生じたりすることが主要因として考えられる。
【0009】
電気化学劣化の抑制には、電極の膨張、収縮に耐えられる強固な結着剤の選定、充放電サイクルによる密度変化が小さく、反応可逆性の高い活物質材料の選定、耐過充電、耐過放電特性を向上させる添加剤の採用、電極材料や電解液材料の組成最適化、正極・負極の活物質量バランス最適化などを行うことによって対処している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
バックアップ用途の電池においては、待機時のほとんどを充電状態におくため、主に化学劣化と過充電による電気化学劣化の程度が電池寿命を左右する。過充電による電気化学劣化としては、アルカリ水溶液系電池においては、充電末期における発生酸素の処理反応による負極活物質(カドミウム、水素)の消耗が挙げられる。過充電による電気化学劣化に対しては、電極構成材料に添加物を混合したり、適当な金属メッキを施したりして耐過充電特性を改善する方策が一般的に採用されている。
【0011】
しかしながら、これら対策を施しても、充電末期の通電圧による劣化は電池反応機構上避けられない。そのため、特に通電圧による劣化低減を目的の一つとして種々の充電方法が提案されてきた。
【0012】
バックアップ用アルカリ水溶液系二次電池に対する従来の充電方法としては、一定の電流値で充電を実施する方法が最も一般的に用いられてきた。最も普及している方法としては、電池を負荷から切り放し0.1CmA以下(ここに、1CmAは電池の公称容量を1時間で除して得る電流値である)の微小電流で充電し続けるトリクル充電という方法が知られている。この方法は、充電に関わる装置・部品が単純で安価であることを、その大きな特徴とする。しかしながら、電池の充電電圧は周囲温度や劣化の程度で大きく変わり、過充電による電池の劣化がきわめて深刻になる場合がある。
【0013】
これに対して、一定期間充電を実施した後、放置し、電池電圧が一定の電圧にまで降下すると再び充電を行う間欠充電方式が提案された。この充電方法によると、一度満充電した後、放置し、自己放電などによって電池電圧があらかじめ設定した電圧にまで低下すると再び一定の電流で一定時間充電し、以後、この放置と再充電とを繰り返して容量を維持するものである。あるいは、再充電を時間ではなく、充電終了の電圧を設定して、この2つの設定電圧値の間で放置と再充電を繰り返す方法も提案されている。また、電圧を設定する代わりに、単純に放置と再充電の時間を設定してこれを経時的に繰り返す方法もある。
【0014】
しかしながら、これらの方法では上記の単純に充電を続ける方法に比較して過充電に晒される機会は若干改善されるものの、これらの方法においても周囲温度や電池の劣化状態によって充電電圧が変化していく問題は解決されず、根本的な電気化学劣化の抑制はできなかった。
【0015】
上記とは別に、充電を一定電流で行うのではなく、充電電流をある時間幅を有するパルスとして供給して行う方法も提案されている。この方法では、一定の電流値に比べ、電流パルス間は休止となるため、一定電流での充電に比べて過充電に晒される機会は減少するものの、この方法においても同様に、周囲温度や電池の劣化状態によって充電電圧が変化していく問題は解決されず、根本的な電気化学劣化の抑制はできなかった。
【0016】
さらに、鉛電池以外の、Ni/Cd電池やNi/MH電池などのアルカリ水溶液系二次電池、Liイオン電池では鉛電池のように多様な電圧、容量を有する小型から大型までのサイズがなく、限定された電圧、容量範囲内でのサイズに限定され、大容量を必要とする場合には、多数の電池を直列、並列に組み合わせて構成するしか方法がなく、充電方法はいっそう複雑となってくる。
【0017】
しかも、電池の個数が増加するにつれて必要な充電電流値を確保しようとすれば、これを供給する電源部が大きくなり、高エネルギー密度電池を採用した利点が損なわれるという欠点を有していた。
【0018】
本発明は上記の現状を改良するためになされたものであり、その目的は、周囲温度の変化や電池の劣化状態に影響されずに、限定された充電電流値で、しかも電池の劣化を極力抑制するように、バックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池を充電する方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、請求項1に記載したように、
商用電源の停止時に動作するバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法であ
単電池1個から、あるいは電気的に接続された複数個の単電池からなる電池列をn列(ここに、2≦n≦5とする)並列接続してなるモジュールを構成要素として該二次電池を構成し、
周囲温度T℃において、該各モジュール中の該電池列を1列ずつ、順次、一定時間tずつ充電し、
該時間tを関係式
t=A×exp(BT) (1)
(ここに、AおよびBは該二次電池に対応して定められる定数である)によって設定するバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法であって、上記関係式(1)における定数Aを定める方法として、上記モジュール中の電池と同種類の電池を用い、該電池を周囲温度0℃において充電時間7日間以上で充電した後、放電電流値0.2CmA以上(ここに、1CmAは該電池の公称容量を1時間で除して得る電流値である)で放電させる操作を繰り返す充放電サイクル試験を行い、3サイクル目までに、該電池の容量の該電池の初期容量に対する割合が60%以上に保たれているような充電電流値I を求め、定数Aが関係式
. 78×10 −4 /( 1時間)≦I /( 1CmA ) (2)
を満足するように定数Aを定め、上記モジュール1個当たりの充電電流値I を、上記定数Aを定める方法において求めた充電電流値I と該モジュール1個中の上記電池列の列数nとから、関係式
=I (3)
によって設定し、
上記関係式(1)における定数Bを定める方法として、上記関係式(2)によって定めた定数Aを用い、関係式
B=D×ln ( /( 1時間 )) +0 . 04 (4)
および関係式
−0 . 025 −0 . 020 (5)
(ここに、Dは定数である)が成立するように定数Bを定めることを特徴とするバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法を構成する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、多数電池の並列で構成されるアルカリ水溶液二次電池について、限定された充電電流値で周囲温度の変化に対応して確実に、しかも電池の劣化を極力抑制するように、充電する方法を提供するものである。
【0022】
本発明の実施の形態においては、単電池1個から、あるいは電気的に接続された複数個の単電池からなる電池列(単電池1個からなっていても、それを電池列とみなす)をn列(ここに、2≦n≦5とする)並列接続してなるモジュールを構成要素として上記二次電池を構成し、それぞれのモジュールにおける電池列を1列ずつ、順次、一定時間tずつ充電する。
【0023】
充電に際しては、各モジュール中の電池を1電池列ずつ、順次、一定時間ずつ充電する。このように充電を行うことで、1個のモジュール中の1つの電池列はそのモジュール中の他の電池列が充電される間は放置されていることになり、この放置期間を挟むことにより充電に伴う副反応や通電圧の電気化学劣化を抑制することができ、かつ過充電に晒される期間を根絶するとともに使用に必要な容量を確保する。
【0024】
一般的に、室温以下の低温環境下では、最適な充電電流であっても、35℃以上の高温下では自己放電速度が大きくなり充電不足に陥ることになり、逆に高温下で妥当な充電電流値であっても、低温下では深刻な過充電状態になって電池の劣化による容量低下が激しくなる。その具体的一例を図を用いて示す。
【0025】
図1、図2は、ニッケル水素電池(Aサイズ、公称容量2300mAh)を、充電電流値230mA(0.1CmA)、充電時間15時間、放電電流値460mA(0.2CmA)、放電終止電圧1.1Vで初期容量を確認した後、充電電流値77mA(0.033CmA)、および230mA(0.1CmA)、充電時間28日間、放電電流値2300mA(1.0CmA)、放電終止電圧1.1Vで充放電サイクル試験を行ったときの各サイクルにおいて測定された容量の公称容量に対する割合(図中、初期容量比と表示)の変化を示した図である。
【0026】
図1は周囲温度25℃での試験であり、図中、1-1は充電電流値が0.033CmAの初期容量比の変化を示した曲線であり、1-2は充電電流値が0.1CmAのときの初期容量比の変化を示した曲線である。また、図2は周囲温度45℃での試験の結果であり、図中、2-1は充電電流値が0.033CmAのときの初期容量比の変化を示した曲線であり、2-2は充電電流値が0.1CmAのときの初期容量比の変化を示した曲線である。
【0027】
図1および図2から明らかなように、25℃においては、充電電流値0.033CmAでは安定した容量変化を示しているのに対して、0.1CmAでは過充電による電池の劣化が原因となり、容量がまったく確保できていない。これに対して、45℃では0.033CmAの充電電流値では自己放電に対処できず充電不足による容量の低下が著しい。
【0028】
このような周囲温度の変化に対処して、過充電を回避し、確実な充電を実現するためには置かれた周囲温度下での最適な充電電流値を確保するため充電電流値を低温では小さく、高温では大きくすることで対処するのが一般的である。
【0029】
しかし、このように高温での充電電流値を確保しようとすれば、本発明の充電方法の対象となる多数のバックアップ用二次電池を搭載する電源機器では大がかりな電源部分を必要として、せっかく高エネルギー密度電池を搭載しても機器の小型化が不可能となり利点が大きく損なわれてくる。
【0030】
これに対して、本発明における複数並列の構成になるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法によると、1電池列当たりの充電時間を調節するだけでよく、高温充電に際して充電電流値を大きくする必要が全くない。
【0031】
本発明における充電方法に従うと、各モジュールでの、1電池列ごとの順次充電の充電時間tを、電池の周囲温度がT℃である場合に、関係式
t=A×exp(BT) (1)
(ここに、AおよびBは該二次電池に対応して定められる定数である)で示される条件に従って設定する。ここに、関数exp(x)は指数関数eである。
【0032】
本発明では、さらに、上記関係式(1)を構成する定数A、およびBを以下の方法によって決定することを提案する。
【0033】
すなわち、定数Aは、周囲温度0℃における1電池列当たりの充電時間tを示すから、0℃における1電池列当たりの充電時間を1秒(2.78×10−4時間)以上、I/(1CmA)時間以下とすることを本発明では提案する。ここで、Iは1モジュール当たりの時間平均充電電流値であり、それは、1モジュール当たりの充電電流値Iを1モジュールを構成する電池列数nで除して得られる。また、I/(1CmA)は無次元数であるが、この場合には、充電時間を1時間単位で表したときの数値であるとする。このように0℃での1電池列当たりの充電時間tを設定することにより、過充電を極力抑え電池の劣化を防ぐことができる。
【0034】
上記の0℃における時間平均充電電流値Iを求めるために、以下の充放サイクル電試験の実施を提案する。
【0035】
すなわち、本発明の対象となる電源機器に複数並列で搭載されている二次電池または電池パックと同種類の電池を用い、周囲温度0℃で充電時間7日間以上とし、放電電流値を0.2CmA以上とする条件で充放電を繰り返す充放電サイクル試験を行い、3サイクル目までに該電池の容量の該電池の初期容量に対する割合が60%以上に保たれるような充電電流値を求め、これを時間平均充電電流値Iとする。
【0036】
充電時間を7日間とする理由は、これ以下の短期間の充電時間であると過充電による電池の劣化を早急に把握できないからである。具体的結果を図3に示す。
【0037】
図3は、ニッケル水素電池(Aサイズ、公称容量2300mAh)を、充電電流値を230mA(0.1CmA)とし、放電電流値を2300mA(1.0CmA)とし、放電終止電圧を1.0Vとして充放電を繰り返す充放電サイクル試験の結果を示す図であり、図中、3-1は充電期間を3日間、3-2は充電期間を7日間、3-3は充電期間を30日間に設定した場合の、積算充電時間に対する容量の変化を示した曲線である。設定した充電電流値が過充電を引き起こす好ましくない電流値であることが判明するまでに3-2、3-3で示す曲線の場合の充電期間が7日間以上であると2サイクル目で十分であるのに対して、3-1に示す充電期間が3日間と短い場合には10サイクル以上待たなければならず、上記定数Aの最適値を求めるために長期間を要し好ましくないことがわかる。
【0038】
また、放電電流値を0.02CmA以上とする理由は、通常、容量を求める条件が一般的にこの電流値であることによる。これ以下でも容量を求めることができるが、実際に電池を使用(放電)する場合には0.02CmA以上であることがほとんどであり、実使用上との対比で利便性が高く、かつ放電が完了するまでの期間が短縮化できる利点があり本発明の方法を実現するうえで有効である。
【0039】
また、上記周囲温度下での最適な充電電流値を求める上で、初期容量比を60%以上とする理由は、一般に電池寿命を60%とするため、この値を下回る容量を示すような充電電流値の条件は短期間で電池寿命に至る恐れがあり適当ではない。
【0040】
このようにして、上記関係式(1)の定数Aを、関係式
2.78×10−4 ≦ A/(1時間)≦I/(1CmA) (2)
が満足されるように定める。
【0041】
また、上記二次電池、または電池パックを搭載する電源装置から各モジュールに供給されるモジュール当たりの充電電流値Iを、周囲温度に関係なく、上記で求めた充電電流値Iとモジュール内電池列数nとの積に等しいとする関係式
=In (3)
によって設定しておく。
【0042】
次に、上記関係式(1)における定数Bについては、適用温度範囲内の最高温度、便宜的に45℃の周囲温度における1電池列当たりの充電時間tが5時間以上10時間以下、好ましくは6時間以上8時間以下となるようにする。45℃における1電池列当たりの充電時間をこの条件に設定すれば、充電電流値を大きくすることなく確実な充電を実現できる。
【0043】
上記条件を満たすために、上記関係式(1)における定数Bは、上記方法によって定めた定数Aを用い、関係式
B=D×ln(A/(1時間))+0.04 (4)
(ここに、Dは定数である)および関係式
−0.025 ≦ D ≦ −0.020 (5)
(ここに、Dは定数である)が成立するように定める。ここに、関数ln(x)はeを底とする自然対数関数logxである。
【0044】
上記関係式(1)で表された1電池列あたりの充電時間tは、電池の適用温度範囲内での充電に際して、過充電を回避するとともに、該適用温度下におけるアルカリ水溶液二次電池の自己放電による容量の低下を補う充電を保証する。
【0045】
本発明における複数並列で構成されるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法において、モジュール当たりの電池並列数nを2≦n≦5にする。6並列以上の並列数であると、他の電池の充電中の放置期間が長くなり、適用温度範囲内の35℃以上の温度での確実な充電が不可能となり大幅な容量低下を起こすので好ましくない。
【0046】
本発明におけるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法は、これを具体的に使用する場合、上記に示した機能を充足しうる構成の充電制御回路として装置電源部に搭載したり、あるいは、上記機能を充足しうる構成の充電制御回路を制御対象の電池とともに電池パック内に収納する。
【0047】
図4に、本発明における充電方法の機能を満たす充電制御回路のブロック概念の一例を示した。
【0048】
図4において、1は本発明の充電方法を具体的機能として示す充電制御回路であり、2は充電制御の対象となるバックアップ電池であり、この場合、バックアップ電池2は、電池列2-1、2-2、2-3、2-4よりなる4電池列構成となっている。3は充電制御回路1に搭載された本発明における充電方法に基づいて充電制御を実施する充電制御用マイコンであり、4は商用電源あるいは装置本体側から端子10および11によって供給される電力を制御するための電源マイコンであり、5は充電制御用マイコン3によって制御される電源のスイッチであり、充電が開始されると、充電制御用マイコン3は回路12によって電池側のスイッチ群Sの制御も併せて行い、スイッチ群Sを構成するスイッチS-1、S-2、S-3およびS-4を順次一定時間ごとにONさせて1電池列ごとに電池を充電する。また、放電の際には、充電制御用マイコン3によって、条件により、スイッチ群SのスイッチS-1、S-2、S-3およびS-4の全てまたは一部を閉回路にして必要な放電電気量を供給する。6は電気回路における温度異常を検知するためのサーミスタであり、これら温度異常を含めて充電制御用マイコン3による出力異常の検出結果を端子7によって本体側に送出する。これらの部品を搭載した上記充電制御回路1は、端子8、および9によって制御対象の電池2に連結される。
【0049】
図4は本発明における充電方法を実施するための充電制御回路の一概念を示したものであるが、本発明の充電方法を実現することができれば何らこれに限定されることはない。
【0050】
本発明における充電方法の制御対象となるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池は、電解液にアルカリ水溶液を用いた電池であり、具体的にはNi/Cd電池、Ni/MH電池が考えられ、特にNi/MH電池において効果を発揮するが、上述の条件に適合すればこれ以外の電池も制御可能である。
【0051】
本発明における複数並列になるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法は、特に高信頼性を必要とする機器が考えられ、該充電方法によって必要な使用時間の確保と電池の長寿命化とを実現することによって、停電時の動作を確実のものにする。しかしながら、アルカリ水溶液二次電池をバックアップ電池として搭載する機器であれば何ら使用上問題なく、しかも従来を上回る使用時間と長寿命を実現することができるため使用する利点はきわめて大きい。
【0052】
【実施例】
以下に本発明における複数並列のバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法について具体的実施例によって説明するが、本発明は何らこれに限定されることはない。
[実施例1]
Ni/MH電池(4/3FAサイズ、公称容量3300mAh、適用温度範囲−10℃〜55℃)が15個直列接続されている電池パックを電池列とし、該電池列を4列並列してなるバックアップ用電池(モジュール数1)を搭載する電源装置において、1電池列ごとに一定時間ずつ各電池列、すなわち電池パックを順次充電していく方法の充電条件を検討した。
【0053】
請求項1に記載の関係式(1)における定数Aを決定するために、同じ種類のNi/MH電池を用いて0℃で充電電流値をいくつか設定し、充電時間7日間、放電電流値3300mA(1.0CmA)、放電終止電圧1.0Vで充放電サイクルを3サイクル実施し、最適充電電流値Iとして110mA(0.033CmA)を決定した。これにより、定数Aを
A=0.033時間 (6)
とした。
【0054】
また、45℃での1電池列当たりの充電時間tを6時間となるように上記関係式(1)における定数Bを
B=−0.022×ln(A/(1時間))+0.04=0.116 (7)
として、上記関係式(1)に代入し
t=0.033時間×exp(0.116T) (8)
を得た。
【0055】
さらに、上記電源装置からの供給充電電流値I
=0.033CmA×4=0.132CmA
すなわち、440mAとした。
【0056】
これらの充電条件を決定し、電源装置の充電制御用マイコンにプログラム入力して、45℃での充電状態を確認した。30日間上記条件で充電し、放電電流1.0CmA(3300mA)、放電終止電圧1.0Vで放電し、放電容量を確認した。
【0057】
比較のため、同種類のNi/MH電池パックを用い、45℃で平均充電電流値に相当する電流値440mAで30日間連続トリクル充電し、上記と同様の条件で放電を行い、放電容量を検討した。
【0058】
さらに参考例として、45℃における1電池列当たりの充電時間を1分間(0.167時間)、1.0時間に設定した他は同様の条件で放電容量を検討した。
【0059】
結果を図5に示す。図5は、各充電条件における放電容量の公称容量に対する割合(図中、公称容量比と表示)を比較して示した図であり、図中、「実施例」は本実施例の場合の結果を、「比較例」は440mAの連続トリクル充電の場合の結果を、「参考例1」は1電池列当たりの充電時間を0.167時間に設定した充電の場合の結果を、「参考例2」は1電池列当たりの充電時間を1時間とした充電の場合の結果を、それぞれ、示している。
【0060】
図5から、本発明における充電条件では、公称容量に対する比容量(図中、公称容量比と表示)が88%であり、高温においても十分な容量を確保できることが明らかになった。
【0061】
一方、比較として検討した連続トリクル充電では、比容量は54%に留まり、実用上最低必要な比容量である60%以下となった。
【0062】
また参考例1、2では、それぞれ43%、74%の比容量にとどまり、いずれも本発明の充電条件の結果には及ばなかった。
【0063】
ちなみに、連続トリクル充電の電流値を変えて容量を別に検討した結果では、本発明における結果として得られた88%の比容量を確保するためには0.15CmA以上、すなわち500mA以上を必要とすることがわかった。
【0064】
この結果から明らかなように、本発明における複数並列の電池の充電方法によれば、限定された充電電流値で、効率よく充電が可能であることがわかった。
[実施例2]
実施例1に用いたのと同様のNi/MH電池(4/3FAサイズ、公称容量3300mAh、適用温度範囲−10℃〜55℃)を対象とする図4に示す構造の充電制御回路を作製して、これを充放電試験装置に接続し、充放電サイクル試験を行った。
【0065】
充電は、1サイクル当たりの総充電時間を28日間とし、充電電流値を440mA(0.132CmA)とし、放電は、放電電流値を3300mA(1.0CmA)とし、放電終止電圧を1.0Vとした。
【0066】
1電池列ごとの充電時間tは、上記実施例1に示す関係式(8)に従って表1に示す設定となるように充電制御用マイコンにプログラムを入力した。
【0067】
結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
Figure 0003649655
表1には本実施例における充電制御回路を用いて実施した充放電サイクル試験の結果として、3サイクル目の公称容量に対する比容量を示した。表1より明らかなように、本発明における充電方法によると周囲温度の変化による影響が少なくなり、安定した良好な容量維持を示すことがわかった。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の実施により、周囲温度の変化や電池の劣化状態に影響されずに、限定された充電電流値で、しかも電池の劣化を極力抑制するように、バックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池を充電する方法を提供することができる。このように、複数並列のバックアップ用アルカリ水溶液二次電池を充電し、容量を維持しておく場合、本発明における充電方法を用いることにより、周囲温度の影響を最小限におさえ、より小さな電流値で電池劣化を少なくして充電することができ、バックアップ用二次電池の使用においてきわめて大きな貢献を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法の概念を説明するために用いた周囲温度25℃におけるNi/MH電池の初期容量比の充放電サイクル数に伴う変化を示した図である。
【図2】本発明におけるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法の概念を説明するために用いた周囲温度45℃におけるNi/MH電池の初期容量比の充放電サイクル数に伴う変化を示した図である。
【図3】本発明におけるバックアップ用アルカリ水溶液二次電池の充電方法の概念を説明するために用いた充電時間の影響を示すNi/MH電池の容量の積算充電時間に伴う変化を示した図である。
【図4】本発明におけるバックアップ用二次電池の充電方法を具体的に適用する充電制御回路構成の概念ブロック図である。
【図5】本発明の実施例1における試験結果を参考例および比較例の結果と比較して示した図である。
【符号の説明】
1…充電制御回路、2…バックアップ電池、2-1、2-2、2-3、2-4…バックアップ電池を構成する各電池列、3…充電制御用マイコン、4…電源マイコン、5…スイッチ、6…サーミスタ、7…異常出力検出端子、8…電池接続プラス端子、9…電池接続マイナス端子、10…電源接続プラス端子、11…電源接続マイナス端子、12…スイッチSを制御するための回路、S…バックアップ電池の充放電制御スイッチ群、S-1、S-2、S-3、S-4…各電池列の充電、放電を制御するスイッチ。

Claims (1)

  1. 商用電源の停止時に動作するバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法であ
    単電池1個から、あるいは電気的に接続された複数個の単電池からなる電池列をn列(ここに、2≦n≦5とする)並列接続してなるモジュールを構成要素として該二次電池を構成し、
    周囲温度T℃において、該各モジュール中の該電池列を1列ずつ、順次、一定時間tずつ充電し、
    該時間tを関係式
    t=A×exp(BT) (1)
    (ここに、AおよびBは該二次電池に対応して定められる定数である)によって設定するバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法であって、
    上記関係式(1)における定数Aを定める方法として、
    上記モジュール中の電池と同種類の電池を用い、該電池を周囲温度0℃において充電時間7日間以上で充電した後、放電電流値0.2CmA以上(ここに、1CmAは該電池の公称容量を1時間で除して得る電流値である)で放電させる操作を繰り返す充放電サイクル試験を行い、3サイクル目までに、該電池の容量の該電池の初期容量に対する割合が60%以上に保たれているような充電電流値I を求め、定数Aが関係式
    . 78×10 −4 /( 1時間)≦I /( 1CmA ) (2)
    を満足するように定数Aを定め、
    上記モジュール1個当たりの充電電流値I を、上記定数Aを定める方法において求めた充電電流値I と該モジュール1個中の上記電池列の列数nとから、関係式
    =I (3)
    によって設定し、
    上記関係式(1)における定数Bを定める方法として、
    上記関係式(2)によって定めた定数Aを用い、関係式
    B=D×ln ( /( 1時間 )) +0 . 04 (4)
    および関係式
    −0 . 025 −0 . 020 (5)
    (ここに、Dは定数である)が成立するように定数Bを定めることを特徴とするバックアップ用複数並列アルカリ水溶液二次電池の充電方法。
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