JP3975107B2 - 舌筋力測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は被験者の舌筋力を測定することを可能とした舌筋力測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に医師等の研究グループからの依頼に基づいて口輪筋測定装置を開発し、特願平11―344680号により出願した。研究グループの研究によれば口輪筋を鍛えることにより、例えば老化からくる痴呆症の回復、発育不全であった脳機能を活性化できる等の実例が見られるため口輪筋を鍛えるためのトレーニング用器具も開発されて口輪筋に係わる研究が続けられている。その後の研究によれば口輪筋の低下と舌筋力の低下とが互いに関連しているとの報告がある。
これらの関連を解明するには口輪筋に続いて舌筋力も測定することが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
口輪筋力測定装置は未出願人により既に市販され、希望者にはいつでも提供できる状況にある。然し乍ら舌筋力測定装置は市販されてなく、測定を希望しても実現は難しい。
本出願人はこのような状況に鑑み舌筋力測定装置を開発し、提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明では一部に切欠を有するリング状の歪み生成部材及びこの歪み生成部材に装着された歪み検知素子によって構成された荷重センサと、
帯状の板状体によって構成され、荷重センサを構成する歪み生成部材の切欠部分と対向する端面に各一端が装着され、遊端が上記荷重センサから離れた位置で空隙を介して互いに対向して配置された一対の受圧板と、
によって構成した舌筋力測定装置を提案する。
【0005】
この発明では更に前記舌筋力測定装置において、受圧板の一方は遊端側に互いに対向する面とは反対側に突出する球面乃至弯曲面を具備している舌筋力測定装置を提案する。
この発明では更に前記舌筋力測定装置において、受圧板の他方にはその遊端側に受圧板の延長方向と直向する向に突出した突出部を設けた舌筋力測定装置を提案する。
この発明では更に前記舌筋力測定装置の何れかにおいて、受圧板には受圧板の双方を覆う保護管を被覆した舌筋力測定装置を提案する。
【0006】
作用
この発明よる構成によれば受圧板の遊端側を口の中に挿入し、受圧板の一方に形成した球面又は弯曲面を上あごの内面に受接させ、他方の受圧板に舌の先端を押し当ることにより受圧板の相互に圧縮力を与える。この圧縮力が荷重センサに伝達され、荷重センサにより測定することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明による舌筋力測定装置の一実施例を示す。10はこの発明で用いる荷重センサを示す。この実施例に示す荷重センサ10はリング状の歪み生成部材11と、この歪み生成部材11に装着した歪み検知素子A,B,C,Dとによって構成することができる。
歪み生成部材11は図2及び図3に示すように適当な厚みT(例えば10mm程度)の金属板に丸孔12を形成し、リング状体を形成し、そのリングの一部に切欠13を形成して構成することができる。
【0008】
切欠13を形成したことにより、切欠13に向って圧縮力を与えることによりリングに歪みが発生する。切欠13の位置から約180°対向した部分11Aに最大歪みが発生するから、ここではこの部分11Aの内側の面と外側の面に歪み検知素子A,B,C,Dを貼付ける。
歪み検知素子A,B,C,Dは一般にもストレインゲージと呼ばれる素子を用いることができる。ストレインゲージは図4に示すように抵抗器によって構成される。抵抗器からなる歪み検知素子A,B,C,Dを電気的にブリッジ接続しこのブリッジBRの対向する辺に接続される歪み検知素子同士を同一面側に貼り付ける。つまり、この実施例では歪み検知素子AとDを内側の面に張り付け、歪み検知素子BとCを外側の面に貼り付けたものとして説明する。
【0009】
このように、歪み検知素子A,B,C,Dの貼り付け位置を設定することにより、歪み生成部材11に切欠13に向う圧縮力を与えることにより部分11Aにはその外側の面に伸び方向の歪みが発生し、内側の面に圧縮方向の歪みが発生する。
歪み検知素子A,B,C,Dはそれぞれ、伸び方向の歪みに対しては抵抗値が大きくなる方向に変化し、圧縮方向の歪みに対しては抵抗器が小さくなる方向に変化する。この結果、歪みの発生により歪み検知素子AとDの抵抗値は小さくなる方向に変化し、歪み検知素子BとCは抵抗値が大きくなる方向に変化するから、図4に示したブリッジBRのバランスは崩れ出力端子14に出力電圧E0を発生する。この出力電圧E0は歪みの発生量に比例することから、切欠13に向って与えた圧縮力を測定することができる。ここまでの説明は通常のストレインゲージを使った荷重検出器(ロードセル)と同じである。
【0010】
この発明ではこの荷重センサ10に受圧板21、22を装着し、この受圧板21と22の間に舌筋力を与えることにより荷重センサ10に圧縮荷重を与えこの圧縮荷重によって舌筋力を測定しようとするものである。
受圧板21と22は例えば金属板を帯状に形成して構成することができる。この帯状の受圧板の一端側を荷重センサ10に装着する。この装着のために、この実施例では歪み生成部材11の切欠13と対向する端面にリングの外側に突出するビーム16Aと16Bを装着し、このビーム16A及び16Bにビス17を使って受圧板21と22を装着する。
【0011】
ビーム16Aと16Bに装着された受圧板21と22はその板面が互いに平行して配置され、その先端の遊端部では受圧板21と22は荷重センサ10から離ざかる方向に突出して空隙23を介して互いに対向して配置される。
受圧板の一方、図の例では受圧板21の遊端部に他方の受圧板22と対向する面とは反対側の面に突出して球面乃至は湾曲面を形成する。図1に示す例では球面24を形成した場合を示すが、図6に示すように単に湾曲面25を形成してもよい。要はこれらの球面24又は湾曲面25は受圧板21の遊端を被験者の上あごの内面の曲面になじませて当接させるために形成したものである。
【0012】
他方の受圧板22の遊端には受圧板22の長手方向と直交する向に突出した突出部22Aと22Bを形成する。この突出部22Aと22Bを形成することにより舌の先端と受圧板22との受圧面積を大きくすることができる。これにより舌の先端を安全に受圧板に接触させ、また舌筋力を安定して与えることができるように構成している。
この発明では更に、受圧板21と22の延長部分に保護管30を被せた構造を提案する。この保護管30は金属でもプラスチックでもよく、要は受圧板21と22の先端を被験者の口の中に挿入した場合、被験者の歯が受圧板21と22を噛むおそれがある。受圧板21と22を歯で噛むと歯によって受圧板21と22に舌筋力と異なる力が与えられるため、この発明では保護管30で受圧板21と22を保護し、歯の噛む力が受圧板21と22に伝わることを阻止する構造としたものである。従って、保護管30は受圧板21と22に対して何れにも固定されず自由に受圧板21と22の長手方向に移動できる状態にある。尚、図5と図6は荷重センサ10にケース15を被せた状態を示している。
【0013】
以上により荷重センサ10と受圧板21、22の構造について理解できよう。以下では荷重センサ10が検出した荷重値を表示器に表示させるための測定器の構成について概略説明する。
図7はアナログ式の表示器を用いた測定器の場合を示す。40は測定器の全体を示す。測定器40は増幅器41、ピークホールド回路42と、表示器43と、リセットスイッチ44と、荷重センサ10に電圧を印加するための電源45とによって構成することができる。
【0014】
電源45から荷重センサ10に設けた歪み検出素子A、B、C、Dで構成したブリッジBRに電圧を印加する。増幅幅41はブリッジBRが出力する不平衡電圧を増幅し、ピークホールド回路42にその増幅した電圧信号を印加する。ピークホールド回路42は印加された最大電圧(ピーク電圧)を記憶し、その記録したピーク電圧を表示器43に印加し、表示器43にそのピーク電圧を表示させる。
表示器43に表示される電圧と荷重センサ10に与えられた荷重値とを対向付けして校正しておくことにより、ピーク電圧が表示されることにより舌筋力の最大値を知ることができる。
測定後リセットスイッチ44を瞬時オンの状態に操作することにより、ピークホールド回路42のホールド電圧をリセットし、表示器43の表示をリセットさせることができる。
【0015】
図8はデジタル式の表示器を用いた場合の測定器の構成を示す。この場合には増幅器41とピークホールド回路42の間にアナログ電圧をデジタル値に変換するA/D変換器46を設けると共に、ピークホールド回路42の出力側にデジタル型の表示器47を接続する。
従って、この実施例では荷重センサ10で発生した電圧信号は増幅器41で増幅され、A/D変換器46によりデジタル信号に変換され、ピークホールド回路42でピーク値が保持される。このピーク値がデジタル表示器47に入力されてデジタル値にて舌筋力を表示する。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば受圧板21に形成した球面24又は湾曲面25を被験者の上あごの内面に当接させ、その状態で受圧板22の遊端に舌の先端を押し当てることにより受圧板21と22を通じて歪み生成部材11の切欠13に圧縮方向の荷重Wを与えることができる。この荷重Wにより歪み生成部材11に歪みが発生し、その歪みの量が歪み検出素子A、B、C、Dによって検出されその歪みの発生量に対応した電圧信号がブリッジBWから出力される。この電圧信号は測定器40の表示器43又は47に荷重値として表示される。この表示された荷重値は舌筋力を表示し、従来は測定が難しかった舌筋力を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を説明するための側面図。
【図2】 図1の平面図。
【図3】 この発明に用いる荷重センサの構造を説明するための斜視図。
【図4】 この発明に用いる荷重センサの電気的な構造を説明するための接続図。
【図5】 図1、図2に示した荷重センサをケースに格納した状態を説明するための側面図。
【図6】 この発明の変形実施例を説明するための斜視図。
【図7】 この発明の舌筋力測定装置の電気系の構成を説明するためのブロック図。
【図8】 図7に示した電気系の構成の他の例を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
10 荷重センサ A〜D 歪み検知素子
11 歪み生成部材 21,22 受圧板
12 丸孔 22A,22B 突出部
13 切欠 23 空隙
BW ブリッジ 24 球面
14 出力端子 25 湾曲面
16A、16B ビーム 30 保護管
17 ビス 40 測定器
Claims (3)
- 一部に切欠を有するリング状の歪み生成部材及びこの歪み生成部材に装着された歪み検知素子によって構成された荷重センサと、
帯状の板状体によって構成され、上記荷重センサを構成する上記歪み生成部材の上記切欠部分と対向する端面に各一端が装着され、遊端が上記荷重センサから離れた位置で空隙を介して互いに対向して配置された一対の受圧板とによって構成され、
上記受圧板の一方は遊端側に互いに対向する面とは反対側に突出する球面乃至湾曲面を具備していることを特徴とする舌筋力測定装置。 - 請求項1記載の舌筋力測定装置において、上記受圧板の他方にはその遊端側に上記受圧板の延長方向と直向する向に突出した突出部を設けたことを特徴とする舌筋力測定装置。
- 請求項1又は2に記載の舌筋力測定装置において、上記受圧板には上記受圧板の双方を覆う保護管を被覆したことを特徴とする舌筋力測定装置。
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