JP2004117025A - 線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造がコンパクトで測定精度の高い線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法を提供することを目的とする。
【解決手段】張力測定装置10は、線材3に着脱自在に固定される一対の固定ブロック12、12、一対の固定ブロック12、12に端部が連結されたセンサ板16とセンサ板16に取り付けられた歪みゲージ18とからなるセンサ部20、歪みゲージ18から出力される線材3の歪み値に対応した信号に基づいて線材3の張力を算出する演算回路22、及び演算回路22で算出された張力を表示するディスプレイ24から構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】張力測定装置10は、線材3に着脱自在に固定される一対の固定ブロック12、12、一対の固定ブロック12、12に端部が連結されたセンサ板16とセンサ板16に取り付けられた歪みゲージ18とからなるセンサ部20、歪みゲージ18から出力される線材3の歪み値に対応した信号に基づいて線材3の張力を算出する演算回路22、及び演算回路22で算出された張力を表示するディスプレイ24から構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルやロッド等の線材を使用してガラス板を建築物の躯体に支持させる際における線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーテンウォール構法等のガラス壁面構法を用いて、ガラス板を建築物の躯体側に支持させることにより、建築物の外壁をガラス板で構築する例が増えている。このようなガラス壁面構法として、図8の如く隣接する4枚のガラス板1、1…の各辺部を突き合わせ、それらのガラス板1、1…の各々のコーナ部をジョイント部材2、2…によって点支持する点支持構法(DPG構法)が知られており、その水平方向に配置された複数のジョイント部材2、2…が、図9に示す所定の張力で張り上げられた2本の線材3、3からなる支持体4を介して躯体側に支持されている。すなわち、ガラス板1、1…は、ジョイント部材2、2…及び線材3、3…を介して躯体側に支持されている。
【0003】
ところで、ガラス板1、1…を風荷重等の外圧に抗する剛性をもって支持するためには、線材3、3…を所定の張力で張設する必要があり、これは線材3に連結されているターンバックル5を操作することにより行われている。
【0004】
また、本願出願人は、線材3の張力を測定する張力測定装置を提案している。この張力測定装置によれば、張力が与えられた線材の一部を支持する3つの支点部材を有し、これらの支点部材のうちの中央の支点部材を、線材の軸方向と直交する方向に一定量変形させ、この時に中央の支点部材に作用する反力をロードセルにて測定し、この反力に基づいて線材の張力を測定する。(例えば、特許文献1参照)。また、張力測定装置による張力測定ポイントは、図9において線材3、3…の中央部に対する対称位置であるA、B、C、Dに設定されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−152369号公報(第2頁〜第3頁、図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記張力測定装置では、張力測定ポイントが同じであるにもかかわらず、出力されるデータの再現性が悪いという問題があった。これは、線材3に対する支点部材の当接位置が少しでもずれると、ロードセルにかかる荷重が変化することが原因であることが考えられる。
【0007】
また、従来の張力測定装置は、3つの支点部材をある程度の間隔をもって配置する必要があるために大型になり、これによって、多点を同時に測定することが困難で測定に手間がかかるという問題もあった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、構造がコンパクトで測定精度の高い線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、線材に着脱自在に固定される一対の固定部材、該一対の固定部材に端部が連結されたセンサ部材と該センサ部材に取り付けられた歪みゲージとからなる歪み測定手段、張力算出手段、及び表示手段を備えた張力測定装置によって線材の張力を測定する張力測定方法において、張力付与前の線材に前記一対の固定部材を固定することにより前記歪み測定手段を線材に取り付け、該線材に張力を付与することにより前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて前記張力算出手段が線材の張力を算出し、前記表示手段に出力することを特徴とする線材の張力測定方法(測定方法の発明)を提供する。
【0010】
また、本発明は、前記目的を達成するために、線材に着脱自在に固定される一対の固定部材と、該一対の固定部材に端部が連結されたセンサ部材及び該センサ部材に取り付けられた歪みゲージを有する歪み測定手段と、該歪み測定手段の前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて線材の張力を算出する張力算出手段と、該張力算出手段で算出された張力を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする線材の張力測定装置(測定装置の発明)を提供する。
【0011】
更に、本発明は、前記目的を達成するために、ガラス板支持用線材に所定の張力を付与してガラス壁面を構築するガラス壁面構法において、測定装置の発明の前記張力測定装置の前記一対の固定部材を、張力付与前の線材に固定して、該張力測定装置の前記歪み測定手段を線材に取り付け、該線材に張力を付与することにより前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて前記張力算出手段が線材の張力を算出し、該算出された張力が前記所定の張力に到達するまで線材に張力を付与することを特徴とするガラス壁面構法(壁面構法の発明)を提供する。
【0012】
測定方法の発明及び測定装置の発明によれば、まず、張力測定装置の一対の固定部材を、張力付与前の線材に固定することにより、一対の固定部材及びセンサ部材を介して歪みゲージを線材に取り付ける。次に、線材に張力を付与していくと、線材が伸びることによってセンサ部材に歪みが発生するので、このときに歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて、張力算出手段が線材の張力を算出し、表示手段に張力値を表示させる。
【0013】
本発明によれば、一対の固定部材の間隔は、その間にセンサ部材が配置できる間隔があればよいので、間隔を可能な限り狭くでき、これによって全体構造をコンパクト化できる。また、線材の伸びに対応する歪み値に基づいて線材の張力を測定することを測定原理としているので、支点部材の当接位置によって出力データが変化する従来装置と比較して、測定精度が高くなる。
【0014】
壁面構法の発明によれば、歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて張力算出手段が線材の張力を算出し、算出された張力が、ガラス板支持に適した所定の張力に到達するまで線材に張力を付与することを特徴とする。これにより、線材に張力を与えながら、すなわち、ガラス壁面を構築しながら線材の張力を得ることができるので、線材に張力を与え、この後に張力を測定するという段階的手順を繰り返して測定を実施する従来のガラス壁面構法と比較して、効率よくガラス壁面を構築できる。また、本発明の張力測定装置はコンパクト構造なので、線材の多点測定が可能になり、多数の出力データを一度に得ることができるので、ガラス壁面構法において、どの場所の線材にどの程度の張力を与えればよいか、一目で判断できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法の好ましい実施の形態を説明する。
【0016】
図1〜3は、第1の実施の形態に係る線材の張力測定装置10を示す図であり、これらの図に示す張力測定装置10は、線材3に着脱自在に固定される一対の固定ブロック(固定部材)12、12、一対の固定ブロック12、12に端部が連結されたセンサ板(センサ部材)16とセンサ板16に取り付けられた歪みゲージ18とからなるセンサ部(歪み測定手段)20、歪みゲージ18から出力される線材3の歪み値に対応した信号に基づいて線材3の張力を算出する演算回路(張力算出手段)22、及び演算回路22で算出された張力を表示するディスプレイ(表示手段)24から構成されている。
【0017】
固定ブロック12は、線材3が嵌合される半円弧状溝12Aが形成された一対のクランプブロック14、14から構成され、これらのクランプブロック14、14は、ボルト26、26によって互いに締結されることにより、線材3に強固に固定される。
【0018】
センサ板16は普通鋼材、真鍮、リン青銅等の材料で作られており、線材3の伸びに追従して容易に歪むことができる。センサ板16の中央部には、歪みゲージ18が貼り付けられている。歪みゲージ18は、センサ板16の表裏に各々2枚貼られ、ホイートストンブリッジになるように配線されている。すなわち、ホイートストンブリッジの隣合う二辺がアクティブゲージとダミーゲージとで構成されている。
【0019】
演算回路22は、図4に示すように、センサ部20によって得られる、センサ部歪値(μ)に対するケーブル(線材)の張力(ton)を示すテーブルが、その記憶部に予め記憶されている。この演算回路22によれば、センサ部20からセンサ部歪値が入力されると、そのセンサ部歪値に対応する張力を記憶部から読み出し、この張力を示す信号をディスプレイ24に出力する。ディスプレイ24は、この信号を受けて張力を数値表示する。なお、センサ部20から演算回路22への信号伝送方式は、有線でもよく無線でもよい。
【0020】
次に、前記の如く構成された張力測定装置10を使用したガラス壁面構法について説明する。
【0021】
まず、張力測定装置10の一対の固定ブロック12、12を、張力付与前の線材3の所定の位置に固定して、一対の固定ブロック12、12及びセンサ板16を介して歪みゲージ18を線材3に取り付ける。
【0022】
次に、線材3に張力を付与していくと、線材3が伸びることによってセンサ板16に歪みが発生する。このときに歪みゲージ18から出力される線材3の歪値(図4参照)に対応した信号に基づいて、演算回路22が線材3の張力を記憶部から読み出し(算出し)、ディスプレイ24にその張力値を数値表示させる。
【0023】
実施の形態の張力測定装置10によれば、一対の固定ブロック12、12の間隔は、その間にセンサ板16が配置できる間隔でよいので、間隔を可能な限り狭くでき、これによって全体構造をコンパクト化できる。また、線材3の伸びに対応する歪値に基づいて線材3の張力を測定することを測定原理としているので、支点部材の当接位置によって出力データが変化する従来装置と比較して、測定精度が高くなる。
【0024】
更に、この張力測定装置10を使用したガラス壁面構法によれば、線材3に張力を与えながら、すなわち、ガラス壁面を構築しながら線材3の張力を得ることができるので、線材3に張力を与え、この後に張力を測定するという段階的な手順を繰り返し実施する従来のガラス壁面構法と比較して、効率よくガラス壁面を構築できる。
【0025】
また、張力測定装置10は、前述の如くコンパクト構造なので、線材3の多点測定が可能になり、多数の出力データを一度に得ることができるので、ガラス壁面構法において、どの場所の線材にどの程度の張力を与えればよいか、一目で判断できる。
【0026】
図5は、第2の実施の形態に係る張力測定装置30の斜視図であり、図1〜図3に示した第1の実施の形態の張力測定装置10と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0027】
図5に示す張力測定装置30は、図1に示した張力測定装置10と略同一構造の張力測定装置10を覆うカバー32が開閉自在に設けられたことを特徴としている。このカバー32は、図5上で右側の固定ブロック12のクランプブロック14にピン34を介して回動自在に支持され、張力測定装置10を覆う場合には二点鎖線で示すように閉じられて、図5上で左側の固定ブロック12のクランプブロック14にねじ36によって固定される。なお、符号38は、センサ部20の歪みゲージ(不図示)と、外部ケーブル(不図示)とを接続するためのコネクタであり、カバー32に固定されている。
【0028】
図6、図7は、第3の実施の形態に係る張力測定装置40の斜視図であり、図1〜図3に示した第1の実施の形態の張力測定装置10と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0029】
同図に示す張力測定装置40の固定ブロック12は、一つのクランプブロック14と、このクランプブロック14に挿通されたU字状ボルト42とによって構成されている。U字状ボルト42の両端部にナット44、44を螺合し、このナット44、44を締め込んでいくことにより、U字状ボルト42とクランプブロック14の半円弧状溝12Aとの間で線材3がクランプされ、固定ブロック12、12が線材3に固定される。
【0030】
また、張力測定装置40のセンサ部46は、歪みゲージ18が貼り付けられたリング状部材(本例では真鍮製リング状部材)48と、このリング状部材48を固定ブロック12、12に連結するためのバー部材50、50から構成されている。
【0031】
かかる張力測定装置40によれば、線材に張力を与え線材が伸びると、リング状部材48がバー部材50、50に引っ張られることにより略楕円形状に歪み、その歪み量は、板状のセンサ板よりも大きいので、分解能が高くなる。
【0032】
センサ部材として本例のような真鍮製リング状部材48を採用することにより、図1に示した板状のセンサ板16と比較して、センサ部材に加わる力は小さく張力計を取り付ける時のボルト締め付けを気にすることなく、線材3とセンサー間にずれが生じることもなくなり、取付治具を簡素化でき、取付作業効率がよくなる。なお、符号52は、歪みゲージ18に接続されたケーブルである。
【0033】
【実施例】
センサ板として板厚:2.0mm、幅:5.0mm、断面積:10.0mm2 の普通鋼材(許容応力:235.2Pa)を適用した。
【0034】
また、線材(ケーブル)に与える最大の引張荷重を、58.8kNとした場合、この引張荷重に対しセンサ板の引張荷重が、約1.96kNであれば、応力は約196Paになる。よって、このセンサ板は、弾性範囲内でありセンサ板として使用可能である。
【0035】
歪みゲージとしては、センサ板の表裏に各々2枚貼り、出力を大きくしたセンサとしての分解能を高め、配線はホイートストンブリッジになるように配線した。すなわち、ホイートストンブリッジの隣合う二辺をアクティブゲージとダミーゲージとで構成した。本例では、前記普通鋼材での出力は2.6倍で出力される。
【0036】
よって、応力が196Pa時の歪み値εは、ε=σ/E(ただし、σは応力値、Eはヤング率)の式により、
ε=952×10−6となるので、
実際の出力値は、952×10−6×2.6=2475×10−6となる。
【0037】
以上の歪みゲージからなるセンサーを校正し、図4に示したような荷重と歪みとの関係を測定することで、直線性及びヒステリシスを知ることができ、センサーの精度を知ることができる。
【0038】
なお、センサ板として、リン青銅や熱伝導の低い黄銅(真鍮:許容応力:313.6Pa)に変更することで、黄銅のE(ヤング率:105.4GPa)が普通鋼材(ヤング率:205.8GPa)の約1/2になるので、断面積を20mm2 にすることができる。
【0039】
カラス壁面構法として、図8に示す隣接する4枚のガラス板1、1…の各辺部を突き合わせ、それらのガラス板1、1…の各々のコーナー部をジョイント部材2、2…によって点支持する点支持構法(DPG構法)において、上記のセンサ板を用いた本発明の張力測定装置を適用した。
【0040】
具体的には、図9に示す線材3、3…の中央部に対する対称位置であるA、B、C、Dの4箇所に、一対の固定ブロック12、12を線材3に着脱自在に固定し、一対の固定ブロック12、12に端部が連結されたセンサ板16とセンサ板16に取り付けられた歪みゲージ18とからなるセンサ部20を取り付けた。
【0041】
センサ部20から出力される信号は、1箇所に設置された演算回路22へ有線で伝送して集中的に管理し、演算回路22で算出された張力がディスプレイ24に表示されるように構成した。
【0042】
この構成によれば、各階層の線材3、3…に順次張力を付与しつつ、同時に、上記張力測定装置を取り付けた線材3、3…の張力を測定できるので、全体のバランスを見ながら各線材の張力を微調整できる。すなわち、所定値より張力が小さい線材3については、ターンバックル5を締める方向に操作して張力を高め、所定値より張力が大きい線材3については、ターンバックル5を緩める方向に操作して張力を低減できる。
【0043】
なお、張力測定装置の取り付けは、上記の取り付け位置に限られない。本発明の張力測定装置はコンパクトな構造なので、例えば最下層から最上層までの全ての階層の線材3、3…に取り付けて多点の張力を同時に測定し、全体のバランスを見ながら、線材の張力を適宜調整して所定の張力を付与できる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る線材の張力測定方法及びその装置によれば、線材に着脱自在に固定される一対の固定部材の間隔を可能な限り狭くできるので、全体構造をコンパクト化できる。また、線材の伸びに対応する歪み値に基づいて線材の張力を測定する装置なので、支点部材の当接位置によって出力データが変化する従来装置と比較して、測定精度が高くなる。
【0045】
更に、本発明に係る張力測定装置を用いたガラス壁面構法によれば、線材に張力を与えながら、すなわち、ガラス壁面を構築しながら線材の張力を得ることができるので、効率よくガラス壁面を構築できる。また、本発明の張力測定装置はコンパクト構造なので、線材の多点測定が可能になり、多数の出力データを一度に得ることができるので、ガラス壁面構法において、どの場所の線材にどの程度の張力を与えればよいか一目で判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る張力測定装置を示す斜視図
【図2】図1に示した張力測定装置の平面図
【図3】図1に示した張力測定装置のセンサ部の平面図
【図4】センサ部歪値に対するケーブル張力の関係を示す図
【図5】第2の実施の形態に係る張力測定装置を示す斜視図
【図6】第3の実施の形態に係る張力測定装置を示す斜視図
【図7】図6に示した張力測定装置の側面図
【図8】ガラス壁面構法の一実施例を示す斜視図
【図9】図8に示したガラス壁面のガラス板を支持する線材の配線構造を示す斜視図
【符号の説明】
1…ガラス板、2…ジョイント部、3…線材、4…支持体、5…ターンバックル、10、30、40…張力測定装置、12…固定ブロック(固定部材)、14…クランプブロック、16…センサ板(センサ部材)、18…歪みゲージ、20、46…センサ部(歪み測定手段)、22…演算回路(張力算出手段)、24…ディスプレイ(表示手段)、32…カバー、34…ピン、36…ねじ、42…U字状ボルト、44…ナット、48…真鍮製リング状部材、50…バー部材、52…ケーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルやロッド等の線材を使用してガラス板を建築物の躯体に支持させる際における線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーテンウォール構法等のガラス壁面構法を用いて、ガラス板を建築物の躯体側に支持させることにより、建築物の外壁をガラス板で構築する例が増えている。このようなガラス壁面構法として、図8の如く隣接する4枚のガラス板1、1…の各辺部を突き合わせ、それらのガラス板1、1…の各々のコーナ部をジョイント部材2、2…によって点支持する点支持構法(DPG構法)が知られており、その水平方向に配置された複数のジョイント部材2、2…が、図9に示す所定の張力で張り上げられた2本の線材3、3からなる支持体4を介して躯体側に支持されている。すなわち、ガラス板1、1…は、ジョイント部材2、2…及び線材3、3…を介して躯体側に支持されている。
【0003】
ところで、ガラス板1、1…を風荷重等の外圧に抗する剛性をもって支持するためには、線材3、3…を所定の張力で張設する必要があり、これは線材3に連結されているターンバックル5を操作することにより行われている。
【0004】
また、本願出願人は、線材3の張力を測定する張力測定装置を提案している。この張力測定装置によれば、張力が与えられた線材の一部を支持する3つの支点部材を有し、これらの支点部材のうちの中央の支点部材を、線材の軸方向と直交する方向に一定量変形させ、この時に中央の支点部材に作用する反力をロードセルにて測定し、この反力に基づいて線材の張力を測定する。(例えば、特許文献1参照)。また、張力測定装置による張力測定ポイントは、図9において線材3、3…の中央部に対する対称位置であるA、B、C、Dに設定されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−152369号公報(第2頁〜第3頁、図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記張力測定装置では、張力測定ポイントが同じであるにもかかわらず、出力されるデータの再現性が悪いという問題があった。これは、線材3に対する支点部材の当接位置が少しでもずれると、ロードセルにかかる荷重が変化することが原因であることが考えられる。
【0007】
また、従来の張力測定装置は、3つの支点部材をある程度の間隔をもって配置する必要があるために大型になり、これによって、多点を同時に測定することが困難で測定に手間がかかるという問題もあった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、構造がコンパクトで測定精度の高い線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、線材に着脱自在に固定される一対の固定部材、該一対の固定部材に端部が連結されたセンサ部材と該センサ部材に取り付けられた歪みゲージとからなる歪み測定手段、張力算出手段、及び表示手段を備えた張力測定装置によって線材の張力を測定する張力測定方法において、張力付与前の線材に前記一対の固定部材を固定することにより前記歪み測定手段を線材に取り付け、該線材に張力を付与することにより前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて前記張力算出手段が線材の張力を算出し、前記表示手段に出力することを特徴とする線材の張力測定方法(測定方法の発明)を提供する。
【0010】
また、本発明は、前記目的を達成するために、線材に着脱自在に固定される一対の固定部材と、該一対の固定部材に端部が連結されたセンサ部材及び該センサ部材に取り付けられた歪みゲージを有する歪み測定手段と、該歪み測定手段の前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて線材の張力を算出する張力算出手段と、該張力算出手段で算出された張力を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする線材の張力測定装置(測定装置の発明)を提供する。
【0011】
更に、本発明は、前記目的を達成するために、ガラス板支持用線材に所定の張力を付与してガラス壁面を構築するガラス壁面構法において、測定装置の発明の前記張力測定装置の前記一対の固定部材を、張力付与前の線材に固定して、該張力測定装置の前記歪み測定手段を線材に取り付け、該線材に張力を付与することにより前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて前記張力算出手段が線材の張力を算出し、該算出された張力が前記所定の張力に到達するまで線材に張力を付与することを特徴とするガラス壁面構法(壁面構法の発明)を提供する。
【0012】
測定方法の発明及び測定装置の発明によれば、まず、張力測定装置の一対の固定部材を、張力付与前の線材に固定することにより、一対の固定部材及びセンサ部材を介して歪みゲージを線材に取り付ける。次に、線材に張力を付与していくと、線材が伸びることによってセンサ部材に歪みが発生するので、このときに歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて、張力算出手段が線材の張力を算出し、表示手段に張力値を表示させる。
【0013】
本発明によれば、一対の固定部材の間隔は、その間にセンサ部材が配置できる間隔があればよいので、間隔を可能な限り狭くでき、これによって全体構造をコンパクト化できる。また、線材の伸びに対応する歪み値に基づいて線材の張力を測定することを測定原理としているので、支点部材の当接位置によって出力データが変化する従来装置と比較して、測定精度が高くなる。
【0014】
壁面構法の発明によれば、歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて張力算出手段が線材の張力を算出し、算出された張力が、ガラス板支持に適した所定の張力に到達するまで線材に張力を付与することを特徴とする。これにより、線材に張力を与えながら、すなわち、ガラス壁面を構築しながら線材の張力を得ることができるので、線材に張力を与え、この後に張力を測定するという段階的手順を繰り返して測定を実施する従来のガラス壁面構法と比較して、効率よくガラス壁面を構築できる。また、本発明の張力測定装置はコンパクト構造なので、線材の多点測定が可能になり、多数の出力データを一度に得ることができるので、ガラス壁面構法において、どの場所の線材にどの程度の張力を与えればよいか、一目で判断できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る線材の張力測定方法及びその装置並びに該装置を用いたガラス壁面構法の好ましい実施の形態を説明する。
【0016】
図1〜3は、第1の実施の形態に係る線材の張力測定装置10を示す図であり、これらの図に示す張力測定装置10は、線材3に着脱自在に固定される一対の固定ブロック(固定部材)12、12、一対の固定ブロック12、12に端部が連結されたセンサ板(センサ部材)16とセンサ板16に取り付けられた歪みゲージ18とからなるセンサ部(歪み測定手段)20、歪みゲージ18から出力される線材3の歪み値に対応した信号に基づいて線材3の張力を算出する演算回路(張力算出手段)22、及び演算回路22で算出された張力を表示するディスプレイ(表示手段)24から構成されている。
【0017】
固定ブロック12は、線材3が嵌合される半円弧状溝12Aが形成された一対のクランプブロック14、14から構成され、これらのクランプブロック14、14は、ボルト26、26によって互いに締結されることにより、線材3に強固に固定される。
【0018】
センサ板16は普通鋼材、真鍮、リン青銅等の材料で作られており、線材3の伸びに追従して容易に歪むことができる。センサ板16の中央部には、歪みゲージ18が貼り付けられている。歪みゲージ18は、センサ板16の表裏に各々2枚貼られ、ホイートストンブリッジになるように配線されている。すなわち、ホイートストンブリッジの隣合う二辺がアクティブゲージとダミーゲージとで構成されている。
【0019】
演算回路22は、図4に示すように、センサ部20によって得られる、センサ部歪値(μ)に対するケーブル(線材)の張力(ton)を示すテーブルが、その記憶部に予め記憶されている。この演算回路22によれば、センサ部20からセンサ部歪値が入力されると、そのセンサ部歪値に対応する張力を記憶部から読み出し、この張力を示す信号をディスプレイ24に出力する。ディスプレイ24は、この信号を受けて張力を数値表示する。なお、センサ部20から演算回路22への信号伝送方式は、有線でもよく無線でもよい。
【0020】
次に、前記の如く構成された張力測定装置10を使用したガラス壁面構法について説明する。
【0021】
まず、張力測定装置10の一対の固定ブロック12、12を、張力付与前の線材3の所定の位置に固定して、一対の固定ブロック12、12及びセンサ板16を介して歪みゲージ18を線材3に取り付ける。
【0022】
次に、線材3に張力を付与していくと、線材3が伸びることによってセンサ板16に歪みが発生する。このときに歪みゲージ18から出力される線材3の歪値(図4参照)に対応した信号に基づいて、演算回路22が線材3の張力を記憶部から読み出し(算出し)、ディスプレイ24にその張力値を数値表示させる。
【0023】
実施の形態の張力測定装置10によれば、一対の固定ブロック12、12の間隔は、その間にセンサ板16が配置できる間隔でよいので、間隔を可能な限り狭くでき、これによって全体構造をコンパクト化できる。また、線材3の伸びに対応する歪値に基づいて線材3の張力を測定することを測定原理としているので、支点部材の当接位置によって出力データが変化する従来装置と比較して、測定精度が高くなる。
【0024】
更に、この張力測定装置10を使用したガラス壁面構法によれば、線材3に張力を与えながら、すなわち、ガラス壁面を構築しながら線材3の張力を得ることができるので、線材3に張力を与え、この後に張力を測定するという段階的な手順を繰り返し実施する従来のガラス壁面構法と比較して、効率よくガラス壁面を構築できる。
【0025】
また、張力測定装置10は、前述の如くコンパクト構造なので、線材3の多点測定が可能になり、多数の出力データを一度に得ることができるので、ガラス壁面構法において、どの場所の線材にどの程度の張力を与えればよいか、一目で判断できる。
【0026】
図5は、第2の実施の形態に係る張力測定装置30の斜視図であり、図1〜図3に示した第1の実施の形態の張力測定装置10と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0027】
図5に示す張力測定装置30は、図1に示した張力測定装置10と略同一構造の張力測定装置10を覆うカバー32が開閉自在に設けられたことを特徴としている。このカバー32は、図5上で右側の固定ブロック12のクランプブロック14にピン34を介して回動自在に支持され、張力測定装置10を覆う場合には二点鎖線で示すように閉じられて、図5上で左側の固定ブロック12のクランプブロック14にねじ36によって固定される。なお、符号38は、センサ部20の歪みゲージ(不図示)と、外部ケーブル(不図示)とを接続するためのコネクタであり、カバー32に固定されている。
【0028】
図6、図7は、第3の実施の形態に係る張力測定装置40の斜視図であり、図1〜図3に示した第1の実施の形態の張力測定装置10と同一又は類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0029】
同図に示す張力測定装置40の固定ブロック12は、一つのクランプブロック14と、このクランプブロック14に挿通されたU字状ボルト42とによって構成されている。U字状ボルト42の両端部にナット44、44を螺合し、このナット44、44を締め込んでいくことにより、U字状ボルト42とクランプブロック14の半円弧状溝12Aとの間で線材3がクランプされ、固定ブロック12、12が線材3に固定される。
【0030】
また、張力測定装置40のセンサ部46は、歪みゲージ18が貼り付けられたリング状部材(本例では真鍮製リング状部材)48と、このリング状部材48を固定ブロック12、12に連結するためのバー部材50、50から構成されている。
【0031】
かかる張力測定装置40によれば、線材に張力を与え線材が伸びると、リング状部材48がバー部材50、50に引っ張られることにより略楕円形状に歪み、その歪み量は、板状のセンサ板よりも大きいので、分解能が高くなる。
【0032】
センサ部材として本例のような真鍮製リング状部材48を採用することにより、図1に示した板状のセンサ板16と比較して、センサ部材に加わる力は小さく張力計を取り付ける時のボルト締め付けを気にすることなく、線材3とセンサー間にずれが生じることもなくなり、取付治具を簡素化でき、取付作業効率がよくなる。なお、符号52は、歪みゲージ18に接続されたケーブルである。
【0033】
【実施例】
センサ板として板厚:2.0mm、幅:5.0mm、断面積:10.0mm2 の普通鋼材(許容応力:235.2Pa)を適用した。
【0034】
また、線材(ケーブル)に与える最大の引張荷重を、58.8kNとした場合、この引張荷重に対しセンサ板の引張荷重が、約1.96kNであれば、応力は約196Paになる。よって、このセンサ板は、弾性範囲内でありセンサ板として使用可能である。
【0035】
歪みゲージとしては、センサ板の表裏に各々2枚貼り、出力を大きくしたセンサとしての分解能を高め、配線はホイートストンブリッジになるように配線した。すなわち、ホイートストンブリッジの隣合う二辺をアクティブゲージとダミーゲージとで構成した。本例では、前記普通鋼材での出力は2.6倍で出力される。
【0036】
よって、応力が196Pa時の歪み値εは、ε=σ/E(ただし、σは応力値、Eはヤング率)の式により、
ε=952×10−6となるので、
実際の出力値は、952×10−6×2.6=2475×10−6となる。
【0037】
以上の歪みゲージからなるセンサーを校正し、図4に示したような荷重と歪みとの関係を測定することで、直線性及びヒステリシスを知ることができ、センサーの精度を知ることができる。
【0038】
なお、センサ板として、リン青銅や熱伝導の低い黄銅(真鍮:許容応力:313.6Pa)に変更することで、黄銅のE(ヤング率:105.4GPa)が普通鋼材(ヤング率:205.8GPa)の約1/2になるので、断面積を20mm2 にすることができる。
【0039】
カラス壁面構法として、図8に示す隣接する4枚のガラス板1、1…の各辺部を突き合わせ、それらのガラス板1、1…の各々のコーナー部をジョイント部材2、2…によって点支持する点支持構法(DPG構法)において、上記のセンサ板を用いた本発明の張力測定装置を適用した。
【0040】
具体的には、図9に示す線材3、3…の中央部に対する対称位置であるA、B、C、Dの4箇所に、一対の固定ブロック12、12を線材3に着脱自在に固定し、一対の固定ブロック12、12に端部が連結されたセンサ板16とセンサ板16に取り付けられた歪みゲージ18とからなるセンサ部20を取り付けた。
【0041】
センサ部20から出力される信号は、1箇所に設置された演算回路22へ有線で伝送して集中的に管理し、演算回路22で算出された張力がディスプレイ24に表示されるように構成した。
【0042】
この構成によれば、各階層の線材3、3…に順次張力を付与しつつ、同時に、上記張力測定装置を取り付けた線材3、3…の張力を測定できるので、全体のバランスを見ながら各線材の張力を微調整できる。すなわち、所定値より張力が小さい線材3については、ターンバックル5を締める方向に操作して張力を高め、所定値より張力が大きい線材3については、ターンバックル5を緩める方向に操作して張力を低減できる。
【0043】
なお、張力測定装置の取り付けは、上記の取り付け位置に限られない。本発明の張力測定装置はコンパクトな構造なので、例えば最下層から最上層までの全ての階層の線材3、3…に取り付けて多点の張力を同時に測定し、全体のバランスを見ながら、線材の張力を適宜調整して所定の張力を付与できる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る線材の張力測定方法及びその装置によれば、線材に着脱自在に固定される一対の固定部材の間隔を可能な限り狭くできるので、全体構造をコンパクト化できる。また、線材の伸びに対応する歪み値に基づいて線材の張力を測定する装置なので、支点部材の当接位置によって出力データが変化する従来装置と比較して、測定精度が高くなる。
【0045】
更に、本発明に係る張力測定装置を用いたガラス壁面構法によれば、線材に張力を与えながら、すなわち、ガラス壁面を構築しながら線材の張力を得ることができるので、効率よくガラス壁面を構築できる。また、本発明の張力測定装置はコンパクト構造なので、線材の多点測定が可能になり、多数の出力データを一度に得ることができるので、ガラス壁面構法において、どの場所の線材にどの程度の張力を与えればよいか一目で判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る張力測定装置を示す斜視図
【図2】図1に示した張力測定装置の平面図
【図3】図1に示した張力測定装置のセンサ部の平面図
【図4】センサ部歪値に対するケーブル張力の関係を示す図
【図5】第2の実施の形態に係る張力測定装置を示す斜視図
【図6】第3の実施の形態に係る張力測定装置を示す斜視図
【図7】図6に示した張力測定装置の側面図
【図8】ガラス壁面構法の一実施例を示す斜視図
【図9】図8に示したガラス壁面のガラス板を支持する線材の配線構造を示す斜視図
【符号の説明】
1…ガラス板、2…ジョイント部、3…線材、4…支持体、5…ターンバックル、10、30、40…張力測定装置、12…固定ブロック(固定部材)、14…クランプブロック、16…センサ板(センサ部材)、18…歪みゲージ、20、46…センサ部(歪み測定手段)、22…演算回路(張力算出手段)、24…ディスプレイ(表示手段)、32…カバー、34…ピン、36…ねじ、42…U字状ボルト、44…ナット、48…真鍮製リング状部材、50…バー部材、52…ケーブル
Claims (3)
- 線材に着脱自在に固定される一対の固定部材、該一対の固定部材に端部が連結されたセンサ部材と該センサ部材に取り付けられた歪みゲージとからなる歪み測定手段、張力算出手段、及び表示手段を備えた張力測定装置によって線材の張力を測定する張力測定方法において、
張力付与前の線材に前記一対の固定部材を固定することにより前記歪み測定手段を線材に取り付け、
該線材に張力を付与することにより前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて前記張力算出手段が線材の張力を算出し、前記表示手段に出力することを特徴とする線材の張力測定方法。 - 線材に着脱自在に固定される一対の固定部材と、
該一対の固定部材に端部が連結されたセンサ部材及び該センサ部材に取り付けられた歪みゲージを有する歪み測定手段と、
該歪み測定手段の前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて線材の張力を算出する張力算出手段と、
該張力算出手段で算出された張力を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする線材の張力測定装置。 - ガラス板支持用線材に所定の張力を付与してガラス壁面を構築するガラス壁面構法において、
請求項2に記載の前記張力測定装置の前記一対の固定部材を、所定の張力付与前の線材に固定して、該張力測定装置の前記歪み測定手段を線材に取り付け、
該線材に張力を付与することにより前記歪みゲージから出力される線材の歪み値に対応した信号に基づいて前記張力算出手段が線材の張力を算出し、該算出された張力が前記所定の張力に到達するまで線材に張力を付与することを特徴とするガラス壁面構法。
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