JP3974361B2 - ジェット推進艇 - Google Patents

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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H11/00Marine propulsion by water jets
    • B63H11/02Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
    • B63H11/10Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water having means for deflecting jet or influencing cross-section thereof
    • B63H11/107Direction control of propulsive fluid
    • B63H11/113Pivoted outlet

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船尾にジェット推進機を備え、このジェット推進機の後方に水を噴射するジェットノズルを設け、このジェットノズルから噴射した水流の向きを調整するために、ジェットノズルにステアリングノズルをスイング自在に支持したジェット推進艇に関する。
【0002】
【従来の技術】
ジェット推進艇として、例えば特開平2−254094号公報「水噴射式船舶推進機の前後進切換装置」が知られている。以下、この公報に示す図1を次図に再掲(但し、符号は振り直す)してジェット推進艇を詳しく説明する。
【0003】
図10は従来のジェット推進艇の断面図であり、ジェット推進艇100は、船尾101にジェット推進機102を備え、ジェット推進機102の後方にジェットノズル103を設け、このジェットノズル103の出口103a側にステアリングノズル104の入口104a側を被せ、ステアリングノズル104の入口104a側とジェットノズル103の出口103a側とを上下の支持ボルト105,105でスイング自在に連結したものである。
【0004】
ジェット推進艇100によれば、ジェット推進機102のインペラ102aを駆動することで、吸込口106から水を取入れ、取入れた水をジェットノズル103から噴射し、この噴射した水をステアリングノズル104の出口104bから噴射することにより推進することができる。
また、ジェット推進艇100の推進の際に、ステアリングノズル104を上下の支持ボルト105,105を中心にして左右方向にスイングさせることにより、ジェット推進艇100を左右方向に旋回することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ジェット推進艇100によれば、ステアリングノズル104を上下の支持ボルト105,105を中心にして左右方向にスイングさせた際に、ステアリングノズル104の入口104a側の内周がジェットノズル103の出口103a側の外周に干渉することを防ぐ必要がある。
【0006】
このため、ステアリングノズル104の入口104a側の内周を、ジェットノズル103の出口103a側の外周からある程度大きく離す必要がある。
これにより、ステアリングノズル104の入口104a側の外周が比較的大きくなり、そのことがステアリングノズル104を艇底101に近づける妨げになる。
【0007】
ステアリングノズル104が艇底101から離れると、ジェット推進機102のインペラ102aを高い位置に備えることになり、吸込口106からインペラ102aまでの吸込通路の曲率が大きくなり、吸込んだ水を円滑にインペラ102a側に導入することが難しく、例えばジェット推進機102にキャビティションが発生してしまい、そのことがジェット推進艇100を効率よく推進させる妨げになる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ステアリングノズルを艇底に近づけることにより、ジェット推進艇を効率よく推進することができるジェット推進艇を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1は、エンジンで駆動するジェット推進機を船尾に備え、このジェット推進機の後方に水を噴射するジェットノズルを設け、このジェットノズルから噴射した水流の向きを調整するために、ジェットノズルにステアリングノズルをスイング自在に支持したジェット推進艇において、ジェットノズルの出口にステアリングノズルの入口を被せるとともに、ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくし、ステアリングノズルは、上下の支持ボルトを中心にして左右方向にスイング自在であることを特徴とする。
【0010】
ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくしたことで、ステアリングノズルを艇底に近づけることができる。これにより、ジェット推進機を艇底に近づけることが可能になり、吸込口からジェット推進機まで延びる吸入通路の曲率を小さくして、吸入通路を緩やかなカーブにすることができる。このため、吸込口から吸込んだ水をジェット推進機まで円滑に導くことができるので、例えばキャビティションの発生を防ぐことができ、水ジェットを効率よく噴射することができる。
【0011】
加えて、横径に比較して縦径を小さくすることで、横径を大きく確保することができる。このため、上下の支持ボルトを中心にして左右方向にスイング自在であるステアリングノズルの操舵角を規定量に確保することができ、ジェット推進艇の旋回性能を十分に確保することができる。
【0012】
ところで、ジェット推進艇を好適に推進させるためには、ジェット水を噴射するノズルは円形であることが望ましい。そこで、請求項1では、ジェットノズルの出口にステアリングノズルの入口を被せることにした。
これにより、ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくしても、この部位を水流から切離すことができるので、ノズル内の水流に悪影響を与えることを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の側面図である。
ジェット推進艇10は、艇体11の前部12に燃料タンク14を取付け、この燃料タンク14の後方にエンジン15を設け、このエンジン15の後方にジェット推進機室16を設け、このジェット推進機室16でかつ船尾11aにジェット推進機20を設け、このジェット推進機20の後方にステアリングノズル30を備え、このステアリングノズル30を操作する操舵ハンドル40を燃料タンク14の上方に取付け、操舵ハンドル40の後方にシート17を備える。
【0014】
図2は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の要部拡大図である。
ジェット推進機20は、艇底13の吸込口13aから後方へ延びたハウジング21を有し、このハウジング21内にインペラ22を回転自在に取り付け、インペラ22をエンジン15(図1に示す)の駆動軸23に連結したものである。
【0015】
ステアリングノズル30は、ハウジング21の後端(すなわち、ジェットノズル24の出口25)に左右方向にスイング自在に取付けた部材である。このステアリングノズル30にアーム35を介して操作ケーブル42を連結し、操作ケーブル42を操舵ハンドル40(図1に示す)に連結することにより、操舵ハンドル40で操作ケーブル42を操作してステアリングノズル30を上下の支持ボルト26,26を中心にして左右方向にスイングすることができる。
【0016】
このように構成したジェット推進艇10によれば、図1に示す燃料タンク14からエンジン15に燃料を供給してエンジン15を駆動し、このエンジン15の駆動力を駆動軸23を介してインペラ22に伝え、インペラ22を回転することにより艇底13の吸込口13aから水を吸引し、吸引した水をハウジング21の後端、すなわちジョイントノズル24の出口25を通してステアリングノズル30の出口31から噴射水を噴射して推進することができる。
この際に、操舵ハンドル40(図1参照)で操作ケーブル42を操作してステアリングノズル30を上下の支持ボルト26,26を中心にして左右方向にスイングすることで、艇体11を左右に旋回することができる。
【0017】
なお、ジェット推進機10は、艇体11の推進姿勢を好適に保つためにステアリングノズル30をジェットノズル24の軸線に対して後方に向けて上がり勾配に配置している。このように、ステアリングノズル30を後方に向けて上がり勾配に配置するために、上下の支持ボルト26,26を鉛直線29に対して傾斜角θ1だけ傾斜させている。
【0018】
図3は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の要部を示す分解斜視図である。
ジェットノズル24は、後方に向って漸次縮径するように形成した円錐台状の筒体であり、ハウジング21の後端部を構成する部材である。このジェットノズル24は、出口25の外周25aに上下のボス28,28を備え、上下のボス28,28にそれぞれ取付用の雌ねじ28a,28a(上側のみを図示する)を形成した部材である。
【0019】
ステアリングノズル30は、ジェットノズル24と同様に、後方に向って漸次縮径するように形成した円錐台状の筒体であり、入口32側の上下にそれぞれ平坦部33,33(上側のみを図示する)を形成し、上下の平坦部33,33にそれぞれ取付孔34,34を形成し、入口32側の右側壁にアーム35を備える。
【0020】
このステアリングノズル30をジェットノズル24に取付ける際には、ステアリングノズル30の入口32側をジェットノズル24の出口25側に被せ、上下の平坦部33,33の取付孔34,34にそれぞれ上下の支持ボルト26,26を差込み、これらの差込んだ支持ボルト26,26をジェットノズル24の上下の雌ねじ28a,28aにねじ結合する。これにより、ステアリングノズル30を左右方向にスイング自在に取付けることができる。
【0021】
一方、アーム35の先端に取付ロッド36を取付け、取付ロッド36にジョイント37の貫通孔37aを差込んだ後、取付ロッド36にワッシャ38aを差込み、ナット38b、ロックナット38cを順にねじ結合することにより、アーム35に操作ケーブル42を連結することができる。
このステアリングノズル30は、入口32の径(入口径)を横径D1に比較して縦径D2を小さく形成したものである。
【0022】
なお、操作ケーブル42を操舵ハンドル40のアーム41に連結することにより、操舵ハンドル40で操作ケーブル42を操作して、ステアリングノズル30を左右方向にスイングすることができる。
【0023】
図4は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の要部を示す平面図である。
ステアリングノズル30の入口32の径(入口径)を横径D1に比較して縦径D2(図3に示す)を小さく形成することで、縦径D2を小さく抑えながら横径D1を大きく設定することが可能になる。これにより、ジェットノズル24の出口25側の外周25aとステアリングノズル30の入口32側の内周32aとの左右の間隔S1,S1を比較的大きく確保することができる。
このため、操作ケーブル42でステアリングノズル30を上下の支持ボルト26,26を中心にして左右方向にスイングさせる際に、ステアリングノズル30の傾斜角を大きく確保することができる。
【0024】
加えて、ジェットノズル24の出口25側にステアリングノズル30の入口32側を被せることにした。これにより、ステアリングノズル30での入口32側の径を、横径D1に比較して縦径D2を小さくしても、入口32側をジェットノズル24の出口25側で、水流から切離すことができる。
従って、ノズル内を流れる水流に悪影響を与えることを防止して、ジェット推進艇10を好適に推進させることができる。
【0025】
図5(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)を構成するステアリングノズルの入口形状を説明する正面図であり、(a)は比較例を示し、(b)は実施形態を実施例として説明する。
(a)において、ステアリングノズル110の入口111を円形に形成することで、ステアリングノズル110の入口111の内周111aとジェットノズル24の出口25の外周25aとの間の間隔S2をある程度大きく確保することができ、ステアリングノズル110の操舵角を規定量に確保することができる。
【0026】
しかし、ステアリングノズル110の入口111を円形に形成することで、ステアリングノズル110の入口111側の高さ寸法が、入口111の径Dと同一になり大きくなってしまう。このため、ステアリングノズル110が艇底から離れることになり、ジェット推進機も艇底から離れることになる。よって、吸込口からジェット推進機まで延びる吸入通路の曲率が大きくなってしまい、吸入通路を緩やかなカーブにすることができない。
これにより、吸込口から吸込んだ水を円滑にジェット推進機のインペラ側に導入することが難しく、例えばジェット推進機にキャビティションが発生してしまい、そのことがジェット推進艇を効率よく推進させる妨げになる。
【0027】
ここで、ステアリングノズル110を艇底に近づけるために、ステアリングノズル110の入口111側の径を小さくすることも考えられるが、ステアリングノズル110の入口111の径を小さく設定すると、ステアリングノズル110の入口111の内周とジェットノズル24の出口25の外周25aとの間の間隔S2が小さくなってしまう。
【0028】
このため、ステアリングノズル110の傾斜角を十分に確保するすることができないので、ステアリングノズル110が所定角まで傾斜する前に、ステアリングノズル110の入口111の内周がジェットノズル24の出口25の外周25aに当接してしまい、十分な操舵角を確保することはできない。
【0029】
(b)において、ステアリングノズル30の入口32の上下に平坦部33,33をそれぞれ幅W1,W1で形成することで、入口32の径を、横径D1に比較して縦径D2を小さくすることで、ステアリングノズル30の高さを抑えることがでいるので、ステアリングノズル30を艇底13(図2に示す)に近づけることができる。
【0030】
ステアリングノズル30を艇底13に近づけることで、ジェット推進機20(図2に示す)を艇底13に近づけることができる。よって、吸込口13aからジェット推進機20まで延びる吸入通路(ハウジングの一部)の曲率を小さくして、吸入通路を緩やかなカーブにすることができる。
このため、吸込口13aから吸込んだ水をジェット推進機20まで円滑に導くことができるので、例えばキャビティションの発生を防ぐことができ、水ジェットを効率よく噴射することができる。従って、ジェット推進艇10を効率よく推進することができる。
【0031】
加えて、横径D1を大きく確保することができるので、ステアリングノズル30の入口32の内周32aとジェットノズル24の出口25の外周25aとの間の間隔S3を大きく確保することができ、ステアリングノズル30の操舵角を規定量に確保することができる。このため、ジェット推進艇10の旋回性能を良好に保つことができる。
【0032】
次に、ジェット推進艇10に備えたステアリングノズル30の作用を図6に基づいて説明する。
図6(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)に備えたステアリングノズルの操舵角を説明した図である。
(a)に示すように、ステアリングノズル30の入口径を横径D1に比較して縦径D2(図3に示す)を小さく形成することで、ジェットノズル24の出口25の外周25aとステアリングノズル30の入口32側の内周32aとの左右の間隔S1,S1を比較的大きく確保することができる。
【0033】
(b)は、ステアリングノズル30を左操舵した状態を実線で示し、ステアリングノズル30を右操舵した状態を想像線で示す。ステアリングノズル30は左右の操舵角θ2,θ2を各々大きく確保することができる。
加えて、ステアリングノズル30の入口径を横径D1((a)に示す)に比較して縦径D2(図3に示す)を小さく形成することで、ジェット水流の当たる角度を変えることができ、操舵力を小さくすることができる。
【0034】
次に、ステアリングノズル30を鋳造するための鋳造型50を図7に基づいて説明する。
図3に戻って、ジェットノズル24の筒部本体は、同じ形状のもので多種のモデル(機種)に対応することができる。しかし、ジェットノズル24のなかで、ステアリングノズル30を取付ける部位、すなわち上下のボス部28,28の位置はモデル毎に変える必要がある。
このため、上下のボス部28,28を中子で形成するようにして、中子を変えるだけで、ジェットノズル24の基本部分の鋳造型を共通化することができるようにした。以下、この例を図7に基づいて詳しく説明する。
【0035】
図7(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)を構成するステアリングノズル30の鋳造型50について説明した図である。
(a)において、鋳造型50の上型(可動型)51及び下型(固定型)52に、上下の中子53,54をセットする。
ここで、上下の中子53,54は、それぞれ上下のボス28,28(図3参照)を形成する凹部53a,54aを、図3に示すステアリングノズル30の出口31側に寄せた状態、すなわち距離L1の位置に成形したものである。
【0036】
この状態で、鋳造型50を型締めした後、キャビティ55内に溶湯を矢印の如く充填することで、上型51、下型52及びジェットノズル24内側の中子(図示せず)でステアリングノズル30の円錐台の筒体を成形するとともに、上下の中子53,54で上下のボス28,28を成形する。
これにより、上下のボス28,28をステアリングノズル30の出口31側に寄せた状態に成形することができる。
【0037】
(b)において、鋳造型60の上型(可動型)51及び下型(固定型)52に、上下の中子63,64をセットする。
ここで、上下の中子63,64は、それぞれ上下のボス28,28(図3参照)を形成する凹部63a,64aを、図3に示すステアリングノズル30の出口31側からある程度離した状態、すなわち距離L2の位置に成形したものである。
【0038】
この状態で、鋳造型60を型締めした後、キャビティ65内に溶湯を充填することで、上型51、下型52及びジェットノズル24内側の中子(図示せず)でステアリングノズル30の円錐台の筒体を成形するとともに、上下の中子63,64で上下のボス28,28を成形する。
これにより、上下のボス28,28をステアリングノズル30の出口31側からある程度離した状態に成形することができる。
【0039】
図7(a),(b)に示すように、ステアリングノズル30を鋳造する際に、上下の中子53,54,63,64を交換するだけの簡単な作業で、一種の鋳造型を多種のモデルに対応させることができるので、ステアリングノズル30を鋳造するための鋳造型の設備費を抑えることができる。
【0040】
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
図8は本発明に係るジェット推進艇(第2実施形態)の要部を示す側面図であり、理解を容易にするために、図3に示すアーム35、ジョイント37及び操作ケーブル42などを省略して説明する。
【0041】
ジェット推進艇70は、第1実施形態のジェット推進艇10(図2に示す)と同様に、推進力を効率よく得るためにステアリングノズル71をジェットノズル24の軸線に対して後方に向けて上がり勾配に配置している。
ステアリングノズル71を後方に向けて上がり勾配とするために、ステアリングノズル71をジェットノズル24に取付ける上下の支軸ボルト26,26を鉛直線72に対して傾斜角θ1だけ傾斜させている。
【0042】
このため、図示のようにステアリングノズル71を操舵角θ3だけ右側にスイングさせた際には、ステアリングノズル71の右側端部25bは、ジェットノズル24の軸線24aに対してステアリングノズル71の入口73側において距離Hだけ下降する。すなわち、ステアリングノズル71は、軸線71aに対して距離Hだけ上方の部位76がジェットノズル24に当接することになる。
【0043】
そこで、ステアリングノズル71は、入口73側において軸線71aから距離Hだけ上方の部位75,76(部位75は軸線75aに対して部位76に対称の部位である)間の幅を最大幅とすることが好ましい。この例を、図9で説明する。
【0044】
図9は本発明に係るジェット推進艇(第2実施形態)のステアリングノズルを示す正面図である。
ステアリングノズル71は軸線71aに対して距離Hだけ上方の部位75,76がジェットノズル24の出口25の外周25a(図8参照)に当接することになる。このため、第2実施形態では、ステアリングノズル71は軸線71aに対して距離Hだけ上方の部位75,76を最大幅W2に広げるように構成した。
これにより、ステアリングノズル71の左右の操舵角をより一層大きく確保することができ、ジェット推進艇70の旋回性能をより一層良好に確保することができる。
【0045】
なお、前記第1実施形態では、ステアリングノズル30の入口32側を上下端を平坦にした形状、すなわち長円にした例について説明したが、ステアリングノズル30の入口32側の形状は、これに限らないで、例えば楕円にすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、エンジンで駆動するジェット推進機を船尾に備え、このジェット推進機の後方に水を噴射するジェットノズルを設け、このジェットノズルから噴射した水流の向きを調整するために、ジェットノズルにステアリングノズルをスイング自在に支持したジェット推進艇において、ジェットノズルの出口にステアリングノズルの入口を被せるとともに、ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくし、ステアリングノズルは、上下の支持ボルトを中心にして左右方向にスイング自在とした。
先ず、ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくしたことで、ステアリングノズルを艇底に近づけることができる。これにより、ジェット推進機を艇底に近づけることが可能になり、吸込口からジェット推進機まで延びる吸入通路の曲率を小さくして、吸入通路を緩やかなカーブにすることができる。
このため、吸込口から吸込んだ水をジェット推進機まで円滑に導くことができるので、例えばキャビティションの発生を防ぐことができる。従って、水ジェットを効率よく噴射することができるので、ジェット推進艇を好適に推進させることができる。
【0047】
加えて、横径に比較して縦径を小さくすることで、横径を大きく確保することができる。このため、支持ボルトを中心にして左右方向にスイング自在であるステアリングノズルの操舵角を規定量に確保することができ、ジェット推進艇の旋回性能を十分に確保することができる。
【0048】
さらに、ジェットノズルの出口にステアリングノズルの入口を被せることにした。これにより、ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくしても、この部位をジェットノズルの出口で、水流から切離すことができる。
従って、、ノズル内を流れる水流に悪影響を与えることを防止でき、ジェット推進艇を好適に推進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の側面図
【図2】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の要部拡大図
【図3】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の要部を示す分解斜視図
【図4】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)の要部を示す平面図
【図5】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)を構成するステアリングノズルの入口形状を説明する正面図
【図6】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)に備えたステアリングノズルの操舵角を説明した図
【図7】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)を構成するステアリングノズル30の鋳造型50について説明した図
【図8】本発明に係るジェット推進艇(第2実施形態)の要部を示す側面図
【図9】本発明に係るジェット推進艇(第2実施形態)のステアリングノズルを示す正面図
【図10】従来のジェット推進艇の断面図
【符号の説明】
10…ジェット推進艇、11…艇体、11a…船尾、20…ジェット推進機、24…ジェットノズル、25…ジェットノズルの出口、30…ステアリングノズル、32…ステアリングノズルの入口、D1…ステアリングノズル入口の横径、D2…ステアリングノズル入口の縦径。

Claims (1)

  1. エンジンで駆動するジェット推進機を船尾に備え、このジェット推進機の後方に水を噴射するジェットノズルを設け、このジェットノズルから噴射した水流の向きを調整するために、ジェットノズルにステアリングノズルをスイング自在に支持したジェット推進艇において、
    前記ジェットノズルの出口に前記ステアリングノズルの入口を被せるとともに、ステアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径を小さくし、
    前記ステアリングノズルは、上下の支持ボルトを中心にして左右方向にスイング自在である、
    ことを特徴とするジェット推進艇。
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