JP3973476B2 - 周波数を使用したステータスの伝送 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の転送に関するものであり、とりわけ、いくつかの所定の周波数の1つを伝送することによるステータス情報の転送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子システムは、一般に、転送しなければならない、システム内部及びシステム外部に関する膨大な量の情報を発生し、処理する。情報を転送するためのバス・アーキテクチャが数多く存在する。例えば、ディジタル2進数字として符号化された情報を転送するために、並列及び直列データ・バスが用いられるが、情報を生成、伝送、及び、復号化するためにマイクロプロセッサまたは多くの電気回路を必要とする。伝送される情報がそれほど多様でなければ、それぞれが情報の特定の単一ビットの転送に割り当てられた、いくつかの専用ステータスラインを利用することも可能である。しかし、これらの解決策には、多くの電気コンポーネント及び導電体が必要とされるので、システムのコスト、複雑性が増し、信頼性が低下することになる。
【0003】
例えば、複雑な電子システムは、比較的単純なモジュール式コンポーネントを用いて設計される場合が多い。これによって、テスト及び修理がより単純に、より低コストになり、しかも、設計プロセスが促進されることになる。電子モジュールは、互いに接続されて、システム全体に機能性または冗長性を付加する。うまく設計されたモジュール式電子システムの場合、システムの動作中に、システムの動作を妨げることなく、故障モジュールの交換が可能である場合が多い。
【0004】
システムの単一部分で収集して、ユーザに提示することが可能なステータス情報のような情報は、一般に、モジュール間で転送しなければならない。できるだけ単純かつ信頼できるように設計された電源のようなモジュールは、比較的限られた量の情報を他のモジュールに対して転送する。転送される全情報は、モジュールが可能性のある少数の状態のうちどの状態にあるかの表示から構成することができる。モジュールからの情報を転送するためのマイクロプロセッサベースのメッセージ通信システムは、残りのモジュールよりも故障しやすい可能性がある。同様に、とりわけ、取り外し可能なモジュールの場合、複数の専用ステータスラインを利用して情報を転送すると、不良接続の確立が高くなり、故障を生じやすい。以上の及びその他の欠点によって、電子システムにおける情報の転送方法は、多くの目的にとって不十分なものになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、複雑なバス・アーキテクチャを必要とせずに、単一の導電体または伝送媒体を介して情報を伝送するためのシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明には情報の転送方法も含まれる。本発明の方法には、情報を一定周波数に変換して、情報を一定周波数で表すようにするステップと、一定周波数を送信するステップと、一定周波数を解釈して、情報を回復するステップ、が含まれる。
【0007】
本発明には、「情報−一定周波数変換器」に接続された情報源と、情報−一定周波数変換器に接続された送信器と、送信器にリンクされた(すなわち、電気的に直接または遠隔で結合された)受信器と、受信器に接続された一定周波数インタープリターを備える情報転送装置も含まれる。
【0008】
本発明には、さらに他の態様の情報転送装置も含まれる。この装置には、複数のディジタル出力を備えた電子装置が含まれている。これらの複数のディジタル出力の各々は、ある所定の情報ビットを伝送するため確保されている。この情報転送装置には、また、クロック入力、複数のプリセット入力、及び、リップル桁上げ(リップルキャリー)出力を備えたプリセット可能な2進カウンタも含まれている。電子装置の複数のディジタル出力は、カウンタの複数のプリセット入力に接続される。発振器は、カウンタのクロック入力に接続される。コンピュータ・プロセッサが、2進カウンタのリップル桁上げ出力に結合される。コンピュータで実行可能なプログラム・コードが、コンピュータ・プロセッサに関連づけられており、このコードには、リップル桁上げ出力からの一定周波数を測定するためのコードと、一定周波数と複数の周波数範囲を比較して、その一定周波数が、複数の周波数範囲のどの周波数範囲内に含まれるかを識別するためのコードが含まれている。例示的、かつ現在のところ好適な本発明の実施態様を添付図面を参照して以下に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
周波数を利用して情報を転送する典型的な電子システムが、図1のブロック図に示されている。情報源10は、情報の宛先14に転送されるべき情報12を送り出す。転送される情報12は、情報のビットが、1または0で表現されるディジタル形式であるのが望ましい。また、情報12は、符号化されず、各情報ビットが単一の専用の導電体(例えば、16、20、22、及び、24)上を伝送し、ディジタルの1または0が、導電体16〜24における2つの異なる電圧レベルによって表されるようにするのが望ましい。
【0010】
周波数変換器26は、非符号化ディジタル情報を、システム全体に転送または伝送することが可能な特定の一定周波数に変換する。可能性のある各周波数は、異なる情報状態または内容に対応する。例えば、図1に例示した典型的なシステムの場合、4ビットの情報を4つの導電体16、20、22、及び、24で伝送することが可能である。4つのディジタル・ビットは、0000、0001、0010...1111によって表される、可能性のある16の状態の任意の1つとすることが可能である。従って、周波数変換器26は、非符号化情報12の状態に従って、16の周波数の1つを発生する(この意味で、以下では周波数変換器26を周波数発生器26とも記載する)。発生される周波数は、方形波、すなわち、規則的な時間間隔で2つの異なるレベル間で振動する電圧が望ましい。この周波数は、可能性のある情報状態のそれぞれについて一定である、すなわち、各情報状態が、単一の特定の周波数に関連していることが望ましい。しかし、さらに詳細に後述するように、周波数は、許容差が大きいことが望ましく、これによって、周波数の発生及び解釈に必要とされる電気コンポーネントのコストが下がる。この結果、周波数は、転送される情報にエラーを導入することなく、ある検出範囲またはウィンドウ内においてドリフトすることが許容される。
【0011】
周波数という用語は、1秒間に、電圧が低から高に移行して、低に戻るサイクル回数といった、所与の時間期間内に、電圧レベルが変化する回数を表す。この例では、電圧サイクルが1秒間に80回であれば、周波数は80Hzである。しかし、周波数を用いて情報を転送するための方法及びシステムは、周波数を発生して、情報を表すことが可能であり、その周波数を測定することが可能である限り、周波数の特定の定義に制限されるものではない。
【0012】
一定周波数すなわち符号化情報は、導電体30によって転送、すなわち伝送されるのが望ましい。代替的には、周波数を、無線送信のような他の任意の適合する手段によって転送することが可能である。望ましい実施態様では、単一の導電体30が示されている点に留意されたい。これは、システム内の各種構成要素が共通アースを共用するものと仮定している。これがそうではない場合には、例えば、構成要素間に接地線を追加するとか、あるいは、差動信号また無線送信によるような、異なるタイプの伝送を利用するといった、既知の任意の方法を使用して、共通アースの欠如を補償することが可能である。周波数が宛先で測定可能である限り、任意の適合する方法によって、周波数を、任意の数のポイント間で伝送することが可能である。
【0013】
周波数インタープリター32は、一定周波数を受信して解釈することによって、もとの情報34を回復する。こうして、情報34を、4つの導電体36、40、42、及び、44によって情報の宛先14に伝送することが可能になる。
【0014】
周波数を用いた情報転送によって、遠隔の独立した電子システム間、または、モジュール式電子システムにおけるモジュール(例えば、46と48)間といった、電子システムの部分間における情報の共用が容易になる。例えば、ステータス情報を、モジュール式冗長電源46から処理モジュール48に転送することができる。
【0015】
図2の、周波数を使用した情報の転送プロセスを示すフローチャートには、情報を周波数に変換するステップ(50)と、その周波数を伝送するステップ(52)が含まれている。周波数は、その宛先で受信され(54)、周波数を解釈して(56)、もとの情報が回復される。
【0016】
周波数を用いた情報転送は、とりわけ、単純であることが必要であり、かつ、導体または伝送経路の数を最小化する必要のあるシステムに適している。図1の典型的な電子システムの場合、モジュール式冗長電源46に複合マイクロプロセッサベースのメッセージ通信システムを追加して、処理モジュール48にステータス情報を転送すると、故障の確率が大幅に増大するであろう。複合マイクロプロセッサベースのメッセージ通信システムの追加によって故障の確率が増すと、モジュール式電子システムに冗長電源を付加する効果が損なわれることになる。マイクロプロセッサベースのメッセージ通信システムには、設計及びデバッグが困難で、コストが高くつく可能性のあるプロトコルの問題も含まれる。
【0017】
周波数を用いて情報転送を行うと、情報源10と情報の宛先14の間に必要な導電体数も大幅に減少する。図1の典型的な電子システムの場合、モジュール間の導体数を制限するのが有利である。モジュールは取り外しが可能であるため、モジュール間の各導電体は、接続及び切り離しが可能な電気的接点を必要とする。このため、接続不良による短絡の可能性が増すことになる。導電体数を制限すると、電気コネクタまたはソケットに起因するモジュールのサイズ及びコストが縮小及び低下することになる。
【0018】
次に図3を参照して、周波数を発生して情報を転送するための典型的な電気回路について説明する。発振器60が、ベース周波数(基本周波数)を発生し、周波数変換器62(図2の周波数変換器26は、図3の発振器60と周波数変換器62を含むものとして示されている)が、情報とベース周波数を組み合わせて、伝送される一定周波数を生成する。情報とベース周波数を組み合わせる前に、入力信号調整器64を使用して、情報に前処理を施すことが可能である。この例の場合、2つのモジュール式冗長電源(不図示)のそれぞれが、伝送すべき2つのステータス信号を処理システム(例えば、図1の48)に供給する。これら4つのステータス信号を周波数変換器62に対する入力として使用することにより、一定周波数が生成される。
【0019】
発振器60は、過度の周波数ドリフトによるエラーを導入することなく、周波数を用いて情報を伝送するのに十分なほど正確である限り、任意の所望のタイプの発振器とすることが可能である。発振器60の周波数許容範囲は、可能性のある情報状態の数及び周波数インタープリター(例えば、図1の32)の速度といった、いくつかの要因によって決まる。例えば、可能性のある情報状態の数が極めて少ない場合には、各情報状態毎に、広い周波数範囲を割り当て、同時に、低速発振器を利用することが可能である。可能性のある情報状態の数が比較的多いが、周波数インタープリターが、高周波数に応答するのに十分なほど高速である場合には、高速発振器を用いて、各情報状態毎に広い周波数範囲を割り当てることができる。これらの例は、両方とも、周波数許容範囲の大きい安価な発振器に適合することになる。しかし、可能性のある情報状態の数が多く、周波数インタープリターが高周波数を処理することができない場合には、各情報状態を狭い周波数範囲で表すことができるように、より優れた発振器が必要になる。さらに、多くの場合、可能性のある情報状態の一部だけしか使用されないので、必要な周波数範囲が少なくなる。
【0020】
望ましい例では、2つのモジュール式電源によって、周波数変換器62に対する入力として全部で4つのステータスラインが得られるので、16の可能な情報状態が生じることになる。4つのステータスラインは、電源1が現在使用されていることを示す、ライン66の1P信号、電源1が故障していることを示す、ライン68の1F信号、電源2が現在使用されていることを示す、ライン70の2P信号、及び、電源2が故障していることを示す、ライン72の2F信号である。しかし、この例の場合、可能性のある16の情報状態のうち5つだけしか解釈されない。周波数変換器62に対する入力66〜72は、入力66〜72が、(解釈されない状態の)周波数と5つの解釈される状態(解釈状態)の検出ウィンドウとがオーバラップするところの解釈されない状態(非解釈状態)に入らない限り、5つの解釈状態をできるだけ広く分離するように構成することが可能であり、これによって、発振器60の周波数許容範囲要件が緩和される。これは、可能性のある各情報状態毎に、望ましい典型的な周波数変換器62において異なる周波数が生じることになるが、入力66〜72を、解釈される周波数(解釈周波数)が1つ以上の解釈されない周波数(非解釈周波数)によって分離されるように構成することが可能であるということを意味する。2つ以上の解釈周波数が連続している場合には、後で説明するように、分離率を高めるため、解釈周波数は、低周波数ではなく高周波数であるほうが望ましい。この場合、解釈周波数の検出ウィンドウを、非解釈周波数とオーバラップするのに十分なほど広くして、比較的正確さの劣る発振器60で、より可能性の高い周波数の解釈を行えるようにすることが可能である。さらに詳細に後述するように、周波数変換器62への入力順を整え、ディジタル信号の意味(高が真値か、低が真値か)を管理することによって、解釈周波数を分離するように、入力66〜72を構成することが可能である。
【0021】
望ましい例の場合、発振器60は、約72Hzのベース周波数を発生する非安定コンパレータである。発振器60は、許容範囲が1%の電気コンポーネントを利用する。この安価な発振器によって、全体として、約5%の周波数許容範囲が得られることになる。代替的に、水晶発振器のような、任意のタイプの発振器を使用することも可能である。発振器60には、カリフォルニア州サンタ・クララのNational Semiconductor Corporationによって市販されているLM3394チャンネルコンパレータのような演算増幅器(オペアンプ)74が含まれる。オペアンプ74の非反転(+)入力は、第1の100kΩ抵抗器76を介してアースに接続され、第2の100kΩ抵抗器80を介してVcc(5ボルト)に接続されている。オペアンプ74の非反転入力は、第3の100kΩ抵抗器82を介してオペアンプ74の出力にも接続されている。オペアンプ74の反転(−)入力は、0.1μf(マイクロファラッド)コンデンサ84を介してアースに接続されている。オペアンプ74の反転入力は、第4の100kΩ抵抗器86を介してオペアンプ74の出力にも接続されている。
【0022】
オペアンプ74は、非反転入力の電圧が反転入力の電圧より高い場合には常に、高電圧(5ボルト)を出力する。オペアンプ74は、非反転入力の電圧が反転入力の電圧より低い場合には常に、低電圧(アース電位)を出力する。オペアンプ74が、高電圧を出力する場合、非反転入力の電圧Vniは、Vni=Vcc×R1/(R1+R2)という式に従って、それぞれ、第1、第2、及び、第3の抵抗器76、80、及び、82から構成される分圧器のために、(2/3)Vccになる。分圧器を表したこの式に関して、R2はVccに接続され、R1はアースに接続され、R1とR2は互いに接続されており、VniはR1とR2との間の接続部に生じる電圧である。この場合、R1は第1の抵抗器76であり、R2は、組み合わせ抵抗が50kΩとなる、並列に組み合わせられた第2及び第3の抵抗器80及び82である。従って、オペアンプ74の出力が高の場合はVniは、Vni=Vcc×100/(50+100)すなわち(2/3)Vccとなる。オペアンプ74の出力が低(電圧)の場合、非反転入力の電圧は(1/3)Vccである。この場合、R1は、組み合わせ抵抗が50kΩとなる、並列に組み合わせられた第1及び第3の抵抗器76及び82であり、R2は第2の抵抗器80である。従って、オペアンプ74の出力が低の場合、Vniは、Vni=Vcc×50/(50+100)すなわち(1/3)Vccである。
【0023】
オペアンプ74の出力が高の場合、コンデンサ84は、反転入力の電圧が非反転入力の(2/3)Vccより高くなるまで、第4の抵抗器86を介して充電され、これによって、オペアンプ74の出力が低にスイッチされて、非反転入力の電圧が(1/3)Vccにセットされる。コンデンサ84は、次に、オペアンプ74の反転入力の電圧が、非反転入力の(1/3)Vccより低くなるまで放電し、これによって、オペアンプ74の出力がスイッチされて高に戻り、非反転入力の電圧が(2/3)Vccに戻される。オペアンプ74の出力における電圧のこの振動が、周波数変換器62のベース周波数として使用される。
【0024】
ベース周波数は、発振器60の時定数(RC)によって決まるが、この時定数は、コンデンサ84の値に第4の抵抗器86の値を掛けた値である、0.1μf×100kΩ、すなわち、0.02に等しい。ベース周波数は、次のように計算される。コンデンサ84及びオペアンプ74の反転入力の電圧(Vc)は、RCの時定数tで、Vccの値に向かって指数関数的に充電される。オペアンプ74の出力における低から高への遷移時のこの電圧は、(1/3)Vccであり、充電段階が開始される。従って、Vc(t)=Vcc−(Vcc−(1/3)Vcc)e^(−t/RC)=Vcc(1−(2/3)e^(−t/RC))である。発振器60は、Vc(t)が(2/3)Vccに達した時点T1において状態を変化させる。すなわち、(2/3)Vcc=Vcc(1−(2/3)e^(−T1/RC))である。T1について解くと、T1=RC×ln(2)が得られる。Vcは、次に、0ボルトの値に向かって指数関数的に放電する。この場合、Vc(t´)=(2/3)Vcc×e^(−t´/RC)である。発振器60は、Vc(t´)が(1/3)Vccに達した時点T2において状態を再び変化させる。すなわち、(1/3)Vcc=(2/3)Vcc×e^(−T2/RC)である。T2について解くと、T2=RC×ln(2)が得られる。電圧がオペアンプ74の出力において1サイクルを完了するのに要する総時間は、従って、T1+T2、すなわち、2RC×ln(2)=2×0.02×0.693=13.8ms/サイクルになる。従って、ベース周波数は、約(1/13.8)、すなわち、約72Hzになる。
【0025】
この場合も、周波数許容範囲が、周波数変換器62によって発生される周波数の解釈におけるエラーを回避するのに十分である限り、任意のタイプの発振器を用いて、周波数変換器62に対するベース周波数を発生することが可能である。しかし、上述の発振器60は、本明細書で説明する典型的な電子システムの要件を満たす安価な発振器である。
【0026】
上述のように、発振器60内のオペアンプ74の出力に発生したベース周波数は、周波数変換器62によって、入力66、68、70、及び、72に現れる、符号化すべき情報と組み合わせられることになる。周波数変換器62は、符号化すべき情報とベース周波数を組み合わせて、情報を表す一定周波数を発生する。
【0027】
好適で典型的な実施態様の場合、周波数変換器62は、カウンタ90への入力94に現れる2進数でベース周波数を割る、2進カウンタ90または周波数分割器から構成される(この意味で周波数変換器62は、周波数分割器でもある)。2進カウンタ90は、テキサス州ダラスのTexas Instruments社から市販されている74F161同期式4ビット2進カウンタとすることが可能である(5つ以上のディジタル入力を一定周波数に変換しなければならない場合には、よりビット幅の広いカウンタまたは複数のグループ化されたカウンタを使用することができる)。2進カウンタ90は、発振器60のオペアンプ74の出力に接続されたクロック入力92を有している。カウンタ90は、連続的に0から15までカウントし、15に達する毎に、次は0に戻る。カウンタ90は、そのクロック入力92においてパルスを受信する毎にインクリメントする。その4つのプリセット入力94に生じる数によって、カウンタ90をプリセットし、そのプリセット数から15までカウント・アップさせることが可能であり、カウンタは、15に達すると、プリセット数まで戻されて、カウントを続行する。
【0028】
カウンタ90の4つのプリセット入力94と4つのステータスライン66〜72を直接接続することもできるし、あるいは、カウンタ90に入る前に、ステータスライン66〜72に処理を加えることも可能である。図3に示す典型的な周波数変換器62の場合、ステータスライン66〜72は、カウンタ90に入る前に、信号調整器64を通過する。ライン66の1P信号及びライン70の2P信号は、それぞれ、カウンタ90に入る前に、インバータ120及び122によって反転される。ライン68の1F信号及びライン72の2F信号は、下記のように、アースとVccの間の任意のレベルとすることが可能な電圧から、適正なディジタル信号に変換される。ライン68の1F信号は、冗長電源1が故障したか否かを表し、故障の場合には、低またはフローティング状態になる。ライン68の1F信号は、1kΩ抵抗器130を介してアース電位に向かってプル・ダウンされるので、冗長電源1が故障すると、ライン68の1F信号は、2.5ボルト未満になる。冗長電源1が正しく動作している場合、ライン68の1F信号は、2.5ボルトを超えることになる。ライン68の1F信号は、オペアンプ132の反転入力に接続される。2.5ボルトの基準電圧は、Vccとアースの間に接続された2つの1kΩ抵抗器134及び136から構成される分圧器によって生じて、オペアンプ132の非反転入力に供給される。従って、抵抗器130によってプル・ダウンされた後、ライン68の1F信号の電圧が2.5ボルト未満になると、オペアンプ132の出力140が高になり、冗長電源1が故障したことを示す。抵抗器130によってプル・ダウンされた後、ライン68の1F信号の電圧が2.5ボルトを超えると、オペアンプ132の出力140が低になり、冗長電源1が正しく動作していることを示す。オペアンプ132の出力140は、カウンタ90の4つのプリセット入力94の1つに接続されている。
【0029】
同様に、ライン72の2F信号は、1kΩ抵抗器142を介して接地電位に向かってプル・ダウンされ、オペアンプ144の反転入力に接続される。抵抗器134及び136から構成される分圧器によって生じる2.5ボルトの基準電圧が、オペアンプ144の非反転入力に供給される。オペアンプ144の出力146は、カウンタ90の4つのプリセット入力94の1つに接続されている。
【0030】
必要に応じて、回路全体にプル・アップ抵抗器を含めることが可能である。例えば、インバータ114、120、及び、122や、コンパレータ74、132、及び、144のような、オープンコレクタ出力を備えるコンポーネントの出力をプル・アップするために、1kΩ抵抗器150、151、152、153、154、155、156、及び、157が必要とされる。
【0031】
この例の場合、4つのステータス信号66〜72は、アクティブ低(アクティブロー)信号である。これらのアクティブ低信号は、インバータ120及び122、及び、コンパレータ132及び144によって反転されるので、カウンタ90への入力94は、アクティブ高(アクティブハイ)になる。
【0032】
カウンタ90の現在のカウントを示す4つのカウンタ出力96は、不要であり、切り離されたままにされる。カウンタ90のCLR_100、ENT102、及び、ENP104制御入力は、1kΩ抵抗器106を介してVccに結合されている。カウントが15になる毎に、リップル桁上げ出力110は高レベルパルスを生成する。LOAD_112制御入力は、カリフォルニア州SunnyvaleのPhilips Semiconductorsから市販されている74F06 Hexインバータのような、インバータ114を介してリップル桁上げ出力110に接続されている。カウントが15になる毎に、リップル桁上げ出力110は、高レベルパルスを生じ、これがインバータ114によって反転されて、LOAD_112制御入力を低にプル・ダウンする。従って、カウントが15になる毎に、LOAD_112制御入力が、低にプル・ダウンされ、カウンタ90は、4つのプリセット入力94における値でプリセットされる。カウンタ90が新しいプリセット値になると、リップル桁上げ出力110は、再び、低になり、カウントが続行される。
【0033】
インバータ114は、また、カウンタ90のリップル桁上げ出力110によって生じる一定周波数をバッファリングする。従って、インバータ114の出力116は、所望に応じて電子システム全体に転送される一定周波数信号源として使用される。
【0034】
カウンタ90は、4つのプリセット入力94に生じる数(プリセット値)に基づいて、発振器60からのベース周波数を分割する。カウンタ90のリップル桁上げ出力110に生じる一定周波数Fcは、次のように、16からプリセット入力94における数を引いた値でベース周波数を割ったものに等しい。すなわち、Fc=72Hz/(16−プリセット値)である。例えば、プリセット値が14の場合、一定周波数は、72Hz/(16−14)、すなわち、36.1Hzということになる。下記の表に、周波数発生器26によって発生された、解釈されることになる一定周波数を示す。
【0035】
【表1】
【0036】
オプションの回路要素(不図示)を周波数変換器62に追加して、一定周波数が転送されないように、インバータ114の出力116を接地し、これによって、上記表における「冗長電源なし」状態の場合のように、別の一定周波数を追加することなく、情報状態を追加することが可能である点に留意されたい。
【0037】
カウンタ90に対する4つのプリセット入力94が、各一定周波数がそれに最も近い近傍周波数から少なくとも10%だけ隔離するように構成されている点にも留意されたい。この場合、最も近い周波数は、19.8%離れた、12.1Hzと14.5Hzである。プリセット入力94に関して解釈される2つの数が4及び5である場合、結果生じる一定周波数は、9.1%だけしか離れていない、6.03Hz及び6.57Hzになる。上述のように、周波数の分離は、プリセット入力94に接続される信号の順序を整理し、必要に応じて信号を反転し、どの状態が解釈されることになり、どの状態が決して生じないかを慎重に選択することによって、及び、低い周波数ではなくより高い周波数に連続した数を配置することによって管理することが可能である。
【0038】
周波数発生器26及び周波数インタープリター(例えば、図1の32)の動作については、図4のフローチャートで要約されている。ベース周波数を発生し(160)、これを、プリセット可能な2進カウンタのクロック信号として使用する(162)。情報搬送ディジタル信号は、カウンタのプリセット入力として使用され(164)、カウンタのリップル桁上げ出力に生じる一定周波数は、所望に応じて伝送される(166)。伝送した周波数が受信され(168)、その一定周波数を解釈して(170)、もとの情報が回復される。
【0039】
上述のように、一定周波数を、単一電子システム内であろうと、遠隔システム間であろうと、任意の数のポイント間で伝送することが可能である。同様に、本明細書において説明した単方向情報転送システムを二重にして、2つのポイント間で情報のやり取りを行うことも可能である。一定周波数を、例えば、1つ以上の導電体または無線接続を介するような、任意の適合するやり方で伝送することが可能である。従って、一定周波数を、任意の適合する受信器で受信することが可能である。
【0040】
一定周波数を受信すると、その測定を行い、次に、一群の一定周波数と比較して、その一定周波数を生じさせた情報の状態または内容が何であるかを判定することによって、一定周波数を解釈して、もとの情報を回復する。周波数インタープリター(例えば、図1の32)は、一定周波数を測定し、可能性のある一定周波数と比較するか、あるいは、伝送された一定周波数からもとの情報を取り出すことが可能な、任意の装置とすることが可能である。例えば、周波数インタープリターは、周波数計、及び、ゲート・アレイ、または、測定された一定周波数と可能性のある一定周波数を比較する他のプログラマム可能な論理装置から構成することが可能である。代替的には、数学的アルゴリズムを使用して、測定周波数に基づいて情報を取り出すことも可能である。
【0041】
好適で典型的な実施態様では、周波数インタープリター(例えば、図1の32)は、一定周波数をカウントして、もとの情報を取り出すのに十分迅速に動作することが可能な任意のマイクロコントローラまたはマイクロプロセッサなどのプロセッサである。プロセッサは、一定周波数を搬送する信号の状態を周期的にサンプリングすることによって、一定周波数を測定する。プロセッサは、所与の時間期間中に一定周波数に生じる、エッジ遷移の数すなわち電圧変化の数をカウントすることによって、一定周波数を測定する。プロセッサは、次に、一定周波数と可能性のある一定周波数(複数)を比較して、一定周波数を発生させるために使用されたもとの情報を取り出す(または、復元する)。プロセッサは、一定周波数と1組の周波数範囲またはウィンドウを比較して、一定周波数のわずかな変動によってエラーが導入されないようにするのが望ましい。
【0042】
下記の例示的なプログラム・コードをコンピュータ・プロセッサによって実行することにより、上述の周波数発生器26によって発生された一定周波数を測定して、その一定周波数から情報を取り出すことができる。一定周波数は、ディジタル入力/出力ポートのような任意の適合する入力によってコンピュータ・プロセッサに供給される。この場合、ソフトウェアは、下記の関数における「frequency_ input」ポインタのようなポインタにアクセスすることによって、一定周波数信号の状態を読み取ることができる。
【0043】
プログラムコード1:
【0044】
Cコンピュータ・プログラミング言語で書かれた上述の関数は、プロセッサによって、10ミリ秒毎に1回、すなわち、毎秒100回実行される。それは、タイマー割り込みルーチンによって呼び出されるのが望ましく、プロセッサのタイマーは、10ミリ秒毎にプロセッサに割り込みをかけて、この関数を実行するように構成されている。この関数は、「frequency_ input」ポインタによって参照される一定周波数を測定する。プロセッサが、さまざまなソース(情報源または周波数源)からの2つ以上の一定周波数を解釈する場合、同様の関数を実行して、受信した一定周波数のそれぞれを解釈することになるが、代替的に、関数を修正して、複数の一定周波数を処理するようにすることも可能である。
【0045】
この関数は、変数「psu _ signal _ was _ high」及び「psu _ edges」を用いて、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方をカウントすることにより、一定周波数を測定する。1秒間に検出されるエッジの総数は、一定周波数の2倍にほぼ等しくなる。
【0046】
1秒の測定期間を確保するために、まず、「psu _ signal _ timer」が値99に初期設定される。次に、この変数が、関数の実行毎にデクリメントされる、すなわち、この変数は、99から0までカウント・ダウンされる。関数は、毎秒100回実行されるので、変数「psu _ signal _ timer」が、99から0までカウント・ダウンされた時点で、変数を初期設定してから1秒が経過していることになる。
【0047】
変数「psu _ signal _ timer」が0に達すると、検出されたエッジの総数と、一定周波数について可能性のある周波数範囲を比較して、一定周波数を発生するために使用された情報が取り出される(回復される)。上記コード内のコメントが示すように、可能性のある各周波数間の中点値が求められる。各周波数範囲すなわちウィンドウは、連続する中点値間の周波数に及ぶ。例えば、9.1Hzの一定周波数を検出するには、19または20のエッジをカウントする。その次に低い周波数は5.2Hzであり、この周波数に対しては、10または11のエッジをカウントする。従って、5.2Hzと9.1Hzの周波数間の中点値は、15のエッジのところにある。9.1Hzの次に高い周波数は、12.1Hzであり、この周波数に対しては、24または25のエッジをカウントする。従って、9.1Hzと12.1Hzの周波数間の中点値は、22のエッジのところにある。ゆえに、カウントされたエッジ数が15と21の間である場合、一定周波数は、9.1Hzと判定される。If−Then−Else連鎖が、カウントされたエッジ数(「psu _ edges」)とさまざまなエッジ・カウント範囲を比較する上記コード内で実施される。次に、変数「psu _ state」に、一定周波数を発生するために用いられた情報に従って、ある値が割り当てられる。例えば、上述のように、冗長電源2が欠落している場合は、周波数発生器26によって、9.1Hzの一定周波数が発生される。1秒間にプロセッサによってカウントされたエッジ数が、9.1Hzの一定周波数を表す15と21の間である場合、変数「psu _ state」に「PSU_PS2_MISSING」値が割り当てられる。
【0048】
従って、プロセッサは、モニタのような情報の宛先(例えば、図1の14)に非符号化情報を転送するといったように、任意の所望のやり方で取り出した(または回復した)情報を使用することができる。例えば、下記の関数を使用して、周波数を用いて伝送された2つの冗長電源のステータスを表示することができる。
【0049】
プログラムコード2:
【0050】
ここでも、上記2つの関数が、単一のソースからの1つの一定周波数に含まれる情報を解釈して表示する。これらの関数を、当該技術分野において既知のように、複製するか、あるいは、変更することによって、複数のソースからの(複数の)一定周波数に含まれる情報を解釈して、使用することも可能である。
【0051】
図5のフローチャートには、典型的な周波数インタープリター(例えば、図1の32)の動作が要約されている。周波数インタープリター32は、一定周波数信号のある所与の時間期間中に生じるエッジ遷移の数をカウントする(180)。結果得られるエッジ遷移数と1組の範囲を比較して、そのエッジ数が含まれる範囲を識別する(182)。次に、識別された範囲に対応する情報を取り出す(または回復する)(184)。
【0052】
上述のような周波数を使用した情報の転送では、単純な周波数発生及び解釈装置と最少数の導体によって情報を配信することができるので、多くの電子システムに多大な利益をもたらすであろう。
【0053】
例示的、かつ、現在のところ望ましい本発明の実施態様について詳述したが、本発明の概念を別様にさまざまに具現化し、利用することが可能であることは言うまでもない。特許請求の範囲に記載された発明には、先行技術による制限を除き、かかる変更も含まれるものと解釈されるべきである。
【0054】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.情報を伝達する方法において、
前記情報を一定周波数に変換するステップであって、前記情報は、前記一定周波数によって表されることからなる、ステップ(50)と、
前記一定周波数を送信するステップ(52)と、
前記一定周波数を解釈して、前記情報を回復するステップ(56)
を含む、方法。
2.前記情報を変換するステップ(50)が、複数の一定周波数のうちの1つの周波数を発生するステップを含み、前記情報が所与の数の状態を有しており、前記複数の一定周波数の各々が、前記所与の数の状態のうちの唯一の状態に関連付けられることからなる、上項1に記載の方法。
3.前記一定周波数を解釈するステップ(52)が、
前記一定周波数を識別するステップ(180)と、
前記一定周波数と複数の周波数範囲を比較するステップ(182)であって、
前記周波数範囲の各々が特定の情報内容に関連付けられており、前記特定の情報内容のどれが前記一定周波数に対応するかを判定することからなる、ステップを含む、上項1に記載の方法。
4.情報転送装置であって、
情報源(10)と、
前記情報源に接続された情報−一定周波数変換器(26)と、
前記情報−一定周波数変換器に接続された送信器と、
前記送信器にリンクされた受信器と、
前記受信器に接続された一定周波数インタープリター(32)
を備える、情報転送装置。
5.前記情報−一定周波数変換器(26)が、発振器(60)と、周波数分割器(62)を備える、上項4に記載の情報転送装置。
6.前記周波数分割器(62)が、2進カウンタ(90)を備える、上項5に記載の情報転送装置。
7.前記2進カウンタ(90)が、前記送信器(例えば、114)に接続されたリップル桁上げ出力(110)を有する、上項6に記載の情報転送装置。
8.前記一定周波数インタープリター(32)にコンピュータで実行可能なプログラム・コードが含まれており、
前記コードに、
前記情報−一定周波数変換器によって生成される一定周波数を測定する(180)ためのコードと、
前記一定周波数と複数の周波数範囲を比較して(182)、前記一定周波数が、前記複数の周波数範囲のどの周波数範囲内に含まれるかを識別するためのコードが含まれることからなる、上項4に記載の情報転送装置。
9.情報転送装置において、
複数のディジタル出力(66、68、70、及び、72)を有する電子装置であって、各々のディジタル出力が、特定の予め決められた情報ビットを伝送するために確保されていることからなる、電子装置と、
発振器(60)と、
クロック入力(92)、複数のプリセット入力(94)、及び、リップル桁上げ出力(110)を有するプリセット可能な2進カウンタ(90)であって、前記電子装置の前記複数のディジタル出力が、前記複数のプリセット入力に接続され、前記発振器が、前記クロック入力に接続されることからなる、プリセット可能な2進カウンタと、
前記2進カウンタの前記リップル桁上げ出力にリンクされたコンピュータ・プロセッサと、
前記コンピュータ・プロセッサに関連付けられたコンピュータで実行可能なプログラム・コード
を有し、
前記コードに、
前記リップル桁上げ出力からの一定周波数を測定する(180)ためのコードと、
前記一定周波数と複数の周波数範囲を比較して(182)、前記一定周波数が、前記複数の周波数範囲のどの周波数範囲内に含まれるかを識別するためのコードが含まれることからなる、情報転送装置。
10.情報を転送するための装置において、
前記情報を一定周波数に変換する(50)ための手段であって、前記情報は、前記一定周波数によって表されることからなる、手段と、
前記一定周波数を送信する(52)ための手段と、
前記一定周波数を解釈して、前記情報を回復する(56)ための手段
を備える、装置。
【0055】
本発明の情報伝送装置は、情報−一定周波数変換器(26)に接続された情報源(10)、情報−一定周波数変換器に接続された送信器、送信器にリンクされた受信器、及び、受信器に接続された一定周波数インタープリター(32)を備える。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、従来技術によるものよりも、複雑なバス・アーキテクチャを必要とせず、かつ、伝送媒体の数を少なくして、情報を伝送することが可能なシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周波数を使用して情報を情報の宛先に伝送するための情報源の典型的なブロック図である。
【図2】周波数を使用して情報を転送する典型的なプロセスを示すフローチャートである。
【図3】情報を表す一定周波数を発生するための典型的な電気回路の概略図である。
【図4】図3の典型的な電気回路の動作を示すフローチャートである。
【図5】周波数から情報を取り出す典型的な方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 情報源
14 情報の宛先
26 周波数変換器(周波数発生器)
32 一定周波数インタープリター
60 発振器
90 2進カウンタ
Claims (8)
- 複数の状態を有する電子装置の状態を伝達する方法において、
前記状態を複数の一定周波数のうちの各1つの周波数に変換するステップであって、前記状態は、前記各1つの一定周波数によって表されることからなる、ステップと、
前記一定周波数を送信するステップと、
前記一定周波数を測定し、及び、前記一定周波数と複数の周波数範囲を比較して、前記一定周波数が、前記複数の周波数範囲のどの周波数範囲内に含まれるかを識別するためのコンピュータで実行可能なプログラム・コードを用いることによって、前記一定周波数を解釈して、前記状態を回復するステップ
を含む、方法。 - 前記状態を変換するステップが、複数の一定周波数のうちの1つの周波数を発生するステップを含み、前記電子装置が所与の数の状態を有しており、前記複数の一定周波数の各々が、前記所与の数の状態のうちの固有の1つの状態に関連付けられることからなる、請求項1に記載の方法。
- 状態転送装置であって、
複数の状態を有する状態源と、
前記状態を複数の一定周波数のうちの各1つの周波数に変換するために前記状態源に接続された状態−一定周波数変換器であって、前記状態は、前記各1つの周波数によって表されることからなる、状態−一定周波数変換器と、
前記状態−一定周波数変換器に接続された送信器と、
前記送信器にリンクされた受信器と、
前記状態を回復するために前記受信器に接続された一定周波数インタープリター
を備え、
前記一定周波数インタープリターは、前記一定周波数を測定するための、及び、前記一定周波数と複数の周波数範囲を比較して、前記一定周波数が、前記複数の周波数範囲のどの周波数範囲内に含まれるかを識別するためのコンピュータで実行可能なプログラム・コードを備えることからなる、状態転送装置。 - 前記状態−一定周波数変換器が、発振器と、周波数分割器を備える、請求項3に記載の状態転送装置。
- 前記周波数分割器が、2進カウンタを備える、請求項4に記載の状態転送装置。
- 前記2進カウンタが、前記送信器に接続されたリップル桁上げ出力を有する、請求項5に記載の状態転送装置。
- 前記状態源が、複数のディジタル出力を有する電子装置を備え、前記複数のディジタル出力の各々が、特定の予め決められた状態情報のビットを伝送するために確保されていることからなる、請求項3に記載の状態転送装置。
- 発振器と、
クロック入力、前記状態源に接続された複数のプリセット入力、及び、リップル桁上げ出力を有するプリセット可能な2進カウンタであって、前記発振器が、前記クロック入力に接続されることからなる、プリセット可能な2進カウンタと、
前記2進カウンタの前記リップル桁上げ出力にリンクされたコンピュータ・プロセッサと、
前記コンピュータ・プロセッサに関連付けられたコンピュータで実行可能なプログラム・コード
を有し、
前記コードに、
前記リップル桁上げ出力から一定周波数を測定するためのコードと、
前記一定周波数と複数の周波数範囲を比較して、前記一定周波数が、前記複数の周波数範囲のどの周波数範囲内に含まれるかを識別するためのコード
が含まれることからなる、請求項3に記載の状態転送装置。
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