JP3973392B2 - 自動列車制御装置、及び自動列車制御方法 - Google Patents

自動列車制御装置、及び自動列車制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数軌道回路で構成されたレール上の列車のブレーキ制御を行う自動列車制御装置、及び自動列車制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動列車制御装置は、多段ブレーキ制御方式、及び一段ブレーキ制御方式と称される制御方式に基づいて、複数軌道回路で構成されたレール上を走行する列車に対するブレーキ制御を行う為のものである。
【0003】
多段ブレーキ制御方式は、地上装置が前方の列車位置に応じて定まる許容速度情報をレール側に伝送し、そのレールを介して上記許容速度情報を受信した車上装置が、自列車の現在速度と上記許容速度情報とを比較し、自列車の現在速度が許容速度以上の場合、許容速度以下になるまで自動的にブレーキをかけるブレーキ制御方式である。
【0004】
また一段ブレーキ制御方式は、近年実現化されつつある制御方式であり、地上装置が先行列車の位置に応じて定まる停止目標位置情報(以下、開通区間数情報として記載する)をレール側に伝送し、そのレールを介して上記情報を受信した車上装置が自列車の位置と上記停止目標位置とから最適な照査速度パターンを判定し、自列車の現在速度がこの判定した照査速度パターンに合うようにブレーキ制御を行うものである。
【0005】
図10に、従来の自動列車制御装置における多段ブレーキ制御方式および一段ブレーキ制御方式による運転曲線を示す。
多段ブレーキ制御方式では、図中符号D1に示す自列車は、軌道4Tに進入すると多段ブレーキ制御御により随時減速される。すなわち、上記自列車は、軌道4Tの許容速度が時速230kmなので、図中符号E1に示すように時速230km以下まで減速され、次いで許容速度170km/時の軌道3Tに進入すると、図中符号E2に示すように時速170km/時以下まで減速される。更に、列車は、許容速度30km/時の軌道2Tに進入すると、図中符号E3に示すように時速30km以下まで減速され、図中符号E4に示す停止位置で停止する。ここで、上記各軌道4T〜2Tに割り当てられた許容速度は、図中符号D2に示す先行列車位置(軌道1T)に応じて軌道毎に予め算出されたものである。
【0006】
一段ブレーキ制御方式では、図中符号D1に示す自列車は、時速270kmで軌道5Tを走行中であり、軌道4Tに進入すると、一段ブレーキ制御における照査速度パターンに基づいて減速され、図中符号D2に示す先行列車の位置に応じて定められた図中符号E4に示す停止位置に停止する。ここで、上記照査速度パターンは、図中符号D2に示す先行列車位置に応じて定まる開通区間数に基づいて上記自列車上で算出されるものである。
【0007】
図10に示すように、上記一段ブレーキ制御方式はブレーキ開始までの空走時間が一回で済むため、多段ブレーキ制御方式に比べ列車間の運転自隔に無駄が少ない。また、列車の性能に応じた照査速度パターンを車上装置が判定するため、多様な車両性能の列車が同一線区を混在して走行しても最適な運転制御が可能となる。この為、一段ブレーキ制御方式を導入する線区が今後増えることが見込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動列車制御装置には、以下に示す問題があった。従来の自動列車制御装置では、多段ブレーキ制御方式を導入している線区を一段ブレーキ制御方式に変更することは、設備交換等の困難な作業を伴うため容易に実現されるものではなく、その為、このような設備の更新や他線区との相互乗り入れ等の際に、一段ブレーキ制御区間と多段ブレーキ制御区間とが混在することが今後十分に予想される。しかし、一段ブレーキ制御方式は、図10に示すように多段ブレーキ制御方式よりも許容速度が高いため、一段ブレーキ制御区間から多段ブレーキ制御区間へ列車が進入する際、列車走行中に制御方法が切り替えられると、許容速度の差によって列車が急激に減速される、或いは非常停止制御が働き列車が緊急停止されるという不都合が生じる、という問題があった。
【0009】
本発明の課題は、自動列車制御装置、及びその制御を行う自動列車制御方法において、複数のブレーキ制御区間が混在するレール上でスムーズなブレーキ制御が行える自動列車制御装置、及びその制御を行う自動列車制御方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、次のような特徴を備えている。なお、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述する図面参照符号等である。
【0011】
請求項1記載の発明は、
地上装置と車上装置とを備え、複数軌道回路が連結したレール(例えば、図1に示すレール10)上の列車の減速および停止を自動的に制御する自動列車制御装置(例えば、図1に示す自動列車制御装置100)において、
前記地上装置は、前記レール上に設けられた第1の制御区間(例えば、図1に示す一段ブレーキ制御B1)に属する軌道回路毎に設置された第1の伝送装置(例えば、図12に示す地上装置110)と、前記レール上において前記第1の制御区間に対し前方に連結した第2の制御区間(例えば、図1に示す切替区間B2)に属する軌道回路に設置された第2の伝送装置(例えば、図3に示す地上装置120)とを備え、
前記第1の伝送装置は、
先行列車位置に応じた目標停止位置までの走行距離情報を自軌道回路に伝送し、
前記第2の伝送装置は、
先行列車位置に応じて算出された前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度を走行距離に対応付けた対応情報(例えば、図4に示す開通区間数―許容速度対応データ)を記憶する第1の記憶手段(例えば、図3に示すデータ記憶部122a)を備え、
前記第1の記憶手段により記憶された対応情報から前記算出された許容速度に対応する走行距離を抽出し、その抽出した走行距離情報と前記許容速度情報とを自軌道回路に伝送し、
前記車上装置(例えば、図6に示す車上装置140)は、
前記レール上の前記第1、及び第2の制御区間をこの順序で走行する前記列車上に搭載され、
前記第1、及び第2の各伝送装置から伝送された前記走行距離情報と前記許容速度情報とを前記レールを介して受信する受信手段(例えば、図6に示す信号受信部141)と、
前記第2の制御区間の位置を記憶すると共に、前記第1の記憶手段に記憶された前記対応情報と同一の情報を記憶する第2の記憶手段(例えば、図6に示すデータ記憶部142)と、
自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記第1の伝送装置から受信した走行距離情報と、前記第2の記憶手段に記憶された前記第2の制御区間の位置とに基づき、先行列車が該第2の制御区間より前方にあるか否かを判定する先行列車位置判定手段(例えば、図6に示すパターン出力部146)と、
自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したか否かを検知する進入検知手段(例えば、図6に示すパターン出力部146)と、
自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記先行列車位置判定手段により先行列車が前記第2の制御区間より前方にはないと判定されると、自列車の現在の速度及び位置と前記第1の伝送装置から受信した走行距離情報とに基づき、自列車が停止するまでの照査速度パターンを算出し、前記先行列車位置判定手段により前記先行列車が前記第2の制御区間より前方にあると判定されると、前記第2の記憶手段により記憶された前記対応情報を参照して、前記第2の伝送装置から受信した前記走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替え、該許容速度以下の速度で自列車の現在の速度及び位置から該第2の制御区間に進入できるように自列車を減速する照査速度パターン算出手段(例えば、図6に示すパターン出力部146)と、
自列車が前記第1の制御区間を走行中、自列車の現在速度が前記照査速度パターン算出手段により算出された照査速度パターンに合うように自列車の現在速度を調整する制御信号を出力し、前記進入検知手段により自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したと検知された際、前記照査速度パターンに基づく制御信号から、前記対応情報を参照して前記第2の伝送装置から受信した走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替えた許容速度、或いは前記第2の伝送装置から受信した許容速度を越えないように自列車を減速する制御信号に自動的に切り替えて当該制御信号を出力する制御信号出力手段(例えば、図6に示すブレーキ力制御部148)と、
前記制御信号出力手段により出力された制御信号に応じて自列車を減速する減速手段(例えば、図6に示すブレーキ装置149)と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、地上装置と車上装置とを備え、複数軌道回路が連結したレール上の列車の減速および停止を自動的に制御する自動列車制御装置において、前記地上装置は、前記レール上に設けられた第1の制御区間に属する軌道回路毎に設置された第1の伝送装置と、前記レール上において前記第1の制御区間に対し前方に連結した第2の制御区間に属する軌道回路に設置された第2の伝送装置とを備え、前記第1の伝送装置は、先行列車位置に応じた目標停止位置までの走行距離情報を自軌道回路に伝送し、前記第2の伝送装置では、第1の記憶手段は、先行列車位置に応じて算出された前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度を走行距離に対応付けた対応情報を記憶すると共に、前記第1の記憶手段により記憶された対応情報から前記算出された許容速度に対応する走行距離を抽出し、その抽出した走行距離情報と前記許容速度情報とを自軌道回路に伝送し、前記レール上の前記第1、及び第2の制御区間をこの順序で走行する列車上に搭載された前記車上装置では、受信手段は、前記第1、及び第2の各伝送装置から伝送された前記走行距離情報と前記許容速度情報とを前記レールを介して受信し、第2の記憶手段は、前記第2の制御区間の位置を記憶すると共に、前記第1の記憶手段に記憶された前記対応情報と同一の情報を記憶し、先行列車位置判定手段は、自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記第1の伝送装置から受信した走行距離情報と、前記第2の記憶手段に記憶された前記第2の制御区間の位置とに基づき、先行列車が該第2の制御区間より前方にあるか否かを判定し、進入検知手段は、自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したか否かを検知し、照査速度パターン算出手段は、自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記先行列車位置判定手段により先行列車が前記第2の制御区間より前方にはないと判定されると、自列車の現在の速度及び位置と前記第1の伝送装置から受信した走行距離情報とに基づき、自列車が停止するまでの照査速度パターンを算出し、前記先行列車位置判定手段により前記先行列車が前記第2の制御区間より前方にあると判定されると、前記第2の記憶手段により記憶された前記対応情報を参照して、前記第2の伝送装置から受信した前記走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替え、該許容速度以下の速度で自列車の現在の速度及び位置から該第2の制御区間に進入できるように自列車を減速する速度照査パターンを算出し、制御信号出力手段は、自列車が前記第1の制御区間を走行中、自列車の現在速度が前記照査速度パターン算出手段により算出された照査速度パターンに合うように自列車の現在速度を調整する制御信号を出力し、前記進入検知手段により自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したと検知された際、前記照査速度パターンに基づく制御信号から、前記対応情報を参照して前記第2の伝送装置から受信した走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替えた許容速度、或いは前記第2の伝送装置から受信した許容速度を越えないように自列車を減速する制御信号に自動的に切り替えて当該制御信号を出力し、減速手段は、前記制御信号出力手段により出力された制御信号に応じて自列車を減速する。
【0013】
請求項2記載の発明は、
地上装置と車上装置とを備え、複数軌道回路が連結したレール(例えば、図1に示すレール10)上の列車の減速および停止を自動的に制御する自動列車制御装置(例えば、図1に示す自動列車制御装置100)を制御する自動列車制御方法において、
前記レール上に設けられた第1の制御区間(例えば、図1に示す一段ブレーキ制御B1)に属する軌道回路毎に設置された前記地上装置では、
先行列車位置に応じた目標停止位置までの走行距離情報を自軌道回路に伝送する工程と、
前記レール上において前記第1の制御区間に対し前方に連結した第2の制御区間(例えば、図1に示す切替区間B2)に属する軌道回路に設置された前記地上装置では、
先行列車位置に応じて算出された前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度を走行距離に対応付けた対応情報(例えば、図4に示す開通区間数―許容速度対応データ)を記憶する工程と、
前記記憶された対応情報から前記算出された許容速度に対応する走行距離を抽出し、当該抽出された走行距離情報と前記許容速度情報とを自軌道回路に伝送する工程とを含み、
前記レール上の前記第1、及び第2の制御区間をこの順序で走行する列車に搭載された前記車上装置(例えば、図6に示す車上装置140)では、
前記第1、第2の制御区間に属する軌道回路から、前記走行距離情報と前記許容速度情報とを前記レールを介して受信する工程と、
前記第2の制御区間の位置を記憶すると共に、前記対応情報と同一の情報を記憶する工程と、
自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記第1の制御区間に属する軌道回路から受信した走行距離情報と、前記記憶された前記第2の制御区間の位置とに基づき、先行列車が該第2の制御区間より前方にあるか否かを判定する工程と、
自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したか否かを検知する工程と、
自列車が前記第1の制御区間を走行中、先行列車が前記第2の制御区間より前方に在線しない場合、自列車の現在の速度及び位置と前記第1の伝送装置から受信した走行距離とに基づき、自列車が停止するまでの照査速度パターンを算出し、前記先行列車が前記第2の制御区間より前方に在線する場合、前記記憶された対応情報を参照して、前記第2の伝送装置から受信した前記走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替え、該許容速度以下の速度で自列車の現在の速度及び位置から該第2の制御区間に進入できるように自列車を減速する速度照査パターンを算出する工程と、
自列車が前記第1の制御区間を走行中、自列車の現在速度が前記算出された照査速度パターンに合うように自列車の現在速度を調整する制御信号を出力し、自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入した際、前記照査速度パターンに基づく制御信号から、前記対応情報を参照して前記第2の伝送装置から受信した走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替えた許容速度、或いは前記第2の伝送装置から受信した許容速度を越えないように自列車を減速する制御信号に自動的に切り替えて当該制御信号を出力する工程と、
前記出力された制御信号に応じて自列車を減速する工程と、
を含んだことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、地上装置と車上装置とを備え、複数軌道回路が連結したレール上の列車の減速および停止を自動的に制御する自動列車制御装置を制御する自動列車制御方法において、前記レール上に設けられた第1の制御区間に属する軌道回路毎に設置された前記地上装置では、先行列車位置に応じた目標停止位置までの走行距離情報を自軌道回路に伝送し、前記レール上において前記第1の制御区間に対し前方に連結した第2の制御区間に属する軌道回路に設置された前記地上装置では、先行列車位置に応じて算出された前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度を走行距離に対応付けた対応情報を記憶し、前記記憶された対応情報から前記算出された許容速度に対応する走行距離を抽出し、当該抽出された走行距離情報と前記許容速度情報とを自軌道回路に伝送し、前記レール上の前記第1、及び第2の制御区間をこの順序で走行する列車に搭載された前記車上装置では、前記第1、第2の制御区間に属する軌道回路から、前記走行距離情報と前記許容速度情報とを前記レールを介して受信し、前記第2の制御区間の位置を記憶すると共に、前記対応情報と同一の情報を記憶し、自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記第1の制御区間に属する軌道回路から受信した走行距離情報と、前記記憶された前記第2の制御区間の位置とに基づき、先行列車が該第2の制御区間より前方にあるか否かを判定し、自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したか否かを検知し、自列車が前記第1の制御区間を走行中、先行列車が前記第2の制御区間より前方に在線しない場合、自列車の現在の速度及び位置と、前記第1の伝送装置から受信した走行距離とに基づき、自列車が停止するまでの照査速度パターンを算出し、前記先行列車が前記第2の制御区間より前方に在線する場合、前記記憶された対応情報を参照して、前記第2の伝送装置から受信した前記走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替え、該許容速度以下の速度で自列車の現在の速度及び位置から該第2の制御区間に進入できるように自列車を減速する速度照査パターンを算出し、自列車が前記第1の制御区間を走行中、自列車の現在速度が前記算出された照査速度パターンに合うように自列車の現在速度を調整する制御信号を出力し、自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入した際、前記照査速度パターンに基づく制御信号から、前記対応情報を参照して前記第2の伝送装置から受信した走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替えた許容速度、或いは前記第2の伝送装置から受信した許容速度を越えないように自列車を減速する制御信号に自動的に切り替えて当該制御信号を出力し、前記出力された制御信号に応じて自列車を減速する。
【0015】
従って、請求項1、2記載の発明によれば、列車が第1の制御区間から第2の制御区間に進行する際、照査速度パターンに基づくブレーキ制御方式から許容速度情報に基づくブレーキ制御方式への切替時に生じる許容速度差により、列車が急激に減速したり、或いは非常停止制御が作動して列車が緊急停止することなく、連続的にブレーキ制御方式の切り替えが行えるので、照査速度パターンに基づくブレーキ制御方式と許容速度情報に基づくブレーキ制御方式とが混在したレールにおいても、スムーズな自動列車制御が可能となり、高い安全性および機能性を実現できる。
また、第2の制御区間に進入する列車の許容速度情報を走行距離情報に置き換えて車上装置に伝送されるので、第1の区間に在線する列車は、上記許容速度情報を先行列車の位置に応じて定まる走行距離情報と共に受信する必要がなく、少ない伝送情報量で効率的なブレーキ制御が行える。
更に、列車走行中にブレーキ制御方式の切り替えが容易に行える第2の制御区間を任意に設けることができるので、ブレーキ制御方式を切り替える際に列車を一旦停止させる停車場を設ける必要がなく機能的である。
特に、許容速度情報に基づくブレーキ制御方式から照査速度パターンに基づくブレーキ制御方式への交換工事を行う線区を自由に選べ、都合良く切替工事が行えるので便利である。
また、列車が第1の制御区間から第2の区間に進行する際、ブレーキ制御方式が照査速度パターンに基づく制御方式から許容速度情報に基づく制御方式に自動的に切り替わるので、ブレーキ制御方式を切り替える際に生じる恐れのある人為的ミスが予防可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明を適用した自動列車制御装置100について詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した自動列車制御装置100の機器構成を示すブロック図である。
【0017】
自動列車制御装置100の構成を説明する。
図1に示すように、自動列車制御装置100は、図中符号B1に示す一段ブレーキ制御区間(軌道回路5T〜7Tの区間)と図中符号B3に示す多段ブレーキ制御区間(軌道回路1T〜3Tの区間)とが、図中符号B2に示す切替区間(軌道回路4Tの区間)を介して連結されたレール10上の列車のブレーキ制御を行う為の装置であり、後述する地上装置110〜130、及び車上装置140とから構成される(図2〜図4参照)。
【0018】
なお、説明簡略化の為、レール10を構成する軌道回路として軌道回路1T〜7Tのみを図1に示し、他の軌道回路の記載及び説明を省略した。
【0019】
まず、図2〜図5を参照して地上装置110〜130の構成について説明する。
図2は、地上装置110の内部構成を示す概略ブロック図であり、図3は、地上装置120の内部構成を示す概略ブロック図であり、図5は、地上装置130の内部構成を示す概略ブロック図である。
【0020】
地上装置110は、一段ブレーキ制御区間B1(軌道回路5T〜7T)に在線する列車を一段ブレーキ制御方式に基づいて制御する為の信号を軌道回路5T〜7Tにそれぞれ伝送し、地上装置120は、切替区間B2(軌道回路4T)に在線する列車を一段ブレーキ制御および多段ブレーキ制御方式に基づいて制御する為の信号を軌道回路4Tに伝送する。また、地上装置130は、多段ブレーキ制御区間B3(軌道回路1T〜3T)に在線する列車を多段ブレーキ制御方式に基づいて制御する為の信号を軌道回路1T〜3Tに伝送する。
【0021】
ここで、地上装置110は一段ブレーキ制御区間B1の軌道回路5T〜7Tの各々に配設され、地上装置120は切替区間B2の軌道回路4Tに配設され、地上装置130は多段ブレーキ制御区間B3の1T〜3Tの各々に配設される。
【0022】
また、図2、図3、及び、図5に示すように、地上装置110〜130の各々は、列車検知装置150に接続し、現時における列車の在線非在線を示す情報を列車検知装置150から取得する。
【0023】
まず、上記一段ブレーキ制御区間B1に対する地上装置110の構成を説明する。
図2に示すように、地上装置110は、データ記憶部111、制御情報出力部112、信号出力部113、送信器114等を備えて構成され、一段ブレーキ制御区間B1上の列車を一段ブレーキ制御方式に基づいてブレーキ制御する為の信号(すなわち、地上装置110が設置された軌道回路のIDと開通区間数とを示すデータを含む)を出力する。以下、地上装置110の説明において、地上装置110が設置された軌道回路を自軌道回路と称する。
【0024】
データ記憶部111は、自軌道回路に固有の軌道回路ID情報等を記憶する。
【0025】
制御情報出力部112は、自軌道回路に対する開通区間数情報を算出し、その開通区間数情報と、データ記憶部111から取得した自軌道回路のID情報とを信号出力部113に出力する。また、制御情報出力部112は、上記算出した開通区間数情報を、自軌道回路の後方に接続した軌道回路の地上装置に送信する。
【0026】
ここで、上記自軌道回路に対する開通区間数とは、自軌道回路の一軌道回路前方に接続した軌道回路に対する開通区間数に1を加えた数である。例えば、自軌道回路が7Tで、軌道回路7Tの一軌道回路前方に接続した軌道回路6Tの地上装置が有する開通区間数が“4”の場合、自軌道回路7Tに対する開通区間数は、4に1を加えた“5”である。
【0027】
信号出力部113は、上記軌道回路ID情報と開通区間数情報とを所定の符号化方式で符号化すると共に、その符号化情報を所定周波数の搬送波に変調し、送信器114を介して自軌道回路に伝送する。
【0028】
ここで、送信器114は、図1に示す一段ブレーキ制御区間B1に設けられた5T送信器〜7T送信器に対応する(例えば、地上装置110が軌道回路5Tに設置された場合、送信器114は図1に示す5T送信器に対応する)。
【0029】
次いで、切替区間B2に対する地上装置120の構成を説明する。
図3に示すように、地上装置120は、切替区間B2の軌道回路4Tに設置され、列車検知装置150、多段ブレーキ制御装置121、一段ブレーキ制御装置122、送信器123等を備えて構成され、切替区間B2上の列車のブレーキ制御をする為の信号を出力する。
【0030】
地上装置120は、後述する車上装置140におけるブレーキ制御方式が一段ブレーキ制御方式から多段ブレーキ制御方式に切り替わる際、ブレーキ制御に係る連続性を保つ為に、一段ブレーキ制御用の情報と多段ブレーキ制御用の情報とを重畳して軌道回路4Tに伝送する。
【0031】
多段ブレーキ制御装置121は、許容速度判定部121a、信号出力部121b等を備え、切替区間B2上の列車を多段ブレーキ制御方式に基づいてブレーキ制御する為の信号を出力する。
【0032】
許容速度判定部121aは、先行列車位置に応じて予め設定された切替区間B2に進入する際の許容速度を判定し、当該許容速度情報を信号出力部121bおよび一段ブレーキ制御装置122の制御情報出力部122bに出力する。
【0033】
信号出力部121bは、許容速度判定部121aにより判定された許容速度情報を所定周波数の搬送波に変調し、その信号を送信器123に送信する。
【0034】
一段ブレーキ制御装置122は、データ記憶部122a、制御情報出力部122b、信号出力部122c等を備え、切替区間B2上の列車を一段ブレーキ制御方式に基づいてブレーキ制御する為の信号を出力する。
【0035】
データ記憶部122aは、軌道回路4Tに固有の軌道回路ID情報等を記憶すると共に、開通区間数と多段ブレーキ制御用の許容速度との対応を示す開通区間数―許容速度対応データを記憶する。この開通区間数―許容速度対応データを図4に示す。
【0036】
制御情報出力部122bは、データ記憶部122aに記憶された開通区間数―許容速度対応データに基づいて、許容速度判定部121aにより判定された切替区間B2に進入する際の許容速度を開通区間数情報に替え、一段ブレーキ制御用信号として信号出力部122cに出力する。
【0037】
例えば、上記軌道回路4Tの許容速度が250Km/時の場合、制御情報出力部122bは、上記開通区間数―許容速度対応データに基づいて、この許容速度を開通区間数“5”の情報に替えて信号出力部122cに送信する。
【0038】
信号出力部122cは、制御情報出力部122bにより送信された上記軌道回路4Tの許容速度を示す開通区間数情報を、所定の符号化方式で符号化すると共に、その符号化情報と上記軌道回路ID情報とを所定周波数の搬送波に変調し、その信号を送信器123に出力する。
【0039】
送信器123は、多段ブレーキ制御装置121および一段ブレーキ制御装置122から入力された上記各種信号を重畳して軌道回路4Tに伝送する。ここで、送信器123は、図1に示す上記一段ブレーキ制御区間B1に設けられた4T送信器に対応する。
【0040】
地上装置130は、列車検知装置150、許容速度判定部131、信号出力部132、送信器133等を備えて構成され、多段ブレーキ制御区間B3上の列車を多段ブレーキ制御方式に基づいブレーキ制御する為の信号を出力する。以下、地上装置130の説明においては、地上装置130が設置された軌道回路を自軌道回路と称する。
【0041】
許容速度判定部131は、先行列車位置に応じて予め設定された自軌道回路に進入する際の許容速度を判定し、その許容速度情報を信号出力部132に出力する。
【0042】
信号出力部132は、許容速度判定部131により出力された上記許容速度情報を所定周波数の搬送波に変調し、送信器133を介して自軌道回路に伝送する。
【0043】
ここで、送信器133は、図1に示す多段ブレーキ制御区間B3に設けられた1T送信器〜3T送信器に対応する(例えば、地上装置130が軌道回路1Tに設置された場合、送信器114は図1に示す1T送信器に対応する)。
【0044】
次いで、車上装置140の構成を説明する。
図6に示すように、車上装置140は、信号受信部141、データ記憶部142、速度発電機143、速度検出部144、位置検出部145、パターン出力部146、速度照査部147、ブレーキ力制御部148、ブレーキ装置149等を備えて構成され、レール10を介して地上装置110〜130から受信した上記各種信号に基づいて、列車のブレーキ制御を行う。
【0045】
信号受信部141は、列車の先頭車軸の前方にあり、且つレール10と対向する位置に設けられた受電用コイルを備え、レール10を介して送信器114、124、134から伝送された上記各種信号を受信する。
【0046】
信号受信部141は、レール10を介して受信した信号から、多段ブレーキ制御用の許容速度情報と、符号化された一段ブレーキ制御用の自列車の軌道回路ID情報および開通区間数情報とを抽出する。
【0047】
信号受信部141は、上記抽出した各種符号化情報を復号化し、その復号化した上記自列車の軌道回路ID情報および開通区間数情報をパターン出力部146に出力すると共に、上記許容速度情報を速度照査部147に出力する。
【0048】
データ記憶部142は、レール10を構成する各軌道回路の並び順に記録された軌道回路ID情報、及びレール10の起点から各軌道回路の始端および終端までの距離を示す情報(以下、軌道回路情報と称する)を記憶する。また、データ記憶部142は、切替区間として設けられた軌道回路4T等の位置情報(以下、切替区間情報と称する)を記憶する。
【0049】
更にデータ記憶部142は、図4に示す開通区間数―許容速度対応データを記憶する。
【0050】
速度発電機143は、車軸に直結された発電機であり、列車の現在速度に相当する速度信号電圧を常時発電する。この速度信号電圧は、例えば、時速50kmなら1000Hz、時速100kmなら2000Hzというように、列車速度に比例した周波数を有する。
【0051】
速度検出部144は、速度発電機143から出力された上記速度信号電圧の周波数を常時検出し、その検出した周波数から列車速度を常時読み取って速度照査部147に出力する。
【0052】
位置検出部145は、列車走行時間と、速度発電機143から出力された上記速度信号電圧の周波数とを積分することにより、現在の列車位置を検出し、その検出した列車位置データをパターン出力部146に出力する。
【0053】
パターン出力部146は、データ記憶部142に記憶された上記切替区間情報を参照し、自列車が切替区間B2上に在線しているか否か、すなわち、信号受信部141から入力された自列車の軌道回路IDが切替区間B2の軌道回路IDに一致するか否かを判定する。
【0054】
パターン出力部146は、自列車の軌道回路IDが切替区間B2の軌道回路IDと一致する場合(すなわち、自列車が切替区間B2に在線している場合)、上記開通区間数―許容速度対応データを参照して、信号受信部141から入力された開通区間数を切替区間B2における許容速度に読み替えて、速度照査部147に出力する。
【0055】
パターン出力部146は、自列車の軌道回路IDが切替区間B2の軌道回路IDと一致しない場合(すなわち、自列車が切替区間B2の後方に位置する一段ブレーキ制御区間B1に在線している場合)、信号受信部141から入力された自列車が在線する軌道回路ID情報および開通区間数情報と、データ記憶部142に予め記憶された上記軌道回路情報とを照合し、上記開通区間数が自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数を上回っているか否かを判定する(すなわち、切替区間B2より前方に先行列車が在線するか否かの判定を行う)。
【0056】
自列車および先行列車が共に一段ブレーキ制御区間B1に在線する場合、或いは、先行列車が切替区間B2に在線する場合、パターン出力部146は、上記開通区間数が自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数を上回っていないと判定し、自列車が在線する軌道回路ID及び上記開通区間数と、データ記憶部142に記憶された上記軌道回路情報とを照合し、自列車の停止目標位置を距離単位で算出する。
【0057】
次いで、パターン出力部146は、位置検出部145から入力された上記列車位置データと上記距離単位で算出した停止目標位置とに基づいて、一段ブレーキ制御用の照査速度パターンを作成する。
【0058】
例えば、上記開通区間数が自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数を上回っていない場合としては、自列車が軌道回路7Tに在線し、先行列車が軌道回路5Tに在線する場合がある(図1参照)。すなわち、開通区間数は、軌道回路7Tと5Tの間にある軌道回路数であるから“1”であり、自列車の在線軌道回路7Tと切替区間B2との間にある軌道回路数は“2”であるので、開通区間数“1”は、自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数“2”を上回っていない。
【0059】
自列車が一段ブレーキ制御区間B1に在線し、且つ先行列車が切替区間B2の前方のレール上(すなわち、軌道回路3T、2T等)に在線している場合、パターン出力部146は、上記開通区間数が自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数を上回っていると判定すると、上記受信した開通区間数情報から、自列車が在線する軌道回路の始端と切替区間B2の始端との間の軌道回路数を差し引いた軌道回路数を算出し、データ記憶部142に格納された開通区間数―許容速度対応データを参照してこの算出した軌道回路数から切替区間B2における許容速度を読み取る。
【0060】
例えば、自列車の在線軌道回路が7Tであり、上記軌道回路7Tに対する開通区間数が8の場合、自列車の在線軌道回路7Tの始端と切替区間B2の始端との間にある軌道回路数が“3”であるので、パターン出力部146は、上記開通区間数8から上記軌道回路数3を差し引いた軌道回路数5を算出する。次いでパターン出力部146は、データ記憶部142に格納された開通区間数―許容速度対応データを参照してこの算出した軌道回路数5から切替区間B2における多段許容速度250km/時を読み取る。
【0061】
次いで、パターン出力部146は、位置検出部145により検知された自列車の現在位置から切替区間B2に到達するまでの間に、自列車が上記読み取った許容速度に至るように一段ブレーキ制御用の照査速度パターンを作成する。
【0062】
速度照査部147は、パターン出力部146から出力された一段ブレーキ制御用の照査速度パターンに基づいて、速度検出部144から出力された列車の現在速度を照査し、上記列車現在速度が上記照査速度パターンに従うようにブレーキ装置149の駆動を指示する指示信号をブレーキ力制御部148に出力する。
【0063】
また、速度照査部147は、信号受信部141から送信された多段ブレーキ制御用の許容速度情報に基づいて、速度検出部144から送信された列車の現在速度を照査し、上記列車現在速度が上記許容速度を越えた場合、列車速度を許容速度以下に減速する為にブレーキ装置149の駆動を指示する指示信号をブレーキ力制御部148に出力する。
【0064】
ブレーキ力制御部148は、速度照査部147から送信された信号に応じて、ブレーキ装置149のブレーキ力を制御する制御信号をブレーキ装置149に出力する。
【0065】
自動列車制御装置100の動作を説明する。
まず、自列車および先行列車が共に同一の一段ブレーキ制御区間B1に在線する場合について説明する。
【0066】
自列車に搭載された車上装置140のパターン出力部146は、信号受信部141によって地上装置110から伝送された軌道回路ID情報と開通区間数情報とが受信されると、これら受信された情報と、データ記憶部142に記憶された軌道回路情報とに基づいて、上記開通区間数が自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数を上回っていないと判定する。
【0067】
パターン出力部146は、上記判定結果に応じて、上記開通区間数情報と軌道回路情報とに基づいて一段ブレーキ制御用の照査速度パターンを出力する。
【0068】
その後、ブレーキ力制御部148は、上記照査速度パターンに基づいてブレーキ装置149のブレーキ力を制御する制御信号をブレーキ装置149に出力して一段ブレーキ制御方式に基づくブレーキ制御を行う。
【0069】
次に、自列車が一段ブレーキ制御区間B1に在線し、且つ先行列車が切替区間B2を含む前方のレール上に在線している場合について説明する。
自列車に搭載された車上装置140のパターン出力部146は、信号受信部141によって地上装置110から伝送された軌道回路ID情報と開通区間数情報とが受信されると、これら受信した情報と、データ記憶部142に記憶された軌道回路情報とに基づいて、上記開通区間数が自列車の在線軌道回路と切替区間B2との間の軌道回路数を上回っていると判定する。
【0070】
パターン出力部146は、上記判定結果に応じて、開通区間数―許容速度対応データを参照し、自軌道回路の始端と切替区間B2の始端との間の軌道回路数を上記開通区間数から差し引いた軌道回路数を切替区間B2における許容速度に読み替える。このようにして得られた許容速度は、切替区間B2において判定された許容速度と同じものとなる。
【0071】
更に、パターン出力部146は、位置検出部145により検知された自列車の現在位置から切替区間B2に到達するまでの間に、自列車が上記読み替えられた許容速度に至るように一段ブレーキ制御用の照査速度パターンを出力する。
【0072】
次いで、ブレーキ力制御部148は、上記速度照査パターンと速度検出部144により検出された自列車の現在速度とに基づいて速度照査を行い、その照査結果に応じてブレーキ装置149のプレーキ力を制御する制御信号をブレーキ装置149に出力して一段ブレーキ制御方式に基づくブレーキ制御を行う。
【0073】
次に、図7を参照して、自列車が切替区間B2に在線する際の自動列車制御装置100の動作を説明する。図7は、自列車が切替区間B2に在線する際の車上装置140の動作を説明するフローチャートである。
【0074】
自列車に搭載された車上装置140の信号受信部141によって地上装置120から伝送された一段ブレーキ制御用の情報、すなわち、自列車が在線する軌道回路ID情報と開通区間数情報とが受信されると(ステップS10)、パターン出力部146は、データ記憶部142に記憶された上記切替区間情報に基づいて、上記受信された軌道回路IDが切替区間B2(或いは、他の切替区間)の軌道回路IDに一致するか否かを判定する(ステップS11)。
【0075】
パターン出力部146は、上記軌道回路IDが切替区間B2の軌道回路IDに一致すると判定した場合、自列車が切替区間B2に進入したことを認知すると(ステップS12)、データ記憶部142に記憶された上記開通区間数―許容速度対応データを参照して、ステップS10で受信した開通区間数を切替区間B2における許容速度に読み替える。
【0076】
その後、パターン出力部146が上記読み替えにより得られた許容速度情報を速度照査部147に出力すると、速度照査部147は、照査速度パターンに基づく一段ブレーキ制御方式から、当該許容速度情報に基づいた多段ブレーキ制御方式に切り替わる(ステップS13)。
【0077】
その後、自列車が多段ブレーキ制御区間B3に進入すると、信号受信部141は、地上装置130から伝送された多段ブレーキ制御用の許容速度情報を受信し、パターン出力部146は、その受信した許容速度情報と速度検出部144により検出された自列車の現在速度とに基づいて速度照査を行い、その照査結果に応じてブレーキ装置149のブレーキ力を制御する制御信号をブレーキ装置149に出力して多段ブレーキ制御方式に基づくブレーキ制御を行う。
【0078】
以上説明したように、自動列車制御装置100は、図1の図中符号B1に示す一段ブレーキ制御区間と図中符号B3に示す多段ブレーキ制御区間との間に、図中符号B2に示す切替区間B2をレール10に備えると共に、一段ブレーキ制御区間B1には地上装置110を、切替区間B2には地上装置120を、更に多段ブレーキ制御区間B3には地上装置130をそれぞれ備える。また、一段ブレーキ制御区間B1における地上装置110は、一段ブレーキ制御用の信号(軌道回路ID情報及び開通区間数情報)を軌道回路5T〜7Tに伝送し、多段ブレーキ制御区間B3における地上装置130は、多段ブレーキ制御用の信号(許容速度情報)を軌道回路1T〜3Tに伝送する。更に、切替区間B2における地上装置120は、当該区間における許容速度情報を示す多段ブレーキ制御用信号及び符号化された一段ブレーキ制御用信号を重畳して軌道回路4Tに伝送する。
【0079】
従って、列車が一段ブレーキ制御区間B1から多段ブレーキ制御区間B3に進行する際、ブレーキ制御方式の切替時に生じる許容速度差により、列車が急激に減速したり、或いは非常停止制御が作動して列車が緊急停止することなく、連続的にブレーキ制御方式の切り替えが行えるので、一段ブレーキ制御区間B1と多段ブレーキ制御区間B3の混在したレール10においても、スムーズな自動列車制御が可能となる。
【0080】
また、自列車が一段ブレーキ制御区間B1に在線し、先行列車が多段ブレーキ制御区間B3に在線する際、切替区間B2に自列車が進行する際の許容速度は、切替区間B2に対する開通区間数として自列車に伝送され、自列車は、この開通区間数を開通区間数―許容速度対応データに基づいて許容速度に読み替える。従って、地上装置110から車上装置140に伝送される情報は上記開通区間数情報(及び、軌道回路ID情報)のみであり、これら情報に加えて許容速度情報を伝送する必要がなく、少ない伝送情報量で効率的なブレーキ制御が行える。
【0081】
また、一段ブレーキ制御方式から多段ブレーキ制御方式に切り替えが行われる切替区間B2を任意に設けることができるので、一段ブレーキ制御方式から多段ブレーキ制御方式にブレーキ制御方式を切り替える際に列車を一旦停止させる停止場を設けることなく、列車走行中に自動的に当該切り替えが行えるので便利である。特に、多段ブレーキ制御方式から一段ブレーキ制御方式への切替工事を行う線区を自由に選定でき、都合良く切替工事が行えるので効率的である。
【0082】
また、ブレーキ制御方式が一段ブレーキ制御方式から多段ブレーキ制御方式に自動的に切り替わるので、ブレーキ制御方式を切り替える際に生じ得る人為的ミスを予防できる。
【0083】
なお、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図8に示すように、自動列車制御装置100は、切替区間に接する一段ブレーキ制御区間内の所定範囲(軌道回路5T〜14T)に、図中符号F1に示す切替準備区間を設けた構成であっても良い。
【0084】
自列車は、この切替準備区間F1に進入すると、レール10を介して在線軌道回路のID情報と開通区間情報とを受信する。この切替準備区間F1内で受信した開通区間数情報は、先行列車の在線位置によって異なる。
【0085】
すなわち上記開通区間数情報は、先行列車が一段ブレーキ制御区間、或いは切替区間に在線する場合には、先行列車の在線軌道回路と自列車の在線軌道回路との間にある軌道回路数であり、先行列車が多段ブレーキ制御区間に在線の場合には、例えば“18”以上の数値である(図9参照)。この開通区間数“18”は、切替準備区間F1の軌道回路数(図8に示す場合では、10軌道)を超えた値であれば、その数値の設定は自由である。また、切替準備区間F1の軌道回路数は、“10”に限るものではなく、安全確保の為、十分な距離間隔が保てる範囲で適宜変更可能である。
【0086】
図9に示すように、例えば開通区間数“18”は、先行列車が多段ブレーキ制御区間に在線すると共に、切替区間における許容速度が30km/時であることを示し、開通区間数“21”は、先行列車が多段ブレーキ制御区間に在線すると共に、切替区間における許容速度が170km/時であることを示している。
【0087】
切替準備区間F1に進入した自列車は、レール10を介して受信した開通区間数が“18”以上の場合、図9に示す開通区間数―許容速度対応データに基づいて、この受信した開通区間数から切替区間における許容速度を読み取り、当該読み取った許容速度に至るまでの照査速度パターンを作成する。
【0088】
このように切替準備区間F1を設けることにより、切替準備区間F1に進入した列車は、受信した開通区間数情報が“18”以上の場合に図9に示す開通区間数―許容速度対応データを参照するだけで切替区間における許容速度を容易に読み取る事が可能となるので、列車上の処理が簡略化可能となる。
【0089】
【発明の効果】
請求項1、2記載の発明によれば、列車が第1の制御区間から第2の制御区間に進行する際、照査速度パターンに基づくブレーキ制御方式から許容速度情報に基づくブレーキ制御方式への切替時に生じる許容速度差により、列車が急激に減速したり、或いは非常停止制御が作動して列車が緊急停止することなく、連続的にブレーキ制御方式の切り替えが行えるので、照査速度パターンに基づくブレーキ制御方式と許容速度情報に基づくブレーキ制御方式とが混在したレールにおいても、スムーズな自動列車制御が可能となり、高い安全性および機能性を実現できる。
また、第2の制御区間に進入する列車の許容速度情報を走行距離情報に置き換えて車上装置に伝送されるので、第1の区間に在線する列車は、上記許容速度情報を先行列車の位置に応じて定まる走行距離情報と共に受信する必要がなく、少ない伝送情報量で効率的なブレーキ制御が行える。
更に、列車走行中にブレーキ制御方式の切り替えが容易に行える第2の制御区間を任意に設けることができるので、ブレーキ制御方式を切り替える際に列車を一旦停止させる停車場を設ける必要がなく、機能的である。
特に、許容速度情報に基づくブレーキ制御方式から照査速度パターンに基づくブレーキ制御方式への交換工事を行う線区を自由に選べ、都合良く切替工事が行えるので便利である。
また、列車が第1の制御区間から第2の区間に進行する際、ブレーキ制御方式が照査速度パターンに基づく制御方式から許容速度情報に基づく制御方式に自動的に切り替わるので、ブレーキ制御方式を切り替える際に生じる恐れのある人為的ミスが予防可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動列車制御装置100の機器構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した自動列車制御装置100が備える地上装置110の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明を適用した自動列車制御装置100が備える地上装置120の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図4】本発明を適用した自動列車制御装置100において、切替区間の許容速度を開通区間数に対応付ける開通区間数―許容速度対応データを示す図である。
【図5】本発明を適用した自動列車制御装置100が備える地上装置130の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図6】本発明を適用した自動列車制御装置100が備える車上装置140の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図7】本発明を適用した自動列車制御装置100において、自列車が切替区間B2に在線する際に、図6に示す車上装置140の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の変形例として切替準備区間を設けたレール10のブレーキ制御区間を示す図である。
【図9】本発明の変形例としてレール10に切替準備区間を設けた場合における、切替区間の許容速度を開通区間数に対応付ける開通区間数―許容速度対応データを示す図である。
【図10】従来の自動列車制御装置における多段ブレーキ制御方式および一段ブレーキ制御方式による運転曲線を示す。
【符号の説明】
10 レール
100 自動列車制御装置
110 地上装置
111 データ記憶部
112 制御情報出力部
113 信号出力部
114 送信器
120 地上装置
121 多段ブレーキ制御装置
121a 許容速度判定部
121b 信号出力部
122 一段ブレーキ制御装置
122a データ記憶部
122b 制御情報出力部
122c 信号出力部
123 送信器
130 地上装置
131 許容速度判定部
132 信号出力部
133 送信器
140 車上装置
141 信号受信部
142 データ記憶部
143 速度発電機
144 速度検出部
145 位置検出部
146 パターン出力部
147 速度照査部
148 ブレーキ力制御部
149 ブレーキ装置
150 列車検知装置

Claims (2)

  1. 地上装置と車上装置とを備え、複数軌道回路が連結したレール上の列車の減速および停止を自動的に制御する自動列車制御装置において、
    前記地上装置は、前記レール上に設けられた第1の制御区間に属する軌道回路毎に設置された第1の伝送装置と、前記レール上において前記第1の制御区間に対し前方に連結した第2の制御区間に属する軌道回路に設置された第2の伝送装置とを備え、
    前記第1の伝送装置は、
    先行列車位置に応じた目標停止位置までの走行距離情報を自軌道回路に伝送し、
    前記第2の伝送装置は、
    先行列車位置に応じて算出された前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度を走行距離に対応付けた対応情報を記憶する第1の記憶手段を備え、
    前記第1の記憶手段により記憶された対応情報から前記算出された許容速度に対応する走行距離を抽出し、その抽出した走行距離情報と前記許容速度情報とを自軌道回路に伝送し、
    前記車上装置は、
    前記レール上の前記第1、及び第2の制御区間をこの順序で走行する前記列車上に搭載され、
    前記第1、及び第2の各伝送装置から伝送された前記走行距離情報と前記許容速度情報とを前記レールを介して受信する受信手段と、
    前記第2の制御区間の位置を記憶すると共に、前記第1の記憶手段に記憶された前記対応情報と同一の情報を記憶する第2の記憶手段と、
    自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記第1の伝送装置から受信した走行距離情報と、前記第2の記憶手段に記憶された前記第2の制御区間の位置とに基づき、先行列車が該第2の制御区間より前方にあるか否かを判定する先行列車位置判定手段と、
    自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したか否かを検知する進入検知手段と、
    自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記先行列車位置判定手段により先行列車が前記第2の制御区間より前方にはないと判定されると、自列車の現在の速度及び位置と前記第1の伝送装置から受信した走行距離情報とに基づき、自列車が停止するまでの照査速度パターンを算出し、前記先行列車位置判定手段により前記先行列車が前記第2の制御区間より前方にあると判定されると、前記第2の記憶手段により記憶された前記対応情報を参照して、前記第2の伝送装置から受信した前記走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替え、該許容速度以下の速度で自列車の現在の速度及び位置から該第2の制御区間に進入できるように自列車を減速する照査速度パターンを算出する照査速度パターン算出手段と、
    自列車が前記第1の制御区間を走行中、自列車の現在速度が前記照査速度パターン算出手段により算出された照査速度パターンに合うように自列車の現在速度を調整する制御信号を出力し、前記進入検知手段により自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したと検知された際、前記照査速度パターンに基づく制御信号から、前記対応情報を参照して前記第2の伝送装置から受信した走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替えた許容速度、或いは前記第2の伝送装置から受信した許容速度を越えないように自列車を減速する制御信号に自動的に切り替えて当該制御信号を出力する制御信号出力手段と、
    前記制御信号出力手段により出力された制御信号に応じて自列車を減速する減速手段と、
    を備えたことを特徴とする自動列車制御装置。
  2. 地上装置と車上装置とを備え、複数軌道回路が連結したレール上の列車の減速および停止を自動的に制御する自動列車制御装置を制御する自動列車制御方法において、
    前記レール上に設けられた第1の制御区間に属する軌道回路毎に設置された前記地上装置では、
    先行列車位置に応じた目標停止位置までの走行距離情報を自軌道回路に伝送する工程と、
    前記レール上において前記第1の制御区間に対し前方に連結した第2の制御区間に属する軌道回路に設置された前記地上装置では、
    先行列車位置に応じて算出された前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度を走行距離に対応付けた対応情報を記憶する工程と、
    前記記憶された対応情報から前記算出された許容速度に対応する走行距離を抽出し、当該抽出された走行距離情報と前記許容速度情報とを自軌道回路に伝送する工程とを含み、
    前記レール上の前記第1、及び第2の制御区間をこの順序で走行する列車に搭載された前記車上装置では、
    前記第1、第2の制御区間に属する軌道回路から、前記走行距離情報と前記許容速度情報とを前記レールを介して受信する工程と、
    前記第2の制御区間の位置を記憶すると共に、前記対応情報と同一の情報を記憶する工程と、
    自列車が前記第1の制御区間を走行中、前記第1の制御区間に属する軌道回路から受信した走行距離情報と、前記記憶された前記第2の制御区間の位置とに基づき、先行列車が該第2の制御区間より前方にあるか否かを判定する工程と、
    自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入したか否かを検知する工程と、
    自列車が前記第1の制御区間を走行中、先行列車が前記第2の制御区間より前方に在線しない場合、自列車の現在の速度及び位置と前記第1の伝送装置から受信した走行距離とに基づき、自列車が停止するまでの照査速度パターンを算出し、前記先行列車が前記第2の制御区間より前方に在線する場合、前記記憶された対応情報を参照して、前記第2の伝送装置から受信した前記走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替え、該許容速度以下の速度で自列車の現在の速度及び位置から該第2の制御区間に進入できるように自列車を減速する照査速度パターンを算出する工程と、
    自列車が前記第1の制御区間を走行中、自列車の現在速度が前記算出された照査速度パターンに合うように自列車の現在速度を調整する制御信号を出力し、自列車が前記第1の制御区間から前記第2の制御区間に進入した際、前記照査速度パターンに基づく制御信号から、前記対応情報を参照して前記第2の伝送装置から受信した走行距離情報を前記第2の制御区間に列車が進入する際の許容速度情報に読み替えた許容速度、或いは前記第2の伝送装置から受信した許容速度を越えないように自列車を減速する制御信号に自動的に切り替えて当該制御信号を出力する工程と、
    前記出力された制御信号に応じて自列車を減速する工程と、
    を含んだことを特徴とする自動列車制御方法。
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