従来、この種のダクト用換気扇の取付方法については、例えば実開昭60−170656号公報に示すような構成のもので行うのが一般的であった。以下、この従来のダクト用換気扇について、図面を参照しながら説明する。
図9は従来のダクト用換気扇における設置時の状態を示す横断面図、図10は図9に示すダクト用換気扇の正面図、図11は図9に示すダクト用換気扇の設置時の状態を示す縦断面図、図12は図9に示すダクト用換気扇のファンカバーの状態を示す斜視図、図13は図9に示すダクト用換気扇の設置方法の状態を示す斜視図である。
図9〜図12において、111は下面に吸込口112を有する換気扇ケーシングであり、この換気扇ケーシング111は、開口縁のフランジ部111aが天井板113の野縁113aにねじ等により固定されている。114はケーシング111の天板に据付けたモーターであり、115はモーター114から垂下したモーター軸114aに支承したファンである。
116はファン115を覆うと共に吸込口112と対応して開口部116aを有するファンカバーである。117は図12に示すようにファンカバー116の吐出口付近における凹部スペース116bの外端部に取付けた支持板で、表面に突起117aを設けている。118はL字形状の端子取付板で、これに電源端子板119を備えており、上記端子取付板118はこれを凹部スペース116b側へ位置して取付片118aを上記支持板117の突起117aへねじ120で固定している。121はケーシング111の天板にあけた電源線の引出孔である。
このように構成したこの考案の電源線取付け作業は、図13に示すように先ず端子取付け板118の電源端子盤119にモーター114からの口出線126を接続すると共に、電源線127を接続した後、端子取付板118を凹部スペース116bへ位置決めし、取付片118aの孔からねじ120を支持板117の突起117aにねじ締めして取付けることができる。
この際、電源端子板119と電源線127の接続は電気工事になるため、例えば、電気工事の資格を有しない設備業者が換気扇を取付ける場合は、上記接続は行わず、電源線127を換気扇ケーシング111内に引き込み、本体の取付施工を行う。通常、化粧グリル125の取付けは、汚れの問題からこの時点では取付けを行わず、内装工事が完了した時点で行うため、この時点で、電気工事の資格を有する電気工事士が上記接続と、化粧グリル125の取付けを行えば良い。
また、本体の取付工事の時点では、電源線127は配線されているが、他の照明器具などの配線工事が完了するまでは通電されていない場合が多い。内装工事が完了した後でなければ、電源線127は通電されない場合がある。このため、内装工事が完了した時点で電気工事の資格を有する電気工事士が、上記電源端子板119と電源線127の接続と、化粧グリル125の取付けとを行い、その後に試運転すれば良い。
次に、従来、ダクト用換気扇の他の取付方法については、例えば実開昭56−101524号公報に示すような構成のものが一般的であった。以下、その構成について図14、15を参照しながら説明する。図14に示すように、201は下面が開放する矩形箱状の外箱で、これの開口縁部に外方に折曲げられたフランジ部202が設けられている。
203は天井204に外箱201を挿入すべく設けられた取付用開口部で、これの周縁は天井板204aを打付ける野縁205が配置されている。外箱201は室内側より取付用開口部203に挿入しており、フランジ部202は野縁205にねじ止めにより固着している。206は回転軸206aに換気用のファン207を直結したモーターで、これは外箱201の上面板201aの下面側に溶接により固着された支持板208に下方からのねじ止めによって固着されている。
209はファン207と対応する吸気口210を形成したベルマウスで、これは外箱201の内側壁に溶接により固着された支持板211に下方からのねじ止めによって固着されている。212はベルマウス209に設けられたボス部209aにねじ止めにより固着された第1の支持板である。213は第1の支持板212の先端部に蝶ねじ214にて上下調整可能に固着された第2の支持板である。
215は複数個の吸気孔215aを形成した化粧枠であり、この化粧枠215は外箱201の下面の開口部を覆うようにして周縁部が天井板204aの下面に当接されている。化粧枠215は、第2の支持板213の下面部に設けられたねじ部213aに袋ナット216を介して支持されている。217は外箱201の側板201b、201cが隣接した一隅角部の上部に形成された開口部である。
この開口部217の下縁部には上面板201aと平行な取付面218aを有する支持板218が例えば溶接等によって固着されており、これの取付面218aの中央部にねじ孔218bが穿設されている。219は垂下板部219aの下端に取付部219bを折曲形成するとともに、垂下板部219a及び取付部219bの周縁に外箱201の内面に当接する複数個の舌片部219cを設けた端子取付体としての取付板である。
この取付板219は、取付部219bの上面を取付面218aの下面に当接させて、取付部219bに設けられたねじ挿通孔219dを介してねじ孔218bに下方より蝶挿されるねじ220によって外箱201内に固着されており、取付板219によって開口部217が閉塞されるようになっている。221は取付板219の垂下板部219aに取付舌片222を介して固着された接続端子部としての接続ターミナルである。
223は接続ターミナル221の近傍に位置させて垂下板部219aに設けられたリード線挿通孔である。モーター206からのリード線206bは、リード線挿通孔223に勘合されたブッシュ224を貫通して、予め接続ターミナル221に接続されている。225は略三角形の上面部225a及び該上面部225aから下方に垂下して互いに直角に隣接する側板部225b及び側板部225cからなる蓋体としての蓋板である。
側板部225bから側方に向けて突出された2つの突起部225dは、略U字形に曲成するとともに、該突起部225dは、側板201bに設けられた長孔226、226に回動可能に挿入する。以って、蓋板225は、開口部217を閉塞して接続ターミナル221を覆うようにしている。227は天井裏に配線された外部電源線で、これの一端部が接続ターミナル221に連結されて、モーター206からのリード線206bに電気的に接続されるようになっている。
225eは蓋板225を閉塞した時に外部電源線227を導出するための略コ字形の切欠部である。この切欠部225eには外部電源線227を保護するクッション材228が勘着されている。229は側板部225cに設けられたねじ挿通孔、230はこのねじ挿通孔229と対応するように側板201cに設けられたねじ孔である。
231は側板部225cに設けられたねじ挿通孔229を介して、側板201cに設けられたねじ孔230に固定されるねじである。232は外箱201の側板201dに設けられた排気口で、ここにシャッター233aを有する排気口体233が固着されている。該排気口体233には、一端部が連結された排気管234の他端部が天井裏を介して屋外に導出されている。
次に、図14、15に示すダクト用換気扇の作用について説明する。例えば、新築中の家屋に換気扇を取付ける場合には、野縁205に天井板204aを打ち付ける前の段階で、取付用開口部203にフランジ部202をねじ止めすることによって外箱201を固着する。次いで、ねじ231を外して突起部225dを、長孔226を支点として回動させることにより、蓋板225を開放して外部電源線227を接続ターミナル221に接続する。
接続後、蓋板225を元通りに閉塞して、ねじ231はねじ挿通孔229を介してねじ孔230に蝶挿するようにする。次いで、同時に排気管234を排気口体233に連結しておき、その後に野縁205に天井板204aを打付けるようにし、天井板204aの打付け後に化粧枠215を、袋ナット216を介して取付用開口部203を覆うようにして外箱201に装着する。
ところで、モーター206が故障した場合には、化粧枠215を外した後、ベルマウス209を支持板211から外して室内側に取出す。次いで、ねじ220をねじ孔218bから外して、取付板219を室内側に向けて下方に引き出す。そして、モーター206のリード線206bを接続ターミナル221から取外し、その後にモーター206を支持板208から外して室内側に取出すようにする。
その後は、新品のモーター206を支持板208に固着した後に、該モーター206からのリード線206bを、ブッシュ224を貫通させて接続ターミナル221に連結して、取付板219をねじ220にて室内側より支持板218に固着する。更に、ベルマウス209と化粧枠215とを室内側よりそれぞれ支持板211及び第2の支持板213に固定する。
従って、以上のような換気扇の取付方法によれば、修理・点検のために外部電源線227とモーター206のリード線206bとの接続を外す必要が生じた場合でも、前述したようにこれらの作業を全て室内側から行うことができるので、作業者が天井裏に入る必要が全くなく、作業を簡単に行うことが可能となる。また、外部電源線227との接続箇所の取外し及び接続の作業も、室内側から行うことができる。
この取付例では、換気扇本体及び排気管を取付ける設備工事と電気配線を行う電気工事が共に存在する。例えば設備業者が電気工事士の資格を有し、このような業者が取付ける場合には問題がない。しかしながら、例えば電気工事の資格を有しない設備業者が施工を行う場合には、工事の途中で電気工事を電気工事業者に依頼しなければならない。
また、逆に電気工事業者が施工する場合には排気管を取付ける工事の部分を設備工事に依頼する必要があり、この両者の仕事の責任分担が明確になり難い。また、この取付例では、アース工事部分の説明を省略しているが、浴室などで使用される場合には、アース工事は必ず必要で、また、浴室以外の用途においてもアース工事を行う場合が多い。
次に、従来、ダクト用換気扇の更に他の取付方法については、例えば特開平9−89341号公報に示すような構成のものが一般的であった。以下、その構成について図16、17を参照しながら説明する。この従来のダクト用換気扇は、天井板304aに設けられた取付用開口部303に挿入される形状で、下面を開放し、側面に排気口318を形成した箱型本体301を有している。このダクト用換気扇は、本体301の内部に設けられる送風機306とこの送風機306に入力する外部電源線317を接続する接続部314aを有している。
このダクト用換気扇は、配線板316に設けられる接続ターミナル314と、本体301の天面301aに接続ターミナル314の接続部314aが露出する天面開口部301bとを備えている。さらに、ダクト用換気扇は、本体301内に配線板316を介して吸込側から組み込まれた接続ターミナル314の接続部314aを天面開口部301bより外方に露出し、外部電源線317を接続する構成としたものである。
ここでのダクト用換気扇の構成は前述した図14、15の構成とほぼ同様であるので、電気配線部分のみについて以下に説明する。接続ターミナル314は送風機306に電源を供給するために設けられている。リード線315により送風機306と接続ターミナル314は接続され、接続ターミナル314は配線板316にねじにより固着されている。
接続ターミナル314の接続部314aが本体301の天面301aに設けられた天面開口部301bから本体301の外側に露出するように、配線板316はベルマウス308にねじ止めにより固着されている。そして、外部電源線317は天井裏に配線され、一端が接続ターミナル314に連結されてリード線315に電気的に接続されるようになっている。
上記構成においては、例えば、新築中の家屋に換気扇を取付ける場合には、野縁305に天井板304aを打ち付ける前の段階で、取付用開口部303にフランジ部302をねじ止めすることによって本体301を固着する。次いで、接続ターミナル314の接続部314aに外部電源線317を接続し、ダクト321にアダプター320を連結する。その後、野縁305に天井板304aを打付けるようにし、天井板304aの打付け後にばね313を化粧枠取付金具311に挿入、支持させることにより、化粧枠312を取付用開口部303を覆うようにして本体301に装着する。
ところで、送風機306が故障した場合には、化粧枠312を外した後、ベルマウス308と化粧枠取付金具311を支持板310から室内側に取り出す。次いで、配線板316を室内側に向けて下方に引き出した後に、送風機306のリード線315を接続ターミナル314から取り外し、その後に送風機306を本体301の天面301aから外して室内側に取出す。
その後は、新品の送風機306を本体301の天面301aの下面に固着し、次いで、送風機306からのリード線315を接続ターミナル314に連結してベルマウス308と化粧枠取付金具311を支持板310に固着する。そして、配線板316を室内側よりベルマウス308に固定し、ばね313によって化粧枠312を化粧枠取付金具311に挿入支持する。
以上の説明からも明らかなように、外部電源線317との接続箇所の取外し及び接続の作業を、室内側からも行うことができる。このように、配線板316に設けた接続ターミナル314を本体301内に組み込むことにより、本体301の天面に形成した天面開口部301bより接続ターミナル314の接続部314aを天井裏に露出させて構成している。このため、外部電源線317を単に接続する作業だけで外部電源線317を接続することができるので、接続作業が容易となる。
この取付例では、前述した図14、15の従来例の場合に比べ、外部電源線317の接続を容易にかつ早く接続することができる。しかしながら、例えば設備業者が電気工事士の資格を有し、このような業者が取付ける場合には問題がないが、電気工事士の資格を持たない設備業者が施行を行うような場合は、結局前述した図14、15の従来例と同様、工事の途中で電気工事を電気工事業者に依頼しなければならなかった。
以下に、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1によるダクト用換気扇における設置時の状態を示す横断面図、図2は図1に示すダクト用換気扇の正面図、図3は図1に示すダクト用換気扇における設置時の状態を示す部分横断面図、図4は実施の形態1による接続ターミナルの斜視図である。
図1〜5において、ダクト用換気扇には、下面を開放した矩形箱状の本体1の開口縁部に外方に折り曲げられたフランジ部2を設けている。ダクト用換気扇の取付用開口部3は、天井4に本体1を挿入すべく設けられ、周縁には天井板4aを打付ける野縁5が配置されている。送風機6はモーターの回転軸6aに排気用ファン7を袋ナット10で直結しており、本体1の上面1aの下面にねじ13により固着されている。
また、樹脂製のファンケーシング8は排気用ファン7と対応する吸込口9を形成しており、本体1の天面1aに下方からのねじ16により固着されている。そして、化粧グリル引っ掛け部11はファンケーシング8と一体成形され、化粧グリル12は空気を通過するための開口12aを有している。
化粧グリル12は本体1の下面の開口部を覆うようにして、周縁部12bが天井板4aの下面に当接されるように配置されている。そして、化粧グリル12は図示しない化粧グリル12に設けられたバネにより、前述した図16のように化粧グリル引っ掛け部11に着脱自在に引っ掛け固定されている。
また、接続ターミナル14は細長い四角柱でその長手方向の対向する2面に速結端子機能を有するA接続部26、B接続部27を有している。接続ターミナル14におけるA接続部26とB接続部27の中間部には、モーターリード線15を接続するリード接続部28を有している。このリード接続部28はA接続部26とB接続部27と電気的に接続されている。
すなわち、A接続部26とリード接続部28、B接続部27とリード接続部28、及びA接続部26とB接続部27は電気的に接続されている。さらに、A接続部26とB接続部27の間には接続ターミナル14を固定する接続ターミナル固定部29を有している。また、接続ターミナル14の本体1内に面する側には外部電線仕切壁32が設けられている。
接続ターミナル14は本体天面1aのコーナー部において、ファンケーシング8の舌部8aに位置する部分に設けられた天面開口部1bから、A接続部26が本体1の外側に露出するように接続ターミナル固定部29にてねじ30により固着されている。この状態においては、B接続部27は本体1の内面側に面しており、さらにリード接続部28も本体内面側に面している。
また、天面開口部1bと接続ターミナル14の結合面において、接続ターミナル固定部29の形状はフランジ形状にしてもよいし、接続ターミナル固定部29にパッキン材を張り付けてもよく、これによりエアー漏れのないように固着することができる。また、天面開口部1bの近傍には外部電源線17を本体1内に引き込むための電源線穴1cが設けられている。
この電源線穴1cには外部電源線17を保護するゴム製のコードブッシュ31が取付けられている。この状態で、コードブッシュ31側とリード接続部28側は接続ターミナル14により本体1内部で空間を区画されている。さらに接続ターミナル14の側面に設けられた外部電線は仕切壁32により、完全に区画されている。外部電源線17は天井裏に配線されている。
なお、接続ターミナル14は図4の構成のほかに例えば図5に示すように、接続ターミナル14のリード接続部28側にコンデンサーモーターを起動させるためのコンデンサーを収納する収納部33を設けるように構成してもよい。
次に、電気配線工事について説明する。大きく分けて2種類の配線方法がある。先ず、図9〜13に示す従来例と同様の取付方法で主に設備業者の場合は、外部電源線17を前記コードブッシュ31から、本体1内に引き込んでおき、本体の取付施工を行う。この際、外部電源線17の本体内への挿入は、接続ターミナル14の側面に設けられた外部電線仕切壁32により本体側面との空間部分が確保され、容易に行うことができる。
内装工事が完了した時点で、電気工事の資格を有する電気工事士が外部電源線17と本体1の内部に位置したB接続部27を接続した後、化粧グリル12の取付けを行い、その後に試運転すれば良い。なお、この例では、外部電源線17は図1、3では破線で示している。
次に、図14、15に示す従来例と図16、17に示す従来例と同様の取付方法で主に電気工事業者または、設備業者が電気工事士の資格を有する場合は、外部電源線17を前記本体1の外側に露出するように設けられたA接続部26に、野縁5に天井板4aを打ち付ける前の段階で接続する。その後、前記と同様の取付工事を行えば、前記に比べ外部電源線17とA接続部26の接続が容易にかつ早く行うことができる。なお、この例では、外部電源線17は図1、3では実線で示している。
ところで、送風機6が故障した場合には、図16、17に示す従来例と同様の方法で行うことができる。化粧枠12を外した後、接続ターミナル14を固定しているねじ30を取外し、接続ターミナル14を室内側に向けて下方に引き出す。次いで、送風機6のモーターリード線15を接続ターミナル14から取り外し、その後に送風機6を本体1の天面1aから外して室内側に取出すようにする。
その後は、新品の送風機6を本体1の天面1aの下面に固着し、そして、送風機6からのモーターリード線15を接続ターミナル14に連結してファンケーシング8を本体天面1aに固定し、最後に化粧グリル12を取付ければ良い。
上記方法によれば、接続ターミナル14を固定しているねじ30を取外し、接続ターミナル14を取外す必要があるが、モーターリード線を接続するリード接続部も速結端子機能を有し、コードブッシュ31と対向する面、すなわち本体内面側に設けることにより、接続ターミナル14を本体天面1aから外すことなく、リード接続部解除レバー28aによりモーターリード15の取外しと、接続ができる。
また、接続ターミナル14に接続ターミナル固定部29を一体成形にて設けたため、図16、17に示す従来例のような配線板316が不要である。さらに接続ターミナル14のリード接続部側に、コンデンサーモーターの起動のためのコンデンサーを収納する収納部33を設けることにより、送風機6と接続ターミナル14を結合するだけで換気扇内の電気配線が完了する。そして、リサイクル時においても送風機6を固定していたねじ13と接続ターミナル14を固定していたねじ30を取外すことにより、本体1部分からモーターと電気配線部分を容易に取外すことができる。
上記施工を行った場合には、本体1内に位置するB接続部27は使用されない。この接続部B27は換気扇が浴室にて使用される場合は高湿の雰囲気にさらされる。しかし、このような使用方法においてはB接続部27の2つの極性の間隔を大きくとったり、例えば薄肉のゴムシートなどを張りつけておき、使用する場合に、このゴムシートを外部電源線17の先端部で貫通し接続するようにすれば良い。また、B接続部27には換気扇運転時には通電されるため、例えばリフォームなどで天井面に電源が必要な場合は、B接続部27により電源供給が可能となる。
実施の形態2.
図6は実施の形態2によるダクト用換気扇における設置時の状態を示す部分横断面図、図7は実施の形態2によるダクト用換気扇における設置時の状態を示す部分横断面図、図8は実施の形態2による接続ターミナルの斜視図である。以下、この発明の実施の形態2につき図6乃至図8を用いて説明する。実施の形態1との相違部分のみ説明する。
B接続ターミナル40は略半円筒形で、この円筒形をさらに1/2とした1/4円筒形の2つの側面の一方には、モーターリード線15を接続するリード接続部28を有し、もう一方の側面にはA接続部26を有している。リード接続部28と接続部A26は電気的に接続されている。さらに、B接続ターミナル40の円筒の中心軸部に回動支点41を有している。
B接続ターミナル40は本体天面1aのコーナー部でファンケーシング8の舌部8aに位置する部分に設けられた天面開口部1bからA接続部26が本体1の外側に露出するように、前記回動支点41が水平になるように本体天面1aに本体内部側から前記回動支点を支点支え42により着脱自在にかつ、回動自在にねじ43により固定されている。この状態においては、リード接続部28は本体1の内面に面している。また、天面開口部1bはB接続ターミナル40の外郭部分にて回動位置に無関係に塞ぐことが出来る。
作用について説明する。図6は図14、15の従来例と図16、17の従来例と同様の取付方法で主に電気工事業者または、設備業者が電気工事士の資格を有する場合である。先ずB接続ターミナル40は、天面開口部1bからA接続部26が本体1の外側に露出するように回動され、セットする。
外部電源線17を前記本体1の外側に露出するように設けられたA接続部26に、野縁5に天井板4aを打ち付ける前の段階で接続した後、前記と同様の取付工事を行う。以下実施の形態1と同様の方法で施工を行う。A接続部26は本体天面1aから露出しているため、外部電源線17とA接続部26の接続が容易にかつ早く行うことができる。
図7は図9〜13に示す従来例と同様の取付方法で主に設備業者の場合である。先ずB接続ターミナル40は、天面開口部1bからA接続部26が本体1の外側に露出しないように回動され、すなわち、A接続部26が本体内部に位置するようにセットし、外部電源線17を前記コードブッシュ31から、本体1内に引き込んでおき、本体の取付施工を行う。以下実施の形態1と同様の方法で施工を行う。
ところで、送風機6が故障した場合には、実施の形態1と同様、モーターリード線を接続するリード接続部も速結端子機能を有することで、接続ターミナルB40を本体天面1aから外すことなく、リード接続部解除レバー28aによりモーターリード15の取外しと、接続ができる。なお、本説明の図1、図3、図6、図7においては、A接続部26は天井裏面に露出しているが、例えば充電部に埃、結露水などが付着しないように、この部分をカバーなどで覆うことが望ましいことは言うまでもないが、説明は省略している。
1 本体、2 フランジ部、3 取付用開口部、4 天井、5 野縁、6 送風機、7 ファン、8 ファンケーシング、9 吸込口、10 袋ナット、 11 化粧グリル引っ掛け部、12 化粧グリル、13 ねじ、14 接続ターミナル、15 モーターリード線、16 ねじ、17 外部電源線、26 A接続部、27 B接続部、28 リード接続部、29 接続ターミナル固定部、30 ねじ、31 コードブッシュ、32 仕切壁、33 コンデンサー収納部、40 B接続ターミナル、41 回動支点、42 支点支え、43 ねじ。