JP3972931B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等に接続してスキャナ、プリンタ、コピー機等として複数用途に使用可能な画像形成装置として、原稿載置面上に載置した原稿を押さえカバーで押さえるとともに、この原稿画像を走査して読み取るフラットベッド方式の画像読取部と、この画像読取部の下方に配され画像読取部で読み取った画像、あるいは、パーソナルコンピュータ等の外部制御機器から送られてくる印刷データ(画像)を用紙に形成する画像形成部とを備えたものが知られている。
特開2004−222084公報
ここで、このように画像形成部と画像読取部とを上下に配置する構成では、画像形成部が下方に設けられる分だけ、画像読取部の位置が高くなってしまい、例えば、机の上や棚の上など比較的高いところに画像形成装置を設置した場合には、画像読取部が使いにくくなるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、高さ方向にコンパクトにまとめられた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、原稿載置面上に載置された原稿を押さえカバーによって押さえた状態で、前記原稿を走査して原稿の画像を読み取り可能な画像読取部と、前記画像読取部で読み取った画像信号に基づき前記原稿の画像を用紙上に形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記画像読取部は、前記画像形成部の側面部において前記原稿載置面側を前記画像形成部側に向けた縦型配置となる収容位置と、前記画像形成部の側方に張り出して前記原稿載置面を上面に向けて前記押さえカバーが開放可能となる作動位置との間で変位可能とする支持機構によって前記画像形成部に支持され、前記画像読取部には自動給紙機構が設けられ、当該自動給紙機構は、前記画像読取部が前記収容位置にある状態で原稿を保持可能な原稿トレイを有し、その原稿トレイが保持した原稿を前記画像読取部が読み取りが可能な位置に給紙する構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記支持機構は、前記画像読取部の下端寄りに設けたヒンジ軸を中心として前記画像読取部を前記収容位置と前記作動位置との間で回動可能に支持するヒンジ機構であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、原稿載置面上に載置された原稿を押さえカバーによって押さえた状態で、前記原稿を走査して原稿の画像を読み取り可能な画像読取部と、前記画像読取部で読み取った画像信号に基づき前記原稿の画像を用紙上に形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記画像読取部は、前記画像形成部の側面部において前記原稿載置面側を前記画像形成部側とは反対側に向けた縦型配置となる収容位置と、前記画像形成部の側方にほぼ水平に張り出して前記原稿載置面を上面に向けて前記押さえカバーが開放可能となる作動位置との間で変位可能とする支持機構によって前記画像形成部に支持され、前記画像読取部には自動給紙機構が設けられ、当該自動給紙機構は、前記画像読取部が前記収容位置にある状態で原稿を保持可能な原稿トレイを有し、その原稿トレイが保持した原稿を前記画像読取部が読み取りが可能な位置に給紙する構成としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記画像読取部を前記作動位置に保持するロック機構を有するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記画像形成部において画像が形成された用紙を排出するための排紙機構の排出部は、前記画像形成部の上面に設けられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記画像読取部が前記収容位置に配された状態における前記自動給紙機構の原稿供給口は前記画像形成部側とは反対側に位置しているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記画像形成部内部の部品を交換する際に開閉されるメンテナンスカバーは、前記画像形成部の上面に設けられているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記画像読取部は、前記画像形成部において用紙を供給するために設けられた給紙カセットの引出し方向と同一の面側に設けられているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記画像読取部は、前記画像形成部において画像が形成された用紙が排出される排紙トレイへの用紙排出方向と同一の面側に設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
本構成によれば、画像形成部の側面部に画像読取部を配置し、その状態で縦型配置となる収容位置と、側方に張り出した作動位置との間で変位できるようになっているから、収容位置および作動位置の双方において、画像読取部を画像形成部の上方に配置する構成と比較して高さ方向にコンパクトにまとめることができ、高いところに設置した場合であっても、操作性が確保される。しかも、原稿載置面上に原稿を載置する必要がない。
<請求項2の発明>
本構成によれば、支持機構は、画像読取部の下端寄りに設けたヒンジ軸を中心として画像読取部を収容位置と作動位置との間で回動可能に支持するヒンジ機構であるから、簡易な構成で収容位置と作動位置との間の変位が可能となる。
<請求項3の発明>
請求項1と同じ。しかも、作動位置では画像読取部の原稿載置面が水平状態となるから、原稿の読み取り作業が容易になる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、ロック機構により、画像読取部が作動位置に配された状態を維持することができる。
<請求項5の発明>
画像形成部の上方には、画像読取部が形成されず邪魔にならないから、排紙された用紙の取り出し作業が容易になる。
請求項6の発明>
本構成によれば、画像読取部が収容位置に配された状態で、原稿載置面が直接使用できない場合であっても、自動給紙機構に原稿を給紙することにより、原稿画像の読み取りが可能になる。
請求項7の発明>
本構成によれば、メンテナンスカバーを開放することにより、画像形成部の上方から行う画像形成部内部の部品の交換等の作業が容易になる。
請求項8の発明>
本構成によれば、画像読取部が給紙カセットの引出し方向と同一の面側に設けられているので、用紙の補給を行うときと同じ面側から画像読取部を使用することができ、装置の利便性に優れている。
請求項9の発明>
本構成によれば、画像形成後の用紙が排出される排紙トレイへの用紙排出方向と同一の面側に画像読取部が設けられているので、排紙トレイから用紙を取り出すときと同じ面側から画像読取部を使用することができ、装置の利便性に優れている。
<実施形態1>
図1ないし図4では、画像形成装置の一例である多機能装置10の全体の構成について説明する。なお、本実施形態において、排紙口39から排紙トレイ11に排出される用紙43の排出方向下流側を装置前方側、その反対側を後方側とし、この前後方向と直交する左右方向を幅方向としている。具体的には、多機能装置10の前方向、左手方向、右手方向、後方向、上面方向、底面方向をそれぞれ−Z方向、−X方向、+X方向、+Z方向、+Y方向、−Y方向とする。即ち、Z軸方向が前後方向に相当し、X軸方向が幅方向に相当する。
多機能装置10は、図1に示すように、全体がやや前後方向に長い略直方体状をなし、その前端部に設けられて原稿の読み取りを行う画像読取部20と、それより後方のほぼ全体に亘って設けられ、画像読取部20で読み取られた原稿の画像データや他の制御機器等から送られてきた画像データ等に基づいて用紙43に画像を形成する画像形成部30とを備えた構成をなしている。ここで、詳しくは後述するが、この画像読取部20は、画像形成部30に対してヒンジ機構により回動可能に接続されており、画像読取部20が多機能装置10の前部にて縦置状態に配される収容位置と、同じく前部にて水平状態に配される作動位置とに回動変位可能となっている(図2参照)。画像読取部20は、コピー機能、すなわち、原稿の読取データを画像形成部30に送って印刷を行う機能を実行する場合の他、スキャナ機構、すなわち、原稿の読取データをパーソナルコンピュータ等の外部制御機器に送ってファイルに保存したりする機能を実行する場合にも、必要に応じて作動位置に配置される。
1.画像形成部
画像形成部30には、図3に示すように、用紙43を給紙するための給紙カセット41を含む給紙部40と、その上方に設けられて用紙43を搬送する用紙搬送部50と、その用紙搬送部50の上方で当該用紙搬送部50に沿うようにそれぞれ配され、搬送されてくる用紙43に各色の画像を形成する4つの形成部60とが備えられている。なお、本実施形態では、画像形成部30の前面部、左面部、右面部、後面が本発明の「側面部」に相当する。
(1)給紙部
給紙部40の給紙カセット41は、多機能装置10の前面の下部から手前側に引き出し可能に構成されている。
また、上記給紙カセット41の底面には、用紙押圧板(図示しない)が設けられている。この用紙押圧板(図示しない)は、後端部の幅方向に延びる軸を中心として回動可能に支持されるとともに、図示しないばねによって前端部が上方向に付勢されている。これにより給紙カセット41内に積層された用紙43の前端側が上方に付勢された状態となっている。
さらに、給紙カセット41の前端側上方には、給紙ローラ44と給紙パット45が互いに対向状に配設されており、給紙パット45の裏側に設けられたばねによって、給紙パット45が給紙ローラ44に向かって押圧されている。
以上の構成により、給紙カセット41の最上位にある用紙43は、用紙押圧板(図示しない)の付勢力によって給紙ローラ44に向かって押圧され、その給紙ローラ44の回転によって給紙ローラ44と給紙パット45との間で挟まれて、一枚毎に給紙されるようになっている。
給紙カセット41から給紙された用紙43は、一対の紙粉取りローラ46によって紙粉が取り除かれた後、用紙43の先端を係止することによって用紙43の斜行を補正するレジストローラ48を介して次述する用紙搬送部50に送られる。
(2)用紙搬送部
用紙搬送部50は、前後方向に並べられた駆動回転ローラ52と従動回転ローラ53とに保持されて用紙搬送ベルト51が循環移動するとともに、この用紙搬送ベルト51の前面側がやや高くなるように(即ち、トナーの転写方向下流側がやや下がるように)傾斜した姿勢とされている。この用紙搬送部50によって、上記一対の紙粉取りローラ46から送られてきた用紙43は、前面側から後面側へ(図3において矢印方向)と搬送されるようになっている。
用紙搬送ベルト51の上側ベルトの下面側には、各プロセスカートリッジ70の感光体ドラム71と対向配置される4つの転写ローラ54が搬送方向に沿って設けられている。
なお、用紙搬送ベルト51における駆動回転ローラ52で折り返した面には、クリーニングブラシ55が設けられている。このクリーニングブラシ55は、用紙搬送ベルト51の幅方向に延びた略円筒部材の周囲にブラシが設けられた構成となっており、用紙搬送ベルト51を挟んで対向する位置に設けられた電極ローラ56との間で所定の電位を発生させるバイアス電圧が印加されて、用紙搬送ベルト51に接触しながら回転するように配設されている。また、クリーニングブラシ55の近傍には、このクリーニングブラシ55に付着したトナーをクリーニングブラシ55から除去する回収ローラ57と、この回収ローラ57によってクリーニングブラシ55から除去されたトナーを貯留しておく貯留ボックス58が設けられている。
(3)形成部
形成部60は、例えば色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)に対応した4つプロセスカートリッジ70と、各プロセスカートリッジ70に対応した同じく4つのレーザ走査部80とを備えて構成されている。
各プロセスカートリッジ70は、内部に収容するトナーの色が異なるだけで、その他はいずれも同じ構成になっている。プロセスカートリッジ70には、感光体ドラム71と、感光体ドラム71の上方に設けられるトナーボックス72と、トナーボックス72の下方に供給ローラ73及び現像ローラ74とが設けられており、供給ローラ73及び現像ローラ74の動作により、感光体ドラム71の表面にトナーが供給されるようになっている。
レーザ走査部80は、レーザダイオード(図示しない)から出射されたレーザ光Lを所定面に沿って順次方向を変えるように反射するポリゴンミラー82と、そのポリゴンミラー82に反射されたレーザ光Lをプロセスカートリッジ70の感光体ドラム71に向けて折り返す反射鏡83と、そのレーザ光Lの光路に設けられたレンズ(fθレンズなど)84,84とを、筐体85に収納して構成されている。なお、筐体85は、折り返されたレーザ光Lが感光体ドラム71に到達するように、プロセスカートリッジ70側に露光開口部85Aが設けられている。
これにより、感光体ドラム71の表面には、レーザ走査部80からのレーザ光Lによって静電潜像が形成され、続いて、現像ローラ74が感光体ドラム71の表面へトナーを供給することにより、上記静電潜像が現像される。また、感光体ドラム71は、用紙搬送ベルト51を挟んで転写ローラ54と対向している。このため、上記のように、感光体ドラム71上で静電潜像を現像したトナーは、転写ローラ54から加わるバイアス電圧を受けて、用紙搬送ベルト51上を搬送される用紙43に転写される。これにより、用紙43にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の画像が順次形成された後、用紙搬送部50の搬送方向下流に設けられた定着器65送られるようになっている。
定着器65は、断熱性の筐体内に組み付けられた発熱ローラ66や圧接ローラ67等から構成され、用紙43上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。そして、トナー像の熱定着された用紙43は、一対の排紙コロ68,68を介して排紙口39から排紙トレイ11へと排出される。
次に排紙トレイ11は、一対の排紙コロ68,68の下方に設けたヒンジを中心に上方に開放可能に構成され、この排紙トレイ11を開放することで、この排紙トレイ11のほぼ全体がメンテナンスカバーとして、図3に示すように、プロセスカートリッジ70を着脱したり、その他のメンテナンス作業を行うことができるようになっている。
2.画像読取部
画像読取部20は、略直方体状をなし、常時は、図1に示すように、多機能装置10の前面部に設けられた長方形状の開口部10Aにそのほぼ全体が収容される収容位置に配される(即ち、原稿載置面側が画像形成部側に向けられる縦型配置となる)。このとき、多機能装置10の前面(即ち原稿載置面20A側の反対側)には、原稿トレイ15に差込んだ原稿を自動的に読取らせるためのADF13(本発明の「自動給紙機構」に相当)が配されている。このADF13は、その下端部が原稿差込み口12(本発明の「原稿供給口」に相当)となっており、原稿トレイ15上に積載された原稿を原稿差込み口12を介して搬送して、内部に設けられたCCDイメージセンサ23に読取らせるとともに、読取った原稿を排出トレイ14から排出するようになっている。
原稿トレイ15は、ADF13から斜め前側上方に向かって斜面を形成するように板状に突設され、その上部に原稿を積層保持することができる。原稿トレイ15には、その原稿トレイ15上に原稿が載置されているか否かを検出するためのフォトセンサ等を利用した原稿検出センサ(図示しない)が設けられている。なお、原稿トレイ15の上端部には原稿の積載位置がずれないように位置決め部材15Aが設けられている。また、排出トレイ14は、原稿トレイ15の上方にて、ADF13から排出される読取後の原稿を積層して保持できるように、ADF13から斜め前側上方に向けて設けられている。
ここで、画像読取部20の内部には、図4(A)に示すように、原稿を誘導するための搬送路(図示しない)が弧を描くように設けられており、原稿トレイ15上に載置された原稿が、搬送路に沿うように搬送路側に向けて設けられたCCDイメージセンサ23に読み取られた後、排出トレイ14に導出されるようになっている。
具体的には、搬送路の原稿搬送方向の上流側先端部には、原稿トレイ15上に載置された原稿を一枚ずつ分離して搬送路に導くための供給ローラ18Aが設けられている。また、搬送路上であってCCDイメージセンサ23との対向部には、そこを通過する原稿を押圧してCCDイメージセンサ23部分に密着させるための押圧ローラ18Bが設けられ、搬送路の原稿搬送方向の下流側末端部には、原稿を排出トレイ14に排出するための排出ローラ18Cが設けられている。
なお、CCDイメージセンサ23は、原稿の搬送方向(Y軸方向)と直交する方向に延設されたライン型のセンサである。その延設方向(X軸方向)に複数のフォトダイオード(図示外)が列設されている。CCDイメージセンサ23は、光源(図示外)より原稿に強い光を当てたときの反射光を個々のフォトダイオードで受光し、原稿の画素毎に反射光の光強度(明度)を電気信号に変換するものである。画像読取部20では、これをA/D変換機にてデジタルデータ化することで、原稿上に形成された画像を画像データとして読取ることができる。
また、ADF13による原稿の搬送速度は予め実験等で判明しているので、通過検出センサにより搬送される原稿が検出されたタイミング(原稿の搬送方向先端の検出のタイミング)までの期間をもとに、搬送方向における原稿の長さを推定することができる。また、所定時間が経過しても原稿の検出が完了しなければ、搬送時の原稿の詰まり、いわゆるジャムの発生を検知することができる。
このようにすれば、画像読取部20が収容位置に配された状態で、原稿載置面20Aが直接使用できない場合であっても、ADF13に原稿を給紙することにより、原稿画像の読み取りが可能になる。
また、画像読取部20は、縦型配置で収容された収容位置において、下端部には幅方向(X軸方向)に設けられるヒンジ軸19により回動可能に構成されたヒンジ機構を備える一方で、上端部が自由端とされており、これにより下端部を軸として回動可能となっている。
さらに、画像読取部20の両端部の略中央と画像形成部30の開口部30Aの内壁とが、両端部38A,38Bを回転可能に構成されたストッパ棒38の当該両端部38A,38Bで接続されている。この開口部30Aの内壁には、水平方向に所定距離(次述する画像読取部20が水平となるまでの距離)だけ形成された溝部30Bを有し、ストッパ棒の一端部38Bがこの溝部内のみを水平移動可能となっている。
そして、画像読取部20が水平状態となるまで回動された時点で、画像読取部20の回動がストッパ棒により係止されて画像読取部20が水平状態(画像読取部20が前方(側方)に張り出した状態)となる作動位置に保たれるようになっている。したがって、溝部30B及びストッパ棒38が本発明の「ロック機構」に相当する。なお、画像読取部20の上端部中央には、画像読取部20の回動作業を容易にするための把手部20Cが設けられている。
この作動位置では、いわゆるフラットベッド方式で原稿の読取を行う際に原稿を載置するための透明なガラス板22が上方に向けられるとともに、このガラス板22に原稿を載置した状態で、原稿を押さえるための押さえカバー21がガラス板22の後端部(収容位置では下端部)におけるX軸方向を支軸(図示外)として、多機能装置10の前方側から上下方向に開閉可能となっている。
この作動位置における原稿の読取りは、画像読取部20を水平状態に保たれたまま、ガラス板22の板面22a上に原稿を載置して行う。
この場合、ガラス板22の板面22aに沿って前後方向(Z軸方向。なお、左右方向でもよく、この場合はX軸方向)に移動可能なCCDイメージセンサ24を上記したADF13用のCCDイメージセンサ23とは別体として設け、CCDイメージセンサ24を移動させることにより、ガラス板22上に載置された原稿の読取りが行われる。
なお、ADF13用のCCDイメージセンサ23と、原稿載置面20Aに原稿を載置した状態で用いるCCDイメージセンサ24とについて、共通のCCDイメージセンサを用いることもできる。この場合は、収容位置における下端部において幅方向に長い共通のCCDイメージセンサ24を後方(ガラス板22側)に向けて配し、ADF13の使用時には、図4(B)に示すように、収容位置において原稿差込み口12に挿入された原稿を、ガラス板22上まで回りこませて共通のCCDイメージセンサ24で読み取るものである。このとき、CCDイメージセンサ24を停止させた状態で原稿を移動させて読み取る構成としてもよく、また、原稿を原稿載置面20A上で一端停止させた状態とし、CCDイメージセンサ24を移動させることにより、原稿を読み取る構成としてもよい。
そして、原稿の読取終了後は、搬送ローラ(図示しない)により原稿が上方に搬送されて画像読取部20の上方側に設けられる図示しない排出口から排出されるようにすればよい。
なお、画像読取部20の上方であって、多機能装置10の上面には、操作パネル17が設けられており、この操作パネル17は、左右方向(X軸方向)に延設されたパネル状の入出力部であり、利用者が多機能装置10の操作を行うための複数のスイッチ等が設けられている。
3.本実施形態の効果
このように、本実施形態によれば、画像形成部30の(前面部)側面部に画像読取部20を配置し、その状態で縦型配置となる収容位置と、側方に張り出した作動位置との間で変位できるようになっているから、収容位置および作動位置の双方において、画像読取部20を画像形成部30の上方に配置する構成と比較して高さ方向にコンパクトにまとめることができ、高いところに設置した場合であっても、操作性が確保される。
また、多機能装置10上面において排紙トレイ11を兼ねる構成のメンテナンスカバーが設けられている。したがって、特に、上記したような画像形成部30内に収容された部品が多く、その分装置の高さが高くなりやすいカラーレーザプリンタにおいても、高さを抑制することができることにより部品交換等の作業性の向上を図ることができる。
さらに、例えば、上記構成以外にも画像読取部を画像形成部の側方に形成する構成として、画像読取部20を画像形成部の側方において縦型に配し、ここから画像読取部を上端を固定端としてやや傾斜させる。そして、押さえカバーの下端部を軸として押さえカバーを開放(外)方向に回動させて傾斜した原稿載置面20Aを露出させる。この状態で、上方から原稿載置面上に原稿を載置した後、当該原稿を押さえカバーで挟み、この原稿画像を走査して読み取ることで用紙43に画像を形成することも可能と考えられる。
しかしながら、かかる構成では、原稿載置面が傾斜しているため、原稿載置面上に原稿等を載置することが困難であるだけでなく、上方から原稿が挿入できるようにするために、押さえカバーの下端部を軸として押さえカバーを開く構成であるため、何らかの要因で押さえカバー21が必要以上開いてしまったときに、押さえカバーが床面(地面)等にぶつかってしまうか若しくは途中で止まったとしても押さえカバーと画像読取部との接続部分に生じる衝撃によりかかる接続部分に故障等が生じるおそれがあり望ましくない。

そこで、本実施形態の構成によれば、収容位置において原稿載置面20Aが内方(後方)に向けて配されるとともに、押さえカバー21についても押さえカバー21の軸が画像読取部20と画像形成部30とを接続するヒンジ軸19と同様に下端側に配された状態で内方側に配されることになり、画像読取部20が作動位置に移動するまでの間及び画像読取部20を作動位置で使用する場合のいずれのときにおいても、押さえカバー21に故障等が生じにくくなる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5ないし図8によって説明する。
実施形態2は、実施形態1と異なり、画像読取部90の収容位置において原稿載置面20Aが外方側に向けられた状態で配され、その上(前)の押さえカバー91にADF93が一体的に形成された構成とされている。したがって、収容位置におけるADF93の位置は、実施形態1と同様に前方に露出した位置に形成されている。なお、実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
画像読取部90は、収容位置において、図6に示すように、原稿トレイ95と排出トレイ94とが原稿差込み口(Y軸方向)を軸としてやや手前に引き出せるようになっており、原稿の挿入がしやすいようになっている。
また、画像読取部90は、画像形成部96内に設けられる昇降機構(図示しない)から延出されたアーム部97(図7参照)により画像形成部96と接続されており、収容位置において、下端部を自由端とし、上端部はアーム部97の端部において幅方向(X軸方向)に設けられるヒンジ軸98により回動可能に構成されている。
そして、原稿載置面90Aを使用するときには、図7に示すように、画像読取部90が水平状態となるまで回動した時点で、ロック機構によりヒンジ軸98の回動が規制される。
ここから、画像読取部90を下方に移動させると、昇降機構がロックされて、これ以上の下方への移動が規制されて作動位置に固定されるから、原稿載置面90A上に原稿を載置して押さえカバー91で押さえつけてもがたつくことなく安定した状態で原稿を読み取り作業を行うことができる(図8参照)。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)画像読取部90を移動させるために、ヒンジ機構を用いて回動させる構成に限らず、例えば、鉤状の孔の一端から他端に向けて矩形の周面を有する軸を移動させることにより、作動位置と収容位置とを移動させる構成としてもよい。
(2)原稿の画像をCCDイメージセンサで読み取ることとしたが、CIS(コンタクトイメージセンサ)で読み取る構成としてもよい。
実施形態1に係る画像形成装置の画像読取部が収容位置に配されているときの図 画像読取部が作動位置に配されているときの図 画像形成装置の内部を概略的に示す側断面図 (A)2つのイメージセンサが画像を読み取る際の概念的構成を示す図 (B)共通のイメージセンサが画像を読み取る際の概念的構成を示す図 実施形態2に係る画像形成装置の画像読取部が収容位置に配されているときの図 ADFに用紙を挿入した図 画像読取部を水平にした図 画像読取部を固定位置に固定した図
符号の説明
10…多機能装置
11…排紙トレイ
12…原稿差込み口
13…ADF
14…排出トレイ
15…原稿トレイ
19,98…ヒンジ軸
20,90 …画像読取部
20A 90A…原稿載置面
21,91…押さえカバー
30,96…画像形成部

Claims (9)

  1. 原稿載置面上に載置された原稿を押さえカバーによって押さえた状態で、前記原稿を走査して原稿の画像を読み取り可能な画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取った画像信号に基づき前記原稿の画像を用紙上に形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
    前記画像読取部は、前記画像形成部の側面部において前記原稿載置面側を前記画像形成部側に向けた縦型配置となる収容位置と、前記画像形成部の側方に張り出して前記原稿載置面を上面に向けて前記押さえカバーが開放可能となる作動位置との間で変位可能とする支持機構によって前記画像形成部に支持され
    前記画像読取部には自動給紙機構が設けられ、当該自動給紙機構は、前記画像読取部が前記収容位置にある状態で原稿を保持可能な原稿トレイを有し、その原稿トレイが保持した原稿を前記画像読取部が読み取りが可能な位置に給紙する構成であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記支持機構は、前記画像読取部の下端寄りに設けたヒンジ軸を中心として前記画像読取部を前記収容位置と前記作動位置との間で回動可能に支持するヒンジ機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 原稿載置面上に載置された原稿を押さえカバーによって押さえた状態で、前記原稿を走査して原稿の画像を読み取り可能な画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取った画像信号に基づき前記原稿の画像を用紙上に形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
    前記画像読取部は、前記画像形成部の側面部において前記原稿載置面側を前記画像形成部側とは反対側に向けた縦型配置となる収容位置と、前記画像形成部の側方に張り出して前記原稿載置面を上面に向けて前記押さえカバーが開放可能となる作動位置との間で変位可能とする支持機構によって前記画像形成部に支持され
    前記画像読取部には自動給紙機構が設けられ、当該自動給紙機構は、前記画像読取部が前記収容位置にある状態で原稿を保持可能な原稿トレイを有し、その原稿トレイが保持した原稿を前記画像読取部が読み取りが可能な位置に給紙する構成であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像読取部を前記作動位置に保持するロック機構を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部において画像が形成された用紙を排出するための排紙機構の排出部は、前記画像形成部の上面に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像読取部が前記収容位置に配された状態における前記自動給紙機構の原稿供給口は前記画像形成部側とは反対側に位置していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部内部の部品を交換する際に開閉されるメンテナンスカバーは、前記画像形成部の上面に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記画像読取部は、前記画像形成部において用紙を供給するために設けられた給紙カセットの引出し方向と同一の面側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記画像読取部は、前記画像形成部において画像が形成された用紙が排出される排紙トレイへの用紙排出方向と同一の面側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
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