JP3972401B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀装置の機枠に関し、脱穀装置の機枠の剛性を増大させる技術に属するもので、農作業機としてのコンバイン,自走脱穀機,定置脱穀機等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
従来、脱穀装置の機枠では、脱穀室の前側板と後側板とに扱胴を軸承支持すると共に、この両側板に脱穀時にフィードチェンによって搬送される穀稈の通路となる大きい切り欠ぎ部を設け、更にメンテナンス時等にフィードチェンを外側方へ開扉させたときに左側板の上部領域に大きい開放空間を有し、後側板の内側近傍に位置する中側板と前側板との間に扱胴に対する脱穀受網を支架しているもの等が周知であった。
【0003】
しかし、この扱胴を支持している前側板と後側板には穀稈搬送通路としての大きい切り欠ぎ部を有すると共に、左側板の上部領域にもメンテナンス用としての大きい開放空間を有しており、更にこれらの部材を軽量化するために薄板で形成していることから、下扱ぎ形態の脱穀方式の場合、脱穀時における扱胴の駆動反力により、特に後側板や中側板等に過大な荷重が加わって、扱胴の扱歯と脱穀受網とのクリアランスを所定の寸法に保持でき難いため、脱穀性能が低下するという不具合があった。
【0004】
そこでこの発明は、後側板と中側板とを排塵選別桟によって梯子状に接合すると共に、後側板に補強板を重着し機枠の剛性を増大させる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、扱胴を支承する脱穀室の前側板と後側板を切り欠いて穀稈通路を形成し、脱穀室下側の選別室)の左側板の上部及びその上側領域をフィードチェンの外側方への開扉に伴い開放空間とし、後側板の内側近傍に位置する中側板と前側板との間に脱穀受網を支架する脱穀装置において、該後側板(4)と中側板(8)とを、適宜間 隔に脱穀受網(9)面に沿って配した複数本の排塵選別桟(10)によって梯子状に接合すると共に、該後側板の略扱胴中心部より下側に、前記穀稈通路(A)を形成した切り欠き部を補強する補強板(4a)を、後側板(4)と同形状に形成して該後側板(4)に重ねて接合し、該補強板(4a)の右端部を、前記脱穀室(2)の後方側に位置して排塵胴(11)を支承する排塵処理室(12)の外周を保持する仕切板(13)に接合したことを特徴とする脱穀装置の構成とする。
請求項2記載の発明は、前記中側板(8)と前側板(3)との間に脱穀受網(9)を着脱自在に支架して設け、前記開放空間(B)を塞ぐ蓋側板(35)と前記フィードチェン(7)を張設するチェンフレーム(36)とを一体的に構成し、前記中側板(8)と前側板(3)との間に装着した脱穀受網(9)の端部をロックする網止め板(38)を扱胴(1)の扱歯(1a)に対して遠近調節可能に前記蓋側板(35)に取り付けると共に、該網止め板(38)に複数列の扱歯(1a)が各々通過できる溝部(m)を設けたことを特徴とする請求項1記載の脱穀装置とする。
【0006】
【作用】
上記請求項1記載の発明により、脱穀装置に供給された穀稈は、フィードチェン7によって搬送され扱胴1と脱穀受網9との間で脱穀処理され、更にこの脱穀物は排塵胴11により再処理された後機外へ排塵される。このような脱穀処理時に、脱穀室2において扱胴1を軸承支持している前側板3と後側板4は、穀稈を脱穀する際に扱胴1に植設した扱歯の駆動反力を受けて歪みが発生し易くなる。
【0007】
この傾向は特に後側板4において顕著に現れるため、この後側板4と中側板8とを、適宜間隔に脱穀受網9面に沿って配した複数本の排塵選別桟10によって梯子状に接合することにより剛性を増大させると共に、後側板4の略扱胴1中心部より下側に、前記穀稈通路Aを形成した切り欠き部を補強する補強板4aを、後側板4と同形状に形成して該後側板4に重ねて接合して剛性を増大させ、且つこの補強板4aの右端部を排塵処理室12の外周を保持する仕切板13と接合することにより、更に剛性を増大させて、脱穀時における後側板4と中側板8及び前側板3に発生する歪みを最小限に抑えることができるから、扱胴1の扱歯と脱穀受網9とのクリアランスを所定の寸法に保持させて、脱穀性能の低下を防止することができる
更に、上記請求項2記載の発明により、網止め板38の溝部mに扱歯1aを食い込ませるよう調節することにより、溝部mが仕切金の如き作用を行って脱粒をが助長される。
【0008】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると扱胴1の後部側を軸承支持する後側板4と、脱穀受網9を支架する中側板8とを排塵選別桟10によって梯子状に接合すると共に、後側板4に該後側板4と同形状の補強板4aを重ねて接合し、且つこの補強板4aを排塵処理室12の外周を保持する仕切板13に接合することにより少しの重量増加によって大幅に剛性を増大させることが可能となるから脱穀受網9から漏下せずに脱穀室2から排出される藁屑を前記排塵選別桟10によって粗選別して排塵処理室12に送り込むことができるものでありながら、脱穀時における扱胴1の駆動反力により後側板4や中側板8に過大な荷重が加わったときでも歪みの発生を最小限に抑えることができる。
【0009】
従って、従来の如く、軽量化のため扱胴1を支持している前側板3と後側板4を薄板構造にすると共に、左側板6の上部領域にフィードチェン7を外側方へ開扉させたときに開放空間Bを有するもののように、扱胴1を支持する後側板4や脱穀受網9を支架する中側板8に大きい歪みが発生し、扱胴1の扱歯と脱穀受網9とのクリアランスを所定の寸法に保持でき難く、脱粒状態に不具合を生じることがないから、歪みの少ない機枠構成により、脱穀性能を低下させることなく高能率の作業を行うことができる。
また、請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、網止め 板38の溝部mに扱歯1aを食い込ませるよう調節することにより、溝部mが仕切金の如き作用を行って脱粒を助長するから、扱残しを最小限に抑制できると共に、後れ穂や短稈の穂部も溝部mに位置することになり脱粒性能を向上させることができる。
【0010】
【実施例】
以下に、この発明の実施例をコンバイン(特に脱穀装置)について図面に基づき説明する。コンバインの車台14の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ15を設けた走行装置16を配設し、該車台14上に、フィードチェン7に挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク17と、このグレンタンク17から穀粒を機外へ排出する排出筒17aを備えた脱穀装置18を載設して構成する。
【0011】
この脱穀装置18の前方側に植立穀稈を分草する分草体19と、分草された穀稈を引き起こす引起部20と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部21と、刈り取った穀稈を後方側へ搬送して該フィードチェン7へ受け渡しする穀稈搬送部22とを設けた刈取装置23を、土壌面に対して上下昇降自在となるよう該車台14の前端部へ装架して構成する。
【0012】
該脱穀装置18の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置24と、この操作のための操作席25とを設け、これらの走行装置16,脱穀装置18,刈取装置23,操作装置24等によって機体26を構成する。
該脱穀装置18は、上方側に脱穀室2と、この脱穀室2の後方側に排塵処理室12を配置すると共に、下方側に選別室5を各々配置して構成する。
【0013】
該脱穀室2は、穀稈を供給する入口側部に前側板3を設け、この前側板3には逆くの字状の大きい切り欠ぎ部による脱穀穀稈の搬送通路Aを形成すると共に、脱穀室2の出口側部に前側板3と同様の切り欠ぎ部による搬送通路Aを形成した後側板4を設け、この前側板3と後側板4とにより扱胴1を軸承支持して構成する。
【0014】
該扱胴1には穀稈を脱穀処理する扱歯1aを多数配列して植設し、該後側板4の内側近傍に中側板8を配置すると共に、この中側板8と前側板3との間に扱胴1の下側と奥側とを二つに分割して取り囲む脱穀受網9を脱着自在に支架して構成する。
該扱胴1で脱穀された脱穀物を再処理して排塵する排塵胴11を、該中側板8の脱穀受網9位置の奥側つまり右側と排塵後側板27とによって、扱胴1の後方に並行して軸承支持する排塵処理室12を設ける。
【0015】
図1に示す如く、該脱穀室2から排出される、脱穀受網9から漏下しない藁屑等を荒選別して排塵処理室12に送りこむ適宜間隔に配した複数本の排塵選別桟10によって、該中側板8と後側板4とを脱穀受網9面に沿って梯子状に溶着又はボルト等により接合して、相互に剛性が増大する箱型構造とする。
該後側板4の略扱胴1の中心部位置より下部側全域に亘って、穀稈通路A主体にその切り欠ぎ部を補強するための後側板4より厚い同形状の補強板4aを重着接合し、この補強板4aの右端部を、後側板4位置で該排塵処理室12の外周を保持する仕切板13と接合することにより、脱穀時の負荷による後側板4の切り欠ぎ部や該排塵選別桟10部の歪みを少なくできる剛性構造とする。
【0016】
該脱穀室2及び排塵処理室12等脱穀装置18の上部を覆う扱胴カバー28を開閉可能に設け、この扱胴カバー28の手前側つまり左側端部に、脱穀穀稈を上側から押圧挾持する挾持杆29を弾発付勢して設けると共に、この挾持杆29に下側から押圧挾持して搬送させるフィードチエン7の出口側終端部に、このフィードチエン7を駆動する駆動継手30を噛合い係合させて構成する。
【0017】
前記選別室5には、該脱穀受網9から漏下した脱穀物の比重選別を行う揺動選別棚31を選別室5の入口側始端部から出口側終端部に至る領域に設け、この揺動選別棚31の入口側下方に脱穀物を送風により風選別する唐箕32と、この唐箕32から出口側に至る間に、前記比重選別と風選別とにより選別された一番穀粒を横送りする一番螺旋33と、二番物を横送りする二番螺旋34とを各々設けて構成する。
【0018】
図2に示す如く、該選別室5の左側板6上部とその上部領域に、脱穀受網9の機外への取り出しや掃除等を行うために必要な大きさの開放空間Bを設け、この開放空間Bを塞ぐ蓋側板35と、該フィードチエン7を張設するチェンフレーム36とを一体的に形成すると共に、該左側板6の前端部に設けた回動支軸37を支点として外側方に開閉可能に装着する。該蓋側板35に脱穀受網9の端部をロックする網止め板38を、脱穀受網9の円弧に沿って前記扱胴1の扱歯1a側に移動可能に取り付けると共に、この蓋側板35を開閉するときはフィードチエン7の駆動継手30部を離脱可能に構成する。
【0019】
前記揺動選別棚31の下手側上方にシロッコファン等により脱穀排塵を機外へ排塵する排塵ファン39を、上部カバー39aと下部ガイド39bによりファン排塵口40を形成して設ける。相対する多数の円盤刃41a,41bによって排稈を裁断処理して機外へ排出する排稈カッタ41を、該ファン排塵口40に臨ませるよう脱穀装置18の後側板42に装架して設けると共に、この排稈カッタ41へ脱穀済み排稈を搬送する排稈搬送チェン43を前記脱穀室2の後端部から延設構成する。
【0020】
脱穀室2において扱胴1で脱穀処理され脱穀受網9から漏下した脱穀物は、選別室5の揺動選別棚31上に落下し、この揺動選別棚31による比重選別と唐箕32による風選別とによって選別された一番穀粒及び二番物は、一番螺旋33及び二番螺旋34によって横送りされ、各々グレンタンク17及び選別室5等へ搬送される。
【0021】
このような脱穀装置18において、該脱穀受網9の機外への取り出しや揺動選別棚31の掃除等を行う必要が生じたときには、該選別室5左側板6の上部領域の開放空間Bを塞いでいる蓋側板35と、この蓋側板35に一体構成されているチェンフレーム36及び網止め板38を、フィードチエン7を巻掛け装着した状態で回動支軸37を支点として外側方に開扉することにより、脱穀受網9を引き出し可能な開放状態となり、該網9を脱穀室2の前側板3及び中側板8から離脱させて容易に手前側へ引き出すことができると共に、揺動選別棚31に引っ掛かったり溜まったりしている藁屑等も容易に取り除くことができる。
【0022】
このように、該選別室5の左側板6の上部領域にメンテナンス用としての大きい開放空間B部を設けていても、該前側板3と後側板4とによる扱胴1の支持及び前側板3と中側板8とによる脱穀受網9の支持を、上記の如き機枠の剛性を増大させる構造とすることにより、扱胴1の扱歯1aと脱穀受網9のクリアランスを所定の寸法に保持させることができ、脱穀性能の低下を防止できる。
【0023】
また、図1に示す如く、該中側板8及び後側板4の手前側つまり左端部と各々接合する補助左側板44を、この接合部から後方へ延長して該左側板6の後端上部へ接合して設け、この補助左側板44によって左側板6の上部領域の開放空間B部を補強すると共に、該中側板8と後側板4との間隔幅一杯に設けた浅いU字状等の断面形状をもつ連結補強板45によって、該補助左側板44と左側板6の上部とを連結配置して構成する。
【0024】
該連結補強板45の上下端部位置を、前記蓋側板35を閉扉したときにその隙間から塵埃の吹き出しを防止するため、蓋側板35の内面外周部と接する該左側板6及び補助左側板44位置に貼着した線状のシール材46の内側領域内に配置すると共に、特に下端位置の連結部は左側板6の、前記揺動選別棚31の機外への取り出し用レール部6aに配置して構成する。
【0025】
このように、該連結補強板45によって左側板6と補助左側板44を連結補強することによって、上記の如き機枠の剛性を増大させる構造を、更に増強することができる。なお、該連結補強板45のU字状等の断面形状により該補強板45自体の強度の向上と、該揺動選別棚31のサイドシールの損傷を防止できると共に、該補強板45を左側板6のレール部6aに連結することにより、薄板材の左側板6自体とその連結部の強度を向上させることができる。
【0026】
また、図3に示す如く、前記蓋側板35に脱穀受網9の引き出し端部をロックする網止め板38の上部及び下部側を、ボルト及びナット等により扱胴1の扱歯1a側に移動調節可能に取り付けるものにおいて、図4及び図5に示す如く、この網止め板38が脱穀受網9の円弧に沿って立ち上がる後部側に、該扱胴1後部側の複数列(例えば6列)の扱歯1aが各々通過できる適宜深さの溝部mを設けて構成する。
【0027】
穀稈を脱穀する際に、従来では扱残しが発生した場合は網止め板38を扱歯1a側へ移動させて、網止め板38と扱歯1aのクリアランスをゼロに近づけるよう対応しているが、この対応だけでは扱残しの発生を抑え難く、このため、前記の如く、網止め板38の溝部mに扱歯1aを食い込ませるよう調節することにより、溝部mが仕切金の如き作用を行って脱粒を助長するから、扱残しを最小限に抑制できると共に、後れ穂や短稈の穂部も溝部mに位置することになり脱粒性を向上させることができる。
【0028】
また、該網止め板38の溝部mに対応する扱歯1aのうち、後端側の複数本の扱歯1a(例えば3列−12本)を、数ミリメートル(例えば3.5ミリメートル)高く構成することにより、前記の如き扱残しの抑制や脱粒性の向上を、更に増大させることができる。
また、前記走行装置16において、車台14の前端部に左右の走行クローラ15を駆動する、油圧駆動による爪クラッチ方式のサイドクラッチ47及びシフタ63を有するミッションケース48を装架して設ける。(図12参照)
前記操作装置24の一側に、進行時の左右操向と前記刈取装置23の昇降操作を行うパワステレバー49を配設すると共に、図9に示す如く、該レバー49の握り先端部49aに、揺動操作によりON・OFFしこのONにより極短い操向操作制御の出力時間の信号を出力するシーソースイッチ50を設け、このスイッチ50のONにより操向操作制御出力の回数を多少に調節する、図10に示す如き感度設定ダイヤル51を、該操作装置24のスイッチパネルに配設して構成する。
【0029】
図11に示す如く、CPUを主体的に配して自動回路の演算制御を行うコントローラ52を設け、このコントローラ52の入力側に、該シーソースイッチ50及び感度設定ダイヤル51と、該パワステレバー49の左右方向の操作によりON・OFFする左右操向スイッチ53と、この左右操向を自動的にON・OFFする方向センサ54と、該車台14を左右傾動させるローリング制御を左右同量作用させて車高を昇降する車高センサ55と、パワステレバー49の前後方向の操作による該刈取装置23の昇降位置を検出する刈取ポジションセンサ56と、車速を検出する車速センサ57とを各々接続すると共に、その出力側に、油圧回路を切り替える方向制御電磁弁58を接続して構成する。
【0030】
前記サイドクラッチ47を入り切りする油圧回路は、図12に示す如く、油圧ポンプ59から方向制御電磁弁58を経由してサイドクラッチ47の左又は右を作用させる左油圧シリンダ60a又は右油圧シリンダ60bの各ピストン側に各々配管接続し、両油圧シリンダ60a,60bの各中間位置から各々前記パワステレバー49の操作による可変絞り61a及び固定絞り61bを経由して返油タンク62に配管接続させる構成とする。
【0031】
従来、湿田等の軟弱な土壌面において、一方向の刈取作業を行う場合等に、前記走行クローラ15が土壌面から沈下して走行抵抗が大きくなるため、パワステレバー49による左右操向を過大に操作しがちになるが、この操作が過大になるときは機体26の左右操向や進行が円滑に行われ難く、下手をすると泥押し等により走行性が悪くなり、この状態で停滞したときは走行不能に陥ることがある。
【0032】
このようなときに、車高センサ55による機体26が走行可能な一定以上の車高の検出と、この車高時において刈取装置23の刈高さが所定位置であることを検出しているときは、パワステレバー49のシーソースイッチ50の左又は右のON操作によって、極短い出力時間の信号を感度設定ダイヤル51の設定内容に応じ小刻みで且つ連続的に出力を継続させることができるから、長い操向制御距離の間において少しずつの操向操作が可能となり、円滑な左右操向を行いうると共に、土壌面も傷めることなく操向操作性を向上させることができる。
【0033】
また、従来の如く、出力信号時間の長短によって株元側への距離の遠近を制御するものでは、車速が速い場合(約1メートル/秒以上)に株元側へ接近しているときは、機体26の左右側への振れが大きくなり、乗り心地が悪くなることがあった。
このようなときには、図13に示す如く、車速センサ57による検出車速が速くなるに従って、前記方向制御電磁弁58へ出力するパルス信号を、極短い一定時間により出力回数を少なくするよう制御構成することによって、極短い一定時間のパルス出力を低速時は出力回数を多くし、高速時は出力回数を少なくすることで少しずつの操向操作を連続させることにより、刈取条の条外れや未刈稈へのひっかけ等を防止しうると共に、円滑な操向操作制御を行わせることにより、株元側への接近時においても機体26の振れを少なくして、乗り心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脱穀装置の主要な機枠構成を示す斜視図。
【図2】 脱穀装置の蓋側板と扱胴カバーを開扉した状態を示す斜視図。
【図3】 脱穀装置の網止め板を扱歯側へ調節移動させる状態を示す概略正面図。
【図4】 脱穀装置の網止め板の扱歯を食い込ませる溝部の状態を示す斜視図。
【図5】 脱穀装置の網止め板の溝部に扱歯を食い込ませた状態を示す正面図。
【図6】 脱穀装置の全体構成を示す側断面図。
【図7】 脱穀装置の全体構成を示す平断面図。
【図8】 コンバインの全体構成を示す側面図。
【図9】 コンバインのパワステレバーの形態を示す斜視図。
【図10】 コンバインの左右操向制御用のパルス出力回数の調節ダイヤルを示す平面図。
【図11】 コンバインの左右操向制御用の電気回路を示すブロック図。
【図12】 コンバインの左右操向制御用の油圧回路を示すブロック図。
【図13】 コンバインの左右操向制御用の出力信号回数と車速の関係を示す線図。
【符号の説明】
1 扱胴
1a 扱歯
2 脱穀室
3 前側板
4 後側板
4a 補強板
5 選別室
6 左側板
7 フィードチェン
8 中側板
9 脱穀受網
10 排塵選別桟
11 排塵胴
12 排塵処理室
13 仕切板
35 蓋側板
36 チェンフレーム
38 網止め板
穀稈通路
溝部

Claims (2)

  1. 扱胴を支承する脱穀室の前側板と後側板を切り欠いて穀稈通路を形成し、脱穀室下側の選別室)の左側板の上部及びその上側領域をフィードチェンの外側方への開扉に伴い開放空間とし、後側板の内側近傍に位置する中側板と前側板との間に脱穀受網を支架する脱穀装置において、該後側板(4)と中側板(8)とを、適宜間隔に脱穀受網(9)面に沿って配した複数本の排塵選別桟(10)によって梯子状に接合すると共に、該後側板の略扱胴中心部より下側に、前記穀稈通路(A)を形成した切り欠き部を補強する補強板(4a)を、後側板(4)と同形状に形成して該後側板(4)に重ねて接合し、該補強板(4a)の右端部を、前記脱穀室(2)の後方側に位置して排塵胴(11)を支承する排塵処理室(12)の外周を保持する仕切板(13)に接合したことを特徴とする脱穀装置
  2. 前記中側板(8)と前側板(3)との間に脱穀受網(9)を着脱自在に支架して設け、前記開放空間(B)を塞ぐ蓋側板(35)と前記フィードチェン(7)を張設するチェンフレーム(36)とを一体的に構成し、前記中側板(8)と前側板(3)との間に装着した脱穀受網(9)の端部をロックする網止め板(38)を扱胴(1)の扱歯(1a)に対して遠近調節可能に前記蓋側板(35)に取り付けると共に、該網止め板(38)に複数列の扱歯(1a)が各々通過できる溝部(m)を設けたことを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
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