JP3971967B2 - 還元性物質の定量方法及び定量用試薬 - Google Patents

還元性物質の定量方法及び定量用試薬 Download PDF

Info

Publication number
JP3971967B2
JP3971967B2 JP2002196622A JP2002196622A JP3971967B2 JP 3971967 B2 JP3971967 B2 JP 3971967B2 JP 2002196622 A JP2002196622 A JP 2002196622A JP 2002196622 A JP2002196622 A JP 2002196622A JP 3971967 B2 JP3971967 B2 JP 3971967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reducing substance
reagent
quantifying
ion
iron ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002196622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004037333A (ja
Inventor
政博 関口
拓二 松本
宏幸 海老沼
Original Assignee
第一化学薬品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 第一化学薬品株式会社 filed Critical 第一化学薬品株式会社
Priority to JP2002196622A priority Critical patent/JP3971967B2/ja
Publication of JP2004037333A publication Critical patent/JP2004037333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3971967B2 publication Critical patent/JP3971967B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料中の還元性物質、あるいは試料中の成分から生成された還元性物質を、鉄イオンと、該鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬を用いて定量する際に、試料中に共存する特定成分の影響を回避し、試料中の還元性物質を正確に定量することができる方法及び定量用試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、試料中の還元性物質、あるいは生体試料中の生体成分より酵素反応等により生成する還元性物質を定量する方法の一つとして、還元性物質に3価の鉄イオンを作用させ、3価の鉄イオンが還元性物質によって還元されて生じる2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを、これらの鉄イオン特異的金属指示薬を用いて検出・定量する方法が知られている。
【0003】
例えば、本出願人は、特開2000−338096号公報において、試料中の硫化水素又は硫化物イオンを簡便で高感度に定量する方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法では、血清や血漿等の生体試料、下水や河川水等の環境試料を測定対象とした場合、試料中に共存する他の成分の影響を受け、還元性物質を正確に定量できない場合があることが分かった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、還元性物質に3価の鉄イオンを作用させて生じる2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを、これらの鉄イオン特異的金属指示薬を用いて検出することにより試料中の還元性物質を定量する方法において、試料中に共存する特定成分の影響を回避し、還元性物質を正確に定量できる方法及び定量用試薬を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、試料中に共存する銅イオンや銅を含む成分、トランスフェリン等が測定に影響を与えていることを突き止め、これらの成分の影響を回避することにより、試料中の還元性物質を正確に定量できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の第1は、測定試料中の還元性物質に、3価の鉄イオンを作用させ、該鉄イオンが還元されて生じる2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを、これらの鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬を用いて検出し、定量する際に、銅イオン特異的なキレート剤、及びアルミニウム塩及び/又はガリウム塩を共存させることを特徴とする還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0008】
上記発明によれば、銅イオン特異的なキレート剤を共存させることにより、銅イオンや銅を含む成分の影響を回避することができ、試料中の還元性物質を正確に定量することができる。また、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩を共存させることにより、トランスフェリン類の影響を回避することができ、試料中の還元性物質をより正確に定量することができる
【0009】
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記銅イオン特異的なキレート剤は、ネオクプロイン、バソクプロイン又はそれらの塩から選ばれたものである、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0010】
上記発明によれば、鉄イオンと金属指示薬との反応に影響を与えることなく銅イオンの影響を回避することができる。
【0013】
本発明の第は、前記第1又は第2の発明において、前記測定試料に、更に、有機酸を共存させる、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0014】
上記発明によれば、有機酸を共存させることにより、アルカリpHにおけるアルミニウムやガリウムの水酸化物の生成を防ぐことができ、効率よくトランスフェリン類の影響を回避することができる。
【0015】
本発明の第は、前記第の発明において、前記有機酸は、酒石酸である、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0016】
上記発明によれば、効率よくアルミニウムやガリウムの水酸化物の生成を防ぐことができる。
【0017】
本発明の第は、前記第1〜のいずれかの発明において、前記還元性物質は、硫化水素又は硫化物イオンである、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0018】
上記発明によれば、試料中の硫化水素又は硫化物イオンを正確に定量することができる。
【0019】
本発明の第は、前記第の発明において、前記硫化水素又は硫化物イオンは、測定試料に含まれる含硫アミノ酸に、含硫アミノ酸に作用して硫化水素を生成する酵素を作用させることにより生成したものである、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0020】
上記発明によれば、試料中の硫化水素又は硫化物イオンを定量することにより、試料中のホモシステインやシステイン等の含硫アミノ酸を正確に定量することができる。
【0021】
本発明の第は、前記第1〜のいずれかの発明において、前記3価の鉄イオンは、錯体を形成している、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0022】
上記発明によれば、3価の鉄イオンの安定性が増加し、試薬ブランク発色値を低減することができ、より正確に定量することができる。
【0023】
本発明の第は、前記第の発明において、更に、鉄イオンに配位する能力を有する補助剤を共存させる、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0024】
上記発明によれば、錯体を形成している3価の鉄イオンが還元性物質によって還元され易くなるので、測定感度を向上することができる。
【0025】
本発明の第は、前記第1〜のいずれかの発明において、前記測定試料は、生体試料又は環境試料である、還元性物質の定量方法を提供するものである。
【0026】
上記発明によれば、血清等の生体試料に含まれる血清銅やトランスフェリン等の影響を回避することができ、また、下水や河川水等の環境試料に含まれる銅イオン等の影響を回避することができ、これらの試料中の還元性物質を正確に測定することができる。
【0027】
本発明の第1は、銅イオン特異的なキレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩と、3価の鉄イオンと、2価又は3価の鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬とを含むことを特徴とする、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0028】
上記発明によれば、銅イオン等を含む試料中の還元性物質を簡便かつ正確に定量することができる試薬を提供できる。また、銅イオンだけでなくトランスフェリン類の影響を回避することができるので、生体試料中の還元性物質の定量に好適な試薬を提供できる
【0029】
本発明の第1は、前記第1の発明において、前記銅イオン特異的なキレート剤は、ネオクプロイン、バソクプロイン又はそれらの塩から選ばれたものである、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0030】
上記発明によれば、鉄イオンと金属指示薬との反応に影響を与えることなく銅イオンの影響を回避することができるので、環境試料中の還元性物質の定量に好適な試薬を提供できる。
【0033】
本発明の第1は、前記第10又は第11の発明において、更に有機酸を含む、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0034】
上記発明によれば、アルカリpHにおけるアルミニウムやガリウムの水酸化物の生成を防ぐことができ、効率よくトランスフェリン類の影響を回避することができる。
【0035】
本発明の第1は、前記第1の発明において、前記有機酸は、酒石酸である、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0036】
上記発明によれば、効率よくアルミニウムやガリウムの水酸化物の生成を防ぐことができる。
【0037】
本発明の第1は、前記第1〜1のいずれかの発明において、更に、含硫アミノ酸に作用して硫化水素を生成する酵素を含む、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0038】
上記発明によれば、試料中の硫化水素又は硫化物イオンを定量することにより、試料中のホモシステインやシステイン等の含硫アミノ酸を正確に定量することができる。
【0039】
本発明の第1は、前記第1〜1のいずれかの発明において、前記3価の鉄イオンは、錯体を形成している、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0040】
上記発明によれば、3価の鉄イオンの安定性が増加するので、鉄イオン含有試薬の保存安定性を向上させることができると共に同一試薬中に鉄イオンと金属指示薬とを含有させることが可能となり、試薬数を少なくすることができる。また、試薬ブランク発色値を低減することができ、より正確に定量可能な定量用試薬を得ることができる。
【0041】
本発明の第1は、前記第1の発明において、更に、鉄イオンに配位する能力を有する補助剤を共存させる、還元性物質の定量用試薬を提供するものである。
【0042】
上記発明によれば、錯体を形成している3価の鉄イオンが還元性物質によって還元され易くなるので、測定感度の高い定量用試薬を得ることができる。
【0043】
【発明の実施形態】
本発明において用いられる銅イオン特異的なキレート剤(以下、銅キレート剤という。)としては、銅イオンと錯体を形成し、2価又は3価の鉄イオンとそれらに特異的に反応して発色する金属指示薬との反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に制限されることなく用いることができる。例えば、ネオクプロイン、バソクプロイン又はそれらの塩から選ばれたものが好ましく挙げられる。より具体的には、ネオクプロイン塩酸塩やバソクプロインスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。このような銅キレート剤を用いることにより、銅イオンや銅を含む成分の影響を効率よく回避することができる。
【0044】
また、本発明で用いられるアルミニウム塩、ガリウム塩としては、2価又は3価の鉄イオンとそれらに特異的な金属指示薬との反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に制限されることなく用いることができる。アルミニウム塩としては、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等が好ましく例示できる。また、ガリウム塩としては、硝酸ガリウム、リン酸ガリウム、硫酸ガリウム等が好ましく例示できる。上記アルミニウム塩やガリウム塩はそれぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。アルミニウム塩及び/又はガリウム塩を用いることにより、トランスフェリン類の影響を効率よく回避することができる。
【0045】
本発明において、測定試料は特に限定されず、例えば、下水、河川水、海水、空気中の成分の捕集液等の環境試料にも適用できる。なお、これらの環境試料を用いる場合は、トランスフェリン類が含まれている可能性はほとんどないため、銅キレート剤だけで夾雑成分の影響を充分に回避することができる。
【0046】
一方、銅イオンや銅を含む成分、トランスフェリン類が含まれているような場合には、銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩とを併用することで夾雑成分の影響を回避する。したがって、例えば、血液、血清、血漿等の生体試料を用いる場合は、血清銅(血清中の銅の90〜95%は血清蛋白の1つであるセルロプラスミンに、残りがアルブミンと結合しているとされる。)やトランスフェリン類が含まれているため、銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩とを併用する。
【0047】
本発明においては、アルカリpHにおけるアルミニウムやガリウムの水酸化物の生成を防ぐため、有機酸を併用することが好ましい。有機酸としては、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、IDA(イミノ二酢酸)等が好ましく例示できるが、中でも酒石酸やIDAが好ましく、特に酒石酸が好ましい。
【0048】
また、3価の鉄イオンとしては、具体的には水溶液中で3価の鉄イオンを遊離する化合物(以下、3価鉄化合物という。)であれば特に制限なく用いることができる。例えば、塩化鉄(III)、硫酸鉄(III)アンモニウム水和物等のイオン化合物のほか、エチレンジアミン四酢酸一ナトリウム鉄(III)、シュウ酸アンモニウム鉄(III)水和物等のキレート化合物が挙げられる。
【0049】
本発明においては、3価の鉄イオンが錯体を形成していることが好ましい。3価の鉄イオンの錯体としては、例えば、上記のようなキレート化合物が好ましく用いられ、中でもエチレンジアミン四酢酸一ナトリウム鉄(III)が好ましく用いられる。また、塩化鉄(III)等のイオン化合物を、3価の鉄イオンが錯体を形成するような条件下、例えば、エチレンジアミン四酢酸等のキレート剤の共存下で用いてもよい。3価の鉄イオンとして錯体を用いることにより、該鉄イオンの安定性が向上するので、試薬ブランク発色値を低減することができ、より正確に定量することができる。
【0050】
更に、上記のような錯体を用いる場合は、鉄イオンに配位する能力を有する補助剤(以下、単に補助剤という。)を共存させることが好ましい。上記補助剤は、使用する3価鉄化合物の種類に応じて適宜選択することができるが、IDA(イミノ二酢酸)、ADA(N-(2-アセトアミド)イミノ二酢酸)、Bicine(N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)グリシン)等が好ましく例示でき、特にADAが好ましい。このような補助剤を用いることにより、錯体を形成している3価の鉄イオンが還元性物質によって還元され易くなるので、測定感度を向上することができる。
【0051】
また、2価又は3価の鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬としては、公知の金属指示薬を用いることができるが、発色感度が高いものが好ましく用いられる。なお、以下の説明においては、2価の鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬を単に2価鉄イオン特異的金属指示薬、3価の鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬を単に3価鉄イオン特異的金属指示薬といい、これらをまとめて鉄イオン特異的金属指示薬という。
【0052】
2価鉄イオン特異的金属指示薬としては、例えば、1,10-フェナントロリン塩酸塩やバソフェナントロリンスルホン酸等の他、ピリジルアゾ化合物やニトロソアミノフェノール化合物等が利用可能である。具体的には、ピリジルアゾ化合物としては、2-(5-ブロモ-2-ピリジルアゾ)-5-[N-N-プロピル-N-(3-スルフォプロピル)アミノ]フェノール・ナトリウム塩(商品名:5Br・PAPS、以下、5Br・PAPSと略記する)、2-(5-ニトロ-2-ピリジルアゾ)-5-[N-N-プロピル-N-(3-スルフォプロピル)アミノ]フェノール・ナトリウム塩(商品名:Nitro・PAPS)等、ニトロソアミノフェノール化合物としては、2-ニトロソ-5-[N-N-プロピル-N-(3-スルフォプロピル)アミノ]フェノール(商品名:Nitroso・PSAP)、2-ニトロソ-5-[N-エチル-N-(3-スルフォプロピル)アミノ]フェノール(商品名:Nitroso・ESAP)等が好ましく挙げられる。
【0053】
3価鉄イオン特異的金属指示薬としては、例えば、フェロン、カルシクローム(Calcichrome)、クロマズロールB(Chromazurol B)、クロマズロールS(Chromazurol S)、クロモトロープ酸(Chromotropic acid)等が挙げられる。
【0054】
上記のような鉄イオン特異的金属指示薬は様々な特徴を持ったものが市販されており、例えば、(株)同仁化学研究所等から入手することができる。
【0055】
本発明の還元性物質の定量方法は、3価の鉄イオンを還元できる還元性物質であれば定量可能であり、例えば、アスコルビン酸、硫化水素、硫化物イオン等が例示できるが、特に、硫化水素又は硫化物イオンを定量する場合に好適である。
【0056】
例えば、上記のような環境試料において、硫化水素や硫化物イオンは、環境汚染の重要な指標の一つであり、これらを定量することにより、環境汚染の度合いを判定することができる。
【0057】
また、上記のような生体試料において、硫化水素又は硫化物イオンは、含硫アミノ酸(ホモシステイン、システイン等)に、含硫アミノ酸に作用して硫化水素を生成する酵素(以下、硫化水素生成酵素という。)を作用させた際に生成し、これを定量することにより、含硫アミノ酸を定量することができる(特開2000−166597号公報、特開2000−270895号公報参照)。ちなみに、ホモシステインは、心筋梗塞、脳梗塞等の血栓塞栓症あるいは動脈硬化症におけるリスクファクターとして注目されており、システインは、ホモシステイン代謝異常の原因把握の補助的な指標と成り得る。
【0058】
ホモシステインに作用して硫化水素を生成する酵素としては、L−メチオニン−γ−リアーゼ、ο−アセチルホモセリン−リアーゼ等が好ましく例示できる。L−メチオニン−γ−リアーゼは、例えば、シュードモナス属の細菌等のそれを産生する微生物から公知の方法により得ることもでき、和光純薬株式会社等から市販されているものを用いてもよい。また、ο−アセチルホモセリン−リアーゼは、それを産生する様々な微生物(例えば、Ozaki等.,J.Biochem.91;1163-1171(1982)、Yamagata.,J.Biochem.96;1511-1523(1984)、Brzywczy等.,Acta.Biochimica.Polonica.40(3);421-428(1993))等から公知の方法により得ることもでき、市販の酵素(例えば、ユニチカ株式会社製のバチルス属由来のο−アセチルホモセリン−リアーゼ(商品名「GCS」等)を用いてもよい。
【0059】
一方、システインに作用して硫化水素を生成する酵素としては、ο−アセチルセリン−リアーゼ、β−シアノアラニンシンターゼ、システインリアーゼ等が好ましく例示できる。ο−アセチルセリン−リアーゼは、それを産生する微生物や植物(例えば、Burnell等.,Biochim.Biophys.Acta 481;246-265(1977)、Nagasaw等.,Methods Enzymol 143;474-478(1987)、Droux等.,Arch.Biochem.Biophys.295(2);379-390(1992)、Yamaguchi等.,Biochim.Biophys.Acta 1251;91-98(1995))等より公知の方法で得ることができる。また、β-シアノアラニンシンターゼは、Hendrickson等., Meth. Enzymol. 17B, 233-239.に記載された方法により、システインリアーゼは、Tolasa等., Biochimiya 31, 98-102 (1966)に記載された方法により得ることができる。
【0060】
以下、本発明の還元性物質の定量方法について、好ましい態様を挙げて説明する。
【0061】
例えば、測定試料として環境試料を用いる場合は、環境試料に所定濃度となるように銅キレート剤を添加して充分に混合した後、3価の鉄イオンと、鉄イオン特異的金属指示薬を添加し、還元性物質によって還元されて生じた2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを該金属指示薬で検出し、吸光度を測定することにより還元性物質を定量することができる。
【0062】
また、測定試料として生体試料を用いる場合は、生体試料に所定濃度となるように銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩と、好ましくは更に有機酸を添加して充分に混合した後、3価の鉄イオンと、鉄イオン特異的金属指示薬を添加し、還元性物質によって還元されて生じた2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを該金属指示薬で検出し、吸光度を測定することにより還元性物質を定量することができる。
【0063】
なお、本発明の定量方法は、上記のように生体試料中に含まれる含硫アミノ酸(ホモシステイン、システイン)の定量にも適用できるので、このような場合は、含硫アミノ酸を含む生体試料に、銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩と、好ましくは更に有機酸と一緒に上記硫化水素生成酵素を添加して、硫化水素又は硫化物イオンを生成させて、これを定量すればよい。また、予め含硫アミノ酸に上記硫化水素生成酵素を作用させて、硫化水素又は硫化物イオンを生成させた後、銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩と、好ましくは更に有機酸を添加して、定量してもよい。
【0064】
このように本発明の定量方法は、試料中の還元性物質を直接定量するだけでなく、試料中に含まれる特定成分から還元性物質を生成させ、生成した還元性物質を定量することにより、試料中の特定成分を定量するような場合にも有効に適用することができる。
【0065】
本発明の定量方法において、銅キレート剤の添加濃度は、試薬の測定感度や用いる試料量等を考慮して適宜設定できるが、通常、0.01〜50mMが好ましく、0.1〜20mMがより好ましく、0.5〜10mMが特に好ましい。また、銅キレート剤を作用させる際のpHは、4.5〜9.5が好ましく、6〜9がより好ましい。
【0066】
アルミニウム塩及び/又はガリウム塩の添加濃度は、試薬の測定感度や用いる試料量等を考慮して適宜設定できるが、通常、0.01〜10mMが好ましく、0.05〜5mMがより好ましく、0.1〜3mMが特に好ましい。また、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩等を作用させる際のpHは、4.5〜9.5が好ましく、6〜9がより好ましい。
【0067】
有機酸の添加濃度は、アルカリpHにおけるアルミニウムやガリウムの水酸化物の生成を防ぐことができるような濃度であればよく適宜設定できるが、通常、0.01〜50mMが好ましく、0.05〜20mMがより好ましく、0.1〜5mMが特に好ましい。
【0068】
3価の鉄イオン、鉄イオン特異的金属指示薬の添加濃度は、試薬の測定感度や用いる試料量等を考慮して適宜設定することができる。通常、3価の鉄イオン濃度は0.01〜50mMが好ましく、0.1〜20mMがより好ましく、0.5〜10mMMが特に好ましい。また、鉄イオン特異的金属指示薬の添加濃度は、0.01〜50mMが好ましく、0.1〜20mMがより好ましく、0.5〜10mMが特に好ましい。また、3価の鉄イオンと鉄イオン特異的金属指示薬とを作用させる際のpHは、還元性物質によって還元されて生じた2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンと、鉄イオン特異的金属指示薬が金属キレート錯体を形成しやすいpH域であればよく、例えば、2価の鉄イオンと「Nitroso・PSAP」(商品名、(株)同仁化学研究所製)の金属キレート錯体の形成における至適pHは5.6〜10.1とされている((株)同仁化学研究所の第22版カタログ254ページ参照)。
【0069】
補助剤の添加濃度は、3価の鉄イオンの添加濃度に応じて適宜設定できるが、通常、0.01〜10mMが好ましく、0.05〜5mMがより好ましく、0.1〜3mMが特に好ましい。
【0070】
なお、本発明の定量方法においては、上記の成分以外に、界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤を添加することにより、試薬成分の析出を防止することができると共に測定時の再現性向上等を図ることができる。界面活性剤の添加濃度は、通常、0.001〜5%が好ましく、0.01〜2%がより好ましい。
【0071】
次に、本発明の定量用試薬について説明する。
本発明の定量用試薬は、上記の還元性物質の定量方法を簡便に実施できるように構成されたものであり、少なくとも銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩(好ましくは更に有機酸)と、3価の鉄イオンと、鉄イオン特異的金属指示薬とを含むように構成された定量用試薬である
【0072】
上記の各基本的成分は、上記の定量方法で説明したものと同様のものが好ましく用いられ、他の成分として、補助剤、緩衝液、界面活性剤等を適宜用いることもできる。例えば、界面活性剤を用いることにより、試薬成分の析出を防止することができ、試薬の保存安定性を向上させることができる。また、3価の鉄イオンとして錯体を用いた場合、補助剤を一緒に用いることにより、測定感度を向上することができる。なお、各成分の濃度は、上記の添加濃度等に基いて適宜設定すればよい。
【0073】
本発明の定量用試薬は、少なくとも2つ以上の試薬から構成されていることが好ましい。例えば、還元性物質の定量に適した試薬構成として、2試薬構成として、銅キレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩と、好ましくは更に有機酸を含む第一試薬と、3価の鉄イオンと鉄イオン特異的金属指示薬とを含む第二試薬とから構成することができる。更に、これらの試薬は、適宜界面活性剤を含むことができる。
【0074】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
【0075】
実施例1(トランスフェリンの影響の検討)
試料及び試薬として以下のものを調製して用いた。
【0076】
試料:アポトランスフェリン(Apo-Tf、シグマ−アルドリッチ社製)を0、1、2、3mg/mLとなるように添加した25μM硫化ナトリウム水溶液。なお、試薬ブランクとしては生理食塩水を用いた。
【0077】
第一試薬:トリス塩酸緩衝液110mM(pH8.5)、ADA 8.33mM、チオグリセロール8.33mM、界面活性剤0.5%、塩化アルミニウム(又は硝酸ガリウム)0.42mM、IDA(又は酒石酸)0.42mM
【0078】
なお、第一試薬は、塩化アルミニウム又は硝酸ガリウムと、IDA又は酒石酸との組み合わせにより、▲1▼塩化アルミニウム−IDA、▲2▼塩化アルミニウム−酒石酸、▲3▼硝酸ガリウム−IDA、▲4▼硝酸ガリウム−酒石酸の4種類を用いた。
【0079】
第二試薬:Nitroso-PSAP(同仁化学研究所社製)1mM、Fe(III)EDTA 5mM
【0080】
比較例1
実施例1の第一試薬において、塩化アルミニウム(又は硝酸ガリウム)、及びIDA(又は酒石酸)を除いたものを用いた。
【0081】
そして、日立7170形自動分析装置を用いて以下のようにして試料の測定を行なった。すなわち、試料14μLに第一試薬210μLを加え、37℃で5分間放置した。さらに、第二試薬56μLを加え37℃にて5分間放置後、波長750nmにおける吸光度測定し、アポトランスフェリンを添加しない場合の吸光度との差を硫化ナトリウム濃度(μM)に換算して表1に示した。
【0082】
【表1】
Figure 0003971967
【0083】
表1から、比較例1ではアポトランスフェリンの添加濃度に応じて明らかな負の影響が認められた。一方、実施例1の各条件(▲1▼〜▲4▼)では著しく負の影響が改善されていることが分かる。この結果から、アルミニウム塩又はガリウム塩を添加することにより、試料中に含まれるトランスフェリンの影響を回避できることが分かった。
【0084】
実施例2(銅の影響の検討)
試料及び試薬として以下のものを用いた。
【0085】
試料:塩化銅を銅イオンとして0、100、200μg/dL含むように添加した50μM硫化ナトリウム水溶液を用いた。
【0086】
第一試薬:トリス塩酸緩衝液110mM(pH8.5)、ADA 8.33mM、チオグリセロール8.33mM、界面活性剤0.5%、硝酸ガリウム0.42mM、酒石酸0.42mM、ネオクプロイン塩酸塩(又はバソクプロインスルホン酸塩)1.67mM
第二試薬:Nitroso-PSAP(同仁化学研究所社製)1mM、Fe(III)EDTA 5mM
【0087】
比較例2
実施例2の第一試薬において、ネオクプロイン塩酸塩(又はバソクプロインスルホン酸塩)を除いたものを用いた。
【0088】
そして、日立7170形自動分析装置を用いて、上記と同様にして試料の測定を行ない、塩化銅を添加しない場合の吸光度との差を硫化ナトリウム濃度(μM)に換算して表2に示した。
【0089】
【表2】
Figure 0003971967
【0090】
表2から、比較例2では塩化銅の添加濃度に応じて正の影響が認められた。一方、実施例2ではほとんど塩化銅の影響が認められなかった。この結果から、ネオクプロイン塩酸塩又はバソクプロインスルホン酸塩を添加することにより、試料中に含まれる銅イオンの影響を回避できることが分かった。
【0091】
実施例3(トランスフェリンの影響の検討)
測定試料:アポトランスフェリンを0、1、2、3mg/mLとなるように添加したL−ホモシスチン(シグマ−アルドリッチ社製)12.5μM水溶液(L−ホモシステインとして25μM相当)を用いた。
【0092】
第一試薬:トリス塩酸緩衝液110mM(pH8.5)、ADA 8.33mM、チオグリセロール8.33mM、界面活性剤0.5%、硝酸ガリウム0.42mM、酒石酸0.42mM、ネオクプロイン塩酸塩(又はバソクプロインスルホン酸塩)1.67mM、組換えο−アセチルホモセリン−リアーゼ(商品名「rGCS」、ユニチカ株式会社製)2.5U/mL(力価はメーカー表示値による。)
第二試薬:Nitroso-PSAP(同仁化学研究所社製)1mM、Fe(III)EDTA 5mM
【0093】
比較例3
実施例3の第一試薬において、硝酸ガリウム及び酒石酸を除いたものを用いた。
【0094】
そして、日立7170形自動分析装置を用いて上記と同様にして試料の測定を行ない、アポトランスフェリンを添加しない場合の吸光度との差をL−ホモシステイン濃度(μM)に換算して表3に示した。
【0095】
【表3】
Figure 0003971967
【0096】
表3から、ガリウム塩を添加した実施例3は、比較例3に比べトランスフェリンによる負の影響が改善されていることが分かる。
【0097】
実施例4(血清銅の影響の検討)
試料:血清蛋白の1つであり、血清中の銅の90〜95%が結合しているとされるセルロプラスミン(シグマ−アルドリッチ社製)を0、4.6、9.3、18.5、37.0mg/dLとなるように添加したL−ホモシスチン12.5μM水溶液(L−ホモシステインとして25μM相当)を用いた。なお、使用したセルロプラスミンのロットでは、88.8mg蛋白が133μg銅に相当する。
そして、第一、第二試薬は、実施例3と同じものを用いた。
【0098】
比較例4
第一、第二試薬として、比較例3と同じものを用いた。
【0099】
そして、日立7170形自動分析装置を用いて上記と同様にして試料の測定を行ない、セルロプラスミンを添加しない場合の吸光度との差をL−ホモシステイン濃度(μM)に換算して表4に示した。
【0100】
【表4】
Figure 0003971967
【0101】
表4から、比較例4ではセルロプラスミンの添加濃度に応じて正の影響が認められた。一方、実施例4ではほとんどセルロプラスミンの影響が認められなかった。この結果から、ネオクプロインを添加することにより、血清銅の影響を回避できることが分かった。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、還元性物質に3価の鉄イオンを作用させて生じる2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを、これらの鉄イオン特異的金属指示薬を用いて検出して試料中の還元性物質を定量する際に、銅キレート剤、及びアルミニウム塩及び/又はガリウム塩を共存させることにより、試料中の夾雑成分の影響を回避して、試料中の還元性物質を正確に定量することができる。

Claims (16)

  1. 測定試料中の還元性物質に、3価の鉄イオンを作用させ、該鉄イオンが還元されて生じる2価の鉄イオン又は残余の3価の鉄イオンを、これらの鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬を用いて検出し、定量する際に、銅イオン特異的なキレート剤、及びアルミニウム塩及び/又はガリウム塩を共存させることを特徴とする還元性物質の定量方法。
  2. 前記銅イオン特異的なキレート剤は、ネオクプロイン、バソクプロイン又はそれらの塩から選ばれたものである、請求項1に記載の還元性物質の定量方法。
  3. 更に、有機酸を共存させる、請求項1又は2に記載の還元性物質の定量方法。
  4. 前記有機酸は、酒石酸である、請求項に記載の還元性物質の定量方法。
  5. 前記還元性物質は、硫化水素又は硫化物イオンである、請求項1〜のいずれか一つに記載の還元性物質の定量方法。
  6. 前記硫化水素又は硫化物イオンは、測定試料に含まれる含硫アミノ酸に、含硫アミノ酸に作用して硫化水素を生成する酵素を作用させることにより生成したものである、請求項に記載の還元性物質の定量方法。
  7. 前記3価の鉄イオンは、錯体を形成している、請求項1〜のいずれか一つに記載の還元性物質の定量方法。
  8. 更に、鉄イオンに配位する能力を有する補助剤を共存させる、請求項に記載の還元性物質の定量方法。
  9. 前記測定試料は、生体試料又は環境試料である、請求項1〜のいずれか一つに記載の還元性物質の定量方法。
  10. 銅イオン特異的なキレート剤と、アルミニウム塩及び/又はガリウム塩と、3価の鉄イオンと、2価又は3価の鉄イオンと特異的に反応して発色する金属指示薬とを含むことを特徴とする、還元性物質の定量用試薬。
  11. 前記銅イオン特異的なキレート剤は、ネオクプロイン、バソクプロイン又はそれらの塩から選ばれたものである、請求項1に記載の還元性物質の定量用試薬。
  12. 更に、有機酸を含む、請求項10又は11に記載の還元性物質の定量用試薬。
  13. 前記有機酸は、酒石酸である、請求項1に記載の還元性物質の定量用試薬。
  14. 更に、含硫アミノ酸に作用して硫化水素を生成する酵素を含む、請求項1〜1のいずれか一つに記載の還元性物質の定量用試薬。
  15. 前記3価の鉄イオンは、錯体を形成している、請求項1〜1のいずれか一つに記載の還元性物質の定量用試薬。
  16. 更に、鉄イオンに配位する能力を有する補助剤を共存させる、請求項1に記載の還元性物質の定量用試薬。
JP2002196622A 2002-07-05 2002-07-05 還元性物質の定量方法及び定量用試薬 Expired - Fee Related JP3971967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002196622A JP3971967B2 (ja) 2002-07-05 2002-07-05 還元性物質の定量方法及び定量用試薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002196622A JP3971967B2 (ja) 2002-07-05 2002-07-05 還元性物質の定量方法及び定量用試薬

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004037333A JP2004037333A (ja) 2004-02-05
JP3971967B2 true JP3971967B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=31704601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002196622A Expired - Fee Related JP3971967B2 (ja) 2002-07-05 2002-07-05 還元性物質の定量方法及び定量用試薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3971967B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017086318A1 (ja) * 2015-11-18 2017-05-26 浜松ホトニクス株式会社 濃度測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004037333A (ja) 2004-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7785892B2 (en) Method of determining iron concentration
EP1143244B1 (en) Method for determination of hydrogen sulfide or sulfide ion and method for determination of specific substance utilizing said method
CN112362432B (zh) 一种通用于血清中tt3和tt4的解离剂及其制备方法
JP2006254918A5 (ja)
JP3971967B2 (ja) 還元性物質の定量方法及び定量用試薬
JP4044702B2 (ja) 硫化水素又は硫化物イオンの定量法及びそれを利用した特定物質の定量法
JP4958500B2 (ja) カルシウム濃度測定試薬および測定方法
US7244620B2 (en) Method for quantitatively determining a reducing substance and a reagent for quantitative determination
JP4151023B2 (ja) カルシウム測定用試薬および測定方法
JPH07203991A (ja) カリウムイオンの定量方法
JP3702450B2 (ja) 乳酸脱水素酵素測定用試薬
US3822116A (en) Reagent and method for calcium determination
JP2005292110A (ja) 非特異的発色の抑制方法
EP0555046B1 (en) Method for determination of calcium
JPS61247963A (ja) アンモニアを反応生成物とする生体物質の定量方法
JP2000253898A (ja) 物質または酵素の定量方法および定量試薬
JP2694004B2 (ja) 血清又は血漿中のフルクトサミンの測定法
JP3598438B2 (ja) エタノールアミン類緩衝液の安定化方法
WO1995013544A1 (fr) Reactif permettant de determiner l'insaturation de la capacite de fixation du fer insature
JP3095887B2 (ja) 不飽和鉄結合能の定量法および定量試薬
JP2515551B2 (ja) 新規な過酸化水素の定量方法
Ping et al. Microdetermination of proteins with the 1, 10-phenanthroline–H2O2–cetyltrimethylammonium bromide–Cu (II) chemiluminescence system
JP6008395B2 (ja) リチウム試薬組成物、リチウム試薬キット、及びリチウムイオン測定方法。
JPH07265097A (ja) 鉄の定量方法
JPH07170999A (ja) カルシウムイオン測定用試薬

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3971967

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees