JP3971653B2 - 車両用冷凍装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用エンジンによって発電機を駆動し、この発電機の出力によって冷凍機を運転する車両用冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、同期発電機と称される交流発電機は、その出力を整流して界磁巻線に直流電流を供給する構成になっている。この交流電動機の出力電圧は、負荷量に応じて変化すると共に、回転数によっても変化する。図4は負荷量をパラメータとして発電電圧と回転数との関係を示した線図であり、無負荷状態では特性曲線Aに示すように最も高い範囲で電圧が変化し、中負荷状態では特性曲線Bに示すように中位の範囲で電圧が変化し、大負荷状態では特性曲線Cに示すように最も低い範囲で電圧が変化し、それぞれ回転数が高くなるほど電圧は高くなる。
【0003】
この交流発電機を車両用エンジンで駆動すると、エンジンの回転数に応じて発電電圧が変動するので、冷凍装置を駆動するには発電電圧を定格値に調整する自動電圧調整器(AVR)が必要になる。この自動電圧調整器は発電機に内蔵された界磁巻線に印加する電圧をスイッチング素子により、オン、オフ制御して発電電圧を調整する。スイッチング素子のオフ期間は、界磁巻線に並列接続されている回生ダイオードを介して界磁電流を閉回路に流すことにより、サージ電圧の発生を抑制している。
【0004】
発電機の負荷運転中は、負荷電流による電機子反作用のため電圧降下を生じるので、定格電圧を維持するためには無負荷時よりもスイッチング素子のオン期間を長くして、高い電圧を界磁巻線に印加する必要があり、その結果、界磁電流も多く流れる。このとき、負荷が遮断されて無負荷状態になった場合、発電電圧が急激に上昇して電圧オーバーシュートが発生する。因みに、オーバーシュート電圧は、発電機の出力特性上、高回転数かつ高負荷遮断時に最も大きくなる。
【0005】
具体的な例として、自動車のエンジンに同期発電機を結合し、この同期発電機の出力によって車両用冷凍機を運転している場合、エンジンを高速回転させ、かつ、冷凍機の高負荷運転中にその停止操作を行ったとき、あるいは、冷凍機の高負荷運転中に庫内温度の設定値を圧縮機の停止領域に設定変更したときには上述した電圧オーバーシュートが発生する。
【0006】
そこで、自動電圧調整器は、スイッチング素子のオフ状態を継続させて発電電圧を定格値に戻そうとするが、回生ダイオードを介して界磁電流が連続的に流れ、界磁電流の減衰速度は回生ダイオードを含む閉回路の時定数に支配されるため、電圧オーバーシュートの減衰に遅れを生じる。
【0007】
このような問題を解決するものとして、例えば、特開2001−251899号公報に「同期発電機の自動電圧調整器」が開示されている。以下、図5を用いてこの公報に記載の技術を説明する。同期発電機の電機子巻線31は星型結線され、その出力端子に負荷39が接続される。この電機子巻線31の中性点に界磁巻線32の一端が接続される。負荷39に三相交流電圧が供給される経路の2つの相巻線にそれぞれダイオード33及びダイオード34の各アノードが接続されている。これらのダイオード33,34のカソードは相互に接続され、その共通接続点が、例えば、FETでなるスイッチング素子35を介して界磁巻線32の他端に接続されている。界磁巻線32には、回生ダイオード36と、抵抗37及び短絡スイッチ38の並列接続回路とが直列に接続されてなる回生回路が並列に接続されている。
【0008】
ここで、車両用エンジンによって発電機が駆動されると負荷39に供給される3相交流のうちの2相分の電圧が整流されてスイッチング素子35に印加される。このスイッチング素子35をオン、オフ制御すると共に、そのデューテイ比を変化させることによって、界磁巻線32に流れる直流電流を制御することができる。従って、負荷及び回転数が変化したとしてもスイッチング素子35を制御することによって発電電圧を一定に制御することができる。一方、発電機の高回転数、高負荷時に負荷回路を遮断すると発電機の出力電圧が急上昇してオーバーシュートが発生する。このオーバーシュートが検出された場合、回生回路の短絡スイッチ38をオフ状態にする。これによって界磁巻線32に流れていた界磁電流Ikが抵抗37に流れてジュール熱として消費されると共に、界磁巻線32の電流を抑制して、発電電圧のオーバーシュート量を速やかに減衰させるというものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した同期発電機の自動電圧調整器においては、短絡スイッチ38のオフ期間に流れる電流Ikによって抵抗37に電圧Vrが発生し、この電圧Vrと電機子巻線31の発電電圧Egとを加算した電圧Eg+Vrがスイッチング素子35に印加されるため、高耐圧のスイッチング素子35を用いなければならなかった。
【0010】
また、上述した同期発電機の自動電圧調整器においては、電圧のオーバーシュートを検出した後の事後処理であるため、電圧のオーバーシュートの発生そのものを防止することができず、整流回路に用いるコンデンサとして高耐圧のものを用いることを余儀なくされた。
【0011】
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、負荷に対する電力供給電源に対応した電動圧縮機の停止処理を実行することによって、オーバーシュートの発生を抑制することのできる車両用冷凍装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の運転、停止操作をすることが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記制御器によって前記発電機及び前記蓄電池のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の停止操作をしたとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の運転、停止操作をすることが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機及び前記商用電源のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記商用電源による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の停止操作をしたとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする。
【0014】
請求項3に係る発明は、車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の運転、停止操作をすることが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機、蓄電池及び商用電源のいずれか一つを前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池又は前記商用電源よる前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の停止操作をしたとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明は、車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の庫内温度を設定することが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記制御器によって前記発電機及び前記蓄電池のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の庫内温度を前記電動圧縮機の停止領域に設定変更したとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする。
【0016】
請求項5に係る発明は、車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の庫内温度を設定することが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機及び前記商用電源のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記商用電源による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の庫内温度を前記電動圧縮機の停止領域に設定変更したとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする。
【0017】
請求項6に係る発明は、車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の庫内温度を設定することが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機、蓄電池及び商用電源のいずれか一つを前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池又は前記商用電源よる前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の庫内温度を前記電動圧縮機の停止領域に設定変更したとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする。
【0018】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記制御器は前記インバータ回路の出力周波数が所定値以下に低下したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする。
【0019】
請求項8に係る発明は、請求項に記載7に記載の車両用冷凍装置において、前記インバータ回路の出力周波数の所定値は、冷凍運転の最低周波数であることを特徴とする。
【0020】
請求項9に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記制御器は前記発電機の負荷電流が所定値以下に低下したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする。
【0021】
請求項10に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記制御器は前記電動機の吐出側の圧力が所定値を超えない範囲で最も速く、出力周波数を段階的に低下させることを特徴とする。
【0022】
請求項11に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記制御器は前記発電機から出力される交流電圧の低下を含む、異常状態が検出されたとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする。
【0023】
請求項12に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記エンジンの停止に応じて、前記制御器が前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする。
【0024】
請求項13に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記制御器は前記インバータ回路の出力周波数を段階的に低下させる途中に前記発電機から出力される交流電圧の低下を含む、異常状態を検出したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置において、前記制御器は前記インバータ回路の出力周波数を段階的に低下させる途中にエンジンの停止を検出したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る車両用冷凍装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。同図において、車両のエンジン1と発電機2とが、例えばベルトによってトルク伝達可能に結合されている。発電機2の出力端子には、第1のスイッチとしてのマグネットスイッチ13を介して、インバータ回路6が接続されている。このインバータ回路6は、三相交流を全波整流及び平滑する整流回路5、この整流回路5の直流出力経路に挿入された突入電流抑制回路15及び複数のトランジスタをブリッジ接続して所定のタイミングでオン、オフ制御することにより三相の交流を出力するインバータ主回路16によって構成されている。このインバータ回路6は、電動圧縮機7によって冷媒を循環させる冷凍サイクルを有し、例えば、冷凍及び冷蔵の両方の機能を持つ冷凍機8を運転するものである。発電機2には、前述したように、その出力電圧を所定の値に調整する自動電圧調整器12が設けられている。
【0026】
一方、エンジン1の停止時にも冷凍機8の運転を可能にするために、例えば、DC200Vの蓄電池17及びその充電回路18でなる蓄電池ユニット3が設けられ、この蓄電池ユニット3の正極端子が第2のスイッチとしての放電リレー19を介して整流回路5と突入電流抑制回路15との間の正極に接続され、蓄電池ユニット3の負極端子が整流回路5の負極に接続され、さらに、蓄電池ユニット3の充電端子が突入電流抑制回路15とインバータ主回路16との間の正極に接続されている。この蓄電池ユニット3は放電リレー19を非励磁の状態にして接点をオフ状態にすることにより充電回路18を介して蓄電池17を充電し、放電リレー19を励磁して接点をオン状態にすることによって蓄電池17から冷凍機8を運転する放電が行われる。
【0027】
また、エンジン1の停止中に、例えば、三相200Vの商用電源によっても冷凍機8の運転を可能にするために、第3のスイッチとしてのマグネットスイッチ14を介して商用電源4をインバータ回路6の交流入力端子に接続する手段を備えている。
【0028】
しかして、マグネットスイッチ13、マグネットスイッチ14及び放電リレー19を制御することによって発電機2、蓄電池ユニット3及び商用電源4のいずれでも冷凍機8を運転することのできる3電源システムが形成される。また、このような電源切替制御の他、自動電圧調整器12及びインバータ主回路16の制御をも実行するシステム制御器10を備えている。このシステム制御器10は電源検出/入力回路24と、図示省略のCPUとを含んで構成されている。また、システム制御器10には外部から少なくとも冷凍機8の運転、停止操作及び温度設定、並びに庫内温度表示をすることが可能なコントローラ9が接続されている。
【0029】
システム制御器10は主に車載バッテリ20から動作電力の供給を受け、さらに、商用電源4からも動作電力の供給を受けるようになっている。そこで、車載バッテリ20と電源検出/入力回路24とが、制御器電源保持手段11、エンジンキー21及びアイドリングストップ運転スイッチ22を介して接続され、さらに、電源検出/入力回路24は、DC/DCコンバータ23を介して、商用電源4にも接続されている。
【0030】
上記のように構成された車両用冷凍装置の動作について以下に説明する。先ず、エンジンキー21のオン操作により車載バッテリ20からDC24Vの電圧が電源検出/入力回路24に供給されてシステム制御器10が制御動作を開始する。また、エンジンキー21のオン操作によりエンジン1が始動されると、システム制御器10は電源検出/入力回路24によりエンジン1が始動したことを検出し、発電機2を電動圧縮機7の電力供給源とする運転、すなわち、「発電モード」で冷凍機8の運転待機状態になる。
【0031】
ここで、システム制御器10はコントローラ9から冷凍機8の運転指令及び庫内温度の設定信号を受信すると、自動電圧調整器12に動作指令を与え、発電機2の発電電圧を所定の電圧、例えば、200Vに調整してマグネットスイッチ13をオン状態にする。これによって、三相交流電圧がインバータ回路6に供給され、ここで整流、平滑された直流がインバータ主回路16に印加される。また、システム制御器10はコントローラ9から冷凍機8の庫内温度の設定信号を受信すると、その設定信号に対応した周波数の交流が電動圧縮機7に供給されるようにインバータ主回路16を構成するスイッチング素子をオン、オフ制御する。このとき、システム制御器10は突入電流を低く抑えるべく、始動時に突入電流抑制回路15が抵抗として働き、その後に抵抗を短絡させるように制御する。なお、電動圧縮機7に加えるインバータ主回路16の出力周波数は、コントローラ9による設定温度と庫内温度との差によって決定され、温度差が大きい場合はインバータ主回路16の出力周波数を高くして冷凍能力を高める。また、冷凍機8の運転が開始されると蓄電池ユニット3における蓄電池17の充電が開始される。充電回路18は蓄電池17が過充電又は過放電にならないように充、放電状態を制御する。
【0032】
次に、配送ターミナルや車庫での停車中にエンジン1を停止させた状態で、商用電源により冷凍機8を運転する、「商用モード」においては、商用電源4の投入によりDC/DCコンバータ23からシステム制御器10の駆動電力が供給される。システム制御器10は、電源検出/入力回路24により商用電源4の投入を検出し、マグネットスイッチ13をオフ状態に、マグネットスイッチ14をオン状態にして冷凍機8の運転を開始する。このとき、自動電圧調整器12との送受信を除けば運転動作の大要は「発電モード」と同様であるので、その説明を省略する。なお、「商用モード」においても蓄電池17の充電が行われる。
【0033】
次に、一時停車に応じたアイドリング停止、すなわち、エンジンの短時間の停止時に蓄電池17によって冷凍機8を運転する「アイドリングストップ運転手動モード」においては、アイドリングストップ運転スイッチ22がオン状態にされる。これにより、車載バッテリ20からシステム制御器10に対して動作電力が供給され、このシステム制御器10が制御動作を開始する。そして、システム制御器10は電源検出/入力回路24によりアイドリングストップ運転手動操作を検出し、以下、蓄電池17を電動圧縮機7の電源供給元として冷凍機8の運転を開始する。冷凍機8を運転する場合、放電リレー19をオン状態にして蓄電池電源を供給し、電動圧縮機7を指令回転数にするようにインバータ主回路16を制御する。
【0034】
なお、上述したマグネットスイッチ13、14及び放電リレー19をそれぞれ単独にオン、オフ制御したが、これらのスイッチ又は放電リレーの一つ又は複数を、同時に切替操作し得るものであれば他の電源切替手段を使用することも可能である。
【0035】
次に、上述した3つの運転モード、すなわち、「発電モード」「商用モード」及び「アイドリングストップ運転手動モード」のいずれかで運転中に、指令又は電源異常が発生したことに対応して電動圧縮機7を停止させる場合のインバータ主回路16の制御、すなわち、停止処理について説明する。
【0036】
エンジン1の運転中に発電機2を電源として「発電モード」で電動圧縮機7を運転しているとき、運転手が冷凍機8の停止操作を行った場合等、電動圧縮機7を停止する条件では、下記a.b.cの手順にて停止させる。
a.インバータ周波数が所定値fs以下の場合、電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。
b.インバータ周波数が所定値fsよりも高い場合、インバータ回路6の出力周波数を段階的に低下させる。
c.インバータ周波数が所定値fsに到達した時点で、電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。
ここで、所定値fsは、例えば冷凍運転における最低のインバータ周波数とする。
【0037】
図2(a)及び(b)はそれぞれ上記の停止処理及び従来の停止処理におけるインバータ周波数f、負荷電流I及び負荷電圧Vの関係を示した線図である。この図から明らかなように、(b)に示す従来の停止処理においては、停止操作に応じてインバータ周波数fを即時にゼロにしたため、負荷電流Iも略同時にゼロに降下した。この負荷電流Iの急激な降下によって整流後の負荷電圧Vは一旦大きく上昇した後、穏やかにゼロに降下する。すなわち、大きなオーバーシュート電圧が発生する。また、負荷電流が大きな値から急にゼロに降下することに対応して、界磁巻線32(図5参照)に流れていた大きな電流が回生回路の抵抗37に流れるため、逆起電圧Vrも上昇する。
【0038】
これに対して、(a)に示す本実施形態による停止処理においては、インバータ周波数fが所定値fsよりも高い場合、その出力周波数を段階的に低下させ、所定値fsに到達した時点で、出力周波数をゼロに降下させるので、負荷電流Iもインバータ周波数に追随して降下するため、停止制御時における負荷電圧Vの瞬間的上昇を、小さい値に抑制することができ、回生回路の抵抗37に発生する逆起電圧Vrの上昇も低く抑えられる。また、インバータ周波数fを冷凍運転における最低周波数fsとして運転中に冷凍運転を停止させたとしても、この場合の冷凍機負荷は小さいので電圧オーバーシュートは僅かしか発生しない。
【0039】
なお、インバータ周波数が所定値fsに降下することを停止の条件とする代わりに、負荷電流又は界磁電流が所定値に低下することを停止の条件としても上述したと同様な効果が得られる。
【0040】
かくして、「発電モード」運転による停止処理において、インバータ周波数を段階的に低下させてから、電動圧縮機7を停止させることにより発電機電圧のオーバーシュートの発生を抑制することができる。また、平滑用のコンデンサ及び電圧調整のためのスイッチング素子として耐圧の低いもので済むという利点もある。なお、冷凍機8の運転停止処理において、インバータ周波数を段階的に降下させる速度としては、電動圧縮機の吐出側の圧力が所定値を超えない範囲で最も速く低下させることにより、使用者の違和感を緩和することができる。
【0041】
一方、インバータ回路6による冷凍機8の運転中、インバータ回路6の入力電圧が低下した状態で運転を継続したり、あるいは、段階的にインバータ周波数を低下させているときにインバータ回路6の入力電圧が低下したりすると、インバータ主回路16に大きな電流が流れ、これを構成するスイッチング素子を破壊する虞れがある。従って、発電機2の出力電圧が所定値よりも低下した場合には、図2(c)に示すように、電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。この場合、発電機2の出力電圧の低下に応じて負荷電流Iが上昇した時点で急にゼロに降下するが、発電機2自体の出力電圧が低いため、負荷電圧Vの上昇が電圧オーバーシュートを引き起こすことはない。なお、エンジン1が停止した場合においても、上述したと同様な理由で電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。
【0042】
次に、発電機2の他に蓄電池ユニット3によっても運転可能にする2電源システム、あるいは、商用電源によっても運転可能にする3電源システムにおける停止処理について説明する。蓄電池ユニット3を電源として冷凍機8を運転する場合の停止処理は、従来の停止処理と同様に電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。これにより、インバータ周波数を低下させる間の放電に伴う蓄電容量を節約すると共に、蓄電池電圧の不足時におけるインバータ主回路16のスイッチング素子を保護することができる。さらに、商用電源によって冷凍機8を運転している場合の停止処理は、停電時及び電源電圧低下時のインバータ主回路16のスイッチング素子保護の観点で、電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。このいずれの処理においても、負荷遮断時に負荷電圧のオーバーシュートが発生することはない。
【0043】
次に、上述した停止処理に対応するシステム制御器10の具体的な動作を図3に示すフローチャートに従って説明する。先ず、ステップ101にてコントローラ9による設定温度と冷凍機8の庫内温度との差異をなくする制御ルーチンを実行し、ステップ102で電動圧縮機7の停止条件の有無を判定し、停止条件があればステップ103にて電動圧縮機7の駆動電源は発電機2か、蓄電池17か、あるいは、商用電源4であるかを判定する。ここで、駆動電源が発電機2であると判定された場合には、ステップ104で電動圧縮機7の停止要因が運転停止操作か、庫内温度が設定値に到達したか、発電機2の停止か、発電電圧の低下かを判定する。
【0044】
ステップ104にて運転停止操作又は庫内温度が設定値に到達したと判定した場合にはステップ106にてインバータ回路6の出力周波数が目標とする所定の出力周波数fsより大きいか否かを判定し、大きいと判定した場合にはステップ107にてインバータ回路6の出力周波数を段階的に下げて始めのステップ101の処理に戻る。
【0045】
一方、ステップ103で駆動電源が蓄電池17及び商用電源4のいずれかであると判定した場合、ステップ106でエンジン1の停止又は発電機2の発電電圧の低下であると判定した場合、あるいは、ステップ106で現在のインバータ出力周波数がfs以下であると判定した場合には、ステップ108にて電動圧縮機7を即時停止させるようにインバータ回路6を制御する。そして、ステップ108の処理を終了した時点で始めのステップ101の処理に戻る。なお、ステップ102で電動圧縮機7の停止の条件が存在しないと判定した場合にはステップ109にて運転制御をそのまま継続して、始めのステップ101の処理に戻る。以上の手順により、上述した各停止処理を実行することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、負荷に対する電力供給電源に対応した電動圧縮機の停止処理を実行することによって、オーバーシュートの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用冷凍装置の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した車両用冷凍装置の一実施形態の停止処理動作を説明するために、インバータ周波数、負荷電流及び負荷電圧と時間との関係を示した線図。
【図3】図1に示した車両用冷凍装置の一実施形態の停止処理の具体的な処理手順を示すフローチャート。
【図4】一般的な同期発電機の発電電圧と回転数との関係を示す線図。
【図5】エンジンによって駆動される同期発電機の自動電圧調整器の一般的な構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 発電機
3 蓄電池ユニット
4 商用電源
5 整流回路
6 インバータ回路
7 電動圧縮機
8 冷凍機
9 コントローラ
10 システム制御器
12 自動電圧調整器
13,14 マグネットスイッチ
16 インバータ主回路
17 蓄電池
19 放電リレー
20 車載バッテリ
21 エンジンキー
22 アイドリングストップ運転スイッチ
24 電源検出/入力回路

Claims (14)

  1. 車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の運転、停止操作をすることが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
    前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記制御器によって前記発電機及び前記蓄電池のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
    前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の停止操作をしたとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする車両用冷凍装置。
  2. 車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の運転、停止操作をすることが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
    前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機及び前記商用電源のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記商用電源による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
    前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の停止操作をしたとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする車両用冷凍装置。
  3. 車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の運転、停止操作をすることが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
    前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機、蓄電池及び商用電源のいずれか一つを前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池又は前記商用電源よる前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
    前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の停止操作をしたとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする車両用冷凍装置。
  4. 車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の庫内温度を設定することが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
    前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記制御器によって前記発電機及び前記蓄電池のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
    前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の庫内温度を前記電動圧縮機の停止領域に設定変更したとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする車両用冷凍装置。
  5. 車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の庫内温度を設定することが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
    前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機及び前記商用電源のいずれか一方を前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記商用電源による前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
    前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の庫内温度を前記電動圧縮機の停止領域に設定変更したとき、前記制御器が前記インバータ回路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする車両用冷凍装置。
  6. 車両用エンジンによって駆動され、交流を出力する発電機と、前記発電機から出力された交流を直流に変換し、変換された直流を可変周波数の交流に変換するインバータ回路と、冷凍サイクルを形成する電動圧縮機を含み、前記インバータ回路で変換された交流によって前記電動圧縮機を駆動することにより、冷蔵及び冷凍の少なくとも一方を行う冷凍機と、外部から、前記冷凍機の庫内温度を設定することが可能なコントローラと、前記コントローラの操作に応じて前記インバータ回路を制御する制御器とを備えた車両用冷凍装置において、
    前記インバータ回路の直流経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給することが可能な蓄電池と、前記インバータ回路の交流入力経路に接続され、前記電動圧縮機の駆動電力を供給する商用電源接続手段と、前記制御器によって前記発電機、蓄電池及び商用電源のいずれか一つを前記電動圧縮機の駆動源とするように切替接続する電源切替手段とを備え、前記蓄電池又は前記商用電源よる前記電動圧縮機の運転中は、前記コントローラによる前記冷凍機の停止操作に応じて前記制御器が前記インバータ回路の動作を即時停止させ、
    前記発電機による前記電動圧縮機運転中は、前記コントローラによって前記冷凍機の庫内温度を前記電動圧縮機の停止領域に設定変更したとき、前記制御器が前記インバータ回 路の出力周波数を徐々に低下させることを特徴とする車両用冷凍装置。
  7. 前記制御器は前記インバータ回路の出力周波数が所定値以下に低下したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
  8. 前記インバータ回路の出力周波数の所定値は、冷凍運転の最低周波数であることを特徴とする請求項に記載の車両用冷凍装置。
  9. 前記制御器は前記発電機の負荷電流が所定値以下に低下したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
  10. 前記制御器は前記電動機の吐出側の圧力が所定値を超えない範囲で最も速く、出力周波数を段階的に低下させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
  11. 前記制御器は前記発電機から出力される交流電圧の低下を含む、異常状態が検出されたとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
  12. 前記エンジンの停止に応じて、前記制御器が前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
  13. 前記制御器は前記インバータ回路の出力周波数を段階的に低下させる途中に前記発電機から出力される交流電圧の低下を含む、異常状態を検出したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
  14. 前記制御器は前記インバータ回路の出力周波数を段階的に低下させる途中にエンジンの停止を検出したとき、前記インバータ回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用冷凍装置。
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