JP3971619B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,エンジンの吸気装置に関し,特に,スロットルボディの,スロットルバルブを設けた吸気道に,スロットルバルブを迂回するバイパス路を接続し,このバイパス路を開閉するバイパスバルブに,それを開閉駆動するアクチュエータを連結したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるエンジンの吸気装置は,例えば実公平6−45654号公報に開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のかゝるエンジンの吸気装置では,バイパス路全体をスロットルボディに形成すると共に,バイパスバルブ及びアクチュエータをスロットルボディを取り付けているので,スロットルボディには複雑な加工が必要である上,全ての部品をスロットルボディ自体に組み付けなければならず,組立性が悪い等の欠点がある。
【0004】
本発明は,かかる事情に鑑みてなされたもので,加工性及び組立性が良好であり,しかもコンパクトに構成し得る,前記エンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,スロットルボディの,スロットルバルブを設けた吸気道に,スロットルバルブを迂回するバイパス路を接続し,このバイパス路を開閉するバイパスバルブに,該バイパスバルブと同軸状に配設されて該バイパスバルブを開閉駆動するアクチュエータを連結した,エンジンの吸気装置において,スロットルボディに吸気道の軸線と平行に形成された取り付け面にデバイスブロックの接合面を接合し,スロットルボディに穿設されてスロットルバルブより上流の吸気道と前記取り付け面との間を連通するバイパス入口孔と,スロットルボディに穿設されてスロットルバルブより下流の吸気道と前記取り付け面との間を連通するバイパス出口孔と,前記接合面に形成されて前記バイパス入口孔に連なると共に,開放面を前記取り付け面で閉鎖される上流溝部と,前記接合面に形成されて前記バイパス出口孔に連なると共に,開放面を前記取り付け面で閉鎖される下流溝部と,前記上流溝部の下流端部の溝底に開口する弁室入口孔と,前記下流溝部の上流端部の溝底に開口する弁室出口孔と,前記弁室入口孔及び弁室出口孔間を連通すべく前記デバイスブロックに設けられる弁室とでバイパス路を構成し,前記弁室に臨ませる前記バイパスバルブと,前記アクチュエータとを,それらバイパスバルブ及びアクチュエータの軸線が前記接合面に平行となるようデバイスブロックに配設し,またこのデバイスブロックには前記スロットルバルブの開度を検知するスロットルセンサを配設したことを第1の特徴とする。
【0006】
この第1の特徴によれば,スロットルボディに対する加工が減少すると共に,デバイスブロック,バイパスバルブ,アクチュエータ及びスロットルセンサ等からなるデバイスブロック組立体をスロットルボディと並行して製作することができ,生産性の向上に寄与し得る。
【0007】
特に,バイパス路の主要部を構成する上流溝部,下流溝部,弁室入口孔及び弁室出口孔は,デバイスブロックの接合面に型抜きで一挙に形成可能であって,製作が極めて容易であり,しかもバイパスバルブ及びアクチュエータはデバイスブロックの接合面と平行に配置されることになるから,上流溝部及び下流溝部とバイパスバルブ及びアクチュエータとを互いに近接配置して,比較的肉薄のデバイスブロックに設けることができ,したがってデバイスブロックのスロットルボディからの張り出しを少なくして,吸気装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
さらにデバイスブロックをスロットルボディから取り外せば,バイパス路やバイパスバルブ,スロットルセンサ等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0009】
その上,デバイスブロックにおけるバイパスバルブ及びアクチュエータの仕様を変えることにより,同一のスロットルボディを用いながら,仕様の異なるエンジンの吸気装置を簡単に提供することができ,スロットルボディの量産性を高めることができる。
【0010】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記デバイスブロックに前記接合面に平行なバルブガイド孔を形成し,このバルブガイド孔にピストン型のバイパスバルブを摺動自在に嵌装して,該バルブの先端側に前記弁室を画成し,車両用エンジンへのスロットルボディの取り付け状態では,バイパスバルブの軸線がアクチュエータ側に向かってやゝ上る勾配を持つようにバイパスバルブを配置したことを第2の特徴とする。
【0011】
この第2の特徴によれば,スロットルボディのエンジンへの取り付けた状態では,バイパスバルブ及びアクチュエータは水平に近い僅かな勾配しか持たないから,車両の走行に伴う上下振動を受けても,バイパスバルブ及びアクチュエータの連結部に上下振動が激しく加わることはなく,該連結部の振動による摩耗を回避して,バイパスバルブの計量性能の安定化を図ることができる。
【0012】
しかもバイパスバルブ及びアクチュエータに付される勾配は,アクチュエータを上側にするので,エンジンの運転中,ブローバイガスやEGRガス中のオイル,水分等の流動性異物が吸気道からバイパス路の弁室に侵入しても,それら異物がステップモータ側に上がっていくことはなく,したがって異物の凍結あるいは堆積によるアクチュエータの作動不良を未然に防ぐことができる。
【0013】
さらに本発明は,第2の特徴に加えて,バイパスバルブに,その端面に開口して前記弁室の一部を構成する凹部と,該バイパスバルブの低開度時,前記凹部を前記弁室出口孔に連通す計量用切欠き溝とを形成し,その計量用切欠き溝は,その溝の深さ方向が前記バイパスバルブの軸方向に延びるように形成されることを第3の特徴とする。
【0014】
この第3の特徴によれば,バイパスバルブの低開度域では,切欠き溝の弁室出口孔への開口面積により,バイパス吸気量を微細に調節することができる。
【0015】
さらにまた本発明は,第2又は第3の特徴に加えて,アクチュエータをステップモータで構成し,それのロータを,前記バルブガイド孔に回転不能に嵌装したバイパスバルブにねじ機構を介して連結したことを第4の特徴とする。
【0016】
この第4の特徴によれば,ステップモータの出力軸の回転をねじ機構により減速しながらピストン型バイパスバルブに軸方向変位として伝達し,バイパスバルブの開度調節をきめ細かく行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0018】
図1は本発明に係る吸気装置を備えた自動二輪車用エンジンの要部縦断側面図,図2は上記エンジンの吸気装置の一部破断側面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図4の5−5線断面図,図6は図4の6−6線断面図,図7は図3の7−7線断面図,図8は図7の8−8線断面図,図9は図8の9矢視に沿ったバイパスバルブの側面図である。
【0019】
先ず,図1において,符号Eは,自動二輪車の車体に搭載されたエンジンを示し,それのシリンダEhに接続される吸気管Eiには,上流側をやゝ上向きにした勾配θが付与される。この吸気管Eiの上流端に,その管内に連なる吸気道2を有するスロットルボディ1が接続される。したがって,このスロットルボディ1は,吸気管Eiとの接続状態では,吸気道2が吸気管Eiと同様,上流側をやゝ上向きにした勾配θを持つように配置される。吸気道2の上流端はファンネル状をなしており,それにエアクリーナ(図示せず)が接続される。またシリンダEhには,吸気バルブに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁Iが取り付けられる。
【0020】
図2及び図3において,スロットルボディ1の中間部両側には,吸気道2の軸線と直交する軸孔4,4′をそれぞれ有する一対のボス3,3′が形成されており,それら軸孔4,4′で回転自在に支承されるバルブ軸6に,吸気道2を開閉するバタフライ型のスロットルバルブ5が固着される。バルブ軸6の一端には,スロットル操作部材(図示せず)に連なる操作ワイヤ9を接続するスロットルドラム7が固着される。バルブ軸6の他端には,スロットルバルブ5の開度を検知するスロットルセンサ8のロータ8aが固着される。
【0021】
スロットルボディ1の一側には,吸気道2に近接し且つその軸線と平行な底面1aを有するハウジング10が一体に形成される。そのハウジング10の底面1a上に前記他方のボス3′が突出しており,そのボス3′の軸孔4′と底面1aとは互いに直交するように配置される。ハウジング10の底面1aは取り付け面となっており,その取り付け面1aに,ハウジング10に収容されるデバイスブロック11の接合面11aが重ねられ,そしてデバイスブロック11はボルト12によりスロットルボディ1に固着される。またハウジング10の開放面には,それを気密に閉じる蓋板13がボルト14により固着される。
【0022】
デバイスブロック11には,前記他方のボス3′及びロータ8aを収容する第1収容孔37が形成され,この第1収容孔37の内壁にピックアップコイル8bが装着される。このピックアップコイル8bは,ロータ8aと協働してスロットルバルブ5の開度を電気的に検知するスロットルセンサ8を構成する。
【0023】
図2〜図6に示すように,スロットルボディ1からデバイスブロック11にかけてバイパス路15が形成される。そのバイパス路15は,スロットルバルブ5の上流側で吸気道2及び前記取り付け面1a間を連通するようにスロットルボディ1に穿設されるバイパス入口孔20(図4及び図5参照)と,スロットルバルブ5の下流側で吸気道2及び前記取り付け面1a間を連通するようにスロットルボディ1に穿設されるバイパス出口孔21(図4及び図6参照)と,デバイスブロック11の接合面11aに形成されて一端をバイパス入口孔20に連ねる上流溝部16と,同じくデバイスブロック11の接合面11aに形成されて一端をバイパス出口孔21に連ねる下流溝部17と,上流溝部16の下流端の溝底に開口する弁室入口孔23と,下流溝部17の上流端の溝底に開口する弁室出口孔24と,これら弁室入口孔23及び弁室出口孔24間を連通すべくスロットルボディ1に形成されるシリンダ状バルブガイド孔19内の弁室22とで構成される。こうしてバイパス路15は,スロットルバルブ5を迂回するように吸気道2に接続される。
【0024】
その際,バイパス入口孔20,バイパス出口孔21及びは前記軸孔4,4′は,これらを多軸ボール盤で一挙に加工し得るよう,互いに平行に配置される。弁室出口孔24は,図4に示すように,弁室入口孔23に対して上方に且つバイパス入口孔20側にオフセットして配置される。シリンダ状のバルブガイド孔19は,吸気道2と平行に且つ上流溝部16及び下流溝部17に近接するように,且つまた弁室22が弁室入口孔23及び弁室出口孔24の両者とラップするように配置される。このようにバルブガイド孔19は,吸気道2と平行に配置されるので,スロットルボディ1の吸気管Eiへの接続状態では,弁室22を下側にして,吸気道2と同様な僅かな勾配θ(図2参照)が付されることになる。
【0025】
図7〜図8に示すように,バルブガイド孔19にはピストン型のバイパスバルブ25が摺動自在に嵌装され,該バルブ25の先端によりバルブガイド孔19内に前記弁室22が画成される。このバイパスバルブ25の回り止めのために,その外周のキー溝41に,バルブガイド孔19の内周面に一体に突設されたキー42が係合される。
【0026】
バイパスバルブ25には,弁室22側の端面に開口して弁室22の一部を構成する凹部25aと,この凹部25aを弁室出口孔24に連通すべく溝の深さ方向がバイパスバルブ25の軸方向に延びるよう形成される計量用切欠き溝26とが設けられ,バイパスバルブ25の低開度域では,この切欠き溝26の弁室出口孔24への開口面積が制御され,バイパス吸気量が微調節され,また高開度域では,バイパスバルブ25の端面で弁室出口孔24の弁室22への開口面積が制御され,バイパス吸気量が比較的大幅に調節される。
【0027】
前記勾配θ(図2参照)に沿って,バイパスバルブ25より上側にステップモータ28が該バルブ25と同軸状に配設され,このステップモータ28のロータ28aがねじ機構27を介してバイパスバルブ25に連結される。即ち,バイパスバルブ25の中心部には,ねじ孔31を有する作動部材32が回転不能に嵌合して取り付けられ,この作動部材32のねじ孔31に,ロータ28aに一体に結合したねじ軸30が螺合される。ステップモータ28のステータ28bは,デバイスブロック11の,バルブガイド孔19に連なる第2収容孔38に収容,固定される。
【0028】
作動部材32の一端には,バイパスバルブ25の前記凹部25aの天井面に当接する膨大部32aが形成され,また他端部には,クリップ35が係止され,このクリップ35とバイパスバルブ25との間に,バイパスバルブ25を前記肩部32aとの当接方向に付勢するコイルばね45が縮設される。こうして,作動部材32はバイパスバルブ25と一体的に連結される。
【0029】
再び図4〜図6において,デバイスブロック11の接合面11aには,また,上流溝部16及び下流溝部17を囲むシール溝46が形成され,このシール溝46に,該接合面11aをスロットルボディ1の取り付け面1aに重ねたとき,該取り付け面1aに密着するシール部材47が装着される。こうして,各溝部16,17の開放面は取り付け面1aにより気密に閉鎖される。
【0030】
さらにデバイスブロック11の,前記接合面11aと反対側の外面には,第3及び第4収容孔39,40が開口しており,第4収容孔40は,デバイスブロック11の連通溝50及びスロットルボディ1のオリフィス49を介して吸気道2の下流側に連通する。そして第3収容孔39には,前記上流溝部16に感知部34aを臨ませる吸気温センサ34が装着され,第4収容孔40には,感知部33aを連通溝50に臨ませるブースト負圧センサ33が装着される。
【0031】
前記スロットルセンサ8,ブースト負圧センサ33及び吸気温センサ34によりそれぞれ検知されたスロットルバルブ開度θth,ブースト負圧Pb及び吸気温Taや,図示しないエンジンの冷却水温センサにより検知されたエンジン温度Te等のエンジンの運転条件に関する情報は,前記ステップモータ28に接続される電子制御ユニット36に入力される。
【0032】
而して,バイパスバルブ25,ステップモータ28,ピックアップコイル8b,ブースト負圧センサ23及び吸気温センサ34をデバイスブロック11に取り付けることにより,デバイスブロック組立体43が構成される。
【0033】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0034】
スロットルバルブ5の全閉時,電子制御ユニット36は,前述のように入力されるスロットルバルブ開度θth,ブースト負圧Pb,吸気温Ta,エンジン温度Te等のエンジンの運転条件に関する情報に基づいて,エンジン始動時,ファストアイドリング時,通常アイドリング時,エンジンブレーキ時など,エンジンの運転条件に対応したバイパスバルブ25の最適開度を得べく,ステップモータ28への通電量を演算して,その通電を実行し,ロータ28aを正転又は逆転させる。ロータ28aが回転又は逆転すると,その回転はねじ機構27により減速されながらピストン型バイパスバルブ25に軸方向変位として伝達されるので,バイパスバルブ25の開度調節をきめ細かく行うことができる。
【0035】
而して,バイパスバルブ25がステップモータ28寄りの高開度位置を占めるときは,バイパスバルブ25の端面が弁室出口孔24に臨むので,バイパス路15を流れてエンジンに吸入される吸気量は,弁室出口孔24への弁室22への開口面積により比較的多量に制御され,エンジンの始動やファストアイドリング運転に対応することができる。またバイパスバルブ25が弁室22寄りの低開度位置を占めるときは,バイパスバルブ25の切欠き溝26が弁室出口孔24に臨むので,バイパス路15を流れる吸気量は,切欠き溝26の弁室出口孔24への開口面積により比較的少量且つ微細に制御され,エンジンの通常のアイドリング運転やエンジンブレーキに対応することができる。
【0036】
スロットルバルブ5を開放していけば,その開度に応じた量の吸気が吸気道2を通してエンジンに供給され,エンジンは出力運転域に移っていく。
【0037】
このような吸気装置において,スロットルボディ1と一体のハウジング10に着脱可能に取り付けられるデバイスブロック11に,バイパスバルブ25,ステップモータ28,ピックアップコイル8b,ブースト負圧センサ23及び吸気温センサ34を取り付けることにより,デバイスブロック組立体43が構成されるので,スロットルボディ1に対する加工が減少すると共に,デバイスブロック組立体43をスロットルボディ1と並行して製作することができ,生産性の向上を図ることができる。しかも,デバイスブロック11をスロットルボディ1から取り外すことにより,バイパス路15やバイパスバルブ25,スロットルセンサ8等のメンテナンスを容易に行うことができる。その上,デバイスブロック11におけるバイパスバルブ25,ステップモータ28,各種センサ8,33,34の仕様を変えることにより,同一のスロットルボディ1を用いながら,仕様の異なるエンジンの吸気装置を簡単に提供することができ,スロットルボディ1の量産性を高めることができる。またこのように吸気装置が汎用性を持つことから,そのレイアウトの自由度が拡大するのみならず,量産性が向上してコストダウンをもたらすことができる。
【0038】
またバイパス路15の主要部を構成する上流溝部16,下流溝部17,弁室入口孔23及び弁室出口孔24は,デバイスブロック11の接合面11aに型抜きで一挙に形成可能であって,製作が極めて容易であり,しかも弁室入口孔23及び弁室出口孔24間を連通するバルブガイド孔19は,デバイスブロック11の接合面11aと平行に配置されることになるから,上流溝部16及び下流溝部17とバルブガイド孔19とを互いに近接配置して,比較的肉薄のデバイスブロックに形成することができ,したがってデバイスブロック11のスロットルボディ1からの張り出しを少なくして,吸気装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0039】
また自動二輪車のエンジンEにスロットルボディ1を取り付けた状態では,ねじ機構27を介して連結されたバイパスバルブ25及びステップモータ28は水平に近い僅かな勾配θしか持たないから,車両の走行に伴う上下振動を受けても,バイパスバルブ25及びステップモータ28の連結部,即ちねじ機構27に上下振動が激しく作用することはなく,該機構27の振動による摩耗を回避して,バイパスバルブ25の計量性能の安定化を図ることができる。
【0040】
しかもバイパスバルブ25及びステップモータ28に付された勾配θは,ステップモータ28を上側にしているので,エンジンの運転中,ブローバイガスやEGRガス中のオイル,水分等の流動性異物が吸気道2からバイパス路15の弁室22に侵入しても,それら異物がステップモータ28側に上がっていくことはなく,したがってステップモータ28が異物の凍結あるいは堆積による作動不良を惹起するのを未然に防ぐことができる。
【0041】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,ロットルボディに吸気道の軸線と平行に形成された取り付け面にデバイスブロックの接合面を接合し,スロットルボディに穿設されてスロットルバルブより上流の吸気道と前記取り付け面との間を連通するバイパス入口孔と,スロットルボディに穿設されてスロットルバルブより下流の吸気道と前記取り付け面との間を連通するバイパス出口孔と,前記接合面に形成されて前記バイパス入口孔に連なると共に,開放面を前記取り付け面で閉鎖される上流溝部と,前記接合面に形成されて前記バイパス出口孔に連なると共に,開放面を前記取り付け面で閉鎖される下流溝部と,前記上流溝部の下流端部の溝底に開口する弁室入口孔と,前記下流溝部の上流端部の溝底に開口する弁室出口孔と,前記弁室入口孔及び弁室出口孔間を連通すべく前記デバイスブロックに設けられる弁室とでバイパス路を構成し,前記弁室に臨ませる前記バイパスバルブと,前記アクチュエータとを,それらバイパスバルブ及びアクチュエータの軸線が前記接合面に平行となるようデバイスブロックに配設し,またこのデバイスブロックには前記スロットルバルブの開度を検知するスロットルセンサを配設したので,スロットルボディに対する加工が減少すると共に,デバイスブロック,バイパスバルブ,アクチュエータ及びスロットルセンサ等からなるデバイスブロック組立体をスロットルボディと並行して製作することができ,生産性の向上に寄与し得る。特に,バイパス路の主要部を構成する上流溝部,下流溝部,弁室入口孔及び弁室出口孔は,デバイスブロックの接合面に型抜きで一挙に形成可能であって,製作が極めて容易であり,しかもバイパスバルブ及びアクチュエータはデバイスブロックの接合面と平行に配置されることになるから,上流溝部及び下流溝部とバイパスバルブ及びアクチュエータとを互いに近接配置して,比較的肉薄のデバイスブロックに設けることができ,したがってデバイスブロックのスロットルボディからの張り出しを少なくして,吸気装置全体のコンパクト化を図ることができる。さらにデバイスブロックをスロットルボディから取り外せば,バイパス路やバイパスバルブ,スロットルセンサ等のメンテナンスを容易に行うことができる。その上,デバイスブロックにおけるバイパスバルブ及びアクチュエータの仕様を変えることにより,同一のスロットルボディを用いながら,仕様の異なるエンジンの吸気装置を簡単に提供することができ,スロットルボディの量産性を高めることができる。
【0043】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記デバイスブロックに前記接合面に平行なバルブガイド孔を形成し,このバルブガイド孔にピストン型のバイパスバルブを摺動自在に嵌装して,該バルブの先端側に前記弁室を画成し,車両用エンジンへのスロットルボディの取り付け状態では,バイパスバルブの軸線がアクチュエータ側に向かってやゝ上る勾配を持つようにバイパスバルブを配置したので,スロットルボディのエンジンへの取り付けた状態では,バイパスバルブ及びアクチュエータは水平に近い僅かな勾配しか持たないことから,車両の走行に伴う上下振動を受けても,バイパスバルブ及びアクチュエータの連結部に上下振動が激しく加わることはなく,該連結部の振動による摩耗を回避して,バイパスバルブの計量性能の安定化を図ることができる。しかもバイパスバルブ及びアクチュエータに付される勾配は,アクチュエータを上側にするので,エンジンの運転中,ブローバイガスやEGRガス中のオイル,水分等の流動性異物が吸気道からバイパス路の弁室に侵入しても,それら異物がステップモータ側に上がっていくことはなく,したがって異物の凍結あるいは堆積によるアクチュエータの作動不良を未然に防ぐことができる。
【0044】
さらに本発明の第3の特徴によれば,第2の特徴に加えて,バイパスバルブに,その端面に開口して前記弁室の一部を構成する凹部と,該バイパスバルブの低開度時,前記凹部を前記弁室出口孔に連通す計量用切欠き溝とを形成し,その計量用切欠き溝は,その溝の深さ方向が前記バイパスバルブの軸方向に延びるように形成されるので,バイパスバルブの低開度域では,切欠き溝の弁室出口孔への開口面積により,バイパス吸気量を微細に調節することができる。
【0045】
さらにまた本発明の第4の特徴によれば,第2又は第3の特徴に加えて,アクチュエータをステップモータで構成し,それのロータを,前記バルブガイド孔に回転不能に嵌装したバイパスバルブにねじ機構を介して連結したので,ステップモータの出力軸の回転をねじ機構により減速しながらピストン型バイパスバルブに軸方向変位として伝達し,バイパスバルブの開度調節をきめ細かく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸気装置を備えた自動二輪車用エンジンの要部縦断側面図。
【図2】上記エンジンの吸気装置の一部破断側面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図4の5−5線断面図。
【図6】図4の6−6線断面図。
【図7】図3の7−7線断面図。
【図8】図7の8−8線断面図。
【図9】図8の9矢視に沿ったバイパスバルブの側面図。
【符号の説明】
E・・・・・エンジン
1・・・・・スロットルボディ
1a・・・・取り付け面(ハウジングの底面)
2・・・・・吸気道
5・・・・・スロットルバルブ
8・・・・・スロットルセンサ
11・・・・デバイスブロック
11a・・・接合面
15・・・・バイパス路
16・・・・上流溝部
17・・・・下流溝部
19・・・・バルブガイド孔
20・・・・バイパス入口孔
21・・・・バイパス出口孔
22・・・・弁室
23・・・・弁室入口孔
24・・・・弁室出口孔
25・・・・バイパスバルブ
26・・・・切欠き溝
27・・・・ねじ機構
28・・・・アクチュエータ(ステップモータ)

Claims (4)

  1. スロットルボディ(1)の,スロットルバルブ(5)を設けた吸気道(2)に,スロットルバルブ(5)を迂回するバイパス路(15)を接続し,このバイパス路(15)を開閉するバイパスバルブ(25)に,該バイパスバルブ(25)と同軸状に配設されて該バイパスバルブ(25)を開閉駆動するアクチュエータ(28)を連結した,エンジンの吸気装置において,
    スロットルボディ(1)に吸気道(2)の軸線と平行に形成された取り付け面(1a)にデバイスブロック(11)の接合面(11a)を接合し,スロットルボディ(1)に穿設されてスロットルバルブ(5)より上流の吸気道(2)と前記取り付け面(1a)との間を連通するバイパス入口孔(20)と,スロットルボディ(1)に穿設されてスロットルバルブ(5)より下流の吸気道(2)と前記取り付け面(1a)との間を連通するバイパス出口孔(21)と,前記接合面(11a)に形成されて前記バイパス入口孔(20)に連なると共に,開放面を前記取り付け面(1a)で閉鎖される上流溝部(16)と,前記接合面(11a)に形成されて前記バイパス出口孔(21)に連なると共に,開放面を前記取り付け面(1a)で閉鎖される下流溝部(17)と,前記上流溝部(16)の下流端部の溝底に開口する弁室入口孔(23)と,前記下流溝部(17)の上流端部の溝底に開口する弁室出口孔(24)と,前記弁室入口孔(23)及び弁室出口孔(24)間を連通すべく前記デバイスブロック(11)に設けられる弁室(22)とでバイパス路(15)を構成し,前記弁室(22)に臨ませる前記バイパスバルブ(25)と,前記アクチュエータ(28)とを,それらバイパスバルブ(25)及びアクチュエータ(28)の軸線が前記接合面(11a)に平行となるようデバイスブロック(11)に配設し,またこのデバイスブロック(11a)には前記スロットルバルブ(5)の開度を検知するスロットルセンサ(8)を配設したことを特徴とする,エンジンの吸気装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの吸気装置において,
    前記デバイスブロック(11)に前記接合面(11a)に平行なバルブガイド孔(19)を形成し,このバルブガイド孔(19)にピストン型のバイパスバルブ(25)を摺動自在に嵌装して,該バルブ(25)の先端側に前記弁室(22)を画成し,車両用エンジン(E)へのスロットルボディ(1)の取り付け状態では,バイパスバルブ(25)の軸線がアクチュエータ(28)側に向かってやゝ上る勾配(θ)を持つようにバイパスバルブ(25)を配置したことを特徴とする,エンジンの吸気装置。
  3. 請求項2記載のエンジンの吸気装置において,
    バイパスバルブ(25)に,その端面に開口して前記弁室(22)の一部を構成する凹部(25a)と,該バイパスバルブ(25)の低開度時,前記凹部(25a)を前記弁室出口孔(24)に連通す計量用切欠き溝(26)とを形成し
    その計量用切欠き溝(26)は,その溝の深さ方向が前記バイパスバルブ(25)の軸方向に延びるように形成されることを特徴とする,エンジンの吸気装置。
  4. 請求項2又は3記載のエンジンの吸気装置において,
    アクチュエータをステップモータ(28)で構成し,それのロータ(28a)を,前記バルブガイド孔(19)に回転不能に嵌装したバイパスバルブ(25)にねじ機構(27)を介して連結したことを特徴とする,エンジンの吸気装置。
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