JP3971007B2 - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生ゴミ処理装置の一形態として、生ゴミ処理槽内に撹拌手段を設け、同撹拌手段により生ゴミを撹拌しながら発酵処理するものがある。
【0003】
そして、生ゴミ処理槽には加温手段を設けて、同加温手段を使用者が生ゴミの性状(特に、水気の含み具合)等に応じて適宜駆動操作することにより、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温しながら発酵処理するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した生ゴミ処理装置では、加温手段の駆動操作を使用者が逐一操作しなければならないために、かかる操作が煩雑になっている。
【0005】
しかも、かかる生ゴミ処理装置は、生ゴミ処理槽内の生ゴミの発酵処理が良好に行なわれているか否かを判別する機能を有しておらず、必ずしも効率良く生ゴミの発酵処理が行なわれているとはいえない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、生ゴミ処理槽内に撹拌手段を設け、同撹拌手段により生ゴミを撹拌しながら発酵処理する生ゴミ処理装置において、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温する加温手段と、同加温手段の駆動部を制御する制御手段と、同制御手段の入力側に接続して、生ゴミの温度の検出結果を制御手段に入力する温度検出手段とを具備して、あらかじめ制御手段に設定した通常処理温度範囲内で生ゴミの温度制御を可能とし、上記温度制御中に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲の下限温度を、あらかじめ設定した高温側の非常処理下限温度に設定変更するようにしたこと、及び、それでもなお降下する温度の単位時間当りの変化値が通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲を、あらかじめ設定した高温側の非常処理温度範囲に設定変更するようにしたことを特徴とする生ゴミ処理装置を提供せんとするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
すなわち、本発明に係る生ゴミ処理装置は、基本的構造として、生ゴミ処理槽内に撹拌手段を設け、同撹拌手段により生ゴミを撹拌しながら発酵処理するようにしている。
【0010】
そして、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温する加温手段と、同加温手段の駆動部を制御する制御手段と、同制御手段の入力側に接続して、生ゴミの温度の検出結果を制御手段に入力する温度検出手段とを具備して、あらかじめ制御手段に設定した通常処理温度範囲内で生ゴミの温度制御を可能とし、上記温度制御中に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲を、あらかじめ設定した高温側の非常処理温度範囲に設定変更するようにしている。
【0011】
このようにして、水気の多い生ゴミについては、一般的に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きくなることから、処理性状が不良と判断して、通常処理温度範囲よりも高温側の非常処理温度範囲にて温度制御を行ない、その後、加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、通常変化値以下に小さくなったところで非常処理温度範囲を通常処理温度範囲に復元させる温度制御を行なうことができて、生ゴミの発酵処理を自動的に、かつ、効率良く行なうことができる。
【0012】
この際、上記した本発明に係る生ゴミ処理装置では、生ゴミの処理性状が良好か否かを検出するための専用の検出手段を設けることなく、前記した温度制御を行なうことができるために、装置自体のコスト低減も図れる。
【0013】
また、本発明に係る生ゴミ処理装置は、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温する加温手段と、同加温手段の駆動部を制御する制御手段と、同制御手段の入力側に接続して、生ゴミの温度の検出結果を制御手段に入力する温度検出手段とを具備して、あらかじめ制御手段に設定した通常処理温度範囲内で生ゴミの温度制御を可能とし、上記温度制御中に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲の下限温度を、あらかじめ設定した高温側の非常処理下限温度に設定変更するようにしている。
【0014】
このようにして、水気の多い生ゴミについては、一般的に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きくなることから、処理性状が不良と判断して、通常処理温度範囲の下限温度を非常処理下限温度に設定変更して温度制御を行ない、その後、加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、通常変化値以下に小さくなったところで非常処理下限温度を元の通常処理温度範囲の下限温度に復元させる温度制御を行なうことができて、生ゴミの発酵処理を自動的に、かつ、効率良く行なうことができる。
【0015】
この際、上記した本発明に係る生ゴミ処理装置では、生ゴミの処理性状が良好か否かを検出するための専用の検出手段を設けることなく、前記した温度制御を行なうことができるために、装置自体のコスト低減も図れる。
【0016】
さらに、上記生ゴミ処理装置は、前記した温度制御を行なったにもかかわらず、なお降下する温度の単位時間当りの変化値が通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲を、あらかじめ設定した高温側の非常処理温度範囲に設定変更するようにしている。
【0017】
このようにして、処理物の性状不良を速やかに良好なものとなして、発酵処理効率を向上させることができると共に、非常処理温度範囲を段階的に変更することにより加熱手段の消費電力を低減させることができる。
【0018】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1〜図7に示すAは、本発明に係る生ゴミ処理装置であり、同生ゴミ処理装置Aは、ケーシング1内に、生ゴミを発酵さらには熟成処理する生ゴミ処理部2と、同生ゴミ処理部2により処理した最終残渣物を回収する回収部3と、上記生ゴミ処理部2により処理される生ゴミから発生する臭気を脱臭する脱臭部4とを設けている。
【0020】
ケーシング1は、図1〜図7に示すように、矩形箱型のケーシング本体10の天井部10a に生ゴミ投入口11を形成し、同生ゴミ投入口11の後側縁部に投入蓋12の後側縁部を枢支して、同投入蓋12を上下方向に開閉自在とし、上記ケーシング本体10を左右一対の支持スタンド56,56 により支持している。102 は、天井部10a の左側後部に取付けた電源スイッチ、140 は掃除用ヘラである。
【0021】
左右一対の支持スタンド56,56 は、図3〜図6に示すように、前後方向に幅広に形成した合成樹脂製の脚部56a,56a と、各脚部56a,56a より上方へ立上げて形成して、生ゴミ処理部2を支持するアルミ鋳物製の支持部56b,56b とを具備すると共に、両支持スタンド56,56 は左右対称形状に形成している。
【0022】
また、左右一対の支持スタンド56,56 の脚部56a,56a 間には、ケーシング本体10の底部10d を横架すると共に、左右一対の支持スタンド56,56 の支持部56b,56b 間に横架した生ゴミ処理部2の上端に、ケーシング本体10の天井部10a を取付けて、同天井部10a と底部10d の間において、これらの前端縁間に前壁10b を取付け、これらの後端縁間に後壁10c を取付け、天井部10a の左右側縁と左右側の支持スタンド56,56 の下部外側縁との間にそれぞれ左右側壁10e,10f を取付けている。121 は後壁取付用ビス、122 は左右側壁取付用ビス、123 は生ゴミ処理部取付ボルトである。
【0023】
このように、本実施例では、左右一対の支持スタンド56,56 に剛性をもたせて、比較的重量物である生ゴミ処理部2を両支持スタンド56,56 により支持させて、比較的軽量の回収部3と脱臭部4をケーシング本体10の底部10d 上に載置して支持させることにより、同ケーシング本体10の軽量化が図れると共に、ケーシング1の組立て作業の簡易化が図れるようにしている。
【0024】
ここで、左右側壁10e,10f の上部には、内方へ凹状の把持部10g,10h を形成している。
【0025】
また、ケーシング本体10の前壁10b の下部に処理物排出口13を形成して、同処理物排出口13より後述する回収トレイ61を押引き自在に挿入し、完全に挿入した状態にて、回収トレイ61の前壁61a が処理物排出口13を閉塞して、ケーシング本体10の前壁10b の一部を形成するようにしている。61b は取手である。
【0026】
さらに、図5及び図6に示すように、ケ−シング本体10の下端部には、空気取入孔25を形成して、ケーシング本体10内に効率的に空気を取入れることができるようにしている。
【0027】
投入蓋12は、図1、図2、図5及び図6に示すように、矩形板状に形成した蓋本体14の後端左右側部をケーシング本体10の天井部10a に枢支ピン26,26 を介して枢支し、蓋本体14の前端中央部に取手17を取付け、同取手17に係止用フック17a を連動連設して、同係止用フック17a を生ゴミ投入口11の前側部に形成したフック受体18に係止している。19は取手枢支ピン、20はフック係止用スプリングである。
【0028】
そして、蓋本体14は、上側蓋形成体14a と下側蓋形成体14b とから中空の扁平箱型に形成して、下側蓋形成体14b の下面周縁部にパッキン21を取付けている。
【0029】
図1及び図2に示すように、ケーシング本体10の天井部10a の左側前部には、投入蓋開閉検出部としての投入蓋開閉検出スイッチ15を取付けており、同スイッチ15は、蓋本体14の前側左部に取付けた磁石14n が接近すると、同磁石14n の磁力によりスイッチONするようにしている。
【0030】
なお、蓋本体14は、中空に形成して、内部に発泡断熱素材(図示せず)を充填して、断熱性を良好に確保している。
【0031】
生ゴミ処理部2は、図4及び図5に示すように、ケーシング本体10内の上半部に、生ゴミ処理槽30を配置し、同生ゴミ処理槽30内にて生ゴミを撹拌手段31により撹拌しながら発酵さらには熟成処理するようにしている。
【0032】
生ゴミ処理槽30は、図4及び図5に示すように、ケーシング本体10の天井部10a に形成した生ゴミ投入口11の左側縁部近傍位置に垂設した左側壁30a と、ケーシング本体10の天井部10a の右側部に垂設した右側壁30b との前後端縁間に、それぞれ前後壁30c,30d を架設すると共に、左右側壁30a,30b の下端縁を下方へ凸状の半円弧状に形成して、両左右側壁30a,30b の下端周縁間に円弧状底部30e を架設して形成しており、同生ゴミ処理槽30内には、生ゴミ投入口11の左側縁部近傍位置に仕切壁34を立設することにより、生ゴミ投入口11の直下方位置に第一処理槽32を形成すると共に、その左側方に第二処理槽33を隣接させて形成している。
【0033】
ここで、第一処理槽32の容積は、第二処理槽33の容積の略4倍の大きさに形成している。
【0034】
このようにして、第一処理槽32内に生ゴミを定時的に投入して、大量の生ゴミを発酵さらには熟成処理することができ、第一処理物は、第二処理槽33内でさらに熟成処理して最終残渣物とした後、同最終残渣物を回収部3より定期的に回収して、最終残渣物を堆肥として有効利用することができるようにしており、特に、一般家庭で排出される生ゴミの処理に効果的なものとしている。
【0035】
なお、第一処理槽32と第二処理槽33の容積比は、上記した略4:1に限らず適宜設定することができるものであり、例えば、業務用の生ゴミ処理槽30としては,上記容積比を略2:1に設定するのが好ましい。
【0036】
仕切壁34は、図4、図5及び図10に示すように、生ゴミ処理槽30内において、撹拌爪支軸40の軸線を中心に、上側を仕切る上側仕切壁形成体34a と、下側を仕切る下側仕切壁形成体34b とから形成しており、下側仕切壁形成体34b は円弧状底部30e に固設し、同下側仕切壁形成体34b の上端縁に受部34c を形成している。
【0037】
そして、上側仕切壁形成体34a は、生ゴミ処理槽30内に上方より挿入して、下端を上記下側仕切壁形成体34b の上端縁に形成した受部34c に受けさせて、撹拌爪支軸40を中心に上下方向より一体的に接続すると共に、生ゴミ処理槽30の前後壁30c,30d の上部に突設した係止ピン90,90 に、上側仕切壁形成体34a の前後側上部に取付けた弾性係止用突片34d,34d を下方より係止させている。
【0038】
このようにして、上側仕切壁形成体34a は、弾性係止用突片34d,34d を係止ピン90,90 より係止解除することにより、上方へ引上げて取外すことができるようにして、同上側仕切壁形成体34a や生ゴミ処理槽30の清掃を楽に行なうことができるようにしている。
【0039】
また、上側仕切壁形成体34a は、弾性係止用突片34d,34d を、係止ピン90,90 に下方より係止させて取付けるようにしているために、撹拌される生ゴミによって上側仕切壁形成体34a に上方押上げ力が作用した場合にも、同上側仕切壁形成体34a が受部34c より外れるのを防止することができて、仕切壁としての機能を良好に確保することができる。
【0040】
上側仕切壁形成体34a の前側上部位置には、図5及び図10に示すように、第一処理槽32内で発酵さらには熟成処理した第一処理物を、第二処理槽33内にオーバーフローさせるための第1オーバーフロー窓34e を形成し、また、左側壁30a の前側上部位置に、第二処理槽33内で熟成処理した第二処理物を最終残渣物として後述する回収部3内にオーバーフローさせるための第2オーバーフロー窓35を形成しており、両オーバーフロー窓34e,35は、左右幅方向に符合させると共に、第1オーバーフロー窓34e の下端縁は第2オーバーフロー窓35の下端縁と略同一の高さに位置させている。
【0041】
しかも、第1オーバーフロー窓34e のオーバーフロー高さは、高さ調節体111 により調節自在としている。
【0042】
すなわち、高さ調節体111 は、第1オーバーフロー窓34e の左右幅よりも広幅の矩形板状に形成する一方、第1オーバーフロー窓34e の左右側方に位置する上側仕切壁形成体34a の部分に、上下方向に伸延する左右一対のガイド用長孔112,112 を形成し、両ガイド用長孔112,112 を介して上側仕切壁形成体34a に上記高さ調節体111 を高さ調節ボルト113,113 により上下スライド位置調節自在に取付けて、同高さ調節体111 の上端縁111aにより第1オーバーフロー窓34e の下端縁を形成して、同第1オーバーフロー窓34e のオーバーフロー高さを上下幅Hの範囲内で調節可能としている。
【0043】
ここで、高さ調節体111 を最下降させた状態において、同高さ調節体111 の上端縁111aは、第2オーバーフロー窓35の下端縁よりも一定高さだけ上方に位置するように設定している。
【0044】
また、第1オーバーフロー窓34e の内側縁部には、流入規制片91を第一処理槽32側へ折り返し状に突設している。
【0045】
このようにして、図5に示すように、第一処理槽32内で逆回転(回転方向a)する撹拌爪41,42,43により撹拌される第一処理物は、流入規制片91により第1オーバーフロー窓34e への流入を規制されて、第1オーバーフロー窓34e を通して第二処理槽33内に流入することがなく、第一処理槽32内で確実に処理される。
【0046】
この際、第1オーバーフロー窓34e のオーバーフロー高さは、高さ調節体111 により適宜調節可能であり、例えば、生野菜やでんぷんを多く含んだ生ゴミは、比較的発酵し易いことより、オーバーフロー高さを低く設定して、第二処理槽33へ移送し易くして、第一処理槽32内での処理時間を短くする一方、繊維質を多く含んだ生ゴミは、比較的発酵しにくいことより、オーバーフロー高さを高く設定して、第二処理槽33へ移送しにくくして、第一処理槽32内での処理時間を長びかせることができる。
【0047】
また、オーバーフロー高さは、使用者の意向(例えば、早く排出したい)によっても、適宜設定することができる。
【0048】
図10に示す130 は、粉塵吸入防止体であり、同粉塵吸入防止体130 は、仕切壁34の上部と第1オーバーフロー窓34e とを覆うべく、仕切壁34に取付具131 を介して着脱自在に取付けている。
【0049】
このようにして、粉塵吸入防止体130 により、第一処理槽32内より第二処理槽33内へ第1オーバーフロー窓34e を介して第一処理物をオーバーフローさせることができる一方、第二処理槽33内や回収トレイ61内の粉塵が槽内排気流路36→臭気吸入窓73を通して排気されるのを防止している。
【0050】
従って、脱臭部4のメンテナンスの頻度を削減することができる。
【0051】
また、図4〜図6に示すように、仕切壁34の上端縁は、左右側壁30a,30b の上端縁よりも一定幅だけ下方に位置させて、生ゴミ処理槽30の上部に槽内排気流路36を形成しており、同槽内排気流路36は、第一処理槽32の上方と第二処理槽33の上方とを連通させて形成している。
【0052】
ここで、生ゴミ処理槽30は、熱伝導性と耐久性に優れたステンレス等の金属性素材により成形し、同生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の下面に、図4〜図6及び図9に示すように、加温手段としての面状のヒータ37を全面にわたって張設し、同ヒータ37との間に一定の間隔を開けて温風流路形成体155 を生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e 及び前・後壁30c,30d に沿わせて配置して、これらと温風流路形成体155 との間に温風流路156 を形成すると共に、同温風流路156 は、終端部に形成した温風流出口157 を前壁30c の上部に連通させている。158 は、温風流路156 の始端部に形成した外気流入口、159 は干渉回避用切欠部、165 は、生ゴミ処理槽30の前壁30c の左右側部より前方へ突設した温風ガイド片である。
【0053】
そして、温風流路形成体155 の底部には断熱材38を張設しており、断熱材38は、ヒータ37の表面に張設する内層材38a と、温風流路形成体155 の表面に張設する外層材38b とから形成しており、同内層材38a としては、グラスウール等の保温材を使用し、また、外層材38b としては、発泡スチロール等の合成樹脂製の断熱材を使用している。38c は干渉回避用切欠部、39は断熱材固定具である。
【0054】
このようにして、ヒータ37より発生した熱を、熱伝導性に優れた金属製の生ゴミ処理槽30を介して、同生ゴミ処理槽30内の生ゴミに効率良く伝えることができて、発酵処理効率を高めることができる。
【0055】
この際、ヒータ37は、面状に形成して生ゴミ処理槽30の外周面に張設しているために、同生ゴミ処理槽30の内周面に沿って撹拌される生ゴミ全体を均等に加温することができて、この点からも発酵処理効率を高めることができる。
【0056】
しかも、ヒータ37の外周面は、温風流路156 に面接しているために、同温風流路156 中の外気はヒータ37により加温されて、温風状態となって温風流路156 の終端部157 より生ゴミ処理槽30内に流入し、同生ゴミ処理槽30内を除湿すると共に加温して、この点からも生ゴミの発酵処理効率を高めることができる。
【0057】
さらに、温風流路形成体155 の外表面には断熱材38を張設しているために、温風流路156 内の熱は効率良く外気に伝えられて、速やかに同外気を加温することができる。
【0058】
また、生ゴミ処理槽30の左右側端面を形成する左右側壁30a,30b には、図4及び図9に示すように、断熱材115,116 を張設しており、各断熱材115,116 は、左右側壁30a,30b に面接触する板状の断熱材本体117,118 と、各断熱材本体117,118 より外側方へ延設して、ケーシング本体10の左右側壁10e,10f にそれぞれ当接する当接片119,120 とを具備している。
【0059】
このようにして、当接片119,120 が断熱材本体117,118 の補強部材として機能して、断熱材115,116 の強度を確保することができると共に、各当接片119,120 がケーシング本体10の左右側壁10e,10f を内方から支持して、各側壁10e,10f に外力が作用した場合にも、各側壁10e,10f の剛性を低コストにて良好に確保することができるようにしている。
【0060】
撹拌手段31は、図4及び図5に示すように、生ゴミ処理槽30の左右側壁30a,30b 及び仕切壁34の各中央部に、撹拌爪支軸40を左右幅方向に貫通させ、前記左右一対の軸支持スタンド56,56 の上部間に同撹拌爪支軸40を横架し、第一処理槽32内において、撹拌爪支軸40に右側より左側へ向けて順次略同一間隔を開けて第1〜第7撹拌爪41,42,43,44,45,46,47を、側面視にて相互に位相角をもたせて取付ける一方、第二処理槽33内において、撹拌爪支軸40に第8撹拌爪48を取付けている。
【0061】
ここで、第1・第3・第6・第7・第8撹拌爪41,43,46,47,48は、図4、図5及び図11に示すように、それぞれ同形状に形成しており、各撹拌爪41,43,46,47,48は、一対の板状撹拌爪形成片41a,41a,43a,43a,46a,46a,47a,47a,48a,48a の一側縁同士を接続して、断面略V字状に形成し、その頂部41b,43b,46b,47b,48b と開口部41c,43c,46c,47c,48c とが撹拌爪支軸40の軸線上に位置し、かつ、両板状撹拌爪形成片41a,41a,43a,43a,46a,46a,47a,47a,48a,48a が上記軸線と略45度の角度で交差すべく、基端に形成した円弧状の嵌合凹部41d,43d,46d,47d,48d を撹拌爪支軸40の外周面に嵌合させて取付けている。
【0062】
そして、第1・第3・第6・第7・第8撹拌爪41,43,46,47,48は、各頂部41b,43b,46b,48b が左側方に位置し、かつ、各開口部41c,43c,46c,48c が右側方に位置すべく撹拌爪支軸40に突設すると共に、第7撹拌爪47は、頂部47b が右側方に位置し、かつ、開口部47c が左側方に位置すべく撹拌爪支軸40に突設して、第7・第8撹拌爪47,48 の開口部47c,48c をそれぞれ仕切壁34側に向けて開口させている。145 は連通孔である。
【0063】
このようにして、第1・第3・第6・第7・第8撹拌爪41,43,46,47,48を撹拌作動させた際には、撹拌爪支軸40の軸線と略45度の角度で交差状に突設した一対の板状撹拌爪形成片41a,41a,43a,43a,46a,46a,47a,47a,48a,48a が、生ゴミを撹拌しながら開口部側から頂部側へ移送させることができるようにしている。
【0064】
この際、第1・第3・第6撹拌爪41,43,46により生ゴミは右側方から左側方、すなわち第一処理槽32側から第二処理槽33側へ移送され、また、第7撹拌爪47により生ゴミは左側方から右側方、すなわち、仕切壁34から離隔する方向へ移送され、また、第8撹拌爪48により生ゴミは右側方から左側方、すなわち、仕切壁34から離隔すると共に、後述する回収用樋60側へ移送されるようにしている。
【0065】
従って、第一処理槽32内の生ゴミを撹拌しながら第二処理槽33内へ、さらに、第二処理槽33内の生ゴミを回収用樋60側へ移送することができると共に、仕切壁34に生ゴミが付着するのを防止することができる。
【0066】
また、第2・第4・第5撹拌爪42,44,45は、図4及び図5に示すように、それぞれ同形状に形成しており、各撹拌爪42,44,45は、丸棒状に形成すると共に、前記第1撹拌爪41の略2倍の長さに形成して、中央部にそれぞれ撹拌爪支軸40の外周面に沿って弯曲状の取付部42a,44a,45a を形成し、また、各先端部を外側方へ略直角に屈曲させて先端刃42b,42b,44b,44b,45b,45b を形成している。
【0067】
しかも、各撹拌爪42,44,45を取付ける際には、各取付部42a,44a,45a を撹拌爪支軸40に溶接することにより、確実に取付けることができると共に、撹拌爪支軸40に各撹拌爪を取付けるための取付孔を設ける必要性がないために、同撹拌爪支軸40の強度を確保することができる。
【0068】
そして、上記した撹拌爪41,42,43,44,45,46,47,48 は、同一回転半径にて、円弧状底部30e の内面に沿って回転するようにしている。
【0069】
また、生ゴミ処理槽30の後壁30d の中途部には、図4及び図5に示すように、左右幅方向に間隔を開けて六個の板状の受刃49,49,49,49,49,49 を、第2・第4・第5撹拌爪42,44,45の回転軌跡と平行させて突設しており、各受刃49,49,49,49,49,49 は、各撹拌爪42,44,45の先端刃42b,42b,44b,44b,45b,45b の各先端回転軌跡の近傍に配置している。
【0070】
このようにして、第2・第第4・第5撹拌爪42,44,45の各先端刃42b,42b,44b,44b,45b,45b と、これらに近接する各受刃49,49,49,49,49,49 との間で生ゴミを破砕処理することができるようにしている。
【0071】
また、上記した撹拌手段31では、各撹拌爪41,42,43,44,45,46,47,48 を、回転駆動手段92により正・逆回転駆動させるようにしており、同回転駆動手段92は、右側の支持スタンド56の支持部56b に撹拌爪駆動用モータ50を取付け、同モータ50より出力軸50a を右側方へ突出させ、同出力軸50a と撹拌爪支軸40の右側端部40a との間に伝動チェン51をスプロケット52,53 を介して巻回している。75はモータ回転センサであり、同モータ回転センサ75により撹拌爪駆動用モータ50の回転数を検出するようにしている。
【0072】
上記のような構成により、生ゴミ処理部2では、第一処理槽32内に生ゴミを投入した後、撹拌爪駆動用モータ50により撹拌爪支軸40に取付けた各撹拌爪41,42,43,44,45,46,47を図5に示す右側面視にて反時計方向(回転方向a)に逆回転させることにより、生ゴミを撹拌しながら破砕処理し、発酵処理し、さらに、熟成処理することができるようにしている。
【0073】
この際、生ゴミの投入を初めて行なう場合には、好気性菌を種菌として付着させた副資材(例えば、オガクズ、ゼオライト、パーライト)を生ゴミと一緒に投入して、生ゴミの発酵を促進させると共に、破砕・撹拌される生ゴミがすりつぶされて液状化しないようにし、できるだけポーラス状となるようにする。
【0074】
その後は、第一処理槽32内に一部滞溜している発酵処理物が副資材に代わって発酵促進機能を果すようにしており、生ゴミは一定期間、例えば、1ケ月間第一処理槽32内に滞溜させて、発酵さらには熟成処理して最終残渣物として回収するようにしている。
【0075】
そして、第一処理槽32内で処理した第一処理物は、撹拌爪駆動用モータ50により各撹拌爪41,42,43,44,45,46,47を、図5に示す右側面視にて時計方向bに正回転させることにより、第7撹拌爪47により掻上げられる第一処理物を第1オーバーフロー窓34e を通して第二処理槽33内にオーバーフローさせることができるようにしている。
【0076】
この際、第1オーバーフロー窓34e と第2オーバーフロー窓35との間に一定高さの高低差をもたせて、オーバーフローする第一処理物が、直に第2オーバーフロー窓35を通して回収部3に回収されるショートパスを防止することができるようにしている。
【0077】
また、第二処理槽33内に移送された第一処理物は、第8撹拌爪48により撹拌しながら、さらに発酵させて熟成処理することができるようにしている。従って、かかる第二処理槽33内で発酵されにくい繊維質の植物も、確実に発酵させて熟成することができる。
【0078】
この際、第二処理槽33内では、正回転する第8撹拌爪48により第二処理物を第2オーバーフロー窓35を通して回収部3にオーバーフローさせることができるようにしている。
【0079】
ここで、上記のような発酵処理及び熟成処理を行なう際には、生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e に張設した面状のヒータ37により同生ゴミ処理槽30を加温するようにしており、図4及び図5に示すように、同生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の外周面中央下部には、サーミスター等の温度センサ76を取付け、同センサ76を後述する制御部80に接続して、同制御部80によりヒータ37の温度制御を行なって、所望の温度で発酵・熟成処理が行なえるようにしている。
【0080】
回収部3は、図4及び図6に示すように、ケーシング本体10の左側壁10e と生ゴミ処理槽30の左側壁30a との間に形成される空間内に配置した回収用樋60と、同回収用樋60の下端部60b の直下方位置に配置して、回収した最終残渣物を収容する回収トレイ61と、同回収トレイ61に収容した最終残渣物の排出時期を検出する排出時期検出手段96と、同排出時期検出手段96からの検出結果にもとづいて回収トレイ61内の最終残渣物の排出時期を報知する報知手段(図示せず)とから構成している。96e は近接スイッチである。
【0081】
そして、回収用樋60は、図4及び図6に示すように、生ゴミ処理槽30の左側壁30a に形成した第2オーバーフロー窓35に上端部60a を連通させて取付け、同左側壁30a に沿わせて内側下方へ向けて伸延させて、生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e 位置より下端部60b を右側下方へ向けて突出させている。
【0082】
回収トレイ61は、図4、図6及び図8に示すように、前後方向に伸延する横長矩形箱状に形成して、回収用樋60の下端部60b の直下方に位置するケーシング本体10の底部10d 上に載置している。
【0083】
しかも、回収トレイ61は、ケーシング本体10の底部10d に横架した枢軸10p に、底面前部に垂設した枢支片( 図示せず)を回動自在に枢支可能に嵌合している。
【0084】
報知手段は、排出時期を報知する排出表示ランプ85(図17参照)を近接スイッチ96e に接続して、同近接スイッチ96e がスイッチONすると、点灯するようにしている。
【0085】
このようにして、回収トレイ61内に回収された最終残渣物の重量にもとづいて適正な報知を排出表示ランプ85を点灯させて行なうことができるために、使用者は、同排出表示ランプ85を視認することにより、効率良く最終残渣物の排出作業を行なうことができる。
【0086】
そして、かかる回収トレイ61は、取手61b を介して手前に引出すことにより、容易に取出すことができるようにしている。
【0087】
ここで、回収トレイ61が引出された場合には、同回収トレイ61の引出し動作を図示しない引出し動作検出センサにより検出して、後述する制御部80を介して排気ファン66を停止させるようにしている。
【0088】
このようにして、排気流路中の排風により回収トレイ61内の最終残渣物が飛散されないようにしている。
【0089】
また、本実施例では図示していないが、ケーシング本体10の底部10d に、トレイ収納検出スイッチ16(図17参照)を取付ける一方、回収トレイ61の底部に磁石を取付けて、回収トレイ61をケーシング本体10の底部10d 上に確実に収納・載置した状態にて、上記磁石の磁力により上記トレイ収納検出スイッチ16がスイッチONするようにしている。
【0090】
脱臭部4は、図3〜図8に示すように、生ゴミ処理槽30に排気ダクト68の基端68a を連通連設し、同排気ダクト68の基端部にオゾン発生器65を取付けると共に、中途部にサイクロン機構67を設け、かつ、先端部68b に排気ファン66と触媒69とを取付けている。
【0091】
排気ダクト68は、図4及び図7に示すように、生ゴミ処理槽30の後壁30d の上部に開口した排気吸入窓73に基端68a を連通連設し、先端側を右側下方へ伸延させると共に、断面積を漸次縮小させて、ケーシング本体10の左側壁10e に沿わせて直下方へ伸延させ、回収トレイ61の直後方位置にて左側方へ屈曲させてサイクロン機構67を設け、同サイクロン機構67より上方へ立上げると共に、左側方へ屈曲させ、さらに、下方へ屈曲させて底部10d 近傍まで伸延させ、そして、同底部10d に沿わせて回収トレイ61の側方を前方へ向けて伸延させて、同底部10d の前部に形成した前記排気口10z に先端開口部68d を連通連設して、外部と生ゴミ処理槽30とを連通させている。73a は、排気吸入窓73に張設した網体である。
【0092】
このように、排気ダクト68は、ケーシング本体10の背面側において、上方より下方へ向けて伸延させると共に、中途部をケーシング本体10の左右幅を有効に利用して屈曲させ、かつ、先端部68b をケーシング本体10の前後幅を有効利用して後方より前方へ底部10d に沿わせて伸延させ、同底部10d の前部に形成した排気孔に連通連設しているために、同排気ダクト68内に形成される排気流路に屈曲路が形成されて、同排気流路を可及的に長く形成することができ、後述する脱臭のための反応時間を長くすることができ、しかも、底部10d より外部へ排出するために、万一、排気中に臭気が残っていても使用者にわかりにくい。
【0093】
ここで、生ゴミ処理槽30には、左側壁30a の上部に吸気口としても機能する第2オーバーフロー窓35を形成する一方、右側壁30b の上部に吸気口30g を形成して、これらを槽内排気流路36を介して排気吸入窓73に連通させている。
【0094】
このように、生ゴミ処理槽30の上部に吸気口として機能する第2オーバーフロー窓35と吸気口30g とを形成しているために、排気吸入窓73より円滑に臭気を吸入して排気が行なえる。
【0095】
また、ケーシング10の後壁10c の下部には、図3に示すように、左右横長矩形状の開閉蓋67c を開閉自在に取付けて、サイクロン機構67のメンテナンスが楽に行なえるようにしている。67d は手掛り部である。
【0096】
しかも、上記開閉蓋67c の上方及び左右側方に位置する後壁10c の部分には、図3及び図6に示すように、防滴用リブ10t を形成して、防滴性を良好に確保している。
【0097】
オゾン発生器65は、図3、図6、図7及び図12〜図14に示すように、発生器本体65a とオゾン放出体65b とを具備しており、排気ダクト68の基端側である上部一側壁にオゾン取込み流路形成体68c を形成すると共に、同オゾン取込み流路形成体68a の上下側に位置する排気ダクト68の一側壁の部分に、上下側発生器取付座68d,68d を突設する一方、発生器本体65a の上下部にそれぞれ取付片65c,65c を突設し、各取付片65c,65c に排気ダクト68側へ伸延する切欠溝65d,65d を形成して、各切欠溝65d,65d を介して上下側発生器取付座68d,68d に発生器本体65a を、ビス65e,65e により排気ダクト68側へ進退位置調節自在に取付けている。
【0098】
そして、オゾン放出体65b は、後面開口部65f を有する樋状に形成して、先端部を上記オゾン取込み流路形成体68c に進退スライド自在に嵌合して接続し、発生器本体65a の進退位置調節により上記後面開口部65f の開口面積を拡縮調節可能としており、オゾン放出体65b の基端側には、発生器本体65a に設けた電極65g,65g を露出させて配置している。
【0099】
このようにして、電極65g,65g より放電して、オゾン放出体65b の後面開口部65f より取込んだ外気中の酸素をオゾンに変化させて、同オゾンをオゾン放出体65b →オゾン取込み流路形成体68c →排気ダクト68内に取込んで、同排気ダクト68内を流動する排気を脱臭するようにしている。
【0100】
この際、オゾン放出体65b の後面開口部65f は、図14及び図15に示すように、発生器本体65a の進退位置調節により開口面積を拡縮調節して、外気の取込み量を調節し、その結果、排気ダクト68内に取込まれるオゾンの量を調節することができるようにしている。
【0101】
従って、脱臭処理量の異なる機種においても、一種類のオゾン発生器65を取付けて、発生器本体65a の進退位置調節によりオゾン発生量を調節することにより、オゾン臭を発生させることなく、効率良く脱臭を行なうことができる。
【0102】
ここで、発生器本体65a には、ヒータ65h を設けて、電極65g の温度を一定に保つことができるようにしており、同ヒータ65h は、後述する制御部80により制御している。
【0103】
オゾン発生器65に近接するケーシング10の後壁10c の部分には、メンテナンス用の開口部10u を形成し、同開口部10u に透明の開閉蓋10v を開閉自在に取付けている。
【0104】
このようにして、オゾン発生器65のメンテナンスを行なう際には、開閉蓋10v を開蓋して開口部10u を開放状態となすことにより、同開口部10u を通してメンテナンスを楽に行なうことができるようにしている。
【0105】
この際、オゾン発生器65は、高位置に配置しているために、メンテナンス等を楽な姿勢で行なうことができると共に、開閉蓋10v が透明であるために、電極65g の状態を開閉蓋10v を取外すことなく楽に視認することができる。
【0106】
また、開閉蓋10v には、同開閉蓋10v の開蓋状態を検出する開蓋検出スイッチ104 を取付け、同開蓋検出スイッチ104 を後述する制御部80の入力側に接続して、同開蓋検出スイッチ104 の検出結果にもとづいて、電源をオフにするようにしている。
【0107】
このようにして、オゾン発生器65のメンテナンスを行なう際に、開閉蓋10v を開蓋すると、電源がオフになって、作業者が感電するのを防止することができるようにしている。
【0108】
しかも、上記開閉蓋10v の上方及び左右側方に位置する後壁10c の部分には、図3及び図6に示すように、防滴用リブ10t を形成して、防滴性を良好に確保している。
【0109】
かかる構成により、排気吸入窓73より吸入した直後の臭気と、オゾン発生器65より発生させたオゾンとを排気流路の上流側にて接触させて、下流側に配置した触媒69を通して外部へ排出されるまでの間に脱臭反応させるようにしている。
【0110】
この際、外気の取込み口を排気流路の下流端から離れた上流側で、かつ、高位置に配置できるために、常時新鮮な外気を取込むことができる。
【0111】
また、排気ダクト68の周壁にヒータを取付けることにより、同排気ダクト68の下流側部で、悪臭発生のもとになる結露が発生するのを防止することもできる。
【0112】
サイクロン機構67は、図6にも示すように、上半部ケース67a と下半部ケース67b とに分割して形成すると共に、下半部ケース67b を上半部ケース67a に着脱自在に取付けており、流入する臭気中の粉塵等を選別して、粉塵等を下半部ケース67b 内に流下させ、同粉塵等が除去されたきれいな空気となして排気ダクト68の下流側へ流動させるようにしている。
【0113】
しかも、下半部ケース67b 内には、ゼオライト等の脱臭材150 を収容している。
【0114】
従って、サイクロン機構67内で選別された粉塵等は下半部ケース67b 内に滞留し、この滞留した粉塵等は下半部ケース67b を上半部ケース67a より取外すことにより、簡単に廃棄することができる。
【0115】
その結果、排気流路の下流側に配置した触媒69に粉塵等が入って目詰まりを起こすという不具合の発生を防止することができる。
【0116】
しかも、下半部ケース67b 内に収容した脱臭材150 により、脱臭することができる。
【0117】
また、下半部ケース67b 内には、脱臭材150 に代えて、水や消臭液を収容することもでき、この場合には、粉塵を消臭液等中に溶けこませることができて、粉塵の舞い上りを防止できると共に、消臭効果を増大させることができる。
【0118】
排気ファン66は、図5、図6及び図8に示すように、排気流路の下流側部で、かつ、触媒69の直上流側位置に配置しており、排気ファン66と触媒69との間に位置する底部10d には排気逃し孔10w を形成し、同排気逃し孔10w を開閉弁10x により閉弁し、一定圧以上の圧力が開閉弁10x に作用した場合に、排気逃し孔10w を開弁するようにしている。
【0119】
このようにして、万一、触媒69が粉塵等により目詰まりを生じた場合にも、排気ファン66を触媒69の下流側に配置しているために、同排気ファン66により吸引された排気は、開閉弁10x を開弁して、排気逃し孔10w より外部へ排出させることができて、ケーシング本体10内に結露が生じるのを防止することができ、生ゴミ処理槽30内で微生物を繁殖させるのに好適な一定の湿度に保つことができるようにしている。
【0120】
触媒69は、図5、図6及び図8に示すように、排気ファン66の直下流側に配置しており、ケーシング本体10の底部10d の前部に上面開口の支持枠体110 を取付け、同支持枠体110 に上方よりカセット式に抜き差し自在に挿入して取付けている。
【0121】
しかも、触媒69は、ケーシング10の前壁10b の下部に形成した処理物排出口13より手を挿入して取付け・取外しが行なえるようにしている。
【0122】
また、上記した触媒69は、オゾンを酸素に還元すると共に、残存する臭気物質を取除くものを使用しており、図16に示すように、周囲を合成樹脂製の矩形枠69a により囲繞して保護し、さらに、同矩形枠69a の周面を薄肉帯状に形成したスポンジ等の弾性素材69b により保護している。
【0123】
このようにして、ケーシング10の側壁や固定ボルト等の着脱を行なうことなく、触媒69の掃除や交換を容易に行なうことができるようにしている。
【0124】
また、回収トレイ61の取出し時に、一連の作業として気軽に触媒69を取外してメンテナンスを行なうこともできて、これらの作業を効率良く行なうことができる。
【0125】
排気ダクト68の先端開口部68d は、図16に示すように、ケーシング10の底部10d に形成した排気口10z 中に挿通して、底部10d よりも下方位置に配置することにより、排気を確実にケーシング本体10の外部へ排出することができるようにしている。
【0126】
しかも、先端開口部68d は、前下方へ傾斜させて、同先端開口部68d より排出した排気が、床面に当って吹き戻されるのを防止している。
【0127】
かかる構成により、排気ファン66を回転させて、排気流路内の空気を排出することにより、生ゴミ処理槽30内に発生した臭気を、臭気吸入窓73→排気ダクト68→サイクロン機構67内に案内することができる。
【0128】
この際、排気ダクト68内を流下する臭気は、臭気吸入窓73より流入した直後に、オゾン発生器65より発生したオゾンを途中で取込んで漸次流速を増大させ、サイクロン機構67内に流入したとたんに流速が減速されて、臭気とオゾンを取込んだ外気とがサイクロン機構67内で拡散して希釈化されると共に、オゾンにより臭気は脱臭され、さらに、粉塵等が選別されて、きれいな排気のみが排気ダクト68の下流側部→触媒69→排気孔を通して外部へ排出される。
【0129】
そして、排気は、オゾンを酸素に還元すると共に、残存臭気物質を取除く触媒69を通って流出されるために、オゾンが外部へ排出されるのを確実に防止することができる。
【0130】
また、排気ファン66は、逆回転可能として、風の吹出し方向を反対にすることにより、触媒69に目詰まりしている塵等を吹き出すようにすることもできる。
【0131】
ケーシング本体10内には、後カバー検出スイッチ99(図17参照)としての近接スイッチを取付ける一方、後カバー検出スイッチ99と対向する後カバーとしての後壁10c の下部に磁石(図示せず)を取付けて、同磁石が後カバー検出スイッチ99に近接状態では、同スイッチ99はスイッチOFF 状態を保持し、同スイッチ99がONした場合には、制御部80を介してオゾン発生器65の作動を停止させるようにしている。
【0132】
制御部80は、図7に示すように、排気ダクト68の中途部に形成した屈曲部に配置すると共に、受刃49,49 を支持する支持板160 に一体成形したブラケット161 を介して生ゴミ処理槽30の後壁30d に取付けている。
【0133】
このようにして、ケーシング本体10内のデッドスペースを有効利用すると共に、制御部80の防水性を良好に確保している。
【0134】
そして、制御部80は、図17に示すように、入力側に、投入蓋開閉検出スイッチ15と、トレイ収納検出スイッチ16と、モータ回転センサ75と、温度センサ76と、排出時期検出センサ96b と、後カバー検出スイッチ99と、モード切替スイッチ101 と、電源スイッチ102 と、温度切替スイッチ103 と、開蓋検出スイッチ104 とを接続する一方、出力側に、ヒータ37と、撹拌爪駆動用モータ50と、オゾン発生器65と、同オゾン発生器65のヒータ65h と、排気ファン駆動用モータ81と、電源投入表示ランプ82と、標準モード表示ランプ83と、パワーアップモード表示ランプ84と、排出表示ランプ85と、異常表示ランプ86と、警報部としての警報ブザー105 とを接続しており、タイマーTを内蔵している。
【0135】
ここで、電源投入表示ランプ82は、電源にコンセントが接続された時に点灯し、また、標準モード表示ランプ83は、モード切替スイッチ101 により標準モードを設定している時に点灯し、また、パワーアップモード表示ランプ84は、モード切替スイッチ101 によりパワーアップモードが設定された時に点灯し、また、排出表示ランプ85は、回収トレイ61内の熟成処理物である最終残渣物の排出時期を排出時期検出センサ96b が検出した時に点滅するようにしている。
【0136】
そして、かかる制御部80では、以下の制御が行なえるようにしており、各制御及び制御タイミングを、図18を参照しながら説明する。
【0137】
〔初期状態〕
電源にコンセントが接続され、電源スイッチ102 が「入」になり、電源が供給されると、電源投入表示ランプ82が点滅する。標準モード表示ランプ83が点灯し、その他の出力は停止する。
【0138】
〔破砕運転制御〕
破砕運転は、図18に示すように、電源供給後、1度目だけ、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされると、ヒータ37を1分間温度制御し、1分経過後に開始する。
【0139】
この際、1分間の温度制御中に、投入蓋12が閉塞状態→開放状態にされても温度制御は中止しない。ただし、投入蓋12が開放状態→閉塞状態にされると、温度制御を中止して、破砕運転を開始する。
【0140】
このようにして、ヒータ37が駆動しているか否かを、投入蓋12に触れて、ほんのり暖まっていることを使用者が体感することにより、簡単に確認することができる。
【0141】
従って、別途にヒータ37の駆動確認の為の検出手段を設けることなく、低コストにて確実に確認することができる。
【0142】
また、投入蓋12が閉塞状態→開放状態にされると、撹拌爪駆動用モータ50、ヒータ37、及び、オゾン発生器65を直ちに停止し、電源リレーを「切」に駆動する。なお、停止中はタイマーTによる時間の計時は行なわない。
【0143】
破砕運転は、投入蓋12が開放状態→閉塞状態にされると、撹拌爪駆動用モータ50を5分間逆転させた後、10秒間停止させる。
【0144】
この際、ヒータ37は、表1に示すように、温度センサ76がT1℃以下になると駆動開始させ、T2℃以上になると駆動停止させる一方、排気ファン66は常時作動させる。
【0145】
【表1】
Figure 0003971007
【0146】
また、投入蓋12が開放状態から閉塞状態にされて破砕運転が開始された時は、破砕運転開始から21時間までは、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされても、破砕運転を始めから開始せずに、撹拌爪駆動用モータ50を10秒間停止させ、1分間逆転させて、10秒間停止させる。この際、温度制御は実行する。その後は、投入蓋12が開放される直前の制御を継続する。ただし、撹拌爪駆動用モータ50の停止時間及び逆転時間は計時しない。
【0147】
そして、21時間経過以降は、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされると、直ちに破砕運転を始めから開始する。
【0148】
従って、撹拌運転開始から21時間は、一連の撹拌運転の形態が実行されて、確実かつ効率の良い生ゴミ処理が行なえる。
【0149】
〔発酵運転制御〕
▲1▼ 発酵運転は、図18に示すように、破砕運転が終了後に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、15秒間正転させた後、9分45秒間停止させる(10分間)。その後、15秒間逆転させた後、9分45秒間停止させる(10分間)。かかる20分間の動作を10回繰返す(3時間20分)。
【0150】
▲2▼ 次に、撹拌爪駆動用モータ50を、2分間逆転させた後、10秒間停止させ、10秒間正転させた後、7分40秒間停止させる(10分間)。かかる動作を4回繰返す(40分間)。
【0151】
▲3▼ 上記▲1▼→▲2▼(4時間)の動作を5回繰返す(20時間)。
【0152】
この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1℃以下になると駆動開始し、T2℃以上になると駆動停止する。ただし、排気ファン66は常時作動させる。
【0153】
〔オーバーフロー運転制御〕
オーバーフロー運転は、図18に示すように、発酵運転が終了後に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、2分間正転させ、10秒間停止させ、10秒間逆転させ、7分40秒間停止させる(10分間)。かかる10分間の動作を4回繰返す。
【0154】
この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1℃以下になると駆動開始し、T2℃以上になると駆動停止する。ただし、排気ファン66は常時作動させる。
【0155】
〔熟成運転制御〕
熟成運転は、図18に示すように、オーバーフロー運転が終了後に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、15秒間正転させた後、9分45秒間停止させる(10分間)。その後、15秒間逆転させた後、9分45秒間停止させる(10分間)。かかる20分間の動作を10回繰返す(3時間20分)。
【0156】
この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1℃以下になると駆動開始させ、T2℃以上になると駆動停止させる。ただし、排気ファン66は常時作動させる。
【0157】
ここで、本実施例では、図18に示すように、発酵運転→オーバーフロー運転→熟成運転の順序で24時間を1サイクルとして、後述する留守番運転になるまで各運転を繰り返し行なうようにしている。
【0158】
〔温度制御〕
温度制御は、温度センサ76による温度検出結果にもとづいて、制御部80によるヒータ37の駆動制御を、次のように行なっているものである。
【0159】
すなわち、ヒータ37は、図19に示すように、制御部80により温度センサ76がT1℃以下を検出すると駆動開始し、同温度センサ76がT2℃以上を検出すると駆動停止するように駆動制御されている。
【0160】
そして、制御部80には、T1℃〜T2℃を、40℃〜55℃の通常処理温度範囲である標準モードと、同標準モードの温度範囲よりも高温側に設定した45℃〜60℃の非常処理温度範囲であるパワーアップモードとに変更可能に設定し、また、ヒータ37が駆動停止した後に温度T3℃(例えば、50℃)から温度T4 ℃(例えば、48℃)まで降下する温度差ΔTを、一定時間t1 で除した値を通常変化値α(=ΔT/t1 )としてあらかじめ設定している。
【0161】
しかも、図20に示すように、ヒータ37が駆動停止した後に降下する温度の温度差ΔTを、同温度差ΔTが得られるままでの計測時間で除した値を変化値α′として、同変化値α′(=ΔT/計測時間)が、前記した通常変化値αよりも大きい場合には、標準モードをパワーアップモードに設定変更するようにしている。t2 は計測時間である。
【0162】
このようにして、水気の多い生ゴミについては、一般的にヒータ37が駆動停止してから一定時間t1 内に降下する温度の変化値α′が、あらかじめ設定した通常変化値αよりも大きくなることから、処理性状が不良と判断して、標準モードからパワーアップモードに設定変更して温度制御を行ない、その後、ヒータ37が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値α′が、通常処理変化値α以下に小さくなったところでパワーアップモードを標準モードに復元させる温度制御を行なうことができて、生ゴミの発酵処理を自動的に、かつ、効率良く行なうことができる。
【0163】
この際、上記した本実施例に係る生ゴミ処理装置Aでは、生ゴミの処理性状が良好か否かを検出するための検出手段を設けることなく、前記した温度制御を行なうことができるために、装置自体のコスト低減も図れる。
【0164】
また、標準モードとパワーアップモードとの変更は、モード切替スイッチ101 の操作により選択的に行なえるようにしている。
【0165】
この際、選択されたモード表示ランプが点灯し、撹拌爪駆動用モータ50と排気ファン66の駆動は変更しない。ただし、パワーアップモードは、24時間経過すると標準モードにもどるようにしている。
【0166】
また、温度切替スイッチ103 がOFFになると、設定温度をそれぞれ5℃高くする。なお、後述する留守番モードの温度は変更しない。
【0167】
このようにして、生ゴミの投入量が多い場合や、生ゴミの水気が多い場合には、標準モードからパワーアップモードに変更することにより、生ゴミを効率良く発酵・熟成処理することができるようにしている。
【0168】
〔排出制御〕
排出制御は、トレイ収納検出スイッチ16のON,OFFにかかわらず、排出時期検出センサ96b が5秒以上連続してONすると、排出表示ランプ85を点滅させるものであり、同排出表示ランプ85の点滅は、排出時期検出センサ96b が5秒以上連続してOFFするか、トレイ収納検出スイッチ16がOFF→ONすると解除され、同トレイ収納検出スイッチ16がOFF→ONすると直ちに前の状態を継続する。
【0169】
この際、トレイ収納検出スイッチ16がON→OFFになると、撹拌爪駆動用モータ50、排気ファン66、ヒータ37、及び、オゾン発生器65を直ちに停止する。なお、停止中はタイマーTによる時間の計時は行なわない。
【0170】
〔撹拌モータ過負荷制御〕
撹拌モータ過負荷制御は、撹拌爪駆動用モータ50の駆動開始の1秒後から500ms 毎にモータ回転センサ75の信号をカウントし、同モータ回転センサ75からの信号入力が異様に早すぎる時(例えば、3秒以内)には、異常と判断して撹拌爪駆動用モータ50を停止させる。
【0171】
これは、例えば、撹拌爪が正転して処理物に当って停止し、再度正転して処理物に当って停止するというハンチング動作を起こすことがあるからである。
【0172】
また、モータ回転センサ75からの信号入力が異様に遅すぎる時(例えば、8秒以上)にも、異常と判断して撹拌爪駆動モータ50を停止させる。
【0173】
これは、撹拌手段が途中でロックされているためと推測されるからである。
【0174】
その後、停止5秒後には、撹拌爪駆動用モータ50を停止以前の回転と逆方向に30秒間駆動する。逆転後、5秒間停止させて、過負荷以前の動作を継続する。それでも1分以内に異常を検出した場合には、過負荷と判断して、撹拌爪駆動用モータ50を直ちに停止させて、異常表示ランプ86を点滅させると共に、警報ブザー105 を断続的に鳴動させる。以後、撹拌爪駆動用モータ50の駆動は禁止するようにしてもよい。
【0175】
かかる状態は、電源「切」でも記憶され、電源を「入」にするか、又は、後述するテストモードでリセットされる。
【0176】
かかる撹拌モータ過負荷制御において、撹拌爪駆動用モータ50以外の制御は継続する。ただし、ヒータ37は留守番運転時の温度設定になる(温度センサ76が、2℃以下を検出するとヒータ37をONにし、7℃以上を検出するとヒータ37をOFFにする)。
【0177】
なお、撹拌モータ過負荷制御実行中に、電源を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで撹拌モータ過負荷制御はキャンセルされる。
【0178】
〔脱臭制御〕
脱臭制御は、オゾン発生器65よりオゾンを発生させるオゾン発生運転を、撹拌爪駆動用モータ50の駆動時間が2分間(発酵運転制御とオーバーフロー運転制御)の時のみ、モータ駆動開始直後からオゾン発生器65の電源をONし、撹拌爪駆動用モータ50を駆動停止してから3分経過後にOFFする。
【0179】
そして、オゾン発生器65に設けたヒータ37は、開閉蓋10v が開蓋されると、開蓋検出スイッチ104 がONして、制御部80により強制駆動停止するようにしており、それ以外は投入蓋12の開閉時や回収トレイ61の出し入れ時にも、電源「入」の間は常時駆動するようにしている。
【0180】
また、投入蓋12が開放され、かつ、トレイ収納検出スイッチ16がOFFとなり、かつ、後壁10c が開放された状態で、撹拌爪駆動用モータ50が停止した時には、オゾン発生器65を直ちに停止させる。
【0181】
撹拌爪駆動用モータ50が過負荷により停止した時には、直ちにオゾン発生器65を停止させる。
【0182】
〔留守番運転制御〕
留守番運転は、現在実行中の制御モードにかかわらず、投入蓋12が48時間開閉されない場合(発酵運転制御の再開禁止の21時間以内に投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされた場合は、最後の閉塞状態から48時間後)に開始されるものであり、ヒータ37を、温度センサ76が2℃以下を検出すると作動させ、7℃以上を検出すると作動停止させ、撹拌爪駆動用モータ50を、1分間正転させた後、59分間停止する(1時間)。その後、1分間逆転させた後、59分間停止する(1時間)。投入蓋12の開閉がなければ、以上の2時間の動作を36回繰返す(72時間)。この72時間の間に、排気ファン66は撹拌爪駆動用モータ50の駆動直後から10分間駆動し、次の撹拌爪駆動用モータ50の駆動開始まで停止する。
【0183】
さらに、投入蓋12が開閉されなければ、以下の動作を、投入蓋12が開閉されるまで繰返す。
【0184】
すなわち、撹拌爪駆動用モータ50を1分間正転させて、5時間59分停止させ、1分間逆転させて、5時間59分停止させる。この間、排気ファン66は撹拌爪駆動用モータ50と同期させて作動させる。
【0185】
そして、温度制御も繰返し行ない、排気ファン66は常時ONにする。
【0186】
また、モード切替スイッチ101 による表示ランプの切替えは行なうが、温度は変更しない。
【0187】
留守番モードから通常の制御に復帰すると、表示されたモードの温度で制御する。
【0188】
そして、投入蓋12が開閉されると直ちに留守番運転を中止し、最初の破砕運転から実行する。電源を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで留守番運転を中止し、初期状態に戻る。
【0189】
〔テストモード〕
テストモードは、全ての制御に優先するものであり、トレイ収納検出スイッチ16と後カバー検出スイッチ99のON・OFFにかかわらず、モード切替スイッチ101 がONされた状態で1分以内に投入蓋12が不自然に若しくは意図的な所作で開閉操作された場合、例えば、開蓋→閉蓋→開蓋→閉蓋→開蓋された場合、以下の動作を行なって、動作前の全てのメモリーをクリヤーにして初期状態に戻る。
【0190】
▲1▼ 撹拌爪駆動用モータ50は、1秒間停止し、20秒間正転し、5秒間停止し、20秒間逆転した後、停止する。
【0191】
▲2▼ 電源投入表示ランプ82と排出表示ランプ85と異常表示ランプ86と警報ブザー105 と標準・パワーアップモード表示ランプ83,84 は、撹拌爪駆動用モータ50が駆動している間、点滅又は断続作動する。なお、警報ブザー105 以外は、ヒータ37が1分間ONしている間は点滅する。
【0192】
▲3▼ 排気ファン66とオゾン発生器65とオゾン発生器65のヒータ65h は、撹拌爪駆動用モータ50が駆動している間は作動する。
【0193】
▲4▼ ヒータ37は、撹拌爪駆動用モータ50の駆動が停止した後、1分間作動する。
【0194】
ただし、上記動作中に、モータ回転センサ75の入力が1度もない場合は、撹拌爪駆動用モータ50が異常であることを、また、温度センサ76が−5℃から100℃の範囲にならない場合は、温度センサ76が異常であることを、異常表示ランプ86の点滅パターンに従って、ヒータ37の停止後、5回繰返し表示し、その後、初期状態に戻る。
【0195】
このようにして、テストモードでは、出力のみならず、モータ回転センサ75と温度センサ76の入力動作の確認も行なえるために、メンテナンスが容易となる。
【0196】
〔温度センサ異常〕
生ゴミ処理装置Aの制御において、以下の場合に、温度センサ76が異常と判断するようにした。
【0197】
すなわち、温度センサ76が100℃以上を2秒間以上、又は、ヒータ37が駆動開始して5分間が経過した後に、温度センサ76が−5℃以下を2秒以上継続して検出した場合には、温度センサ76が異常であると判断して、実行中の制御の間、異常表示ランプ86を点滅させ、ヒータ37の駆動を停止させる。
【0198】
この際、ヒータ37以外の制御は異常時でも続行する。
【0199】
そして、異常になった場合でも、次の制御でのヒータ37の駆動は禁止しない。また、ヒータ37の駆動時の異常表示ランプ86の点滅を中止する。
【0200】
かかる状態は、電源を「切」→「入」にするか、又は、テストモードでリセットされる。
【0201】
このように、外気温が低い場合に、ヒータ37を駆動させても、すぐには温度が上昇しないことがあり、そのために、駆動開始後、一定時間(5分間)経過した後に所定温度(−5℃)との比較を行なって、正確な温度センサ76の異常判定が行なえる。
【0202】
〔ヒータ異常〕
▲1▼ ヒータ異常検出時間は、破砕運転制御終了から15時間52分後であり、その後は24時間毎に行なう。
【0203】
そして、21時間経過後は、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされた場合には、破砕運転制御終了から15時間52分後、その後は、24時間毎とし、閉塞状態→開放状態→閉塞状態となる以前の時間はキャンセルする。
【0204】
▲2▼ ヒータ37が駆動開始してから5分間に、同ヒータ37の駆動開始直後の温度以上にならなかった場合には、ヒータ37の異常とみなす。ただし、ヒータ37の異常検出は、上記▲1▼に示す時間以降、1回目のヒータ37が駆動した時のみとする。
【0205】
ヒータ37の異常と判断した場合には、異常表示ランプ86を点滅させて、ヒータ37の駆動を停止させる。なお、異常時でもヒータ37以外の制御は続行する。
【0206】
かかる状態は、電源を「切」→「入」にするか、又は、テストモードでリセットされる。
【0207】
〔警報ブザー〕
トレイ収納検出スイッチ16が「OFF」、又は、後カバー検出スイッチ99が「OFF」、又は、投入蓋開閉検出スイッチ15が「OFF」、又は、異常表示ランプ86が点滅、又は、排出表示ランプ85が点滅した時には、警報ブザー105 を、0.5秒間「ON」、0.5秒間「OFF」にして断続的に2分間鳴動させた後、一旦停止させる。
【0208】
その後は、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされた時のみ、2分間鳴動させた後、一旦停止させる。
【0209】
かかる警報ブザー105 の断続的な鳴動は、上記状態が全て解消されるか、又は、電源が「切」→「入」になるか、又は、テストモードで停止する。
【0210】
このようにして、使用者に音で注意を喚起することにより、使用者が回収トレイ61を収納し忘れたり、又は、後カバーとしての後壁10c を閉塞し忘れたり、又は、投入蓋12を閉蓋し忘れたり、又は、異常表示ランプ86や排出表示ランプ85の点滅表示に気付かなかったりするのを防止することができるようにしている。
【0211】
従って、使用者の不注意による事故防止を確保できる。
【0212】
なお、上記した制御の説明において、時間や温度や回数等について具体的数値を記載しているが、これらはあくまで、好ましい数値の具体例であり、何らこれらの数値に限られるものではない。
【0213】
図21は、他の実施例としての温度制御を示しており、同温度制御では、ヒータ37が駆動停止した後、降下する温度の単位時間当りの変化値α′が、あらかじめ設定した通常変化値αよりも大きい場合には、標準モードの下限温度T1 ℃を、あらかじめ設定した高温側の非常処理下限温度T5 ℃(例えば、43℃)に設定変更するようにしている。t3 は計測時間である。
【0214】
このようにして、水の多い生ゴミについては、一般的にヒータ37が駆動停止した後に降下する温度の変化値α′が、あらかじめ設定した通常変化値αよりも大きくなることから、処理性状が不良と判断して、標準モードの下限温度T1 ℃を非常処理下限温度T5 ℃に設定変更して温度制御を行ない、その後、ヒータ37が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値α′が、通常変化値α以下に小さくなったところで非常処理下限温度T5 ℃を元の標準モードの下限温度T1 に復元させる温度制御を行なうことができて、生ゴミの発酵処理を自動的に、かつ、効率良く行なうことができる。
【0215】
この際、上記した本実施例に係る生ゴミ処理装置Aでは、生ゴミ処理性状が良好か否かを検出するための専用の検出手段を設けることなく、前記した温度制御を行なうことができるために、装置自体のコスト低減も図れる。
【0216】
さらに、上記生ゴミ処理装置Aは、前記した温度制御を行なったにもかかわらず、なお降下する温度の単位時間当りの変化値α′が通常変化値αよりも大きい場合には、標準モードをパワーアップモードに設定変更するようにしている。t4 ,t5 ,t6 は計測時間である。
【0217】
このようにして、処理物の性状不良を速やかに良好なものとなして、発酵処理効率を向上させることができると共に、非常処理温度範囲を段階的に変更することにより加熱手段の消費電力を低減させることができる。
【0218】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0221】
請求項記載の本発明では、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温する加温手段と、同加温手段の駆動部を制御する制御手段と、同制御手段の入力側に接続して、生ゴミの温度の検出結果を制御手段に入力する温度検出手段とを具備して、あらかじめ制御手段に設定した通常処理温度範囲内で生ゴミの温度制御を可能とし、上記温度制御中に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲の下限温度を、あらかじめ設定した高温側の非常処理下限温度に設定変更するようにしているために、水気の多い生ゴミについては、一般的に加温手段が駆動停止してから降下する温度の単位時間当りの変化量が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きくなることから、処理性状が不良と判断して、通常処理温度範囲の下限温度を非常処理下限温度に設定変更して温度制御を行ない、その後、加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、通常変化値以下に小さくなったところで非常処理下限温度を元の通常処理温度範囲の下限温度に復元させる温度制御を行なうことができて、生ゴミの発酵処理を自動的に、かつ、効率良く行なうことができる。
【0222】
この際、上記した本発明に係る生ゴミ処理装置では、生ゴミの処理性状が良好か否かを検出するための専用の検出手段を設けることなく、前記した温度制御を行なうことができるために、装置自体のコスト低減も図れる。
【0223】
請求項記載の本発明では、それでもなお降下する温度の単位時間当りの変化値が通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲を、あらかじめ設定した高温側の非常処理温度範囲に設定変更するようにしているために、処理物の性状不良を速やかに良好なものとなして、発酵処理効率を向上させることができると共に、非常処理温度範囲を段階的に変更することにより加熱手段の消費電力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置の正面図。
【図2】同生ゴミ処理装置の平面図。
【図3】同生ゴミ処理装置の背面図。
【図4】同生ゴミ処理装置の断面正面図。
【図5】同生ゴミ処理装置の断面右側面図。
【図6】同生ゴミ処理装置の一部切欠左側面図。
【図7】同生ゴミ処理装置の一部切欠背面図。
【図8】同生ゴミ処理装置の断面平面図。
【図9】ケーシングの分解斜視説明図。
【図10】仕切壁の側面説明図。
【図11】図4のI-I 線断面図。
【図12】オゾン発生器の正面図。
【図13】図12のII-II 線断面図。
【図14】図12のIII-III 線断面図。
【図15】オゾン放出体の後面開口部の拡幅状態を示す断面図。
【図16】排気ダクトの下流側部の断面側面図。
【図17】制御ブロック図。
【図18】撹拌運転制御のタイミングチャート。
【図19】通常の生ゴミ処理時のヒータの駆動状態を示すタイミングチャート。
【図20】水気の多い生ゴミ処理時のヒータの駆動状態を示すタイミングチャート。
【図21】生ゴミ処理時のヒータの駆動状態とを示すタイミングチヤート。
【符号の説明】
A 生ゴミ処理装置
1 ケーシング
2 生ゴミ処理部
3 回収部
4 脱臭部

Claims (2)

  1. 生ゴミ処理槽内に撹拌手段を設け、同撹拌手段により生ゴミを撹拌しながら発酵処理する生ゴミ処理装置において、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温する加温手段と、同加温手段の駆動部を制御する制御手段と、同制御手段の入力側に接続して、生ゴミの温度の検出結果を制御手段に入力する温度検出手段とを具備して、あらかじめ制御手段に設定した通常処理温度範囲内で生ゴミの温度制御を可能とし、上記温度制御中に加温手段が駆動停止した後に降下する温度の単位時間当りの変化値が、あらかじめ設定した通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲の下限温度を、あらかじめ設定した高温側の非常処理下限温度に設定変更するようにしたことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. それでもなお降下する温度の単位時間当りの変化値が通常変化値よりも大きい場合には、通常処理温度範囲を、あらかじめ設定した高温側の非常処理温度範囲に設定変更するようにしたことを特徴とする請求項記載の生ゴミ処理装置。
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