JP2000126734A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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JP2000126734A
JP2000126734A JP10305922A JP30592298A JP2000126734A JP 2000126734 A JP2000126734 A JP 2000126734A JP 10305922 A JP10305922 A JP 10305922A JP 30592298 A JP30592298 A JP 30592298A JP 2000126734 A JP2000126734 A JP 2000126734A
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Japan
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garbage
garbage disposal
tank
amount
thermal catalyst
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Application number
JP10305922A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamada
隆史 山田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪臭の発生を防止することができる生ゴミ処
理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明では、ケーシング(1) の内部に、
生ゴミを発酵・熟成処理するための生ゴミ処理槽(30)を
配設し、同生ゴミ処理槽(30)の内部に、生ゴミを撹拌し
ながら発酵・熟成処理するための撹拌手段(31)を設けて
なる生ゴミ処理装置において、生ゴミ処理槽(30)の内部
の生ゴミに含まれる水分量を検出するための水分検出手
段(112) と、生ゴミから発生する臭気を脱臭するための
熱触媒(97)と、同熱触媒(97)を加熱するための熱触媒加
熱手段(96)と、同熱触媒加熱手段(96)の駆動を制御する
ための制御手段(29)とを具備し、同制御手段(29)は、水
分検出手段(112) によって検出した水分量に応じて、熱
触媒加熱手段(96)にって熱触媒(97)を加熱する加熱量を
調節すべく構成することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の生ゴミ処理装置としては、ケーシ
ングの内部に、生ゴミを発酵・熟成処理するための生ゴ
ミ処理槽を配設し、同生ゴミ処理槽の内部に、生ゴミを
撹拌しながら発酵・熟成処理するための撹拌手段を設け
るとともに、生ゴミ処理槽に、生ゴミから発生する臭気
を脱臭するための熱触媒と、同熱触媒を加熱するための
熱触媒加熱手段と、更には、生ゴミから発生する臭気を
外部へ排出するための排気手段とを設けたものが知られ
ている。
【0003】かかる生ゴミ処理装置は、生ゴミ処理槽の
内部で生ゴミを撹拌手段によって撹拌しながら発酵・熟
成処理し、その際に生ゴミから発生する臭気を熱触媒に
よって脱臭し、脱臭空気を排気手段によって外部へ排出
するようにしており、熱触媒は、熱触媒加熱手段によっ
て加熱することにより脱臭機能を発揮するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
生ゴミ処理装置にあっては、生ゴミに含まれている水分
の量とは無関係に、熱触媒加熱手段によって熱触媒を常
に加熱し、また、排気手段によって脱臭空気を外部へ排
出するようにしていたため、生ゴミに多量の水分が含ま
れている場合には、生ゴミから大量の悪臭が発生する
が、その悪臭を十分に脱臭してから外部へ排出すること
ができず、悪臭を外部へ排出させてしまうおそれがあっ
た。
【0005】しかも、排気量が不十分であったため、生
ゴミ処理槽内の水分を外部へ十分に排出することができ
ず、生ゴミの発酵処理を十分に行うことができないおそ
れがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に記載
の本発明では、ケーシングの内部に、生ゴミを発酵・熟
成処理するための生ゴミ処理槽を配設し、同生ゴミ処理
槽の内部に、生ゴミを撹拌しながら発酵・熟成処理する
ための撹拌手段を設けてなる生ゴミ処理装置において、
生ゴミ処理槽の内部の生ゴミに含まれる水分量を検出す
るための水分検出手段と、生ゴミから発生する臭気を脱
臭するための熱触媒と、同熱触媒を加熱するための熱触
媒加熱手段と、同熱触媒加熱手段の駆動を制御するため
の制御手段とを具備し、同制御手段は、水分検出手段に
よって検出した水分量に応じて、熱触媒加熱手段にって
熱触媒を加熱する加熱量を調節すべく構成することとし
た。
【0007】また、請求項2に記載の本発明では、ケー
シングの内部に、生ゴミを発酵・熟成処理するための生
ゴミ処理槽を配設し、同生ゴミ処理槽の内部に、生ゴミ
を撹拌しながら発酵・熟成処理するための撹拌手段を設
けてなる生ゴミ処理装置において、生ゴミ処理槽の内部
の生ゴミに含まれる水分量を検出するための水分検出手
段と、生ゴミから発生する臭気を外部へ排出するための
排気手段と、同排気手段の駆動を制御するための制御手
段を具備し、同制御手段は、水分検出手段によって検出
した生ゴミの水分量に応じて、排気手段による排気量を
調節すべく構成することとした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る生ゴミ処理装置は、
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0010】図1〜図3に示すAは、本発明に係る生ゴ
ミ処理装置であり、同生ゴミ処理装置Aは、ケーシング
1の内部に、生ゴミを発酵さらには熟成処理するための
生ゴミ処理部2と、同生ゴミ処理部2により発酵・熟成
処理した後の最終残渣物を回収するための回収部3と、
上記生ゴミ処理部2により処理される生ゴミから発生す
る臭気を脱臭するための脱臭部4とを設けている。
【0011】ケーシング1は、図1〜図3に示すよう
に、矩形箱型のケーシング本体10を、左右一対の支持ス
タンド11,11 により支持させており、同ケーシング本体
10は、両支持スタンド11,11 に左右側壁部12,13 を取付
け、両左右側壁部12,13 の前後端縁間にそれぞれ前後壁
部14,15 を取付け、これら壁部12,13,14,15 により形成
される筒状体16の上端周縁部にキャップ状の天井壁部17
を嵌合して取付ける一方、筒状体16の下部に底部18を張
設している。尚、前壁部14と天井壁部17は、それぞれビ
ス20,21 により容易に着脱できるように取付けている。
【0012】天井壁部17は、筒状体16の上端縁部に嵌合
するとともに、ビス21により着脱自在に取付けた矩形枠
状の支持枠22と、同支持枠22の後端左右側部に後端部を
枢支して、上方へ開閉自在となした投入蓋23と、上記支
持枠22の左端前後側部に左端部を枢支して、上方へ開閉
自在となした点検蓋26とを具備している。図中、22aは
生ゴミ投入口形成枠、23a は生ゴミ投入口形成枠22a に
当接する当接枠、24,25 は枢支ピン、22b は開蓋用係止
爪、22c は生ゴミ投入口形成枠22a の右側後方隅部に架
設したコーナーバーであり、生ゴミ投入時に生ゴミを収
容した容器をコーナーバー22c に叩き付けて、容器に付
着した生ゴミを投入できるようにしている。
【0013】また、天井壁部17は、支持枠22の右側上面
部に各種操作スイッチ27と警告手段28としての警告ラン
プを配設する一方、支持枠22の右側下面部に、生ゴミ処
理装置Aの各種の制御を行う制御手段29を配設してお
り、同制御手段29には、操作スイッチ27と警告手段28が
接続されている。
【0014】支持スタンド11は、前後に伸延させた脚部
11a と、同脚部11a の上部に立ち上げて、ケーシング本
体10を支持する支持部11b とから構成しており、脚部11
a の前後端下部には、脚座11c,11c を重量検出手段85と
しての圧電素子を介してそれぞれ取付け、同重量検出手
段85は、制御手段29に接続している。
【0015】支持スタンド11の脚部11a には、脚座11c
を上下方向に進退自在に取付けており、脚部11a に脚座
11c をピン11d で固定して、生ゴミ処理装置Aの高さを
調節できるようにしている。
【0016】また、天井壁部17には、投入蓋23の開閉を
禁止するための投入蓋ロック手段41を設けている。すな
わち、投入蓋23の裏面前端右側部に板状の受部48を垂設
し、同受部48に受孔49を穿設する一方、支持枠22の前端
右側部に係入窓56を穿設するとともに、支持枠22の裏面
前端右側部に電磁式のアクチュエータ52を配設し、同ア
クチュエータ52を制御手段29に接続しており、投入蓋23
を閉塞した際に、投入蓋23に設けた受部48が係入窓56に
挿入され、制御手段29によりアクチュエータ52を作動
し、アクチュエータ52のロッド57を進出させて、受孔49
にロッド57の先端を挿入することにより、投入蓋23をロ
ック状態とし、一方、アクチュエータ52のロッド57を退
去させることにより、投入蓋23のロック状態を解除する
ようにしている。
【0017】そして、重量検出手段85によって、後述す
る生ゴミ処理槽30の内部重量が予め設定した所定内部重
量よりも重いことを検出した場合には、投入蓋ロック手
段41によって投入蓋23の開閉を禁止するようにしてい
る。尚、生ゴミ処理槽30の内部重量は、生ゴミ処理槽30
の内部に生ゴミが投入される前後の生ゴミ処理装置Aの
総重量を検出し、その重量差から算出するようにしてい
る。
【0018】このようにして、生ゴミ処理槽30の内部に
所定重量以上の生ゴミが投入されるのを防止して、生ゴ
ミ処理槽30の内部で生ゴミを確実に発酵・熟成処理する
ことができる。
【0019】しかも、生ゴミ処理槽30の内部で後述する
撹拌手段31によって生ゴミを撹拌する際に、撹拌手段31
に過剰な負荷が掛かることがなく、撹拌手段31の故障を
未然に防止することができる。
【0020】また、重量検出手段85によって、生ゴミ処
理槽30の内部重量が生ゴミ投入時の内部重量に比べて予
め設定した所定減少量よりも減少したことを検出した場
合には、投入蓋ロック手段41による投入蓋23のロック状
態を解除するようにしている。
【0021】このようにして、生ゴミ処理槽30の内部に
過剰な生ゴミが投入されるのを防止することによって
も、生ゴミを確実に発酵・熟成処理することができる。
【0022】また、生ゴミ処理槽30の内部重量が生ゴミ
投入時の内部重量よりも所定重量減少した場合には、生
ゴミ処理槽30の内部で生ゴミの発酵・熟成処理が十分行
われているため、生ゴミ処理槽30の内部に生ゴミが追加
投入されても、生ゴミを発酵・熟成処理することができ
る。
【0023】生ゴミ処理部2は、図1〜図3に示すよう
に、ケーシング本体10の内部に生ゴミ処理槽30を配設
し、同生ゴミ処理槽30の内部において生ゴミを撹拌手段
31によって撹拌しながら発酵・熟成処理するようにして
いる。
【0024】生ゴミ処理槽30は、左右一対の側壁32,33
と、両側壁32,33 の前後端縁間に張設した前後壁34,35
と、同前後壁34,35 の下端縁部で、かつ、左右側壁32,3
3 の半円弧状の下端縁に沿わせて横架した円弧状底部36
とから形成して、上面に生ゴミ投入口37を形成してい
る。
【0025】生ゴミ処理槽30は、円弧状底部36の外表面
にヒータ58を張設し、同ヒータ58の外表面に断熱材55を
張設しており、ヒータ58は、制御手段29に接続してい
る。
【0026】生ゴミ処理槽30の内部には、仕切壁38を立
設して、同仕切壁38の右側方に生ゴミ投入口37と連通す
る第1処理槽39を形成する一方、仕切壁38の左側方に第
2処理槽40を形成している。
【0027】そして、第1処理槽39の上面開口部に投入
蓋23を位置させて、投入蓋23を開くことにより、第1処
理槽39に生ゴミを投入できるようにし、一方、第2処理
槽40の上面開口部に点検蓋26を位置させて、点検蓋26を
開くことにより、第2処理槽40の内部を点検できるよう
にしている。
【0028】このように、第2処理槽40の上面開口部に
点検蓋26を設けているため、従来行われていた生ゴミ処
理槽30から仕切壁38を取り外すといった煩雑な作業を不
要とし、点検蓋26を開くだけで、第2処理槽40の内部の
生ゴミの状態を確認したり、第2処理槽40の内部を点検
・修理することができ、生ゴミ処理装置Aの使い勝手を
向上させることができる。
【0029】仕切壁38は、図4に示すように、後述する
撹拌爪支軸60の下方側に位置する略半円板状の下側仕切
壁部74と、撹拌爪支軸60の上方側に位置する上側仕切壁
部75とから構成し、下側仕切壁部74の上端縁を左右交互
に折曲して受部76を形成し、同受部76に上側仕切壁部75
の下端縁を挿入することにより、下側仕切壁部74に上側
仕切壁部75を分離可能に取付けている。図中、77,77
は、上側仕切壁部75の前後端縁部にそれぞれ取付けた係
止爪、78,78 は生ゴミ処理槽30の前後壁34,35 にそれぞ
れ取付けた受けピンであり、下側仕切壁部74の受部76に
上側仕切壁部75の下端縁を上方から挿入した際に、受け
ピン78に係止爪77が係止するようにしている。
【0030】また、仕切壁38は、上側仕切壁部75に第1
オーバーフロー窓79を形成しており、同第1オーバーフ
ロー窓79を介して第1処理槽39と第2処理槽40とを連通
している。
【0031】第1オーバーフロー窓79の下端部には、高
さ調節板80を上下方向に向けて回動自在に枢支してお
り、同高さ調節板80を上下方向に回動させることによ
り、第1オーバーフロー窓79の下端の高さを調節できる
ようにしている。図中、81は枢軸、82は円弧状の長孔、
83は固定用のネジである。
【0032】生ゴミ処理槽30の左右側壁32,33 の中央部
には、後述する支持スタンド11,11に設けた回動支持体4
5,45 に嵌合する円形の嵌合孔42,42 を形成し、各嵌合
孔42,42 の周縁に筒状フランジ43,43 を外方へ突出状に
形成している。
【0033】生ゴミ処理槽30は、支持スタンド11,11 に
前後方向に向けて回動自在に取付けている。すなわち、
支持スタンド11,11 の内側面に、円周面44,44 を有する
回動支持体45,45 を対向状態に突設し、各回動支持体4
5,45 を上記嵌合孔42,42 に嵌合させることにより、各
回動支持体45,45 の円周面44,44 に各筒状フランジ43,4
3 の内側の円周面46,46 を内外側に重合状態となし、両
円周面44,44,46,46 間にリング状のシール材47を介設し
ている。
【0034】このようにして、生ゴミ処理槽30は、回動
支持体45,45 を中心にして、図2に示すように、生ゴミ
投入口37が上方に開口する生ゴミ収容姿勢と、生ゴミ投
入口37が横方向で、かつ、やや下方へ向けて開口する生
ゴミ排出姿勢とに姿勢変更自在としている。
【0035】生ゴミ処理槽30の右側壁33の上部中央位置
には、姿勢保持用係合体50を突設する一方、支持スタン
ド11の上端部と前側中央部にそれぞれ収容姿勢保持用係
合受体53と排出姿勢保持用係合受体54とを形成してい
る。図中、51は固定用ボルトである。
【0036】そして、姿勢保持用係合体50を収容姿勢保
持用係合受体53に係合させることにより、生ゴミ処理槽
30を生ゴミ収容姿勢に保持し、一方、姿勢保持用係合体
50を排出姿勢保持用係合受体54に係合させることによ
り、生ゴミ処理槽30を生ゴミ排出姿勢に保持するように
している。
【0037】また、生ゴミ処理槽30の右側壁33の内側下
部には、生ゴミ処理槽30の内部の生ゴミ19に含まれる水
分量を検出するための水分検出手段112 を取付け、同水
分検出手段112 を制御手段29に接続している。水分検出
手段112 は、生ゴミ処理槽30の内部に向けて二本の水分
検出端子(図示省略)を突設し、両端子間の電気抵抗か
ら水分量を検出できるようにしたものである。
【0038】撹拌手段31は、図1〜図3に示すように、
左右一対の支持スタンド11,11 に設けた回動支持体45,4
5 の間に撹拌爪支軸60を取付体61,61 を介して着脱自在
に横架し、同撹拌爪支軸60の外周面に複数の撹拌爪62を
軸線方向に間隔を開け、かつ、円周方向に位相角をもた
せて突設している。
【0039】撹拌爪支軸60は、撹拌駆動用モータ64によ
って回動するようにしている。すなわち、撹拌爪支軸60
の右端部に入力用スプロケット63を取付ける一方、右側
の支持スタンド11の下部に撹拌駆動用モータ64を取付
け、同撹拌駆動用モータ64の出力軸65に出力用スプロケ
ット66を取付けて、両スプロケット63,66 の間に伝動チ
ェン67を巻回し、撹拌駆動用モータ64を正・逆回転させ
ることにより、撹拌爪62を図2に示す側面図にて時計廻
りに回転する正転、或いは、その反対廻りに回転する逆
転させるようにしている。
【0040】そして、第1処理槽39の内部においては、
撹拌爪62を正転させることにより、投入された生ゴミを
発酵・熟成処理する一方、撹拌爪62を逆転させることに
より、発酵・熟成処理した第1処理物を、第1処理槽39
から第1オーバーフロー窓79を通して第2処理槽40の内
部へ移送するようにしている。
【0041】また、第2処理槽40の内部においては、撹
拌爪62を正転させることにより、第1処理物をさらに熟
成処理する一方、撹拌爪62を逆転させることにより、熟
成処理した最終残渣物を生ゴミ処理槽30の左側壁32に形
成した第2オーバーフロー窓84を通して後述する回収部
3へ移送するようにしている。
【0042】回収部3は、図1〜図3に示すように、生
ゴミ処理槽30の左側壁32に第2オーバーフロー窓84を形
成する一方、生ゴミ処理槽30の直下方位置に、最終残渣
物を蓄積しておくための回収トレイ69を配設し、第2オ
ーバーフロー窓84と回収トレイ69とを支持スタンド11に
沿わせて伸延させた回収用樋68で連通連結している。
【0043】第2オーバーフロー窓84には、可撓性を有
する遮蔽板86を開閉自在に取付ける一方、第2オーバー
フロー窓84の上部には、格子枠状の外気取入孔87を設け
ている。
【0044】このように、遮蔽板86によって、第2オー
バーフロー窓84を通して回収用樋68から第2処理槽40へ
の空気の逆流を防止して、悪臭の発生を防止するととも
に、外気取入孔87から第2処理槽40へ新鮮な空気が流入
するようにして、第2処理槽40の内部での生ゴミの熟成
処理を促進するようにしている。
【0045】回収トレイ69は、ケーシング本体10の前壁
部14に形成した回収トレイ出し入れ孔70を通してケーシ
ング本体10の内部に出し入れ自在としている。
【0046】回収用樋68は、上端部を第2オーバーフロ
ー窓84に連通連結する一方、下端部に排出口73を形成
し、同排出口73を回収トレイ69の上面開口部の直上方位
置に配置しており、回収用樋68の下端部には、回収トレ
イ69の内部に蓄積した最終残渣物の高さを検出するため
の高さセンサー88としての赤外線センサーを回収用樋68
の排出口73の直下方位置へ向けて取付けて、回収用樋68
の排出口73の直下方位置に蓄積した最終残渣物の高さを
検出するようにしている。尚、高さセンサー88は、制御
手段29に接続している。
【0047】そして、高さセンサー88によって回収トレ
イ69に蓄積された最終残渣物の高さが予め設定した所定
高さ、例えば、回収トレイ69の高さが10cmの場合には 8
cmよりも高くなったことを検出した場合には、警告手段
28としての警告ランプを点灯して、使用者に知らせるよ
うにしている。
【0048】このようにして、最終残渣物が回収トレイ
69から溢れてしまうのを未然に検出して、ケーシング本
体10の内部が最終残渣物によって汚れてしまうのを防止
することができる。
【0049】しかも、高さセンサー88によって回収用樋
68の排出口73の直下方位置に蓄積した最終残渣物の高さ
を検出しているため、回収トレイ69に蓄積した最終残渣
物のうち最も高く蓄積した部分の高さを検出することが
でき、回収トレイ69から最終残渣物が溢れるのをより一
層確実に防止することができる。
【0050】脱臭部4は、図1〜図3に示すように、生
ゴミ処理槽30の右側壁33の後側上部に排気手段89として
の吸引ファンを連通連結し、同吸引ファンに脱臭器71を
連通連結し、同脱臭器71に上下方向に伸延させた排気ダ
クト72を連通連結し、同排気ダクト72の下端部に形成し
た排気口90をケーシング本体10の底部18に連通連結し、
排気口90の直下方位置には、拡散板91を設けている。図
中、92はスペーサー、93は固定用ボルト、94は固定用ナ
ットである。
【0051】脱臭器71は、矩形断面を有する筒状の本体
筒95の内部に略U字状の熱触媒加熱手段96としての熱触
媒加熱用ヒータを配設するとともに、本体筒95の下部
に、約250 ℃に加熱することにより脱臭作用を発揮する
熱触媒97を配設し、熱触媒加熱手段96の近傍位置と熱触
媒97の近傍位置には、第1、第2の温度センサー98,99
をそれぞれ配設している。
【0052】排気ダクト72は、外周面と内周面とに冷却
フィン100,101 をそれぞれ突設している。
【0053】このように、排気ダクト72に冷却フィン10
0,101 を設けているため、脱臭器71から外部へ排出され
る脱臭空気を冷却することができ、これにより、生ゴミ
処理装置Aの設置場所の制約をなくすことができるとと
もに、使用者が誤って脱臭空気に触れても火傷を負うこ
とがなく、生ゴミ処理装置Aの安全性を向上させること
ができる。
【0054】しかも、ケーシング1の上部に吸引ファン
89と脱臭器71とを配設する一方、ケーシング1の下端部
に排気ダクト72の排出口90を配設しているため、排気ダ
クト72の流路長を可及的に長くすることができ、外部へ
排出させる脱臭空気をより一層冷却することができる。
【0055】また、排気ダクト72の排出口90の直下方位
置に拡散板91を配設しているため、排気ダクト72の排出
口90から排出される脱臭空気を拡散板91により拡散しな
がら冷却することができる。
【0056】生ゴミ処理装置Aは、以上のように構成し
ており、制御手段29では、以下の制御が行なえるように
している(図7参照)。
【0057】〔初期状態〕電源にコンセントが接続さ
れ、電源スイッチが「入」になり、電源が供給される
と、電源投入表示ランプが点滅する。標準モード表示ラ
ンプが点灯し、その他の出力は停止する。
【0058】〔破砕運転制御〕破砕運転は、図7に示す
ように、電源供給後、1度目だけ、投入蓋23が閉塞状態
→開放状態→閉塞状態にされると、ヒータ58を1分間温
度制御し、1分経過後に開始する。
【0059】この際、1分間の温度制御中に、投入蓋23
が閉塞状態→開放状態にされても温度制御は中止しな
い。ただし、投入蓋23が開放状態→閉塞状態にされる
と、温度制御を中止して、破砕運転を開始する。
【0060】このようにして、ヒータ58が駆動している
か否かを、投入蓋23に触れて、ほんのり暖まっているこ
とを使用者が体感することにより、簡単に確認すること
ができる。
【0061】従って、別途にヒータ58の駆動確認の為の
検出手段を設けることなく、低コストにて確実に確認す
ることができる。
【0062】また、投入蓋23が閉塞状態→開放状態にさ
れると、撹拌爪駆動用モータ64、ヒータ58、及び、熱触
媒97を直ちに停止し、電源リレーを「切」に駆動する。
なお、停止中はタイマーによる時間の計時は行なわな
い。
【0063】破砕運転は、投入蓋23が開放状態→閉塞状
態にされると、撹拌爪駆動用モータ64を5分間逆転させ
た後、10秒間停止させる。
【0064】この際、ヒータ58は、生ゴミ処理槽30の内
部の温度がT1℃以下になると駆動開始させ、T2℃以
上になると駆動停止させる一方、排気手段89は常時作動
させる。
【0065】また、投入蓋23が開放状態から閉塞状態に
されて破砕運転が開始された時は、破砕運転開始から2
1時間までは、投入蓋23が閉塞状態→開放状態→閉塞状
態にされても、破砕運転を始めから開始せずに、撹拌爪
駆動用モータ64を10秒間停止させ、1分間逆転させ
て、10秒間停止させる。この際、温度制御は実行す
る。その後は、投入蓋23が開放される直前の制御を継続
する。ただし、撹拌爪駆動用モータ64の停止時間及び逆
転時間は計時しない。
【0066】そして、21時間経過以降は、投入蓋23が
閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされると、直ちに破砕
運転を始めから開始する。
【0067】従って、撹拌運転開始から21時間は、一
連の撹拌運転の形態が実行されて、確実かつ効率の良い
生ゴミ処理が行なえる。
【0068】〔発酵運転制御〕 発酵運転は、図7に示すように、破砕運転が終了後
に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ64を、6
秒間正転させた後、9分54秒間停止させる(10分
間)。その後、8秒間逆転させた後、9分52秒間停止
させる(10分間)。かかる20分間の動作を10回繰
返す(3時間20分)。
【0069】 次に、撹拌爪駆動用モータ64を、2分
間逆転させた後、5秒間停止させ、6秒間正転させた
後、7分49秒間停止させる(10分間)。かかる動作
を4回繰返す(40分間)。
【0070】 上記→(4時間)の動作を5回繰
返す(20時間)。
【0071】この際、ヒータ58は、生ゴミ処理槽30の内
部温度がT1℃以下になると駆動開始し、T2℃以上に
なると駆動停止する。ただし、排気手段89は常時作動さ
せる。
【0072】〔オーバーフロー運転制御〕オーバーフロ
ー運転は、図7に示すように、発酵運転が終了後に開始
されるものであり、撹拌爪駆動用モータ64を、2分間正
転させ、5秒間停止させ、6秒間逆転させ、7分49秒
間停止させる(10分間)。かかる10分間の動作を4
回繰返す。
【0073】この際、ヒータ58は、生ゴミ処理槽30の内
部温度がT1℃以下になると駆動開始し、T2℃以上に
なると駆動停止する。ただし、排気手段89は常時作動さ
せる。
【0074】〔熟成運転制御〕熟成運転は、図7に示す
ように、オーバーフロー運転が終了後に開始されるもの
であり、撹拌爪駆動用モータ64を、6秒間正転させた
後、9分54秒間停止させる(10分間)。その後、8
秒間逆転させた後、9分52秒間停止させる(10分
間)。かかる20分間の動作を10回繰返す(3時間2
0分)。
【0075】この際、ヒータ58は、生ゴミ処理槽30の内
部温度がT1℃以下になると駆動開始させ、T2℃以上
になると駆動停止させる。ただし、排気手段89は常時作
動させる。
【0076】ここで、本実施例では、図7に示すよう
に、発酵運転→オーバーフロー運転→熟成運転の順序で
24時間を1サイクルとして、後述する留守番運転にな
るまで各運転を繰り返し行なうようにしている。
【0077】〔温度制御〕温度制御は、生ゴミ処理槽30
の内部に設けた温度センサ(図示省略)によって検出し
た生ゴミ処理槽30の内部温度にもとづいて、制御手段29
によるヒータ58の駆動制御を、次のように行なっている
ものである。
【0078】すなわち、ヒータ58は、制御手段29により
生ゴミ処理槽30の内部温度がT11℃以下を検出すると
駆動開始し、生ゴミ処理槽30の内部温度がT2℃以上を
検出すると駆動停止するように駆動制御されている。
【0079】そして、制御手段29には、T1℃〜T2℃
を、40℃〜50℃の通常処理温度範囲である標準モー
ドと、同標準モードの温度範囲よりも高温側に設定した
50℃〜60℃の非常処理温度範囲であるパワーアップ
モードとに変更可能に設定し、また、ヒータ58が駆動開
始→駆動停止→駆動開始するまでの通常処理時間t1を
あらかじめ設定している。
【0080】しかも、ヒータ58が駆動開始→駆動停止→
駆動開始するまでの計測時間t2 が、上記通常処理時間
t1よりも短い場合には、標準モードをパワーアップモー
ドに設定変更するようにしている。
【0081】このようにして、水気の多い生ゴミについ
ては、一般的にヒータ58が駆動開始→駆動停止→駆動開
始するまでの計測時間t2 が通常処理時間t1 よりも短
くなることから、処理性状が不良と判断して、標準モー
ドからパワーアップモードに設定変更して温度制御を行
ない、その後、ヒータ58が駆動開始→駆動停止→駆動開
始するまでの計測時間t2 が、通常処理時間t1 よりも
長くなったところでパワーアップモードを標準モードに
復元させる温度制御を行なうことができて、生ゴミの発
酵処理を自動的に、かつ、効率良く行なうことができ
る。
【0082】この際、上記した本実施例に係る生ゴミ処
理装置Aでは、生ゴミの処理性状が良好か否かを検出す
るための専用の検出手段を設けることなく、前記した温
度制御を行なうことができるために、装置自体のコスト
低減も図れる。
【0083】また、標準モードとパワーアップモードと
の変更は、モード切替スイッチの操作により選択的に行
なえるようにしている。
【0084】この際、選択されたモード表示ランプが点
灯し、撹拌爪駆動用モータ64と排気手段89の駆動は変更
しない。ただし、パワーアップモードは、24時間経過
すると標準モードにもどるようにしている。
【0085】また、温度切替スイッチがOFFになる
と、設定温度をそれぞれ5℃高くする。なお、後述する
留守番モードの温度は変更しない。
【0086】このようにして、生ゴミの投入量が多い場
合や、生ゴミの水気が多い場合には、標準モードからパ
ワーアップモードに変更することにより、生ゴミを効率
良く発酵・熟成処理することができるようにしている。
【0087】〔排出制御〕排出制御は、トレイ収納検出
スイッチのON,OFFにかかわらず、排出時期検出セ
ンサが5秒以上連続してONすると、排出表示ランプを
点滅させるものであり、同排出表示ランプの点滅は、排
出時期検出センサが5秒以上連続してOFFするか、ト
レイ収納検出スイッチがOFF→ONすると解除され、
同トレイ収納検出スイッチがOFF→ONすると直ちに
前の状態を継続する。
【0088】この際、トレイ収納検出スイッチがON→
OFFになると、撹拌爪駆動用モータ64、排気手段89、
ヒータ58、及び、熱触媒97を直ちに停止する。なお、停
止中はタイマーによる時間の計時は行なわない。
【0089】〔脱臭制御〕脱臭制御は、熱触媒97よりオ
ゾンを発生させるオゾン発生運転を、撹拌爪駆動用モー
タ64の駆動時間が2分間(発酵運転制御とオーバーフロ
ー運転制御)の時のみ、モータ駆動開始直後から熱触媒
97の電源をONし、撹拌爪駆動用モータ64を駆動停止し
てから3分経過後にOFFする。
【0090】そして、熱触媒97に設けたヒータ58は、投
入蓋23の開閉時や回収トレイ69の出し入れ時にも、電源
「入」の間は常時駆動するようにしている。
【0091】撹拌爪駆動用モータ64が過負荷により停止
した時には、直ちに熱触媒97を停止させる。
【0092】〔留守番運転制御〕留守番運転は、現在実
行中の制御モードにかかわらず、投入蓋23が48時間開
閉されない場合(発酵運転制御の再開禁止の21時間以
内に投入蓋23が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされた
場合は、最後の閉塞状態から48時間後)に開始される
ものであり、ヒータ58を、生ゴミ処理槽30の内部温度が
2℃以下を検出すると作動させ、7℃以上を検出すると
作動停止させ、撹拌爪駆動用モータ64を、1分間正転さ
せた後、59分間停止する(1時間)。その後、1分間
逆転させた後、59分間停止する(1時間)。投入蓋23
の開閉がなければ、以上の2時間の動作を36回繰返す
(72時間)。この72時間の間に、排気手段89は撹拌
爪駆動用モータ64の駆動直後から10分間駆動し、次の
撹拌爪駆動用モータ64の駆動開始まで停止する。
【0093】さらに、投入蓋23が開閉されなければ、以
下の動作を、投入蓋23が開閉されるまで繰返す。
【0094】すなわち、撹拌爪駆動用モータ64を1分間
正転させて、5時間59分停止させ、1分間逆転させ
て、5時間59分停止させる。この間、排気手段89は撹
拌爪駆動用モータ64と同期させて作動させる。
【0095】そして、温度制御も繰返し行ない、排気手
段89は常時ONにする。
【0096】また、モード切替スイッチによる表示ラン
プの切替えは行なうが、温度は変更しない。
【0097】留守番モードから通常の制御に復帰する
と、表示されたモードの温度で制御する。
【0098】そして、投入蓋23が開閉されると直ちに留
守番運転を中止し、最初の破砕運転から実行する。電源
を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで留守
番運転を中止し、初期状態に戻る。
【0099】以上のようにして、第1処理槽39の内部に
投入された生ゴミを第1処理槽39の内部で撹拌手段31に
よって撹拌しながら発酵処理と熟成処理とを一定期間行
い、その後、撹拌手段31によって生ゴミを第1処理槽39
から第2処理槽40へと一定の周期(例えば4日に1回の
周期)で移送し、第2処理槽40の内部でさらに熟成処理
を行って、生ゴミを堆肥化させる。
【0100】これら第1処理槽39と第2処理槽40におい
て生ゴミを発酵・熟成処理する際に、生ゴミから発生す
る臭気を熱触媒97によって脱臭しながら、排気手段89に
よって外部へ排出するようにしている。
【0101】そして、本発明では、制御手段29が水分検
出手段112 によって検出した生ゴミに含まれる水分量に
応じて、撹拌手段31による排気量や、熱触媒加熱手段96
にって熱触媒97を加熱する加熱量を調節するようにして
いる。
【0102】すなわち、生ゴミ処理装置Aの電源を投入
した際には、制御手段29は、熱触媒加熱手段96によって
熱触媒97を所定温度(例えば、約200 度)になるまで加
熱し、水分検出手段112 によって生ゴミに含まれる水分
量が所定量(例えば、20%)以上であることを検出し
た場合には、熱触媒加熱手段96によって熱触媒97を所定
温度よりも高温の約250 度になるまで加熱して、熱触媒
97による脱臭効率を向上させ、一方、生ゴミに含まれる
水分量が所定量(例えば、20%)以下であることを検
出した場合には、熱触媒加熱手段96による熱触媒97の加
熱を一旦停止して、熱触媒が所定温度(例えば、約200
度)になるようにしている。
【0103】生ゴミに大量の水分が含まれている場合に
は、生ゴミから水分が排出されると、それに伴って、悪
臭が発生するが、上述したように、熱触媒加熱手段96に
よる熱触媒97の加熱量を増大させることにより、生ゴミ
から排出された水分による悪臭を熱触媒97によって脱臭
することができ、生ゴミ処理装置Aから悪臭が発生する
のを防止することができる。
【0104】これに対し、生ゴミに含まれる水分量が少
ない場合には、悪臭の発生量が少ないため、熱触媒97の
温度を低くして脱臭効率を低減させても、生ゴミ処理装
置Aから悪臭が発生することはなく、しかも、熱触媒加
熱手段89によって消費される電力を削減することがで
き、生ゴミ処理装置Aのランニングコスト(電気代)を
低減することができる。
【0105】このように、水分検出手段112 によって検
出した生ゴミの水分量に応じて、熱触媒加熱手段96によ
る熱触媒97の加熱量を調節するようにしているため、生
ゴミ処理装置Aから悪臭が発生しないようにしながら、
生ゴミ処理装置Aのランニングコストを低減することが
できる。
【0106】また、本発明では、生ゴミ処理装置Aの電
源を投入した際には、制御手段29は、排気手段89によっ
て生ゴミ処理槽30から外部へ所定量(例えば1分間に1
リットル)排出し、水分検出手段112 によって生ゴミに
含まれる水分量が所定量(例えば、20%)以上である
ことを検出した場合には、排気手段89によって通常の排
気量(例えば1分間に1リットル)よりも大量(例えば
1分間に3リットル)に排出し、一方、生ゴミに含まれ
る水分量が所定量(例えば、20%)以下であることを
検出した場合には、排気手段89による排気量を減少し
て、通常の排気量(例えば1分間に1リットル)排出す
るようにしている。
【0107】生ゴミに大量の水分が含まれている場合に
は、生ゴミから水分が排出されるが、上述したように、
排気手段89による排気量を増大させることにより、生ゴ
ミから排出された水分を生ゴミ処理槽30から装置外部へ
排出することができ、生ゴミ処理槽30の内部での生ゴミ
の発酵・熟成処理を効率良く行うことができる。
【0108】しかも、生ゴミから排出される水分は悪臭
を発生するため、排気手段89による排気量を増大させる
ことにより、悪臭をも装置外部へ排出させることがで
き、生ゴミ処理装置Aから悪臭が発生するのを防止する
ことができる。
【0109】これに対し、生ゴミに含まれる水分量が少
ない場合には、生ゴミから排出される水分の量が少ない
ため、生ゴミ撹拌時よりも排気量を少なくしても、生ゴ
ミの発酵・熟成処理の効率を妨げることはなく、しか
も、排気手段89によって消費される電力を削減すること
ができ、生ゴミ処理装置Aのランニングコスト(電気
代)を低減することができる。
【0110】このように、水分検出手段112 によって検
出した生ゴミの水分量に応じて、排気手段89による排気
量を調節することによっても、生ゴミ処理装置Aから悪
臭が発生しないようにしながら、生ゴミ処理装置Aのラ
ンニングコストを低減することができる。
【0111】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0112】(1)請求項1に記載の本発明では、生ゴ
ミ処理槽の内部の生ゴミに含まれる水分量を検出するた
めの水分検出手段と、生ゴミから発生する臭気を脱臭す
るための熱触媒と、同熱触媒を加熱するための熱触媒加
熱手段と、同熱触媒加熱手段の駆動を制御するための制
御手段とを具備し、同制御手段は、水分検出手段によっ
て検出した水分量に応じて、熱触媒加熱手段にって熱触
媒を加熱する加熱量を調節すべく構成しているため、生
ゴミに大量の水分が含まれている場合に、生ゴミから水
分が排出されると、それに伴って、悪臭が発生するが、
その悪臭を熱触媒によって脱臭することができ、生ゴミ
処理装置Aから悪臭が発生するのを防止することができ
る。
【0113】しかも、生ゴミに含まれる水分量が少ない
場合には、悪臭の発生量が少ないため、熱触媒97の温度
を低くして脱臭効率を低減させても、生ゴミ処理装置A
から悪臭が発生することはなく、熱触媒加熱手段によっ
て消費される電力を削減することができ、生ゴミ処理装
置Aのランニングコスト(電気代)を低減することがで
きる。
【0114】(2)生ゴミ処理槽の内部の生ゴミに含ま
れる水分量を検出するための水分検出手段と、生ゴミか
ら発生する臭気を外部へ排出するための排気手段と、同
排気手段の駆動を制御するための制御手段を具備し、同
制御手段は、水分検出手段によって検出した生ゴミの水
分量に応じて、排気手段による排気量を調節すべく構成
しているため、これによっても、生ゴミ処理装置から悪
臭が発生しないようにしながら、生ゴミ処理装置のラン
ニングコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置を示す斜視図。
【図2】同正面断面図。
【図3】同側面断面図。
【図4】仕切壁を示す側面図。
【図5】生ゴミ処理装置を示す平面図。
【図6】支持スタンドを示す側面図。
【図7】制御手段による制御を示すタイミングチャー
ト。
【符号の説明】
A 生ゴミ処理装置 1 ケーシング 2 生ゴミ処理部 3 回収部 4 脱臭部 10 ケーシング本体 11 支持スタンド 23 投入蓋 26 点検蓋 27 操作スイッチ 28 警告手段 29 制御手段 30 生ゴミ処理槽 31 撹拌手段 38 仕切壁 39 第1処理槽 40 第2処理槽 41 投入蓋ロック手段 58 ヒータ 68 回収用樋 69 回収トレイ 71 脱臭器 72 排気ダクト 73 排出口 79 第1オーバーフロー窓 88 高さセンサー 89 排気手段 90 排気口 91 拡散板 96 熱触媒加熱手段 97 熱触媒
フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 AC01 CA15 CA20 CA22 CA48 CB04 CB13 CB28 CB31 CC09 DA01 DA02 DA06 DA09 DA12 DA13 4D048 AA22 AC07 BA50X CC38 CC41 CC43 CC53 DA01 DA02 DA08 DA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(1) の内部に、生ゴミを発酵
    ・熟成処理するための生ゴミ処理槽(30)を配設し、同生
    ゴミ処理槽(30)の内部に、生ゴミを撹拌しながら発酵・
    熟成処理するための撹拌手段(31)を設けてなる生ゴミ処
    理装置において、 生ゴミ処理槽(30)の内部の生ゴミに含まれる水分量を検
    出するための水分検出手段(112) と、生ゴミから発生す
    る臭気を脱臭するための熱触媒(97)と、同熱触媒(97)を
    加熱するための熱触媒加熱手段(96)と、同熱触媒加熱手
    段(96)の駆動を制御するための制御手段(29)とを具備
    し、同制御手段(29)は、水分検出手段(112) によって検
    出した水分量に応じて、熱触媒加熱手段(96)にって熱触
    媒(97)を加熱する加熱量を調節すべく構成したことを特
    徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング(1) の内部に、生ゴミを発酵
    ・熟成処理するための生ゴミ処理槽(30)を配設し、同生
    ゴミ処理槽(30)の内部に、生ゴミを撹拌しながら発酵・
    熟成処理するための撹拌手段(31)を設けてなる生ゴミ処
    理装置において、 生ゴミ処理槽(30)の内部の生ゴミに含まれる水分量を検
    出するための水分検出手段(112) と、生ゴミから発生す
    る臭気を外部へ排出するための排気手段(89)と、同排気
    手段(89)の駆動を制御するための制御手段(29)を具備
    し、同制御手段(29)は、水分検出手段(112) によって検
    出した生ゴミの水分量に応じて、排気手段(89)による排
    気量を調節すべく構成したことを特徴とする生ゴミ処理
    装置。
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