JPH11197637A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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Publication number
JPH11197637A
JPH11197637A JP10007092A JP709298A JPH11197637A JP H11197637 A JPH11197637 A JP H11197637A JP 10007092 A JP10007092 A JP 10007092A JP 709298 A JP709298 A JP 709298A JP H11197637 A JPH11197637 A JP H11197637A
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JP
Japan
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garbage
stirring
tank
garbage disposal
processing tank
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10007092A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamada
隆史 山田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生ゴミを効率良く発酵処理する生ゴミ処理装
置の提供。 【解決手段】 ケーシング内に配設した生ゴミ処理槽
と、同生ゴミ処理槽内に設けた攪拌手段と、同攪拌手段
により攪拌されて発酵処理された生ゴミから発生する臭
気を脱臭する脱臭手段と、同脱臭手段により脱臭された
排気をケーシングの外部へ排出する排気手段とを具備す
る生ゴミ処理装置であって、生ゴミ処理槽の外表面に加
温手段を設けて、同加温手段により生ゴミ処理槽内の生
ゴミを加温可能とすると共に、同加温手段により加温さ
れた生ゴミ処理槽の周囲の空気を、同生ゴミ処理槽内に
取込むようにした生ゴミ処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生ゴミ処理装置の一形態として、
ケーシング内に配設した生ゴミ処理槽と、同生ゴミ処理
槽内に設けた撹拌手段と、同撹拌手段により撹拌されて
発酵処理された生ゴミから発生する臭気を脱臭する脱臭
手段と、同脱臭手段により脱臭された排気をケーシング
の外部へ排出する排気手段とを具備するものがある。
【0003】そして、ケーシング内は外気と一部連通さ
せて、生ゴミ処理槽内に外気をそのまま取込むようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した生
ゴミ処理装置では、外気が生ゴミ処理槽内にそのまま取
込まれるために、外気温が低い場合には、低温の外気が
生ゴミ処理槽内に取込まれて、生ゴミの品温が低下し、
発酵処理効率が低下するという不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、ケ
ーシング内に配設した生ゴミ処理槽と、同生ゴミ処理槽
内に設けた撹拌手段と、同撹拌手段により撹拌されて発
酵処理された生ゴミから発生する臭気を脱臭する脱臭手
段と、同脱臭手段により脱臭された排気をケーシングの
外部へ排出する排気手段とを具備する生ゴミ処理装置で
あって、生ゴミ処理槽の外表面に加温手段を設けて、同
加温手段により生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温可能とす
ると共に、同加温手段により加温された生ゴミ処理槽の
周囲の空気を、同生ゴミ処理槽内に取込むようにしたこ
とを特徴とする生ゴミ処理装置を提供せんとするもので
ある。
【0006】また、本発明は、生ゴミ処理槽の下面に面
状の加温手段を張設し、同加温手段との間に間隔を開け
て温風流路形成体を生ゴミ処理槽の下面に沿わせて配設
して、同温風流路形成体と生ゴミ処理槽との間に温風流
路を形成すると共に、同温風流路は生ゴミ処理槽内の上
部と連通させたことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0008】すなわち、本発明に係る生ゴミ処理装置
は、基本的構造として、ケーシング内に配設した生ゴミ
処理槽と、同生ゴミ処理槽内に設けた撹拌手段と、同撹
拌手段により撹拌されて発酵処理された生ゴミから発生
する臭気を脱臭する脱臭手段と、同脱臭手段により脱臭
された排気をケーシングの外部へ排出する排気手段とを
具備している。
【0009】そして、生ゴミ処理装置は、特徴的構造と
して、生ゴミ処理槽の外表面に加温手段を設けて、同加
温手段により生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温可能とする
と共に、同加温手段により加温された生ゴミ処理槽の周
囲の空気を、同生ゴミ処理槽内に取込むようにしてい
る。
【0010】このようにして、生ゴミ処理槽内の生ゴミ
の品温を低下させることなく、同生ゴミを効率良く発酵
処理することができる。
【0011】しかも、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温す
る加温手段の放熱を有効利用して、別途に空気を加温す
るための手段を設ける必要がないために、本装置の低コ
スト化とコンパクト化が同時に図れる。
【0012】また、生ゴミ処理槽の下面に面状の加温手
段を張設し、同加温手段との間に間隔を開けて温風流路
形成体を生ゴミ処理槽の下面に沿わせて配設して、同温
風流路形成体と生ゴミ処理槽との間に温風流路を形成す
ると共に、同温風流路は生ゴミ処理槽内の上部と連通さ
せている。
【0013】このようにして、温風流路内に流入した空
気を加温手段により効率良く加温して、温風状態にて生
ゴミ処理槽内の上部に供給することができ、その結果、
生ゴミ処理槽内の除湿効果も高くなって、発酵処理効率
をより一層向上させることができる。
【0014】この際、温風は、構造簡易にして効率良く
生成されて、円滑に生ゴミ処理槽内に供給されるため
に、生ゴミの品温を低下させることなく、臭気を取込ん
で脱臭手段に流入し、同脱臭手段により脱臭された後
に、排気手段によりケーシングの外部へ排気される。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0016】図1〜図7に示すAは、本発明に係る生ゴ
ミ処理装置であり、同生ゴミ処理装置Aは、ケーシング
1内に、生ゴミを発酵さらには熟成処理する生ゴミ処理
部2と、同生ゴミ処理部2により処理した最終残渣物を
回収する回収部3と、上記生ゴミ処理部2により処理さ
れる生ゴミから発生する臭気を脱臭する脱臭部4とを設
けている。
【0017】ケーシング1は、図1〜図7に示すよう
に、矩形箱型のケーシング本体10の天井部10a に生ゴミ
投入口11を形成し、同生ゴミ投入口11の後側縁部に投入
蓋12の後側縁部を枢支して、同投入蓋12を上下方向に開
閉自在とし、上記ケーシング本体10を左右一対の支持ス
タンド56,56 により支持している。102 は、天井部10a
の左側後部に取付けた電源スイッチ、140 は掃除用ヘラ
である。
【0018】左右一対の支持スタンド56,56 は、図3〜
図6に示すように、前後方向に幅広に形成した合成樹脂
製の脚部56a,56a と、各脚部56a,56a より上方へ立上げ
て形成して、生ゴミ処理部2を支持するアルミ鋳物製の
支持部56b,56b とを具備すると共に、両支持スタンド5
6,56 は左右対称形状に形成している。
【0019】また、左右一対の支持スタンド56,56 の脚
部56a,56a 間には、ケーシング本体10の底部10d を横架
すると共に、左右一対の支持スタンド56,56 の支持部56
b,56b 間に横架した生ゴミ処理部2の上端に、ケーシン
グ本体10の天井部10a を取付けて、同天井部10a と底部
10d の間において、これらの前端縁間に前壁10b を取付
け、これらの後端縁間に後壁10c を取付け、天井部10a
の左右側縁と左右側の支持スタンド56,56 の下部外側縁
との間にそれぞれ左右側壁10e,10f を取付けている。12
1 は後壁取付用ビス、122 は左右側壁取付用ビス、123
は生ゴミ処理部取付ボルトである。
【0020】このように、本実施例では、左右一対の支
持スタンド56,56 に剛性をもたせて、比較的重量物であ
る生ゴミ処理部2を両支持スタンド56,56 により支持さ
せて、比較的軽量の回収部3と脱臭部4をケーシング本
体10の底部10d 上に載置して支持させることにより、同
ケーシング本体10の軽量化が図れると共に、ケーシング
1の組立て作業の簡易化が図れるようにしている。
【0021】ここで、左右側壁10e,10f の上部には、内
方へ凹状の把持部10g,10h を形成している。
【0022】また、ケーシング本体10の前壁10b の下部
に処理物排出口13を形成して、同処理物排出口13より後
述する回収トレイ61を押引き自在に挿入し、完全に挿入
した状態にて、回収トレイ61の前壁61a が処理物排出口
13を閉塞して、ケーシング本体10の前壁10b の一部を形
成するようにしている。61b は取手である。
【0023】さらに、図5及び図6に示すように、ケ−
シング本体10の下端部には、空気取入孔25を形成して、
ケーシング本体10内に効率的に空気を取入れることがで
きるようにしている。
【0024】投入蓋12は、図1、図2、図5及び図6に
示すように、矩形板状に形成した蓋本体14の後端左右側
部をケーシング本体10の天井部10a に枢支ピン26,26 を
介して枢支し、蓋本体14の前端中央部に取手17を取付
け、同取手17に係止用フック17a を連動連設して、同係
止用フック17a を生ゴミ投入口11の前側部に形成したフ
ック受体18に係止している。19は取手枢支ピン、20はフ
ック係止用スプリングである。
【0025】そして、蓋本体14は、上側蓋形成体14a と
下側蓋形成体14b とから中空の扁平箱型に形成して、下
側蓋形成体14b の下面周縁部にパッキン21を取付けてい
る。
【0026】図1及び図2に示すように、ケーシング本
体10の天井部10a の左側前部には、投入蓋開閉検出部と
しての投入蓋開閉検出スイッチ15を取付けており、同ス
イッチ15は、蓋本体14の前側左部に取付けた磁石14n が
接近すると、同磁石14n の磁力によりスイッチONする
ようにしている。
【0027】なお、蓋本体14は、中空に形成して、内部
に発泡断熱素材(図示せず)を充填して、断熱性を良好
に確保している。
【0028】生ゴミ処理部2は、図4及び図5に示すよ
うに、ケーシング本体10内の上半部に、生ゴミ処理槽30
を配置し、同生ゴミ処理槽30内にて生ゴミを撹拌手段31
により撹拌しながら発酵さらには熟成処理するようにし
ている。
【0029】生ゴミ処理槽30は、図4及び図5に示すよ
うに、ケーシング本体10の天井部10a に形成した生ゴミ
投入口11の左側縁部近傍位置に垂設した左側壁30a と、
ケーシング本体10の天井部10a の右側部に垂設した右側
壁30b との前後端縁間に、それぞれ前後壁30c,30d を架
設すると共に、左右側壁30a,30b の下端縁を下方へ凸状
の半円弧状に形成して、両左右側壁30a,30b の下端周縁
間に円弧状底部30e を架設して形成しており、同生ゴミ
処理槽30内には、生ゴミ投入口11の左側縁部近傍位置に
仕切壁34を立設することにより、生ゴミ投入口11の直下
方位置に第一処理槽32を形成すると共に、その左側方に
第二処理槽33を隣接させて形成している。
【0030】ここで、第一処理槽32の容積は、第二処理
槽33の容積の略4倍の大きさに形成している。
【0031】このようにして、第一処理槽32内に生ゴミ
を定時的に投入して、大量の生ゴミを発酵さらには熟成
処理することができ、第一処理物は、第二処理槽33内で
さらに熟成処理して最終残渣物とした後、同最終残渣物
を回収部3より定期的に回収して、最終残渣物を堆肥と
して有効利用することができるようにしており、特に、
一般家庭で排出される生ゴミの処理に効果的なものとし
ている。
【0032】なお、第一処理槽32と第二処理槽33の容積
比は、上記した略4:1に限らず適宜設定することがで
きるものであり、例えば、業務用の生ゴミ処理槽30とし
ては,上記容積比を略2:1に設定するのが好ましい。
【0033】仕切壁34は、図4、図5及び図10に示す
ように、生ゴミ処理槽30内において、撹拌爪支軸40の軸
線を中心に、上側を仕切る上側仕切壁形成体34a と、下
側を仕切る下側仕切壁形成体34b とから形成しており、
下側仕切壁形成体34b は円弧状底部30e に固設し、同下
側仕切壁形成体34b の上端縁に受部34c を形成してい
る。
【0034】そして、上側仕切壁形成体34a は、生ゴミ
処理槽30内に上方より挿入して、下端を上記下側仕切壁
形成体34b の上端縁に形成した受部34c に受けさせて、
撹拌爪支軸40を中心に上下方向より一体的に接続すると
共に、生ゴミ処理槽30の前後壁30c,30d の上部に突設し
た係止ピン90,90 に、上側仕切壁形成体34a の前後側上
部に取付けた弾性係止用突片34d,34d を下方より係止さ
せている。
【0035】このようにして、上側仕切壁形成体34a
は、弾性係止用突片34d,34d を係止ピン90,90 より係止
解除することにより、上方へ引上げて取外すことができ
るようにして、同上側仕切壁形成体34a や生ゴミ処理槽
30の清掃を楽に行なうことができるようにしている。
【0036】また、上側仕切壁形成体34a は、弾性係止
用突片34d,34d を、係止ピン90,90に下方より係止させ
て取付けるようにしているために、撹拌される生ゴミに
よって上側仕切壁形成体34a に上方押上げ力が作用した
場合にも、同上側仕切壁形成体34a が受部34c より外れ
るのを防止することができて、仕切壁としての機能を良
好に確保することができる。
【0037】上側仕切壁形成体34a の前側上部位置に
は、図5及び図10に示すように、第一処理槽32内で発
酵さらには熟成処理した第一処理物を、第二処理槽33内
にオーバーフローさせるための第1オーバーフロー窓34
e を形成し、また、左側壁30aの前側上部位置に、第二
処理槽33内で熟成処理した第二処理物を最終残渣物とし
て後述する回収部3内にオーバーフローさせるための第
2オーバーフロー窓35を形成しており、両オーバーフロ
ー窓34e,35は、左右幅方向に符合させると共に、第1オ
ーバーフロー窓34e の下端縁は第2オーバーフロー窓35
の下端縁と略同一の高さに位置させている。
【0038】しかも、第1オーバーフロー窓34e のオー
バーフロー高さは、高さ調節体111により調節自在とし
ている。
【0039】すなわち、高さ調節体111 は、第1オーバ
ーフロー窓34e の左右幅よりも広幅の矩形板状に形成す
る一方、第1オーバーフロー窓34e の左右側方に位置す
る上側仕切壁形成体34a の部分に、上下方向に伸延する
左右一対のガイド用長孔112,112 を形成し、両ガイド用
長孔112,112 を介して上側仕切壁形成体34a に上記高さ
調節体111 を高さ調節ボルト113,113 により上下スライ
ド位置調節自在に取付けて、同高さ調節体111 の上端縁
111aにより第1オーバーフロー窓34e の下端縁を形成し
て、同第1オーバーフロー窓34e のオーバーフロー高さ
を上下幅Hの範囲内で調節可能としている。
【0040】ここで、高さ調節体111 を最下降させた状
態において、同高さ調節体111 の上端縁111aは、第2オ
ーバーフロー窓35の下端縁よりも一定高さだけ上方に位
置するように設定している。
【0041】また、第1オーバーフロー窓34e の内側縁
部には、流入規制片91を第一処理槽32側へ折り返し状に
突設している。
【0042】このようにして、図5に示すように、第一
処理槽32内で逆回転(回転方向a)する撹拌爪41,42,43
により撹拌される第一処理物は、流入規制片91により第
1オーバーフロー窓34e への流入を規制されて、第1オ
ーバーフロー窓34e を通して第二処理槽33内に流入する
ことがなく、第一処理槽32内で確実に処理される。
【0043】この際、第1オーバーフロー窓34e のオー
バーフロー高さは、高さ調節体111により適宜調節可能
であり、例えば、生野菜やでんぷんを多く含んだ生ゴミ
は、比較的発酵し易いことより、オーバーフロー高さを
低く設定して、第二処理槽33へ移送し易くして、第一処
理槽32内での処理時間を短くする一方、繊維質を多く含
んだ生ゴミは、比較的発酵しにくいことより、オーバー
フロー高さを高く設定して、第二処理槽33へ移送しにく
くして、第一処理槽32内での処理時間を長びかせること
ができる。
【0044】また、オーバーフロー高さは、使用者の意
向(例えば、早く排出したい)によっても、適宜設定す
ることができる。
【0045】図10に示す130 は、粉塵吸入防止体であ
り、同粉塵吸入防止体130 は、仕切壁34の上部と第1オ
ーバーフロー窓34e とを覆うべく、仕切壁34に取付具13
1 を介して着脱自在に取付けている。
【0046】このようにして、粉塵吸入防止体130 によ
り、第一処理槽32内より第二処理槽33内へ第1オーバー
フロー窓34e を介して第一処理物をオーバーフローさせ
ることができる一方、第二処理槽33内や回収トレイ61内
の粉塵が槽内排気流路36→臭気吸入窓73を通して排気さ
れるのを防止している。
【0047】従って、脱臭部4のメンテナンスの頻度を
削減することができる。
【0048】また、図4〜図6に示すように、仕切壁34
の上端縁は、左右側壁30a,30b の上端縁よりも一定幅だ
け下方に位置させて、生ゴミ処理槽30の上部に槽内排気
流路36を形成しており、同槽内排気流路36は、第一処理
槽32の上方と第二処理槽33の上方とを連通させて形成し
ている。
【0049】ここで、生ゴミ処理槽30は、熱伝導性と耐
久性に優れたステンレス等の金属性素材により成形し、
同生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の下面に、図4〜図
6及び図9に示すように、加温手段としての面状のヒー
タ37を全面にわたって張設し、同ヒータ37との間に一定
の間隔を開けて温風流路形成体155 を生ゴミ処理槽30の
円弧状底部30e 及び前・後壁30c,30d に沿わせて配置し
て、これらと温風流路形成体155 との間に温風流路156
を形成すると共に、同温風流路156 は、終端部に形成し
た温風流出口157 を前壁30c の上部に連通させている。
158 は、温風流路156 の始端部に形成した外気流入口、
159 は干渉回避用切欠部、165 は、生ゴミ処理槽30の前
壁30c の左右側部より前方へ突設した温風ガイド片であ
る。
【0050】そして、温風流路形成体155 の底部には断
熱材38を張設しており、断熱材38は、ヒータ37の表面に
張設する内層材38a と、温風流路形成体155 の表面に張
設する外層材38b とから形成しており、同内層材38a と
しては、グラスウール等の保温材を使用し、また、外層
材38b としては、発泡スチロール等の合成樹脂製の断熱
材を使用している。38c は干渉回避用切欠部、39は断熱
材固定具である。
【0051】このようにして、ヒータ37より発生した熱
を、熱伝導性に優れた金属製の生ゴミ処理槽30を介し
て、同生ゴミ処理槽30内の生ゴミに効率良く伝えること
ができて、発酵処理効率を高めることができる。
【0052】この際、ヒータ37は、面状に形成して生ゴ
ミ処理槽30の外周面に張設しているために、同生ゴミ処
理槽30の内周面に沿って撹拌される生ゴミ全体を均等に
加温することができて、この点からも発酵処理効率を高
めることができる。
【0053】しかも、ヒータ37の外周面は、温風流路15
6 に面接しているために、同温風流路156 中の外気はヒ
ータ37により加温されて、温風状態となって温風流路15
6 の終端部157 より生ゴミ処理槽30内に流入し、同生ゴ
ミ処理槽30内を除湿すると共に加温して、この点からも
生ゴミの発酵処理効率を高めることができる。
【0054】さらに、温風流路形成体155 の外表面には
断熱材38を張設しているために、温風流路156 内の熱は
効率良く外気に伝えられて、速やかに同外気を加温する
ことができる。
【0055】また、生ゴミ処理槽30の左右側端面を形成
する左右側壁30a,30b には、図4及び図9に示すよう
に、断熱材115,116 を張設しており、各断熱材115,116
は、左右側壁30a,30b に面接触する板状の断熱材本体11
7,118 と、各断熱材本体117,118 より外側方へ延設し
て、ケーシング本体10の左右側壁10e,10f にそれぞれ当
接する当接片119,120 とを具備している。
【0056】このようにして、当接片119,120 が断熱材
本体117,118 の補強部材として機能して、断熱材115,11
6 の強度を確保することができると共に、各当接片119,
120がケーシング本体10の左右側壁10e,10f を内方から
支持して、各側壁10e,10f に外力が作用した場合にも、
各側壁10e,10f の剛性を低コストにて良好に確保するこ
とができるようにしている。
【0057】撹拌手段31は、図4及び図5に示すよう
に、生ゴミ処理槽30の左右側壁30a,30b 及び仕切壁34の
各中央部に、撹拌爪支軸40を左右幅方向に貫通させ、前
記左右一対の軸支持スタンド56,56 の上部間に同撹拌爪
支軸40を横架し、第一処理槽32内において、撹拌爪支軸
40に右側より左側へ向けて順次略同一間隔を開けて第1
〜第7撹拌爪41,42,43,44,45,46,47を、側面視にて相互
に位相角をもたせて取付ける一方、第二処理槽33内にお
いて、撹拌爪支軸40に第8撹拌爪48を取付けている。
【0058】ここで、第1・第3・第6・第7・第8撹
拌爪41,43,46,47,48は、図4、図5及び図11に示すよ
うに、それぞれ同形状に形成しており、各撹拌爪41,43,
46,47,48は、一対の板状撹拌爪形成片41a,41a,43a,43a,
46a,46a,47a,47a,48a,48a の一側縁同士を接続して、断
面略V字状に形成し、その頂部41b,43b,46b,47b,48bと
開口部41c,43c,46c,47c,48c とが撹拌爪支軸40の軸線上
に位置し、かつ、両板状撹拌爪形成片41a,41a,43a,43a,
46a,46a,47a,47a,48a,48a が上記軸線と略45度の角度
で交差すべく、基端に形成した円弧状の嵌合凹部41d,43
d,46d,47d,48dを撹拌爪支軸40の外周面に嵌合させて取
付けている。
【0059】そして、第1・第3・第6・第7・第8撹
拌爪41,43,46,47,48は、各頂部41b,43b,46b,48b が左側
方に位置し、かつ、各開口部41c,43c,46c,48c が右側方
に位置すべく撹拌爪支軸40に突設すると共に、第7撹拌
爪47は、頂部47b が右側方に位置し、かつ、開口部47c
が左側方に位置すべく撹拌爪支軸40に突設して、第7・
第8撹拌爪47,48 の開口部47c,48c をそれぞれ仕切壁34
側に向けて開口させている。145 は連通孔である。
【0060】このようにして、第1・第3・第6・第7
・第8撹拌爪41,43,46,47,48を撹拌作動させた際には、
撹拌爪支軸40の軸線と略45度の角度で交差状に突設し
た一対の板状撹拌爪形成片41a,41a,43a,43a,46a,46a,47
a,47a,48a,48a が、生ゴミを撹拌しながら開口部側から
頂部側へ移送させることができるようにしている。
【0061】この際、第1・第3・第6撹拌爪41,43,46
により生ゴミは右側方から左側方、すなわち第一処理槽
32側から第二処理槽33側へ移送され、また、第7撹拌爪
47により生ゴミは左側方から右側方、すなわち、仕切壁
34から離隔する方向へ移送され、また、第8撹拌爪48に
より生ゴミは右側方から左側方、すなわち、仕切壁34か
ら離隔すると共に、後述する回収用樋60側へ移送される
ようにしている。
【0062】従って、第一処理槽32内の生ゴミを撹拌し
ながら第二処理槽33内へ、さらに、第二処理槽33内の生
ゴミを回収用樋60側へ移送することができると共に、仕
切壁34に生ゴミが付着するのを防止することができる。
【0063】また、第2・第4・第5撹拌爪42,44,45
は、図4及び図5に示すように、それぞれ同形状に形成
しており、各撹拌爪42,44,45は、丸棒状に形成すると共
に、前記第1撹拌爪41の略2倍の長さに形成して、中央
部にそれぞれ撹拌爪支軸40の外周面に沿って弯曲状の取
付部42a,44a,45a を形成し、また、各先端部を外側方へ
略直角に屈曲させて先端刃42b,42b,44b,44b,45b,45b を
形成している。
【0064】しかも、各撹拌爪42,44,45を取付ける際に
は、各取付部42a,44a,45a を撹拌爪支軸40に溶接するこ
とにより、確実に取付けることができると共に、撹拌爪
支軸40に各撹拌爪を取付けるための取付孔を設ける必要
性がないために、同撹拌爪支軸40の強度を確保すること
ができる。
【0065】そして、上記した撹拌爪41,42,43,44,45,4
6,47,48 は、同一回転半径にて、円弧状底部30e の内面
に沿って回転するようにしている。
【0066】また、生ゴミ処理槽30の後壁30d の中途部
には、図4及び図5に示すように、左右幅方向に間隔を
開けて六個の板状の受刃49,49,49,49,49,49 を、第2・
第4・第5撹拌爪42,44,45の回転軌跡と平行させて突設
しており、各受刃49,49,49,49,49,49 は、各撹拌爪42,4
4,45の先端刃42b,42b,44b,44b,45b,45b の各先端回転軌
跡の近傍に配置している。
【0067】このようにして、第2・第第4・第5撹拌
爪42,44,45の各先端刃42b,42b,44b,44b,45b,45b と、こ
れらに近接する各受刃49,49,49,49,49,49 との間で生ゴ
ミを破砕処理することができるようにしている。
【0068】また、上記した撹拌手段31では、各撹拌爪
41,42,43,44,45,46,47,48 を、回転駆動手段92により正
・逆回転駆動させるようにしており、同回転駆動手段92
は、右側の支持スタンド56の支持部56b に撹拌爪駆動用
モータ50を取付け、同モータ50より出力軸50a を右側方
へ突出させ、同出力軸50a と撹拌爪支軸40の右側端部40
a との間に伝動チェン51をスプロケット52,53 を介して
巻回している。75はモータ回転センサであり、同モータ
回転センサ75により撹拌爪駆動用モータ50の回転数を検
出するようにしている。
【0069】上記のような構成により、生ゴミ処理部2
では、第一処理槽32内に生ゴミを投入した後、撹拌爪駆
動用モータ50により撹拌爪支軸40に取付けた各撹拌爪4
1,42,43,44,45,46,47を図5に示す右側面視にて反時計
方向(回転方向a)に逆回転させることにより、生ゴミ
を撹拌しながら破砕処理し、発酵処理し、さらに、熟成
処理することができるようにしている。
【0070】この際、生ゴミの投入を初めて行なう場合
には、好気性菌を種菌として付着させた副資材(例え
ば、オガクズ、ゼオライト、パーライト)を生ゴミと一
緒に投入して、生ゴミの発酵を促進させると共に、破砕
・撹拌される生ゴミがすりつぶされて液状化しないよう
にし、できるだけポーラス状となるようにする。
【0071】その後は、第一処理槽32内に一部滞溜して
いる発酵処理物が副資材に代わって発酵促進機能を果す
ようにしており、生ゴミは一定期間、例えば、1ケ月間
第一処理槽32内に滞溜させて、発酵さらには熟成処理し
て最終残渣物として回収するようにしている。
【0072】そして、第一処理槽32内で処理した第一処
理物は、撹拌爪駆動用モータ50により各撹拌爪41,42,4
3,44,45,46,47を、図5に示す右側面視にて時計方向b
に正回転させることにより、第7撹拌爪47により掻上げ
られる第一処理物を第1オーバーフロー窓34e を通して
第二処理槽33内にオーバーフローさせることができるよ
うにしている。
【0073】この際、第1オーバーフロー窓34e と第2
オーバーフロー窓35との間に一定高さの高低差をもたせ
て、オーバーフローする第一処理物が、直に第2オーバ
ーフロー窓35を通して回収部3に回収されるショートパ
スを防止することができるようにしている。
【0074】また、第二処理槽33内に移送された第一処
理物は、第8撹拌爪48により撹拌しながら、さらに発酵
させて熟成処理することができるようにしている。従っ
て、かかる第二処理槽33内で発酵されにくい繊維質の植
物も、確実に発酵させて熟成することができる。
【0075】この際、第二処理槽33内では、正回転する
第8撹拌爪48により第二処理物を第2オーバーフロー窓
35を通して回収部3にオーバーフローさせることができ
るようにしている。
【0076】ここで、上記のような発酵処理及び熟成処
理を行なう際には、生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e に
張設した面状のヒータ37により同生ゴミ処理槽30を加温
するようにしており、図4及び図5に示すように、同生
ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の外周面中央下部には、
温度センサ76を取付け、同センサ76を後述する制御部80
に接続して、同制御部80によりヒータ37の温度制御を行
なって、所望の温度で発酵・熟成処理が行なえるように
している。
【0077】回収部3は、図4及び図6に示すように、
ケーシング本体10の左側壁10e と生ゴミ処理槽30の左側
壁30a との間に形成される空間内に配置した回収用樋60
と、同回収用樋60の下端部60b の直下方位置に配置し
て、回収した最終残渣物を収容する回収トレイ61と、同
回収トレイ61に収容した最終残渣物の排出時期を検出す
る排出時期検出手段96と、同排出時期検出手段96からの
検出結果にもとづいて回収トレイ61内の最終残渣物の排
出時期を報知する報知手段(図示せず)とから構成して
いる。96e は近接スイッチである。
【0078】そして、回収用樋60は、図4及び図6に示
すように、生ゴミ処理槽30の左側壁30a に形成した第2
オーバーフロー窓35に上端部60a を連通させて取付け、
同左側壁30a に沿わせて内側下方へ向けて伸延させて、
生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e 位置より下端部60b を
右側下方へ向けて突出させている。
【0079】回収トレイ61は、図4、図6及び図8に示
すように、前後方向に伸延する横長矩形箱状に形成し
て、回収用樋60の下端部60b の直下方に位置するケーシ
ング本体10の底部10d 上に載置している。
【0080】しかも、回収トレイ61は、ケーシング本体
10の底部10d に横架した枢軸10p に、底面前部に垂設し
た枢支片( 図示せず)を回動自在に枢支可能に嵌合して
いる。
【0081】報知手段は、排出時期を報知する排出表示
ランプ85(図17参照)を近接スイッチ96e に接続し
て、同近接スイッチ96e がスイッチONすると、点灯す
るようにしている。
【0082】このようにして、回収トレイ61内に回収さ
れた最終残渣物の重量にもとづいて適正な報知を排出表
示ランプ85を点灯させて行なうことができるために、使
用者は、同排出表示ランプ85を視認することにより、効
率良く最終残渣物の排出作業を行なうことができる。
【0083】そして、かかる回収トレイ61は、取手61b
を介して手前に引出すことにより、容易に取出すことが
できるようにしている。
【0084】ここで、回収トレイ61が引出された場合に
は、同回収トレイ61の引出し動作を図示しない引出し動
作検出センサにより検出して、後述する制御部80を介し
て排気ファン66を停止させるようにしている。
【0085】このようにして、排気流路中の排風により
回収トレイ61内の最終残渣物が飛散されないようにして
いる。
【0086】また、本実施例では図示していないが、ケ
ーシング本体10の底部10d に、トレイ収納検出スイッチ
16(図17参照)を取付ける一方、回収トレイ61の底部
に磁石を取付けて、回収トレイ61をケーシング本体10の
底部10d 上に確実に収納・載置した状態にて、上記磁石
の磁力により上記トレイ収納検出スイッチ16がスイッチ
ONするようにしている。
【0087】脱臭部4は、図3〜図8に示すように、生
ゴミ処理槽30に排気ダクト68の基端68a を連通連設し、
同排気ダクト68の基端部にオゾン発生器65を取付けると
共に、中途部にサイクロン機構67を設け、かつ、先端部
68b に排気ファン66と触媒69とを取付けている。
【0088】排気ダクト68は、図4及び図7に示すよう
に、生ゴミ処理槽30の後壁30d の上部に開口した排気吸
入窓73に基端68a を連通連設し、先端側を右側下方へ伸
延させると共に、断面積を漸次縮小させて、ケーシング
本体10の左側壁10e に沿わせて直下方へ伸延させ、回収
トレイ61の直後方位置にて左側方へ屈曲させてサイクロ
ン機構67を設け、同サイクロン機構67より上方へ立上げ
ると共に、左側方へ屈曲させ、さらに、下方へ屈曲させ
て底部10d 近傍まで伸延させ、そして、同底部10d に沿
わせて回収トレイ61の側方を前方へ向けて伸延させて、
同底部10d の前部に形成した前記排気口10z に先端開口
部68d を連通連設して、外部と生ゴミ処理槽30とを連通
させている。73a は、排気吸入窓73に張設した網体であ
る。
【0089】このように、排気ダクト68は、ケーシング
本体10の背面側において、上方より下方へ向けて伸延さ
せると共に、中途部をケーシング本体10の左右幅を有効
に利用して屈曲させ、かつ、先端部68b をケーシング本
体10の前後幅を有効利用して後方より前方へ底部10d に
沿わせて伸延させ、同底部10d の前部に形成した排気孔
に連通連設しているために、同排気ダクト68内に形成さ
れる排気流路に屈曲路が形成されて、同排気流路を可及
的に長く形成することができ、後述する脱臭のための反
応時間を長くすることができ、しかも、底部10d より外
部へ排出するために、万一、排気中に臭気が残っていて
も使用者にわかりにくい。
【0090】ここで、生ゴミ処理槽30には、左側壁30a
の上部に吸気口としても機能する第2オーバーフロー窓
35を形成する一方、右側壁30b の上部に吸気口30g を形
成して、これらを槽内排気流路36を介して排気吸入窓73
に連通させている。
【0091】このように、生ゴミ処理槽30の上部に吸気
口として機能する第2オーバーフロー窓35と吸気口30g
とを形成しているために、排気吸入窓73より円滑に臭気
を吸入して排気が行なえる。
【0092】また、ケーシング10の後壁10c の下部に
は、図3に示すように、左右横長矩形状の開閉蓋67c を
開閉自在に取付けて、サイクロン機構67のメンテナンス
が楽に行なえるようにしている。67d は手掛り部であ
る。
【0093】しかも、上記開閉蓋67c の上方及び左右側
方に位置する後壁10c の部分には、図3及び図6に示す
ように、防滴用リブ10t を形成して、防滴性を良好に確
保している。
【0094】オゾン発生器65は、図3、図6、図7及び
図12〜図14に示すように、発生器本体65a とオゾン
放出体65b とを具備しており、排気ダクト68の基端側で
ある上部一側壁にオゾン取込み流路形成体68c を形成す
ると共に、同オゾン取込み流路形成体68a の上下側に位
置する排気ダクト68の一側壁の部分に、上下側発生器取
付座68d,68d を突設する一方、発生器本体65a の上下部
にそれぞれ取付片65c,65c を突設し、各取付片65c,65c
に排気ダクト68側へ伸延する切欠溝65d,65d を形成し
て、各切欠溝65d,65d を介して上下側発生器取付座68d,
68d に発生器本体65a を、ビス65e,65e により排気ダク
ト68側へ進退位置調節自在に取付けている。
【0095】そして、オゾン放出体65b は、後面開口部
65f を有する樋状に形成して、先端部を上記オゾン取込
み流路形成体68c に進退スライド自在に嵌合して接続
し、発生器本体65a の進退位置調節により上記後面開口
部65f の開口面積を拡縮調節可能としており、オゾン放
出体65b の基端側には、発生器本体65a に設けた電極65
g,65g を露出させて配置している。
【0096】このようにして、電極65g,65g より放電し
て、オゾン放出体65b の後面開口部65f より取込んだ外
気中の酸素をオゾンに変化させて、同オゾンをオゾン放
出体65b →オゾン取込み流路形成体68c →排気ダクト68
内に取込んで、同排気ダクト68内を流動する排気を脱臭
するようにしている。
【0097】この際、オゾン放出体65b の後面開口部65
f は、図14及び図15に示すように、発生器本体65a
の進退位置調節により開口面積を拡縮調節して、外気の
取込み量を調節し、その結果、排気ダクト68内に取込ま
れるオゾンの量を調節することができるようにしてい
る。
【0098】従って、脱臭処理量の異なる機種において
も、一種類のオゾン発生器65を取付けて、発生器本体65
a の進退位置調節によりオゾン発生量を調節することに
より、オゾン臭を発生させることなく、効率良く脱臭を
行なうことができる。
【0099】ここで、発生器本体65a には、ヒータ65h
を設けて、電極65g の温度を一定に保つことができるよ
うにしており、同ヒータ65h は、後述する制御部80によ
り制御している。
【0100】オゾン発生器65に近接するケーシング10の
後壁10c の部分には、メンテナンス用の開口部10u を形
成し、同開口部10u に透明の開閉蓋10v を開閉自在に取
付けている。
【0101】このようにして、オゾン発生器65のメンテ
ナンスを行なう際には、開閉蓋10vを開蓋して開口部10u
を開放状態となすことにより、同開口部10u を通して
メンテナンスを楽に行なうことができるようにしてい
る。
【0102】この際、オゾン発生器65は、高位置に配置
しているために、メンテナンス等を楽な姿勢で行なうこ
とができると共に、開閉蓋10v が透明であるために、電
極65g の状態を開閉蓋10v を取外すことなく楽に視認す
ることができる。
【0103】また、開閉蓋10v には、同開閉蓋10v の開
蓋状態を検出する開蓋検出スイッチ104 を取付け、同開
蓋検出スイッチ104 を後述する制御部80の入力側に接続
して、同開蓋検出スイッチ104 の検出結果にもとづい
て、電源をオフにするようにしている。
【0104】このようにして、オゾン発生器65のメンテ
ナンスを行なう際に、開閉蓋10v を開蓋すると、電源が
オフになって、作業者が感電するのを防止することがで
きるようにしている。
【0105】しかも、上記開閉蓋10v の上方及び左右側
方に位置する後壁10c の部分には、図3及び図6に示す
ように、防滴用リブ10t を形成して、防滴性を良好に確
保している。
【0106】かかる構成により、排気吸入窓73より吸入
した直後の臭気と、オゾン発生器65より発生させたオゾ
ンとを排気流路の上流側にて接触させて、下流側に配置
した触媒69を通して外部へ排出されるまでの間に脱臭反
応させるようにしている。
【0107】この際、外気の取込み口を排気流路の下流
端から離れた上流側で、かつ、高位置に配置できるため
に、常時新鮮な外気を取込むことができる。
【0108】また、排気ダクト68の周壁にヒータを取付
けることにより、同排気ダクト68の下流側部で、悪臭発
生のもとになる結露が発生するのを防止することもでき
る。
【0109】サイクロン機構67は、図6にも示すよう
に、上半部ケース67a と下半部ケース67b とに分割して
形成すると共に、下半部ケース67b を上半部ケース67a
に着脱自在に取付けており、流入する臭気中の粉塵等を
選別して、粉塵等を下半部ケース67b 内に流下させ、同
粉塵等が除去されたきれいな空気となして排気ダクト68
の下流側へ流動させるようにしている。
【0110】しかも、下半部ケース67b 内には、ゼオラ
イト等の脱臭材150 を収容している。
【0111】従って、サイクロン機構67内で選別された
粉塵等は下半部ケース67b 内に滞留し、この滞留した粉
塵等は下半部ケース67b を上半部ケース67a より取外す
ことにより、簡単に廃棄することができる。
【0112】その結果、排気流路の下流側に配置した触
媒69に粉塵等が入って目詰まりを起こすという不具合の
発生を防止することができる。
【0113】しかも、下半部ケース67b 内に収容した脱
臭材150 により、脱臭することができる。
【0114】また、下半部ケース67b 内には、脱臭材15
0 に代えて、水や消臭液を収容することもでき、この場
合には、粉塵を消臭液等中に溶けこませることができ
て、粉塵の舞い上りを防止できると共に、消臭効果を増
大させることができる。
【0115】排気ファン66は、図5、図6及び図8に示
すように、排気流路の下流側部で、かつ、触媒69の直上
流側位置に配置しており、排気ファン66と触媒69との間
に位置する底部10d には排気逃し孔10w を形成し、同排
気逃し孔10w を開閉弁10x により閉弁し、一定圧以上の
圧力が開閉弁10x に作用した場合に、排気逃し孔10wを
開弁するようにしている。
【0116】このようにして、万一、触媒69が粉塵等に
より目詰まりを生じた場合にも、排気ファン66を触媒69
の下流側に配置しているために、同排気ファン66により
吸引された排気は、開閉弁10x を開弁して、排気逃し孔
10w より外部へ排出させることができて、ケーシング本
体10内に結露が生じるのを防止することができ、生ゴミ
処理槽30内で微生物を繁殖させるのに好適な一定の湿度
に保つことができるようにしている。
【0117】触媒69は、図5、図6及び図8に示すよう
に、排気ファン66の直下流側に配置しており、ケーシン
グ本体10の底部10d の前部に上面開口の支持枠体110 を
取付け、同支持枠体110 に上方よりカセット式に抜き差
し自在に挿入して取付けている。
【0118】しかも、触媒69は、ケーシング10の前壁10
b の下部に形成した処理物排出口13より手を挿入して取
付け・取外しが行なえるようにしている。
【0119】また、上記した触媒69は、オゾンを酸素に
還元すると共に、残存する臭気物質を取除くものを使用
しており、図16に示すように、周囲を合成樹脂製の矩
形枠69a により囲繞して保護し、さらに、同矩形枠69a
の周面を薄肉帯状に形成したスポンジ等の弾性素材69b
により保護している。
【0120】このようにして、ケーシング10の側壁や固
定ボルト等の着脱を行なうことなく、触媒69の掃除や交
換を容易に行なうことができるようにしている。
【0121】また、回収トレイ61の取出し時に、一連の
作業として気軽に触媒69を取外してメンテナンスを行な
うこともできて、これらの作業を効率良く行なうことが
できる。
【0122】排気ダクト68の先端開口部68d は、図16
に示すように、ケーシング10の底部10d に形成した排気
口10z 中に挿通して、底部10d よりも下方位置に配置す
ることにより、排気を確実にケーシング本体10の外部へ
排出することができるようにしている。
【0123】しかも、先端開口部68d は、前下方へ傾斜
させて、同先端開口部68d より排出した排気が、床面に
当って吹き戻されるのを防止している。
【0124】かかる構成により、排気ファン66を回転さ
せて、排気流路内の空気を排出することにより、生ゴミ
処理槽30内に発生した臭気を、臭気吸入窓73→排気ダク
ト68→サイクロン機構67内に案内することができる。
【0125】この際、排気ダクト68内を流下する臭気
は、臭気吸入窓73より流入した直後に、オゾン発生器65
より発生したオゾンを途中で取込んで漸次流速を増大さ
せ、サイクロン機構67内に流入したとたんに流速が減速
されて、臭気とオゾンを取込んだ外気とがサイクロン機
構67内で拡散して希釈化されると共に、オゾンにより臭
気は脱臭され、さらに、粉塵等が選別されて、きれいな
排気のみが排気ダクト68の下流側部→触媒69→排気孔を
通して外部へ排出される。
【0126】そして、排気は、オゾンを酸素に還元する
と共に、残存臭気物質を取除く触媒69を通って流出され
るために、オゾンが外部へ排出されるのを確実に防止す
ることができる。
【0127】また、排気ファン66は、逆回転可能とし
て、風の吹出し方向を反対にすることにより、触媒69に
目詰まりしている塵等を吹き出すようにすることもでき
る。
【0128】ケーシング本体10内には、後カバー検出ス
イッチ99(図17参照)としての近接スイッチを取付け
る一方、後カバー検出スイッチ99と対向する後カバーと
しての後壁10c の下部に磁石(図示せず)を取付けて、
同磁石が後カバー検出スイッチ99に近接状態では、同ス
イッチ99はスイッチOFF 状態を保持し、同スイッチ99
がONした場合には、制御部80を介してオゾン発生器
65の作動を停止させるようにしている。
【0129】制御部80は、図7に示すように、排気ダク
ト68の中途部に形成した屈曲部に配置すると共に、受刃
49,49 を支持する支持板160 に一体成形したブラケット
161を介して生ゴミ処理槽30の後壁30d に取付けてい
る。
【0130】このようにして、ケーシング本体10内のデ
ッドスペースを有効利用すると共に、制御部80の防水性
を良好に確保している。
【0131】そして、制御部80は、図17に示すよう
に、入力側に、投入蓋開閉検出スイッチ15と、トレイ収
納検出スイッチ16と、モータ回転センサ75と、温度セン
サ76と、排出時期検出センサ96b と、後カバー検出スイ
ッチ99と、モード切替スイッチ101 と、電源スイッチ10
2 と、温度切替スイッチ103 と、開蓋検出スイッチ104
とを接続する一方、出力側に、ヒータ37と、撹拌爪駆動
用モータ50と、オゾン発生器65と、同オゾン発生器65の
ヒータ65h と、排気ファン駆動用モータ81と、電源投入
表示ランプ82と、標準モード表示ランプ83と、パワーア
ップモード表示ランプ84と、排出表示ランプ85と、異常
表示ランプ86と、警報部としての警報ブザー105 とを接
続しており、タイマーTを内蔵している。
【0132】ここで、電源投入表示ランプ82は、電源に
コンセントが接続された時に点灯し、また、標準モード
表示ランプ83は、モード切替スイッチ101 により標準モ
ードを設定している時に点灯し、また、パワーアップモ
ード表示ランプ84は、モード切替スイッチ101 によりパ
ワーアップモードが設定された時に点灯し、また、排出
表示ランプ85は、回収トレイ61内の熟成処理物である最
終残渣物の排出時期を排出時期検出センサ96b が検出し
た時に点滅するようにしている。
【0133】そして、かかる制御部80では、以下の制御
が行なえるようにしており、各制御及び制御タイミング
を、図18を参照しながら説明する。
【0134】〔初期状態〕電源にコンセントが接続さ
れ、電源スイッチ102 が「入」になり、電源が供給され
ると、電源投入表示ランプ82が点滅する。標準モード表
示ランプ83が点灯し、その他の出力は停止する。
【0135】〔破砕運転制御〕破砕運転は、図18に示
すように、電源供給後、1度目だけ、投入蓋12が閉塞状
態→開放状態→閉塞状態にされると、ヒータ37を1分間
温度制御し、1分経過後に開始する。
【0136】この際、1分間の温度制御中に、投入蓋12
が閉塞状態→開放状態にされても温度制御は中止しな
い。ただし、投入蓋12が開放状態→閉塞状態にされる
と、温度制御を中止して、破砕運転を開始する。
【0137】このようにして、ヒータ37が作動している
か否かを、投入蓋12に触れて、ほんのり暖まっているこ
とを使用者が体感することにより、簡単に確認すること
ができる。
【0138】従って、別途にヒータ37の作動確認の為の
検出手段を設けることなく、低コストにて確実に確認す
ることができる。
【0139】また、投入蓋12が閉塞状態→開放状態にさ
れると、撹拌爪駆動用モータ50、ヒータ37、及び、オゾ
ン発生器65を直ちに停止し、電源リレーを「切」に駆動
する。なお、停止中はタイマーTによる時間の計時は行
なわない。
【0140】破砕運転は、投入蓋12が開放状態→閉塞状
態にされると、撹拌爪駆動用モータ50を5分間逆転させ
た後、10秒間停止させる。
【0141】この際、ヒータ37は、表1に示すように、
温度センサ76がT1℃以下になると作動させ、T2℃以
上になると作動停止させる一方、排気ファン66は常時作
動させる。
【0142】
【表1】
【0143】また、投入蓋12が開放状態から閉塞状態に
されて破砕運転が開始された時は、破砕運転開始から2
1時間までは、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状
態にされても、破砕運転を始めから開始せずに、撹拌爪
駆動用モータ50を10秒間停止させ、1分間逆転させ
て、10秒間停止させる。この際、温度制御は実行す
る。その後は、投入蓋12が開放される直前の制御を継続
する。ただし、撹拌爪駆動用モータ50の停止時間及び逆
転時間は計時しない。
【0144】そして、21時間経過以降は、投入蓋12が
閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされると、直ちに破砕
運転を始めから開始する。
【0145】従って、撹拌運転開始から21時間は、一
連の撹拌運転の形態が実行されて、確実かつ効率の良い
生ゴミ処理が行なえる。
【0146】〔発酵運転制御〕 発酵運転は、図18に示すように、破砕運転が終了
後に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、
15秒間正転させた後、9分45秒間停止させる(10
分間)。その後、15秒間逆転させた後、9分45秒間
停止させる(10分間)。かかる20分間の動作を10
回繰返す(3時間20分)。
【0147】 次に、撹拌爪駆動用モータ50を、2分
間逆転させた後、10秒間停止させ、10秒間正転させ
た後、7分40秒間停止させる(10分間)。かかる動
作を4回繰返す(40分間)。
【0148】 上記→(4時間)の動作を5回繰
返す(20時間)。
【0149】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動し、T2℃以上になると作動停止す
る。ただし、排気ファン66は常時作動させる。
【0150】〔オーバーフロー運転制御〕オーバーフロ
ー運転は、図18に示すように、発酵運転が終了後に開
始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、2分間
正転させ、10秒間停止させ、10秒間逆転させ、7分
40秒間停止させる(10分間)。かかる10分間の動
作を4回繰返す。
【0151】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動し、T2℃以上になると作動停止す
る。ただし、排気ファン66は常時作動させる。
【0152】〔熟成運転制御〕熟成運転は、図18に示
すように、オーバーフロー運転が終了後に開始されるも
のであり、撹拌爪駆動用モータ50を、15秒間正転させ
た後、9分45秒間停止させる(10分間)。その後、
15秒間逆転させた後、9分45秒間停止させる(10
分間)。かかる20分間の動作を10回繰返す(3時間
20分)。
【0153】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動させ、T2℃以上になると作動停止
させる。ただし、排気ファン66は常時作動させる。
【0154】ここで、本実施例では、図18に示すよう
に、発酵運転→オーバーフロー運転→熟成運転の順序で
24時間を1サイクルとして、後述する留守番運転にな
るまで各運転を繰り返し行なうようにしている。
【0155】〔温度制御〕温度制御は、温度センサ76に
よる温度検出結果にもとづいて、制御部80によるヒータ
37の温度制御を、表1に示すように、40℃〜50℃の
温度範囲内で行なう標準モードと、同標準モードの温度
範囲よりも高温度範囲である50℃〜60℃の温度範囲
内で行なうパワーアップモードとに、モード切替スイッ
チ101 の操作により選択的に変更可能としたものであ
る。
【0156】この際、選択されたモード表示ランプが点
灯し、撹拌爪駆動用モータ50と排気ファン66の駆動は変
更しない。ただし、パワーアップモードは、24時間経
過すると標準モードにもどるようにしている。
【0157】また、温度切替スイッチ103 がOFFにな
ると、設定温度をそれぞれ5℃高くする。なお、後述す
る留守番モードの温度は変更しない。
【0158】このようにして、生ゴミの投入量が多い場
合や、生ゴミの水気が多い場合には、標準モードからパ
ワーアップモードに変更することにより、生ゴミを効率
良く発酵・熟成処理することができるようにしている。
【0159】〔排出制御〕排出制御は、トレイ収納検出
スイッチ16のON,OFFにかかわらず、排出時期検出
センサ96b が5秒以上連続してONすると、排出表示ラ
ンプ85を点滅させるものであり、同排出表示ランプ85の
点滅は、排出時期検出センサ96b が5秒以上連続してO
FFするか、トレイ収納検出スイッチ16がOFF→ON
すると解除され、同トレイ収納検出スイッチ16がOFF
→ONすると直ちに前の状態を継続する。
【0160】この際、トレイ収納検出スイッチ16がON
→OFFになると、撹拌爪駆動用モータ50、排気ファン
66、ヒータ37、及び、オゾン発生器65を直ちに停止す
る。なお、停止中はタイマーTによる時間の計時は行な
わない。
【0161】〔撹拌モータ過負荷制御〕撹拌モータ過負
荷制御は、撹拌爪駆動用モータ50の駆動開始の1秒後か
ら500ms 毎にモータ回転センサ75の信号をカウントし、
同モータ回転センサ75からの信号入力が異様に早すぎる
時(例えば、3秒以内)には、異常と判断して撹拌爪駆
動用モータ50を停止させる。
【0162】これは、例えば、撹拌爪が正転して処理物
に当って停止し、再度正転して処理物に当って停止する
というハンチング動作を起こすことがあるからである。
【0163】また、モータ回転センサ75からの信号入力
が異様に遅すぎる時(例えば、8秒以上)にも、異常と
判断して撹拌爪駆動モータ50を停止させる。
【0164】これは、撹拌手段が途中でロックされてい
るためと推測されるからである。
【0165】その後、停止5秒後には、撹拌爪駆動用モ
ータ50を停止以前の回転と逆方向に30秒間駆動する。
逆転後、5秒間停止させて、過負荷以前の動作を継続す
る。それでも1分以内に異常を検出した場合には、過負
荷と判断して、撹拌爪駆動用モータ50を直ちに停止させ
て、異常表示ランプ86を点滅させると共に、警報ブザー
105 を断続的に鳴動させる。以後、撹拌爪駆動用モータ
50の駆動は禁止するようにしてもよい。
【0166】かかる状態は、電源「切」でも記憶され、
電源を「入」にするか、又は、後述するテストモードで
リセットされる。
【0167】かかる撹拌モータ過負荷制御において、撹
拌爪駆動用モータ50以外の制御は継続する。ただし、ヒ
ータ37は留守番運転時の温度設定になる(温度センサ76
が、2℃以下を検出するとヒータ37をONにし、7℃以
上を検出するとヒータ37をOFFにする)。
【0168】なお、撹拌モータ過負荷制御実行中に、電
源を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで撹
拌モータ過負荷制御はキャンセルされる。
【0169】〔脱臭制御〕脱臭制御は、オゾン発生器65
よりオゾンを発生させるオゾン発生運転を、撹拌爪駆動
用モータ50の駆動時間が2分間(発酵運転制御とオーバ
ーフロー運転制御)の時のみ、モータ駆動開始直後から
オゾン発生器65の電源をONし、撹拌爪駆動用モータ50
を駆動停止してから3分経過後にOFFする。
【0170】そして、オゾン発生器65に設けたヒータ37
は、開閉蓋10v が開蓋されると、開蓋検出スイッチ104
がONして、制御部80により強制駆動停止するようにし
ており、それ以外は投入蓋12の開閉時や回収トレイ61の
出し入れ時にも、電源「入」の間は常時駆動するように
している。
【0171】また、投入蓋12が開放され、かつ、トレイ
収納検出スイッチ16がOFFとなり、かつ、後壁10c が
開放された状態で、撹拌爪駆動用モータ50が停止した時
には、オゾン発生器65を直ちに停止させる。
【0172】撹拌爪駆動用モータ50が過負荷により停止
した時には、直ちにオゾン発生器65を停止させる。
【0173】〔留守番運転制御〕留守番運転は、現在実
行中の制御モードにかかわらず、投入蓋12が48時間開
閉されない場合(発酵運転制御の再開禁止の21時間以
内に投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状態にされた
場合は、最後の閉塞状態から48時間後)に開始される
ものであり、ヒータ37を、温度センサ76が2℃以下を検
出すると作動させ、7℃以上を検出すると作動停止さ
せ、撹拌爪駆動用モータ50を、1分間正転させた後、5
9分間停止する(1時間)。その後、1分間逆転させた
後、59分間停止する(1時間)。投入蓋12の開閉がな
ければ、以上の2時間の動作を36回繰返す(72時
間)。この72時間の間に、排気ファン66は撹拌爪駆動
用モータ50の駆動直後から10分間駆動し、次の撹拌爪
駆動用モータ50の駆動開始まで停止する。
【0174】さらに、投入蓋12が開閉されなければ、以
下の動作を、投入蓋12が開閉されるまで繰返す。
【0175】すなわち、撹拌爪駆動用モータ50を1分間
正転させて、5時間59分停止させ、1分間逆転させ
て、5時間59分停止させる。この間、排気ファン66は
撹拌爪駆動用モータ50と同期させて作動させる。
【0176】そして、温度制御も繰返し行ない、排気フ
ァン66は常時ONにする。
【0177】また、モード切替スイッチ101 による表示
ランプの切替えは行なうが、温度は変更しない。
【0178】留守番モードから通常の制御に復帰する
と、表示されたモードの温度で制御する。
【0179】そして、投入蓋12が開閉されると直ちに留
守番運転を中止し、最初の破砕運転から実行する。電源
を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで留守
番運転を中止し、初期状態に戻る。
【0180】〔テストモード〕テストモードは、全ての
制御に優先するものであり、トレイ収納検出スイッチ16
と後カバー検出スイッチ99のON・OFFにかかわら
ず、モード切替スイッチ101 がONされた状態で1分以
内に投入蓋12が不自然に若しくは意図的な所作で開閉操
作された場合、例えば、開蓋→閉蓋→開蓋→閉蓋→開蓋
された場合、以下の動作を行なって、動作前の全てのメ
モリーをクリヤーにして初期状態に戻る。
【0181】 撹拌爪駆動用モータ50は、1秒間停止
し、20秒間正転し、5秒間停止し、20秒間逆転した
後、停止する。
【0182】 電源投入表示ランプ82と排出表示ラン
プ85と異常表示ランプ86と警報ブザー105 と標準・パワ
ーアップモード表示ランプ83,84 は、撹拌爪駆動用モー
タ50が駆動している間、点滅又は断続作動する。なお、
警報ブザー105 以外は、ヒータ37が1分間ONしている
間は点滅する。
【0183】 排気ファン66とオゾン発生器65とオゾ
ン発生器65のヒータ65h は、撹拌爪駆動用モータ50が駆
動している間は作動する。
【0184】 ヒータ37は、撹拌爪駆動用モータ50の
駆動が停止した後、1分間作動する。
【0185】ただし、上記動作中に、モータ回転センサ
75の入力が1度もない場合は、撹拌爪駆動用モータ50が
異常であることを、また、温度センサ76が−5℃から1
00℃の範囲にならない場合は、温度センサ76が異常で
あることを、異常表示ランプ86の点滅パターンに従っ
て、ヒータ37の停止後、5回繰返し表示し、その後、初
期状態に戻る。
【0186】このようにして、テストモードでは、出力
のみならず、モータ回転センサ75と温度センサ76の入力
動作の確認も行なえるために、メンテナンスが容易とな
る。
【0187】〔温度センサ異常〕生ゴミ処理装置Aの制
御において、以下の場合に、温度センサ76が異常と判断
するようにした。
【0188】すなわち、温度センサ76が100℃以上を
2秒間以上、又は、ヒータ37が作動して5分間が経過し
た後に、温度センサ76が−5℃以下を2秒以上継続して
検出した場合には、温度センサ76が異常であると判断し
て、実行中の制御の間、異常表示ランプ86を点滅させ、
ヒータ37の駆動を停止させる。
【0189】この際、ヒータ37以外の制御は異常時でも
続行する。
【0190】そして、異常になった場合でも、次の制御
でのヒータ37の駆動は禁止しない。また、ヒータ37の駆
動時の異常表示ランプ86の点滅を中止する。
【0191】かかる状態は、電源を「切」→「入」にす
るか、又は、テストモードでリセットされる。
【0192】このように、外気温が低い場合に、ヒータ
37を駆動させても、すぐには温度が上昇しないことがあ
り、そのために、駆動開始後、一定時間(5分間)経過
した後に所定温度(−5℃)との比較を行なって、正確
な温度センサ76の異常判定が行なえる。
【0193】〔ヒータ異常〕 ヒータ異常検出時間は、破砕運転制御終了から15
時間52分後であり、その後は24時間毎に行なう。
【0194】そして、21時間経過後は、投入蓋12が閉
塞状態→開放状態→閉塞状態にされた場合には、破砕運
転制御終了から15時間52分後、その後は、24時間
毎とし、閉塞状態→開放状態→閉塞状態となる以前の時
間はキャンセルする。
【0195】 ヒータ37が作動してから5分間に、同
ヒータ37の作動直後の温度以上にならなかった場合に
は、ヒータ37の異常とみなす。ただし、ヒータ37の異常
検出は、上記に示す時間以降、1回目のヒータ37が作
動した時のみとする。
【0196】ヒータ37の異常と判断した場合には、異常
表示ランプ86を点滅させて、ヒータ37の作動を停止させ
る。なお、異常時でもヒータ37以外の制御は続行する。
【0197】かかる状態は、電源を「切」→「入」にす
るか、又は、テストモードでリセットされる。
【0198】〔警報ブザー〕トレイ収納検出スイッチ16
が「OFF」、又は、後カバー検出スイッチ99が「OF
F」、又は、投入蓋開閉検出スイッチ15が「OFF」、
又は、異常表示ランプ86が点滅、又は、排出表示ランプ
85が点滅した時には、警報ブザー105 を、0.5秒間
「ON」、0.5秒間「OFF」にして断続的に2分間
鳴動させた後、一旦停止させる。
【0199】その後は、投入蓋12が閉塞状態→開放状態
→閉塞状態にされた時のみ、2分間鳴動させた後、一旦
停止させる。
【0200】かかる警報ブザー105 の断続的な鳴動は、
上記状態が全て解消されるか、又は、電源が「切」→
「入」になるか、又は、テストモードで停止する。
【0201】このようにして、使用者に音で注意を喚起
することにより、使用者が回収トレイ61を収納し忘れた
り、又は、後カバーとしての後壁10c を閉塞し忘れた
り、又は、投入蓋12を閉蓋し忘れたり、又は、異常表示
ランプ86や排出表示ランプ85の点滅表示に気付かなかっ
たりするのを防止することができるようにしている。
【0202】従って、使用者の不注意による事故防止を
確保できる。
【0203】なお、上記した制御の説明において、時間
や温度や回数等について具体的数値を記載しているが、
これらはあくまで、好ましい数値の具体例であり、何ら
これらの数値に限られるものではない。
【0204】図19及び図20は、他の実施例としての
撹拌手段31を示しており、同撹拌手段31は、生ゴミ処理
槽30の左右側壁30a,30b 間に撹拌支軸160 を、生ゴミ処
理槽30の中心位置P1よりも前下方へ偏倚させた位置に横
架し、同撹拌支軸160 の左右側部に撹拌羽根体支持用の
円板161,161 を取付け、両円板161,161 の周縁部間に多
数の撹拌羽根体162 を円周方向へ一定間隔を開けて横架
している。
【0205】このようにして、撹拌作動時には、撹拌羽
根体162 が生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の前側下部
と間隙tを開けて再接近するようにしている。
【0206】従って、粗い生ゴミNは、撹拌羽根体162
上に載って円弧底部30e 側へ移送され、同撹拌羽根体16
2 により円弧状底部30e に押しつけられて確実に破砕さ
れる。
【0207】この際、細い生ゴミNは、撹拌羽根体162,
162 間を通って円板161,161 間に流入し、すりつぶされ
ることがない。
【0208】
【効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0209】 請求項1記載の本発明では、生ゴミ処
理槽の外表面に加温手段を設けて、同加温手段により生
ゴミ処理槽内の生ゴミを加温可能とすると共に、同加温
手段により加温された生ゴミ処理槽の周囲の空気を、同
生ゴミ処理槽内に取込むようにしているために、生ゴミ
処理槽内の生ゴミの品温を低下させることなく、同生ゴ
ミを効率良く発酵処理することができる。
【0210】しかも、生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温す
る加温手段の放熱を有効利用して、別途に空気を加温す
るための手段を設ける必要がないために、本装置の低コ
スト化とコンパクト化が同時に図れる。
【0211】 請求項2記載の本発明では、生ゴミ処
理槽の下面に面状の加温手段を張設し、同加温手段との
間に間隔を開けて温風流路形成体を生ゴミ処理槽の下面
に沿わせて配設して、同温風流路形成体と生ゴミ処理槽
との間に温風流路を形成すると共に、同温風流路は生ゴ
ミ処理槽内の上部と連通させているために、温風流路内
に流入した空気を加温手段により効率良く加温して、温
風状態にて生ゴミ処理槽内の上部に供給することがで
き、その結果、生ゴミ処理槽内の除湿効果も高くなっ
て、発酵処理効率をより一層向上させることができる。
【0212】この際、温風は、構造簡易にして効率良く
生成されて、円滑に生ゴミ処理槽内に供給されるため
に、生ゴミの品温を低下させることなく、臭気を取込ん
で脱臭手段に流入し、同脱臭手段により脱臭された後
に、排気手段によりケーシングの外部へ排気される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置の正面図。
【図2】同生ゴミ処理装置の平面図。
【図3】同生ゴミ処理装置の背面図。
【図4】同生ゴミ処理装置の断面正面図。
【図5】同生ゴミ処理装置の断面右側面図。
【図6】同生ゴミ処理装置の一部切欠左側面図。
【図7】同生ゴミ処理装置の一部切欠背面図。
【図8】同生ゴミ処理装置の断面平面図。
【図9】ケーシングの分解斜視説明図。
【図10】仕切壁の側面説明図。
【図11】図4のI-I 線断面図。
【図12】オゾン発生器の正面図。
【図13】図12のII-II 線断面図。
【図14】図12のIII-III 線断面図。
【図15】オゾン放出体の後面開口部の拡幅状態を示す
断面図。
【図16】排気ダクトの下流側部の断面側面図。
【図17】制御ブロック図。
【図18】撹拌運転制御のタイミングチャート。
【図19】他の実施例としての撹拌手段の斜視図。
【図20】同撹拌手段の側面説明図。
【符号の説明】
A 生ゴミ処理装置 1 ケーシング 2 生ゴミ処理部 3 回収部 4 脱臭部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に配設した生ゴミ処理槽
    と、同生ゴミ処理槽内に設けた撹拌手段と、同撹拌手段
    により撹拌されて発酵処理された生ゴミから発生する臭
    気を脱臭する脱臭手段と、同脱臭手段により脱臭された
    排気をケーシングの外部へ排出する排気手段とを具備す
    る生ゴミ処理装置であって、 生ゴミ処理槽の外表面に加温手段を設けて、同加温手段
    により生ゴミ処理槽内の生ゴミを加温可能とすると共
    に、同加温手段により加温された生ゴミ処理槽の周囲の
    空気を、同生ゴミ処理槽内に取込むようにしたことを特
    徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 生ゴミ処理槽の下面に面状の加温手段を
    張設し、同加温手段との間に間隔を開けて温風流路形成
    体を生ゴミ処理槽の下面に沿わせて配設して、同温風流
    路形成体と生ゴミ処理槽との間に温風流路を形成すると
    共に、同温風流路は生ゴミ処理槽内の上部と連通させた
    ことを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処理装置。
JP10007092A 1998-01-16 1998-01-16 生ゴミ処理装置 Withdrawn JPH11197637A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483440B1 (ko) * 2001-08-21 2005-04-15 산요덴키가부시키가이샤 유기물처리장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483440B1 (ko) * 2001-08-21 2005-04-15 산요덴키가부시키가이샤 유기물처리장치

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