JPH10202233A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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Publication number
JPH10202233A
JPH10202233A JP9009815A JP981597A JPH10202233A JP H10202233 A JPH10202233 A JP H10202233A JP 9009815 A JP9009815 A JP 9009815A JP 981597 A JP981597 A JP 981597A JP H10202233 A JPH10202233 A JP H10202233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garbage
section
garbage disposal
ozone
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9009815A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahisa Ono
允久 小野
Toshihito Oba
利人 大羽
Haruji Furuta
東司 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9009815A priority Critical patent/JPH10202233A/ja
Publication of JPH10202233A publication Critical patent/JPH10202233A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン発生器の着脱を容易に行うこと。 【解決手段】 生ゴミを発酵処理する生ゴミ処理部と、
同生ゴミ処理部内の生ゴミから発生する臭気を脱臭する
脱臭部とを具備する生ゴミ処理装置において、脱臭部
は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結し、同
排気ダクトにオゾン発生器を取付けて、同オゾン発生器
より発生させたオゾンと臭気とを反応させて脱臭可能と
し、オゾン発生器は、排気ダクトに形成した挿入孔にオ
ゾン放出部を挿入すると共に、同排気ダクトに突設した
取付座に発生器本体を着脱自在に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生ゴミ処理装置の一形態として、
ケーシング内に、生ゴミを発酵処理する生ゴミ処理部
と、同生ゴミ処理部内の生ゴミから発生する臭気を脱臭
する脱臭部とを設けたものがある。
【0003】そして、脱臭部は、生ゴミ処理部に排気ダ
クトの基端部を連通連設し、同排気ダクトの先端部に脱
臭ケースを連通連設し、脱臭ケース内に脱臭器と排気フ
ァンとを取付けて、生ゴミ処理部内の臭気を排気ダクト
を通して脱臭ケース内に吸引し、脱臭器により脱臭する
と共に、排気ファンにより外部へ排気することができる
ようにしている。
【0004】また、脱臭器としては、オゾン発生器を使
用して、同オゾン発生器よりオゾンを発生させ、そのオ
ゾンを臭気と反応させて脱臭するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した生
ゴミ装置では、脱臭器として使用しているオゾン発生器
の寿命が短いことから、定期的に新しいものと交換する
必要があるが、同オゾン発生器を排気ダクトに組付けて
いるために、その交換作業が煩雑になっていた。
【0006】また、オゾン発生器に取付けられている電
極板等のメンテナンスも定期的に行なう必要性がある
が、かかるメンテナンス作業も、ケーシングの側壁を取
外した後に、脱臭ケースを取外して行なう必要があるた
めに、煩雑になっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、生
ゴミを発酵処理する生ゴミ処理部と、同生ゴミ処理部内
の生ゴミから発生する臭気を脱臭する脱臭部とを具備す
る生ゴミ処理装置において、脱臭部は、生ゴミ処理部に
排気ダクトの基端を連通連結し、同排気ダクトにオゾン
発生器を取付けて、同オゾン発生器より発生させたオゾ
ンと臭気とを反応させて脱臭可能とし、オゾン発生器
は、排気ダクトに形成した挿入孔にオゾン放出部を挿入
すると共に、同排気ダクトに突設した取付座に発生器本
体を着脱自在に取付けたことを特徴とする生ゴミ処理装
置を提供せんとするものである。
【0008】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0009】 ケーシング内に、生ゴミを発酵処理す
る生ゴミ処理部と、同生ゴミ処理部内の生ゴミから発生
する臭気を脱臭する脱臭部とを具備する生ゴミ処理装置
において、脱臭部は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端
を連通連結し、同排気ダクトにオゾン発生器を取付け
て、同オゾン発生器より発生させたオゾンと臭気とを反
応させて脱臭可能とし、同オゾン発生器に近接するケー
シングの部分に、メンテナンス用の開口部を形成し、同
開口部に開閉蓋を開閉自在に取付けたこと。
【0010】 ケーシング内に、生ゴミを発酵処理す
る生ゴミ処理部と、同生ゴミ処理部により処理した最終
残渣物を回収する回収部と、上記生ゴミ処理部内の生ゴ
ミから発生する臭気を脱臭して排出する脱臭部とを設け
た生ゴミ処理装置において、脱臭部は、生ゴミ処理部に
排気ダクトの基端を連通連結し、同排気ダクトにオゾン
発生器と触媒とを取付けて、同オゾン発生器より発生さ
せたオゾンと臭気とを反応させると共に、触媒を通して
脱臭可能とし、触媒は、脱臭ダクトに支持枠体を介して
抜き差し自在に挿入して取付ける一方、ケーシングに、
回収部に設けた回収トレイを出し入れするための処理物
排出口を形成し、同処理物排出口を通して上記触媒の取
付け・取外しを可能としたこと。
【0011】 ケーシング内に、生ゴミを発酵処理す
る生ゴミ処理部を設けた生ゴミ処理装置において、ケー
シングの側壁に、各部の掃除をするための掃除用ヘラを
着脱自在に取付けたこと。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0013】すなわち、本発明に係る生ゴミ処理装置
は、基本的構造として、投入蓋を開閉自在に取付けたケ
ーシング内に、生ゴミを発酵処理する生ゴミ処理部と、
同生ゴミ処理部により処理した最終残渣物を回収する回
収部と、上記生ゴミ処理部内の生ゴミから発生する臭気
を脱臭して排出する脱臭部とを設けている。
【0014】そして、特徴的構造として、生ゴミ処理部
は、生ゴミ処理槽内に収容した生ゴミを、撹拌手段によ
り撹拌しながら発酵処理すべく構成しており、同生ゴミ
処理槽は、熱伝導性と耐久性に優れた金属性素材により
成形し、同生ゴミ処理槽の外周面に面状の加温手段を張
設し、同加温手段の外周面に断熱材を張設して、同加温
手段を被覆している。
【0015】このようにして、加温手段より発生した熱
を、熱伝導性に優れた金属製の生ゴミ処理槽を介して、
同生ゴミ処理槽内の生ゴミに効率良く伝えることができ
て、発酵処理効率を高めることができるようにしてい
る。
【0016】この際、加温手段は、面状に形成して生ゴ
ミ処理槽の外周面に張設しているために、同生ゴミ処理
槽の内周面に沿って撹拌される生ゴミ全体を均等に加温
することができて、この点からも発酵処理効率を高める
ことができる。
【0017】しかも、加温手段の外周面には断熱材を張
設して、同加温手段を被覆しているために、同加温手段
より発生する熱は効率良く生ゴミに伝えられて、この点
からも発酵処理効率を高めることができる。
【0018】ここで、断熱材は、生ゴミ処理槽に固定具
により固定すると共に、同固定具は、断熱材と生ゴミ処
理槽とを抱き込み状に一体的に固定している。
【0019】従って、断熱材は固定具により簡単かつ確
実に固定することができて、発酵処理効率を良好に確保
することができる。
【0020】また、撹拌手段には、生ゴミ処理槽内に横
架した撹拌爪支軸と、同撹拌爪支軸に軸線方向に間隔を
開けて複数取付けた撹拌爪とを設けると共に、撹拌爪は
棒状に形成し、かつ、基端部に撹拌爪支軸の外周面に沿
って弯曲状の取付部を形成している。
【0021】このようにして、撹拌爪の剛性を高くする
ことができると共に、製造コストを安価なものとするこ
とができるようにしている。
【0022】しかも、撹拌爪を取付ける際には、取付部
を撹拌爪支軸に溶接することにより、確実に取付けるこ
とができると共に、撹拌爪支軸に撹拌爪を取付けるため
の取付孔を設ける必要性がないために、同撹拌爪支軸の
強度を確保することができる。
【0023】脱臭部は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基
端を連通連結し、同排気ダクトにオゾン発生器と触媒と
を取付けて、同オゾン発生器より発生させたオゾンと臭
気とを反応させると共に、触媒を通して脱臭可能として
いる。
【0024】そして、オゾン発生器は、排気ダクトに形
成した挿入孔にオゾン放出部を挿入すると共に、同排気
ダクトに突設した取付座に発生器本体を着脱自在に取付
けている。
【0025】このようにして、オゾン発生器の取付け・
取外し作業を楽に行なうことができる。
【0026】すなわち、オゾン発生器を取付ける際に
は、排気ダクトの挿入孔にオゾン放出部を挿入して位置
決めすると共に、取付座に発生器本体を取付けることに
より、簡単に取付け作業を完了することができる。
【0027】また、オゾン発生器を取外す際には、上記
取付け手順と反対の手順を遡ることにより、簡単に取外
し作業を完了することができる。
【0028】また、オゾン発生器に近接するケーシング
の部分に、メンテナンス用の開口部を形成し、同開口部
に開閉蓋を開閉自在に取付けている。
【0029】このようにして、オゾン発生器のメンテナ
ンスを行なう際には、開閉蓋を開放状態となし、開口部
を通してメンテナンスを楽に行なうことができるように
している。
【0030】また、触媒は、脱臭ダクトに支持枠体を介
して抜き差し自在に挿入して取付ける一方、ケーシング
に、回収部に設けた回収トレイを出し入れするための処
理物排出口を形成し、同処理物排出口を通して上記触媒
の取付け・取外しを可能としている。
【0031】このようにして、ケーシングの側壁や固定
具の着脱を行なうことなく、触媒の掃除や交換を容易に
行なうことができるようにしている。
【0032】また、回収トレイの取外し時に、一連の作
業として気軽に触媒を取外してメンテナンスを行うこと
ができて、これらの作業を効率良く行なうことができ
る。
【0033】また、ケーシングの側壁に、各部の掃除を
するための掃除用ヘラを着脱自在に取付けている。
【0034】このようにして、生ゴミ処理部の掃除をす
る際には、掃除用ヘラをケーシングの側壁より取外して
手軽に掃除が行なえる。
【0035】そして、掃除が終った後は、ケーシングの
側壁に掃除用ヘラを取付けておくことにより、コンパク
トに収納することができる。
【0036】また、本発明に係る生ゴミ処理装置は、制
御部を具備しており、同制御部の入力側に投入蓋の開閉
動作を検出する投入蓋開閉検出部を接続する一方、制御
部の出力側に投入蓋の開閉動作検出結果にもとづいて警
報を発する警報部と、撹拌手段の駆動部と、脱臭部に設
けたオゾン発生器と、生ゴミを加温する加温手段とを接
続している。
【0037】このようにして、投入蓋を開放した際に
は、警報部が警報を発して、使用者に注意を喚起して、
投入蓋の閉め忘れを防止することができるようにしてい
る。
【0038】従って、投入蓋を開放したまま運転を開始
して、生ゴミが外部へ飛散されるという不具合は生じな
い。
【0039】そして、オゾン発生器よりオゾンを発生さ
せるオゾン発生運転は、撹拌運転が開始されてから一定
時間が経過した後に開始し、撹拌手続による撹拌運転が
終了してから一定時間が経過するまで継続して行なうよ
うにしていてる。
【0040】従って、生ゴミ処理部内の臭気が強くなる
ころから脱臭が開始され、撹拌終了後もしばらく脱臭が
行なわれることになり、生ゴミ処理部内に臭気を残すこ
となく、効果的に脱臭処理が行える。
【0041】また、電源投入後に、投入蓋の最初の開閉
動作を投入蓋開閉検出部が検出すると、同検出結果にも
とづいて制御部が加温手段を一定時間だけ作動させるよ
うにしている。
【0042】このようにして、加温手段が作動している
か否かを、投入蓋に触れて体感することにより、簡単に
確認することができるようにしている。
【0043】従って、別途に加温手段の作動確認の為の
検出手段を設けることなく、低コストにて確実に確認す
ることができる。
【0044】
【実施例】以下に、本発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。
【0045】図1〜図7に示すAは、本発明に係る生ゴ
ミ処理装置であり、同生ゴミ処理装置Aは、ケーシング
1内に、生ゴミを発酵さらには熟成処理する生ゴミ処理
部2と、同生ゴミ処理部2により処理した最終残渣物を
回収する回収部3と、上記生ゴミ処理部2により処理さ
れる生ゴミから発生する臭気を脱臭する脱臭部4とを設
けている。
【0046】ケーシング1は、図1〜図7に示すよう
に、矩形箱型のケーシング本体10の天井部10a に生ゴミ
投入口11を形成し、同生ゴミ投入口11の後側縁部に投入
蓋12の後側縁部を枢支して、同投入蓋12を上下方向に開
閉自在とし、上記ケーシング本体10を左右一対の支持ス
タンド56,56 により支持している。102 は、天井部10a
の左側後部に取付けた電源スイッチである。
【0047】左右一対の支持スタンド56,56 は、図3〜
図6に示すように、前後方向に幅広に形成した合成樹脂
製の脚部56a,56a と、各脚部56a,56a より上方へ立上げ
て形成して、生ゴミ処理部2を支持するアルミ鋳物製の
支持部56b,56b とを具備すると共に、両支持スタンド5
6,56 を左右対称形状に形成している。
【0048】そして、各支持スタンド56は、脚部56a を
支持部56b より着脱自在としており、同脚部56a が損傷
等された場合には、容易に取替えることができ、また、
高さ調節をする場合には、別途高さの異なる脚部56a を
あらかじめ用意しておくことにより、容易に付替えるこ
ともできる。
【0049】しかも、脚部56a は、支持部56b とは別体
で、かつ、材質も異なるために、同支持部材56b に取付
けた後述の撹拌爪駆動用モータ50の振動が、脚部56a に
直接伝播されることがなく、設置床面に振動が伝播され
て使用者に不快感を与えるのを防止することができる。
【0050】また、左右一対の支持スタンド56,56 の脚
部56a,56a 間にケーシング本体10の底部10d を横架する
と共に、左右一対の支持スタンド56,56 の支持部56b,56
b 間に横架した生ゴミ処理部2の上端にケーシング本体
10の天井部10a を取付けて、同天井部10a と底部10d の
間において、これらの前端縁間に前壁10b を取付け、こ
れらの後端縁間に後壁10c を取付け、天井部10a の左右
側縁と左右側の支持スタンド56,56 の下部外側縁との間
にそれぞれ左右側壁10e,10f を取付けている。121 は後
壁取付用ビス、122 は左右側壁取付用ビス、123 は生ゴ
ミ処理部取付ボルトである。
【0051】ここで、左右側壁10e,10f の上部には、内
方へ凹状の把持部10g,10h を形成している。
【0052】また、ケーシング本体10の前壁10b の下部
に処理物排出口13を形成して、同処理物排出口13より後
述する回収トレイ61を押引き自在に挿入し、完全に挿入
した状態にて、回収トレイ61の前壁61a が処理物排出口
13を閉塞して、ケーシング本体10の前壁10b の一部を形
成するようにしている。61b は取手である。
【0053】さらに、図8に示すように、ケ−シング本
体10の底部10d には、左右幅方向に細長の複数の空気取
入孔25を前後方向に間隔を開けて形成して、水等の浸入
を防止しながら、効率的に空気を取入れることができる
ようにしている。
【0054】そして、回収トレイ61よりこぼれ落ちた最
終残渣物は、同回収トレイ61の直下方に位置する空気取
入れ孔25を通して、外部へ排出することもできる。
【0055】このように、本実施例では、左右一対の支
持スタンド56,56 に剛性をもたせて、比較的重量物であ
る生ゴミ処理部2を両支持スタンド56,56 により支持さ
せて、比較的軽量の回収部3と脱臭部4をケーシング本
体10の底部10d 上に載置して支持させることにより、同
ケーシング本体10の軽量化が図れると共に、ケーシング
1の組立て作業の簡易化が図れるようにしている。
【0056】投入蓋12は、図1、図2〜図5及び図9〜
図11に示すように、矩形板状に形成した蓋本体14の後
端左右側部をケーシング本体10の天井部10a に枢支ピン
26,26 を介して枢支し、蓋本体14の前端中央部に取手17
を取付け、同取手17に係止用フック17a を連動連設し
て、同係止用フック17a を生ゴミ投入口11の前側部に形
成したフック受体18に係止している。19は取手枢支ピ
ン、20はフック係止用スプリングである。
【0057】そして、蓋本体14は、図13にも示すよう
に、上側蓋形成体14a と下側蓋形成体14b とから中空の
扁平箱型に形成して、下側蓋形成体14b の下面周縁部に
パッキン21を取付けている。
【0058】上側蓋形成体14a は、図9及び図10に示
すように、左右側後部に枢支片14c,14c を形成すると共
に、各枢支片14c,14c と一体的に天井壁14e よりストッ
パー片14d,14d を突設しており、上記枢支片14c,14c と
上側蓋形成体14a の左右側壁14f,14f とにそれぞれ形成
したピン挿通孔14g,14g,14h,14h を通して、ケーシング
体10の天井壁10a の左右側壁10j,10j に形成したピン挿
入孔10k,10k 中に前記枢支ピン26,26 を挿通して、両枢
支ピン26,26 により上側蓋形成体14a を枢支している。
【0059】ここで、枢支ピン26は、図12にも示すよ
うに、ピン本体26a の先端部に先割係止片26b を形成す
ると共に、先端周面にキー26c を突設する一方、ピン本
体26a の基端部にストッパー片受体26d を一体成形して
いる。
【0060】このようにして、図10に示すように、投
入蓋12を開放させた際には、左右一対の枢支ピン26,26
のストッパー受体26d,26d に、ストッパー片14d,14d が
当接して投入蓋12の開放を規制し、同投入蓋12の後方倒
れを防止することができるようにしている。
【0061】この際、ストッパー片14d とストッパー受
体26d は、投入蓋12の内部に組込んでいるために、投入
蓋12の美的外観を向上させることができる。
【0062】また、上側蓋形成体14a の左右側壁14f,14
f には、図9及び図11に示すように、干渉用突片14j,
14j を突設する一方、ケーシング体10の天井壁10a の左
右側壁10j,10j に突片当接用突部10m,10m を突設してい
る。
【0063】このようにして、図11に示すように、投
入蓋12を開放する場合に、略垂直起立状態からさらに後
傾状態に移行させる際には、突片当接用突部10m,10m の
前端に干渉用突片14j,14j の後端が干渉し、同位置より
投入蓋12を後方へ回動させることにより、上側形成体14
a の左右側壁14f,14f が弾性変形して、干渉用突片14j,
14j が突片当接用突部10m,10m 上を摺動しながら乗越え
て、同投入蓋12を後傾開蓋状態となすことができるよう
にしている。
【0064】また、反対に、投入蓋12を閉塞する場合
に、略垂直起立状態からさらに前傾状態に移行させる際
には、突片当接用突部10m,10m の後端に干渉用突片14j,
14j の前端が干渉し、同位置より投入蓋12を前方へ回動
させることにより、上側蓋形成体14a の左右側壁14f,14
f が弾性変形して、干渉用突片14j,14j が突片当接用突
部10m,10m 上を摺動しながら乗越えて、同投入蓋12を略
水平閉蓋状態となすことができるようにしている。
【0065】従って、投入蓋12を後傾開蓋状態となし
て、生ゴミを投入している際に、過って投入蓋12に使用
者の手等が当って、同投入蓋12が閉蓋方向に回動した際
にも、干渉用突片14j,14j が突片当接用突部10m,10m に
干渉して、同投入蓋12は容易に閉蓋状態とならず、生ゴ
ミの投入をそのまま続行することができる。
【0066】また、上側蓋形成体14a は、図1、図2及
び図13に示すように、前端中央部に、平面視コ字状の
凹部14k を形成し、同凹部14k の左右側壁14m,14m 間に
取手17の左右側壁17b,17b を対向させて配置すると共
に、一本の取手枢支ピン19を左右側壁14m,14m,17b,17b
間に貫通させて、同取手17を枢支している。
【0067】そして、上側蓋形成体14a の前部に垂設し
た補強用リブ14n の前面に、下側蓋形成体14b の前壁14
p の後面を重合させると共に、同前壁14p の前面中央部
と取手17の後面中央部との間にフック係止用スプリング
20を介設している。
【0068】このようにして、取手17の枢支構造を簡易
なものとすることができる。
【0069】図1及び図2に示すように、ケーシング本
体10の天井部10a の左側前部には、投入蓋開閉検出部と
しての投入蓋開閉検出スイッチ15を取付けており、同ス
イッチ15は、蓋本体14の前側左部に取付けた磁石14n が
接近すると、同磁石14n の磁力によりスイッチONする
ようにしている。
【0070】なお、蓋本体14は、中空に形成して、内部
に発泡断熱素材(図示せず)を充填して、断熱性を良好
に確保している。
【0071】生ゴミ処理部2は、図3〜図5に示すよう
に、ケーシング本体10内の上半部に、生ゴミ処理槽30を
配置し、同生ゴミ処理槽30内にて生ゴミを撹拌手段31に
より撹拌しながら発酵さらには熟成処理するようにして
いる。
【0072】生ゴミ処理槽30は、図3〜図5に示すよう
に、ケーシング本体10の天井部10aに形成した生ゴミ投
入口11の左側縁部近傍位置に垂設した左側壁30a と、ケ
ーシング本体10の天井部10a の右側部に垂設した右側壁
30b との前後端縁間に、それぞれ前後壁30c,30d を架設
すると共に、左右側壁30a,30b の下端縁を下方へ凸状の
半円弧状に形成して、両左右側壁30a,30b の下端周縁間
に円弧状底部30e を架設して形成しており、同生ゴミ処
理槽30内には、生ゴミ投入口11の左側縁部近傍位置に仕
切壁34を立設することにより、生ゴミ投入口11の直下方
位置に第一処理槽32を形成すると共に、その左側方に第
二処理槽33を隣接させて形成している。
【0073】ここで、第一処理槽32の容積は、第二処理
槽33の容積の略3倍の大きさに形成している。
【0074】このようにして、第一処理槽32内に生ゴミ
を定時的に投入して、大量の生ゴミを発酵さらには熟成
処理することができ、第一処理物は、第二処理槽33内で
さらに熟成処理して最終残渣物とした後、同最終残渣物
を回収部3より定期的に回収して、最終残渣物を堆肥と
して有効利用することができるようにしており、特に、
一般家庭で排出される生ゴミの処理に効果的なものとし
ている。
【0075】なお、第一処理槽32と第二処理槽33の容積
比は、上記した略3:1に限らず適宜設定することがで
きるものであり、例えば、業務用の生ゴミ処理槽30とし
ては,上記容積比を略2:1に設定するのが好ましい。
【0076】仕切壁34は、図4及び図5に示すように、
生ゴミ処理槽30内において、撹拌爪支軸40の軸線を中心
に、上側を仕切る上側仕切壁形成体34a と、下側を仕切
る下側仕切壁形成体34b とから形成しており、下側仕切
壁形成体34b は円弧状底部30e に固設し、同下側仕切壁
形成体34b の上端縁に受部34c を形成している。
【0077】そして、上側仕切壁形成体34a は、生ゴミ
処理槽30内に上方より挿入して、下端を上記下側仕切壁
形成体34b の上端縁に形成した受部34c に受けさせて、
撹拌爪支軸40を中心に上下方向より一体的に接続すると
共に、生ゴミ処理槽30の前後壁30c,30d の上部に突設し
た係止ピン90,90 に、上側仕切壁形成体34a の前後側上
部に取付けた弾性係止用突片34d,34d を下方より係止さ
せている。
【0078】このようにして、上側仕切壁形成体34a
は、弾性係止用突片34d,34d を係止ピン90,90 より係止
解除することにより、上方へ引上げて取外すことができ
るようにして、同上側仕切壁形成体34a や生ゴミ処理槽
30の清掃を楽に行なうことができるようにしている。
【0079】また、上側仕切壁形成体34a は、弾性係止
用突片34d,34d を、係止ピン90,90に下方より係止させ
て取付けるようにしているために、撹拌される生ゴミに
よって上側仕切壁形成体34a に上方押上げ力が作用した
場合にも、同上側仕切壁形成体34a が受部34c より外れ
るのを防止することができて、仕切壁としての機能を良
好に確保することができる。
【0080】上側仕切壁形成体34a の前側上部位置に
は、図4及び図5に示すように、第一処理槽32内で発酵
さらには熟成処理した第一処理物を、第二処理槽33内に
オーバーフローさせるための第1オーバーフロー窓34e
を形成し、また、左側壁30a の前側上部位置に、第二処
理槽33内で熟成処理した第二処理物を最終残渣物として
後述する回収部3内にオーバーフローさせるための第2
オーバーフロー窓35を形成しており、両オーバーフロー
窓34e,35は、左右幅方向に符合させると共に、第1オー
バーフロー窓34e の下端縁は第2オーバーフロー窓35の
下端縁よりも一定高さだけ上方に位置させている。
【0081】しかも、第1オーバーフロー窓34e の内側
縁部には、流入規制片91を第一処理槽32側へ折り返し状
に突設している。
【0082】このようにして、図5に示すように、第一
処理槽32内で逆回転(回転方向a)する撹拌爪41,42,43
により撹拌される第一処理物は、流入規制片91により第
1オーバーフロー窓34e への流入を規制されて、第1オ
ーバーフロー窓34e を通して第二処理槽33内に流入する
ことがなく、第一処理槽32内で確実に処理される。
【0083】また、図3〜図5に示すように、仕切壁34
の上端縁は、左右側壁30a,30b の上端縁よりも一定幅だ
け下方に位置させて、生ゴミ処理槽30の上部に槽内排気
流路36を形成しており、同槽内排気流路36は、第一処理
槽32の上方と第二処理槽33の上方とを連通させて形成し
ている。
【0084】ここで、生ゴミ処理槽30は、熱伝導性と耐
久性に優れたステンレス等の金属性素材により成形し、
同生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の下面に、図4〜図
6に示すように、加温手段としての面状のヒータ37を全
面にわたって張設し、同ヒータ37の外周面に断熱材38を
張設して、同ヒータ37を被覆すると共に、同断熱材38を
生ゴミ処理槽30に固定具39により固定している。
【0085】そして、断熱材38は、内層材38a と外層材
38b の二層構造としており、内層材38a としては、グラ
スウール等の保温材を使用し、また、外層材としては、
発泡スチロール等の合成樹脂製の断熱材を使用してい
る。
【0086】このようにして、ヒータ37より発生した熱
を、熱伝導性に優れた金属製の生ゴミ処理槽30を介し
て、同生ゴミ処理槽30内の生ゴミに効率良く伝えること
ができて、発酵処理効率を高めることができる。
【0087】この際、ヒータ37は、面状に形成して生ゴ
ミ処理槽30の外周面に張設しているために、同生ゴミ処
理槽30の内周面に沿って撹拌される生ゴミ全体を均等に
加温することができて、この点からも発酵処理効率を高
めることができる。
【0088】しかも、ヒータ37の外周面には断熱材38を
張設して、同ヒータ37を被覆しているために、同ヒータ
37より発生する熱は効率良く生ゴミに伝えられて、この
点からも発酵処理効率を高めることができる。
【0089】また、外層材38b は、図5、図6及び図1
4に示すように、前側上端部や中途部の固定具39を取付
ける位置に、固定具係合用段付突部38c,38d,38e を形成
して、各段部38c,38d,38e を固定具39に係合させること
により、断熱材38が生ゴミ処理槽30より下方へ脱落する
のを防止している。
【0090】固定具39は、図4〜図6及び図14に示す
ように、生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の左右幅と略
同一幅に形成した棒状の固定具本体39a と、同固定具本
体39a の左右側端部に一体成形した係止用折返し片39b,
39b とを、弾性素材により一体成形してなり、左右折返
し片39b,39b を円弧状底部30e の左右側縁部30f,30fに
係止することにより、断熱材38と生ゴミ処理槽30とを抱
き込み状に一体的に固定することができるようにしてい
る。
【0091】従って、固定具39により、断熱材38を簡単
かつ確実に固定することができて、発酵処理効率を良好
に確保することができる。
【0092】撹拌手段31は、図4及び図5に示すよう
に、生ゴミ処理槽30の左右側壁30a,30b 及び仕切壁34の
各中央部に、撹拌爪支軸40を左右幅方向に貫通させ、前
記左右一対の軸支持スタンド56,56 の上部間に同撹拌爪
支軸40を横架し、第一処理槽32内において、撹拌爪支軸
40に右側より左側へ向けて順次略同一間隔を開けて第1
〜第4撹拌爪41,42,43,44 を、側面視にて相互に略90
度の位相角をもたせて取付ける一方、第二処理槽33内に
おいて、撹拌爪支軸40に第5撹拌爪45を、第4撹拌爪44
と側面視にて略90度の位相角をもたせて取付けてい
る。
【0093】ここで、各撹拌爪41,42,43,44,45は、丸棒
状に形成しており、第1・第4・第5撹拌爪41,44,45は
同一長さに形成する一方、第2、第3撹拌爪42,43 はこ
れら略2倍の長さに形成して、短尺の第1・第4・第5
撹拌爪41,44,45の基端部と、長尺の第2・第3撹拌爪4
2,43 の中央部にそれぞれ撹拌爪支軸40の外周面に沿っ
て弯曲状の取付部41c,42c,43c,44c,45c を形成し、ま
た、各先端部を外側方へ略直角に屈曲させて先端刃41a,
42a,42b,43a,43b,44a,45a を形成しており、これら撹拌
爪41,42,43,44,45は、同一回転半径にて、円弧状底部30
e の内面に沿って回転するようにしている。
【0094】このようにして、第1〜第5撹拌爪41,42,
43,44,45の剛性を高くすることができると共に、製造コ
ストを安価なものとすることができる。
【0095】しかも、各撹拌爪41,42,43,44,45を取付け
る際には、各取付部41c,42c,43c,44c,45c を撹拌爪支軸
40に溶接することにより、確実に取付けることができる
と共に、撹拌爪支軸40に各撹拌爪を取付けるための取付
孔を設ける必要性がないために、同撹拌爪支軸40の強度
を確保することができる。
【0096】また、生ゴミ処理槽30の後壁30d の中途部
には、図4及び図5に示すように、左右幅方向に間隔を
開けて四個の板状の受刃46,46,46,46 を第2・第3撹拌
爪42,43 の回転軌跡と平行させて突設しており、各受刃
46,46,46,46 は各撹拌爪42,43 の先端刃42a,42b,43a,43
b の各先端回転軌跡の近傍に配置している。
【0097】このようにして、第2・第3撹拌爪42,43
の各先端刃42a,42b,43a,43b と、これらに近接する各受
刃46,46,46,46 との間で生ゴミを破砕処理することがで
きるようにしている。
【0098】また、上記した撹拌手段31では、各撹拌爪
41,42,43,44,45を、回転駆動手段92により正・逆回転駆
動させるようにしており、同回転駆動手段92は、右側の
支持スタンド56の支持部56b に撹拌爪駆動用モータ50を
取付け、同モータ50より出力軸50a を右側方へ突出さ
せ、同出力軸50a と撹拌爪支軸40の右側端部40a との間
に伝動チェン51をスプロケット52,53 を介して巻回して
いる。75はモータ回転センサであり、同モータ回転セン
サ75により撹拌爪駆動用モータ50の回転数を検出するよ
うにしている。
【0099】上記のような構成により、生ゴミ処理部2
では、第一処理槽32内に生ゴミを投入した後、撹拌爪駆
動用モータ50により撹拌爪支軸40に取付けた各撹拌爪4
1,42,43,44 を図5に示す右側面視にて反時計方向aに
逆回転させることにより、生ゴミを撹拌しながら破砕処
理し、発酵処理し、さらに、熟成処理することができる
ようにしている。
【0100】この際、生ゴミの投入を初めて行なう場合
には、好気性菌を種菌として付着させた副資材(例え
ば、オガクズ、ゼオライト、パーライト)を生ゴミと一
緒に投入して、生ゴミの発酵を促進させると共に、破砕
・撹拌される生ゴミがすりつぶされて液状化しないよう
にし、できるだけポーラス状となるようにする。
【0101】その後は、第一処理槽32内に一部滞溜して
いる発酵処理物が副資材に代わって発酵促進機能を果す
ようにしており、生ゴミは一定期間、例えば、1ケ月間
第一処理槽32内に滞溜させて、発酵さらには熟成処理し
て最終残渣物として回収するようにしている。
【0102】そして、第一処理槽32内で処理した第一処
理物は、撹拌駆動用モータ50により各撹拌爪41,42,43,4
4 を図5に示す右側面視にて時計方向bに正回転させる
ことにより、第2撹拌爪42により掻上げられる第一処理
物を第1オーバーフロー窓34e を通して第二処理槽33内
にオーバーフローさせることができるようにしている。
【0103】この際、第1オーバーフロー窓34e と第2
オーバーフロー窓35との間に一定高さの高低差をもたせ
て、オーバーフローする第一処理物が、直に第2オーバ
ーフロー窓35を通して回収部3に回収されるショートパ
スを防止することができるようにしている。
【0104】また、第二処理槽33内に移送された第一処
理物は、第5撹拌爪45により撹拌しながら、さらに発酵
させて熟成処理することができるようにしている。従っ
て、かかる第二処理槽33内で発酵されにくい繊維質の植
物も、確実に発酵させて熟成することができる。
【0105】この際、第二処理槽33内では、正回転する
第5撹拌爪45により第二処理物を第2オーバーフロー窓
35を通して回収部3にオーバーフローさせることができ
るようにしている。
【0106】ここで、上記のような発酵処理及び熟成処
理を行なう際には、生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e に
張設した面状のヒータ37により同生ゴミ処理槽30を加温
するようにしており、図4及び図5に示すように、同生
ゴミ処理槽30の円弧状底部30e の外周面中央下部には、
温度センサ76を取付け、同センサ76を後述する制御部80
に接続して、同制御部80によりヒータ37の温度制御を行
なって、所望の温度で発酵・熟成処理が行なえるように
している。
【0107】回収部3は、図4及び図6に示すように、
ケーシング本体10の左側壁10e と生ゴミ処理槽30の左側
壁30a との間に形成される空間内に配置した回収用樋60
と、同回収用樋60の下端部60b の直下方位置に配置し
て、回収した最終残渣物を収容する回収トレイ61と、同
回収トレイ61に収容した最終残渣物の排出時期を検出す
る排出時期検出手段96と、同排出時期検出手段96からの
検出結果にもとづいて回収トレイ61内の最終残渣物の排
出時期を報知する報知手段(図示せず)とから構成して
いる。
【0108】そして、回収用樋60は、図4及び図6に示
すように、生ゴミ処理槽30の左側壁30a に形成した第2
オーバーフロー窓35に上端部60a を連通させて取付け、
同左側壁30a に沿わせて内側下方へ向けて伸延させて、
生ゴミ処理槽30の円弧状底部30e 位置より下端部60b を
右側下方へ向けて突出させている。
【0109】回収トレイ61は、図4、図6及び図8に示
すように、前後方向に伸延する横長矩形箱状に形成し
て、回収用樋60の下端部60b の直下方に位置するケーシ
ング本体10の底部10d 上に載置している。
【0110】しかも、回収トレイ61は、ケーシング本体
10の底部10d に横架した枢軸10p に、底面前部に垂設し
た枢支片61c,61c を回動自在に枢支可能に嵌合してい
る。
【0111】ここで、枢軸10p は、中央部10q を偏平に
形成して、同中央部10q をケーシング本体10の底部10d
に固定ボルト10r により容易に固定することができるよ
うにしている。
【0112】また、排出時期検出手段96は、図6及び図
8に示すように、回収トレイ61の後端下部で、かつ、左
側部に形成した上方へ凸状の凹部61d と、ケーシング本
体10の底部10d との間に設けており、同排出時期検出手
段96は、底部10d にトレイ支持ピン96a を上下摺動自在
に挿通すると共に、同トレイ支持ピン96a をスプリング
96c により上方へ押圧付勢して、同トレイ支持ピン96a
の上端を上記凹部61dの天井壁61e に当接させて、回収
トレイ61を略水平に保持し、同回収トレイ61内に最終残
渣物が収容されて、同回収トレイ61の重量が増大するに
したがって、枢軸10p を中心に後部側がスプリング96c
の弾性付勢力に抗して下降動作するようにしている。
【0113】そして、ケーシング本体10の底部10d には
排出時期検出センサ96b を取付けており、同排出時期検
出センサ96b は、図6及び図8に示すように、回収トレ
イ61の凹部61d に、上方へ凸状の磁石収容凹部61f を形
成し、同磁石収容凹部61f 内に磁石96d を収容する一
方、同磁石96d の直下方に位置する底部10d の部分に下
方凸状のスイッチ収容部10s を形成し、同スイッチ収容
部10s 内に近接スイッチ96e を収容して、あらかじめ設
定した回収トレイ61の下降制限位置まで回収トレイ61が
下降すると、近接した磁石96d の磁力により近接スイッ
チ96e がスイッチONするようにしている。
【0114】ここで、回収用樋60の下端部60b は、回収
トレイ61の左側前部に配置して、同位置より回収トレイ
61内に最終残渣物を放出して収容するようにしており、
そのために、同最終残渣物が回収トレイ61内で左側前部
側に偏って収容されるが、排出時期検出手段96を、回収
トレイ61の左側後端部に偏位させて配置し、同回収トレ
イ61の左側後端部をトレイ支持ピン96a によりスプリン
グ96c を介して支持させることにより、早すぎる満杯検
出(排出時期検出)を防止することができるようにして
いる。
【0115】報知手段は、排出時期を報知する排出表示
ランプ85(図17参照)を近接スイッチ96e に接続し
て、同近接スイッチ96e がスイッチONすると、点灯す
るようにしている。
【0116】このようにして、回収トレイ61内に回収さ
れた最終残渣物の重量にもとづいて適正な報知を排出表
示ランプ85を点灯させて行なうことができるために、使
用者は、同排出表示ランプ85を視認することにより、効
率良く最終残渣物の排出作業を行なうことができる。
【0117】そして、かかる回収トレイ61は、取手61b
を介して手前に引出すことにより、容易に取出すことが
できるようにしている。
【0118】ここで、回収トレイ61が引出された場合に
は、同回収トレイ61の引出し動作を図示しない引出し動
作検出センサにより検出して、後述する制御部80を介し
て排気ファン66を停止させるようにしている。
【0119】このようにして、排気流路中の排風により
回収トレイ61内の最終残渣物が飛散されないようにして
いる。
【0120】また、本実施例では図示していないが、ケ
ーシング本体10の底部10d に、トレイ収納検出スイッチ
16(図17参照)を取付ける一方、回収トレイ61の底部
に磁石を取付けて、回収トレイ61をケーシング本体10の
底部10d 上に確実に収納・載置した状態にて、上記磁石
の磁力により上記トレイ収納検出スイッチ16がスイッチ
ONするようにしている。
【0121】脱臭部4は、図3〜図8に示すように、生
ゴミ処理槽30に排気ダクト68の基端68a を連通連設し、
同排気ダクト68の基端部にオゾン発生器65を取付けると
共に、中途部にサイクロン機構67を設け、かつ、先端部
68b に排気ファン66と触媒69とを取付けている。
【0122】排気ダクト68は、図4及び図7に示すよう
に、生ゴミ処理槽30の後壁30d の上部に開口した排気吸
入窓73に基端68a を連通連設し、先端側を右側下方へ伸
延させると共に、断面積を漸次縮小させて、ケーシング
本体10の左側壁10e に沿わせて直下方へ伸延させ、回収
トレイ61の直後方位置にて左側方へ屈曲させてサイクロ
ン機構67を設け、同サイクロン機構67より上方へ立上げ
ると共に、左側方へ屈曲させ、さらに、下方へ屈曲させ
て底部10d 近傍まで伸延させ、そして、同底部10d に沿
わせて回収トレイ61の側方を前方へ向けて伸延させて、
同底部10d の前部に形成した前記排気孔(図示せず)に
先端部68b を連通連設して、外部と生ゴミ処理槽30とを
連通させている。73a は、排気吸入窓73に張設した網体
である。
【0123】このように、排気ダクト68は、ケーシング
本体10の背面側において、上方より下方へ向けて伸延さ
せると共に、中途部をケーシング本体10の左右幅を有効
に利用して屈曲させ、かつ、先端部68b をケーシング本
体10の前後幅を有効利用して後方より前方へ底部10d に
沿わせて伸延させ、同底部10d の前部に形成した排気孔
に連通連設しているために、同排気ダクト68内に形成さ
れる排気流路に屈曲路が形成されて、同排気流路を可及
的に長く形成することができ、後述する脱臭のための反
応時間を長くすることができ、しかも、底部10d より外
部へ排出するために、万一、排気中に臭気が残っていて
も使用者にわかりにくい。
【0124】ここで、生ゴミ処理槽30には、左側壁30a
の上部に吸気口としても機能する第2オーバーフロー窓
35を形成する一方、右側壁30b の上部に吸気口30g を形
成して、これらを槽内排気流路36を介して排気吸入窓73
に連通させている。
【0125】このように、生ゴミ処理槽30の上部に吸気
口として機能する第2オーバーフロー窓35と吸気口30g
とを形成しているために、排気吸入窓73より円滑に臭気
を吸入して排気が行なえる。
【0126】また、ケーシング10の後壁10c の下部に
は、図3に示すように、左右横長矩形状の開閉蓋67a を
開閉自在に取付けて、サイクロン機構67のメンテナンス
が楽に行なえるようにしている。67d は手掛り部であ
る。
【0127】しかも、上記開閉蓋67a の上方及び左右側
方に位置する後壁10c の部分には、図3及び図6に示す
ように、防滴用リブ10t を形成して、防滴性を良好に確
保している。
【0128】オゾン発生器65は、図3、図6及び図7に
示すように、排気ダクト68の基端側である上部に取付け
ており、発生器本体65a とオゾン放出部65b とを具備し
ており、発生器本体65a が外気を取込んで、同発生器本
体65a に設けた電極65c より放電して、外気中の酸素を
オゾンに変化させ、同オゾンをオゾン放出部65b より放
出させることができるようにしている。
【0129】ここで、発生器本体65a には、ヒータ65d
を設けて、電極65c の温度を一定に保つことができるよ
うにしており、同ヒータ65d は、後述する制御部80によ
り制御している。
【0130】そして、排気ダクト68に形成した挿入孔68
c にオゾン放出部65b を挿入すると共に、同排気ダクト
68に突設した取付座68d,68d に発生器本体65a を着脱自
在に取付けている。
【0131】このようにして、オゾン発生器65の取付け
・取外し作業を楽に行なうことができるようにしてい
る。
【0132】すなわち、オゾン発生器65を取付ける際に
は、排気ダクト68の挿入孔68c にオゾン放出部65b を挿
入して位置決めすると共に、取付座68d,68d に発生器本
体65a を取付ボルト65e により取付けることにより、簡
単に取付け作業を完了することができる。
【0133】また、オゾン発生器65を取外す際には、上
記取付け手順と反対の手順を遡ることにより、簡単に取
外し作業を完了することができる。
【0134】オゾン発生器65に近接するケーシング10の
後壁10c の部分には、メンテナンス用の開口部10u を形
成し、同開口部10u に透明の開閉蓋10v を開閉自在に取
付けている。
【0135】このようにして、オゾン発生器65のメンテ
ナンスを行なう際には、開閉蓋10vを開蓋して開口部10u
を開放状態となすことにより、同開口部10u を通して
メンテナンスを楽に行なうことができるようにしてい
る。
【0136】この際、オゾン発生器65は、高位置に配置
しているために、メンテナンス等を楽な姿勢で行なうこ
とができると共に、開閉蓋10v が透明であるために、電
極65c の状態を開閉蓋10v を取外すことなく楽に視認す
ることができる。
【0137】また、開閉蓋10v には、同開閉蓋10v の開
蓋状態を検出する開蓋検出スイッチ104 を取付け、同開
蓋検出スイッチ104 を後述する制御部80の入力側に接続
して、同開蓋検出スイッチ104 の検出結果にもとづい
て、電源をオフにするようにしている。
【0138】このようにして、オゾン発生器65のメンテ
ナンスを行なう際に、開閉蓋10v を開蓋すると、電源が
オフになって、作業者が感電するのを防止することがで
きるようにしている。
【0139】しかも、上記開閉蓋10v の上方及び左右側
方に位置する後壁10c の部分には、図3及び図6に示す
ように、防滴用リブ10x を形成して、防滴性を良好に確
保している。
【0140】かかる構成により、排気吸入窓73より吸入
した直後の臭気と、オゾン発生器65より発生させたオゾ
ンとを排気流路の上流側にて接触させて、下流側に配置
した触媒69を通して外部へ排出されるまでの間に脱臭反
応させるようにしている。
【0141】この際、外気の取込み口を排気流路の下流
端から離れた上流側で、かつ、高位置に配置できるため
に、常時新鮮な外気を取込むことができる。
【0142】サイクロン機構67は、上半部ケース67a と
下半部ケース67a とに分割して形成すると共に、下半部
ケース67b を上半部ケース67a に着脱自在に取付けてお
り、流入する臭気中の粉塵等を選別して、粉塵等を下半
部ケース67b 内に流下させ、同粉塵等が除去されたきれ
いな空気となして排気ダクト68の下流側へ流動させるよ
うにしている。
【0143】従って、サイクロン機構67内で選別された
粉塵等は下半部ケース67b 内に滞留し、この滞留した粉
塵等は下半部ケース67b を上半部ケース67a より取外す
ことにより、簡単に廃棄することができる。
【0144】その結果、排気流路の下流側に配置した触
媒69に粉塵等が入って目詰まりを起こすという不具合の
発生を防止することができる。
【0145】排気ファン66は、図5、図6及び図8に示
すように、排気流路の下流側部で、かつ、触媒69の直上
流側位置に配置しており、排気ファン66と触媒69との間
に位置する底部10d には排気逃し孔10w を形成してい
る。
【0146】このようにして、万一、触媒69が粉塵等に
より目詰まりを生じた場合にも、排気ファン66を触媒69
の下流側に配置しているために、同排気ファン66により
吸引された排気は、排気逃し孔10w より外部へ排出させ
ることができて、ケーシング本体10内に結露が生じるの
を防止することができ、生ゴミ処理槽30内で微生物を繁
殖させるための湿度を一定に保つことができるようにし
ている。
【0147】触媒69は、図5、図6及び図8に示すよう
に、排気ファン66の直下流側に配置しており、ケーシン
グ本体10の底部10d の前部に上面開口の支持枠体110 を
取付け、同支持枠体110 に上方よりカセット式に抜き差
し自在に挿入して取付けている。
【0148】しかも、触媒69は、ケーシング10の前壁10
b の下部に形成した処理物排出口13より手を挿入して取
付け・取外しが行なえるようにしている。
【0149】また、上記した触媒69は、オゾンを酸素に
還元すると共に、残存する臭気物質を取除くものを使用
しており、図15に示すように、周囲を合成樹脂製の矩
形枠69a により囲繞して保護し、さらに、同矩形枠69a
の周面を薄肉帯状に形成したスポンジ等の弾性素材69b
により保護している。
【0150】このようにして、ケーシング10の側壁や固
定ボルト等の着脱を行なうことなく、触媒69の掃除や交
換を容易に行なうことができるようにしている。
【0151】また、回収トレイ61の取出し時に、一連の
作業として気軽に触媒69を取外してメンテナンスを行な
うこともできて、これらの作業を効率良く行なうことが
できる。
【0152】かかる構成により、排気ファン66を回転さ
せて、排気流路内の空気を排出することにより、生ゴミ
処理槽30内に発生した臭気を、臭気吸入窓73→排気ダク
ト68→サイクロン機構67内に案内することができる。
【0153】この際、排気ダクト68内を流下する臭気
は、臭気吸入窓73より流入した直後に、オゾン発生器65
より発生したオゾンを途中で取込んで漸次流速を増大さ
せ、サイクロン機構67内に流入したとたんに流速が減速
されて、臭気とオゾンを取込んだ外気とがサイクロン機
構67内で拡散して希釈化されると共に、オゾンにより臭
気は脱臭され、さらに、粉塵等が選別されて、きれいな
排気のみが排気ダクト68の下流側部→触媒69→排気孔を
通して外部へ排出される。
【0154】そして、排気は、オゾンを酸素に還元する
と共に、残存臭気物質を取除く触媒69を通って流出され
るために、オゾンが外部へ排出されるのを確実に防止す
ることができる。
【0155】ケーシング本体10内には、後カバー検出ス
イッチ99(図17参照)としての近接スイッチを取付け
る一方、後カバー検出スイッチ99と対向する後カバーと
しての後壁10c の下部に磁石(図示せず)を取付けて、
同磁石が後カバー検出スイッチ99に近接状態では、同ス
イッチ99はスイッチOFF 状態を保持し、同スイッチ99が
ONした場合には、制御部80を介してオゾン発生器65の
作動を停止させるようにしている。
【0156】ケーシング10の左右側壁10e,10f には、図
1、図2及び図16に示すように、掃除用ヘラ111 を着
脱自在に取付けており、各側壁10e,10f の後部にそれぞ
れ上下側ヘラ取付用突部112,113 と、両突部112,113 の
中間に配置した係止片114 とを突設する一方、上下方向
に伸延させて形成した掃除用ヘラ本体111aの上下部にそ
れぞれ上下側嵌合孔111b,111c を形成すると共に、中途
部に係止用凹部111d,111d を形成し、端部に切目を入れ
てブラシ状部111eとなしている。
【0157】このようにして、掃除用ヘラ111 を取付け
る際には、上下側ヘラ取付用突部112,113 に掃除用ヘラ
本体111aの上下側嵌合部111b,111c を嵌合させると共
に、係止片114 に係止用凹部111d,111d を係止させて取
付けることができる。
【0158】そして、掃除用ヘラ111 を取外す際には、
同掃除用ヘラ111 を外側方へ引張ることにより、嵌合及
び係止状態を解除することにより取外すことができる。
【0159】従って、生ゴミ処理部2、回収部3、及
び、脱臭部4の掃除をする際には、掃除用ヘラ111 を、
例えば、左側壁10e より取外すことにより、手軽に掃除
が行なえる。
【0160】また、掃除が終了した後は、元の左側壁10
e に取付けておくことにより、コンパクトに収納するこ
とができる。
【0161】制御部80は、図7に示すように、排気ダク
ト68の中途部に形成した屈曲部に配置すると共に、受刃
46,46 を支持する支持板47に一体成形したブラケット47
a を介して生ゴミ処理槽30の後壁30d に取付けている。
【0162】このようにして、ケーシング本体10内のデ
ッドスペースを有効利用すると共に、制御部80の防水性
を良好に確保している。
【0163】そして、制御部80は、図17に示すよう
に、入力側に、投入蓋開閉検出スイッチ15と、トレイ収
納検出スイッチ16と、モータ回転センサ75と、温度セン
サ76と、排出時期検出センサ96b と、後カバー検出スイ
ッチ99と、モード切替スイッチ101 と、電源スイッチ10
2 と、温度切替スイッチ103 と、開蓋検出スイッチ104
とを接続する一方、出力側に、ヒータ37と、撹拌爪駆動
用モータ50と、オゾン発生器65と、同オゾン発生器65の
ヒータ65d と、排気ファン駆動用モータ81と、電源投入
表示ランプ82と、標準モード表示ランプ83と、パワーア
ップモード表示ランプ84と、排出表示ランプ85と、異常
表示ランプ86と、警報部としての警報ブザー105 とを接
続しており、タイマーTを内蔵している。
【0164】ここで、電源投入表示ランプ82は、電源に
コンセントが接続された時に点灯し、また、標準モード
表示ランプ83は、モード切替スイッチ101 により標準モ
ードを設定している時に点灯し、また、パワーアップモ
ード表示ランプ84は、モード切替スイッチ101 によりパ
ワーアップモードが設定された時に点灯し、また、排出
表示ランプ85は、回収トレイ61内の熟成処理物である最
終残渣物の排出時期を排出時期検出センサ96b が検出し
た時に点滅するようにしている。
【0165】そして、かかる制御部80では、以下の制御
が行なえるようにしており、各制御及び制御タイミング
を、図18〜図21を参照しながら説明する。
【0166】〔初期状態〕電源にコンセントが接続さ
れ、電源スイッチ102 が「入」になり、電源が供給され
ると、電源投入表示ランプ82が点滅する。標準モード表
示ランプ83が点灯し、その他の出力は停止する。
【0167】〔破砕運転制御〕破砕運転は、図18に示
すように、電源供給後、1度目だけ、投入蓋12が閉塞状
態→開放状態→閉塞状態にされると、ヒータ37を1分間
温度制御し、1分経過後に開始する。
【0168】この際、1分間の温度制御中に、投入蓋12
が閉塞状態→開放状態にされても温度制御は中止しな
い。ただし、投入蓋12が開放状態→閉塞状態にされる
と、温度制御を中止して、破砕運転を開始する。
【0169】このようにして、ヒータ37が作動している
か否かを、投入蓋12に触れて、ほんのり暖まっているこ
とを使用者が体感することにより、簡単に確認すること
ができる。
【0170】従って、別途にヒータ37の作動確認の為の
検出手段を設けることなく、低コストにて確実に確認す
ることができる。
【0171】また、投入蓋12が閉塞状態→開放状態にさ
れると、撹拌爪駆動用モータ50、ヒータ37、排気ファン
66、及び、オゾン発生器65を直ちに停止する。なお、停
止中はタイマーTによる時間の計時は行なわない。
【0172】破砕運転は、撹拌爪駆動用モータ50を59
分49秒間逆転させた後、5秒間停止させ、続いて、6
秒間正転させる。
【0173】この際、ヒータ37は常時作動停止させ、排
気ファン66は常時作動させる。
【0174】また、投入蓋12が開放状態から閉塞状態に
されて破砕運転が開始された時は、破砕運転開始から2
1時間までは、投入蓋12が閉塞状態→開放状態→閉塞状
態にされても、破砕運転を始めから開始せずに、投入蓋
12が開放される直前の制御を継続する。そして、21時
間経過以降は、破砕運転を始めから開始する。
【0175】従って、撹拌運転開始から21時間は一連
の撹拌運転の形態が実行されて、確実かつ効率の良い生
ゴミ処理が行なえる。
【0176】〔第一発酵運転制御〕第一発酵運転は、図
18に示すように、1度目と3度目の破砕運転が終了後
に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、4
4分49秒間停止させた後、15分間逆転させ、5秒間
停止させて、6秒間正転させる。かかる動作を9回繰返
す。
【0177】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動し、T2℃以上になると作動停止す
る。ただし、撹拌爪駆動用モータ50が駆動中はヒータ37
を作動停止させ、また、排気ファン66は常時作動させ
る。ここで、T1,T2の温度は、表1に示す通りであ
る。なお、別途に隠しスイッチ(後述する温度切替スイ
ッチ103 を設けて、寒冷地向け等用にT1,T2 を変更でき
るようにしてもよい。
【0178】
【表1】
【0179】〔第二発酵運転制御〕第二発酵運転は、図
18に示すように、2度目の破砕運転が終了後に開始さ
れるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、44分49
秒間停止させた後、15分間逆転させ、5秒間停止さ
せ、6秒間正転させる。かかる動作を6回繰返す。
【0180】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動し、T2℃以上になると作動停止す
る。ただし、撹拌爪駆動用モータ50が駆動中はヒータ37
を作動停止させ、また、排気ファン66は常時作動させ
る。
【0181】〔オーバーフロー運転制御〕オーバーフロ
ー運転は、図18に示すように、第二発酵運転が終了後
に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、4
9分44秒間停止させた後、2分30秒間正転させ、5
秒間停止させ、7分30秒間逆転させ、5秒間停止さた
後、6秒間正転させる。かかる動作を3回繰返す。
【0182】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動し、T2℃以上になると作動停止す
る。ただし、撹拌爪駆動用モータ50が駆動中はヒータ37
を作動停止させ、また、排気ファン66は常時作動させ
る。
【0183】〔熟成運転制御〕熟成運転は、図18に示
すように、第一発酵運転又はオーバーフロー運転が終了
後に開始されるものであり、撹拌爪駆動用モータ50を、
49分49秒間停止させた後、10分間逆転させ、5秒
間停止させ、6秒間正転させた後、1時間停止する。
【0184】この際、ヒータ37は、温度センサ76がT1
℃以下になると作動させ、T2℃以上になると作動停止
させる。ただし、撹拌爪駆動用モータ50が駆動中は、ヒ
ータ37と排気ファン66を作動停止させることにより、二
酸化炭素の濃度を増大させて、熟成を促進する。
【0185】ここで、本実施例では、図18に示すよう
に、24時間を1サイクルとして、前半の12時間は破
砕運転→第一発酵運転→熟成運転の順序で処理を行な
い、後半の12時間は、破砕運転→第二発酵運転→オー
バーフロー運転→熟成運転の順序で後述する留守番運転
になるまで各運転を繰り返し行なうようにしている。
【0186】このようにして、制御開始初期の12時間
内は、第一処理槽32内での生ゴミの発酵処理を比較的長
い時間行なうことができて、その後の制御後期の12時
間内にオーバーフロー運転を行なって、第一処理槽32内
の処理物の多くを第二処理槽33内にオーバーフローさせ
ることができるために、生ゴミが複数回にわたって第一
処理槽32内に投入された場合にも、充分に発酵処理する
ことができる。
【0187】〔温度制御〕温度制御は、温度センサ76に
よる温度検出結果にもとづいて、制御部80によるヒータ
37の温度制御を、表1に示すように、40℃〜50℃の
温度範囲内で行なう標準モードと、同標準モードの温度
範囲よりも高温度範囲である50℃〜60℃の温度範囲
内で行なうパワーアップモードとに、モード切替スイッ
チ101 の操作により選択的に変更可能としたものであ
る。
【0188】この際、選択されたモード表示ランプが点
灯し、撹拌爪駆動用モータ50と排気ファン66の駆動は変
更しない。ただし、パワーアップモードは、24時間経
過すると標準モードにもどるようにしている。
【0189】また、温度切替スイッチ103 がOFFにな
ると、設定温度をそれぞれ5℃高くする。なお、後述す
る留守番モードの温度は変更しない。
【0190】このようにして、生ゴミの投入量が多い場
合や、生ゴミの水気が多い場合には、標準モードからパ
ワーアップモードに変更することにより、生ゴミを効率
良く発酵・熟成処理することができるようにしている。
【0191】〔排出制御〕排出制御は、図19に示すよ
うに、トレイ収納検出スイッチ16のON,OFFに係わ
らず、排出時期検出センサ96b が5秒以上連続してON
すると、排出表示ランプ85を点滅させるものであり、同
排出表示ランプ85の点滅は、排出時期検出センサ96b が
5秒以上連続してOFFするか、トレイ収納検出スイッ
チ16がOFF→ONすると解除され、同トレイ収納検出
スイッチ16がONすると直ちに前の状態を継続する。
【0192】この際、トレイ収納検出スイッチ16がON
→OFFになると、撹拌爪駆動用モータ50、排気ファン
66、ヒータ37、及び、オゾン発生器65を直ちに停止す
る。なお、停止中はタイマーTによる時間の計時は行な
わない。
【0193】〔撹拌モータ過負荷制御〕撹拌モータ過負
荷制御は、撹拌爪駆動用モータ50の駆動開始の1秒後か
ら500ms 毎にモータ回転センサ75の信号をカウントし、
同モータ回転センサ75からの信号入力が異様に早すぎる
時(例えば、3秒以内)には、異常と判断して撹拌爪駆
動用モータ50を停止させる。
【0194】これは、例えば、撹拌爪が正転して処理物
に当って停止し、再度正転して処理物に当って停止する
というハンチング動作を起こすことがあるからである。
【0195】また、モータ回転センサ75からの信号入力
が異様に遅すぎる時(例えば、8秒以上)にも、異常と
判断して撹拌爪駆動モータ50を停止させる。
【0196】これは、撹拌手段が途中でロックされてい
るためと推測されるからである。
【0197】その後、停止5秒後には、撹拌爪駆動用モ
ータ50を停止以前の回転と逆方向に20秒間駆動する。
逆転後、5秒間停止させて、過負荷以前の動作を継続す
る。それでも1分以内に異常を検出した場合には、撹拌
爪駆動用モータ50を5秒間停止させて、逆方向に20秒
間駆動し、5秒間停止させた後、過負荷以前の動作を継
続する。なおも1分以内に異常を検出した場合には、撹
拌爪駆動用モータ50を停止し、5秒後に逆方向に20秒
間駆動させて、異常表示ランプ86を点滅させると共に、
警報ブザー105 を断続的に鳴動させる。以後、撹拌爪駆
動用モータ50の駆動は禁止するようにしてもよい。
【0198】かかる状態は、電源「切」でも記憶され、
電源を「入」にするか、又は、後述するテストモードで
リセットされる。
【0199】かかる撹拌モータ過負荷制御において、撹
拌爪駆動用モータ50以外の制御は継続する。ただし、ヒ
ータ37は留守番運転時の温度設定になる(温度センサ76
が、2℃以下を検出するとヒータ37をONにし、7℃以
上を検出するとヒータ37をOFFにする)。
【0200】なお、撹拌モータ過負荷制御実行中に、電
源を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで撹
拌モータ過負荷制御はキャンセルされる。
【0201】〔脱臭制御〕脱臭制御は、オゾン発生器65
よりオゾンを発生させるオゾン発生運転を、撹拌爪駆動
用モータ50を駆動開始させてから3分経過後から2分間
「ON」し、2分間「OFF」させるインターバルで、
撹拌駆動用モータ50を駆動停止させてから3分間経過後
まで繰返すものである。ただし、撹拌駆動用モータ50の
正逆転間の5秒間の停止時間は駆動中とみなす。
【0202】このように、生ゴミ処理槽30内の臭気が強
くなるころから脱臭を開始し、撹拌終了後もしばらく脱
臭を行なうことにより、生ゴミ処理槽30内に臭気を残す
ことなく、効果的に脱臭処理が行なえるようにしてい
る。
【0203】しかも、オゾン発生器65の動作は、2分間
隔でON・OFFをインターバルで繰返すようにしてい
るために、オゾン発生器65の寿命が伸びると共に、メン
テナンスの必要頻度が減少するという効果もある。
【0204】そして、オゾン発生器65に設けたヒータ37
は、開閉蓋65d が開蓋されると、開蓋検出スイッチ104
がONして、制御部80により強制駆動停止するようにし
ており、それ以外は投入蓋12の開閉時や回収トレイ61の
出し入れ時にも、電源「入」の間は常時駆動するように
している。
【0205】また、投入蓋12が開放され、かつ、トレイ
収納検出スイッチ16がOFFとなり、かつ、後壁10c が
開放された状態で、撹拌爪駆動用モータ50が停止した時
には、オゾン発生器65を直ちに停止させる。
【0206】撹拌爪駆動用モータ50が過負荷により停止
した時には、撹拌爪駆動用モータ50を停止させてから3
分後に、オゾン発生器65を停止させる。
【0207】〔留守番運転制御〕留守番運転は、現在実
行中の制御モードにかかわらず、投入蓋12が36時間開
閉されない場合には、ヒータ37を、温度センサ76が2℃
以下を検出すると作動させ、7℃以上を検出すると作動
停止させ、撹拌爪駆動用モータ50を、2時間49分49
秒停止させた後、10分間逆転させ、5秒間停止させ
て、6秒間正転させるという動作を、投入蓋12が開閉さ
れなければ60時間繰返すものである。
【0208】さらに、60時間が経過した後も投入蓋12
が開閉されなければ、撹拌爪駆動用モータ50を14時間
36分28秒停止させた後、10分間逆転させ、5秒間
停止させて、6秒間正転させるという動作を、投入蓋12
が開閉されるまで繰返す。
【0209】この際、温度制御も繰返し行ない、排気フ
ァン66は常時ONにする。
【0210】また、モード切替スイッチ101 による表示
ランプの切替えは行なうが、温度は変更しない。
【0211】留守番モードから通常の制御に復帰する
と、表示されたモードの温度で制御する。
【0212】そして、投入蓋12が開閉されると直ちに留
守番運転を中止し、最初の破砕運転から実行する。電源
を「切」→「入」にするか、又は、テストモードで留守
番運転を中止し、初期状態に戻る。
【0213】〔テストモード〕テストモードは、全ての
制御に優先するものであり、トレイ収納検出スイッチ16
と後カバー検出スイッチ99のON・OFFにかかわら
ず、モード切替スイッチ101 がONされた状態で1分以
内に投入蓋12が不自然に若しくは意図的な所作で開閉操
作された場合、例えば、開蓋→閉蓋→開蓋→閉蓋→開蓋
された場合、以下の動作を行なって、動作前の全てのメ
モリーをクリヤーにして初期状態に戻る。
【0214】 撹拌爪駆動用モータ50は、1秒間停止
し、8秒間正転し、5秒間停止し、8秒間逆転した後、
停止する。
【0215】 電源投入表示ランプ82と排出表示ラン
プ85と異常表示ランプ86と警報ブザー105 と標準・パワ
ーアップモード表示ランプ83,84 は、撹拌爪駆動用モー
タ50が駆動している間、点滅又は断続作動する。なお、
警報ブザー105 以外は、ヒータ37が1分間ONしている
間は点滅する。
【0216】 排気ファン66とオゾン発生器65とオゾ
ン発生器65のヒータ65d は、撹拌爪駆動用モータ50が駆
動している間は作動する。
【0217】 ヒータ37は、撹拌爪駆動用モータ50の
駆動が停止した後、1分間作動する。
【0218】ただし、上記動作中に、モータ回転センサ
75の入力が1度もない場合は、撹拌爪駆動用モータ50が
異常であることを、また、温度センサ76が−5℃から7
5℃の範囲にならない場合は、温度センサ76が異常であ
ることを、異常表示ランプ86の点滅パターンに従っ
て、ヒータ37の停止後、5回繰返し表示し、その後、
初期状態に戻る。
【0219】このようにして、テストモードでは、出力
のみならず、モータ回転センサ75と温度センサ76の入力
動作の確認も行なえるために、メンテナンスが容易とな
る。
【0220】〔温度センサ異常〕生ゴミ処理装置Aの制
御において、以下の場合に、温度センサ76が異常と判断
するようにした。
【0221】すなわち、図21に示すように、ヒータ37
が作動して1分間が経過した後に、温度センサ76が−5
℃以下を検出した場合、又は、ヒータ37が作動停止して
5分間が経過した後に、温度センサ76が75℃以上を2
秒間以上継続して検出した場合には、温度センサ76が異
常であると判断して、実行中の制御の間、異常表示ラン
プ86を点滅させ、ヒータ37の駆動を停止させる。
【0222】この際、ヒータ37以外の制御は異常時でも
続行する。
【0223】そして、異常になった場合でも、次の制御
でのヒータ37の駆動は禁止しない。また、ヒータ37の駆
動時の異常表示ランプ86の点滅を中止する。
【0224】かかる状態は、電源を「切」→「入」にす
るか、又は、テストモードでリセットされる。
【0225】このように、外気温が低い場合に、ヒータ
37を駆動させても、すぐには温度が上昇しないことがあ
り、そのために、駆動開始後、一定時間(1分間)経過
した後に所定温度(−5℃)との比較を行ない、また、
外気温が高すぎる場合も考慮して、ヒータ37の駆動停止
後も、一定時間(5分間)経過した後に所定温度(75
℃)との比較を行なって、正確な温度センサ76の異常判
定が行なえる。
【0226】〔ヒータ異常〕熟成運転中(2時間)に、
ヒータ37が作動又は作動停止しているにもかかわらず、
温度センサ76がT1℃以上に2秒以上ならない場合に
は、ヒータ37の異常と判断して、異常表示ランプ86を点
滅させて、ヒータ37の作動を停止させる。なお、異常時
でもヒータ37以外の制御は続行する。
【0227】かかる状態は、電源を「切」→「入」にす
るか、又は、テストモードでリセットされる。
【0228】〔警報ブザー〕トレイ収納検出スイッチ16
が「OFF」、又は、後カバー検出スイッチ99が「OF
F」、又は、投入蓋開閉検出スイッチ15が「OFF」、
又は、異常表示ランプ86が点滅、又は、排出表示ランプ
85が点滅した時には、警報ブザー105 を、0.5秒間
「ON」、0.5秒間「OFF」にして断続的に鳴動さ
せる。
【0229】かかる警報ブザー105 の断続的な鳴動は、
上記状態が全て解消されるか、又は、電源が「切」→
「入」になるか、又は、テストモードで停止する。
【0230】このようにして、使用者に音で注意を喚起
することにより、使用者が回収トレイ61を収納し忘れた
り、又は、後カバーとしての後壁10c を閉塞し忘れた
り、又は、投入蓋12を閉蓋し忘れたり、又は、異常表示
ランプ86や排出表示ランプ85の点滅表示に気付かなかっ
たりするのを防止することができるようにしている。
【0231】従って、使用者の不注意による事故防止を
確保できる。
【0232】なお、上記した制御の説明において、時間
や温度や回数等について具体的数値を記載しているが、
これらはあくまで、好ましい数値の具体例であり、何ら
これらの数値に限られるものではない。
【0233】次に、本実施例に係る生ゴミ処理装置Aの
制御を、図22に示すメインルーチンと図23及び図2
4に示すサブルーチンを参照しながら説明する。
【0234】(1) 図22に示すように、電源スイッ
チ102 をONすると(200) 、初期状態となる(201) 。
【0235】(2) 投入蓋12が閉蓋状態→開蓋状態→
閉蓋状態にされると(202) 、温度制御を開始する(203)
【0236】(3) かかる温度制御中に、投入蓋12が
閉蓋状態→開蓋状態→閉蓋状態にされるか、又は、温度
制御開始から1分間が経過すると、破砕運転を開始する
(205) 。
【0237】(4) 破砕運転を開始してから、1時間
が経過すると、第一発酵運転を開始する(206) 。
【0238】(5) 第一発酵運転を開始してから、9
時間が経過すると、熟成運転を開始する(207) 。
【0239】(6) 熟成運転を開始してから、2時間
が経過すると、破砕運転を開始する(208) 。
【0240】(7) 破砕運転を開始してから、1時間
が経過すると、第二発酵運転を開始する(209) 。
【0241】(8) 第二発酵運転を開始してから、6
時間が経過すると、オーバーフロー運転を開始する(21
0) 。
【0242】(9) オーバーフロー運転を開始してか
ら、3時間が経過すると、熟成運転を開始する(211) 。
【0243】(10) 熟成運転を開始してから、2時
間が経過すると、破砕運転を開始する(205) 。
【0244】(11) 以下(4)〜(10)を繰返
す。
【0245】(12) 図23に示すように、上記した
各運転中に、投入蓋12が閉蓋状態→開蓋状態→閉蓋状態
にされた場合に(212Y)、破砕運転開始から21時間が経
過していなければ(213N)、現在の制御を継続し(214) 、
21時間が経過していれば(213Y)、破砕運転を開始する
(205) 。
【0246】なお、投入蓋12が開閉蓋されなければ(212
N)、現在の制御を継続する(214) 。
【0247】(13) 図24に示すように、投入蓋12
を最後に開閉蓋してから、36時間が経過していなけれ
ば(215N)、現在の制御を継続し(216) 、36時間が経過
していれば、留守番運転を開始する(217) 。
【0248】図25に示す130 は、粉塵吸入防止体であ
り、同粉塵吸入防止体130 は、仕切壁34の上部と第1オ
ーバーフロー窓34e とを覆うべく、ケーシング10の前後
壁10b,10c の上部間に横架した支持棒131 に垂設してい
る。
【0249】このようにして、粉塵吸入防止体130 によ
り、第一処理槽32内より第二処理槽33内へ第1オーバー
フロー窓34e を介して第一処理物をオーバーフローさせ
ることができる一方、第二処理槽33内や回収トレイ61内
の粉塵が槽内排気流路36→排気吸入窓73を通して排気さ
れるのを防止している。
【0250】従って、脱臭部4のメンテナンスの頻度を
削減することができる。
【0251】また、図26は、他実施例としての粉塵吸
入防止体130 であり、同粉塵吸入防止体130 を、第1オ
ーバーフロー窓34e 側の前半部130aと、後半部130bとに
分割形成すると共に、前半部130aは第2処理槽33側に配
置する一方、後半部130bは第1処理槽32側に配置して、
前半部130aの後端縁部と後半部130bの前端縁部とを左右
に重合させている。
【0252】このようにして、第1処理槽32内より第二
処理槽33内へ第一処理物を第1オーバーフロー窓34e を
介してオーバーフローさせる際には、前半部130aだけが
揺動するようにして、第一処理物がより円滑にオーバー
フローするようにしている。
【0253】図27は、本実施例に係る生ゴミ処理装置
Aと、同生ゴミ処理装置Aよりも大型化した第2実施例
としての生ゴミ処理装置B及び第3実施例としての生ゴ
ミ処理装置Cを示している。
【0254】これら生ゴミ処理装置A、B、Cは、基本
的構造を同じくし、かつ、高さと前後幅W1とを同一と
し、左右幅W2,W3,W4をそれぞれ異ならせることにより、
部品の共用化を図りながらさまざまの生ゴミ処理能力を
有する生ゴミ処理装置を提供することができるようにし
ている。
【0255】図28及び図29は、第2実施例としての
生ゴミ処理装置Bの脱臭部4を示しており、第1実施例
としての生ゴミ処理装置Aの脱臭部4と基本的構造を同
じくしているが、排気ダクト68の中途部に設けたサイク
ロン機構67の外形状が異なる。
【0256】そして、サイクロン機構67は、排気ダクト
68の中途部の排気通路の断面積を急激に二倍以上に拡大
させて、風速を大幅に減少させることにより、粉塵を下
半部ケース67b 内に確実に回収可能としている。
【0257】106 は、排気ダクト68の下流側部に設けた
風速減速用膨出部であり、サイクロン機構67よりも下流
側においてさらに排気の風速を減少させるようにしてい
る。
【0258】図30は、第3実施例としての生ゴミ処理
装置Cの回収部3を示しており、第1実施例しとての回
収部3と基本的構造を同じくしているが、回収トレイ61
の左右幅を、第1実施例の生ゴミ処理装置Aの回収トレ
イ61の左右幅よりも広幅に形成して容積を大きく確保す
ると共に、回収用樋60の下端部60b を回収トレイ61の上
面中央部の直上方位置まで、中央寄りに屈曲させて伸延
させ、同下端部60b より放出される最終残渣物が回収ト
レイ61の中央部を中心に滞積するようにしている。
【0259】従って、排出時検出手段96も、回収トレイ
61の後端部で、かつ、同回収トレイ61の左右中心線P上
に配置している。
【0260】
【効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0261】 請求項1記載の本発明では、脱臭部
は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結し、同
排気ダクトにオゾン発生器を取付けて、同オゾン発生器
より発生させたオゾンと臭気とを反応させて脱臭可能と
し、オゾン発生器は、排気ダクトに形成した挿入孔にオ
ゾン放出部を挿入すると共に、同排気ダクトに突設した
取付座に発生器本体を着脱自在に取付けているために、
オゾン発生器の取付け・取外し作業を楽に行なうことが
できる。
【0262】すなわち、オゾン発生器を取付ける際に
は、排気ダクトの挿入孔にオゾン放出部を挿入して位置
決めすると共に、取付座に発生器本体を取付けることに
より、簡単に取付け作業を完了することができる。
【0263】また、オゾン発生器を取外す際には、上記
取付け手順と反対の手順を遡ることにより、簡単に取外
し作業を完了することができる。
【0264】 請求項2記載の本発明では、脱臭部
は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結し、同
排気ダクトにオゾン発生器を取付けて、同オゾン発生器
より発生させたオゾンと臭気とを反応させて脱臭可能と
し、同オゾン発生器に近接するケーシングの部分に、メ
ンテナンス用の開口部を形成し、同開口部に開閉蓋を開
閉自在に取付けているために、オゾン発生器のメンテナ
ンスを行なう際には、開閉蓋を開放状態となし、開口部
を通してメンテナンスを楽に行なうことができる。
【0265】 請求項3記載の本発明では、脱臭部
は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結し、同
排気ダクトにオゾン発生器と触媒とを取付けて、同オゾ
ン発生器より発生させたオゾンと臭気とを反応させると
共に、触媒を通して脱臭可能とし、触媒は、脱臭ダクト
に支持枠体を介して抜き差し自在に挿入して取付ける一
方、ケーシングに、回収部に設けた回収トレイを出し入
れするための処理物排出口を形成し、同処理物排出口を
通して上記触媒の取付け・取外しを可能としているため
に、ケーシングの側壁や固定具の着脱を行なうことな
く、触媒の掃除や交換を容易に行なうことができる。
【0266】また、回収トレイの取出し時に、一連の作
業として気軽に触媒を取外してメンテナンスを行うこと
ができて、これらの作業を効率良く行なうことができ
る。
【0267】 請求項4記載の本発明では、ケーシン
グの側壁に、各部の掃除をするための掃除用ヘラを着脱
自在に取付けているために、生ゴミ処理部の掃除をする
際には、掃除用ヘラをケーシングの側壁より取外して手
軽に掃除が行なえる。
【0268】そして、掃除が終った後は、ケーシングの
側壁に掃除用ヘラを取付けておくことにより、コンパク
トに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置の正面図。
【図2】同生ゴミ処理装置の平面図。
【図3】同生ゴミ処理装置の背面図。
【図4】同生ゴミ処理装置の断面正面図。
【図5】同生ゴミ処理装置の断面右側面図。
【図6】同生ゴミ処理装置の一部切欠左側面図。
【図7】同生ゴミ処理装置の一部切欠背面図。
【図8】同生ゴミ処理装置の断面平面図。
【図9】投入蓋の一部断面平面図。
【図10】同投入蓋の一部断面側面説明図。
【図11】同投入蓋の一部側面説明図。
【図12】枢支ピンの斜視図。
【図13】投入蓋の前部側面断面図。
【図14】生ゴミ処理槽の断面図。
【図15】触媒の斜視図。
【図16】掃除用ヘラの取付説明図。
【図17】制御ブロック図。
【図18】撹拌運転制御のタイミングチャート。
【図19】排出制御のタイミングチャート。
【図20】撹拌モータ過負荷制御のタイミングチャー
ト。
【図21】温度センサ異常制御のタイミングチャート。
【図22】撹拌運転のフローチャートのメインルーチ
ン。
【図23】同撹拌運転のフローチャートのサブルーチ
ン。
【図24】同撹拌運転のフローチャートのサブルーチ
ン。
【図25】粉塵吸入防止体の斜視図。
【図26】他実施例としての粉塵吸入防止体の斜視図。
【図27】生ゴミ処理装置のタイプ別説明図。
【図28】第2実施例としての生ゴミ処理装置の脱臭部
の背面図。
【図29】同脱臭部の側面図。
【図30】第3実施例としての生ゴミ処理装置の回収部
の背面図。
【符号の説明】
A 生ゴミ処理装置 1 ケーシング 2 生ゴミ処理部 3 回収部 4 脱臭部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミを発酵処理する生ゴミ処理部と、
    同生ゴミ処理部内の生ゴミから発生する臭気を脱臭する
    脱臭部とを具備する生ゴミ処理装置において、 脱臭部は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結
    し、同排気ダクトにオゾン発生器を取付けて、同オゾン
    発生器より発生させたオゾンと臭気とを反応させて脱臭
    可能とし、 オゾン発生器は、排気ダクトに形成した挿入孔にオゾン
    放出部を挿入すると共に、同排気ダクトに突設した取付
    座に発生器本体を着脱自在に取付けたことを特徴とする
    生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング内に、生ゴミを発酵処理する
    生ゴミ処理部と、同生ゴミ処理部内の生ゴミから発生す
    る臭気を脱臭する脱臭部とを具備する生ゴミ処理装置に
    おいて、 脱臭部は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結
    し、同排気ダクトにオゾン発生器を取付けて、同オゾン
    発生器より発生させたオゾンと臭気とを反応させて脱臭
    可能とし、 同オゾン発生器に近接するケーシングの部分に、メンテ
    ナンス用の開口部を形成し、同開口部に開閉蓋を開閉自
    在に取付けたことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】 ケーシング内に、生ゴミを発酵処理する
    生ゴミ処理部と、同生ゴミ処理部により処理した最終残
    渣物を回収する回収部と、上記生ゴミ処理部内の生ゴミ
    から発生する臭気を脱臭して排出する脱臭部とを設けた
    生ゴミ処理装置において、 脱臭部は、生ゴミ処理部に排気ダクトの基端を連通連結
    し、同排気ダクトにオゾン発生器と触媒とを取付けて、
    同オゾン発生器より発生させたオゾンと臭気とを反応さ
    せると共に、触媒を通して脱臭可能とし、 触媒は、脱臭ダクトに支持枠体を介して抜き差し自在に
    挿入して取付ける一方、 ケーシングに、回収部に設けた回収トレイを出し入れす
    るための処理物排出口を形成し、同処理物排出口を通し
    て上記触媒の取付け・取外しを可能としたことを特徴と
    する生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】 ケーシング内に、生ゴミを発酵処理する
    生ゴミ処理部を設けた生ゴミ処理装置において、 ケーシングの側壁に、各部の掃除をするための掃除用ヘ
    ラを着脱自在に取付けたことを特徴とする生ゴミ処理装
    置。
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