JP2000126719A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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JP2000126719A
JP2000126719A JP10305920A JP30592098A JP2000126719A JP 2000126719 A JP2000126719 A JP 2000126719A JP 10305920 A JP10305920 A JP 10305920A JP 30592098 A JP30592098 A JP 30592098A JP 2000126719 A JP2000126719 A JP 2000126719A
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JP
Japan
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garbage
tank
processing tank
garbage disposal
lid
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JP10305920A
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English (en)
Inventor
Susumu Yamamoto
進 山本
Haruji Furuta
東司 古田
Toshio Ochi
俊夫 越智
Kiyotaka Yoshida
清隆 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2処理槽の内部の生ゴミの状態を容易に確
認できるようにして、生ゴミ処理装置の使い勝手を向上
させること。 【解決手段】 本発明では、ケーシング(1) の内部に、
上面に開口を有する生ゴミ処理槽(30)を配設し、同生ゴ
ミ処理槽(30)の内部に、生ゴミを撹拌しながら発酵・成
熟処理するための撹拌手段(31)を設けてなる生ゴミ処理
装置において、生ゴミ処理槽(30)は、投入された生ゴミ
を発酵・成熟処理するための第1処理槽(39)と、同第1
処理槽(39)から移送された生ゴミを更に熟成処理するた
めの第2処理槽(40)とから形成し、しかも、第1処理槽
(39)の上面開口部には、生ゴミを投入するための投入蓋
(23)を開閉自在に設ける一方、第2処理槽(40)の上面開
口部には、第2処理槽(40)の内部を点検するための点検
蓋(26)を開閉自在に設けることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の生ゴミ処理装置としては、ケーシ
ングの内部に、上部に開口を有する生ゴミ処理槽を配設
し、同生ゴミ処理槽の内部に、生ゴミを撹拌しながら発
酵・成熟処理するための撹拌手段を設けてなるものが知
られている。
【0003】かかる生ゴミ処理装置は、生ゴミ処理槽の
内部に仕切壁を設けて、生ゴミ処理槽の内部を、生ゴミ
を投入し、発酵・成熟処理するための第1処理槽と、同
第1処理槽で発酵・成熟処理された生ゴミを移送し、更
に成熟処理するための第2処理槽とに区画して構成して
おり、第1処理槽の上部開口部には、生ゴミを投入する
際に開閉する投入蓋を設ける一方、仕切壁の上端を第2
処理槽の直上方位置へ向けて折曲して、仕切壁の上端部
で第2処理槽の上部開口部を覆うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
生ゴミ処理装置にあっては、第2処理槽の上部開口部が
仕切壁の上端部で覆われていたため、投入蓋を開放して
も、第2処理槽の内部を外部から目視することができな
かった。
【0005】そのため、第2処理槽の内部の点検や清掃
を行うには、投入槽を開放するとともに、生ゴミ処理槽
から仕切壁を取り外さなければならず、煩雑な作業が必
要で、多大な労力と時間を要していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に記載
の本発明では、ケーシングの内部に、上面に開口を有す
る生ゴミ処理槽を配設し、同生ゴミ処理槽の内部に、生
ゴミを撹拌しながら発酵・成熟処理するための撹拌手段
を設けてなる生ゴミ処理装置において、生ゴミ処理槽
は、投入された生ゴミを発酵・成熟処理するための第1
処理槽と、同第1処理槽から移送された生ゴミを更に熟
成処理するための第2処理槽とから形成し、しかも、第
1処理槽の上面開口部には、生ゴミを投入するための投
入蓋を開閉自在に設ける一方、第2処理槽の上面開口部
には、第2処理槽の内部を点検するための点検蓋を開閉
自在に設けることとした。
【0007】また、請求項2に記載の本発明では、点検
蓋を、ケーシングに着脱自在に設けて交換可能とすると
ともに、点検蓋の内部に、撹拌手段を制御するための制
御部を配設し、ケーシングに点検蓋を装着することによ
り制御部と撹拌手段とが接続されるべく構成することと
した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る生ゴミ処理装置は、
ケーシングの内部に、上面に開口を有する生ゴミ処理槽
を配設し、同生ゴミ処理槽の内部に、生ゴミを撹拌しな
がら発酵・成熟処理するための撹拌手段を設け、生ゴミ
処理槽を、投入された生ゴミを発酵・成熟処理するため
の第1処理槽と、同第1処理槽から移送された生ゴミを
更に熟成処理するための第2処理槽とから形成したもの
である。
【0009】しかも、第1処理槽の上面開口部には、生
ゴミを投入するための投入蓋を開閉自在に設ける一方、
第2処理槽の上面開口部には、第2処理槽の内部を点検
するための点検蓋を開閉自在に設けたものである。
【0010】そのため、従来行われていた生ゴミ処理槽
から仕切壁を取り外すといった煩雑な作業を不要とし、
点検蓋を開くだけで、第2処理槽の内部の生ゴミの状態
を確認したり、第2処理槽の内部を点検・修理すること
ができ、生ゴミ処理装置の使い勝手を向上させることが
できるものである。
【0011】また、点検蓋を、ケーシングに着脱自在に
設けて交換可能とするとともに、点検蓋の内部に、撹拌
手段を制御するための制御部を配設し、ケーシングに点
検蓋を装着することにより制御部と撹拌手段とが接続さ
れるべく構成することにより、生ゴミ処理装置の機能に
応じた点検蓋を選択して装着した場合には、点検蓋以外
の部品を共通にして、複数種類の生ゴミ処理装置を製造
することができ、生ゴミ処理装置の製造コストを低減さ
せることができ、しかも、点検蓋を交換するだけで、生
ゴミ処理装置の機能を容易に向上させることができるも
のである。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1〜図3に示すAは、本発明に係る生ゴ
ミ処理装置であり、同生ゴミ処理装置Aは、ケーシング
1の内部に、生ゴミを発酵さらには熟成処理するための
生ゴミ処理部2と、同生ゴミ処理部2により発酵・熟成
処理した後の最終残渣物を回収するための回収部3と、
上記生ゴミ処理部2により処理される生ゴミから発生す
る臭気を脱臭するための脱臭部4とを設けている。
【0014】ケーシング1は、図1〜図3に示すよう
に、矩形箱型のケーシング本体10を、左右一対の支持ス
タンド11,11 により支持させており、同ケーシング本体
10は、両支持スタンド11,11 に左右側壁部12,13 を取付
け、両左右側壁部12,13 の前後端縁間にそれぞれ前後壁
部14,15 を取付け、これら壁部12,13,14,15 により形成
される筒状体16の上端周縁部にキャップ状の天井壁部17
を嵌合して取付ける一方、筒状体16の下部に底部18を張
設している。尚、前壁部14と天井壁部17は、それぞれビ
ス20,21 により容易に着脱できるように取付けている。
【0015】天井壁部17は、筒状体16の上端縁部に嵌合
するとともに、ビス21により着脱自在に取付けた矩形枠
状の支持枠22と、同支持枠22の後端左右側部に後端部を
枢支して、上方へ開閉自在となした投入蓋23と、上記支
持枠22の左端前後側部に左端部を枢支して、上方へ開閉
自在となした点検蓋26とを具備している。図中、22aは
生ゴミ投入口形成枠、23a は生ゴミ投入口形成枠22a に
当接する当接枠、24,25 は枢支ピン、22b は開蓋用係止
爪、22c は生ゴミ投入口形成枠22a の右側後方隅部に架
設したコーナーバーであり、生ゴミ投入時に生ゴミを収
容した容器をコーナーバー22c に叩き付けて、容器に付
着した生ゴミを投入できるようにしている。
【0016】また、天井壁部17は、支持枠22の右側上面
部に各種操作スイッチ27と警告手段28としての警告ラン
プを配設する一方、支持枠22の右側下面部に、生ゴミ処
理装置Aの各種の制御を行う制御部29を配設しており、
同制御部29には、操作スイッチ27と警告手段28が接続さ
れている。
【0017】支持スタンド11は、前後に伸延させた脚部
11a と、同脚部11a の上部に立ち上げて、ケーシング本
体10を支持する支持部11b とから構成しており、脚部11
a の前後端下部には、脚座11c,11c を重量検出手段85と
しての圧電素子を介してそれぞれ取付け、同重量検出手
段85は、制御部29に接続している。
【0018】支持スタンド11の脚部11a には、脚座11c
を上下方向に進退自在に取付けており、脚部11a に脚座
11c をピン11d で固定して、生ゴミ処理装置Aの高さを
調節できるようにしている。
【0019】また、天井壁部17には、投入蓋23の開閉を
禁止するための投入蓋ロック手段41を設けている。すな
わち、投入蓋23の裏面前端右側部に板状の受部48を垂設
し、同受部48に受孔49を穿設する一方、支持枠22の前端
右側部に係入窓56を穿設するとともに、支持枠22の裏面
前端右側部に電磁式のアクチュエータ52を配設し、同ア
クチュエータ52を制御部29に接続しており、投入蓋23を
閉塞した際に、投入蓋23に設けた受部48が係入窓56に挿
入され、制御部29によりアクチュエータ52を作動し、ア
クチュエータ52のロッド57を進出させて、受孔49にロッ
ド57の先端を挿入することにより、投入蓋23をロック状
態とし、一方、アクチュエータ52のロッド57を退去させ
ることにより、投入蓋23のロック状態を解除するように
している。
【0020】そして、重量検出手段85によって、後述す
る生ゴミ処理槽30の内部重量が予め設定した所定内部重
量よりも重いことを検出した場合には、投入蓋ロック手
段41によって投入蓋23の開閉を禁止するようにしてい
る。尚、生ゴミ処理槽30の内部重量は、生ゴミ処理槽30
の内部に生ゴミが投入される前後の生ゴミ処理装置Aの
総重量を検出し、その重量差から算出するようにしてい
る。
【0021】このようにして、生ゴミ処理槽30の内部に
所定重量以上の生ゴミが投入されるのを防止して、生ゴ
ミ処理槽30の内部で生ゴミを確実に発酵・熟成処理する
ことができる。
【0022】しかも、生ゴミ処理槽30の内部で後述する
撹拌手段31によって生ゴミを撹拌する際に、撹拌手段31
に過剰な負荷が掛かることがなく、撹拌手段31の故障を
未然に防止することができる。
【0023】また、重量検出手段85によって、生ゴミ処
理槽30の内部重量が生ゴミ投入時の内部重量に比べて予
め設定した所定減少量よりも減少したことを検出した場
合には、投入蓋ロック手段41による投入蓋23のロック状
態を解除するようにしている。
【0024】このようにして、生ゴミ処理槽30の内部に
過剰な生ゴミが投入されるのを防止することによって
も、生ゴミを確実に発酵・熟成処理することができる。
【0025】また、生ゴミ処理槽30の内部重量が生ゴミ
投入時の内部重量よりも所定重量減少した場合には、生
ゴミ処理槽30の内部で生ゴミの発酵・熟成処理が十分行
われているため、生ゴミ処理槽30の内部に生ゴミが追加
投入されても、生ゴミを発酵・熟成処理することができ
る。
【0026】生ゴミ処理部2は、図1〜図3に示すよう
に、ケーシング本体10の内部に生ゴミ処理槽30を配設
し、同生ゴミ処理槽30の内部において生ゴミを撹拌手段
31によって撹拌しながら発酵・熟成処理するようにして
いる。
【0027】生ゴミ処理槽30は、左右一対の側壁32,33
と、両側壁32,33 の前後端縁間に張設した前後壁34,35
と、同前後壁34,35 の下端縁部で、かつ、左右側壁32,3
3 の半円弧状の下端縁に沿わせて横架した円弧状底部36
とから形成して、上面に生ゴミ投入口37を形成してい
る。
【0028】生ゴミ処理槽30は、円弧状底部36の外表面
にヒータ58を張設し、同ヒータ58の外表面に断熱材55を
張設しており、ヒータ58は、制御部29に接続している。
【0029】生ゴミ処理槽30の内部には、仕切壁38を立
設して、同仕切壁38の右側方に生ゴミ投入口37と連通す
る第1処理槽39を形成する一方、仕切壁38の左側方に第
2処理槽40を形成している。
【0030】そして、第1処理槽39の上面開口部に投入
蓋23を位置させて、投入蓋23を開くことにより、第1処
理槽39に生ゴミを投入できるようにし、一方、第2処理
槽40の上面開口部に点検蓋26を位置させて、点検蓋26を
開くことにより、第2処理槽40の内部を点検できるよう
にしている。
【0031】このように、第2処理槽40の上面開口部に
点検蓋26を設けているため、従来行われていた生ゴミ処
理槽30から仕切壁38を取り外すといった煩雑な作業を不
要とし、点検蓋26を開くだけで、第2処理槽40の内部の
生ゴミの状態を確認したり、第2処理槽40の内部を点検
・修理することができ、生ゴミ処理装置Aの使い勝手を
向上させることができる。
【0032】仕切壁38は、図4に示すように、後述する
撹拌爪支軸60の下方側に位置する略半円板状の下側仕切
壁部74と、撹拌爪支軸60の上方側に位置する上側仕切壁
部75とから構成し、下側仕切壁部74の上端縁を左右交互
に折曲して受部76を形成し、同受部76に上側仕切壁部75
の下端縁を挿入することにより、下側仕切壁部74に上側
仕切壁部75を分離可能に取付けている。図中、77,77
は、上側仕切壁部75の前後端縁部にそれぞれ取付けた係
止爪、78,78 は生ゴミ処理槽30の前後壁34,35 にそれぞ
れ取付けた受けピンであり、下側仕切壁部74の受部76に
上側仕切壁部75の下端縁を上方から挿入した際に、受け
ピン78に係止爪77が係止するようにしている。
【0033】また、仕切壁38は、上側仕切壁部75に第1
オーバーフロー窓79を形成しており、同第1オーバーフ
ロー窓79を介して第1処理槽39と第2処理槽40とを連通
している。
【0034】第1オーバーフロー窓79の下端部には、高
さ調節板80を上下方向に向けて回動自在に枢支してお
り、同高さ調節板80を上下方向に回動させることによ
り、第1オーバーフロー窓79の下端の高さを調節できる
ようにしている。図中、81は枢軸、82は円弧状の長孔、
83は固定用のネジである。
【0035】生ゴミ処理槽30の左右側壁32,33 の中央部
には、後述する支持スタンド11,11に設けた回動支持体4
5,45 に嵌合する円形の嵌合孔42,42 を形成し、各嵌合
孔42,42 の周縁に筒状フランジ43,43 を外方へ突出状に
形成している。
【0036】生ゴミ処理槽30は、支持スタンド11,11 に
前後方向に向けて回動自在に取付けている。すなわち、
支持スタンド11,11 の内側面に、円周面44,44 を有する
回動支持体45,45 を対向状態に突設し、各回動支持体4
5,45 を上記嵌合孔42,42 に嵌合させることにより、各
回動支持体45,45 の円周面44,44 に各筒状フランジ43,4
3 の内側の円周面46,46 を内外側に重合状態となし、両
円周面44,44,46,46 間にリング状のシール材47を介設し
ている。
【0037】このようにして、生ゴミ処理槽30は、回動
支持体45,45 を中心にして、図2に示すように、生ゴミ
投入口37が上方に開口する生ゴミ収容姿勢と、生ゴミ投
入口37が横方向で、かつ、やや下方へ向けて開口する生
ゴミ排出姿勢とに姿勢変更自在としている。
【0038】生ゴミ処理槽30の右側壁33の上部中央位置
には、姿勢保持用係合体50を突設する一方、支持スタン
ド11の上端部と前側中央部にそれぞれ収容姿勢保持用係
合受体53と排出姿勢保持用係合受体54とを形成してい
る。図中、51は固定用ボルトである。
【0039】そして、姿勢保持用係合体50を収容姿勢保
持用係合受体53に係合させることにより、生ゴミ処理槽
30を生ゴミ収容姿勢に保持し、一方、姿勢保持用係合体
50を排出姿勢保持用係合受体54に係合させることによ
り、生ゴミ処理槽30を生ゴミ排出姿勢に保持するように
している。
【0040】撹拌手段31は、図1〜図3に示すように、
左右一対の支持スタンド11,11 に設けた回動支持体45,4
5 の間に撹拌爪支軸60を取付体61,61 を介して着脱自在
に横架し、同撹拌爪支軸60の外周面に複数の撹拌爪62を
軸線方向に間隔を開け、かつ、円周方向に位相角をもた
せて突設している。
【0041】撹拌爪支軸60は、撹拌駆動用モータ64によ
って回動するようにしている。すなわち、撹拌爪支軸60
の右端部に入力用スプロケット63を取付ける一方、右側
の支持スタンド11の下部に撹拌駆動用モータ64を取付
け、同撹拌駆動用モータ64の出力軸65に出力用スプロケ
ット66を取付けて、両スプロケット63,66 の間に伝動チ
ェン67を巻回し、撹拌駆動用モータ64を正・逆回転させ
ることにより、撹拌爪62を図2に示す側面図にて時計廻
りに回転する正転、或いは、その反対廻りに回転する逆
転させるようにしている。
【0042】そして、第1処理槽39の内部においては、
撹拌爪62を正転させることにより、投入された生ゴミを
発酵・熟成処理する一方、撹拌爪62を逆転させることに
より、発酵・熟成処理した第1処理物を、第1処理槽39
から第1オーバーフロー窓79を通して第2処理槽40の内
部へ移送するようにしている。
【0043】また、第2処理槽40の内部においては、撹
拌爪62を正転させることにより、第1処理物をさらに熟
成処理する一方、撹拌爪62を逆転させることにより、熟
成処理した最終残渣物を生ゴミ処理槽30の左側壁32に形
成した第2オーバーフロー窓84を通して後述する回収部
3へ移送するようにしている。
【0044】回収部3は、図1〜図3に示すように、生
ゴミ処理槽30の左側壁32に第2オーバーフロー窓84を形
成する一方、生ゴミ処理槽30の直下方位置に、最終残渣
物を蓄積しておくための回収トレイ69を配設し、第2オ
ーバーフロー窓84と回収トレイ69とを支持スタンド11に
沿わせて伸延させた回収用樋68で連通連結している。
【0045】第2オーバーフロー窓84には、可撓性を有
する遮蔽板86を開閉自在に取付ける一方、第2オーバー
フロー窓84の上部には、格子枠状の外気取入孔87を設け
ている。
【0046】このように、遮蔽板86によって、第2オー
バーフロー窓84を通して回収用樋68から第2処理槽40へ
の空気の逆流を防止して、悪臭の発生を防止するととも
に、外気取入孔87から第2処理槽40へ新鮮な空気が流入
するようにして、第2処理槽40の内部での生ゴミの熟成
処理を促進するようにしている。
【0047】回収トレイ69は、ケーシング本体10の前壁
部14に形成した回収トレイ出し入れ孔70を通してケーシ
ング本体10の内部に出し入れ自在としている。
【0048】回収用樋68は、上端部を第2オーバーフロ
ー窓84に連通連結する一方、下端部に排出口73を形成
し、同排出口73を回収トレイ69の上面開口部の直上方位
置に配置しており、回収用樋68の下端部には、回収トレ
イ69の内部に蓄積した最終残渣物の高さを検出するため
の高さセンサー88としての赤外線センサーを回収用樋68
の排出口73の直下方位置へ向けて取付けて、回収用樋68
の排出口73の直下方位置に蓄積した最終残渣物の高さを
検出するようにしている。尚、高さセンサー88は、制御
部29に接続している。
【0049】そして、高さセンサー88によって回収トレ
イ69に蓄積された最終残渣物の高さが予め設定した所定
高さ、例えば、回収トレイ69の高さが10cmの場合には 8
cmよりも高くなったことを検出した場合には、警告手段
28としての警告ランプを点灯して、使用者に知らせるよ
うにしている。
【0050】このようにして、最終残渣物が回収トレイ
69から溢れてしまうのを未然に検出して、ケーシング本
体10の内部が最終残渣物によって汚れてしまうのを防止
することができる。
【0051】しかも、高さセンサー88によって回収用樋
68の排出口73の直下方位置に蓄積した最終残渣物の高さ
を検出しているため、回収トレイ69に蓄積した最終残渣
物のうち最も高く蓄積した部分の高さを検出することが
でき、回収トレイ69から最終残渣物が溢れるのをより一
層確実に防止することができる。
【0052】脱臭部4は、図1〜図3に示すように、生
ゴミ処理槽30の右側壁33の後側上部に吸引ファン89を連
通連結し、同吸引ファン89に脱臭器71を連通連結し、同
脱臭器71に上下方向に伸延させた排気ダクト72を連通連
結し、同排気ダクト72の下端部に形成した排気口90をケ
ーシング本体10の底部18に連通連結し、排気口90の直下
方位置には、拡散板91を設けている。図中、92はスペー
サー、93は固定用ボルト、94は固定用ナットである。
【0053】脱臭器71は、矩形断面を有する筒状の本体
筒95の内部に略U字状の熱触媒加熱用ヒータ96を配設す
るとともに、本体筒95の下部に、約 250℃に加熱するこ
とにより脱臭作用を発揮する熱触媒97を配設し、熱触媒
加熱用ヒータ96の近傍位置と熱触媒97の近傍位置には、
第1、第2の温度センサー98,99 をそれぞれ配設してい
る。
【0054】排気ダクト72は、外周面と内周面とに冷却
フィン100,101 をそれぞれ突設している。
【0055】このように、排気ダクト72に冷却フィン10
0,101 を設けているため、脱臭器71から外部へ排出され
る脱臭空気を冷却することができ、これにより、生ゴミ
処理装置Aの設置場所の制約をなくすことができるとと
もに、使用者が誤って脱臭空気に触れても火傷を負うこ
とがなく、生ゴミ処理装置Aの安全性を向上させること
ができる。
【0056】しかも、ケーシング1の上部に吸引ファン
89と脱臭器71とを配設する一方、ケーシング1の下端部
に排気ダクト72の排出口90を配設しているため、排気ダ
クト72の流路長を可及的に長くすることができ、外部へ
排出させる脱臭空気をより一層冷却することができる。
【0057】また、排気ダクト72の排出口90の直下方位
置に拡散板91を配設しているため、排気ダクト72の排出
口90から排出される脱臭空気を拡散板91により拡散しな
がら冷却することができる。
【0058】図7及び図8は、他実施例としての生ゴミ
処理装置Aを示した図であり、前記実施例とはケーシン
グ1の天井壁部17の構造のみが異なっている。
【0059】図7に示す生ゴミ処理装置Aは、天井壁部
17の右側部の第1処理槽39の上面開口部に投入蓋23を上
下開閉自在に配設する一方、天井壁部17の左側部の第2
処理槽40の上面開口部に点検蓋26を上下開閉自在に配設
している。
【0060】そして、点検蓋26の上部に各種操作スイッ
チ27と警告手段28とを配設するとともに、点検蓋26の内
部に制御部29(図示省略)を配設している。
【0061】このように、本実施例では、投入蓋23と点
検蓋26とを並設しているため、投入蓋23を開けなくて
も、点検蓋26だけを独立して開閉させることができ、第
2処理槽40の内部を容易に点検・確認することができ
る。
【0062】図8に示す生ゴミ処理装置Aは、天井壁部
17の右側部の第1処理槽39の上面開口部に投入蓋23を上
下開閉自在に配設する一方、天井壁部17の左側部の第2
処理槽40の上面開口部には、点検蓋26を着脱自在に配設
している。
【0063】すなわち、支持枠22の左側部に開口102 を
形成し、同開口102 の前後縁部にスライド溝103,103 を
形成する一方、点検蓋26の前後側部にスライド凸条104,
104を形成して、スライド溝103,103 にスライド凸条10
4,104 を挿入することにより、スライド溝103,103 に沿
って点検蓋26をスライドさせて、天井壁部17に点検蓋26
を装着できるようにしている。
【0064】点検蓋26は、上部に各種操作スイッチ27と
警告手段28とを配設するとともに、内部に制御部29(図
示省略)を配設し、更には、右側部に、制御部29とケー
シング1の内部に配設した撹拌手段31やヒータ58等とを
接続するための電極端子105を突設する一方、開口102
の右側縁に電極106 を形成している。
【0065】そして、天井壁部17に点検蓋26を装着する
と、電極端子105 と電極106 とが接続され、点検蓋26の
内部の制御部29とケーシング1の内部の撹拌手段31やヒ
ータ58等とが接続するようにしている。
【0066】このように、ケーシング1に点検蓋26を着
脱自在に設けて、点検蓋26を交換可能とするとともに、
点検蓋26の内部に配設した制御部29とケーシング1の内
部に配設した撹拌手段31等の各種装置を接続可能に構成
しているため、生ゴミ処理装置Aの機能に応じた点検蓋
26を選択して装着することにより、点検蓋26以外の部品
を共通にして、複数種類の生ゴミ処理装置Aを製造する
ことができ、生ゴミ処理装置Aの製造コストを低減させ
ることができる。
【0067】また、点検蓋26を交換するだけで、生ゴミ
処理装置Aの機能を容易に向上させることができる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0069】(1)請求項1に記載の本発明では、生ゴ
ミ処理槽を、投入された生ゴミを発酵・成熟処理するた
めの第1処理槽と、同第1処理槽から移送された生ゴミ
を更に熟成処理するための第2処理槽とから形成し、し
かも、第2処理槽の上面開口部に点検蓋を開閉自在に設
けているために、従来行われていた生ゴミ処理槽から仕
切壁を取り外すといった煩雑な作業を不要とし、点検蓋
を開くだけで、第2処理槽の内部の生ゴミの状態を確認
したり、第2処理槽の内部を点検・修理することがで
き、生ゴミ処理装置の使い勝手を向上させることができ
る。
【0070】(2)請求項2に記載の本発明では、点検
蓋を、ケーシングに着脱自在に設けて交換可能とすると
ともに、点検蓋の内部に、撹拌手段を制御するための制
御部を配設し、ケーシングに点検蓋を装着することによ
り制御部と撹拌手段とが接続されるべく構成しているた
めに、生ゴミ処理装置の機能に応じた点検蓋を選択して
装着することにより、点検蓋以外の部品を共通にして、
複数種類の生ゴミ処理装置を製造することができ、生ゴ
ミ処理装置の製造コストを低減させることができる。
【0071】また、点検蓋を交換するだけで、生ゴミ処
理装置の機能を容易に向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置を示す斜視図。
【図2】同正面断面図。
【図3】同側面断面図。
【図4】仕切壁を示す側面図。
【図5】生ゴミ処理装置を示す平面図。
【図6】支持スタンドを示す側面図。
【図7】第2実施例としての生ゴミ処理装置を示す斜視
図。
【図8】第3実施例としての生ゴミ処理装置を示す斜視
図。
【符号の説明】
A 生ゴミ処理装置 1 ケーシング 2 生ゴミ処理部 3 回収部 4 脱臭部 10 ケーシング本体 11 支持スタンド 23 投入蓋 26 点検蓋 27 操作スイッチ 28 警告手段 29 制御部 30 生ゴミ処理槽 31 撹拌手段 38 仕切壁 39 第1処理槽 40 第2処理槽 41 投入蓋ロック手段 58 ヒータ 68 回収用樋 69 回収トレイ 71 脱臭器 72 排気ダクト 73 排出口 79 第1オーバーフロー窓 88 高さセンサー 89 吸引ファン 90 排気口 91 拡散板 96 熱触媒加熱用ヒータ 97 熱触媒
フロントページの続き (72)発明者 越智 俊夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 吉田 清隆 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 CA19 CA22 CA48 CB05 CB21 CB32 CB50 CC09 DA01 DA02 DA04 DA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(1) の内部に、上面に開口を
    有する生ゴミ処理槽(30)を配設し、同生ゴミ処理槽(30)
    の内部に、生ゴミを撹拌しながら発酵・成熟処理するた
    めの撹拌手段(31)を設けてなる生ゴミ処理装置におい
    て、 生ゴミ処理槽(30)は、投入された生ゴミを発酵・成熟処
    理するための第1処理槽(39)と、同第1処理槽(39)から
    移送された生ゴミを更に熟成処理するための第2処理槽
    (40)とから形成し、しかも、第1処理槽(39)の上面開口
    部には、生ゴミを投入するための投入蓋(23)を開閉自在
    に設ける一方、第2処理槽(40)の上面開口部には、第2
    処理槽(40)の内部を点検するための点検蓋(26)を開閉自
    在に設けたことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 点検蓋(26)は、ケーシング(1) に着脱自
    在に設けて交換可能とするとともに、点検蓋(26)の内部
    に、撹拌手段(31)を制御するための制御部(29)を配設
    し、ケーシング(1) に点検蓋(26)を装着することにより
    制御部(29)と撹拌手段(31)とが接続されるべく構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処理装置。
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