JP3970722B2 - 電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置。 - Google Patents
電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置。 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置から電解アルカリ性水を取り出す取出し方法及び取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電解水生成装置の陰極室において電気分解により発生した水素は、あるものは気泡として放出され、あるものは溶存水素として液中に残り、また、電解電流を高くした場合には、その一部がコロイド状になって液中に多量に残る。陰極室で生成した電解アルカリ性水は、電気分解で発生した水素が溶液中に溶け込むことで溶存水素を含有し、この溶存水素が還元性を示す要因となっている。電解アルカリ性水は、溶存水素及びコロイド状水素として水中に含有するの水素の総量(以下、「含有水素量」という)が多ければ還元力が高くなるので、高い還元力が求められる反応に使用するときには、より含有水素量の多いことが求められ、逆に、低い還元力が求められるときには、含有水素量を少なくする必要がある。なお、生成直後の電解アルカリ性水を使用する場合には、この含有水素量の中に、気泡として存在する水素を含ませることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、発明者らは、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出せることができるように、幾多の試験を繰り返した結果、次の事項を知得して本発明に至った。すなわち、電解電流を高くした場合に液中に残るコロイド状水素は、タンクに貯留したときに電解アルカリ性水の上部に集まって位置し、また、希釈によってコロイド状のない通常の溶存水素の形態に容易に変えるとができる。更に、コロイド状の水素は、ポンプで加圧することで除去できる。
【0004】
本発明は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出す等ができる電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、電解水生成装置で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をタンクに貯え、貯えた貯留域の上部にコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水を位置させると共に、その下部にコロイド状水素の含有量が上部に位置するものに比べて少ないか又は皆無の電解アルカリ性水を位置させて、上部及び/又は下部の電解アルカリ性水を個別的に取り出すことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し方法である。
【0006】
請求項1記載の本発明にあっては、タンクの貯留域の上部から電解アルカリ性水を取り出すことによりコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水が得られ、タンクの貯留域の下部から電解アルカリ性水を取り出すことによりコロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無の電解アルカリ性水が得られる。タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量が多いために含有水素量の多いものとなり、逆に、タンクの貯留域の下部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無のものとなるため、タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水に比べ含有水素量の少ないものとなる。
【0007】
コロイド状水素の残留を無くして含有水素量の安定した電解アルカリ性水を得るために請求項2記載の本発明が採用した手段は、電解水生成装置で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をポンプで圧送することで、コロイド状水素を除去することを特徴とする電解アルカリ性水の取出し方法である。
【0008】
請求項2記載の本発明にあっては、電解アルカリ性水をポンプで加圧することで、コロイド状水素が除去されるので、コロイド状水素が非常に少ないか又は皆無である含有水素量の安定した電解アルカリ性水を圧送できる。
【0009】
含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクと、該タンクの貯留域の上部及び下部の各々から電解アルカリ性水を個別的に取り出す取出路と備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0010】
請求項3記載の本発明にあっては、タンクの貯留域の上部から電解アルカリ性水を取出路で取り出すことによりコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水が得られ、タンクの貯留域の下部から電解アルカリ性水を取出路で取り出すことによりコロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無である電解アルカリ性水が得られる。タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量が多いために含有水素量の多いものとなり、逆に、タンクの貯留域の下部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無となるために、タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水に比べ含有水素量の少ないものとなる。
【0011】
含有水素量の多い電解アルカリ性水を貯えるために請求項4記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯える一次タンクと、該一次タンクの貯留域の上部に取出路を介して接続して、該一次タンクから供給される電解アルカリ性水を貯える二次タンクを備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0012】
請求項4記載の本発明にあっては、一次タンクの貯留域の上部にコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水が集まって位置し、この貯留域の上部に集まったコロイド状水素の含有量の多い電解アルカリ性水を取出路で取り出して二次タンクに貯留することで、二次タンクに含有水素量の多い電解アルカリ性水を貯えることができる。
【0013】
タンクから電解アルカリ性水を取り出すときの含有水素量の変動する周期を短くするために請求項5記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクを備え、該タンクに、出入路及び該出入路に連通する複数の貯留室を備え、前記電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を該出入路を介して複数の貯留室の各々へ順次分配し、複数の貯留室に貯えた電解アルカリ性水を該出入路を介して貯留室の各々から順次取り出しできることを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0014】
請求項5記載の本発明にあっては、電解水生成装置からコロイド状水素の含有量の多い電解アルカリ性水をタンクヘ供給すると、タンクの出入路を介して各貯留室へ電解アルカリ性水を順次分配し、供給した後に各貯留室の電解アルカリ性水を出入路を介して順次取り出すことができる。各貯留室に貯えた電解アルカリ性水は、各貯留室の上部にコロイド状水素を多量に含有する含有水素量の多いものが集まって位置し、各貯留室の下部にコロイド状水素の含有量が少なく又は皆無である含有水素量の少ないものが集まって位置する。そのため、各貯留室からタンク外部へ取り出す電解アルカリ性水は、取り出す貯留室が変わる毎に含有水素量が変動するが、貯留室が一個しかないタンクに比べて、その変動する周期を短くできる。
【0015】
なお、前記請求項5記載の本発明を次のように変更することもある。すなわち、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクを備え、該タンクに、上下方向へ延びる出入路及び上下方向に沿って設けて該出入路に連通する複数の貯留室を備え、前記電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を該出入路を介して下方の貯留室から上方の貯留室へ順次分配し、複数の貯留室に貯えた電解アルカリ性水を該出入路を介して上方の貯留室から下方の貯留室へ順次取り出しできる電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0016】
含有水素量の安定した電解アルカリ性水を取り出すことができるようにするために請求項6記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクと、該タンクの貯留域を攪拌するコロイド状水素分散用攪拌機と、該タンクから電解アルカリ性水を取り出す取出路を備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0017】
請求項6記載の本発明にあっては、電解水生成装置から供給されてタンクに貯えた電解アルカリ性水をコロイド状水素分散用攪拌機で攪拌して、貯えられている電解アルカリ性水の全体にコロイド状水素を分散するので、含有水素量の安定した電解アルカリ性水をタンクから取り出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置の第1の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態の電解アルカリ性水の取出し装置1は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置2と、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水Bを貯えるタンク3と、このタンク3の貯留域4の上部4a及び下部4bの各々から電解アルカリ性水を個別的に取り出す取出路5,6を備えている。
【0020】
前記電解水生成装置2は、電解槽7、電導水の供給装置8及び制御部(図示略)を備えている。電解槽7は、イオン透過性隔膜9で分域して陰電極10を挿入した陰極室11と陽電極12を挿入した陽極室13とからなり、両電極10,12間に直流電圧を印加して、供給装置8から陰陽両室11,13へ供給した電導水Aを電気分解するものである。両電極10,12間に印加する直流電圧は、制御部を介して適宜調節することができ、陰極室11で生成してタンク3へ供給する電解アルカリ性水Bにコロイド状水素を含有させて所定のpHおよびORP(酸化還元電位)になるように設定される。上記供給装置8は、電導水Aの電気伝導度をほぼ一定に保持しつつ設定した流量で電解槽7へ供給して、陰極室11で生成する電解アルカリ性水BのpHおよびORPを安定させるようになっている。電解水生成装置2は、電解槽7の陽極室13から導水路18が延設され、陽極室13で生成した電解酸性水Cを取り出すことができるようになっている。
【0021】
前記タンク3は、その内部に電解アルカリ性水を貯える貯留域4が形成され、貯留域4の下部4bと電解水生成装置2の陰極室11を導水路15で連通すると共に、貯留域上部4aに上部用取出路5の流入口5aを開口し、貯留域下部4bに下部用取出路6の流入口6aを開口してある。陰極室11で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bは、導水路15を介してタンク3へ供給されて貯留域4に一旦貯えられる。貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Bは、その一部が貯留域上部4aから上部用取出路5を介してタンク外部へ取り出され、残部が貯留域下部4bから下部用取出路6を介してタンク外部へ取り出される。取出路5,6の各々は、取り出し量を調節する開閉弁16,17 が設けられ、タンク貯留域4の上部4a及び下部4bから取り出す流量の割合を調節できるようにしてある。タンク3の貯留域4の大きさは、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水Bの流量に滞留時間を乗じて得た容量より大きくし、所定の滞留時間(例えば、5分間)を確保してある。
【0022】
前記タンク3の貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Bは、貯留域上部4aにコロイド状水素が集まって位置し、貯留域下部4bへ向かって行く程にコロイド状水素が少なくなって、貯留域下部4bではコロイド状水素が微少又は皆無となる。なお、貯留域上部4a及び貯留域下部4bの各範囲は、電解水生成装置2のコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bを生成する能力やタンク3の大きさにより異なるが、例えば、貯留域4の直径が70〜100mmで貯留域4の高さが400〜500mmの場合には、貯留域上部4aは水面4cから水深が20〜40mmまでの範囲であり、貯留域下部4bは底面4dより20〜40mm上方の位置から底面4dまでの範囲となる。
【0023】
前記タンク3の上部用取出路5は、その流入口5aを所定高さ位置に固定する場合と、タンク貯留域4の水面4cが昇降するのと連動して流入口5aを昇降させるようにする場合とがある。流入口5aを昇降させる場合には、図示は省略したが、例えば、流入口側を可撓性管で形成すると共に昇降自在な流入口5a付近にフロートを取着することで、昇降する水面4c下に流入口5aを常に位置して、流入口5aへ電解アルカリ性水を流入させることができる状態にする。このように、上部用取出路5の流入口5aの位置をタンク貯留域4の水面4cと連動して降下させるように構成したときには、開閉弁16,17を調節して電解アルカリ性水Ba,Bbを一定の割合で混合してORPを一定に保持しつつ使用することが可能となり、貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Ba,Bbを多量に使用できるようになる。
【0024】
次に、前記電解アルカリ性水の取出し装置1を用いた電解アルカリ性水の取出し方法を説明する。この取り出し方法は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるようにするためのものであり、電解水生成装置2で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bをタンク3に一旦貯え、貯えた貯留域4の上部4aにコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水を自然に集めて位置させると共に、その下部4bにコロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無の電解アルカリ性水を位置させて、これら両方の電解アルカリ性水Ba,Bbを取出路5,6で個別的に取り出す。このようにして、タンク貯留域4の上部4aから上部用取出路5で取り出すことによりコロイド状水素の含有量が多くて含有水素量の多い電解アルカリ性水Baが得られ、逆に、タンク貯留域4の下部4aから下部用取出路6で取り出すことによりコロイド状水素の含有量が少ないか又は皆無である含有水素量の少ない電解アルカリ性水Bbが得られる。なお、タンク貯留域4から電解アルカリ性水Ba,Bbを取り出すには、上部用取出路5及び下部用取出路6の両方で同時に行う場合と、用途に応じて何れか一方のみとする場合がある。
【0025】
前記上部用取出路5で取り出した電解アルカリ性水Baは、コロイド状水素の含有量が多いことから含有水素量が多くてORPの低いものとなり、逆に、下部用取出路6で取り出した電解アルカリ性水Bbは、コロイド状水素の含有量が少なくか又は皆無であるため、上部用取出路5で取り出したものに比べ含有水素量が少なくてORPの高いものとなる。一例として、上部用取出路5で取り出した電解アルカリ性水Baは、pH10.1〜10.2で且つORPは−730〜−700mVであるに対して、下部用取出路6で取り出した電解アルカリ性水Bbは、pH10.1〜10.2で且つORPは0〜+40mVである。
【0026】
(第2の実施の形態)
図2は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第2の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置21が前記第1の実施の形態に係る取出し装置1(図1参照)と大きく相違するところは、タンクとして一次タンク3と二次タンク23を備え、一次タンク3の貯留域上部4aに取出路5を介して二次タンク23を接続した点である。この相違点以外の構成は、前記取出し装置1と実質的に同一であり、同一の符号は同一の構成部材等を示している。
【0027】
前記二次タンク23は、一次タンク3の貯留域上部4aに集まっているコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水Baを取出路5で導いて、内部の貯留域に貯えるようになっている。二次タンク23は、その貯留域下部又は底部から開閉弁26付きの取出路25が延設され、コロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水Baを任意の時間帯に取り出せるようにしてある。
【0028】
(第3の実施の形態)
図3は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第3の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置31が前記第1の実施の形態に係る取出し装置1(図1参照)と大きく相違するところは、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンク33の構造である。この相違点以外の構成は、前記取出し装置1と実質的に同一であり、同一の符号は同一の構成部材等を示している。
【0029】
図1に示す前記第1の実施の形態のタンク3の貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Bの全て又は多くについて含有水素量を一定に保持しつつ使用できるようにするためには、前述の如く上部用取出路5の流入口5aの位置をタンク貯留域4の水面4cと連動して昇降させるように構成すると共に、二つの開閉弁16,17の開度を調節する必要があるため、不便なときがある。そこで、本実施の形態は、タンク33の貯留域33aに貯えた電解アルカリ性水を取り出すときに、含有水素量の変動する周期を短くできるようにしようとするものである。
【0030】
前記タンク33は、出入路34及び出入路34に連通する複数の貯留室35を備え、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を出入路34を介して複数の貯留室35の各々へ順次分配し、複数の貯留室35に貯えた電解アルカリ性水を出入路34を介して貯留室の各々から順次取り出しできるようにしてある。本実施の形態のタンク33は、その内部に、上下方向へ延びる出入路34及び上下方向に沿って設けて該出入路34に連通する複数の貯留室35を備え、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を出入路34を介して下方の貯留室35から上方の貯留室35へ順次分配できるようにすると共に、複数の貯留室35に貯た電解アルカリ性水を出入路34を介して上方の貯留室35から下方の貯留室35へ順次取り出しできるようにしてある。タンク33は、電解水生成装置2から延設した導水路15の流出口15bを出入路34の下部に通じるようにして開口して、電解水生成装置2の陰極室11で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bを出入路34の下部へ導けるようにすると共に、タンク下部又はタンク底部に通じるようにして開閉弁39付きの取出路38の流入口38aを開口して、複数の貯留室35に貯えた電解アルカリ性水をタンク外部へ取り出せるようにしてある。
【0031】
前記タンク33は、例えば上下の貯留室35,35を出入路34から離れる程に上り傾斜する仕切板36で区画して、上り傾斜する各貯留室35の貯留部の上部35aとタンク外部とを通気管37で連通し、各貯留室35の貯留部の下部35bを介して出入路34から各貯留部内部の全体に電解アルカリ性水Bを出し入れできるようにしてある。傾斜する仕切板36は、上方に位置する貯留室35の底面を形成し、下方に位置する貯留室35の天井面を形成する。通気管37は、各貯留室35へ電解アルカリ性水を出し入れするときに、電解アルカリ性水と置換する空気をタンク外部との間で出し入れするためのものである。通気管37は、給排気口37a−1を開口した集合管37aと、集合管37aと各貯留室35の上部35aとを連通する分岐管37bとからなる。各分岐管37bは、逆V字状等のトラップを形成して、各貯留室35の上部35aから電解アルカリ性水Baが抜けでないようにしてある。なお、通気管37は、その一部又は全部をタンク33の本体内部に設け、給排気口37a−1をタンク33の外部に連通させることもある。
【0032】
前記タンク33は、前記通気管37を省略して、図4に示す如く、傾斜する各仕切板36の上端側に空気抜き弁32を設けることも可能である。この空気抜き32は、隣接する上下の貯留室35,35を連通するものであって、下方の貯留室35へ電解アルカリ性水Bが浸入するときに加圧される空気を上方の貯留室35へ逃がすように開弁し、下方の貯留室35が満水となって上方の貯留室35に対する電解アルカリ性水Bの浸入が開始するときに閉弁するものである。空気抜き32は、この開弁及び閉弁が自動的に行われるようになっている。
【0033】
本実施の形態に係る取出し装置31は、電解水生成装置2の陰極室11からコロイド状水素の含有量の多い電解アルカリ性水Bが導水路15を介してタンク33ヘ供給されると、タンク33の出入路34を介して各貯留室35へ電解アルカリ性水Bを順次分配して各貯留室35に貯える。電解アルカリ性水Bを満水状態に貯えた各貯留室35は、上り傾斜した貯留部の上部35aに、コロイド状水素の含有量が多くて含有水素量の多い電解アルカリ性水Baが自然に集まって位置し、各貯留室35の貯留部の下部35bに、コロイド状水素の含有量の少なく又は皆無で含有水素量の少ない電解アルカリ性水Bbが集まって位置する。貯えた電解アルカリ性水は、取出路38の開閉弁39を開くことで、上方の貯留室35から下方の貯留室35へ向かって、順次取り出すことができる。このように満水状態の各貯留室35から出入路34及び取出路38を介してタンク外部へ取り出される電解アルカリ性水は、取り出す貯留室35が変わる毎に電解アルカリ性水BbとBaとが入れ代わって含有水素量が変動するが、複数の貯留室35のない貯留室が単一のタンクに比べて、含有水素量の変動する周期を短くできるので、還元力の比較的安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0034】
(第4の実施の形態)
図5は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第4の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置41が前記第1の実施の形態に係る取出し装置1(図1参照)と大きく相違するところは、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンク43の構造である。この相違点以外の構成は、前記取出し装置1と実質的に同一であり、同一の符号は同一の構成部材等を示している。
【0035】
前記タンク43は、内部の貯留域43aを攪拌するコロイド状水素分散用攪拌機45と、貯留域43aの下部又は底部から電解アルカリ性水Bを取り出す開閉弁47付きの取出路46を備えている。攪拌機45は、モータ45aで回転する回転軸45bの先端に、攪拌羽根45cを取着した回転羽根式等が選択される。
【0036】
本実施の形態に係る取出し装置41は、電解水生成装置2の陰極室11から導水路15を介して供給される電解アルカリ性水Bをタンク43に貯え、タンク43に貯えられている電解アルカリ性水Bを攪拌機46で攪拌して、電解アルカリ性水中のコロイド状水素をタンク貯留域43aの全体に分散させるので、含有水素量の安定した電解アルカリ性水Bをタンク43から取出路46を介して取り出して、還元力の安定した電解アルカリ性水Bを供給することができる
【0037】
(第5の実施の形態)
図6は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法を実施するための取出し装置の第5の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置51は、電解水生成装置2の陰極室11で生成されたコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を貯える一次タンク53と、一次タンク53に貯えた電解アルカリ性水を取り出すポンプ56付きの取出路55と、ポンプ56で圧送される電解アルカリ性水を貯える二次タンク57を備えている。二次タンク57は、その内部の貯留域57aの下部又は底部から電解アルカリ性水Bbを取り出すことができるように、開閉弁59付きの取出路58を備えている。なお、電解水生成装置2は、前記第1の実施の形態のものと実質的に同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0038】
上記ポンプ56は、電解アルカリ性水を加圧することで、電解アルカリ性水に含有しているコロイド状水素を除去するものであり、コロイド状水素を除去するに十分な加圧力が得られる渦巻ポンプ又は歯車ポンプ等が用いられる。なお、ポンプ56で圧送される電解アルカリ性水をそのまま使用するときには、二次タンク57は省略される。
【0039】
本実施の形態に係る取出し装置51を用いることにより、電解水生成装置2で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をポンプ56で圧送することで、コロイド状水素を除去してコロイド状水素の無い含有水素量の安定した電解アルカリ性水Bbを得ることができ、還元力の安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるので、各種用途に求められる還元力に応じた電解アルカリ性水を供給することができる。
【0041】
請求項2記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法は、コロイド状水素の無い含有水素量の安定した電解アルカリ性水を得ることができ、還元力の安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0042】
請求項3記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるので、各種用途に求められる還元力に応じた電解アルカリ性水を供給することができる。
【0043】
請求項4記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、二次タンクに含有水素量の多い電解アルカリ性水を貯えるので、還元力の高い電解アルカリ性水を供給することができる。
【0044】
請求項5記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、タンクから電解アルカリ性水を取り出すとき、複数の貯留室がないタンクに比べて含有水素量の変動する周期を短くできるので、還元力の比較的安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0045】
請求項6記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、含有水素量の安定した電解アルカリ性水を取り出すことができるので、還元力の安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置の第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第2の実施の形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第3の実施の形態を示す概略構成図である。
【図4】第3の実施の形態におけるタンクの別態様を示す部分破断した構成図である。
【図5】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第4の実施の形態を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法を実施するための取出し装置の第5の実施の形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2…電解水生成装置、3(33,43)…タンク、4…タンクの貯留域、4a…上部、4b…下部、5(6,46)…取出路、23…二次タンク、34…出入路、35…貯留室、45…攪拌機,56…ポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置から電解アルカリ性水を取り出す取出し方法及び取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電解水生成装置の陰極室において電気分解により発生した水素は、あるものは気泡として放出され、あるものは溶存水素として液中に残り、また、電解電流を高くした場合には、その一部がコロイド状になって液中に多量に残る。陰極室で生成した電解アルカリ性水は、電気分解で発生した水素が溶液中に溶け込むことで溶存水素を含有し、この溶存水素が還元性を示す要因となっている。電解アルカリ性水は、溶存水素及びコロイド状水素として水中に含有するの水素の総量(以下、「含有水素量」という)が多ければ還元力が高くなるので、高い還元力が求められる反応に使用するときには、より含有水素量の多いことが求められ、逆に、低い還元力が求められるときには、含有水素量を少なくする必要がある。なお、生成直後の電解アルカリ性水を使用する場合には、この含有水素量の中に、気泡として存在する水素を含ませることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、発明者らは、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出せることができるように、幾多の試験を繰り返した結果、次の事項を知得して本発明に至った。すなわち、電解電流を高くした場合に液中に残るコロイド状水素は、タンクに貯留したときに電解アルカリ性水の上部に集まって位置し、また、希釈によってコロイド状のない通常の溶存水素の形態に容易に変えるとができる。更に、コロイド状の水素は、ポンプで加圧することで除去できる。
【0004】
本発明は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出す等ができる電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、電解水生成装置で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をタンクに貯え、貯えた貯留域の上部にコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水を位置させると共に、その下部にコロイド状水素の含有量が上部に位置するものに比べて少ないか又は皆無の電解アルカリ性水を位置させて、上部及び/又は下部の電解アルカリ性水を個別的に取り出すことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し方法である。
【0006】
請求項1記載の本発明にあっては、タンクの貯留域の上部から電解アルカリ性水を取り出すことによりコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水が得られ、タンクの貯留域の下部から電解アルカリ性水を取り出すことによりコロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無の電解アルカリ性水が得られる。タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量が多いために含有水素量の多いものとなり、逆に、タンクの貯留域の下部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無のものとなるため、タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水に比べ含有水素量の少ないものとなる。
【0007】
コロイド状水素の残留を無くして含有水素量の安定した電解アルカリ性水を得るために請求項2記載の本発明が採用した手段は、電解水生成装置で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をポンプで圧送することで、コロイド状水素を除去することを特徴とする電解アルカリ性水の取出し方法である。
【0008】
請求項2記載の本発明にあっては、電解アルカリ性水をポンプで加圧することで、コロイド状水素が除去されるので、コロイド状水素が非常に少ないか又は皆無である含有水素量の安定した電解アルカリ性水を圧送できる。
【0009】
含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクと、該タンクの貯留域の上部及び下部の各々から電解アルカリ性水を個別的に取り出す取出路と備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0010】
請求項3記載の本発明にあっては、タンクの貯留域の上部から電解アルカリ性水を取出路で取り出すことによりコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水が得られ、タンクの貯留域の下部から電解アルカリ性水を取出路で取り出すことによりコロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無である電解アルカリ性水が得られる。タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量が多いために含有水素量の多いものとなり、逆に、タンクの貯留域の下部から取り出した電解アルカリ性水は、コロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無となるために、タンクの貯留域の上部から取り出した電解アルカリ性水に比べ含有水素量の少ないものとなる。
【0011】
含有水素量の多い電解アルカリ性水を貯えるために請求項4記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯える一次タンクと、該一次タンクの貯留域の上部に取出路を介して接続して、該一次タンクから供給される電解アルカリ性水を貯える二次タンクを備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0012】
請求項4記載の本発明にあっては、一次タンクの貯留域の上部にコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水が集まって位置し、この貯留域の上部に集まったコロイド状水素の含有量の多い電解アルカリ性水を取出路で取り出して二次タンクに貯留することで、二次タンクに含有水素量の多い電解アルカリ性水を貯えることができる。
【0013】
タンクから電解アルカリ性水を取り出すときの含有水素量の変動する周期を短くするために請求項5記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクを備え、該タンクに、出入路及び該出入路に連通する複数の貯留室を備え、前記電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を該出入路を介して複数の貯留室の各々へ順次分配し、複数の貯留室に貯えた電解アルカリ性水を該出入路を介して貯留室の各々から順次取り出しできることを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0014】
請求項5記載の本発明にあっては、電解水生成装置からコロイド状水素の含有量の多い電解アルカリ性水をタンクヘ供給すると、タンクの出入路を介して各貯留室へ電解アルカリ性水を順次分配し、供給した後に各貯留室の電解アルカリ性水を出入路を介して順次取り出すことができる。各貯留室に貯えた電解アルカリ性水は、各貯留室の上部にコロイド状水素を多量に含有する含有水素量の多いものが集まって位置し、各貯留室の下部にコロイド状水素の含有量が少なく又は皆無である含有水素量の少ないものが集まって位置する。そのため、各貯留室からタンク外部へ取り出す電解アルカリ性水は、取り出す貯留室が変わる毎に含有水素量が変動するが、貯留室が一個しかないタンクに比べて、その変動する周期を短くできる。
【0015】
なお、前記請求項5記載の本発明を次のように変更することもある。すなわち、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクを備え、該タンクに、上下方向へ延びる出入路及び上下方向に沿って設けて該出入路に連通する複数の貯留室を備え、前記電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を該出入路を介して下方の貯留室から上方の貯留室へ順次分配し、複数の貯留室に貯えた電解アルカリ性水を該出入路を介して上方の貯留室から下方の貯留室へ順次取り出しできる電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0016】
含有水素量の安定した電解アルカリ性水を取り出すことができるようにするために請求項6記載の本発明が採用した手段は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクと、該タンクの貯留域を攪拌するコロイド状水素分散用攪拌機と、該タンクから電解アルカリ性水を取り出す取出路を備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置である。
【0017】
請求項6記載の本発明にあっては、電解水生成装置から供給されてタンクに貯えた電解アルカリ性水をコロイド状水素分散用攪拌機で攪拌して、貯えられている電解アルカリ性水の全体にコロイド状水素を分散するので、含有水素量の安定した電解アルカリ性水をタンクから取り出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置の第1の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態の電解アルカリ性水の取出し装置1は、コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置2と、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水Bを貯えるタンク3と、このタンク3の貯留域4の上部4a及び下部4bの各々から電解アルカリ性水を個別的に取り出す取出路5,6を備えている。
【0020】
前記電解水生成装置2は、電解槽7、電導水の供給装置8及び制御部(図示略)を備えている。電解槽7は、イオン透過性隔膜9で分域して陰電極10を挿入した陰極室11と陽電極12を挿入した陽極室13とからなり、両電極10,12間に直流電圧を印加して、供給装置8から陰陽両室11,13へ供給した電導水Aを電気分解するものである。両電極10,12間に印加する直流電圧は、制御部を介して適宜調節することができ、陰極室11で生成してタンク3へ供給する電解アルカリ性水Bにコロイド状水素を含有させて所定のpHおよびORP(酸化還元電位)になるように設定される。上記供給装置8は、電導水Aの電気伝導度をほぼ一定に保持しつつ設定した流量で電解槽7へ供給して、陰極室11で生成する電解アルカリ性水BのpHおよびORPを安定させるようになっている。電解水生成装置2は、電解槽7の陽極室13から導水路18が延設され、陽極室13で生成した電解酸性水Cを取り出すことができるようになっている。
【0021】
前記タンク3は、その内部に電解アルカリ性水を貯える貯留域4が形成され、貯留域4の下部4bと電解水生成装置2の陰極室11を導水路15で連通すると共に、貯留域上部4aに上部用取出路5の流入口5aを開口し、貯留域下部4bに下部用取出路6の流入口6aを開口してある。陰極室11で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bは、導水路15を介してタンク3へ供給されて貯留域4に一旦貯えられる。貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Bは、その一部が貯留域上部4aから上部用取出路5を介してタンク外部へ取り出され、残部が貯留域下部4bから下部用取出路6を介してタンク外部へ取り出される。取出路5,6の各々は、取り出し量を調節する開閉弁16,17 が設けられ、タンク貯留域4の上部4a及び下部4bから取り出す流量の割合を調節できるようにしてある。タンク3の貯留域4の大きさは、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水Bの流量に滞留時間を乗じて得た容量より大きくし、所定の滞留時間(例えば、5分間)を確保してある。
【0022】
前記タンク3の貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Bは、貯留域上部4aにコロイド状水素が集まって位置し、貯留域下部4bへ向かって行く程にコロイド状水素が少なくなって、貯留域下部4bではコロイド状水素が微少又は皆無となる。なお、貯留域上部4a及び貯留域下部4bの各範囲は、電解水生成装置2のコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bを生成する能力やタンク3の大きさにより異なるが、例えば、貯留域4の直径が70〜100mmで貯留域4の高さが400〜500mmの場合には、貯留域上部4aは水面4cから水深が20〜40mmまでの範囲であり、貯留域下部4bは底面4dより20〜40mm上方の位置から底面4dまでの範囲となる。
【0023】
前記タンク3の上部用取出路5は、その流入口5aを所定高さ位置に固定する場合と、タンク貯留域4の水面4cが昇降するのと連動して流入口5aを昇降させるようにする場合とがある。流入口5aを昇降させる場合には、図示は省略したが、例えば、流入口側を可撓性管で形成すると共に昇降自在な流入口5a付近にフロートを取着することで、昇降する水面4c下に流入口5aを常に位置して、流入口5aへ電解アルカリ性水を流入させることができる状態にする。このように、上部用取出路5の流入口5aの位置をタンク貯留域4の水面4cと連動して降下させるように構成したときには、開閉弁16,17を調節して電解アルカリ性水Ba,Bbを一定の割合で混合してORPを一定に保持しつつ使用することが可能となり、貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Ba,Bbを多量に使用できるようになる。
【0024】
次に、前記電解アルカリ性水の取出し装置1を用いた電解アルカリ性水の取出し方法を説明する。この取り出し方法は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるようにするためのものであり、電解水生成装置2で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bをタンク3に一旦貯え、貯えた貯留域4の上部4aにコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水を自然に集めて位置させると共に、その下部4bにコロイド状水素の含有量の少ないか又は皆無の電解アルカリ性水を位置させて、これら両方の電解アルカリ性水Ba,Bbを取出路5,6で個別的に取り出す。このようにして、タンク貯留域4の上部4aから上部用取出路5で取り出すことによりコロイド状水素の含有量が多くて含有水素量の多い電解アルカリ性水Baが得られ、逆に、タンク貯留域4の下部4aから下部用取出路6で取り出すことによりコロイド状水素の含有量が少ないか又は皆無である含有水素量の少ない電解アルカリ性水Bbが得られる。なお、タンク貯留域4から電解アルカリ性水Ba,Bbを取り出すには、上部用取出路5及び下部用取出路6の両方で同時に行う場合と、用途に応じて何れか一方のみとする場合がある。
【0025】
前記上部用取出路5で取り出した電解アルカリ性水Baは、コロイド状水素の含有量が多いことから含有水素量が多くてORPの低いものとなり、逆に、下部用取出路6で取り出した電解アルカリ性水Bbは、コロイド状水素の含有量が少なくか又は皆無であるため、上部用取出路5で取り出したものに比べ含有水素量が少なくてORPの高いものとなる。一例として、上部用取出路5で取り出した電解アルカリ性水Baは、pH10.1〜10.2で且つORPは−730〜−700mVであるに対して、下部用取出路6で取り出した電解アルカリ性水Bbは、pH10.1〜10.2で且つORPは0〜+40mVである。
【0026】
(第2の実施の形態)
図2は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第2の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置21が前記第1の実施の形態に係る取出し装置1(図1参照)と大きく相違するところは、タンクとして一次タンク3と二次タンク23を備え、一次タンク3の貯留域上部4aに取出路5を介して二次タンク23を接続した点である。この相違点以外の構成は、前記取出し装置1と実質的に同一であり、同一の符号は同一の構成部材等を示している。
【0027】
前記二次タンク23は、一次タンク3の貯留域上部4aに集まっているコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水Baを取出路5で導いて、内部の貯留域に貯えるようになっている。二次タンク23は、その貯留域下部又は底部から開閉弁26付きの取出路25が延設され、コロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水Baを任意の時間帯に取り出せるようにしてある。
【0028】
(第3の実施の形態)
図3は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第3の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置31が前記第1の実施の形態に係る取出し装置1(図1参照)と大きく相違するところは、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンク33の構造である。この相違点以外の構成は、前記取出し装置1と実質的に同一であり、同一の符号は同一の構成部材等を示している。
【0029】
図1に示す前記第1の実施の形態のタンク3の貯留域4に貯えた電解アルカリ性水Bの全て又は多くについて含有水素量を一定に保持しつつ使用できるようにするためには、前述の如く上部用取出路5の流入口5aの位置をタンク貯留域4の水面4cと連動して昇降させるように構成すると共に、二つの開閉弁16,17の開度を調節する必要があるため、不便なときがある。そこで、本実施の形態は、タンク33の貯留域33aに貯えた電解アルカリ性水を取り出すときに、含有水素量の変動する周期を短くできるようにしようとするものである。
【0030】
前記タンク33は、出入路34及び出入路34に連通する複数の貯留室35を備え、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を出入路34を介して複数の貯留室35の各々へ順次分配し、複数の貯留室35に貯えた電解アルカリ性水を出入路34を介して貯留室の各々から順次取り出しできるようにしてある。本実施の形態のタンク33は、その内部に、上下方向へ延びる出入路34及び上下方向に沿って設けて該出入路34に連通する複数の貯留室35を備え、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を出入路34を介して下方の貯留室35から上方の貯留室35へ順次分配できるようにすると共に、複数の貯留室35に貯た電解アルカリ性水を出入路34を介して上方の貯留室35から下方の貯留室35へ順次取り出しできるようにしてある。タンク33は、電解水生成装置2から延設した導水路15の流出口15bを出入路34の下部に通じるようにして開口して、電解水生成装置2の陰極室11で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水Bを出入路34の下部へ導けるようにすると共に、タンク下部又はタンク底部に通じるようにして開閉弁39付きの取出路38の流入口38aを開口して、複数の貯留室35に貯えた電解アルカリ性水をタンク外部へ取り出せるようにしてある。
【0031】
前記タンク33は、例えば上下の貯留室35,35を出入路34から離れる程に上り傾斜する仕切板36で区画して、上り傾斜する各貯留室35の貯留部の上部35aとタンク外部とを通気管37で連通し、各貯留室35の貯留部の下部35bを介して出入路34から各貯留部内部の全体に電解アルカリ性水Bを出し入れできるようにしてある。傾斜する仕切板36は、上方に位置する貯留室35の底面を形成し、下方に位置する貯留室35の天井面を形成する。通気管37は、各貯留室35へ電解アルカリ性水を出し入れするときに、電解アルカリ性水と置換する空気をタンク外部との間で出し入れするためのものである。通気管37は、給排気口37a−1を開口した集合管37aと、集合管37aと各貯留室35の上部35aとを連通する分岐管37bとからなる。各分岐管37bは、逆V字状等のトラップを形成して、各貯留室35の上部35aから電解アルカリ性水Baが抜けでないようにしてある。なお、通気管37は、その一部又は全部をタンク33の本体内部に設け、給排気口37a−1をタンク33の外部に連通させることもある。
【0032】
前記タンク33は、前記通気管37を省略して、図4に示す如く、傾斜する各仕切板36の上端側に空気抜き弁32を設けることも可能である。この空気抜き32は、隣接する上下の貯留室35,35を連通するものであって、下方の貯留室35へ電解アルカリ性水Bが浸入するときに加圧される空気を上方の貯留室35へ逃がすように開弁し、下方の貯留室35が満水となって上方の貯留室35に対する電解アルカリ性水Bの浸入が開始するときに閉弁するものである。空気抜き32は、この開弁及び閉弁が自動的に行われるようになっている。
【0033】
本実施の形態に係る取出し装置31は、電解水生成装置2の陰極室11からコロイド状水素の含有量の多い電解アルカリ性水Bが導水路15を介してタンク33ヘ供給されると、タンク33の出入路34を介して各貯留室35へ電解アルカリ性水Bを順次分配して各貯留室35に貯える。電解アルカリ性水Bを満水状態に貯えた各貯留室35は、上り傾斜した貯留部の上部35aに、コロイド状水素の含有量が多くて含有水素量の多い電解アルカリ性水Baが自然に集まって位置し、各貯留室35の貯留部の下部35bに、コロイド状水素の含有量の少なく又は皆無で含有水素量の少ない電解アルカリ性水Bbが集まって位置する。貯えた電解アルカリ性水は、取出路38の開閉弁39を開くことで、上方の貯留室35から下方の貯留室35へ向かって、順次取り出すことができる。このように満水状態の各貯留室35から出入路34及び取出路38を介してタンク外部へ取り出される電解アルカリ性水は、取り出す貯留室35が変わる毎に電解アルカリ性水BbとBaとが入れ代わって含有水素量が変動するが、複数の貯留室35のない貯留室が単一のタンクに比べて、含有水素量の変動する周期を短くできるので、還元力の比較的安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0034】
(第4の実施の形態)
図5は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第4の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置41が前記第1の実施の形態に係る取出し装置1(図1参照)と大きく相違するところは、電解水生成装置2から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンク43の構造である。この相違点以外の構成は、前記取出し装置1と実質的に同一であり、同一の符号は同一の構成部材等を示している。
【0035】
前記タンク43は、内部の貯留域43aを攪拌するコロイド状水素分散用攪拌機45と、貯留域43aの下部又は底部から電解アルカリ性水Bを取り出す開閉弁47付きの取出路46を備えている。攪拌機45は、モータ45aで回転する回転軸45bの先端に、攪拌羽根45cを取着した回転羽根式等が選択される。
【0036】
本実施の形態に係る取出し装置41は、電解水生成装置2の陰極室11から導水路15を介して供給される電解アルカリ性水Bをタンク43に貯え、タンク43に貯えられている電解アルカリ性水Bを攪拌機46で攪拌して、電解アルカリ性水中のコロイド状水素をタンク貯留域43aの全体に分散させるので、含有水素量の安定した電解アルカリ性水Bをタンク43から取出路46を介して取り出して、還元力の安定した電解アルカリ性水Bを供給することができる
【0037】
(第5の実施の形態)
図6は本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法を実施するための取出し装置の第5の実施の形態を示す概略構成図である。本実施の形態に係る取出し装置51は、電解水生成装置2の陰極室11で生成されたコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を貯える一次タンク53と、一次タンク53に貯えた電解アルカリ性水を取り出すポンプ56付きの取出路55と、ポンプ56で圧送される電解アルカリ性水を貯える二次タンク57を備えている。二次タンク57は、その内部の貯留域57aの下部又は底部から電解アルカリ性水Bbを取り出すことができるように、開閉弁59付きの取出路58を備えている。なお、電解水生成装置2は、前記第1の実施の形態のものと実質的に同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0038】
上記ポンプ56は、電解アルカリ性水を加圧することで、電解アルカリ性水に含有しているコロイド状水素を除去するものであり、コロイド状水素を除去するに十分な加圧力が得られる渦巻ポンプ又は歯車ポンプ等が用いられる。なお、ポンプ56で圧送される電解アルカリ性水をそのまま使用するときには、二次タンク57は省略される。
【0039】
本実施の形態に係る取出し装置51を用いることにより、電解水生成装置2で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をポンプ56で圧送することで、コロイド状水素を除去してコロイド状水素の無い含有水素量の安定した電解アルカリ性水Bbを得ることができ、還元力の安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるので、各種用途に求められる還元力に応じた電解アルカリ性水を供給することができる。
【0041】
請求項2記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法は、コロイド状水素の無い含有水素量の安定した電解アルカリ性水を得ることができ、還元力の安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0042】
請求項3記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、含有水素量の多い又は少ない電解アルカリ性水を選択的に取り出すことができるので、各種用途に求められる還元力に応じた電解アルカリ性水を供給することができる。
【0043】
請求項4記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、二次タンクに含有水素量の多い電解アルカリ性水を貯えるので、還元力の高い電解アルカリ性水を供給することができる。
【0044】
請求項5記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、タンクから電解アルカリ性水を取り出すとき、複数の貯留室がないタンクに比べて含有水素量の変動する周期を短くできるので、還元力の比較的安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【0045】
請求項6記載の本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置は、含有水素量の安定した電解アルカリ性水を取り出すことができるので、還元力の安定した電解アルカリ性水を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法及び取出し装置の第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第2の実施の形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第3の実施の形態を示す概略構成図である。
【図4】第3の実施の形態におけるタンクの別態様を示す部分破断した構成図である。
【図5】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し装置の第4の実施の形態を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る電解アルカリ性水の取出し方法を実施するための取出し装置の第5の実施の形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2…電解水生成装置、3(33,43)…タンク、4…タンクの貯留域、4a…上部、4b…下部、5(6,46)…取出路、23…二次タンク、34…出入路、35…貯留室、45…攪拌機,56…ポンプ
Claims (6)
- 電解水生成装置で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をタンクに貯え、貯えた貯留域の上部にコロイド状水素の含有量が多い電解アルカリ性水を位置させると共に、その下部にコロイド状水素の含有量が上部に位置するものに比べて少ないか又は皆無の電解アルカリ性水を位置させて、上部及び/又は下部の電解アルカリ性水を個別的に取り出すことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し方法。
- 電解水生成装置で生成したコロイド状水素を含有する電解アルカリ性水をポンプで圧送することで、コロイド状水素を除去することを特徴とする電解アルカリ性水の取出し方法。
- コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクと、該タンクの貯留域の上部及び下部の各々から電解アルカリ性水を個別的に取り出す取出路と備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置。
- コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯える一次タンクと、該一次タンクの貯留域の上部に取出路を介して接続して、該一次タンクから供給される電解アルカリ性水を貯える二次タンクを備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置。
- コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクを備え、該タンクに、出入路及び該出入路に連通する複数の貯留室を備え、前記電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を該出入路を介して複数の貯留室の各々へ順次分配し、複数の貯留室に貯えた電解アルカリ性水を該出入路を介して貯留室の各々から順次取り出しできることを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置。
- コロイド状水素を含有する電解アルカリ性水を生成する電解水生成装置と、該電解水生成装置から供給される電解アルカリ性水を貯えるタンクと、該タンクの貯留域を攪拌するコロイド状水素分散用攪拌機と、該タンクから電解アルカリ性水を取り出す取出路を備えたことを特徴とする電解アルカリ性水の取出し装置。
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