JP3970586B2 - 加工食品用異物除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加工食品(乾燥野菜,乾燥海藻,焼き菓子等)中に混入した異物(人毛,糸くず,わらくず,紙片,プラスチック片等)を除去する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
加工食品が製造される際に、その加工食品内に異物が混入することがある。例えば、その種々の工程のうちに糸くずや作業員の人毛等が混入する場合があり得る。また、加工野菜を製造するための野菜を収穫する際に、その野菜にわらくずやプラスチック片等が混入する場合があり得る。
【0003】
このため、加工食品の最終加工が終わって袋詰めされる直前等において、作業員の手によって異物の除去が行われている。すなわち、作業員が目視によって異物の存在の有無を検査し、異物が発見された際にはそれを作業員がピンセット等で取り除いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような作業員による異物の除去には、大変な手間がかかる。
そこで、本発明は、加工食品から容易に異物を除去することができる装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、通気性を有さない底部を有しほぼ閉じた空間を形成し被処理物である加工食品が収容される収容部と、前記収容部内において前記底部よりも上側から下方に延びる管状をなし、前記収容部内に前記底部に向かって気体を噴出して前記被処理物を攪拌する気体噴出部と、前記収容部のうちの上方部分に形成され、前記収容部内の気体を排出する気体排出部とを有する、加工食品用異物除去装置である。
【0006】
この発明の加工食品異物除去装置では、収容部内に被処理物(加工食品)が収容された状態で、気体噴出部から収容部内に気体が噴出される。これによって、被処理物が攪拌される。また、収容部内には気体排出部へと向かう気体の流れが生ずる。
このため、被処理物内に混入していた異物(重量が比較的小さいもの)が舞い上がり、気体排出部から気体とともに異物が排出されていく。
このようにして、被処理物(加工食品)から異物が容易に除去される。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の加工食品用異物除去装置であって、前記収容部に、前記被処理物を当該収容部内に流入させ当該収容部内を移動させ当該収容部から流出させる搬送機能が付加されている、加工食品用異物除去装置である。
【0008】
「前記収容部に、……搬送機能が付加されている」とは、収容部(又は収容部の一部)自身が搬送機能を有している場合と、収容部内に搬送装置が設けられている場合と両方がある。
【0009】
この発明の加工食品異物除去装置では、請求項1に係る発明の加工食品異物除去装置の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、収容部に被処理物を搬送する機能が付加されているため、被処理物が順次収容部内に流入し、その被処理物が収容部内を移動しつつ、その被処理物について順次上述のようにして異物の除去がされ、その処理後の被処理物が収容部から順次流出していく。
このようにして、この発明の加工食品異物除去装置では、大量の被処理物について能率的に異物の除去が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この加工食品用異物除去装置(以下、単に異物除去装置ともいう)は、収容部本体20,コンベア30,チャンバ50を有している。
【0011】
図2及び図3に示すように、収容部本体20は、左右一対の側壁部22並びに前壁部24及び後壁部23を有している。一対の側壁部22,前壁部24,後壁部23は、連続して形成されている。収容部本体20は、上方及び下方に開口部25,26を有している。
コンベア30は、底部36及び左右一対の側壁部32を有している。
チャンバ50(その下面56)は、収容部本体20の上方の開口部25を塞ぐように配設されている。
【0012】
コンベア30は、振動コンベアである。すなわち、コンベア30の下方には、ベース41が位置固定的に設けられており、ベース41とコンベア30とは揺動脚42によって連結されている。揺動脚42の下端部はベース41に対して回動可能に連結され、揺動脚42の上端部はコンベア30に対して回動可能に連結されている。そして、揺動脚42が前後方向に非対称的に揺動することによって、コンベア30が前後方向に往復振動し、被処理物Wが前方に徐々に移動される。
【0013】
収容部本体20の各側壁部22とコンベア30の各側壁部33とは、気密状態で連なっている。すなわち、図4に示すように、収容部本体20の各側壁部33の下端部には溝状のコンベア上端部嵌合部27が形成されており、コンベア30の各側壁部33の上端部は、シール材37を介して、コンベア上端部嵌合部27内に収容されている。コンベア30は、収容部本体20に対して相対的に移動可能である。
【0014】
図1及び図2に示すように、コンベア30の後端部は被処理物投入部43とされており、被処理物投入部43は、収容部本体20の後壁部23よりもさらに後方に位置している。被処理物投入部43においては、前方側から後方側に向かうにつれて底部36が徐々に上昇しており、その最後部には後壁部33が形成されている。
コンベア30の前端部は被処理物流出部44とされており、被処理物流出部44は、収容部本体20の前壁部24よりもさらに前方に位置している。被処理物流出部44の最前部に前壁部は形成されてはいない。
【0015】
以上のようにして、図2及び図3に示すように、収容部本体20、コンベア30(被処理物投入部43及び被処理物流出部44を除く)及びチャンバ50(その下面56)によって収容部10が形成され、収容部10によってほぼ閉じた空間が形成されている。
【0016】
図1〜図3に示すように、チャンバ50の上端部にはエア流入管51(その下流端)が接続されており、エア流入管51の上流端にはファン52が接続されている。ファン52によって、高圧の空気が、エア流入管51を経てチャンバ50内に供給される。
【0017】
図2及び図3に示すように、チャンバ50の下面56には多数のエア噴出管55(気体噴出部)が設けられている。すなわち、エア噴出管55は、チャンバ50の幅方向においても長さ方向においても複数設けられている。
エア噴出管55は、収容部10内において、鉛直下方に延びており、コンベア30の底部36の近傍まで至っている。チャンバ50内の高圧の空気はエア噴出管55から噴出される。
【0018】
なお、チャンバ50の内部には、エア圧調整板53が配設されている。これによって、エア流入管51から流入した空気の気圧が均等化され、各エア噴出管55からはほぼ均等に高圧のエアが流出する。
【0019】
図1〜図3に示すように、収容部10(収容部本体20)の左右両側(被処理物Wの進行方向を基準に左右両側)の壁面のうちの上部には、エア排出孔部28(気体排出部)が形成されている。エア排出孔部28は、収容部10(収容部本体20)の長さ方向(被処理物Wの進行方向)に沿って延びている。
【0020】
図1及び図3に示すように、各エア排出孔部28には、エア収束排出部60が接続されている。エア収束排出部60は上流側から下流側に向かうにつれて幅(収容部10の前後方向の長さ)が狭くなり(図1参照)、その下流端にはエア排出管61(その上流端)が接続されている。エア排出管61の下流端はサイクロン65に接続されている。
【0021】
次に、この異物除去装置の作用効果について説明する。
図2等に示すように、コンベア30の被処理物投入部43に被処理物Wが投入され、被処理物Wは、コンベア30によって徐々に前方に移動していく。すなわち、被処理物Wは、収容部10内に流入し、収容部10内を移動して、収容部10から流出する。そして、コンベア30の被処理物流出部44から落下して、回収容器60に回収される。
【0022】
図2及び図3に示すように、上述の作用とともに、ファン52からエア流入管51を経て高圧のチャンバ50に流入し、その高圧の空気は、エア噴出管55から収容部10内に噴出される。
これによって、コンベア30上の被処理物Wは攪拌される(正確には、被処理物Wは、攪拌されつつ、上述のように徐々に前方に移動していく)。また、収容部10内の気圧が高くなり、図1及び図3に示すように、収容部10内からエア排出孔部28を経て、エア収束排出部60→エア排出管61→サイクロン65へ向かう空気の流れが生ずる。
【0023】
このため、被処理物W内に混入していた異物S(重量が比較的小さいもの)が舞い上がり、エア排出孔部28から空気とともに排出されていく。なお、被処理物W(そのうちのほとんど)は、その重量によって、エア排出孔部28までは到達しない。そのように、エア噴出管55から噴出される空気のエア圧が設定されている。
【0024】
その異物Sを含んだ空気は、エア収束排出部60を経てエア排出管61を流れ、サイクロン65に流入する。そして、サイクロン65の下端部から異物Sが流出し、空気はサイクロン65の上部から流出する。
【0025】
以上のようにして、この異物除去装置では、被処理物Wから異物Sを容易に除去することができる。
また、この異物除去装置は、コンベア30によって被処理物Wを移動させつつ異物Sを除去するものであるため、大量の被処理物Wについて順次能率的に異物Sの除去をすることができる。
【0026】
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【0027】
例えば、上記の実施形態では、収容部10内の空気が自身の高い気圧に基づいてエア収束排出部60から排出されていくものであるが、収容部10内の空気を積極的に吸引して排出する機構が設けられていてもよい。
【0028】
また、本発明の異物除去装置はコンベア(30)を有していなくてもよい。その場合は、いわゆるバッチ処理が行われる。すなわち、収容部(10)内に被処理物が収容され、所定の時間の間、高圧の空気が収容部(10)内に噴出されて異物Sの除去が行われ、その後、収容部(10)から被処理物が取り出される。大量の被処理物の処理を行う際は、その作業が繰り返される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の加工食品用異物除去装置を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の加工食品用異物除去装置を示す側断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の加工食品用異物除去装置を示す正断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【符号の説明】
10 収容部
20 収容部本体
28 エア排出孔部(気体排出部)
30 コンベア(搬送機構)
50 チャンバ
55 エア噴出管(気体噴出部)
W 被処理物(加工食品)
S 異物

Claims (2)

  1. 通気性を有さない底部を有しほぼ閉じた空間を形成し被処理物である加工食品が収容される収容部と、
    前記収容部内において前記底部よりも上側から下方に延びる管状をなし、前記収容部内に前記底部に向かって気体を噴出して前記被処理物を攪拌する気体噴出部と、
    前記収容部のうちの上方部分に形成され、前記収容部内の気体を排出する気体排出部と
    を有する、加工食品用異物除去装置。
  2. 請求項1に記載の加工食品用異物除去装置であって、
    前記収容部に、前記被処理物を当該収容部内に流入させ当該収容部内を移動させ当該収容部から流出させる搬送機能が付加されている、
    加工食品用異物除去装置。
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