JP3970205B2 - プロジェクト情報管理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、プロジェクト情報管理装置に関し、特に該プロジェクト情報管理装置が管理する情報に変更が生じた場合に、自動的に情報の変更の詳細を、該プロジェクトに関わっているユーザ又はプロジェクトに関わっていないユーザに通知するプロジェクト情報管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクト業務の円滑な遂行には、メンバー間での情報共有が極めて重要であり、従来のプロジェクト情報管理装置は、メンバー間での情報共有のための手段としてコンピュータネットワーク上でのファイル共有や電子メールを利用していた。
【0003】
しかしながら、共有情報の更新が頻繁なプロジェクトでは、共有情報が更新された場合にその旨の通知が要求される場合がある。このような場合において、上記のファイル共有と電子メールだけでは不十分であり、例えば次のような問題が生じていた。
【0004】
▲1▼情報更新の通知を発行する際、電子メール等が利用できるが、プロジェクトメンバー数の増大に伴い、通知すべきユーザを選択するのに時間と手間がかかる。更に悪いことには、メンバー変更に伴う配布リストのアップデートを厳格に実施していないと、適切なユーザへタイムリーに通知されない。
【0005】
▲2▼情報更新を通知する文面は、情報変更を行なったメンバーが作成しなければならないが、文面フォーマットについては統一化を厳格に施行しなければ、通知内容のレベルがユーザによってまちまちとなり、情報変更が認識されるレベルに差が生じる。
【0006】
▲3▼どの情報に対する更新通知を誰に発行するかをプロジェクトとして厳格に施行しない場合、連絡漏れが発生する可能性がある。
【0007】
以上のような問題を解決するために、プロジェクトの共有情報の更新を適切なタイミングで、適切なメンバーに、適切な内容で発行する仕組みが求められていた。
【0008】
尚、上記の他、プロジェクト情報管理装置に関する技術は以下の特許文献1に開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特許 第2956667号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、本発明の主たる目的は、上記問題を鑑みて、プロジェクトに関する全ての情報を管理し、管理されている情報を変更するあらゆる操作があった場合に、その操作による情報の変更を示す定型文書を作成し、変更のあった情報に関係するメンバーを特定し、そのメンバーに対してこの定型文書を通知することができるプロジェクト情報管理装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1の発明に係るプロジェクト情報管理装置は、1又は2以上のプロジェクトに関する情報を管理するプロジェト情報管理装置において、前記プロジェクトに関する情報を変更するための画面を生成してユーザが利用するインタフェース手段に提供する変更画面提供手段と、プロジェクトを構成するユーザと該ユーザの配信先アドレスとを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、前記変更画面を介して入力されたユーザの変更に関するコマンドを受信し、且つ、受信したコマンドに応じて前記ユーザ情報記憶手段の記憶内容を更新するユーザ情報更新手段と、前記プロジェクトに関する情報の変更種別に応じた定型文書を格納する定型文書格納手段と、前記変更画面を介して入力された所定のプロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドとこれに付された変更情報を受信し、且つ、受信したコマンドに対応する定型文書を前記定型文書格納手段から読み出し、読み出した定型文書に当該コマンドに付された変更情報を適用して、当該変更に応じた配信文書を作成する配信文書作成手段と、 前記変更画面を介して入力された所定のプロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドを受信し、且つ、受信したコマンドに対応するプロジェクトに関するユーザの配信先アドレスを前記ユーザ情報記憶手段の記憶情報に基づいて決定し、当該配信先アドレスに対して前記配信文書作成手段によって作成された配信文書を配信する文書配信手段とを有し、前記文書配信手段は、前記配信文書作成手段にて作成された配信文書を格納する配信文書格納手段と、前記配信文書作成手段にて作成された配信文書を、(a)前記コマンドの入力がある毎に配信するか、(b)前記プロジェクトに関する情報の変更完了に関するコマンドを受信するまでは当該情報に関してそれまでに作成された配信文書を前記配信文書格納手段に格納し、前記変更完了に関するコマンドを受信したときにそれまで前記配信文書格納手段に格納した一連の配信文書を配信するかを前記プロジェクトに関する情報の変更に関するコマンド毎に設定するコマンド情報管理テーブルを備え、前記プロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドを受信したとき、このコマンドに対応する配信条件を前記コマンド情報管理テーブルから取得し、取得した配信条件に従って、前記配信文書作成手段にて作成された配信文書を配信することを特徴とする。
【0012】
本願請求項2の発明に係るプロジェクト情報管理装置は、前記変更画面提供手段は、変更対象とする情報の種別に応じた変更画面を提供することを特徴とする。
【0013】
本願請求項3の発明に係るプロジェクト情報管理装置は、前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関する文書情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする。
【0014】
本願請求項4の発明に係るプロジェクト情報管理装置は、前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関する日程情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする。
【0015】
本願請求項5の発明に係るプロジェクト情報管理装置は、前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関する現況情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする。
【0016】
本願請求項6の発明に係るプロジェクト情報管理装置は、前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関するユーザ情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする。
【0018】
本願請求項7の発明に係るプロジェクト管理装置は、前記コマンド情報管理テーブルは、プロジェクトを構成するユーザのみを配信先とするか、プロジェクトを構成しないユーザをも含めて配信先とするかの配信先グループを前記コマンドに関連付けて記憶し、前記文書配信手段は、前記プロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドが入力されたとき、前記コマンド情報管理テーブルに基づいて、配信先グループを決定することを特徴とする。
【0019】
本願請求項8の発明は、コンピュータを請求項1乃至7のいずれかに記載のプロジェクト情報管理装置として機能させるためのプログラムである。
【0020】
尚、本願請求項1乃至8に記載の変更とは、本来の変更の意味だけでなく、削除及び追加等の意味も広く含むものである。
【0021】
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
【0022】
但し、以下に示す実施の形態はあくまでも本発明のひとつの実施の形態であって、本発明に係る各構成要件の用語の意義は以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態であるプロジェクト管理サーバを利用したのプロジェクト管理サーバシステムの構成図である。
プロジェクト管理サーバ100では、後述するプロジェクト管理プログラムが実行され、複数のプロジェクト情報が管理される。
【0024】
プロジェクト管理サーバ100にアクセスするユーザは、ユーザ端末300からネットワークを経由して、プロジェクト管理サーバ100にアクセスすることにより、ユーザ端末300に所望のプロジェクトに関する情報を表示し、或いはユーザ端末300からプロジェクトに関する情報の編集を行なうことができる。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態であるプロジェクト管理サーバ100の構成図である。
【0026】
図2を参照して、プロジェクト管理サーバ100は、記憶装置101、CPU102、入力装置103、および表示装置104からなる。
【0027】
記憶装置101は、後述する機能を実行するためのプロジェクト管理プログラムを格納すると共に、この機能を実行する際に参照される各種テーブル等を格納する。CPU102は、記憶装置101に格納された当該プロジェクト管理プログラムに従って処理を実行する。入力装置103は、ユーザが、プロジェクト管理プログラムの実行に当たって必要な情報を入力する際に使用される。表示装置104は、CPU102によるプロジェクト管理プログラムの実行結果が表示される。
【0028】
図3は、プロジェクト管理サーバの機能別の構成図である。
【0029】
プロジェクト管理サーバ100は、マイポータル画面処理部201、プロジェクトポータル画面処理部202、文書情報操作画面処理部203、文書情報処理部204、文書情報管理部205、文書管理情報テーブル206、文書情報テーブル207、日程情報操作画面処理部208、日程情報処理部209、日程情報管理部210、日程管理情報テーブル211、プロジェクト情報操作画面処理部212、プロジェクト情報処理部213、プロジェクト情報管理部214、プロジェクト管理情報テーブル215、ユーザ情報操作画面処理部216、ユーザ情報処理部217、ユーザ情報管理部218、ユーザ管理情報テーブル219、プロジェクト状態通知処理部220、コマンド管理情報テーブル221、文書格納手段222を含む。
【0030】
マイポータル画面処理部201は、ユーザがユーザ端末300からネットワーク経由でプロジェクト管理サーバ100にログインしたときに、プロジェクト管理サーバ100を利用するためのユーザインターフェース画面(以下、マイポータル画面と記載する。)をユーザ端末300に表示させる。
【0031】
図4を参照して、マイポータル画面上には、ログインユーザが担当する全てのプロジェクト及びそれらに関する情報が表示される(図4の担当プロジェクトリストを参照。)。ログインユーザは、マイポータル画面上のプロジェクトポータルアイコン、プロジェクト管理アイコン、又はユーザ管理アイコンを選択することにより、それぞれ後述するプロジェクトポータル画面処理部202、プロジェクト情報操作画面処理部212、又はユーザ情報画面処理部216が表示する画面に移行することができる。
【0032】
また、マイポータル画面上には、後述するプロジェクト状態通知処理部220からログインユーザに配信された状態変化通知も表示される(図4の更新通知一覧を参照。)。
【0033】
ここで、状態変化通知とは、プロジェクト管理プログラム200が管理している文書情報、日程情報、プロジェクト情報、及びユーザ情報が、他のユーザ又は本人によって変更、追加、または削除された場合に、後述するプロジェクト状態通知処理部220から配信される、当該変更、追加、または削除に関する通知をいう。
【0034】
マイポータル画面上の更新通知一覧には、プロジェクト情報のうち、プロジェクトの変更、追加、または削除があった場合、又はユーザ情報のうち、ユーザの変更、追加、または削除があった場合の状態変化通知が表示される。
【0035】
ログインユーザは、この通知により、プロジェクト情報およびユーザ情報についての変更、追加、または削除を認識することができる。
【0036】
プロジェクトポータル画面処理部202は、ログインユーザに対してログインユーザが選択したプロジェクトに対応する後述の文書情報操作画面処理部203及び日程情報操作画面処理部208が表示する画面へ移行するためのユーザインターフェース画面(以下プロジェクトポータル画面と記載する。)を表示する。
【0037】
即ち、図4のマイポータル画面上の担当プロジェクトから、例えば、プロジェクト「1UR***1」を選択すると、プロジェクトポータル画面処理部202は、図5に示す如く、プロジェクト「1UR***1」についてのプロジェクトポータル画面を表示する。
【0038】
図5を参照して、プロジェクト「1UR***1」についてのプロジェクトポータル画面上には、プロジェクト「1UR***1」を担当する複数のメンバーからなるグループの一覧(図5のメンバリストを参照。)が表示される。
【0039】
また、ログインユーザは、図5のプロジェクトポータル画面上の文書管理アイコンを選択することにより、文書情報操作画面処理部203が表示する画面に移行でき、日程管理アイコンを選択することにより日程情報操作画面処理部208が表示する画面に移行することができる。
【0040】
また、プロジェクトポータル画面上には、後述するプロジェクト状態通知処理部220から配信された状態変化通知のうち、ログインユーザが担当するプロジェクトに関する文書情報、日程情報についての変更、追加、または削除があった場合の状態変化通知が表示される(図5の更新通知一覧を参照。)。
【0041】
ログインユーザは、この通知により、自己が担当するプロジェクトについて文書情報及び日程情報の変更、追加、または削除があったことを認識することができる。
【0042】
文書情報操作画面処理部203は、ログインユーザに対しそのプロジェクトに関して作成された文書の一覧を示す画面(以下、文書情報画面と記載する。)を表示する。
【0043】
図6を参照して、ログインユーザは、文書情報画面から、文書の削除、変更、コピー、移動、または新規文書の作成といった文書情報を入力することが可能となる。
【0044】
即ち、ログインユーザは、図6のドキュメントツリーから一の文書を選択し、続いて、ファイル削除アイコン、ファイル変更アイコン、ファイルコピーアイコン、またはファイル移動アイコンを選択することにより、文書の削除、変更、コピー、または移動を行なうことができる。また、ファイル登録アイコンを選択することにより、新規文書の作成が可能となる。ファイル変更アイコン又はファイル登録アイコンを選択した場合は、文書の変更、または新規文書作成の画面(図示せず。)に移行する。ログインユーザが、それぞれの画面において、文書の変更、新規文書の作成を行った後、各画面上で完了アイコン(図示せず。)を選択することにより、それぞれの処理が完了し、再び文書情報画面に戻る。
【0045】
文書情報操作画面処理部203は、文書情報画面から文書情報の入力があると、当該文書情報を文書情報処理部204に出力する。
【0046】
文書情報処理部204は、文書情報操作画面処理部203から文書情報の入力があると、後述する文書情報管理部205よりこの文書情報に対応する文書を取得し、文書情報操作画面処理部203へ渡す。文書情報操作画面処理部203はログインユーザに対しその編集画面を表示する。上記文書情報が新規作成の場合には、新規文書の編集画面を表示させる。
【0047】
また、文書情報処理部204は、ログインユーザからの文書情報入力があると、削除、変更、コピー、移動、又は新規作成された文書のタイトルおよび当該文書が関連するプロジェクトの名前と共に文書情報入力があったことを示すコマンドを後述するプロジェクト情報通知処理部220へ通知する。
【0048】
文書情報管理部205は、文書情報処理部204からの文書情報に対応する文書管理情報を後述する文書管理情報テーブル206から抽出すると共に、この文書管理情報に対応する文書を後述する文書情報テーブル207から抽出し文書情報処理部205へ渡す。
【0049】
文書管理情報テーブル206は、文書管理のための文書管理情報が蓄積されており、文書情報テーブル207には、文書管理情報に対応する文書が蓄積されている。
【0050】
日程情報操作画面処理部208は、ログインユーザに対し担当するプロジェクトの日程を構成するイベントのスケジュール画面(以下、スケジュール画面と記載する。)を表示する。ここで、プロジェクトの日程は、異なる複数の作業から構成されており、イベントとはプロジェクトを構成する作業をいう。
【0051】
図7を参照して、ログインユーザは、スケジュール画面から、イベントの削除、変更、担当するイベントの予定日の編集、またはイベント追加といったイベント情報を入力することが可能となる。
【0052】
即ち、ログインユーザは、スケジュール画面から、一のイベントを選択し、続いてイベント削除アイコン、イベント変更アイコン、または予定日編集アイコンを選択することにより、イベントの削除、変更、またはイベントの予定日の編集ができる。また、イベント追加アイコンを選択した場合は、イベント追加が可能となる。イベント変更アイコン、イベント追加アイコン、又は予定日編集アイコンを選択した場合は、イベント変更、イベント追加、又はイベントの予定日編集の画面(図示せず。)に移行する。ログインユーザが、それぞれの画面において、イベントの変更、イベントの追加、又はイベントの予定日の編集を行った後、各画面上で完了アイコン(図示せず。)を選択することにより、それぞれの処理が完了し、再びスケジュール画面に戻る。最後に、スケジュール画面上で、イベント編集終了アイコンを選択することにより、イベント情報の入力が終了する。
【0053】
日程情報処理部209は、スケジュール画面において、ログインユーザから日程情報が入力されると、後述する日程情報管理部210へ、入力された日程情報を出力すると共に、後述するプロジェクト状態通知処理部220へ、日程情報が入力されたことを示すコマンド、及びそのイベント名を通知する。イベントの予定日が変更された場合には、各メンバーの注意を喚起するために、変更後の日程ではなく、各メンバーに認識されていた変更前の日程が通知される。
【0054】
日程情報管理部210は、入力された日程情報に基づいて、後述する日程管理情報テーブル211に格納されている日程管理情報を更新する。
【0055】
プロジェクト情報操作画面処理部212は、ログインユーザに対し新規プロジェクトの作成、既存プロジェクトの削除又は変更を行なうためのユーザインターフェース画面(以下、プロジェクト情報画面と記載する。)を表示する。
【0056】
図8を参照して、ログインユーザは、プロジェクト情報画面から、プロジェクトの削除、変更、又はプロジェクトの登録といったプロジェクト情報を入力することが可能となる。
【0057】
即ち、ログインユーザは、プロジェクト情報画面から、一のプロジェクトを選択し、続いてプロジェクト削除アイコン、プロジェクト変更アイコンを選択することにより、プロジェクトの削除、または変更が行える。プロジェクト登録アイコンを選択した場合は、プロジェクトの登録が可能となる。プロジェクト変更アイコン、またはプロジェクト登録アイコンを選択すると、プロジェクトの変更、またはプロジェクト登録の画面(図示せず。)に移行する。ログインユーザが、それぞれの画面において、プロジェクトの変更、又はプロジェクトの登録を行った後、各画面上で完了アイコン(図示せず。)を選択することにより、それぞれの処理が完了し、再びプロジェクト情報画面に戻る。
【0058】
プロジェクト情報処理部213は、プロジェクト情報操作画面処理部212よりプロジェクト情報が入力されると、後述するプロジェクト情報管理部214に、そのプロジェクト情報を出力すると共に、後述するプロジェクト状態通知処理部220へプロジェクト情報が入力されたことを示すコマンドとともに、変更、追加、または削除があったプロジェクト名を通知する。
【0059】
プロジェクト情報管理部214は、後述するプロジェクト管理情報テーブル215にアクセスし、入力されたプロジェクト情報に基づいてプロジェクト管理情報を更新する。
【0060】
また、プロジェクト情報管理部214は、プロジェクトにメンバが追加されると、そのメンバーに対し、そのプロジェクトについてのプロジェクトポータル画面処理部202へのアカウントを割り当てる。例えば、プロジェクト「1UR***1」にメンバーAが追加されると、メンバーAには、プロジェクト「1UR***1」についてのプロジェクト画面処理部202へのアカウントとして“メンバA@1UR***1.COM”が割り当てられる。
【0061】
プロジェクト管理情報テーブル215には、図10に示す如く、プロジェクト管理プログラム上で管理されている全プロジェクト、各プロジェクトを担当するメンバー、及び各メンバーのプロジェクトポータル画面処理部202の各メンバーが担当するプロジェクトへのアカウントが格納されている。
【0062】
ユーザ情報操作画面処理部216は、ログインユーザに対しユーザ情報の更新を行うためのユーザインターフェース画面(以下、ユーザ情報画面と記載する。)を表示する。図9を参照して、ログインユーザは、ユーザ情報画面から、ユーザの削除、変更、又は登録といったユーザ情報を入力することが可能となる。
【0063】
即ち、ログインユーザは、ユーザ情報画面から、一のユーザを選択し、続いてユーザ削除アイコン、ユーザ変更アイコンを選択することにより、ユーザの削除、変更ができる。ユーザ登録アイコンを選択した場合は、ユーザ登録が可能となる。
【0064】
ユーザ変更アイコン、またはユーザ登録アイコンを選択した場合は、ユーザ変更、またはユーザ登録の画面(図示せず。)に移行する。ログインユーザが、それぞれの画面において、ユーザの変更、又はユーザの登録を行った後、各画面上で完了アイコン(図示せず。)を選択することにより、それぞれの処理が完了し、再びユーザ情報画面に戻る。
【0065】
ユーザ情報処理部217は、ユーザ情報操作画面処理部216からユーザ情報が入力されると、後述するユーザ情報処理部217に、そのユーザ情報を出力すると共に、後述するプロジェクト状態通知処理部220へユーザ情報が入力されたことを示すコマンドと共に変更、削除、または登録されたユーザ名を通知する。
【0066】
ユーザ情報管理部218は、後述するユーザ管理情報テーブル219にアクセスし、入力された情報に基づいてユーザ管理情報を更新する。
【0067】
また、ユーザ情報管理部218は、ユーザが登録されると、各ユーザに対してマイポータル画面処理部201へのアカウントを割り当てる。
【0068】
ユーザ管理情報テーブル219は、図11に示す如く、プロジェクト管理プログラムに登録されている全ユーザのマイポータル画面処理部201へのアカウントが格納されている。
【0069】
プロジェクト状態通知処理部220では、文書情報処理部204、日程情報処理部209、プロジェクト情報処理部213、およびユーザ情報処理部217から通知されるコマンド、および各コマンドに付随して通知される情報に基づき、コマンド管理情報テーブル221を参照して適切な文書を作成し、プロジェクト管理情報テーブル215、及びユーザ管理情報テーブル219を参照して配信すべきユーザを決定し、配信すべきユーザのプロジェクトポータル画面、又はマイポータル画面に作成した文書を配信する。
【0070】
文書格納手段222は、プロジェクト状態通知処理部220が作成する配信文書を格納する記憶手段である。
【0071】
コマンド管理情報テーブル221は、図12に示すように構成されている。図12を参照して、コマンド名の欄には、文書情報処理部204、日程情報処理部209、プロジェクト情報処理部213、またはユーザ情報処理部217からプロジェクト状態通知処理部220に通知されるコマンドが記載されている。
【0072】
通知タイプの欄には、“単発”又は“蓄積”が記載され、完了コマンドの欄には、“F”又は“T”が記載されている。
【0073】
通知タイプが“単発”とは、そのコマンドが通知される毎に文書配信が行なわれることを示している。他方、通知タイプが“蓄積”とは、そのコマンドが複数回通知されても、そのコマンドの完了コマンドが“F”である場合には、文書配信は行なわれず、通知タイプが“蓄積” かつ完了コマンドが“T”であるコマンドが通知された場合に、それまで配信されずに蓄積されていた文書と併せた文書が作成され、配信が行われる。
【0074】
配信画面の欄は、“マイポータル画面”又は“プロジェクトポータル画面”が記載されており、マイポータル画面かプロジェクトポータル画面のどちらに配信するかを示している。
【0075】
文面の欄は、コマンドに対応した適切な文書の雛形が記載されており、プロジェクト状態通知処理部220が、コマンドと共に通知されるファイル名、予定日、イベント名、プロジェクト名等を組み込んで文書を完成し、配信する。
【0076】
例えば、プロジェクト管理サーバの管理者が、ユーザ情報画面(図9を参照。)から“メンバZ”のユーザ登録処理を行うと、ユーザ情報処理部217は、“ユーザ追加”コマンドとユーザ名“メンバZ”をプロジェクト状態通知処理部220に通知する。
【0077】
プロジェクト状態通知処理部220は、“ユーザ追加”を受けると、コマンド管理テーブル221を検索する。図12のコマンド管理テーブル221を参照して、プロジェクト状態通知処理部220は、“ユーザ追加”コマンドを検出し、その文面より、「ユーザメンバZを追加」を作成し、一旦文書格納手段222に格納する。“ユーザ追加”コマンドは、配信タイプが“単発”であるから文書格納手段222に格納された文面を配信したのち、文書格納手段222からは当該文面を削除する。また、配信画面が“マイポータル”であるから、ユーザ管理情報テーブル219に登録されている全ユーザのマイポータル画面処理部201へのアカウントを検出し、このアカウントに文面「ユーザメンバZを追加」を配信する。
【0078】
この結果、プロジェクト管理サーバ100に登録されている全ユーザのマイポータル画面の更新通知一覧(図4を参照。)に“ユーザ「メンバZ」を追加”が通知される。
【0079】
また、例えば、ログインユーザであるメンバーAが、図7に示すスケジュール画面から、担当するプロジェクト「1UR***1」のイベント「設計」を選択し、イベント変更アイコンを選択すると、イベント変更画面(図示せず。)に移行する。メンバーAが、イベント変更画面でイベントの変更を行い、完了アイコン(図示せず。)を選択することによりイベントの変更を完了すると、日程情報処理部209は、“イベント変更”コマンドとプロジェクト名「1UR***1」とイベント名「設計」をプロジェクト状態通知処理部220に通知する。
【0080】
プロジェクト状態通知処理部220は、“イベント変更”を受けると、コマンド管理テーブル221を検索する。図12のコマンド管理テーブル221を参照して、プロジェクト状態通知処理部220は、“イベント変更”を検出し、その文面より、「イベント設計を変更」を作成し、一旦文書格納手段222に格納する。“イベント変更”コマンドは、配信タイプが“蓄積”であり、完了コマンドが“F”であるから文書格納手段222に格納された文面を配信せずに、蓄積する。続いて、メンバーAが、更に、図7のスケジュール画面から、イベント「製造」の変更を行なった場合についても同様に、「イベント製造を変更」を作成し、配信タイプが“蓄積”であり完了コマンドが“F”であるから配信せずに、文書格納手段222に蓄積する。
【0081】
最後に、メンバーAが、図7のスケジュール画面から、イベント編集終了アイコンを選択することにより一連のイベントの変更を終了すると、日程情報処理部209は、“イベント編集終了”コマンドとプロジェクト名「1UR***1」をプロジェクト状態通知処理部220に通知する。
【0082】
プロジェクト状態通知処理部220は、“イベント編集終了”を受けると、同様の操作を行ない、図12に示すコマンド管理テーブル221を参照して、文面「イベントを変更しました」を作成し、一旦、文書格納手段222に格納する。また、“イベント編集終了”コマンドは、配信タイプが“蓄積”であり、完了コマンドが“T”であるから、文書格納手段222に蓄積されている文面、「イベント設計を変更」、および「イベント製造を変更」とともに「イベントを変更しました」を1つの文面として配信し、文書格納手段222からこれらの文面を削除する。
【0083】
ここで、これらのコマンド配信画面は、“プロジェクトポータル”であるから、プロジェクト状態通知処理部220は、プロジェクト管理情報テーブル215から、プロジェクト「1UR***1」の担当メンバーのプロジェクト「1UR***1」についてのプロジェクトポータル画面処理部202へのアカウントを検出し、このアカウントに作成した文面を配信する。
【0084】
この結果、プロジェクト管理サーバ100が管理しているプロジェクト「1UR***1」を担当する全メンバーのプロジェクト「1UR***1」についてのプロジェクトポータル画面の更新通知一覧(図5を参照。)に“イベントを変更しました。”が通知される。「1UR***1」を担当する全メンバーは、プロジェクトポータル画面の更新通知一覧(図5を参照。)のタイトル“イベントを変更しました。”を選択し、文面を参照することができる。
【0085】
次に、プロジェクト状態通知処理部220による文書配信フローを図13に基づいて説明する。
【0086】
図13を参照して、ステップS100では、文書格納手段222の内容をリセットし、ステップS101へ進む。
【0087】
ステップS101では、文書情報処理部204、日程情報処理部209、プロジェクト情報処理部213、またはユーザ情報処理部217からのコマンド通知があるかどうかを判定し、コマンド通知があれば、ステップS102へ進む。
【0088】
ステップS102では、プロジェクト状態通知処理部220は、コマンド管理情報テーブル221を参照して、通知されたコマンドの配信タイプが“単発”かどうかを判定し、“単発”であれば、ステップS107へ進み、そうでなければ、ステップS103へ進む。
【0089】
ステップS103では、蓄積フラグがONとなっているかどうかを判定する。蓄積フラグとは、通知されたコマンドに対する文書を配信するか、それとも配信せずに蓄積するかを示すフラグである。蓄積フラグがONであれば、ステップS105へ進み、そうでなければ、S104へ進む。
【0090】
ステップS104では、蓄積フラグをONとし、ステップS107へ進む。
【0091】
ステップS105では、コマンド管理情報テーブル221を参照して、通知されたコマンドの完了コマンドが“T”であるか“F”であるかを判定する。完了コマンドが“T”であれば、ステップS106へ進み、蓄積フラグをOFFとし、ステップS108へ進む。完了コマンドが“F”であれば、ステップS107へ進む。
【0092】
ステップS107では、通知されたコマンドの文面欄の文面の雛型に、操作が行なわれた対象である、プロジェクト名、文書のファイル名、イベント名、ユーザ名、又は変更前のイベントの予定日を組み込みんで、文面を完成させ、文書格納手段222に蓄積し、ステップS108に進む。
【0093】
ステップS108では、蓄積フラグがONであるかどうかを判定し、ONであれば、文書の配信を行なわず、ステップS101へ戻る。OFFであれば、ステップS109へ進む。
【0094】
ステップS109では、文書の配信先がマイポータル画面であるかどうかを判定し、マイポータル画面であれば、ステップS111へ進み、そうでなければ、ステップS110へ進む。配信先の判定は、コマンド管理情報テーブル221を参照して、通知されたコマンドに対応する配信画面欄に“マイポータル”と記載されていれば、配信先は、全ユーザのマイポータル画面であると判定し、“プロジェクトポータル”と記載されていれば、コマンドと共に通知されるプロジェクト名のプロジェクトを担当する全メンバーのそのプロジェクトについてのプロジェクトポータル画面であると判定する。
【0095】
ステップS110では、プロジェクト管理情報テーブル215を参照し、当該プロジェクトの担当メンバー全員のそのプロジェクトについてのプロジェクトポータルのアカウントを検出し、配信アドレスリストを作成し、ステップS112へ進む。
【0096】
ステップS111では、ユーザ管理情報テーブル219を参照し、登録されている全ユーザのマイポータルのアカウントを検出し、配信アドレスリストを作成し、ステップS112へ進む。
【0097】
ステップS112では、作成したアドレスリストのアドレスに、文書格納手段222に格納された文書を配信し、ステップS100へ戻る。
【0098】
以上の説明からわかるように、プロジェクト状態通知処理部220は、文書情報処理部204、日程情報処理部209、プロジェクト情報処理部213またはユーザ情報処理部217からコマンド通知があると、コマンド管理情報テーブル221を参照し、コマンドに応じて適切な文書を作成する。さらに、プロジェクト状態通知処理部220は、通知されたコマンドから、コマンドに関するプロジェクトのメンバーに文書を配信するか、それとも登録されているユーザ全員に配信するかを判定し、プロジェクト管理情報テーブル215およびユーザ管理情報テーブル219を参照し、配信すべきアドレスリストを作成し、作成した文書を該アドレスリストのアドレスに配信する。
【0099】
このような構成とすることにより、ログインユーザは、自己の担当するプロジェクトに関する文書情報や日程情報について変更、追加又は削除等があった場合、あるいは、プロジェクトや登録ユーザについて変更、追加又は削除等があった場合にでも、プロジェクト管理プログラムにログインするだけでそれらの情報の変更を知ることができる。
【0100】
他方、上記したようなプロジェクトに関する情報の変更、削除又は追加等を行なったログインユーザは、配信文書を作成し、情報の変更等の後に、膨大な数の登録ユーザの中から配信しなければならないユーザを特定し、文書を配信するというわずらわしい作業から開放されることになる。
【0101】
尚、本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、プロジェクトに関する全ての情報を管理し、管理されている情報を変更するあらゆる操作があった場合に、その操作による情報の変更を示す定型文書を作成し、変更のあった情報に関係するユーザを特定し、そのユーザに対してこの定型文書を通知することができるプロジェクト情報管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るプロジェクト管理システムの構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係るプロジェクト管理サーバの構成を示す図である。
【図3】実施の形態に係るプロジェクト管理サーバの機能別の構成を示す図である。
【図4】表示装置104がログインユーザに表示するマイポータル画面の表示例である。
【図5】表示装置104がログインユーザに表示するプロジェクトポータル画面の表示例である。
【図6】表示装置104がログインユーザに表示する文書情報画面の表示例である。
【図7】表示装置104がログインユーザに表示するスケジュール設定画面の表示例である。
【図8】表示装置104がログインユーザに表示するプロジェクト設定画面の表示例である。
【図9】表示装置104がログインユーザに表示するユーザ設定画面の表示例である。
【図10】プロジェクト管理情報テーブル215のデータ構造である。
【図11】ユーザ管理情報テーブル219のデータ構造である。
【図12】コマンド管理テーブル221のデータ構造である。
【図13】実施の形態に係るフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
200・・・プロジェクト管理プログラム
201・・・マイポータル画面処理部
202・・・プロジェクトポータル画面処理部
203・・・文書情報操作画面処理部
204・・・文書情報処理部
208・・・日程情報操作画面処理部
209・・・日程情報処理部
212・・・プロジェクト情報操作画面処理部
213・・・プロジェクト情報処理部
216・・・ユーザ情報操作画面処理部
217・・・ユーザ情報処理部
220・・・プロジェクト状態通知処理部
221・・・コマンド管理情報テーブル
Claims (8)
- 1又は2以上のプロジェクトに関する情報を管理するプロジェト情報管理装置において、
前記プロジェクトに関する情報を変更するための画面を生成してユーザが利用するインタフェース手段に提供する変更画面提供手段と、
プロジェクトを構成するユーザと該ユーザの配信先アドレスとを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記変更画面を介して入力されたユーザの変更に関するコマンドを受信し、且つ、受信したコマンドに応じて前記ユーザ情報記憶手段の記憶内容を更新するユーザ情報更新手段と、
前記プロジェクトに関する情報の変更種別に応じた定型文書を格納する定型文書格納手段と、
前記変更画面を介して入力された所定のプロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドとこれに付された変更情報を受信し、且つ、受信したコマンドに対応する定型文書を前記定型文書格納手段から読み出し、読み出した定型文書に当該コマンドに付された変更情報を適用して、当該変更に応じた配信文書を作成する配信文書作成手段と、
前記変更画面を介して入力された所定のプロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドを受信し、且つ、受信したコマンドに対応するプロジェクトに関するユーザの配信先アドレスを前記ユーザ情報記憶手段の記憶情報に基づいて決定し、当該配信先アドレスに対して前記配信文書作成手段によって作成された配信文書を配信する文書配信手段とを有し、
前記文書配信手段は、
前記配信文書作成手段にて作成された配信文書を格納する配信文書格納手段と、
前記配信文書作成手段にて作成された配信文書を、
(a)前記コマンドの入力がある毎に配信するか、
(b)前記プロジェクトに関する情報の変更完了に関するコマンドを受信するまでは当該情報に関してそれまでに作成された配信文書を前記配信文書格納手段に格納し、前記変更完了に関するコマンドを受信したときにそれまで前記配信文書格納手段に格納した一連の配信文書を配信するか、
を前記プロジェクトに関する情報の変更に関するコマンド毎に設定するコマンド情報管理テーブルを備え、
前記プロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドを受信したとき、このコマンドに対応する配信条件を前記コマンド情報管理テーブルから取得し、取得した配信条件に従って、前記配信文書作成手段にて作成された配信文書を配信する、
ことを特徴とするプロジェクト情報管理装置。 - 前記変更画面提供手段は、変更対象とする情報の種別に応じた変更画面を提供することを特徴とする請求項1記載のプロジェクト情報管理装置。
- 前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関する文書情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクト情報管理装置。
- 前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関する日程情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする請求項2または3に記載のプロジェクト情報管理装置。
- 前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関する現況情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のプロジェクト情報管理装置。
- 前記変更画面提供手段は、前記プロジェクトに関するユーザ情報の変更を入力するための画面を提供することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のプロジェクト情報管理装置。
- 前記コマンド情報管理テーブルは、プロジェクトを構成するユーザのみを配信先とするか、プロジェクトを構成しないユーザをも含めて配信先とするかの配信先グループを前記コマンドに関連付けて記憶し、
前記文書配信手段は、前記プロジェクトに関する情報の変更に関するコマンドが入力されたとき、前記コマンド情報管理テーブルに基づいて、配信先グループを決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプロジェクト情報管理装置。 - コンピュータを請求項1乃至7のいずれかに記載のプロジェクト情報管理装置として機能させるためのプログラム。
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