JP3970061B2 - 合成繊維用低起泡型染色助剤 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はポリエステル繊維、ポリアマイド繊維、ポリ塩化ビニル繊維およびアセテート繊維あるいはこれらの繊維と他繊維との混紡交織品を、分散染料にて高温染色する際に使用する染色助剤に関する。さらに詳しくは、液流染色において、優れた分散均染性を発揮できる低起泡型染色助剤およびこの低起泡型染色助剤を使用する染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成繊維の染色助剤としては、各種のエステル型界面活性剤が主として用いられてきたが、これらの界面活性剤では染料分散性が劣り、被染色物にターリング現象が生じる等の欠点があった。
近年、このエステル型界面活性剤の欠点を補うために、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートやポリオキシエチレンアリールエーテルサルフェート等のアニオン型界面活性剤を併用する試みがなされてきた。
しかしながら、これらのアニオン型界面活性剤を用いると、染色時に染色浴が発泡し、これが原因で染色不良をきたした。また、これを解決するために消泡剤を同時に添加する方法が行われてきたが、添加した消泡剤が原因でスカムや染斑が発生する欠点があった。
【0003】
これらの欠点を解決する方法として、特開昭55−76176、特開昭59−1784等では、ある種の限られたエステル型非イオン型界面活性剤とポリオキシエチレンアリールエーテルサルフェート型アニオン型界面活性剤を併用する方法が提案されている。しかしながら、これらの方法では未だ分散均染性および低起泡性の面で不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の分散染料を使用する合成繊維の高温染色において、優れた分散均染性を発揮できる低起泡型染色助剤およびこの染色助剤を使用した染色方法を提供することが課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題を解決するために鋭意研究した結果、優れた分散均染性を発揮できる低起泡型染色助剤の完成に到達したものである。
即ち、本発明は、下記一般式(I)で示されるアニオン型界面活性剤(A)
【化6】
(式中、Xはナフチル基、または
【化7】
(但し、R1、R2、R3は水素原子またはフェニル基またはベンジル基またはスチリル基または炭素数1〜12のアルキル基または(モノ〜ジ)ベンジルフェニル基または(モノ〜ジ)スチリルフェニル基またはクミル基または(モノ〜ジ)ベンジルクミル基または(モノ〜ジ)スチリルクミル基を示す。)であり、yは、2〜10、zは7〜20の整数で、y≦zである。MはK、Na、NH4もしくは炭素数6以下のN−アルキルアンモニウムまたはN−アルカノールアンモニウムを示す。)
と、下記一般式(II)、(III)または(IV)で示されるエステル型非イオン型界面活性剤(B)
【化8】
【化9】
【化10】
(但し、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11およびR12は炭素数6〜18の高級脂肪酸残基、a、b、c、d、e、f、gおよびhはそれぞれ0〜4の整数、i、j、k、l、m、n、oおよびpはそれぞれ4〜8の整数を示す。)の一種または二種以上とを、A:B=(0.5〜1):2の重量比率で配合してなることを特徴とする染色助剤である。
【0006】
本発明において一般式(I)で示されるアニオン型界面活性剤(A)のX基について例示すると、
フェニル基、モノベンジル化フェニル基、ジベンジル化フェニル基、tert−ブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、ジノニルフェニル基、クミルフェニル基、ビスフェニル基、モノベンジル化ノニルフェニル基、モノスチリル化ノニルフェニル基、ナフチル基等を挙げることができるが、このうち(モノ〜トリ)ベンジル化フェニル基または(モノ〜トリ)スチリル化フェニル基であることが効果の点で好ましい。
【0007】
本発明において一般式(II)、(III)または(IV)で示されるエステル型非イオン型界面活性剤(B)のR4〜R12について例示すると、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびイソステアリン酸等の脂肪酸残基を挙げることができ、好ましくはステアリン酸およびオレイン酸残基である。
【0008】
また、一般式(I)のアニオン型界面活性剤(A)において、yは2〜10好ましくは3〜6、zは7〜20好ましくは10〜15の整数であり、y≦zである。yが10より大きいと染料分散性が低下する。zが7より小さいと水溶性が低く、染料分散性が低下する。また、zが20より大きい、あるいはyが2より小さいと起泡による染色トラブルが生じる。
【0009】
一般式(I)で示されるアニオン型界面活性剤(A)は、公知の方法で、すなわち、既に例示したアリールフェノールもしくはアルキルアリールフェノールに、苛性ソーダ、苛性カリ等のアルカリ触媒を用い、加圧下120〜170℃にて所定量のプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドを付加させた後、クロルスルホン酸、無水硫酸もしくはスルファミン酸等で硫酸化して得ることができる。
【0010】
さらに、本発明に関わる一般式(I)で示されるアニオン型界面活性剤(A)を得るためのプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドの付加方法は、ブロック付加またはランダム付加いずれであっても良いが、プロピレンオキサイド付加の後にエチレンオキサイドを付加するブロック付加であることが特に低起泡性の面で好ましい結果を与える。
【0011】
一般式(II)、(III)または(IV)で示されるエステル型非イオン型界面活性剤(B)は、公知の方法で容易に得られる。即ち、化合物(II)はポリエチレングリコールにプロピレンオキサイドを付加させた後、これに脂肪酸と酸またはアルカリ触媒の存在下でエステル化すればよいし、化合物(III)または(IV)については、それぞれグリセリン、ジグリセリンにプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドを付加させた後、同様にエステル化すればよい。プロピレンオキサイドの付加モル数は水酸基1個あたり0〜4モルであり、これ以上であると疎水性が増大して染料の均染効果を減少させてしまう。また、エチレンオキサイドの付加モル数は水酸基1個あたり4〜8モルであってこれ以下では疎水性が増大して、染料の分散性破壊が著しく、これ以上では抑泡性に乏しくなり、また、染料の移染効果も減少し更には染料の分散性も必ずしも向上しない。
【0012】
さらに、本発明に関わる一般式(II)、(III)または(IV)で示されるエステル型非イオン型界面活性剤(B)を得るためのプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドの付加方法は、ブロック付加またはランダム付加いずれであっても良い。
【0013】
また、本発明のアニオン型界面活性剤(A)とエステル型非イオン型界面活性剤(B)との配合比率は、(A):(B)=(0.5〜1):2の範囲が必須であり、後者(B)の非イオン型界面活性剤2部に対して、前者(A)のアニオン型界面活性剤をこの範囲から増減した場合あるいはそれぞれ単独で使用した場合には分散性劣化、移染性劣化または起泡性の増大のいずれかの現象を生じ、やはり本発明の目的とする染色助剤としては好ましくない結果を与える。
【0014】
本発明の主旨とするところは、合成繊維の高温染色においてスカムの発生が無く、かつ、染斑の無い優れた被染色物を得るための染色助剤とこれを使用した染色方法を提供することにあるが、このためにプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドが付加された特定の一般式(I)で示されるアニオン型界面活性剤(A)と特定の一般式(II)、(III)または(IV)で示されるエステル型非イオン型界面活性剤(B)とを特定の割合で使用することであり、これが本発明の根幹をなすものである。
【0015】
従来このような高温染色において、優れた染色性能を発揮できる染色助剤は提案されておらず、極めて有用な発明と言える。
本発明に使用される染色助剤が、染色性に優れる理由について完全に解明していないが、本発明に係わる一般式(A)、(B)のアルキレングリコール鎖のバランスや特定の疎水基が作用し合い効果を発揮しているものと推察している。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の染色助剤は、合成繊維、天然繊維、およびこれらの混紡交織繊維に適用することができる。合成繊維としては、ポリエステル、ナイロン、アクリル、トリアセテート繊維等が挙げられる。天然繊維としては、綿、麻、羊毛等が挙げられる。混紡交織繊維としては、これらの混紡交織繊維が挙げられる。
【0017】
本発明の染色助剤を用いて染色する場合には、従来の染色機械をそのまま使用することができ、染色浴に用いる染料、pH調整のための酸、キレート剤などは従来どおり使用できる。
【0018】
本発明の染色助剤の使用量は、合成繊維の場合、通常0.2〜1.0g/Lであり、低粘度化および溶解性を向上させるために溶剤等で希釈して使用してもよい。また、処理浴の浴比は、通常1:5〜1:30であり、低浴比領域で優れた効果を発揮する。
【0019】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
(1)温度計、滴下装置、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、フェノール94g、無水塩化アルミ0.6gを入れ、95℃に昇温しベンジルクロライド250gを約4時間要し徐々に滴下した。同温度で約5時間撹拌を続けた後、加圧反応装置に移し、苛性カリ2gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド232gを約5時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド352gを約4時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに430g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)加圧反応装置に平均分子量240のポリエチレングリコール240g、苛性カリ0.6gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド58gを約1時間要して付加させる。その後、この付加物を温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに移し、苛性カリ1.4g、ラウリン酸400gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
ビーカーに(1)で得られた合成物20g、(2)で得られた合成物80gを取り、約30分間撹拌し実施例1の混合物を得た。
【0020】
実施例2
(1)加圧反応装置にα−ナフトールを144g、苛性カリ1.1gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド116gを約3時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド308gを約3時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに284g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)加圧反応装置にグリセリン92g、苛性カリ2.4gを入れ、120〜130℃にてプロピレンオキサイド174gを約4時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド924gを約4時間要して付加させたあと、熟成させる。次にこの生成物560g、苛性カリ1.9g、オレイン酸400gを、温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
ビーカーに(1)で得られた合成物25g、(2)で得られた合成物75gを取り、約30分間撹拌し実施例2の混合物を得た。
【0021】
実施例3
(1)温度計、滴下装置、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、ノニルフェノール220g、無水塩化アルミ1.2gを入れ、95℃に昇温しベンジルクロライド250gを約4時間要し徐々に滴下した。同温度で約5時間撹拌を続けた後、加圧反応装置に移し、苛性カリ2.3gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド348gを約6時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド396gを約4時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに570g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)加圧反応装置にジグリセリン178g、苛性カリ4gを入れ、120〜130℃にてプロピレンオキサイド464gを約5時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド1320gを約4時間要して付加させたあと、熟成させる。次にこの生成物600g、苛性カリ1.6g、カプリル酸180gを、温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに入れ、220℃まで昇温し、同温度で約7時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
ビーカーに(1)で得られた合成物30g、(2)で得られた合成物70gを取り、約30分間撹拌し実施例3の混合物を得た。
【0022】
実施例4〜10
実施例1〜3と同様に反応を行って、表2および表3に示す本発明の化合物を得た。
【0023】
比較例1
(1)温度計、滴下装置、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、フェノール94g)無水塩化アルミ0.8gを入れ、95℃に昇温しベンジルクロライド375gを約5時間要し徐々に滴下した。同温度で約5時間撹拌を続けた後、加圧反応装置に移し、苛性カリ2gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド528gを約4時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに450g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、平均分子量240のポリエチレングリコール240g、苛性カリ0.9g、ラウリン酸200gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約6時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
ビーカーに(1)で得られた合成物30g、(2)で得られた合成物70gを取り、約30分間撹拌し比較例1の混合物を得た。
【0024】
比較例2
(1)加圧反応装置にフェノール94g、苛性カリ2.6gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド968gを約6時間要して付加し、続いて120〜130℃にてプロピレンオキサイド232gを約5時間要して付加させ赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに647g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、平均分子量240のポリエチレングリコール240g、苛性カリ1.3g、ラウリン酸400gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
ビーカーに(1)で得られた合成物20g、(2)で得られた合成物80gを取り、約30分間撹拌し比較例2の混合物を得た。
【0025】
比較例3
(1)加圧反応装置にノニルフェノール220g、苛性カリ2gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド880gを約6時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに550g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性ソーダ溶液にて中和した。
(2)温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、平均分子量240のポリエチレングリコール240g、苛性カリ1.6g、オレイン酸560gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
ビーカーに(1)で得られた合成物70g、(2)で得られた合成物30gを取り、約30分間撹拌し比較例3の混合物を得た。
【0026】
実施例中の試験方法を下記に示す。
(a)起泡性試験
<試験条件>
<試験方法>
上記試験液300mLをジューサーミキサーに入れ、30秒間撹拌を行ったあと撹拌を停止させ、撹拌停止直後(0秒)、10、30、60秒後の泡高(mm)を測定した。
【0027】
(b)分散性試験
<試験条件>
<試験方法>
市販ポリエステルジャージをカラーペット12(日本染色機械製)を用い、上記条件で60℃から115℃まで昇温させて染色を行い、115℃に達したら直ちに冷却を開始する。水洗後試布上のケーシングスポットを視覚判定した。
<判定基準>
◎…染料スポットが試布上にほとんど見られない。
○…染料スポットが試布上の1/4程度しか見られない。
△…染料スポットが試布上の1/2程度まで見られる。
×…染料スポットが試布上の3/4以上見られる。
【0028】
(c)移染性試験
<試験条件>
<試験方法>
上記染料であらかじめ染色した市販ポリエステルトロピカルと同量同質の白布とを上記条件で同浴で処理し、水洗後試布の染料移染性を調べた。
<判定方法>
移染試験後の元染布(1)と移染布(2)の反射率を日立製カラーアナライザー607型で測定しKubelka Munkの式よりK/S値を算出し、移染率を計算した。数字の大きいものを移染性良好とする。
移染率(%)=100×((2)のK/S)/((1)のK/S)
【0029】
表1、表2、表3および表4に示す本発明における染色助剤および比較染色助剤について、起泡性、分散性および移染性の試験を行った。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
試験結果より、本発明の一般式(A)および(B)の化合物をある比率で混合して使用した場合、比較化合物に比べ、低起泡性および分散均染性の両方が優れていることが確認された。
【0038】
【発明の効果】
本発明の合成繊維用低起泡型染色助剤を使用すれば、従来の染色助剤と比較しても、同等以上の染色性能を示し、特筆すべきは非常に低起泡性であり、発泡による染色トラブルが発生しやすい液流機染色において極めて有効である。
Claims (2)
- 下記一般式(I)で示されるアニオン型界面活性剤(A)
と、下記一般式(II)、(III)または(IV)で示されるエステル型非イオン型界面活性剤(B)
- 請求項1の染色助剤を使用することを特徴とする合成繊維の高温染色方法。
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