JP3969928B2 - 位相ロック状態検出装置及び情報処理装置 - Google Patents

位相ロック状態検出装置及び情報処理装置 Download PDF

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位相ロック状態検出装置及び情報処理装置の技術分野に属し、より詳細には、いわゆるフェイズロックループ(PLL(Phase Locked Loop)回路)により位相制御される信号が位相ロック状態となっているか否かを検出する位相ロック状態検出装置及び当該位相ロック状態検出装置を含む情報処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、いわゆるCD(Compact Disc)等から音楽情報を再生する情報再生装置と当該再生された音楽情報を増幅して出力するアンプとをシリアルバス等のバスにより直接接続し、再生された音楽情報を当該アンプを介して外部に出力する構成のオーディオシステムが一般化しつつある。
【0003】
ここで、上記したような構成のオーディオシステム内のアンプにおいては、再生された音楽情報と共に伝送されてくる時間情報に基づいて基準クロック信号を生成し、これに基づいて当該アンプにおける再生処理に用いる処理クロック信号を位相ロック状態(当該基準クロック信号の位相と当該処理クロック信号の位相とが正確に一致した状態をいう。以下、同じ。)とし、この状態を維持している当該処理クロック信号を用いて必要な再生処理を行う構成となっている。
【0004】
そして、このように構成することで、情報再生装置とアンプとの間でデータ伝送における整合性(時間情報の整合性等)が正確に取れることとなり、当該再生された音楽情報を伝送しつつその場で増幅して出力するといった処理が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上記バスでは、その種類によっては、当該バスに新たに情報処理装置が接続された場合、又はいままで接続されていた情報処理装置が当該バスから切り離された場合において、そのバスに接続されている情報処理装置を一時的に初期化し、その後に新たに接続態様(例えば、バス内における情報伝送のための情報処理装置番号又は当該バスに接続されている情報処理装置を当該バスを用いた情報伝送について統括的に制御する一の情報処理装置の設定等)を設定し直す初期化処理を行う場合がある。
【0006】
ここで、この初期化処理には、バスの種類によっては、当該バスに接続されている情報処理装置における全ての接続態様を更新するための長時間を要する初期化処理(以下、ロングバスリセットと称する。)と、当該ロングバスリセットと同様の初期化処理を行う短時間の初期化処理(以下、ショートバスリセットと称する。)と、がある場合がある。
【0007】
一方、これらの初期化処理は、たとえ上記アンプにおいて再生処理を実行中であっても新たに情報処理装置が接続された場合等には発生するので、その場合には、当該再生処理中の音楽情報が一時的に途切れてしまう場合があるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、バスに接続されている情報処理装置において情報処理を実行中に上述した初期化処理が開始された場合に、当該情報処理装置において位相ロック状態が解消されたか否かを正確に検出すると共に当該情報処理の中断を最小限に留めることが可能な位相ロック状態検出装置及び当該位相ロック状態検出装置を含む情報処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、フェイズロックループにより生成され情報処理に用いられる処理クロック信号の基準クロック信号に対する位相ロック状態を検出する位相ロック状態検出装置において、前記基準クロック信号が、前記処理クロック信号の位相を前記フェイズロックループにより制御する際の基準となる基準クロック信号であり、更に前記処理クロック信号の周波数の変化の急峻性が、前記基準クロック信号の周波数の変化の急峻性よりも緩いものであると共に、前記処理クロック信号の周波数の変化を検出し、検出信号を生成するエッジカウンタ等の検出手段と、前記処理クロック信号が前記基準クロック信号に対して位相ロック状態となった後、前記生成された検出信号に基づいて当該位相ロック状態が解消されたことを判定するCPU等の判定手段と、を備える。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の位相ロック状態検出装置と、前記基準クロック信号と前記処理クロック信号との位相差を検出し位相差信号を出力すると共に前記フェイズロックループに含まれる位相比較器等の位相比較手段と、前記出力された位相差信号に対して予め設定されたフィルタ処理を施しフィルタ信号を出力すると共に前記フェイズロックループに含まれるループフィルタ等のフィルタ手段と、前記出力されたフィルタ信号に基づいて発振クロック信号を生成すると共に前記フェイズロックループに含まれるVCO( Voltage Controlled Oscillator )等の生成手段と、前記生成された発振クロック信号を分周して前記処理クロック信号を生成し、前記位相ロック状態検出装置及び前記位相比較手段に出力すると共に前記フェイズロックループに含まれる分周器等の分周手段と、前記位相ロック状態検出装置における判定結果に基づき、前記基準クロック信号に対して位相ロック状態となった前記処理クロック信号を用いて情報処理を行うD/Aコンバータ等の処理手段と、を備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0023】
なお、以下に説明する実施の形態は、複数の情報機器(例えば、パーソナルコンピュータ、デジタルビデオカメラ又はMD(Mini Disk)プレーヤ等)を含む種々の電気製品間でシリアルバスを介してリアルタイムに相互に情報を伝送するための新たな規格として近年策定された、いわゆるIEEE1394規格(正式名称は、「IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)Std.1394-1995 IEEE Standard for a High Performance Serial Bus」である。)に準拠しつつ、DVD等の情報記録媒体から音楽情報を再生する情報再生装置(以下、プレーヤと称する。)と、当該再生された音楽情報を増幅し外部に出力するアンプと、を接続して構成される音楽情報再生システムにおいて、当該アンプ内における増幅等の処理の基準となる処理クロック信号が位相ロック状態となっているか否かを検出する場合について本発明を適用した場合の実施の形態である。
(I)IEEE1394規格の概要
始めに、実施形態を説明する前に、本発明に係る上記IEEE1394規格(以下、単にシリアルバス規格と称する。)に基づいたシリアルバスによる情報伝送について一般的に説明する。
【0024】
このシリアルバス規格においては、複数の情報機器(以下、単にノードと称する。)間をシリアルバスにより接続し、これら各ノード間で複数チャンネル分(当該シリアルバス規格においては、シリアルバスで接続されている系内では最大で63個の異なるチャンネルを用いて情報伝送できることが規格化されている。)の情報伝送を時分割的に実行するように規格化されている。
【0025】
ここで、シリアルバス規格においては、既にシリアルバスで相互に接続されている情報機器群に新たに他の情報機器を接続する場合(すなわち、バス接続時)又は上記情報機器群から一の情報機器の接続を取り外す場合(すなわち、バス開放時)においては、いわゆるバスリセット(その所要時間は当該シリアルバス規格においては167μ秒とされている。)と称されるシリアルバスの初期化が実行されることが規格化されている。そして、当該バスリセットに伴って以下の処理が実行され、新たな接続形態(以下、当該接続形態をトポロジと称する。)が構築される。
(1)バスリセットの発生に伴い、当該バスリセットの発生を検出したノード(すなわち、新たに情報機器が接続されたノード又はそれまでの接続が切り離されたノード)がシリアルバスに接続されている全てのノードに対してバスリセットが発生したことを示すバスリセット信号を送出する。
(2)次に、バスリセット後、各ノードをツリー上に接続するためのツリー識別を行う。そして、当該接続されたツリーの頂点に位置するノードをルートノードとして認識する。
(3)次に、認識されたルートノードが、各ノードをツリー系内で識別するための各ノード毎に固有の識別番号(ID番号)を当該各ノードに認識させる。
(4)次に、当該形成されたツリー内にある全てのノードの通信状態(具体的には、各ノードの使用チャンネル及び後述する伝送占有時間)を管理し、他のノードが識別可能に表示するノードであるIRM(Isochronous Resource Manager)ノードを設定する。
(5)最後に、全てのノードの情報伝送状態を統括するノードであるバスマネージャノードを設定する。
【0026】
以上の五段階の処理を経て、バスリセット後の新たなトポロジが構築される。
【0027】
そして、トポロジの構築後に実際に情報を伝送する場合には、当該情報の伝送を開始しようとするノードである伝送ノードは、上記IRMノードに対して現在の他のノードにおける通信状態を照会し、自己が使用したいチャンネル及び伝送占有時間が使用可能であるならば、当該伝送ノードは情報を伝送する権利を獲得し情報伝送を開始する。
【0028】
なお、相互に接続されたシリアルバスにおいて、情報の伝送中に上記バスの開放又はバスの接続が起こったことによりバスリセットが発生すると、当該バスリセット後において、各ノードは、夫々がバスリセット前に使用していたチャンネル及び伝送占有時間を継続して使用できることが規格化されている。
【0029】
次に、上記伝送占有時間について略説する。
【0030】
シリアルバス規格においては、各ノードからの情報はアイソクロナスサイクルと称される情報単位毎に纏められて送信される。このアイソクロナスサイクルには、他のアイソクロナスサイクル内に含まれる情報と同期して伝送される情報が含まれるアイソクロナス伝送領域と、他の情報とは無関係に非同期で伝送される情報が含まれるアシンクロナス伝送領域とが含まれている。そして、このアイソクロナス伝送領域内の情報が異なったチャンネル毎に時分割されており、夫々のチャンネル毎に異なった情報が伝送される。
【0031】
このとき、当該アイソクロナス伝送領域においては、一のアイソクロナスサイクル(その長さは125μsecであることが規格化されている。)内におけるアイソクロナス伝送領域の長さが最大で100μsecであることが規格化されており、従って、一のアイソクロナス伝送領域内の各チャンネルに割り当てられる情報がその伝送に占有する時間の合計も100μsec以下とする必要がある。この時、当該一のチャンネルがアイソクロナスサイクル内で占有する伝送時間が上記伝送占有時間である。なお、この伝送占有時間は、場合によってはシリアルバスの使用帯域と称されることもあり、また、シリアルバスの使用容量と称される場合もある。また、一のアイソクロナスサイクル内において、アイソクロナス伝送領域の長さが100μsec未満(零の場合も含む。)であるときは、当該アイソクロナス伝送領域以外のアイソクロナスサイクル内の領域は専らアシンクロナス伝送領域として用いられる。
【0032】
次に、シリアルバス規格における実際の伝送形態について図1乃至図6を用いて一般的に説明する。
【0033】
なお、図1は当該シリアルバス規格におけるトポロジの一形態を例示する図であり、図2はシリアルバス上の伝送形態を例示する図であり、図3はアイソクロナスサイクルの構成を示す図であり、図4はCIP(Common Isochronous Packet)ヘッダの構成を示す図であり、図5は実際の伝送形態を示す図であり、図6はバスリセット後の情報伝送を説明する図である。
【0034】
上記シリアルバス規格においては、各ノードの接続時の設定が全て自動で行なわれ、更に電源を断にすることなく新たなノードを接続することが可能となっている。
【0035】
一方、情報伝送の形態については、100Mbps乃至400Mbpsの範囲で高速伝送が可能であり、更にリアルタイム伝送、双方向伝送及び多チャンネル伝送により多種の情報を伝送することが可能となっている。
【0036】
また、各ノードの接続の形態については、図1(a)に示すように、例えば、パーソナルコンピュータPCをルートノード(上述したように、ツリー状トポロジにおける頂点のノード)として、CDプレーヤCP、MDプレーヤMP、デジタルビデオカメラDVC、プリンタPR、LD(LASER Disc)プレーヤLP、冷蔵庫RG、チューナT、スピーカSP、アンプAP、テレビジョン装置TV、ビデオテープレコーダVT、炊飯器RC、エアコンディショナAC及び洗濯機W等の種々の電気製品をバスとしてのシリアルバスBにより接続し、これらをパーソナルコンピュータPCにより統括して制御することが可能となっている。
【0037】
ここで、当該シリアルバス規格においては、一つの系(シリアルバスでツリー状に接続されている系)の中に含むことが可能な電気製品(上記ノードに相当する。)の数は最大で63個であり、更に、一つの系の中に二つのノード間の接続を最大で16個まで含ませることができる。なお、当該一つの系内で複数のノードNDを図1(b)に示すようにループ状に接続することは規格上禁止されている。
【0038】
次に、実際の伝送形態についてより具体的に説明する。
【0039】
始めに、図2(a)に示すように、デジタルビデオカメラDVC、ビデオテープレコーダVT、パーソナルコンピュータPC及び放送受信用のセットトップボックス(Set Top Box)SBが夫々ノードとして相互にシリアルバスBにより接続され、情報伝送を行っているとする。より具体的には、デジタルビデオカメラDVCからはビデオデータを、ビデオテープレコーダVTからは所定の制御コマンドを、パーソナルコンピュータPCからは同様に他の機器を制御するための制御コマンドを、セットトップボックスSBからは受信した放送電波に含まれていた画像データ(MPEG(Moving Picture Expert Group)規格により圧縮されたMPEGデータ等)を、夫々シリアルバスB上に送出しているとする。
【0040】
この場合、シリアルバスB上における送出された各情報の伝送形態としては、図2(b)上から三段目に示すように、夫々のノードからの情報が、シリアルバスB上を時分割的に夫々占有しつつ伝送される。そして、各情報は、125μsecの長さを有するシリアルバスB上の同期単位である上記アイソクロナスサイクルIC内に挿入されて伝送される。
【0041】
次に、上記アイソクロナスサイクルIC内のデータ構造について、図3及び図4を用いて説明する。
【0042】
図3に示すように、アイソクロナスサイクルICは、全てのノードの基準時刻を合わせるためにアイソクロナスサイクルICの先頭に常に挿入されるサイクルスタートパケットCSPと、複数チャンネル分のアイソクロナスパケットIPにより構成され、時間的に同期した情報が夫々のアイソクロナスパケットIPに含まれることにより構成されているアイソクロナス伝送領域ICTと、非同期の情報(例えば、種々の制御情報及び当該各制御情報に対応する応答情報等)が含まれているアシンクロナス伝送領域ACTと、により構成されている。
【0043】
ここで、上記サイクルスタートパケットCSPは通常上記ルートノードから出力されることとされているので、上記いずれかのバスリセットが発生し当該ルートノートが他のノード上に設定変更されると、当該サイクルスタートパケットCSPを出力するノードも変更されることとなる。
【0044】
また、各アイソクロナス伝送領域ICTの最後尾及びアシンクロナス伝送領域ACTの最後尾には、一のアイソクロナス伝送領域ICTの終了又は一のアシンクロナス伝送領域ACTの終了を示す時間的間隙であるサブアクションギャップSGが挿入されている。更に、各アイソクロナスパケットIPの間及びサイクルスタートパケットCSPと先頭のアイソクロナスパケットIPの間には、夫々のパケットの終了を示す時間的間隙であるアイソクロナスギャップIGが挿入されている。このとき、上記サブアクションギャップSGの長さはアイソクロナスギャップIGの長さよりも長く設定されている。
【0045】
次に、一のアイソクロナスパケットIPは、各アイソクロナスパケットIP内のデータ量を示す情報や各アイソクロナスパケットIP内の情報を伝送するチャンネルを示す情報を含むIP(Isochronous Packet)ヘッダIPHと、後述するCIPヘッダCIPHと、実際の映像情報又は音声情報を含むデータ領域DFと、により構成されている。ここで、当該データ領域DF内には、例えば音声情報である場合には一サンプル分のデータを一データブロックとして、複数個のデータブロックが含まれている。
【0046】
一方、当該CIPヘッダCIPHは、図4に示すように、当該CIPヘッダCIPHを含むアイソクロナスパケットIPを送出したノードを識別するためのノード識別子(Source ID)SIDと、データ領域DF内に含まれているデータブロックの数を示すデータブロック数DBSと、一のノードから送出された複数のデータ領域DF内のデータに対して送出順に連続して付与される順番情報(Data Block Counter)DBCと、データ領域DF内に含まれているデータの種類を示すデータ識別子(Format ID)FMTと、データ識別子FMTにより示されるデータの種類に関連するデータ(例えば、データ識別子FMTがオーディオデータを示す場合はそのサンプリング周波数等)である関連情報(Format Dependent Field)FDFと、データ領域DF内に含まれているデータが、当該データを受信するノードにおいて受信された後対応する処理が開始される時間である処理時間情報SYTと、を少なくとも含んで構成されている。
【0047】
次に、各データの実際の伝送形態について、図5を用いて説明する。
【0048】
なお、図5は、シリアルバス規格において規定されている伝送形態のうち、いわゆるノン−ブロッキング伝送と称される伝送形態の場合について説明するものである。
【0049】
また、図5において、SYT間隔とは、送信ノードにおいて送信すべき送信データ(データ領域DF内に含まれるべき送信データ)に対して処理時間情報SYTが付加される間隔を示している。
【0050】
図5に示すように、ある送信ノードにおいて送信すべき送信データが発生すると、先ず、当該発生した送信データのうち、所定の間隔(図5において時刻T2と時刻T1との間隔)毎の送信データに対して処理時間情報SYTが付与される。
【0051】
そして、発生した送信データはシリアルバスB上に送出される(図2(b)参照)。このとき、上記CIPヘッダCIPH内に、図5に例示するような連番の順番情報DBC及び処理時間情報SYTが付加される。
【0052】
次に、この状態でアイソクロナスサイクルICを受信ノードが受信すると、当該受信ノードはアイソクロナスサイクルICを分解して上記送信データを取り出すと共に、処理時間情報SYTに記述されている時刻(図5中「R1」、「R2」…で示す。)になったら受信した各送信データに対応する処理を開始する。
【0053】
この場合、各インデックスが付加されている送信データに対して送信ノードにおいて処理時間情報SYTが付与された時刻(例えば時刻T1)と対応する処理時間情報SYTに記述されている時刻(この場合は時刻R1)との差がシリアルバスB上の送信遅延に対応することとなる。
【0054】
次に、バスリセットが発生した場合の各ノードにおける処理について、一般的に図6を用いて説明する。
【0055】
なお、図6はバスリセット前後における一のノードの状態と当該ノードに関するデータの送出状態を示すものであり、図6中「PCR(Plug Control Register)ステータス」とは、各ノード毎に設けられているレジスタの状態であり、当該ノードの情報伝送状態(具体的には、現在使用しているチャンネル及び伝送占有時間)が記述されているレジスタの状態を示すものである。
【0056】
先ず、バスリセット前においては、PCRステータスはそのときのノードの情報伝送状態を表示しており、データは正常に伝送されている(図6において、バスリセット前ではデータフロー及びPCRステータスが共に「Active」となっている。)。
【0057】
そして、バスリセットが発生し、これを検出したノードにより他の全ノードに対してバスリセット信号が送出されると、上述した(1)乃至(5)の処理が実行され上記IRMノード等が設定される。
【0058】
次に、当該IRMノードが設定され、各ノードの識別番号が付与された以降の1秒間(この1秒間をアイソクロナスリソースディレイ期間と称する。)、バスリセット前にデータを送信していたノードは、バスリセット前と同じ使用チャンネル及び伝送占有時間を用いてデータを送信し続ける(図6において、データフローが「Active」となっている。)。そしてこの間PCRステータスを待機状態としつつ(図6において、PCRステータスが「Ready」となっている。)、同時に、IRMノードに対して当該バスリセット前の使用チャンネル及び伝送占有時間が引き続き使用可能であるかを照会する。
【0059】
そして、IRMノードへの照会において、バスリセット前の使用チャンネルが未だ使用されておらず、更に伝送占有時間の確保が可能であるときは、バスリセット後1秒が経過した後に当該バスリセット前の情報伝送状態をそのまま用いてデータの送信を継続する(図6において、バスリセット後1秒が経過した後にデータフローが「Active」となる場合。)。
【0060】
一方、バスリセット前の使用チャンネルが既に使用中であるか、又は、伝送占有時間の確保が不可能であるときは、バスリセット後1秒が経過した後にそのノードはデータ伝送を停止する(図6において、バスリセット後1秒が経過した後にデータフローが「off」となる場合に対応する。)。
【0061】
このようにして、バスリセット後1秒経過した後に、バスリセット前の使用チャンネルが確保でき、更にバスリセット前の伝送占有時間の確保ができたノードは正常に情報の伝送を再開することとなる。
【0062】
また、それ以外のノードについては、情報の伝送を一時中断し、IRMノードに記述されている現在使用されているチャンネル及び伝送占有時間を一定時間毎に照会し、自己の使用したいチャンネルが空いており、且つ伝送占有時間を確保することができたならば再度情報の伝送を開始する。
【0063】
ここで、図6に示すバスリセット(上記ロングバスリセット)は、そのリセットのために必要な時間を上述したように167μsecとしている。
【0064】
これはシリアルバス規格において規格化されているものであり、アイソクロナスパケットIPを転送しているノード自身はバスリセットの発生を検知できないため、最も長いアイソクロナスパケットIPを転送するノードでも検知できる長さとして決められたものである。
【0065】
しかしながら、この時間は、上記アイソクロナスサイクルICに相当する時間(125μsec)を越えるため、アイソクロナスパケットIPのスムーズな転送の妨げとなっていた。
【0066】
つまり、上記したアンプにおいていわゆるリアルタイム再生(すなわち、音楽情報等をアンプにおいて受信しつつ再生出力するリアルタイム再生)を行なっているときに当該ロングバスリセットが発生すると、当該アンプにおける処理クロック信号の位相ロック状態が解消されたと当該アンプにおいて判定されてしまい、上記リアルタイム再生が中断することで当該アンプにおいていわゆる音切れが生じることがあるのである。
【0067】
そこで、近年策定されつつある新たなシリアルバス規格であるP1394a規格においては、新たにバスリセットのために必要な時間が1.4μsecと短い上記ショートバスリセット(アービトレイテッドバスリセットとも称される。)を実行するための規格が追加されている。
【0068】
このショートバスリセットでは、バスリセットを要求するノードは、アービトレーション(すなわち、送信側になるべきノードがバス使用権を得るように要求すること)を行ない、当該バス使用権を獲得した後、長さが約1.3μsecのバスリセットを発生させる。このとき、その他のノードは受信モードの状態であるため、この短時間のバスリセットでも全てのノードがその発生を検知できるのである。
(II)実施形態
次に、上述したシリアルバス規格(より具体的には、上記ショートバスリセットが規格化されているP1394a規格)に準拠して実行される本発明の実施形態について、図7乃至図9を用いて説明する。
【0069】
なお、図7は実施形態に係る音楽情報再生システムの概要構成を示すブロック図であり、図8は本発明に係るロック検出部の細部構成を示すブロック図であり、図9は本発明に係る位相ロック状態検出処理を示すフローチャートである。
【0070】
図7に示すように、実施形態の音楽情報再生システムSは、DVD等の情報記録媒体に記録されている音楽情報を再生し、上記シリアルバス規格に則ってバスBに出力するプレーヤ20と、当該シリアルバス規格に準拠した情報伝送が実行されるシリアルバスであるバスBと、伝送された音楽情報に対して増幅等の処理を施し、出力信号Soutとして外部の図示しないスピーカ等に出力するアンプ1と、により構成されている。
【0071】
また、アンプ1は、デマルチプレクサ2と、処理時間情報バッファ3と、オーディオバッファ4と、基準タイマ5と、時間情報比較部6と、本発明に係るロック検出部7と、位相比較手段としての位相比較部8と、フィルタ手段としてのループフィルタ9と、生成手段としてのVCO10と、分周手段としての分周器11と、処理手段としてのD/A(Digital/Analog)コンバータ12と、処理手段としての増幅部13と、により構成されている。
【0072】
ここで、位相比較部8、ループフィルタ9、VCO10及び分周器11により、いわゆるフェイズロックループ(PLL回路)を構成している。
【0073】
次に、動作を説明する。
【0074】
先ず、プレーヤ20は、上記情報記録媒体に記録されている音楽情報を再生し、当該再生された音楽情報を上記データ領域DF内に含む上記アイソクロナスパケットIPを形成してバスBに出力する。
【0075】
このとき、当該アイソクロナスパケットIP内のCIPヘッダCIPH内には、当該音楽情報の再生処理をアンプ1において開始する時刻を示す上記処理時間情報SYTが含まれている。
【0076】
次に、当該アイソクロナスパケットIPを受信したデマルチプレクサ2は、当該アイソクロナスパケットIPから上記処理時間情報SYTを抽出し、当該抽出された処理時間情報SYTを含む時間情報信号Ssytを生成して処理時間情報バッファ3へ出力する。
【0077】
これと並行して、デマルチプレクサ2は、当該アイソクロナスパケットIP内のデータ領域DFから上記音楽情報を抽出し、当該抽出された音楽情報を含むオーディオ信号Sadを生成してオーディオバッファ4へ出力する。
【0078】
次に、処理時間情報バッファ3は、時間情報信号Ssytを一時的に格納し、予め設定されたタイミングで時間情報比較部6へ出力する。
【0079】
一方、基準タイマ5は、アンプ1の動作全体を制御するための基準となる時間情報を含む基準時間信号Srtを生成し、時間情報比較部6へ出力する。
【0080】
これにより、時間情報比較部6は、基準時間信号Srtにより示される時刻と時間情報信号Ssyt内の処理時間情報SYTとして記述されている時刻とが一致したとき、予め設定されている基準周波数を有する基準クロック信号Srcを生成してロック検出部7及び位相比較器8へ出力する。
【0081】
次に、位相比較器8は、基準クロック信号Srcの位相と後述する処理クロック信号Smcの位相とを比較し、その差を示す位相差信号Scpを生成してループフィルタ9へ出力する。
【0082】
そして、ループフィルタ9は、位相差信号Scpにおける予め設定された低周波数成分のみを通過させ、VCO10の発振周波数を電圧制御するための制御電圧信号Scを生成して当該VCO10へ出力する。
【0083】
これにより、VCO10は、制御電圧信号Scの電圧に対応する周波数を有する発振クロック信号Svcoを生成して分周器11へ出力する。
【0084】
そして、分周器11は、当該発振クロック信号Svcoを分周し、上記処理クロック信号Smcを生成して位相比較器8、ロック検出部7及びD/Aコンバータ12へ出力する。
【0085】
一方、ロック検出部7は、基準クロック信号Srcと処理クロック信号Smcとを比較し、当該処理クロック信号Smcが基準クロック信号Srcに対して位相ロック状態にあるか否かを判定し、判定信号Slocを生成してD/Aコンバータ12へ出力する。
【0086】
他方、オーディオバッファ4は、オーディオ信号Sadを一時的に格納し、予め設定されたタイミングでD/Aコンバータ12へ出力する。
【0087】
これらにより、D/Aコンバータ12は、判定信号Slocにより処理クロック信号Smcが基準クロック信号Srcに対して位相ロック状態にあるときのみ、当該処理クロック信号Smcを基準として用いてオーディオ信号Sadをアナログ化し、アナログオーディオ信号Sadaを生成して増幅部13へ出力する。
【0088】
そして、増幅部13は、アナログオーディオ信号Sadaを予め設定されている増幅率で増幅し、上記出力信号Soutを生成して図示しないスピーカ等に出力する。
【0089】
次に、上記ロック検出部7の細部構成及び動作について、図8及び図9を用いて説明する。
【0090】
図8に示すように、本発明に係るロック検出部7は、エッジ検出部15及び16と、比較手段としての比較部17と、検出手段としてのエッジカウンタ18と、第1判定手段及び第2判定手段としてのCPU19と、により構成されている。
【0091】
次に各構成部材の概要動作を説明する。
【0092】
先ず、エッジ検出部16は、基準クロック信号Srcにおける立ち上りエッジのタイミングを検出し、エッジ信号Sreを生成して比較部17へ出力する。
【0093】
これと並行して、エッジ検出部15は、処理クロック信号Smcにおける立ち上りエッジのタイミングを検出し、エッジ信号Smeを生成して比較部17及びエッジカウンタ18へ出力する。
【0094】
これにより、エッジカウンタ18は、入力されてくるエッジ信号Smeにより示される処理クロック信号Smcの立ち上りエッジのタイミングの間隔を計数し、当該間隔を処理クロック信号Smcにおける周波数を示す値と見なして間隔信号SctとしてCPU19へ出力する。
【0095】
他方、比較部17は、エッジ信号Smeにより示される処理クロック信号Smcの立ち上りエッジのタイミングとエッジ信号Sreにより示される基準クロック信号Srcの立ち上りエッジのタイミングとの間隔を計数し、当該間隔を処理クロック信号Smcの位相と基準クロック信号Srcの位相との差と見なして位相差信号ScmとしてCPU19へ出力する。
【0096】
そして、CPU19は、以下に説明する手順に従って処理クロック信号Smcが基準クロック信号Srcに対して位相ロック状態にあるか否かを判定し、判定信号Slocを生成してD/Aコンバータ12へ出力する。
【0097】
次に、当該CPU19において実行される、本発明に係る位相ロック状態検出処理について図9を用いて説明する。
【0098】
当該位相ロック検出処理においては、図9に示すように、先ず、アンプ1における音楽情報の受信(バスBを介しての受信)が開始されると(ステップS1)、比較部17からの位相差信号Scmに基づいて、処理クロック信号Smcの位相と基準クロック信号Srcの位相との差が、予め経験的に設定されている位相ロック状態と判定できる位相差の閾値である設定閾値以下である状態がステップS2の判定を繰り返す周期でn回分連続したか否かが判定される(ステップS2)。
【0099】
そして、当該状態がn回連続しないときは(ステップS2;NO)、音楽情報の再生処理開始に当たって、処理クロック信号Smcが基準クロック信号Srcに対して未だ位相ロック状態になっていないと判定し、再度ステップS2の処理を行う。
【0100】
一方、当該判定を繰り返す間に上記フェイズロックループの作用により処理クロック信号Smcの位相が基準クロック信号Srcの位相と一致し始めることで、処理クロック信号Smcの位相と基準クロック信号Srcの位相との差が上記設定閾値以下である状態がn回連続したときは(ステップS2;YES)、そのタイミングで処理クロック信号Smcが基準クロック信号Srcに対して位相ロック状態になったと判定して実際の再生処理を開始する(ステップS3)。
【0101】
ステップS3の処理についてより具体的には、当該位相ロック状態になったことを示す上記判定信号SlocをD/Aコンバータ12に出力することで、オーディオ信号Sadのアナログ化処理及び増幅部13における増幅処理を開始する。
【0102】
なお、図9に示す位相ロック状態検出処理が一巡した後に再度ステップS3の処理を実行する場合には、直前に実行されたステップS5の処理により中断されていた再生処理が再開されることとなる。
【0103】
次に、エッジカウンタ18からの間隔信号Sctに基づいて、処理クロック信号Smcの周波数の変化が、予め経験的に設定されている位相ロック状態が解消されたと判定できる当該変化の閾値である設定閾値以上となっているか否かが判定される(ステップS4)。
【0104】
そして、当該周波数の変化が当該設定閾値以上となっていないときは(ステップS4;NO)、上記位相ロック状態となっている旨の判定信号Slocの出力を継続しつつ再度ステップS4の判定を行うことを予め設定された周期で繰り返す。
【0105】
このとき、当該位相ロック状態となっている処理クロック信号Smcを用いた再生処理が実行されている間に上記ショートバスリセットが発生した場合については、当該ショートバスリセットの前後で上記サイクルスタートパケットCSPを送出するノードが他のノードに変更されること(具体的には、例えば、プレーヤ20の状態の変化に起因して発生したショートバスリセットによりルートノードがプレーヤ20からアンプ1に変更される場合等)で基準タイマ5の動作が極短時間(1.4μsec)だけ変動することにより上記基準クロック信号Srcが当該極短時間だけ変動したとしても、フェイズロックループの出力である処理クロック信号Srcの周波数は急激に変化することはないため、当該ショートバスリセットが発生した場合でも、ステップS4の判定は「NO」の状態が継続する(すなわち、再生処理が継続される)こととなる。
【0106】
一方、ステップS4の判定において、当該周波数の変化が当該設定閾値以上となっているときは(ステップS4;YES)、上記ロングバスリセットの発生により上記処理時間情報SYTの伝送が中断し、これにより時間情報比較部6からの基準クロック信号Srcの生成が一時中断されて上記位相ロック状態が解除されたと判定し、再生処理を一時中断させる旨の判定信号Slocを生成してD/Aコンバータ12へ出力する(ステップS5)。
【0107】
そして、アンプ1における音楽情報の再生処理が全て終了しているか否かが判定され(ステップS6)、終了しているときはそのまま位相ロック状態検出処理を終了し、再生処理が全て終了していないときは(ステップS6)、次にバスBを介して伝送されてくる音楽情報に対して上記した処理を行うべくステップS1に戻る。
【0108】
以上説明したように、実施形態の位相ロック状態検出処理によれば、処理クロック信号Smcの位相と基準クロック信号Srcの位相とを比較した結果を用いて処理クロック信号Smcが位相ロック状態であるか否かを判定した後に、処理クロック信号Smc自体の周波数(すなわち、基準クロック信号Srcがショートバスリセットの発生により極短時間だけ変化したとしてもそれに追随して即座に変動することがない周波数)の変化に基づいて当該位相ロック状態が解消されたか否かを判定するので、当該極短時間の基準クロック信号Srcの変化により位相ロック状態が解消されたと判定されることがなく、位相ロック状態にある処理クロック信号Smcを用いた再生処理を継続することができると共に、処理クロック信号Smcが位相ロック状態にあるか否かをより正確に検出することができる。
【0109】
また、基準クロック信号Srcの位相と処理クロック信号Smcの位相との差が予め設定された設定閾値以下である状態が上記n回分継続したとき処理クロック信号Smcが位相ロック状態であると判定すると共に、当該差が当該設定閾値以下である状態がn回分継続しなかったとき処理クロック信号Smcが位相ロック状態にないと判定するので、処理クロック信号Smcが位相ロック状態にあるか否かをより確実に判定することができる。
【0110】
更に、処理クロック信号Smcの周波数の変化が上記設定閾値未満であるとき当該位相ロック状態であると判定すると共に、当該変化が設定閾値以上であるとき当該位相ロック状態が解消されたと判定するので、処理クロック信号Smcのみを用いてそれが位相ロック状態にあるか否かを確実に判定することができる。
【0111】
(III)変形形態
次に、本発明の変形形態について、図10を用いて説明する。
【0112】
なお、図10に示す変形形態に係る位相ロック状態検出処理のフローチャートにおいて、図9のフローチャートに示す処理と同様の処理については、同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
【0113】
上述した変形形態においては、図9に示すステップS2の判定において処理クロック信号Smcの位相と基準クロック信号Srcの位相との差が設定閾値以下である状態がn回分連続しないとき(ステップS2;NO)、及びステップS4の判定において処理クロック信号Smcの周波数の変化が設定閾値以上となっていないとき(ステップS4;NO)には、夫々そのままステップS2又はS4の処理を繰り返す構成としたが、これ以外に、図10におけるステップS2’又はS4’のように、処理クロック信号Smcの位相と基準クロック信号Srcの位相との差が設定閾値以下である状態がn回分連続しないときは(ステップS2’;NO)当該位相ロック状態が解消されたとして再生処理を中断し(ステップS5)、更に処理クロック信号Smcの周波数の変化が設定閾値以上となっていないときは(ステップS4;NO)当該位相ロック状態が復帰したとして再生処理を再開する(ステップS3)ように構成することもできる。
【0114】
このように構成することで、処理クロック信号Smcの位相ロック状態が解消されたこと及び当該位相ロック状態に復帰したことを共に確実に検出することができることとなる。
【0115】
なお、上述した実施形態及び変形形態は、プレーヤ20から伝送されてきた音楽情報をアンプ1において再生処理する場合について説明したが、これ以外に、音楽情報以外の画像情報が伝送されこれを再生処理する場合の当該再生装置における位相ロック状態の検出に対して本発明を適用することもできる。
【0116】
また、伝送されてきた情報の再生処理以外に、当該情報を記録可能な情報記録媒体に記録する場合の当該記録装置における位相ロック状態の検出に対して本発明を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IEEE1394規格により接続された電気製品(ノード)の例を示す図であり、(a)はシリアル接続された電気機器の例を示す図であり、(b)はループ接続を示す図である。
【図2】シリアルバス上の伝送形態を例示する図である。
【図3】アイソクロナスサイクルの構成を示す図である。
【図4】CIPヘッダの構成を示す図である。
【図5】実際の伝送形態を示す図である。
【図6】バスリセット前後の情報伝送を説明する図である。
【図7】実施形態に係る音楽情報再生システムの概要構成を示すブロック図である。
【図8】実施形態のロック検出部の細部構成を示すブロック図である。
【図9】実施形態に係る位相ロック状態検出処理を示すフローチャートである。
【図10】変形形態に係る位相ロック状態検出処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…アンプ
2…デマルチプレクサ
3…処理時間情報バッファ
4…オーディオバッファ
5…基準タイマ
6…時間情報比較部
7…ロック検出部
8…位相比較部
9…ループフィルタ
10…VCO
11…分周器
12…D/Aコンバータ
13…増幅部
15、16…エッジ検出部
17…比較部
18…エッジカウンタ
19…CPU
20…プレーヤ
S…音楽情報再生システム
B…バス
PC…パーソナルコンピュータ
CP…CDプレーヤ
MP…MDプレーヤ
DVC…デジタルビデオカメラ
PR…プリンタ
LP…LDプレーヤ
RG…冷蔵庫
T…チューナ
SP…スピーカ
AP…アンプ
TV…テレビジョン装置
VT…ビデオテープレコーダ
RC…炊飯器
AC…エアコンディショナ
W…洗濯機
ND…ノード
IC…アイソクロナスサイクル
CSP…サイクルスタートパケット
ICT…アイソクロナス伝送領域
ACT…アシンクロナス伝送領域
SG…サブアクションギャップ
IG…アイソクロナスギャップ
IPH…IPヘッダ
IP…アイソクロナスパケット
CIPH…CIPヘッダ
DF…データ領域
SID…ノード識別子
DBS…データブロック数
DBC…順番情報
FMT…データ識別子
FDF…関連情報
SYT…処理時間情報
Ssyt…時間情報信号
Sad…オーディオ信号
Srt…基準時間信号
Src…基準クロック信号
Smc…処理クロック信号
Scp、Scm…位相差信号
Sc…制御電圧信号
Svco…発振クロック信号
Sloc…判定信号
Sada…アナログオーディオ信号
Sout…出力信号
Sre、Sme…エッジ信号
Sct…間隔信号

Claims (4)

  1. フェイズロックループにより生成され情報処理に用いられる処理クロック信号の基準クロック信号に対する位相ロック状態を検出する位相ロック状態検出装置において、
    前記基準クロック信号が、前記処理クロック信号の位相を前記フェイズロックループにより制御する際の基準となる基準クロック信号であり、
    更に前記処理クロック信号の周波数の変化の急峻性が、前記基準クロック信号の周波数の変化の急峻性よりも緩いものであると共に、
    前記処理クロック信号の周波数の変化を検出し、検出信号を生成する検出手段と、
    前記処理クロック信号が前記基準クロック信号に対して位相ロック状態となった後、前記生成された検出信号に基づいて当該位相ロック状態が解消されたことを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする位相ロック状態検出装置。
  2. 請求項1に記載の位相ロック状態検出装置において、
    前記判定手段は、前記検出信号に基づいて、前記処理クロック信号の周波数の変化が予め設定された閾値以上であるとき、前記処理クロック信号が前記基準クロック信号に対して位相ロック状態にないと判定することを特徴とする位相ロック状態検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の位相ロック状態検出装置と、
    前記基準クロック信号と前記処理クロック信号との位相差を検出し位相差信号を出力すると共に前記フェイズロックループに含まれる位相比較手段と、
    前記出力された位相差信号に対して予め設定されたフィルタ処理を施しフィルタ信号を出力すると共に前記フェイズロックループに含まれるフィルタ手段と、
    前記出力されたフィルタ信号に基づいて発振クロック信号を生成すると共に前記フェイズロックループに含まれる生成手段と、
    前記生成された発振クロック信号を分周して前記処理クロック信号を生成し、前記位相ロック状態検出装置及び前記位相比較手段に出力すると共に前記フェイズロックループに含まれる分周手段と、
    前記位相ロック状態検出装置における判定結果に基づき、前記基準クロック信号に対して位相ロック状態となった前記処理クロック信号を用いて情報処理を行う処理手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項に記載の情報処理装置において、
    前記情報処理は外部から入力されるオーディオ情報の再生処理であることを特徴とする情報処理装置。
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