JP3969578B2 - 擬似雑音発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル通信システムの通信品質の評価,電磁妨害波に対する電子機器の耐妨害性(Immunity)の評価を行うための擬似雑音源として使用する擬似雑音発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱雑音,都市雑音の場合などではノイズの振幅は正規分布となる。これらをシミュレートするものにホワイトノイズ発生器がある。
狭帯域デジタル通信では通信システムのビット誤り率(BER:Bit Error Rate)の劣化と電磁妨害波の振幅確率分布(APD:Amplitude Probability Distribution)との間に相関関係があり、電磁妨害波の振幅確率分布(APD)から通信システムのビット誤り率(BER)の劣化が推定できるという報告がなされている。そこで任意分布乱数発生器を用いて指定振幅確率分布(APD)に従うノイズを発生させるものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ノイズの性質をあらわす際の重要な統計パラメータとして振幅確率分布(APD)、交差率分布(CRD:Crossing Rate Distribution)、パルス継続時間分布(PDD:Pulse Duration Distribution )、パルス間隔分布(PSD:Pulse Spacing Distribution)がある。
振幅確率分布は電磁妨害波が観測振幅レベルを超えている時間率で定義される。交差分布は単位時間内に電磁妨害波が観測振幅レベルを正交差する回数で定義される。パルス継続時間分布は電磁妨害波が単位時間内に観測振幅レベルを連続して超えている時間長の分布で定義され、パルス間隔分布は電磁妨害波が観測振幅レベルを連続して下回っている時間長の分布で定義される。
【0004】
ホワイトノイズを発生させる装置は、ノイズの分散と平均を制御することができるが、ノイズの分布は正規分布に限定されており振幅確率分布を制御することができない。
任意分布乱数発生器を用いたものはノイズ振幅確率分布を指定して任意の振幅確率分布を持つノイズを発生することができるが、時間相関のない独立事象を対象としたものに限定される。一方、電子レンジや一般の電子機器からのノイズは、電源電圧の周期や動作クロックの周期に依存した非独立事象であるため、任意分布乱数発生器を使用した擬似雑音発生器により発生させたときには、交差率分布,パルス継続時間分布,パルス間隔分布などがその時間相関のある非独立事象のノイズと異なることになる。
【0005】
本発明の目的は、ノイズの統計パラメータである振幅確率分布,交差率分布,パルス継続時間分布,パルス間隔分布を同時に指定することができる擬似雑音発生装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を解決するために、本発明による擬似雑音発生装置は、必要な複数の指定レベルに対応して指定振幅確率分布と指定交差率分布から計算された推移確率を示す複数の情報をそれぞれ保持し、これらの情報を用いて前記指定確率分布と前記指定交差率分布に従う複数の擬似乱数をそれぞれ発生するための複数の第一の擬似乱数発生器と、
指定パルス間隔分布またはパルス継続時間分布に従う条件指定用擬似乱数を発生するための第二の擬似乱数発生器と、
前記条件指定用擬似乱数を受け取り、該条件指定用擬似乱数が示す指定パルス間隔分布またはパルス継続時間分布に対応する条件付き確率を発生し前記複数の第一の擬似乱数発生器がそれぞれ保持する擬似乱数の生成に使用する前記情報を選択する信号を出力する第三の擬似乱数発生器と、
前記条件指定用擬似乱数を受け取り、該条件指定用擬似乱数と予め内部に格納された状態の継続時間を決定する値に基づき、前記複数の第一の擬似乱数発生器から発生される前記複数の擬似乱数のいずれを選択するかを指定する選択信号を出力する制御部と、
該選択信号を受け取り、該選択信号が指定する前記複数の擬似乱数のいずれかを順次選択して前記指定振幅確率分布,前記交差率分布,前記指定パルス間隔分布及び前記パルス継続時間分布の4パラメータに従う擬似乱数列を出力するスイッチと、
該擬似乱数列をD/A変換して所望の擬似雑音として出力するD/A変換器と、
を備えた構成を有している。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を説明する前に、まず、本発明の原理について説明する。
【0008】
(4パラメータに従う擬似乱数生成方法1)
指定確率密度関数と指定交差率分布,及び任意の1レベルにおける指定パルス間隔分布と指定パルス継続時間分布に従う擬似乱数の生成方法(以下、生成方法1)について述べる。
【0009】
図1に示すように、標本化周期T秒毎に生成された2つの擬似乱数列{X0(t)}と{X1(t)}からN(t) 個ずつ交互に選択し、新たに擬似乱数列{X(t) }とする。ここで、0≦X0 (t) <h≦X1(t)<nとすると、N(t2v)(v=0,1,2,... )は連続してX(t) <hとなる区間 [t2v ,t2v+1−1] の標本数を表し、N(t2v+1)は連続してh≦X(t) となる区間 [t2v+1 ,t2v+2−1] の標本数を表している。
【0010】
今N(t2v)がNS (r) ≦N(t2v) <Ns (r+1)(0<r<m)に存在する確率をs(r) で表し、s(r) をパルス間隔分布と定義する。同様にN(t2v+1) がND (r) ≦N(t2v+1) <ND (r+1) (0<r<m)に存在する確率をd(r) で表し、d(r) をパルス継続時間分布と定義する。以後、NS (r) ・Tをレベルhにおけるパルス間隔、ND (r) ・Tをレベルhにおけるパルス継続時間と呼ぶ。
【0011】
以下に3つの擬似乱数列{X(t) },{X0(t)},{X1(t)}の確率密度,交差率の関係を求める。レベルhにおける擬似乱数列{X(t) }のパルス間隔分布s(r) とパルス継続時間分布d(r) が既知であると、レベルhにおける擬似乱数列{X(t) }の振幅確率分布a(h) と交差分布c(h) を推定することができる。s(r),d(r) より、レベルhにおける振幅確率分布a(h) は(1)式、交差率c(h) は(2)式で表される。ここで、fs は擬似乱数列{X(t) }の標本化周波数である。また、レベルx(0≦x<n)における交差率c(x) とは擬似乱数列{X(t) }が単位時間内にレベル(x−1)とレベルxの間を正方向又は負方向に交差する回数で定義する。以後、x−1とレベルxの間を交差することをレベルxを交差すると省略する。
【0012】
【数1】
Figure 0003969578
【0013】
次に、レベルx(0≦x<n)における擬似乱数列{X(t) }の確率密度p(x) を求める。レベルxにおける擬似乱数列{X0(t)}の確率密度をp0(x)、レベルxにおける擬似乱数列{X1(t)}の確率密度をp1(x)とすると、0≦X0(t)<h≦X1(t)<nであるから、p(x) はレベルh未満においてp0(x)に比例し、レベルh以上においてはp1(x)に比例する。また、レベルhにおける振幅確率分布a(h) が式(1)で表されることから、p(x) は(3)式で表される。
【0014】
【数2】
Figure 0003969578
【0015】
次に、レベルx(0≦x<n)における擬似乱数列{X(t) }の交差率c(x) を求める。レベルxにおける擬似乱数列{X0(t)}の交差率をc0 (x) 、擬似乱数列{X1(t)}の交差率をc1 (x) とすると、0≦X0(t)<h≦X1(t)<nであるから、交差率c(x) は(4)式で表される。ここで、右辺第2項のcM (x) は、擬似乱数系列{X(t) }が単位時間内にレベルxとレベルhを1標本化周期に同時に正交差する回数であり、(5)式で表されれる。
【0016】
【数3】
Figure 0003969578
【0017】
以上より、レベルxにおける擬似乱数列{X0(t)}の確率密度p0(x)と交差率c0(x)、及び擬似乱数列{X1(t)}の確率密度p1(x)と交差率c1(x)、さらにレベルhにおける擬似乱数列{X(t) }のパルス間隔分布s(r) 、パルス継続時間分布d(r) が既知であれば、(3),(4)式より擬似乱数列{X(t) }の確率密度p(x) ,交差率c(x) を推定できることが分かる。逆に、p(x) ,c(x) ,s(r) ,d(r) が既知であれば、(6)〜(9)式よりp0(x),c0(x),p1(x),c1(x)を推定することも可能である。
【0018】
【数4】
Figure 0003969578
【0019】
確率密度p0(x),交差率c0(x)に従う擬似乱数列{X0(t)}の生成と、確率密度p1(x),交差率c1(x)に従う擬似乱数列{X1(t)}の生成は指定APD,CRDに従う擬似乱数の生成法を用いれば可能である。従って、レベルxにおける電磁妨害波の確率密度をp(x) ,交差率をc(x) ,レベルhにおけるパルス間隔分布をs(r) ,パルス継続時間分布をd(r) とし、これが観測可能であれば、(6)〜(9)式を満足する擬似乱数列{X0(t)},{X1(t)}を用いて電磁妨害波と同じp(x) ,c(x) ,s(r) ,d(r) を持つ擬似乱数列{X(t) }を生成することが可能である。
【0020】
(生成方法1の問題点)
以上のように2つの擬似乱数列{X0(t)},{X1(t)}を用いれば4パラメータp(x) ,c(x) ,s(r) ,d(r) に従う擬似乱数列{X(t) }の生成が可能である。ただし、擬似乱数列{X0(t)},{X1(t)},{X(t) }の交差率c0 (x) ,c1(x),c(x) には(4)式で示した関係があり、c(x) <cM (x) となる場合c0(x)<0又はc1(x)<0となる。交差率は必ず正の値となる必要があるため、c0(x)<0又はc1(x)<0の場合、{X0(t)},{X1(t)}が生成することができない。
【0021】
また、c(x) =cM (x) となる場合、c0(x)=0又はc1(x)=0となる。c0(x)の場合、擬似乱数列{X0(t)}はレベルxを交差しないため、p0(i0) >0(0≦i0 <x)かつp0(j0) >0(x≦j0<h)となるレベルi0,j0 が存在すると、レベルh未満を1つの擬似乱数列{X0(t)}で表すことができない。同様にc1(x)=0の場合、擬似乱数列{X1(t)}はレベルxを交差しないため、p1(i1) >0(h≦i1<x)かつp1(j1) >0(x≦j1<n)となるレベルi1,1 が存在すると、レベルh以上を1つの擬似乱数列{X1(t)}で表すことができない。
【0022】
以下に、この2つの問題点を解決した本発明に用いる擬似乱数生成方法について述べる。提案する4パラメータに従う擬似乱数生成方法2(以下、生成方法2)では生成方法1から2つの点を変更する。以下に述べる変更点その1でc(x) <cM (x) となる場合に発生する問題点を解決し、変更点その2でc(x) =cM (x) となる場合に発生する問題点を解決している。
【0023】
(4パラメータに従う擬似乱数生成方法1からの変更点その1)
パルス間隔開始点とパルス継続時間開始時における擬似乱数X(t) の振幅確率密度を変更する。
生成方法1ではパルス間隔開始時t2v(v=0,1,2,... )に擬似乱数X(t2v) =xとなる確率はレベルxにおける擬似乱数列{X0(t)}の確率密度p0(x)で表され、パルス継続時間開始時t2v+1(v=0,1,2,... )にX(t) =x(0≦x<n)となる確率はレベルxにおける擬似乱数列{X1(t)}の確率密度p1(x)で表される(図2(a))。しかし、パルス間隔時間開始時t2vとパルス継続時間開始時t2v+1の擬似乱数X(t) (t=t2v or t2v+1)が確率密度p0(x)とp1(x)に従い決定されると、c(x) ≦cM (x) となる場合があり、4パラメータに従う擬似乱数を生成することができない。
【0024】
そこで生成方法2では、最初にレベルx(0≦x<n)において、cM '(x)≦c(x) となるcM '(x)を定義し、cM (x) の代わりにcM '(x)を使用する。ただし、cM '(x)=c(x) の時は、先に述べたようにレベルh未満を1つの擬似乱数列{X0(t)}で、レベルh以上を1つの擬似乱数列{X1(t)}で表すことができない場合があるが、この解決法は変更点2で解説する。
【0025】
次に、「擬似乱数系列{X(t) }が単位時間内にレベルxとレベルhを同時に正交差する回数」をcM '(x) と等しくするために、パルス間隔開始時t2vにおける擬似乱数X(t2v) をパルス間隔NS (r) ・Tが与えられたときのxの条件付き確率wS (x,NS (r) ・T)(0≦x<n,0≦r<m)に従い決定する。同様に、パルス継続時間開始時t2v+1における擬似乱数X(t2v+1)をパルス継続時間ND (r) ・Tが与えられたときのxの条件付き確率wD (x,ND (r) ・T)(0≦x<n,0≦r<m)に従い決定する。以後は、これらの条件付き確率をwS (x, r), wD (x, r)と表している。例えば、図2(b)のように、パルス間隔がNS (rS ) であった場合X(t2v) はwS ( x, rS ) から決定され、パルス間隔がND (rD ) でった場合X(t2v+1) はwD ( x, r D )から決定される。
【0026】
最初にレベルx(0≦x<n)において、cM '(x)≦c(x) となるcM '(x)を決定し、その後交差率cM '(x)を用いてwS (x, r), wD (x, r)を決定する。レベルxにおけるcM '(x)は(10)式から決定する。ここで、β(x) はレベルxにおいてcM '(x)≦c(x) とするための係数であり、(11)式より決定される。
【0027】
【数5】
Figure 0003969578
【0028】
次に、rが与えられたときのxの条件付き確率wS (x, r) ,wD (x, r)の決定について述べる。パルス間隔開始時t2vの擬似乱数X(t2v) のレベルを条件付き確率wS (x, r)に従って決定し、パルス継続時間開始時t2v+1の擬似乱数X(t2v) の値を条件付き確率wD (x, r)に従って決定すると、wS (x, r), wD (x, r)とcM '(x)の関係は(12)式で表される。(12)式より条件付き確率wS (x, r), wD (x, r)はcM '(x), d(r),s(r) が定まれば最適化法などによって決定することができる。
【0029】
従って、cM '(x), d(r),s(r) からwS (x, r), wD (x, r)を推定し、パルス間隔開始時t2vにはwS (x, r)、パルス継続時間開始時t2v+1にはwD (x, r)に従い擬似乱数X(t) (t=t2v or t2v+1)のレベルを決定することで、擬似乱数列{X(t) }がレベルxとレベルhを同時に正交差したときの交差率をcM '(x)≦c(x) であるcM '(x)と一致させることができる。
【0030】
【数6】
Figure 0003969578
【0031】
(4パラメータに従う擬似乱数生成方法1からの変更点その2)
発生方法1では、c(x) =cM (x) となる場合c0(x)=0又はc1(x)=0となる。c0(x)=0の場合、図3(a)に黒丸で示す擬似乱数列{X0(t)}はレベルxを交差しないため、p0(i0) >0(0≦i0<x)かつp0(j0) >0(x≦j0<h)となるレベルi0,j0 が存在すると、レベルh未満を1つの擬似乱数列{X0(t)}で表すことができない。同様にc1(x)=0の場合、図3(a)に黒△印で示す擬似乱数列{X1(t)}はレベルxを交差しないため、p1(i1) >0(h≦i1<x)かつp1(j1) >0(x≦j1<n)となるレベルi1,j1 が存在すると、レベルh以上を1つの擬似乱数列{X1(t)}で表すことができない。
【0032】
生成方法2でもc(x) =cM '(x)となる場合、p0(i0) >0(0≦i0<x)かつp0(j0) >0(x≦j0<h)となるレベルi0,j0 が存在するとレベルh未満を1つの擬似乱数列{X0(t)}で表すことができない。同様にp1(i1) >0(h≦i1<x)かつp1(j1) >0(x≦j1<n)となるレベルi1,j1 が存在すると、レベルh以上を1つの擬似乱数列{X1(t)}で表すことができない。
【0033】
そこで生成方法2では2つの擬似乱数列{X0(t)},{X1(t)}ではなく、図3(b)に示すようにレベルh未満をf個の擬似乱数列{X0(t)},{X1(t)},…,{Xf-1(t)}を用いて表し、レベルh以上をu−f個の擬似乱数列{Xf (t) },{Xf+1(t)},…, {Xu-1(t)}を用いて表すことで、この問題を解決している。図3(b)に示すようにレベルx=h1 , 2,…, f , …, hu-1 のu−1箇所でc(x) とcM '(x)が等しくなると、擬似乱数列{X(t) }はx=h1 , 2,…, f , …, hu-1 を境界としたu個の擬似乱数列{Xk (t) }(hk ≦Xk (t) <hk+1 ,k=0,1,2,…,u−1)を用いて表される。例えば、擬似乱数X(t) がhk ≦X(t) <hk+1 に存在するとき、擬似乱数X(t) =Xk (t) とする。この状態をSk とする。ただし、h0 =0,hf =h,hu =nとする。
【0034】
パルス間隔開始時t2vにwS (x, r)に従い擬似乱数X(t2v) がレベルxに遷移し、パルス間隔NS (r) ・Tの間レベルxに留まったとすると、レベルxにおける擬似乱数列{X(t) }の確率密度p'(x)は(13)式上段で表される。同様に、パルス継続時間開始時t2v+1にwD (x, r)に従い擬似乱数X(t2v+1) がレベルxに遷移し、パルス継続時間ND (r) ・Tの間レベルxに留まったとすると、レベルxにおける擬似乱数列{X(t) }の確率密度p'(x)は(13)式下段で表される。
【0035】
【数7】
Figure 0003969578
【0036】
従って、擬似乱数列{X(t) }がパルス間隔開始時又はパルス継続時間開始時に状態Sk 内のレベルに遷移し、パルス間隔又はパルス継続時間の間に状態Sk に留まり続けた場合、状態Sk における擬似乱数列{X(t) }の確率密度P'(Sk ) は(14)式で表される。
【0037】
一方、レベルx(0≦x<n)における擬似乱数列{X(t) }の確率密度がp(x) であった場合、擬似乱数列{X(t) }が状態Sk に存在する確率P(Sk ) は(15)式で表される。発生方法2を用いて確率密度p(x) に従う擬似乱数列{X(t) }を生成する場合P(Sk ) =P' (Sk ) となる必要があるが、(13),(14)式で示されるように擬似乱数列{X(t) }が状態Sk に留まり続けると、P(Sk ) ≠P' (Sk ) となることも考えられる。
【0038】
従ってP(Sk ) ≠P' (Sk ) の時、wS (x, r)又はwD (x, r)に従い状態Sk 内のあるレベルに遷移した擬似乱数列{X(t) }の状態Sk における確率密度をP(Sk ) と一致させるために、以下に示す条件に従って擬似乱数列{X(t) }のレベルを隣接状態Sk+1(wS (x, r)に従い遷移した場合)又はSk-1(wD (x, r)に従い遷移した場合)に遷移させて擬似乱数列{X(t) }が状態Sk に留まる時間、すなわち状態Sk の継続時間を調整する。
【0039】
【数8】
Figure 0003969578
【0040】
パルス間隔中に擬似乱数列{X(t) }が状態Sk-1 に存在する確率をP(Sk-1)と一致させるため、擬似乱数列{X(t) }のレベルを状態Sk-1 から状態Sk に遷移させると、擬似乱数列{X(t) }が状態Sk に存在する確率が増加する。この確率P''(Sk ) は(16)式中段で表される。ここで、(16)式のα(k−1)は状態Sk-1 の継続時間を制御するための値である。
【0041】
α(k−1)は(17)式を用いてP(Sk-1)とP''(Sk ) から求められる。P''(Sk-1 )がP(Sk-1)の1/{1−α(k−1)}倍であった場合、状態Sk-1 の継続時間を{1−α(k−1)}倍にすれば擬似乱数列{X(t) }が状態Sk-1 に存在する確率をP(Sk )と一致させることができる。例えば、図4に示すように、擬似乱数列{X(t) }が状態Sk-1 内のあるレベルに遷移した時点からhを交差するまでの時間がT' [sec] であるとき、擬似乱数列{X(t) }が状態Sk-1 内のあるレベルに遷移した時点から{1−α(k−1)}T' [sec] 後に擬似乱数列{X(t) }を状態Sk に遷移する。
【0042】
同様に、状態Sk における確率密度P''(Sk )をP(Sk )と一致させるためには、(17)式を満たすα(k) を求める。そのα(k) に従って状態Sk の継続時間を調整し、擬似乱数列{X(t) }のレベルをSk+1 に遷移させる。すべてのkにおいてα(k) を計算し、このα(k) に従って状態Sk の継続時間を調整すれば、状態Sk の確率密度を(15)式と一致させることができる。
【0043】
パルス継続時間の場合、確率P''(Sk )は(16)式の下段で表される。同様に、状態Sk における確率密度P''(Sk )をP(Sk )と一致させるためには、(17)式を満たすα(k) を求める。そのα(k) に従って状態Sk の継続時間を調整し、擬似乱数列{X(t) }のレベルをSk-1 に遷移させる。すべてのkにおいてα(k) を計算し、このα(k) に従って状態Sk の継続時間を調整すれば、状態Sk の確率密度を(15)式と一致させることが可能である。
【0044】
【数9】
Figure 0003969578
【0045】
(4パラメータに従う擬似乱数生成方法2)
上述のように擬似乱数列{X(t) }が状態S0,…, Su-1 間を移動すると、擬似乱数列{X(t) }が状態S0 , …, Su-1 に存在する確率はP(Sk )={a(hk ) −a(hk+1)}となる。従って、擬似乱数列{X(t) }のレベルxにおける確率密度p(x) は(18)式で表される。また、wS (x, r), wD (x, r)を用いてパルス間隔開始時とパルス継続時間開始時のレベルを決定すると、交差率c(x) は(19)式で表される。ここで、p0(x), p1(x), …, pu-1(x)及びc0(x), c1(x), …, cu-1(x)は、状態Sk 内では擬似乱数X(t) =Xk (t) と決めたことから、擬似乱数列{X0(t)},{X1(t)},…,{Xu-1(t)}の確率密度と交差率を表している。
【0046】
【数10】
Figure 0003969578
【0047】
【数11】
Figure 0003969578
【0048】
(18),(19)式よりレベルx(0≦x<n)における擬似乱数列{Xk (t) }(0≦x<u)の確率密度pk (x) と交差率ck (x) は(20),(21)式で表される。
【0049】
【数12】
Figure 0003969578
【0050】
確率密度pk (x) と交差率ck (x) に従う擬似乱数列{Xk (t) }の生成は先に提案したAPD/CRD指定法(特願2001−370306参照)を用いれば可能である。従って、電磁妨害波の確率密度をp(x) 、交差率c(x) 、パルス間隔分布s(r) 、パルス継続時間分布をd(r) とし、これらが観測可能であれば、(20),(21)式を満足する擬似乱数列{Xk (t) }を(0022),(0030)で述べた条件に従って選択することで、電磁妨害波と同じp(x) ,c(x) ,s(r) ,d(r) を持つ擬似乱数列{X(t) }を生成することが可能である。また、擬似乱数発生方法1は擬似乱数発生方法2においてu=2とした場合と等しくなる。
【0051】
【発明の実施の形態】
図5に発生方法1を用いて指定振幅確率分布p(x) 、交差率分布c(x) 、パルス間隔分布s(r) 、パルス継続時間分布d(r) に従う擬似雑音を生成する装置の基本構成を示す。最初に、p(x) ,c(x) ,s(r) ,d(r) から発生方法1を用いてp0(x),c0(x),p1(x),c1(x)を計算する。次に、図5に示す装置を用いて擬似雑音を生成する。
【0052】
基本構成では3つの擬似乱数発生器A0,A1,Cを用いる。A0,A1は指定振幅確率分布、交差率に従う擬似乱数の発生器でp0(x),c0(x)に従う擬似乱数X0 とp1(x),c1(x)に従う擬似乱数X1 を生成する。Cは指定パルス継続時間分布、パルス間隔分布に従う擬似乱数発生器でs(r) に従うパルス間隔とd(r) に従うパルス継続時間を交互に生成し、パルス継続時間中にはX1 を選択する信号を、パルス間隔中にはX0 を選択する信号をスイッチ部Sに送る。スイッチ部Sは発生器Cからの選択信号に応じてX0 又はX1 を選択し、この擬似乱数をX(t) としてD/A変換部に送られる。D/A変換部において擬似乱数X(t) を標本化周期ごとにD/A変換し、擬似雑音として出力する。
【0053】
図6に発生方法2を用いた擬似雑音発生装置の基本構成を示す。最初に、p(x) , c(x) , s(r) ,d(r) から発生方法2を用いてwS (x, r),wD (x, r),α(k) ,pk (x) , ck (x) を計算する。次に、図6に示す装置を用いて擬似雑音を生成する。
基本構成ではu+2個の擬似乱数発生器を用いる。発生器A0,A1,…,Au−1は、pk (x) , ck (x) に従う擬似乱数Xk を生成する。発生器Bは条件付き確率wS (x, r), wD (x, r)に従う擬似乱数X' を生成する。発生器Cは指定パルス継続時間分布d(r) 又はパルス間隔分布s(r) に従う擬似乱数Rを交互に生成する。制御部Dはα(k) と発生器Cからの信号を用いて選択すべき擬似乱数X' , X0 , …, Xu-1 を決定し、スイッチ部Sを制御する。
本装置ではパルス継続時間開始時又はパルス間隔開始時に発生器Cからパルス継続時間分布又はパルス間隔分布に従った擬似乱数Rを発生させ、発生器B、制御部Dに送る。
【0054】
発生器Bでは擬似乱数Rを受け取り、それがパルス間隔に対応するならば条件付き確率ws(x,r)、それがパルス継続時間に対応するならば条件付き確率wD(x,r)に従い擬似乱数X’を生成し、発生器A0,A1,…,Au−1とスイッチ部に送る。
発生器Ak(k=0,1,…,u−1)は、事前に適当な初期値を設定し、pk(x),ck(x)に従う擬似乱数Xkを生成し続けているが、発生器からの擬似乱数X’がその発生器Akの受け持つレベル内hk≦X’<hk+1にある場合、発生器AkはX’を初期値として設定し、pk(x),ck(x)に従う擬似乱数Xkを生成する。発生器Akにより生成された擬似乱数Xkは、スイッチ部Sに送られる。
【0055】
制御部Dはパルス間隔時間t2vの開始時とパルス継続時間t2v+1の開始時にはX' を出力するようにスイッチ部Sを制御する。パルス間隔時間内とパルス継続時間内では、発生器Cから入力された擬似乱数Rと制御部Dの内部に格納された状態Sk の継続時間を決定する定数α(k) から選択すべき発生器Ak の番号k=0,…,u−1を決定し、スイッチ部Sに選択信号を出力する。
スイッチ部Sにより選択された擬似乱数Xk 又はX' が4パラメータに従う擬似乱数列{X(t) }として出力される。D/A変換部において擬似乱数X(t) を標本化周期ごとにD/A変換し、擬似雑音として出力する。
【0056】
本方法を用いてシミュレーションを行った結果を示す。図7,図8は擬似雑音の交差率分布と確率密度関数のシミュレーション結果である。図7が指定交差率、図8が指定確率密度を表している。図7,図8より、指定交差率と擬似雑音の交差率、指定確率密度と擬似雑音の確率密度がよく一致していることが分かる。
【0057】
図9,図10は擬似雑音のパルス継続時間分布とパルス間隔分布のシミュレーション結果である。図9が指定パルス継続時間分布、図10が指定パルス間隔分布を表している。図9,図10より、指定パルス継続時間分布と擬似雑音のパルス継続時間分布、指定パルス間隔分布と擬似雑音のパルス間隔分布がよく一致していることが分かる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、4パラメータに従う擬似乱数が生成可能であることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる4パラメータに従う擬似乱数生成方法1の原理を説明するための時系列図である。
【図2】擬似乱数生成方法の変更点その1を説明するための時系列図(a)(b)である。
【図3】擬似乱数生成方法の変更点その2を説明するための時系列図(a)(b)である。
【図4】本発明に用いる擬似乱数列の遷移を説明するためのタイムチャートである。
【図5】本発明の基本原理による擬似乱数発生装置の基本構成を示すブロック図である。
【図6】本発明による擬似乱数発生装置の基本構成を示すブロック図である。
【図7】本発明による擬似雑音の交差分布のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図8】本発明による擬似雑音の確率密度のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図9】本発明による擬似雑音のパルス継続時間分布のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図10】本発明による擬似雑音のパルス間隔分布のシミュレーション結果を示す特性図である。
【符号の説明】
A0 p0(x),c0(x)に従う擬似乱数発生器
A1 p1(x),c1(x)に従う擬似乱数発生器
u-1 u-1(x),cu-1(x)に従う擬似乱数発生器
B 条件付き確率wS (x, r),wD (x, r)に従う擬似乱数発生器
C d(r) ,s(r) に従う擬似乱数発生器
D 制御部
S スイッチ部
CON D/A 変換部
0 ,X1 ,Xu- 1,X' ,R 擬似乱数

Claims (1)

  1. 必要な複数の指定レベルに対応して指定振幅確率分布と指定交差率分布から計算された推移確率を示す複数の情報をそれぞれ保持し、これらの情報を用いて前記指定確率分布と前記指定交差率分布に従う複数の擬似乱数をそれぞれ発生するための複数の第一の擬似乱数発生器と、
    指定パルス間隔分布またはパルス継続時間分布に従う条件指定用擬似乱数を発生するための第二の擬似乱数発生器と、
    前記条件指定用擬似乱数を受け取り、該条件指定用擬似乱数が示す指定パルス間隔分布またはパルス継続時間分布に対応する条件付き確率を発生し前記複数の第一の擬似乱数発生器がそれぞれ保持する擬似乱数の生成に使用する前記情報を選択する信号を出力する第三の擬似乱数発生器と、
    前記条件指定用擬似乱数を受け取り、該条件指定用擬似乱数と予め内部に格納された状態の継続時間を決定する値に基づき、前記複数の第一の擬似乱数発生器から発生される前記複数の擬似乱数のいずれを選択するかを指定する選択信号を出力する制御部と、
    該選択信号を受け取り、該選択信号が指定する前記複数の擬似乱数のいずれかを順次選択して前記指定振幅確率分布,前記交差率分布,前記指定パルス間隔分布及び前記パルス継続時間分布の4パラメータに従う擬似乱数列を出力するスイッチと、
    該擬似乱数列をD/A変換して所望の擬似雑音として出力するD/A変換器と、
    を備えた擬似雑音発生装置。
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