JP3969389B2 - ストリップを転向するための装置 - Google Patents

Description

本発明は、ストリップの、特に薄い熱間ストリップの走行方向の転向及び再整向をするための装置であって、ストリップが、少なくとも１つの転向ローラを介して、この転向ローラの周上に配設されたローラベンチによって、任意の角度だけ転向可能であり、ストリップが、連続するローラベンチの個別ローラによって異なった点で支持され、ストリップ転向方向に連続するローラベンチが、互いに、ストリップとのローラベンチのローラの接触面がローラベンチからローラベンチへとローラ幅だけ変位させられているようにオフセットされて配設されている装置に関する。

回転可能なドラムがその軸により走入するストリップの走行方向に対して傾斜させられるように整向されており、ストリップを、周弧に対するリード角で上昇する巻付き弧に沿ったネジ状の軌道上で収容する、金属ストリップの転向をするためのストリップ転向装置が公知である。

ストリップがリード角及び巻付き弧に応じて所望の角度で偏向されるように、ドラムジャケット上に、周方向に相並んで、またドラムの軸方向に摺動可能に、複数の案内部材が配設されている（特許文献１）。

更なる発展形は、特許文献２に記載されている。この構成によれば、個別ローラがローラ条片内に支承され、螺旋状に延在する転向面を形成しつつ、互いに平行にかつオフセットされて転向シリンダの表面に解除可能に固定されている。

ストリップの転向及び再整向をするためのこの公知の装置の欠点は、そこに記載されたローラもしくはローラベンチの配設により、ストリップ厚さが減少する際に、塑性及び弾性変形がストリップにおいて引き起こされる点にある。

転向すべきストリップは、全てのローラベンチにおいて、同じ位置で、そこのローラとの接触を有する。これは、ストリップが、特に僅かなストリップ厚さの場合にストリップ平面度エラーになるように作用する。

他の欠点は、ローラに、ストリップにおけるストリップ厚さが減少する際に、痕跡が残る点にある。公知の構成によるローラベンチ上の隣接する２つのローラの間隔は、軸受け幅、及びドラム軸に対するローラの傾斜角によって固定で予め設定されている。これにより、個々のローラの間隔の変更は、可能でない。

特許文献３には、一様な間隔でその周辺の壁を貫通するためのスプレーガス排出口を有するシリンダ状物体の半円形の面にスチールストリップの表面を載置するための螺旋帯状の案内表面が記載されている。シリンダ状物体の一方の端部は、エアシリンダによって支援され、担持部材が、他方の端部の下面に配設されている。エアシリンダを操作する際には、物体は、傾斜位置へと水平な位置から移動される。
独国特許出願公開第２５ ４０ ７１４号明細書 独国特許第３８ ２７ ８６４号明細書 特開平９−２２７０００号公報

前記従来技術から出発して、本発明の基本である課題は、特に薄いストリップの転向及び再整向をする際に生じる塑性及び弾性変形が回避される装置を提供することである。

この課題の解決は、請求項１の上位概念で言及した様式の装置において、個別ローラの幅が、ローラベンチからローラベンチへと異なっている点にある。

ストリップが、それぞれ先行するローラベンチに対して間隔を置いて配設された連続するローラベンチのローラにより、ストリップの転向の経過中その全幅にわたって支持されるので、変形が明らかに軽減され、平面度が著しく改善される。ストリップは、もはや、公知の構成においてとりわけストリップ縁部近傍領域内で特に不利であるように、１つのローラベンチの隣接する２つのローラの間で引っ張られることができない。

この場合、１つのローラベンチの個別ローラの直径が、異なっていること、そして有利なことに、個別ローラの幅が、異なっていることが有効である。

以下で、本発明を、実施例を基にして詳細に説明する。

図１に図示されているように、ストリップ１は、９０°だけ転向する際に、転向ローラ２の長手方向軸３に対して４５°の角度で供給され、同様に４５°で再び導き出される。

この構成では、ストリップ１は、転向ローラ２に半周にわたって巻き付く。

ローラ４は、ベンチ５内に配設され、ストリップ１が巻き付く転向ローラ２の領域にわたって配分される。

図２は、一様な角度で間隔を置いて転向ローラ２の半周にわたって配設されている７つのローラベンチ５の配設を示す。

９０°だけ転向する場合、ローラベンチ５上の個々のローラ４の整向は４５°で行なわれる。

図３によれば、ストリップ１の支持は、６つのローラ４（Ｒ１〜Ｒ６）によって行なわれる。これら６つのローラ４（Ｒ１〜Ｒ６）は、同じ直径６と同じ幅７を有する。

第１のローラＲ１の幅中心と第６のローラＲ６の幅中心の間隔８は、ストリップの幅９に相当する。従って、ストリップ１の右及び左の縁部は、ローラＲ１及びＲ６の中心軸１０上に位置し、支持される。

図４では、付加的に制御ローラスタンド１１が配設されており、この制御ローラスタンドは、ストリップ１に一定の張力を与える。半分だけストリップ１によって覆われるローラ４によるストリップ１の縁部の支持を認めることができる。

図５は、ローラベンチ５の個々のローラ４によって一様に支持されるストリップ１を示す。

図２による転向部の２つのローラベンチ５の展開図は、図６に示されている。ストリップ１の走行方向１３において、ローラベンチ５のローラ４との接触は、第１のローラベンチ５から次のローラベンチ５へとローラ４の幅だけオフセットされるように行なわれる。

しかしながらまた、図７に示されているように、ローラベンチ５の個別ローラの幅１１を、隣接するローラベンチ５の個別ローラ４の幅１２に対して異なるように構成することも可能である。

極僅か変更された直径を有するローラを配設することによって、同様に、ストリップとローラとの間のオフセットされて配設された接触部が実現される。

説明した措置により、公知の装置の場合に生じる特に薄い熱間ストリップにおける痕跡及び平面度エラーは回避される。

詳細として、転向ローラを、走入及び走出するストリップと共に示す。 端面から見た図１による転向ローラを示す。 図２による転向ローラの詳細として、ローラベンチを平面図に示す。 図１による転向ローラを、透視図に、制御ローラスタンドの付加的な配設と共に示す。 透視図に、連続するローラベンチの個々のローラを中心としたストリップの多角形化を示す。 図２による転向ローラの連続する２つのローラベンチを示す展開図を示す。 図６におけるような、しかしながらこれに対して幅の広いローラを有する図を示す。

符号の説明

１ ストリップ
２ 転向ローラ
３ 長手方向軸
４（Ｒ１〜Ｒ６） ローラ
５ ローラベンチ
６ ローラの直径
７ ローラの幅
８ 間隔
９ ストリップの幅
１０ ローラの中心軸
１１ 制御ローラスタンド
１２ 幅
１３ 走行方向

Claims (3)

1. ストリップの、特に薄い熱間ストリップの走行方向の転向及び再整向をするための装置であって、ストリップ（１）が、少なくとも１つの転向ローラ（２）を介して、この転向ローラの周上に配設されたローラベンチ（５）によって、任意の角度だけ転向可能であり、ストリップが、連続するローラベンチ（５）の個別ローラによって異なった点で支持され、ストリップ転向方向に連続するローラベンチ（５）が、互いに、ストリップ（１）とのローラベンチのローラ（４もしくはＲ１〜Ｒ６）の接触面がローラベンチからローラベンチへとローラ幅だけ変位させられているようにオフセットされて配設されている装置において、
   個別ローラ（４もしくはＲ１〜Ｒ６）の幅（７）が、ローラベンチ（５）からローラベンチへと異なっていることを特徴とする装置。
2. 個別ローラ（４もしくはＲ１〜Ｒ６）の幅が、異なっていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. １つのローラベンチ（５）の個別ローラ（４もしくはＲ１〜Ｒ６）の直径が、異なっていることを特徴とする請求項１又は２に記載の装置。

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