JP3967204B2 - 分割式ブレーキ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上面開口の両側がレール部となったガイドレールの終端部に装着され、ワイヤロープとの連結が解除されたドーリー装置を衝突させて制動停止させるべく、締付手段を介して接近・離隔可能に連結されて、前記レール部を上下から挟持するパッドユニットから成るブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両衝突試験装置は、エンドレスのワイヤロープで牽引することによって所定の速度で走行するテスト車両を、衝突バリアに衝突させたり、或いは、2台のテスト車両どうしを衝突させて、その損壊状況を試験するための装置である。車両衝突試験装置について説明する。図10に示されるように、テスト車両Tが走行する部分には、その走行方向に沿って溝部51が設けられていて、該溝部51の長手方向に沿ってガイドレールGが設置されている。このガイドレールGの内側の部分には、溝部51の長手方向に牽引ワイヤロープWaが設置されている。この牽引ワイヤロープWaは、ウインチ(図示せず)により駆動走行される。前記テスト車両Tが走行する方向(矢印52の方向)の前方には、テスト車両Tを衝突させるための衝突壁53が設けられている。なお、図10において、54は、撮影機材54a等を設置するためのピットである。
【0003】
前記テスト車両Tは、トランスポートワイヤロープWbを介して、ドーリー装置Dに連結されている。また、前記ドーリー装置Dは、クランプ装置Cを介して、牽引ワイヤロープWaと解除可能にして連結されている。前記牽引ワイヤロープWaと連結されたドーリー装置Dは、該牽引ワイヤロープWaがウインチ(図示せず)等の駆動源によって引っ張られることにより、テスト車両Tと一体となって走行される。そして、ドーリー装置Dに取付けられたトリガレバー55,56(図11参照)が、ガイドレールGの終端部に取付けられたストライカQと衝突することにより、ドーリー装置Dから牽引ワイヤロープWaとトランスポートワイヤロープWbが切り離され、所定の速度で惰性走行するテスト車両Tが衝突壁53に衝突する。前記ドーリー装置Dは惰性走行した後、ブレーキ装置A’に衝突して停止する。
【0004】
このブレーキ装置A’は、図11及び図12に示されるように、上下の各ブレーキパッド57,58が、ガイドレールGを上下から挟み込んで押圧することにより、所定の押圧力(ブレーキ力)がかけられた状態で装着される。そして、該ブレーキ装置A’にドーリー装置Dを衝突させて、上下の各ブレーキパッド57,58とガイドレールGとの間に生じるすべり摩擦抵抗に抗して前記ブレーキ装置A’をドーリー装置Dと一体に走行させることにより、該ドーリー装置Dの運動エネルギーを吸収させて停止させる構成である。なお、図11において、59は、ファイナルストッパである。
【0005】
ドーリー装置Dが、ブレーキ装置A’に衝突するときの状況について説明する。ブレーキ装置A’の後部(ドーリー装置Dの前部と相対向する側の部分)には、前記ドーリー装置Dを衝突させたときの衝撃を吸収するための緩衝材(ハニカム材60)が取付けられている。牽引ワイヤロープWaとの連結が解除され、惰性走行するドーリー装置Dは、最初に前記ハニカム材60に衝突する。そして、該ハニカム材60を押し潰すことにより、その衝突力を減少させる。前記ハニカム材60が押し潰され、しかも、ドーリー装置Dの衝突力が、ブレーキ装置A’のブレーキ力(各ブレーキパッド57,58の押圧力)を超えると、該ブレーキ装置A’はドーリー装置Dと一体になって前進させられる。前記ブレーキ装置A’には常にブレーキ力が作用しているため、前記ドーリー装置Dの走行速度は徐々に低下して停止する。
【0006】
このように、従来のブレーキ装置A’では、緩衝材としてハニカム材60を使用している。このハニカム材60にドーリー装置Dが衝突すると、該ハニカム材60は押し潰されてしまう。このため、該ハニカム材60を再使用することは極めて困難であり、毎回交換しなければならない。しかも、ハニカム材60は高価である。更に、ドーリー装置Dがハニカム材60に衝突する際に、該ドーリー装置Dが損壊するおそれがある。
【0007】
前記緩衝材としてゴム材を使用すると、安価であり、しかも、再使用ができる。ところが、ゴム材の弾性復元力により、ドーリー装置Dが逆走するおそれがある。この場合、ドーリー装置Dのトリガレバー55,56がストライカQに衝突し、該ドーリー装置Dを損壊させてしまう。これを防止するため、ブレーキ装置A’のブレーキ力を小さくすると、ドーリー装置Dを停止させにくくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した不具合に鑑み、ドーリー装置がブレーキ装置に衝突したときに、該ドーリー装置が損壊しないようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、上面開口の両側がレール部となったガイドレールの終端部に装着され、ワイヤロープとの連結が解除されたドーリー装置を衝突させて制動停止させるべく、締付手段を介して接近・離隔可能に連結されて、前記レール部を上下から挟持する各パッドユニットから成るブレーキ装置であって、前記ブレーキ装置は、複数のブレーキ装置分割体に分割され、各ブレーキ装置分割体は、当該ブレーキ装置分割体の非使用時には当該ブレーキ装置分割体を支持した状態で前記ガイドレールに案内されて走行すると共に、当該ブレーキ装置分割体の使用時には、前記ガイドレールに対して浮上配置される前後一対のローラ装置を前後の各端部に備え、前記各ブレーキ装置分割体は、先頭に配置されるブレーキ装置分割体からブレーキ力が順次大きくなるように前記ガイドレールに所定間隔をおいて装着されて、先頭のブレーキ装置分割体を除いて、前記ドーリー装置とブレーキ装置分割体とが一体になって後側の別のブレーキ装置分割体に順次衝突する構成であることを特徴としている。
【0010】
本発明の分割式ブレーキ装置は、1つのブレーキ装置が複数のブレーキ装置分割体に分割されているので、先頭のブレーキ装置分割体(最初にドーリー装置が衝突するブレーキ装置分割体)に対するドーリー装置の衝突力は、全体が1つの物に比較して小さくなる。そして、後続の他のブレーキ装置分割体に対しては、それよりも前方に配置されたブレーキ装置分割体とドーリー装置とが一体になって衝突するため、衝突体の重量は増加しているが、その重量の増加割合よりも、衝突速度の減少割合の方が遙かに大きくなっているので、「運動量の変化は力積に等しい物理原則」からして、後続の各ブレーキ装置分割体に対する衝突力も、全体が1つの物に比較して小さくなる。よって、ブレーキ装置に対するドーリー装置の衝突時点の損壊の程度が少なくて済み、ドーリー装置を繰り返して使用できる回数が増加し、その寿命が長くなる。
また、ブレーキ装置分割体の前後の端部には、それぞれローラ装置が装着されていて、ブレーキ装置分割体の非使用時には当該ブレーキ装置分割体を各ローラ装置により支持した状態で前記ガイドレールに案内されて走行すると共に、当該ブレーキ装置分割体の使用時には、各ローラ装置はガイドレールに対して浮上配置されるため、繰り返して使用されるブレーキ装置分割体をガイドレールに沿って移動させる作業が容易になると共に、ブレーキ装置として使用する場合には、ローラ装置はガイドレールに対して浮上配置されるために、ブレーキ機能を阻害しない。
更に、最初のブレーキ装置分割体に衝突したドーリー装置は、該ブレーキ装置分割体と一体になって走行することによって、その衝突速度を減少させる。そして、そのまま、後続のブレーキ装置分割体に衝突する。各ブレーキ装置分割体のブレーキ力は、先頭に装着されたブレーキ装置分割体から順次大きくなっているため、ドーリー装置の衝突速度の減少の度合いは順次大きくなる。この結果、ドーリー装置の損壊の程度を最少にできる。
【0011】
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明を前提として、前記ブレーキ装置分割体における衝突面には、緩衝材が取付けられていることを特徴としている。ドーリー装置は、緩衝材を介して先頭のブレーキ装置分割体と衝突する。そして、ドーリー装置と一体になって走行する先頭のブレーキ装置分割体は、後続するブレーキ装置分割体と緩衝材を介して衝突する。このため、ドーリー装置が損壊するおそれを、更に小さくすることができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明を前提として、前記緩衝材は、ゴム材であることを特徴としている。このため、安価であると共に、再使用が可能であり、緩衝材に要するコストを低減させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係るブレーキ装置Aとドーリー装置Dの平面図、図2は第1ブレーキ装置分割体B1 の平面図、図3は同じく正面図、図4は図3のX−X線断面図、図5は同じくY−Y線断面図である。図1に示されるように、本実施形態のブレーキ装置Aは、2基のブレーキ装置分割体(第1ブレーキ装置分割体B1 と第2ブレーキ装置分割体B2 )から構成されている。各ブレーキ装置分割体B1,B2 は、ガイドレールGの終端部に、ドーリー装置Dの側から先頭の第1ブレーキ装置分割体B1 、後続する第2ブレーキ装置分割体B2 の順に、所定の間隔をおいて配設されている。
【0015】
最初に、ガイドレールGについて説明する。図4に示されるように、このガイドレールGは、溝形鋼から成る一対のガイドレール単体1が、全長に亘って一定の間隔をおいて相対向して装着されたものである。各ガイドレール単体1における上側のフランジ部は各レール部2となっていて、相対向する各レール部2どうしの間には、前記ガイドレールGの全長に亘って一定間隔の開口部が設けられている。そして、各レール部2の上面が、テスト車両Tの走行面となっている。また、このガイドレールGの内側には、テスト車両Tを牽引走行させるための無端状の牽引ワイヤロープWaが配置されている。なお、図4において、一方の牽引ワイヤロープWaは駆動側であり、他方の牽引ワイヤロープWaはリターン側である。
【0016】
次に、ドーリー装置Dについて説明する。このドーリー装置Dの構成は、従来のものと全く同一であるため、図11及び図12を参照しながら簡単に説明する。ドーリー装置Dの前後には、4個のガイドローラ3が同一の高さ位置に取付けられている。該ドーリー装置Dは、前記各ガイドローラ3をガイドレールGの各レール部2にガイドさせた状態で装着されている(図4参照)。ドーリー装置Dの下部には、該ドーリー装置Dと牽引ワイヤロープWaとを解除可能にして連結するクランプ装置Cが配設されている。このクランプ装置Cは、回動可能に取付けられた一対の咬合体(図示せず)から成り、該一対の咬合体が牽引ワイヤロープWaを両側から押圧することによって、前記牽引ワイヤロープWaを咬合するという構成である。そして、トリガレバー55がストライカQ(図10参照)に衝突することによって、一対の咬合体が牽引ワイヤロープWaを押圧する状態が開放され、クランプ装置Cと牽引ワイヤロープWaとの連結が解除される。また、ドーリー装置Dの上部には、該ドーリー装置Dとテスト車両Tを牽引するためのトランスポートワイヤロープWbとを解除可能に連結するためのフック4が配設されている。このフック4も、前記クランプ装置Cの咬合体と同様に、トリガレバー56が対応するストライカQ(図10参照)に衝突して回動することによって、トランスポートワイヤロープWbとの連結が解除される。
【0017】
次に、本実施形態のブレーキ装置Aを構成する各ブレーキ装置分割体B1,B2 について説明する。各ブレーキ装置分割体B1,B2 は、下側パッドユニットU1 に、所定の個数の上側パッドユニットU2 が取付けられた構成である。そして、第1ブレーキ装置分割体B1 に取付けられた上側パッドユニットU2 の個数は1個であり、第2ブレーキ装置分割体B2 に取付けられた上側パッドユニットU2 の個数は2個である。各ブレーキ装置分割体B1,B2 の構成は、上側パッドユニットU2 の個数が異なるだけであるため、ここでは、第1ブレーキ装置分割体B1 の構成についてのみ説明する。
【0018】
次に、下側パッドユニットU1 について説明する。図2ないし図4に示されるように、下側パッドユニットU1 を構成するベースプレート5は、平面視において長方形の板状であり、その前後端部には、各受圧板6が起立状態で取付けられている。各受圧板6のうち、後側(ドーリー装置Dと相対向する側)の受圧板6には、緩衝材の一例であるゴム材7が取付けられている。前記ベースプレート5における幅方向(図4の図面視における左右方向)の両端部は、ガイドレールGの各レール部2の下面に対応して、外側下方に僅かに傾斜されていて、当該部分に計4枚の各下側ブレーキパッド8が、両側に2枚ずつ取付けられている。また、平面視におけるベースプレート5のほぼ中央部には、締付ボルト9(後述)を挿通させるための下側挿通孔11が設けられていると共に、前記ベースプレート5の底面部で、前記下側挿通孔11と対応する部分には、ベースプレート5の幅方向に沿って一対の回り止め板12が垂下されている。各回り止め板12どうしの間隔は、前記締付ボルト9に螺合される六角ナット13の二面幅よりも僅かに広い。一対の回り止め板12は、締付ボルト9を締め込んだり、緩めたりする際に、それらの間に配置された六角ナット13の回り止めを図るという機能を有している。
【0019】
次に、上側パッドユニットU2 について説明する。上側パッドユニットU2 を構成する上側パッド取付板14は、平面視において長方形状であり、その幅方向の両端部の下面には、計4枚の各上側ブレーキパッド15が両側に2枚ずつ、しかも、前述した各下側ブレーキパッド8と対向して取付けられている。そして、平面視における前記上側パッド取付板14のほぼ中央部には、締付ボルト9を挿通するための上側挿通孔16が設けられている。上側パッド取付板14の上方から上側挿通孔16に挿通された締付ボルト9は、ベースプレート5に設けられた下側挿通孔11に挿通される。そして、一対の回り止め板12の部分に装着された六角ナット13に螺合される。このようにして、上下の各パッドユニットU1,U2 が一体に組み付けられる。この状態で、上下の各ブレーキパッド8,15は、ガイドレールGの各レール部2を挟持して対向配置される。前記締付ボルト9を締め込むことにより、ガイドレールGの各レール部2は、上下の各ブレーキパッド8,15によって押圧される。前記六角ナット13は、一対の回り止め板12により、回り止め状態に保持されているため、作業者は、そのまま締付ボルト9を締め込むことができ、作業が容易である。
【0020】
図4に示されるように、ベースプレート5の上面には、その長手方向に沿って一対の起立板17が立設されている。前記締付ボルト9が所定の力で締め込まれた状態、即ち、上下の各ブレーキパッド8,15が所定の押圧力P(図7参照)でガイドレールGの各レール部2を押圧している状態で、上側パッド取付板14と一対の起立板17の上面との間には、僅かな隙間が形成されている。もし、前記締付ボルト9が過剰な力で締め込まれても、上側パッド取付板14が一対の起立板17と当接するため、それ以上締め込むことができなくなる。こうすることにより、前記締付ボルト9を過度に締め込むことが防止される。また、ベースプレート5と上側パッド取付板14との間で締付ボルト9の外周部分には、圧縮ばね18が弾装されている。このため、前記ベースプレート5と前記上側パッド取付板14は、該圧縮ばね18の弾性復元力により、常に離間する方向に付勢されている(後述)。
【0021】
次に、ローラ装置Rについて説明する。図2及び図3に示されるように、前記一対の起立板17における長手方向の両端部で、各受圧板6と上側パッド取付板14との間の部分には、それぞれローラ装置Rが配設されている。各ローラ装置Rは、図5に示されるように、一対の起立板17の上面に固着されたローラブラケット19の幅方向の両端部から、一対の走行ローラ21が張り出した形態である。締付ボルト9が締め込まれている状態(即ち、上下の各ブレーキパッド8,15がガイドレールGの各レール部2を押圧している状態)で、各走行ローラ21と各レール部2の上面との間には、僅かな隙間が形成されている。ここで、図5における右半部は、締付ボルト9を締め込んだ状態を示し、左半部は、締付ボルト9を緩めた状態を示している。該締付ボルト9が緩められ、ベースプレート5と上側パッド取付板14が相互に離間されると、前記ベースプレート5は自重により下降する。それに伴って各ローラブラケット19も下降するため、二対の走行ローラ21は各レール部2の上面に当接する。この結果、第1ブレーキ装置分割体B1 の全体は、二対の走行ローラ21によって支持される。しかも、このとき、上側ブレーキパッド15は、圧縮バネ18の弾性復元力により、ガイドレールGの各レール部2から僅かに浮き上がる。
【0022】
もし、各ローラ装置Rが設けられていない場合、ブレーキ装置分割体B1 を移動させるためには、締付ボルト9を緩めて、上下の各ブレーキパッド8,15の押圧力Pを解放させた状態で第1ブレーキ装置分割体B1 の全体を滑らせなければならない。ここで、ブレーキ装置分割体B1 は重量物であるため、上側ブレーキパッド15とガイドレールGの各レール部2の上面との間には大きな摩擦力が発生する。このため、該ブレーキ装置分割体B1 を滑らせて移動させる作業は重労働である。ところが、本実施形態のブレーキ装置分割体B1 の場合、一対の走行ローラ21を転動させて移動させることができるため、第1ブレーキ装置分割体B1 の移動作業が容易である。しかも、上側ブレーキパッド15もガイドレールGの各レール部2の上面から離間されているため、更に容易に移動させることができる。
【0023】
次に、本実施形態のブレーキ装置Aの作用について説明する。図1に示されるように、ガイドレールGの始端部に配置されたドーリー装置Dのクランプ装置C(図12参照)に、牽引ワイヤロープWaが連結される。ウインチ装置(図示せず)が作動され、牽引ワイヤロープWaが駆動走行されることにより、ガイドレールGの長手方向に沿ってドーリー装置Dが直進走行される。このため、トランスポートワイヤロープWbを介してドーリー装置Dに連結されたテスト車両Tが、同方向に牽引走行される。第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 は、ガイドレールGの終端部に、所定の間隔をおいて一列に装着されている。上側パッドユニットU2 の個数は、第1ブレーキ装置分割体B1 が1個であり、第2ブレーキ装置分割体B2 が3個である。このため、第1ブレーキ装置分割体B1 のブレーキ力P1 は、第2ブレーキ装置分割体B2 のブレーキ力P2 の約1/3である。
【0024】
前記テスト車両Tの走行速度が所定の速度に達すると、ドーリー装置Dに取付けられた各トリガレバー55,56が、対応するストライカQに順次衝突して、ドーリー装置Dのクランプ装置C及びフック4に連結された牽引及びトランスポートの各ワイヤロープWa,Wb との連結が解除される。慣性力によって惰性走行するテスト車両Tは、ドーリー装置Dを追い抜いて衝突壁53に衝突する(図10参照)。
【0025】
ここで、ドーリー装置Dの重量をM0 、第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 の重量をM1,M2 とし、第1ブレーキ装置分割体B1 に衝突する直前のドーリー装置Dの速度をV0 、第1ブレーキ装置分割体B1 に衝突後一体となって走行するドーリー装置Dの速度をV1 、第2ブレーキ装置分割体B2 に衝突後、第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 と一体となって走行するドーリー装置Dの速度をV2 とし、ドーリー装置Dが第1ブレーキ装置分割体B1 に衝突する時間をt1 、第1ブレーキ装置分割体B1 と一体となったドーリー装置Dが第2ブレーキ装置分割体B2 に衝突する時間をt2 、ドーリー装置Dが停止する時間をt3 とする。また、ドーリー装置Dが第1ブレーキ装置分割体B1 と衝突したときの衝突力をF1 、同じく第2ブレーキ装置分割体B2 と衝突したときの衝突力をF2 とし、重力加速度をgとする。
【0026】
図6に示されるように、慣性力で惰性走行するドーリー装置Dが、第1ブレーキ装置分割体B1 と衝突する。このときの作用について、詳細に説明する。ドーリー装置Dは、最初、第1ブレーキ装置分割体B1 を構成する後側(ドーリー装置Dと相対向する側)の受圧板6に取付けられたゴム材7と衝突する。図7に示されるように、前記ドーリー装置Dは、ゴム材7を圧縮変形させながら第1ブレーキ装置分割体B1 を押す。ここで、第1ブレーキ装置分割体B1 は、上下の各ブレーキパッド8,15がガイドレールGの各レール部2を、ブレーキ力P1 で押圧した状態で装着されている。
【0027】
ここで、第1ブレーキ装置分割体B1 のブレーキ力P1 (ブレーキパッド8,15の押圧力)は、ドーリー装置Dの衝突力F1 (ゴム材7を圧縮変形させた後で、ドーリー装置Dが第1ブレーキ装置分割体B1 を押す力)よりも小さくなるように設定されている。このため、前記第1ブレーキ装置分割体B1 はドーリー装置Dに押され、該ドーリー装置Dと一体になって走行させられる。そして、ドーリー装置Dの衝突力F1 は、第1ブレーキ装置分割体B1 をそのブレーキ力P1 に抗して走行させられるため、減少する。このようにして、ドーリー装置Dには、第1ブレーキ装置分割体B1 からのブレーキ力P1 が作用する。しかも、前記ドーリー装置Dは、ゴム材7の弾性復元力によって逆走される前に第1ブレーキ装置分割体B1 を走行させるため、該ドーリー装置Dが逆走するおそれはない。
【0028】
続いて、図8に示されるように、ドーリー装置Dと一体走行する第1ブレーキ装置分割体B1 が、第2ブレーキ装置分割体B2 の後部(第1ブレーキ装置分割体B1 と相対向する側)に取付けられたゴム材22を介して、前記第2ブレーキ装置分割体B2 に衝突する。上記と同様に、ドーリー装置Dは、第1ブレーキ装置分割体B1 を介して、第2ブレーキ装置分割体B2 のゴム材22を圧縮変形させながら第2ブレーキ装置分割体B2 を押す。第2ブレーキ装置分割体B2 はドーリー装置Dによって押され、該ドーリー装置D及び第1ブレーキ装置分割体B1 と一体となって走行させられる。ドーリー装置Dの衝突力F1 は、第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 を、両者のブレーキ力P1,P2 に抗して走行させるため、更に減少する。このようにして、ドーリー装置Dは、第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 からのブレーキ力P1,P2 が作用する。しかも、第2ブレーキ装置分割体B2 のブレーキ力P2 は、第1ブレーキ装置分割体B1 のブレーキ力P1 よりも大きいため、前記ドーリー装置Dは速やかに停止する。
【0029】
ここで、物体の質量に速度を乗じた「運動量」の変化は、その物体が被衝突体に衝突する力と、衝突後から停止するまでの時間を乗じた「力積」に等しい。即ち、ドーリー装置Dが第1ブレーキ装置分割体B1 に衝突したときの運動量の変化は、ドーリー装置Dが第1ブレーキ装置分割体B1 に衝突するときの衝突力(F1 )と、衝突後から停止するまでの時間(t2 −t1 )を乗じた力積に等しい。そのため、下記の式(1)が成立する。
【0030】
〔(M0 +M1 )×V1 〕/g−(M0 ×V0 )/g
=F1 ×(t2 −t1 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(1)
【0031】
式(1)より、F1 =〔(M0 +M1 )×V1 −(M0 ×V0 )〕/〔g×(t2 −t1 )〕である。
【0032】
同様にして、第1ブレーキ装置分割体B1 と一体となって走行するドーリー装置Dが、第2ブレーキ装置分割体B2 に衝突したときの運動量の変化は、下記の式(2)で表される。
【0033】
〔(M0 +M1 +M2 )×V2 〕/g−〔(M0 +M1 )×V1 〕/g
=F2 ×(t3 −t2 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(2)
【0034】
式(2)より、F2 =〔(M0 +M1 +M2 )×V2 −(M0 +M1 )×V1 〕/〔g×(t3 −t2 )〕である。
【0035】
上記の結果、各ブレーキ装置分割体B1,B2 に対するドーリー装置Dの衝突力F1,F2 は、各ブレーキ装置分割体B1,B2 に対してドーリー装置Dが衝突してから停止するまでの時間の増加割合に反比例して減少する。いうなれば、本発明は、ドーリー装置Dが第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 に衝突してから停止するまでの時間を長くすることによって、ドーリー装置Dに作用する衝突力F1,F2 を減少させたものである。
【0036】
上記した作用において、時間を横軸とし、ドーリー装置Dの速度V0,V1,V2 、第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 のブレーキ力P1,P2 及びドーリー装置Dの衝突力F1,F2 を縦軸として、それぞれの変化をグラフに表したものを図9に示す。これらのグラフ(イ),(ロ),(ハ)において、実線は、本実施形態のブレーキ装置Aの場合であり、破線は、従来のブレーキ装置A’の場合である。
【0037】
このうちのグラフ(ハ)より、従来のブレーキ装置A’の場合、ドーリー装置Dには、短時間で大きな力F’が一度だけ作用していることが判明する。これに対して、本実施形態のブレーキ装置Aでは、ドーリー装置Dが、各ブレーキ装置分割体B1,B2 に順次衝突することにより、ドーリー装置Dに作用する衝突力F1,F2 は、各ブレーキ装置分割体B1,B2 毎に分散される。即ち、本発明のブレーキ装置Aは、第1ブレーキ装置分割体B1 によりドーリー装置Dの衝突力F1 をいったん減少させ、その状態で第2ブレーキ装置分割体B2 に衝突させて停止させるという構成である。このため、ドーリー装置Dに作用する各力F1,F2 を、従来の力F’よりも小さくすることができる。この結果、各ブレーキ装置分割体B1,B2 に衝突したときに、ドーリー装置Dが損壊するおそれを小さくすることができる。
【0038】
また、従来のブレーキ装置A’の場合、そのブレーキ力P’を大きくすると、ドーリー装置Dがブレーキ装置A’に衝突したときの衝突力F’が大きくなって該ドーリー装置Dを損壊させたり、緩衝材の弾性復元力により、該ドーリー装置Dを逆走させるおそれがある。また、そのブレーキ力P’を小さくすると、ドーリー装置Dを停止させにくくなる。これに対して、本発明に係るブレーキ装置Aでは、ドーリー装置Dを損壊させたり、逆走させたりするおそれはない。
【0039】
また、ドーリー装置Dが衝突したときの衝撃力を吸収するための緩衝材として、ゴム材7を使用することができる。なぜならば、第1ブレーキ装置分割体B1 のブレーキ力P1 が、ドーリー装置Dの衝突力F1 よりも小さくなっていて、ゴム材7の弾性復元力によってドーリー装置Dが逆走する前に、第1ブレーキ装置分割体B1 を走行させることができるからである。この結果、緩衝材として、高価なハニカム材60(図11参照)ではなく、安価なゴム材7を使用できる。また、該ゴム材7をそのまま再使用することもできる。しかし、ゴム材7以外のもの、例えば、ばね材から成る装置であっても構わない。
【0040】
本実施形態では、ガイドレールGの終端部に、2基のブレーキ装置分割体B1,B2 が配設された場合(即ち、二段の場合)である。しかし、ブレーキ装置分割体は、3基以上であっても構わない。ドーリー装置Dは、先頭のブレーキ装置分割体に衝突してその走行速度を減少させた後、該ブレーキ装置分割体と一体となって隣接するブレーキ装置分割体に衝突し、更にその走行速度を減少させて停止する。この場合、ブレーキ装置分割体が2基の場合と比較して、ドーリー装置Dが各ブレーキ装置分割体に衝突した際の衝突力の減少割合を少なくしても構わないため、前記ドーリー装置Dが損壊するおそれが更に小さくなるという利点がある。
【0041】
本実施形態の各ブレーキ装置分割体B1,B2 における上下のブレーキパッド8,15の締付手段は締付ボルト9であるが、他の方法(例えば、トグル機構によるもの)であっても構わない。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る分割式ブレーキ装置は、ガイドレールの終端部に所定の間隔をおいて装着され、該ガイドレールのレール部を上下から挟持する上下一対のパッドユニットから成る複数のブレーキ装置分割体から構成されていて、複数のブレーキ装置分割体は、先頭に配置されるブレーキ装置分割体から順次ブレーキ力が大きくなるようにガイドレールに所定間隔をおいて装着されている。ドーリー装置は、順次、各ブレーキ装置分割体に順次衝突し、それらをブレーキ力に抗して走行させることにより、その運動エネルギーを徐々に減少しながら停止する。このため、前記ドーリー装置に一度に大きな力が作用することはなく、該ドーリー装置を損壊させるおそれが少ない。
【0043】
また、ドーリー装置とブレーキ装置分割体との間に取付けられる緩衝材として、安価なゴム材を使用することができ、高価なハニカム材を使用する必要はない。しかも、前記ゴム材を再使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るブレーキ装置Aとドーリー装置Dの平面図である。
【図2】 第1ブレーキ装置分割体B1 の平面図である。
【図3】 同じく正面図である。
【図4】 図3のX−X線断面図である。
【図5】 同じくY−Y線断面図である。
【図6】 ドーリー装置Dが、第1ブレーキ装置分割体B1 に衝突した状態の平面図である。
【図7】 図6の状態の正面図である。
【図8】 ドーリー装置Dと一体走行する第1ブレーキ装置分割体B1 が、第2ブレーキ装置分割体B2 に衝突した状態の平面図である。
【図9】 (イ)はドーリー装置Dの速度V0,V1,V2 の変化を示すグラフであり、(ロ)は第1及び第2の各ブレーキ装置分割体B1,B2 のブレーキ力P1,P2 の変化を示すグラフであり、(ハ)はドーリー装置Dの衝突力F1,F2 の変化を示すグラフである。
【図10】 車両衝突試験装置の全体を示す概略図である。
【図11】 従来のブレーキ装置A’の正面図である。
【図12】 同じく平面図である。
【符号の説明】
A:ブレーキ装置
1,B2 :ブレーキ装置分割体 D:ドーリー装置
1,F2 :衝突力
G:ガイドレール
1,P2 :ブレーキ力
1 :下側パッドユニット
2 :上側パッドユニット
Wa:牽引ワイヤロープ(ワイヤロープ)
Wb:トランスポートワイヤロープ(ワイヤロープ)
2:レール部
7:ゴム材(緩衝材)
9:締付ボルト(締付手段)

Claims (3)

  1. 上面開口の両側がレール部となったガイドレールの終端部に装着され、ワイヤロープとの連結が解除されたドーリー装置を衝突させて制動停止させるべく、締付手段を介して接近・離隔可能に連結されて、前記レール部を上下から挟持する各パッドユニットから成るブレーキ装置であって、
    前記ブレーキ装置は、複数のブレーキ装置分割体に分割され、
    各ブレーキ装置分割体は、当該ブレーキ装置分割体の非使用時には当該ブレーキ装置分割体を支持した状態で前記ガイドレールに案内されて走行すると共に、当該ブレーキ装置分割体の使用時には、前記ガイドレールに対して浮上配置される前後一対のローラ装置を前後の各端部に備え、
    前記各ブレーキ装置分割体は、先頭に配置されるブレーキ装置分割体からブレーキ力が順次大きくなるように前記ガイドレールに所定間隔をおいて装着されて、先頭のブレーキ装置分割体を除いて、前記ドーリー装置とブレーキ装置分割体とが一体になって後側の別のブレーキ装置分割体に順次衝突する構成であることを特徴とする分割式ブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキ装置分割体における衝突面には、緩衝材が取付けられていることを特徴とする請求項に記載の分割式ブレーキ装置。
  3. 前記緩衝材は、ゴム材であることを特徴とする請求項に記載の分割式ブレーキ装置。
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