JP3966717B2 - 正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物における床支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物における床支持構造、特に梁の上面に床スラブが接続される正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物の床支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、マンションなどの集合住宅では、床構造体が、コンクリート躯体の床スラブや躯体壁と接触状態で固定結合されているため、床上などに加わる振動衝撃音が固体伝播音となって床構造体から上下階、左右隣室へと振動騒音となって伝わり、住空間の環境悪化、品質低下などの原因になるという問題があり、特に最近では、生活様式の変化により、和室が少なくなり、洋室も、緩衝材として機能するカーペット床から、緩衝材とはなりにくいフローリング床へと居住者のニーズに変化が見られ、床構造体から上下階、左右隣室へと伝わる振動騒音が一層大きくなる傾向があり、その遮音対策が大きな課題となっている。
【0003】
そこで、従来では、遮音対策として、床スラブの厚みを増したり、床構造体自体を遮音構造にしたりするなどの対策がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる遮音対策を講じても床構造体とコンクリート躯体、特にその床スラブとの接触状態を回避することができず、振動騒音の伝播を軽減することができても抜本的な遮音対策とはならないという問題があり、また建築コストの大幅なアップを招くという別の問題もある。
【0005】
そこで本出願人は、かかる問題を解決すべく、床構造体を、コンクリート躯体に吊杆を以て浮動状に吊下支持して、その躯体と床構造体とを絶縁し、生活騒音を固体伝播音から空気伝播音に変え、遮音性能を大幅に向上させた、建築物における床支持構造を既に提案している(特願2001−120735)。
【0006】
本発明は、先願の建築物における床支持構造に、さらに改良を加え、より簡単な構造により、コンクリート躯体と床構造体との絶縁を確保しつつ、床構造体を躯体に、より安定よく支持することができるようにした、新規な正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物における床支持構造を提供することを主な目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、本請求項1記載の発明は、梁の上面に床スラブが接続され、その床スラブの上面には梁による上方への張り出しが無い正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物において、居住空間の床構造体は、一平面上に間隔をあけて並列され複数本の大引ビームと、その上に敷設される床板とを備え、前記複数の大引ビームは、該ビーム下面と床スラブとの間に上下方向に隙間を存して配置されると共に、各大引ビームの両端部と鉛直躯体壁との間に、該大引ビームの長手方向に隙間を存して配置され、床構造体の上下幅内に配置されて鉛直躯体壁に支持されるビーム受と、防振ゴムとを介して、各大引ビームの両端部上面が鉛直躯体壁に支持されることを特徴としており、かかる特徴によれば、床構造体とコンクリート躯体とが絶縁、すなわちそれらの接触が回避され、上下階、左右隣室への振動騒音の伝播を可及的に低減して遮音効果を向上させることができる。特に、梁の上面に床スラブが接続される正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物において、床構造体を構成する複数の大引ビームの両端部上面を、床構造体の上下幅内に配置されて鉛直躯体壁に支持されるビーム受と、防振ゴムとを介して鉛直躯体壁に支持することにより、床構造体に加わる振動騒音は、複数の大引ビームを介して鉛直躯体壁の上下、および横方向に分散伝播させて、遮音効果を高めることができ、その上、床構造体を安定支持することができる。また、前記床支持構造の採用により、床上の有効室内空間を減ずることもない。さらに、床スラブには、床構造体の荷重が作用しないこと、および遮音機能をもたせないですむことから、この床スラブを、従来の床スラブのスラブ厚さよりも可及的に薄くすることが可能になり、これにより居住空間の有効高さを高くとることができ、さらに、コンクリート躯体の重量を低減して、耐震、制震性能を向上させることができ、さらにまた、コンクリートや鋼材の使用量の低減により、建物自体の大幅なコストダウンが達成される。
【0008】
また、前記目的達成のため、本請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記ビーム受が、鉛直躯体壁に上下方向に位置調節可能に支持されることを特徴としており、かかる特徴によれば、床構造体の鉛直躯体壁に対する上下方向の位置調節を精度よく容易に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
まず、図1〜5を参照して、本発明の第1実施例について説明する。
【0011】
図1は、本発明床支持構造を備えた集合住宅の一部の縦断面図、図2は、図1の2−2線に沿う一部破断平面図、図3は、図2の3−3線に沿う拡大断面図、図4は、図3の4矢視仮想線囲い部分の拡大図、図5は、図4の5−5線に沿う断面図である。
【0012】
集合住宅の骨格を構成する、正梁構造のコンクリート躯体Fは、水平方向に延びて、建築物を複数の階層に区画する水平躯体部分Fhと、鉛直方向に延びて上下の水平躯体部分Fhを相互に連結する鉛直躯体部分Fvとを備えている。
【0013】
前記水平躯体部分Fhは、居住空間Dwを上下に仕切る床スラブSf(本発明の特徴により従来のものよりも可及的に薄くすることが可能)を備え、この床スラブSfの左右両側には正大梁Bbが下向きに一体に突設されて、所謂「正梁構造」に構成されている。また、前記鉛直躯体部分Fvは、居住空間Dwの四隅に立設される躯体柱1と、並列する躯体柱1間を連結する鉛直躯体壁2,3とを備えている。
【0014】
各階層の居住空間Dwの床スラブSf上には、床構造体Frが配設される。
【0015】
前記床構造体Frは各階層とも同じ構造を備えているので、以下に、その床構造体Frの一つについて説明するに、この床構造体Frはコンクリート躯体Fの床スラブSfとの直接接触を回避されて、該鉛直躯体壁2,2に支持される。
【0016】
コンクリート躯体Fの床スラブSf上には、その全域にわたり上下方向に若干の隙間D1を存して複数本の大引ビーム5…が、一平面上で互いに平行に並列され、それらの大引ビーム5…の両端部は、大引ビーム5…と直交して延びる、左右ビーム受8,8により一体に結合され、複数の大引ビーム5…と、左右ビーム受8,8により閉鎖枠状に形成されていて、床構造体Frが補強されている。
【0017】
各大引ビーム5は、鋼板を横断面Σ状に屈曲形成して構成され、十分な剛性を確保しながら軽量に形成されている。またビーム受8は、図4に明瞭に示すように、横断面アングル状の等辺山形鋼により形成されていて、水平半部8hと、その一端部より下方に垂下する鉛直半部8vとより構成され、その水平半部8hは、大引ビーム5の端部上面にボルト・ナット10により防振ゴム14を介して固定され、またその鉛直半部8vは、複数の大引ビーム5…の端面を横切るように下向きに延びていて、相隣り合う大引間5,5の間で、複数のアンカーボルト12をもって鉛直躯体壁2,2にそれぞれ固定されている。したがって床スラブSf上に上下方向に隙間D1を存して配設される複数の大引ビーム5…は、それらの両端部がビーム長手方向に隙間D2を存して防振ゴム14およびビーム受8を介して鉛直躯体壁2にそれぞれ支持され、これにより、複数の大引ビーム5…は、床スラブSfおよび鉛直躯体壁2,2に直接接触することがない。
【0018】
複数の大引ビーム5…上には、これらと略直交して木製などの角柱材により形成される、複数本の根太6…が相互に平行に敷設され、さらにそれらの根太6…上に、フローリング材などよりなる床板7が敷設される。
【0019】
以上のように、本発明に従う第1実施例では、居住空間Dwにおいて、床構造体Frを構成する複数の大引ビーム5…の両端部が、床構造体Frの上下幅内に配置されて鉛直躯体壁2,2に支持されるビーム受8と、防振ゴム14とを介してコンクリート躯体Fの鉛直躯体壁2,2にそれぞれ支持され、複数の大引ビーム5…は、床スラブSfとの接触が回避され、上下階、左右隣室への振動騒音の伝播を可及的に低減することができる。
【0020】
特に、複数の大引ビーム5…は、その両端部が鉛直躯体壁2,2に支持されることにより、床構造体Frにかかる荷重に起因する振動騒音は、複数の大引ビーム5…を介してコンクリート躯体Fの鉛直躯体壁2,2の上下および横方向に分散させることができる。また、床スラブSfには、床構造体Frの荷重が作用しないこと、および遮音機能をもたせないですむことから、この床スラブSfを、従来の床スラブのスラブ厚さ(20〜27cm)よりも可及的に薄く(約10〜15cm)することが可能になり、これにより居住空間Dwの室内高さを高くとることができ、さらに、コンクリート躯体Fの重量を低減して、耐震、制震性能を向上させることができ、さらにまた、コンクリートや鋼材の使用量の低減により、建物自体の大幅なコストダウンが達成される。
【0021】
さらに、床構造体Frは、その床板7よりも下方で鉛直躯体壁2に支持することができることから、その床構造体Frよりも上に、該床構造体Frを支持するための部材が存在せず、しかも鉛直躯体壁2には、仕上げ壁材をじか貼りすることができ、室内空間を広く確保することができる。また、ビーム受8,8は複数の大引ビーム5…の端部上面に固定されていて、該大引ビーム5…の下面よりも下方に突出することがなく、大引ビーム5…と、床スラブSf間の隙間D1は、必要最少限度に設定することができ、その結果、床下空間の占有高さが高くなることもない。
【0022】
つぎに、本発明の第2実施例を、図6〜8を参照して説明する。
【0023】
図6は、本発明床支持構造を備えた集合住宅の一部の縦断面図、図7は、図6の7−7線に沿う一部破断平面図、図8は、図7の8−8線に沿う拡大断面図であり、前記第1実施例と同じものには、同じ符号が付される。
【0024】
この第2実施例では、居住空間Dwの幅が広く、その中間部に間仕切り壁20を設けた場合であり、スパンが長く形成される大引ビーム5…の中間部は、間仕切り壁20内に設けられる吊り構造Haにより吊り下げられ、そのたわみが防止される。
【0025】
図8に明瞭に示すように、左右の間仕切り壁20間の空間部21には、棒鋼よりなる吊り棒22が上下方向に延長して設けられ、この吊り棒22の上端は、水平躯体部分Fh、すなわち床スラブSfに固定されるインサート27に螺合されるアンカーボルト23を以て揺動可能に吊り下げられ、またその吊り棒22の下端は、大引ビーム5に固定されて根太6と床板7間を通って間仕切り壁20内に空間部21を上方に延びる吊りボルト24に揺動可能に連結されている。吊り棒22の中間部には、防振ゴム26付の、張力調整金物、すなわちターンバックル25が介在されており、このターンバックル25の調整により、吊り棒22の長さ、すなわちその張力が調整される。
【0026】
しかして、大引ビーム5の中間部は、吊り棒22により懸吊支持されるので、特に、大引ビーム5のスパンが長い場合に、その撓みを防止することができるが、大引ビーム5にかかる主たる荷重は、前記第1実施例と同じく左右の鉛直躯体壁2,2により受け、大引ビーム5は、床スラブSfとの接触が回避され、上下階、左右隣室への振動騒音の伝播を可及的に低減することができる。
【0027】
つぎに、本発明の第3実施例を、図9,10を参照して説明する。
【0028】
図9は、図10の9−9線に沿う、床構造体の鉛直躯体壁への支持部の断面図、図10は、図9の10−10線に沿う断面図であり、前記第1、第2実施例と同じものには、同じ符号が付される。
【0029】
この第3実施例では、各大引ビーム5を、鉛直躯体壁2に対して上下方向に位置調節可能に取付けられるようにした場合であり、鉛直躯体壁2には、複数の大引ビーム5…の長手方向と直交する方向に間隔をあけ、かつ相隣り合う大引ビーム5,5の間において、複数の支持部材30…が上下方向に位置調節可能に固定される。各支持部材30は、横断面アングル状の等辺山形鋼により構成され、その垂直半部30vの中央部には、上下方向に長い長孔31が穿設される。鉛直躯体壁2には、前記支持部材30に対向して複数のインサート32が一体に埋設されており、ワッシャー33を介して長孔31を貫通した取付ボルト34を前記インサート32に螺締することにより、複数の支持部材30…は、鉛直躯体壁2に上下方向に位置調節可能に固定される。複数の支持部材30…の水平半部30h…上には、複数の大引ビーム5…と直交する方向に配設されるビーム受8が防振ゴム35を介して載設されており、このビーム受8の鉛直半部8vと鉛直躯体壁2との間には、他の防振ゴム36が介在されている。
【0030】
前記ビーム受8には、相隣り合う支持部材30,30間において、複数の大引ビーム5…が間隔をあけて懸吊支持されている。すなわち、図9に示すように、ビーム受8の水平半部8hには、大引ビーム5の端部が、防振ゴム14を介してボルト・ナット10により懸吊支持される。そして、複数の大引ビーム5…の両端部と鉛直躯体壁2との間には隙間D2が形成され、またそれらの大引ビーム5…の下面と床スラブSfとの間には隙間D1が形成され、、これにより、複数の大引ビーム5…は、鉛直躯体壁2および床スラブSfには直接接触することがない。
【0031】
複数の大引ビーム5…には、それらと略直交して木製の角柱材などにより形成される、複数の根太6…が相互に平行に敷設され、それらの根太6…上に、フローリング板などよりなる床板7が敷設される。
【0032】
しかして、この第3実施例のものも、床構造体Frを構成する複数の大引ビーム5…の両端部が、鉛直躯体壁2,2に固定される複数の支持部材30により防振ゴム35を介して支持されるビーム受8,8に懸吊支持されることにより、複数の大引ビーム5…は、床スラブSfとの接触が回避され、床構造体Frから、上下階、左右隣室への振動騒音の伝播を可及的に低減することができる。
【0033】
特に、この第3実施例では、複数の支持部材30…により、大引ビーム5…の上下方向の位置調節、すなわち床構造体Frの、鉛直躯体壁2に対する位置調整を精度よく、簡単容易に行うことができる。
【0034】
以上、本発明の第1,2実施例について説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0035】
たとえば、前記実施例では、本発明にかかる建築物における床支持構造を、集合住宅に実施した場合を説明したが、これを他のコンクリート建築物にも実施できる。また、床構造体の床板として、フローリング板の外、畳床、その他の公知のものの使用が可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本請求項1記載の発明によれば、床構造体と床スラブとが絶縁、すなわちそれらの接触が回避され、床構造体に生じる振動騒音の、上下階、左右隣室への伝播を可及的に低減して遮音効果を向上させることができる。特に梁の上面に床スラブが接続され、その床スラブの上面には梁による上方への張り出しが無い正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物において、床構造体を構成する複数の大引ビームの両端部上面を、床構造体の上下幅内に配置されて鉛直躯体壁に支持されるビーム受と、防振ゴムとを介して鉛直躯体壁に支持することにより、床構造体に加わる振動騒音は、複数の大引ビームを介して鉛直躯体壁の上下、および横方向に分散伝播させて、遮音効果を高めることができ、その上、床構造体を安定支持することができる。また、前記床支持構造の採用により、居住空間の有効室内空間を減ずることもない。さらに、床スラブには、床構造体の荷重が作用しないこと、および遮音機能をもたせないですむことから、この床スラブを、従来の床スラブのスラブ厚さよりも可及的に薄くすることが可能になり、これにより居住空間の有効高さを高くとることができ、さらに、コンクリート躯体の重量を低減して、耐震、制震性能を向上させることができ、さらにまた、コンクリートや鋼材の使用量の低減により、建物自体の大幅なコストダウンが達成される。
【0037】
また、本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の発明の前記効果に加えて、ビーム受、従って床構造体の鉛直躯体壁に対する上下方向の位置調節を精度よく容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明床支持構造を備えた集合住宅の一部の縦断面図(第1実施例)
【図2】 図1の2−2線に沿う一部破断平面図
【図3】 図2の3−3線に沿う拡大断面図
【図4】 図3の4矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図5】 図4の5−5線に沿う断面図
【図6】 本発明床支持構造を備えた集合住宅の一部の縦断面図(第2実施例)
【図7】 図6の7−7線に沿う一部破断平面図
【図8】 図7の8−8線に沿う拡大断面図
【図9】 図10の9−9線に沿う、床構造体の鉛直躯体壁への支持部の断面図(第3実施例)
【図10】 図9の10−10線に沿う断面図
【符号の説明】
2 鉛直躯体壁
5 大引ビーム
7 床板
8 ビーム受
14 防振ゴム
Fh 水平躯体部分
Sf 床スラブ
D1 隙間
D2 隙間
Claims (2)
- 梁の上面に床スラブ(Sf)が接続され、その床スラブ(Sf)の上面には梁による上方への張り出しが無い正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物において、
居住空間(Dw)の床構造体(Fr)は、一平面上に間隔をあけて並列され複数本の大引ビーム(5)と、その上に敷設される床板(7)とを備え、
前記複数の大引ビーム(5)は、該ビーム(5)下面と床スラブ(Sf)との間に上下方向に隙間(D1)を存して配置されるとともに、各大引ビーム(5)の両端部と鉛直躯体壁(2,2)との間に、該大引ビーム(5)の長手方向に隙間(D2)を存して配置され、
床構造体(Fr)の上下幅内に配置されて鉛直躯体壁(2,2)に支持されるビーム受(8)と、防振ゴム(14)とを介して、各大引ビーム(5)の両端部上面が鉛直躯体壁(2,2)に支持されることを特徴とする、建築物における床支持構造。 - 前記ビーム受(8)は、鉛直躯体壁(2,2)に上下方向に位置調節可能に支持されることを特徴とする、前記請求項1記載の建築物における床支持構造。
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2001
- 2001-11-22 JP JP2001357972A patent/JP3966717B2/ja not_active Expired - Lifetime
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