JP3966620B2 - 容量可変圧縮機の容量制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用空調装置などの冷凍サイクル中で冷媒を圧縮するために用いられる容量可変圧縮機の容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用空調装置の冷凍サイクルに用いられる圧縮機は、エンジンにベルトで直結されているので回転数制御を行うことができない。そこで、エンジンの回転数に制約されることなく適切な冷房能力を得るために、冷媒の容量(吐出量)を変えることのできる容量可変圧縮機が用いられている。
【0003】
そのような容量可変圧縮機においては、一般に、気密に形成されたクランク室内で傾斜角可変に設けられた揺動板が回転軸の回転運動によって駆動されて揺動運動をする。
【0004】
そして揺動板の揺動運動により往復動するピストンが冷媒をシリンダ内に吸入して圧縮したあと吐出室に吐出し、クランク室内の圧力を制御して揺動板の傾斜角度を変化させることによって、冷媒の吐出量が変化するようになっている。
【0005】
そのような容量可変圧縮機の容量制御装置として、吐出室に連通する吐出室連通部と、クランク室に連通するクランク室連通部と、それらの間に位置する弁座とを弁部本体に形成して、吐出室連通部側から弁座に対向して弁体を配置し、その弁体をソレノイドで吐出室連通部側に押すことにより弁体が弁座から離れ、吐出室連通部とクランク室連通部との間が連通してクランク室内の圧力が高まるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の容量可変圧縮機の容量制御装置では、弁を開く際に吐出室連通部内の高い圧力に抗して弁体を押さなければならないので、大型のソレノイドが必要で消費電力も多くなってしまう。
【0007】
そこで、弁体駆動部に加わる吐出室連通部内の圧力を相殺させるために、吐出室連通部内とソレノイド側とを背圧キャンセル孔で連通させることが考えられる。しかし、そのような背圧キャンセル孔は細長くて奥深い位置に必要なため、穿設加工が困難であり実現されなかった。
【0008】
そこで本発明は、弁体駆動部に加わる吐出室連通部内の圧力を相殺させるための背圧キャンセル孔を容易に穿設加工することができ、消費電力の小さな小型のソレノイドで制御駆動することができる容量可変圧縮機の容量制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の容量可変圧縮機の容量制御装置は、シリンダ内に吸入した冷媒を圧縮して吐出室に吐出させるピストンを往復駆動するために回転駆動される揺動体がクランク室内に傾斜角可変に設けられ、上記クランク室内の圧力を制御することにより上記揺動体の傾斜角度を変化させて上記冷媒の吐出量を変化させるようにした容量可変圧縮機の容量制御装置において、上記吐出室に連通する吐出室連通部と、上記クランク室に連通するクランク室連通部と、上記吐出室連通部と上記クランク室連通部との間に位置する弁座とを弁部本体に形成して、上記吐出室連通部側から上記弁座に対向して球状の弁体を配置し、その弁体を作動ロッドを介してソレノイドで吐出室連通部側に押すことにより上記弁体が上記弁座から離れて上記吐出室連通部と上記クランク室連通部との間が連通するようにすると共に、上記ソレノイドを外装する筒状部材と上記弁部本体とを別部材として形成し、上記作動ロッドに作用する上記吐出室連通部内の圧力を相殺させるための背圧キャンセル孔を上記弁部本体に穿設して、上記弁部本体と上記筒状部材とを一体的に連結したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図2は、自動車用空調装置の冷凍サイクル中に用いられる容量可変圧縮機10と、その制御弁30を示している。
【0011】
11は、気密に構成されたクランク室12内に配置され、駆動プーリ13によって回転駆動される回転軸であり、回転軸11に対して傾斜してクランク室12内に配置された揺動板14が、回転軸11の回転にしたがって揺動する。
【0012】
クランク室12内の周辺部に配置されたシリンダ15内には、ピストン17が往復動自在に配置されており、ロッド18によってピストン17と揺動板14とが連結されている。
【0013】
したがって、揺動板14が揺動すると、ピストン17がシリンダ15内で往復動して、シリンダ15の上流側の配管内からシリンダ15内に冷媒を吸入し、その冷媒をシリンダ15内で圧縮した後、下流側の吐出室21に吐出する。
【0014】
30は、シリンダ15から吐出室21に吐出される冷媒の吐出量(容量)を制御するためにクランク室12内の圧力Pcを制御する制御弁30であり、図1はその部分の断面を拡大して示している。
【0015】
制御弁30の弁部本体31は、円柱状の金属部材に、吐出室21に連通する吐出室連通部32が一端側から軸線方向に形成され、それに連通して吐出室連通部32より細いシリンダ孔51が軸線方向に貫通して穿設されている。
【0016】
そして、シリンダ孔51の吐出室連通部32側の開口端部の口元が弁座34になっており、クランク室12に連通するクランク室連通部33が、シリンダ孔51に対してT字状に弁座34の近傍において側方から連通形成されている。
【0017】
吐出室連通部32側から弁座34に対向して球状の弁体35が配置されていて、圧縮コイルスプリング36によって弁座34に押し付けられている。したがって、特別な芯出し調整等を行わなくても、弁座34に対して弁体35を均一に密着させて確実な閉弁状態を得ることができる。
【0018】
圧縮コイルスプリング36の一端を受けるスプリング受け37は、吐出室21との連通状態を確保するための貫通孔が軸部に穿設されて吐出室連通部32に圧入されており、その外端部には網状のフィルタ38が取り付けられている。
【0019】
弁部本体31の軸線位置に穿設されているシリンダ孔51には、一方の端面が弁体35に当接する状態の作動ロッド52が軸線方向に進退自在に挿通されている。
【0020】
作動ロッド52は、途中で外径が変化した段付き形状に形成されていて、弁体35とクランク室連通部33との間の部分は、シリンダ孔51の内周面との間に冷媒が通過するための隙間があるように細い外径に形成されている。弁体35から遠い部分はシリンダ孔51に嵌合している。
【0021】
40は、弁体35を開閉駆動するためのソレノイドであり、41は電磁コイル、42は円筒状に形成された固定鉄芯、43は可動鉄芯である。それらを囲む円筒形状に形成された筒状部材44は鉄製であり、ソレノイド40の外装部材であると同時にヨークの役目をしている。この筒状部材44の一端側には弁部本体31の一端側が圧入されて、両者が気密状態で一体的に連結されている。
【0022】
固定鉄芯42の軸線位置に形成されている貫通孔内には、ロッド45が進退自在に通されており、その一端面は可動鉄芯43に当接し、他端面は作動ロッド52に当接している。また、シリンダ孔51の口元をシールするためのゴム製のシール部材46が、固定鉄芯42と弁部本体31との間に挟み込まれた状態に配置されている。
【0023】
このような構成によって、ソレノイド40の電磁コイル41に通電されていない状態では、圧縮コイルスプリング36の付勢力によって弁体35が弁座34に押し付けられ、吐出室連通部32とクランク室連通部33との間が閉塞されている。
【0024】
そして、電磁コイル41に所定以上の電流が通電されると、可動鉄芯43に生じる推力によりロッド45と作動ロッド52を介して弁体35が吐出室連通部32側に押されて弁座34から離れる。
【0025】
それによって、吐出室連通部32とクランク室連通部33とが連通してクランク室12内の圧力が上昇し、揺動板14の傾斜角が小さくなって、ピストン17のストロークが小さくなり、容量可変圧縮機10の吐出量(容量)が小さくなる。
【0026】
弁部本体31には、吐出室連通部32内とソレノイド40側とを連通させる背圧キャンセル孔53が、シリンダ孔51やクランク室連通部33等と干渉しないように、シリンダ孔51と水平に穿設されている。
【0027】
その結果、作動ロッド52に対しては、シリンダ孔51の断面積を受圧面積として吐出室連通部32内の冷媒圧力が両端側から均等にかかって相殺される。したがって、弁体35を開閉させるのに要する力は吐出室連通部32内の高圧冷媒の圧力の影響を受けず、小さな力で開かせることができる。
【0028】
図3は、そのような背圧キャンセル孔53が形成された弁部本体31の加工工程を示しており、▲1▼に示されるように、筒状部材44とは別部品として形成された弁部本体31の外側面近傍の位置に、背圧キャンセル孔53を容易に孔あけ加工することができる。
【0029】
そして、背圧キャンセル孔53等が形成された弁部本体31に固定鉄芯42を圧入固定し(その際に、シール部材46を挟み込む)、さらに弁部本体31を筒状部材44に圧入して両者を一体化する。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、ソレノイドを外装する筒状部材と弁部本体とを別部材として形成し、作動ロッドに対して作用する吐出室連通部内の圧力を相殺させるための背圧キャンセル孔を弁部本体に穿設して、弁部本体と筒状部材とを一体的に連結したので、背圧キャンセル孔を容易に穿設加工することができ、小型で消費電力の小さいソレノイドで開閉駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の容量可変圧縮機の容量制御装置の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の容量可変圧縮機の略示図である。
【図3】本発明の実施の形態の弁部本体の加工工程を示す側面断面図である。
【符号の説明】
31 弁部本体
32 吐出室連通部
33 クランク室連通部
34 弁座
35 弁体
40 ソレノイド
44 筒状部材
52 作動ロッド
53 背圧キャンセル孔

Claims (1)

  1. シリンダ内に吸入した冷媒を圧縮して吐出室に吐出させるピストンを往復駆動するために回転駆動される揺動体がクランク室内に傾斜角可変に設けられ、上記クランク室内の圧力を制御することにより上記揺動体の傾斜角度を変化させて上記冷媒の吐出量を変化させるようにした容量可変圧縮機の容量制御装置において、
    上記吐出室に連通する吐出室連通部と、上記クランク室に連通するクランク室連通部と、上記吐出室連通部と上記クランク室連通部との間に位置する弁座とを弁部本体に形成して、上記吐出室連通部側から上記弁座に対向して球状の弁体を配置し、その弁体を作動ロッドを介してソレノイドで吐出室連通部側に押すことにより上記弁体が上記弁座から離れて上記吐出室連通部と上記クランク室連通部との間が連通するようにすると共に、上記ソレノイドを外装する筒状部材と上記弁部本体とを別部材として形成し、上記作動ロッドに作用する上記吐出室連通部内の圧力を相殺させるための背圧キャンセル用のドリル孔を上記弁部本体の外端面位置から上記弁部本体に穿設して、上記弁部本体と上記筒状部材とを一体的に連結したことを特徴とする容量可変圧縮機の容量制御装置。
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