JP3966193B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用の小型プリンタに関し、印刷媒体を切断可能な電動カッタを備えた小型プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型、軽量化や通信手段の発達により、人が容易に持ち運ぶことのできる携帯用の小型プリンタが広く普及してきている。この小型プリンタとして広く使われる例のひとつとして、印刷媒体としてロール状の感熱紙を用い、サーマル印刷ヘッドで印刷を行いレシートの発行等に用いる小型プリンタがある。
【0003】
この場合、印刷後に印刷媒体を切断する必要があるが、従来の小型プリンタでは、印刷媒体の排出口に設置された固定式のカッタを用いて、作業者が手で印刷媒体を切断するのが一般的である。しかし、実際の作業では、作業者が両手を自由に使えるようにするために、この小型プリンタをズボンのベルト等に通して使用している場合も多く、小型プリンタと手の位置関係から、印刷媒体を切断することが困難であった。
【0004】
この手動による印刷媒体の切断の困難さを解決するためには、モータの動力によってカッタの刃を駆動させて印刷媒体を切断する電動カッタを採用することが有効である。このモータ等の駆動力を用いて切断する電動カッタの方式として、下記の方式が実用化されている。
(1)印刷媒体に対して垂直方向にカッタの刃を突き立てて印刷媒体を切断する方式(例えば、特許文献1参照)。
(2)固定刃と該固定刃に沿って移動する回転刃から構成される一般にパイカッタと称される方式(例えば、特許文献2参照)。
(3)固定刃と該固定刃に対してはさみ状に交叉摺動する可動刃とから構成されるはさみ方式(例えば、特許文献3参照)。このはさみ方式では、可動刃の駆動に大きな力を要するため、大きな減速比が必要となり、通常、ウォームギアによる減速器が用いられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−238970号公報
【特許文献2】
特開平10−309836号公報
【特許文献3】
特開平10−592号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記(1)方式では、印刷媒体の切れ味が余り良くなく、その結果、切断時に切り粉が出易いという問題がある。また、切断時に衝撃によって刃が波打つため、印刷媒体をまっすぐに切断することが困難である。
【0007】
また、上記(2)方式では、回転刃を搭載したキャリッジが印刷媒体の幅方向に移動して切断するため、印刷媒体を切断するにはかなりの時間がかかる。また、この切断時間を短縮するためには、大きなサイズのモータを用いて駆動力を上げることが必要となるので、その場合には、携帯できるような大きさに小型化することは困難である。さらに、固定刃と回転刃が常に接しているため、印刷媒体を装着するときに、印刷媒体の先端をこの固定刃と回転刃の間に通す必要がある。従って、印刷媒体をカッタにセットすることは非常に困難であり、長い時間を要することになる。
【0008】
また、上記(3)方式では、ウォームギアの伝達効率が低いので、所定の切断力を有するためには、かなり大きなサイズのモータを用いる必要があり、小型化を妨げる要因になっている。さらに、ウォームギアとモータを同一軸上に配置する必要があるので、モータ(駆動系)の全長が長くなる。また、印刷媒体を搬送する搬送モータとモータ軸が同じ方向になるため、ちょうど2つのモータを縦に並べたように配置する必要があり、更に大きなスペースを要することになる。従って、各構成機器の配置の自由度も低くなり、小型化は非常に困難である。
【0009】
従って、本発明の目的は、電動カッタを効率的に配置することにより、携帯可能なサイズの小型化を実現できる電動カッタを備えた小型プリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電動カッタを備えた小型プリンタでは、可動刃の駆動装置の駆動モータ軸と、印刷媒体の搬送装置の搬送モータ軸を垂直に配置することで、限られたスペースの中に非常に効率的に各機器を収めることを可能とした。
【0020】
本発明のプリンタは、ロール紙を収納するロール紙収納部と、前記ロール紙を紙経路に沿って搬送する紙送りローラと、紙送りモータの動力を前記紙送りローラに伝達する伝達機構と、前記ロール紙に印刷を行う印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの下流側に配置され前記ロール紙を切断するカッタ機構であって、固定刃と可動刃とを備えたものと、カッタ駆動モータの動力を前記可動刃に伝達するカッタ駆動機構とを備え、前記紙送りモータは、当該紙送りモータのモータ軸が前記紙送りローラの回転軸に並行となるよう配置され、前記カッタ駆動モータは、当該カッタ駆動モータのモータ軸が前記紙経路に略並行かつ前記紙送りモータのモータ軸に略垂直となるように配置され、前記カッタ駆動機構は、前記カッタ駆動モータのピニオンに連結される平歯車列と、その一端が前記平歯車列に連結され、その他端が前記可動刃に係合し、前記可動刃を所定の回動範囲で往復動させるカムであって、そのカム軸が前記カッタ駆動モータのモータ軸に並行となるように配置されたものとを備え、前記平歯車列が、前記ロール紙収納部の側に配置されていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(プリンタの全体構造の説明)
図1に、本発明の電動カッタを備えた小型プリンタの実施形態の一例の外形を示す。また、図2には、図1に示された電動カッタを備えた小型プリンタの内部構造の概要を示している。本実施形態のプリンタの印刷方式はサーマル方式であって、複数の発熱素子が紙幅方向に配置されたサーマルヘッドにより感熱記録紙であるロール紙に印刷を行うものである。尤も、ドットインパクト方式、インクジェット方式等の他の印刷方式であってもよい。
【0024】
まず、本実施形態のプリンタの概略の構造を説明する。図1に示すように、プリンタは、外形的にはフレーム2と開閉蓋3を備える。その内部に、印刷媒体としてロール紙1がフレーム2の収納部4中に収納され、このロール紙1から引き出された連続紙を搬送する搬送機構と、この連続紙に印刷を行う印刷ヘッド11と、印刷後に連続紙を切断する電動カッタとを備えている。
【0025】
また、搬送機構は、搬送ローラ9と、搬送ローラ9を駆動する搬送装置8(図4、図5に詳細な構造が示される。)とを備えている。電動カッタは、可動刃5と、可動刃5を駆動する駆動装置7(図4、図5に詳細な構造が示される。)と、固定刃6とを備えている。
【0026】
ここで、連続紙に印刷を行い、印刷された連続紙を切断する一連の動きを説明する。ロール紙1から引き出された連続紙は、搬送ローラ9と印刷ヘッド11の間に挟まれており、搬送ローラ9が回転することによって、上方(排紙口側)へ搬送される。搬送ローラ9は、搬送装置8の搬送モータ8aの駆動力によって回転する。
【0027】
この実施形態では、搬送ローラ9がプラテンの役割を果たし、連続紙が印刷ヘッド11と搬送ローラ9の間を通過するときに、印刷が行なわれる。印刷が行われた連続紙は、搬送ローラ9で引き続き上方へ搬送され、プリンタの外部へ排出される。そして、印刷が終了すると、印刷ヘッド11の上方に設置された電動カッタによって、連続紙が切断される。
【0028】
この電動カッタは、印刷ヘッド11の上方に配置された可動刃5と、搬送ローラ9の上方に配置された固定刃6とを備えている。可動刃5は、通常は、固定刃6や連続紙と接触しない待機位置にいる。切断信号を受けると、駆動装置7の駆動モータ7aが回転を始め、これに輪列7c等を介して接続されたカム7fが回転する。このカム7fの回転によって、可動刃5が往復運動を行い、可動刃5と固定刃6がはさみ状に交叉摺動して連続紙を切断する。そして、可動刃5は、再び元の待機位置へ戻り停止する。以上によって、一連の連続紙の印刷〜切断処理が終了する。
【0029】
ここで、ロール紙1を収納する収納部4を覆う開閉蓋3は、ヒンジ機構を介してフレーム2と接続され、開閉できる構造になっている。図1(a)は、収納部4を覆う開閉蓋3が閉じられた状態を示すプリンタ全体の外形図である。印刷媒体(ロール紙)への印刷や切断は、この開閉蓋3が閉じられた状態のときに行う。図1(b)は、開閉蓋3が大きく開けられた状態を示す。この状態で、ロール紙1の芯を、取出して新たなロール紙を装填することができる。この場合、収納部4が大きく開口し、ロール紙1の取出しや装填が非常に容易に行えるようになっている。また、搬送ローラ9(プラテン兼用)と固定刃6が開閉蓋3側に設置されている。
【0030】
印刷の準備段階として、ロール紙1をセットする手順を説明する。開閉蓋3が開けられた状態で、装填したロール紙1から引き出された連続紙を搬送路に沿わせて、プリンタの上部まで引き出す。そして、開閉蓋3を、この引き出された連続紙の上から閉じると、この連続紙を、搬送ローラ9と印刷ヘッド11の間や、固定刃6と可動刃5の間に容易にセットすることができる。上述のように、可動刃5は、通常、固定刃6や連続紙に接触しない待機位置にいる状態になっているので、干渉することはない。
【0031】
この状態で、外部のコンピュータから印刷指令や印刷データを受信すると、搬送ローラ9が回転を始めて連続紙の搬送を開始し、印刷ヘッド11による印刷と、電動カッタによる切断作業の一連の工程が行われる。
(搬送機構の説明)
次に、図3、図4、図5を用いて、搬送機構の詳細な説明を行う。上述したように、搬送機構は、搬送ローラ9と、搬送装置8を備える。この搬送装置8は、搬送モータ8aと、ピニオンギア8bと、輪列8cとを備える。図4には、搬送モータ8aの回転軸に装着されたピニオンギア8bに、平歯車から構成された輪列8cが接続されているところを示している。この搬送装置8は、フレーム2側に設置されている。
【0032】
一方、搬送ローラ9は開閉蓋3側に設置され、図3に示されるように、ローラ本体9aと、ローラ本体9aの回転軸の両側でローラ本体9aを支える2つの軸受9bと、ローラ本体9aの回転軸の一端に装着された平歯車9cとを備えている。開閉蓋3が閉じられると、この平歯車9cと、フレーム2側に設置されている輪列8cの出力側の歯車が、係合するようになっている。
【0033】
従って、印刷開始の指令により搬送モータ8aが回転を始めると、ピニオンギア8b、輪列8c、平歯車9cの順に動力が伝達され、所定の回転数に減速されて、ローラ本体9aが回転する。連続紙は、このローラ本体9aの回転によって上方へ搬送される。
(電動カッタの説明)
一連の印刷データの印刷が終了すると、この小型プリンタに備えられた制御機構、又は、外部コンピュータによって、連続紙の切断(オートカット)の信号が出され、電動カッタによって連続紙の切断が行なわれる。
【0034】
上述のように、電動カッタは、可動刃5と、可動刃5を駆動する駆動装置7と、固定刃6とを備える。具体的には、図4及び図5に示されるように、駆動装置7に備えられた駆動モータ7aの回転軸に装着されたピニオンギア7bに、平歯車で構成された輪列7cが接続されている。更に、輪列7cの出力側の平歯車に、カムシャフト7eの一端(底面側)に装着された平歯車7dが係合している。そして、このカムシャフト7eの他端(上面側)には、カム7fが装着されている。従って、駆動モータ7aが回転すると、ピニオンギア7b、輪列7c、平歯車7dの順に動力が伝達され、駆動モータ7aの回転数は、カットサイクルに応じた所定の回転数に減速されて、カム7fが回転する。平歯車7dとカム7fは同一のカムシャフト7eに装着されているので、カム7fは、切断のサイクルに応じた回転数で回転する。
【0035】
ここで、図3に示されるように、可動刃5には長穴5cが開けられており、カム7fに設けられ、カムシャフト7eに並行に延びるシャフト7gがこの長穴5cに差し込まれている。カム7fが、矢印Aの方向に回転すると、可動刃5はこのカム7fのシャフト7gに押されて、矢印Bの方向へ動き、固定刃6との間に挟まれた連続紙を切断する。そして、更にカム7fが回転すると、可動刃5は、逆向きの矢印Cの方向へ動き、元の待機位置に戻る。これで切断サイクルが完了して、駆動モータ7aは停止する。この駆動モータ7aの停止は、モータのステップ数管理でも可能であるし、位置検出器によっても可能であり、その他様々な方式が考えられる。
(切断方法の説明)
図3を用いて、可動刃5の動きを更に詳しく説明すると、連続紙を切れ味良く切断するために、この実施形態では、はさみの原理を利用して切断を行っている。そのためには、可動刃5の刃部を固定刃6の刃部に対して一点で接触させる必要がある。可動刃5の刃部と固定刃6の刃部を一点で接触させるためには、高い設置精度が必要となるが、可動刃5はフレーム2側に設置され、固定刃6は開閉蓋3側に設置されており、開閉蓋3はフレーム2とヒンジ機構を介して接続されている。従って、ヒンジ機構のがた等もあり、常に高い設置精度を求めることは困難である。そこで、本実施形態では、可動刃5と固定刃6を常に一点で接触させるために、可動刃5の刃部と固定刃6の刃部とが、相対的に傾斜がつくようになっている。
【0036】
可動刃5には回転中心となる穴が空けられている。そしてこの穴には回転軸5aが通されており、可動刃5は回転軸5aを中心に回転できるようになっている。カム7fが回転をすると、可動刃5がカム7fのシャフト7gに押されて、回転軸5aを中心に回転して連続紙を切断する。具体的な傾斜をつける傾斜機構としては、この可動刃5に設けられた回転穴と回転軸5aとの間には一定の隙間が空いている。従って、可動刃5は回転軸5aに対して垂直に固定されずに、回転中にある範囲内で首をふる(傾斜する)ことが可能である。
【0037】
また、回転軸5aには、可動刃5と可動刃5を支持するフレーム12の間にスペーサ5bがはめ込まれており、可動刃5の回転中心の高さL1は、スペーサの分だけ若干固定刃6の高さL2よりも高くなっている。更に、可動刃5の先端にはバネ10が設けられ、可動刃5の先端はL2より若干低くなるような位置に、下向きに付勢されている。従って、このバネ10の付勢力によって、可動刃5の刃部は、回転中に常に固定刃6の刃部に一点で接触するような機構を有する。
【0038】
最も可動刃5が開いた状態である待機位置から、カム7fが矢印Aの向きに回転すると、可動刃5は矢印Bの方向へ回転を始める。可動刃5と固定刃6が接触する位置(つまり連続紙を切断する位置)は、回転が進むにつれて、回転軸5aに近い位置から刃の先端の位置に移動し、可動刃5と固定刃6が重なり合った時点で切断が終了する。可動刃5の先端は、バネ10の付勢力によって、固定刃6の高さL2よりも低くなっているが、回転につれて、可動刃5が固定刃6の上に乗り上げていく形になるので、バネはたわんでいく。そして、最終的に、二つの刃が重なり合うときには、可動刃5の先端の高さがL2に一致する。
【0039】
更にカム7fが回転すると、可動刃5は、ちょうど逆向きの矢印Cの向きに回転し、元の待機位置へ戻り停止する。以上によって、一連の切断のサイクルは終了する。ちなみに本実施形態の切断サイクルの所要時間は、200msec前後である。また、本実施形態でバネ10は、可動刃5の先端に設置されているが、回転軸5aの方へ設置する等様々なバリエーションが考えられる。
(搬送装置と駆動装置の配置についての説明)
次に、図4、図5を用いて、駆動装置7と搬送装置8の配置を示す。本実施形態では、駆動装置7がウォームギアでなくの平歯車の輪列による減速機構を用いているため、可動刃5の回転平面に対して、駆動モータ7aの回転軸が垂直な方向に配置される。また、搬送装置8も平歯車の輪列による減速を用いているので、搬送モータ8aの回転軸は、搬送ローラ9の回転軸と平行に配置されている。従って、駆動モータ7aの回転軸と搬送モータ8aの回転軸が、垂直に配置されることになる。また、ウォームギアに比べて動力の伝達効率も高いので、モータサイズ自体も小さくすることができる。従って、従来に比べて、フレーム2の水平方向の寸法を大幅に小さくすることが可能となった。一方、駆動装置7の駆動モータ7aを軸が上下になるように配置しても、ロール紙1等の外径で定まるフレーム2の高さに十分に収めることができる。従って、従来のデッドスペースを有効に利用して、携帯可能な大きさの小型プリンタに電動カッタを設置することができるようになった。
【0040】
また、図6に、図4の矢印Dの方向から見た各装置の配置を示す。本発明によって、高さ関係のスペースの利用だけでなく、従来やはりデッドスペースとなっていた、円形のロール紙1の脇のスペースも利用できるようになり、より小型化に貢献していることを示している。
【0041】
以上、本発明の電動カッタを備えた小型プリンタの実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、更に様々な実施形態が考えられる。
【0042】
【発明の効果】
従来では、可動刃を駆動する駆動装置は、減速するためにウォームギアを用いていたため、駆動モータ軸の方向は、搬送ローラを回転させる搬送装置の搬送モータの軸と同じ方向に設置されていた。また、長いウォームギアがモータ軸から突き出ているため、モータ装置全体の長さは長いものとなっていた。
ここで、駆動装置も搬送装置も、出力軸を印刷媒体の近傍にもっていく必要があるので、装置全体も印刷媒体のそばに設置する必要がある。従って、駆動装置の駆動モータと搬送装置の搬送モータが、ほぼ縦に並ぶような配置にせざるを得なかった。従って、これを収容するためには、フレームは大きな寸法を要し、携帯可能な大きさまで小型化することは困難であった。
【0043】
また、両モータを並列的に配置しようとすると、印刷媒体から離れた位置に設置された動力伝達装置は、長い距離の動力伝達を行う必要があり、装置自体が大きなものとなってしまい、小型化は困難である。
【0044】
一方、フレームの高さに関しては、例えばロール紙の高さや、その他の印刷媒体の大きさ、フレームの強度等から、ある一定の高さは必要であるが、モータの高さはそれに比べて限られたものである。従って、従来の機器配置では、水平方向では大きな寸法を必要とし、高さ方向についてはデッドスペースが多く、効率の悪い配置となっていたが、本発明の配置でこのデッドスペースを有効に利用できるようになった。
【0045】
また、電動カッタによる印刷媒体の切断に関しては、はさみの原理を用いて切断するため、常に切れ味よく印刷媒体を切断することが可能であり、切り粉の発生も少ない。また、切断時に印刷媒体に対して衝撃を加えないので、切り口が波打つ恐れもない。また、印刷媒体を引っ張る力が働かないので、印刷媒体を引き出してしまう恐れがない。また、刃の寿命も他の方式に比べて長く、材質がステンレス鋼で、50万から100万カットの寿命を有する。また、刃の材質にセラミック等を用いれば、更に長い寿命が期待できる。従って、操作性や、メンテナンス性やコスト面でも非常に優れているといえる。
【0046】
また、このはさみ方式では、可動刃の刃部と固定刃の刃部が一点で接触するため、裏面にのりの付いたラベルのような印刷媒体を切断することも容易に切断できる利点を有する。
【0047】
従って、本発明の電動カッタを備えた小型プリンタでは、カッタの可動刃の駆動装置の駆動モータ軸と、搬送ローラの搬送装置の搬送モータ軸を垂直に配置することによって、今まで有効に使われなかったスペースの利用が可能になり、今まで不可能であった携帯が可能な非常に小型のサイズのプリンタに、電動カッタを備えることを可能とした。従って、現状の手動カットのプリンタに比べて、大幅に作業効率を高めることが可能となる。
【0048】
また、この直交する配置を実現する有効な手段のひとつは、可動刃駆動手段の動力伝達手段に平歯車を用いることであり、動力伝達効率が高いので、モータ自体のサイズも小さくできる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動カッタを備えた小型プリンタの概要を示す図である。(a)は、開閉蓋を閉じた状態を示す図であり、(b)は、開閉蓋を開いた状態を示す図である。
【図2】 図1に示すプリンタの内部構造の概要を示す図である。
【図3】 切断時の可動刃の動きを説明する図である。
【図4】 可動刃の駆動装置と搬送ローラの搬送装置の配置を示す図である。
【図5】 可動刃の駆動装置と搬送ローラの搬送装置の底面側からの斜視図である。
【図6】 ロール紙、可動刃駆動手段、搬送装置の配置を横方向から見た図である。
【符号の説明】
1 ロール紙 2 プリンタフレーム
3 開閉蓋 4 ロール紙収納部
5 可動刃 5a 回転軸
5b スペーサ 5c 長穴
6 固定刃 7 駆動装置
7a 駆動モータ 7b ピニオンギア
7c 輪列 7d 平歯車
7e カムシャフト 7f カム
7g シャフト 8 搬送装置
8a 搬送モータ 8b ピニオンギア
8c 輪列 9 搬送ローラ
9a ローラ本体 9b 軸受
9c 平歯車 10 バネ
11 印刷ヘッド 12 可動刃支持フレーム

Claims (1)

  1. ロール紙を収納するロール紙収納部と、
    前記ロール紙を紙経路に沿って搬送する紙送りローラと、
    紙送りモータの動力を前記紙送りローラに伝達する伝達機構と、
    前記ロール紙に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの下流側に配置され前記ロール紙を切断するカッタ機構であって、固定刃と可動刃とを備えたものと、
    カッタ駆動モータの動力を前記可動刃に伝達するカッタ駆動機構とを備え、
    前記紙送りモータは、当該紙送りモータのモータ軸が前記紙送りローラの回転軸に並行となるよう配置され、
    前記カッタ駆動モータは、当該カッタ駆動モータのモータ軸が前記紙経路に略並行かつ前記紙送りモータのモータ軸に略垂直となるように配置され、
    前記カッタ駆動機構は、
    前記カッタ駆動モータのピニオンに連結される平歯車列と、
    その一端が前記平歯車列に連結され、その他端が前記可動刃に係合し、前記可動刃を所定の回動範囲で往復動させるカムであって、そのカム軸が前記カッタ駆動モータのモータ軸に並行となるように配置されたものとを備え、
    前記平歯車列が、前記ロール紙収納部の側に配置されていることを特徴とするプリンタ。
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