JP3965592B2 - 線ばねクリップ締結工具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はレール締結用の線ばねクリップを引込み引抜く際に用いる線ばねクリップ締結工具に関し、特に線ばねクリップの形状、ばね受台部の大きさや形状が異なる場合にも簡単かつ確実に引込み引抜くことのできるようにした工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道軌道において、木、合成又はコンクリート製のまくらぎ上にレールを敷設する場合、締結工具を用い、まくらぎ側に設けたタイプレート形又は、埋込形のばね受台部の挿入孔に平面e字形状の線ばねクリップの一端部を弾性変形させつつ引込み、該線ばねクリップの弾性復帰力にてレールをまくらぎに弾性締結する方式がよく採用されている。
【0003】
かかる線ばねクリップ締結工具では、図10に示すように、ハンドル体50の下方部位にアーム片51の一端を取付軸52で軸支し、アーム片51の他端側に爪部53を形成し、図11の(a)(b)に示すように、ハンドル体50の下端をばね受台60又はその近傍に支持し、爪部53で線ばねクリップ54を引っ掛けた状態でハンドル体50をその下端を支点に揺動させて線ばねクリップ54の一端側をばね受台部60の挿入孔61に引込む一方、線ばねクリップ54を引抜く場合は逆の操作を行うようにした方式が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鉄道軌道の分岐器内においては、レール継目部分と、そうでない一般部分とがあり、それぞれ異なった品形の線ばねクリップが使用されることがある。
【0005】
しかし、レール継目部分に一般部分用の締結工具を用いた場合には図12に示されるように、ばね受台部後方の段差(低くなった箇所と線ばねクリップの折り返し部54aとの垂直距離)が一般部のそれより小さいため、引込み開始時にハンドル体50をその下部Oを支点にして揺動させる際にアーム片取付軸52の位置が折り返し部54aよりも高くなり過ぎ、爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度(図13の角度β参照)が大きくなると、ハンドル体50に加えられた力から線ばねクリップ54を水平方向に移動させるのに必要な分力が得られないため、線ばねクリップ54を引込むことができないことがあった。この問題を解決するためには爪部と取付軸52との間の距離を長くして角度βを小さくした継目専用のアーム片に付け替える必要があり、作業が非常に煩雑になるという問題があった。
【0006】
なお、アーム片の先端側に2つの爪部を長手方向に位置をずらして形成し、引込み途中や引抜き途中で爪部を選択してアーム片の有効長さを変え、線ばねクリップを軽く引込み引抜くことのできるようにした線ばねクリップ締結工具が知られている(実開平6ー49504号公報参照)。
【0007】
しかし、上記従来公報記載の線ばねクリップ締結工具を継目部用線ばねクリップに用いると、2つの爪部を並べた構造であるため、アーム片取付軸側の爪部を用いる場合にアーム片の先端がタイプレート等と当り、線ばねクリップに引っ掛けられなくて使用できないことが判明した。
【0008】
本発明は、かかる問題点に鑑み、1本の工具でもってアーム片を取り換えることなく、2種類の線ばねクリップに対応できるようにした線ばねクリップ締結工具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本件発明者らは上述の課題を解決すべく鋭意研究した結果、下記のことを知見し、本発明を完成するに至った。即ち、実際の鉄道軌道でに線ばねクリップのレールに対する締結力は約1000Kgであり、線ばねクリップの引込み引抜きには約300Kg以上の水平方向の力、特に線ばねクリップの引込み開始時には線ばねクリップを弾性変形させつつばね受台部の挿入孔に引込む関係上、線ばねクリップを上方に引き上げつつ約300Kg以上の力で水平方向に引くことが必要である。
【0010】
他方、線ばねクリップをばね受け台部に引込む時に線ばねクリップに働く力について検討すると、図13においてハンドル体の下端Oを支点としてショルダー後方にアーム片取付軸Sの接線方向の力P0 でハンドル体を引くと、アーム片取付軸Sと線ばねクリップCとを結ぶ方向にはP1 (=P0 COS(βーα) )の力が作用し、線ばねクリップSにはP1 の水平方向の分力P2 (=P1COSβ)が働き、これにより線ばねクリップCが移動される。但し、角度βは爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度、角度αはハンドル体の垂直方向に対する角度である。
【0011】
ここで、角度βが45°以上になると垂直方向の分力が水平方向の分力を上回るので、線ばねを水平方向に移動し難くなる。従来品のアーム片取付軸の高さとハンドル体の全長の比率は概ね1:12である。また、作業者が立ち姿勢でハンドル体を引く力は概ね40Kg程度であることから、かかる条件ではアーム片には約480kgの力P1 が作用する。線ばねクリップを上方に引き上げつつ上記作用力P1 の水平方向の分力P2 を300Kg以上とするためには、上述の角度αを概ね10°〜13°の時、角度βを概ね35°〜40°とすればよい。
【0012】
そこで、本発明に係る線ばねクリップ締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはアーム片が軸支され、上記アーム片が上記ハンドル体の揺動方向側方から見てほぼT字形状をなし、該ほぼT字形状の両端には各々相互に上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、上記爪部の選択によりレール継目部分及び一般部分の両方の線ばねクリップを引込み引抜き可能となしたことを特徴とする。
【0013】
具体的には、本発明に係る線ばねクリップ締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはハンドル体長さの概ね1/16の位置に上記アーム片を軸支し、作業者が無理なく使いこなせるように約30%作用力の増幅を図る一方、上記アーム片が上記ハンドル体の揺動方向側方から見てほぼT字形状をなし、該ほぼT字形状の両端には各々相互に上記取付軸から距離の異なる位置に爪部を形成し、一般部及び継目部におけるばね受台部の形状、線ばねクリップの形状等に対応し、特に取外し時の角度βが小さくなるように考慮し、上記爪部の選択により、上記線ばねクリップの引込み開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね10°〜13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね40°に、上記線ばねクリップの引抜き開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね35°〜40°に各々設定可能となしたことを特徴とする。
【0014】
本発明の特徴の1つはアーム片をほぼT字形状とし、そのT字形状の両端に各々爪部を形成し、アーム片を取付軸を中心に回動させ、使用する爪部を代えられるようにした点にある。これにより、アーム片の長手方向に爪部を並べる場合にようにアーム片の先端がばね受台部に干渉することがなく、又アーム片を取り換えることなく、引っ掛け高さの異なる線ばねクリップに対してハンドル体及びアーム片を引込み開始又は引抜き開始に最適な状態にして確実に引っ掛け、ばね受台部挿入孔に軽くかつ確実に引込みあるいは引き抜くことができる。
【0015】
また、上記ではアーム片をほぼT字形状としたが、アーム片の長手方向の両端に各々爪部を形成することもできる。
【0016】
そこで、本発明に係る線ばねクリップの締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはアーム片のほぼ中間部位が軸支され、該アーム片の長手方向の両端部位には各々上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、上記爪部の選択によりレール継目部分及び一般部分の両方の線ばねクリップを引込み引抜き可能となしたことを特徴とする。
【0017】
具体的には、本発明に係る線ばねクリップの締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはハンドル体長さの概ね1/16の位置に上記アーム片のほぼ中間部位が軸支され、上記アーム片の長手方向の両端部位には各々上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、上記爪部の選択により、上記線ばねクリップの引込み開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね10°〜13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね40°に、上記線ばねクリップの引抜き開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね35°〜40°に設定可能となしたことを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】
本発明によれば、爪部をアーム片の長手方向の両側又は長手方向と垂直な方向の両側に形成するか、又はアーム片に長溝を形成し、取付軸を長溝に対してスライドさせることにより、爪部と取付軸との間を距離を変更するようにしたので、引っ掛け高さの異なる線ばねクリップに対し、ハンドル体及びアーム片を引込み開始又は引抜き開始に最適な状態にして確実に引っ掛け、軽くかつ確実に線ばねを引込み又は引抜くことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の線ばねクリップ締結工具の好ましい実施形態を示す。図において、締結工具はハンドル体10とアーム片20とから構成されている。ハンドル体10はほぼ真直な形状の角パイプ材等からなり、その上端部には両側方に延びるグリップ11が固定され、ハンドル体10の下端には取付部12が固定されている。
【0020】
この取付部12には挿入スリット13が前端面及び後端面に開口しかつ上下方向に延びて形成されるとともに、下端にばね受台部32等の角部に当接させる段部14が形成されている。
【0021】
他方、アーム片20はほぼT字形状をなし、アーム片20のほぼT字形状の下端部は取付部12の挿入スリット13内に挿入されて取付軸23によって回動可能に軸支され、又アーム片20のほぼT字形状の両端部には取付軸23から距離の異なる位置に爪部21、22が形成されている。
【0022】
次に、図3ないし図6を用いて使用方法について説明する。図3の(a)(b)に示す一般部又は図6の(a)(b)に示す継目部において、レール30をタイプレート31上に敷設する場合、まず図4の(a) 及び図7の(a) に示されるように、平面e字状をなす線ばねクリップ33の先端33aをばね受台部32の挿入孔32aにわずかに挿入し、締結工具のハンドル体10の下端段部14をばね受台部32の角部又は後方の低くなった箇所に置き、締結工具のアーム片20の適切な爪部21又は22を線ばねクリップ33の折り返し部位33bに引っ掛ける。
【0023】
すると、ハンドル体10の垂直方向に対する角度αを概ね10°〜13°、爪部21、22と取付軸23とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね40°に設定できる。かかる状態においてはハンドル体10を約40Kgの力で引っ張ると、線ばねクリップ33には上方向に適度の引張力を作用させて線ばねクリップ33を弾性変形させつつ、水平方向に約300Kg以上の引張力を作用させることができるので、図4の(b) 及び図7の(b) に示されるように下端段部14を支点にハンドル体10を折り返し部位33bの方向に引っ張って揺動させると、線ばねクリップ33が弾性変形されつつその端部33aがばね受台部32の挿入孔32a内に引込まれ、レール30がタイプレート31に弾性締結される。
【0024】
このようにばね受台部32の形状やばね受台部32の固定構造、線ばねクリップ33の大きさや形状によって線ばねクリップ33の折り返し部位33bと締結工具の取付軸23との間の距離が異なる場合にも、アーム片20の爪部21、22を選択することによって容易に対応でき、又引込みの途中で爪部21、22を代えて引込み作業を二段階に行うこともできる。
【0025】
他方、線ばねクリップ33を外す場合には、挿入時とは反対側に、例えば一般部の場合には図5に示されるようにハンドル体10の下端段部14をばね受台部32の角部に当てて支持し、線ばねクリップ33の折り返し部位33bにアーム片20の爪部22を引っ掛けると、ハンドル体10の垂直方向に対する角度αを概ね13°、爪部22、21と取付軸23とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね35°に設定でき、かかる状態ではハンドル体10を約40Kgの力で引っ張ると、線ばねクリップ33には水平方向に約300Kg以上の引張力を作用させることができるので、上記と同様の操作を行えば、線ばねクリップ33を軽くかつ確実に引抜くことができる。
【0026】
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を示し、図において図1及び図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第1の実施形態とは異なり、アーム片20の長手方向の両端部に爪部24、25を形成する一方、アーム片20の長手方向中央より一方の爪部25側に取付軸23の挿通穴27を形成し、取付軸23と一方の爪部25からの距離よりも取付軸23と他方の爪部24からの距離の方が大きくなるように設定しており、このように構成することによっても上記実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、アーム片20には一方の爪部25側にウェイト26を設けて爪部25側を使うときにアーム片20を爪部25側に下がるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る線ばねクリップ締結工具の第1の実施形態における側面(a) 及び正面(b) を示す図である。
【図2】 上記線ばねクリップ締結工具におけるアーム片20の正面(a) 、一部切欠き右側面(b) 及び左側面(c) を示す図である。
【図3】 上記線ばねクリップ締結工具が適用される一般部の弾性締結構造の正面(a) 及び平面(b) を示す図である。
【図4】 一般部に対する上記線ばねクリップ締結工具の引込み開始時(a) 及び引込み完了の状態(b) を示す図である。
【図5】 一般部に対する上記線ばねクリップ締結工具の引抜き開始時の状態を示す図である。
【図6】 上記線ばねクリップ締結工具が適用される継目部の弾性締結構造の正面(a) 及び平面(b) を示す図である。
【図7】 継目部に対する上記線ばねクリップ締結工具の引込み開始時(a) 及び引込み完了の状態(b) を示す図である。
【図8】 本発明に係る線ばねクリップ締結工具の第2の実施形態を示す側面図である。
【図9】 上記線ばねクリップ締結工具におけるアーム片の正面(a) 及び底面(b) を示す図である。
【図10】 従来の線ばねクリップ締結工具を示す側面図である。
【図11】 従来の線ばねクリップ締結工具を用いた引込み開始時(a) 及び引込み完了の状態(b) を示す図である。
【図12】 発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
【図13】 課題を解決するための手段を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ハンドル体(12を含む)
11 グリップ
14 下端段部
20 アーム片
21、22 爪部
23 取付軸
31 タイプレート
32 ばね受台部
32a 挿入孔
33 線ばねクリップ
33a 一端
33b 折り返し部
【発明の属する技術分野】
この発明はレール締結用の線ばねクリップを引込み引抜く際に用いる線ばねクリップ締結工具に関し、特に線ばねクリップの形状、ばね受台部の大きさや形状が異なる場合にも簡単かつ確実に引込み引抜くことのできるようにした工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道軌道において、木、合成又はコンクリート製のまくらぎ上にレールを敷設する場合、締結工具を用い、まくらぎ側に設けたタイプレート形又は、埋込形のばね受台部の挿入孔に平面e字形状の線ばねクリップの一端部を弾性変形させつつ引込み、該線ばねクリップの弾性復帰力にてレールをまくらぎに弾性締結する方式がよく採用されている。
【0003】
かかる線ばねクリップ締結工具では、図10に示すように、ハンドル体50の下方部位にアーム片51の一端を取付軸52で軸支し、アーム片51の他端側に爪部53を形成し、図11の(a)(b)に示すように、ハンドル体50の下端をばね受台60又はその近傍に支持し、爪部53で線ばねクリップ54を引っ掛けた状態でハンドル体50をその下端を支点に揺動させて線ばねクリップ54の一端側をばね受台部60の挿入孔61に引込む一方、線ばねクリップ54を引抜く場合は逆の操作を行うようにした方式が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鉄道軌道の分岐器内においては、レール継目部分と、そうでない一般部分とがあり、それぞれ異なった品形の線ばねクリップが使用されることがある。
【0005】
しかし、レール継目部分に一般部分用の締結工具を用いた場合には図12に示されるように、ばね受台部後方の段差(低くなった箇所と線ばねクリップの折り返し部54aとの垂直距離)が一般部のそれより小さいため、引込み開始時にハンドル体50をその下部Oを支点にして揺動させる際にアーム片取付軸52の位置が折り返し部54aよりも高くなり過ぎ、爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度(図13の角度β参照)が大きくなると、ハンドル体50に加えられた力から線ばねクリップ54を水平方向に移動させるのに必要な分力が得られないため、線ばねクリップ54を引込むことができないことがあった。この問題を解決するためには爪部と取付軸52との間の距離を長くして角度βを小さくした継目専用のアーム片に付け替える必要があり、作業が非常に煩雑になるという問題があった。
【0006】
なお、アーム片の先端側に2つの爪部を長手方向に位置をずらして形成し、引込み途中や引抜き途中で爪部を選択してアーム片の有効長さを変え、線ばねクリップを軽く引込み引抜くことのできるようにした線ばねクリップ締結工具が知られている(実開平6ー49504号公報参照)。
【0007】
しかし、上記従来公報記載の線ばねクリップ締結工具を継目部用線ばねクリップに用いると、2つの爪部を並べた構造であるため、アーム片取付軸側の爪部を用いる場合にアーム片の先端がタイプレート等と当り、線ばねクリップに引っ掛けられなくて使用できないことが判明した。
【0008】
本発明は、かかる問題点に鑑み、1本の工具でもってアーム片を取り換えることなく、2種類の線ばねクリップに対応できるようにした線ばねクリップ締結工具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本件発明者らは上述の課題を解決すべく鋭意研究した結果、下記のことを知見し、本発明を完成するに至った。即ち、実際の鉄道軌道でに線ばねクリップのレールに対する締結力は約1000Kgであり、線ばねクリップの引込み引抜きには約300Kg以上の水平方向の力、特に線ばねクリップの引込み開始時には線ばねクリップを弾性変形させつつばね受台部の挿入孔に引込む関係上、線ばねクリップを上方に引き上げつつ約300Kg以上の力で水平方向に引くことが必要である。
【0010】
他方、線ばねクリップをばね受け台部に引込む時に線ばねクリップに働く力について検討すると、図13においてハンドル体の下端Oを支点としてショルダー後方にアーム片取付軸Sの接線方向の力P0 でハンドル体を引くと、アーム片取付軸Sと線ばねクリップCとを結ぶ方向にはP1 (=P0 COS(βーα) )の力が作用し、線ばねクリップSにはP1 の水平方向の分力P2 (=P1COSβ)が働き、これにより線ばねクリップCが移動される。但し、角度βは爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度、角度αはハンドル体の垂直方向に対する角度である。
【0011】
ここで、角度βが45°以上になると垂直方向の分力が水平方向の分力を上回るので、線ばねを水平方向に移動し難くなる。従来品のアーム片取付軸の高さとハンドル体の全長の比率は概ね1:12である。また、作業者が立ち姿勢でハンドル体を引く力は概ね40Kg程度であることから、かかる条件ではアーム片には約480kgの力P1 が作用する。線ばねクリップを上方に引き上げつつ上記作用力P1 の水平方向の分力P2 を300Kg以上とするためには、上述の角度αを概ね10°〜13°の時、角度βを概ね35°〜40°とすればよい。
【0012】
そこで、本発明に係る線ばねクリップ締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはアーム片が軸支され、上記アーム片が上記ハンドル体の揺動方向側方から見てほぼT字形状をなし、該ほぼT字形状の両端には各々相互に上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、上記爪部の選択によりレール継目部分及び一般部分の両方の線ばねクリップを引込み引抜き可能となしたことを特徴とする。
【0013】
具体的には、本発明に係る線ばねクリップ締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはハンドル体長さの概ね1/16の位置に上記アーム片を軸支し、作業者が無理なく使いこなせるように約30%作用力の増幅を図る一方、上記アーム片が上記ハンドル体の揺動方向側方から見てほぼT字形状をなし、該ほぼT字形状の両端には各々相互に上記取付軸から距離の異なる位置に爪部を形成し、一般部及び継目部におけるばね受台部の形状、線ばねクリップの形状等に対応し、特に取外し時の角度βが小さくなるように考慮し、上記爪部の選択により、上記線ばねクリップの引込み開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね10°〜13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね40°に、上記線ばねクリップの引抜き開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね35°〜40°に各々設定可能となしたことを特徴とする。
【0014】
本発明の特徴の1つはアーム片をほぼT字形状とし、そのT字形状の両端に各々爪部を形成し、アーム片を取付軸を中心に回動させ、使用する爪部を代えられるようにした点にある。これにより、アーム片の長手方向に爪部を並べる場合にようにアーム片の先端がばね受台部に干渉することがなく、又アーム片を取り換えることなく、引っ掛け高さの異なる線ばねクリップに対してハンドル体及びアーム片を引込み開始又は引抜き開始に最適な状態にして確実に引っ掛け、ばね受台部挿入孔に軽くかつ確実に引込みあるいは引き抜くことができる。
【0015】
また、上記ではアーム片をほぼT字形状としたが、アーム片の長手方向の両端に各々爪部を形成することもできる。
【0016】
そこで、本発明に係る線ばねクリップの締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはアーム片のほぼ中間部位が軸支され、該アーム片の長手方向の両端部位には各々上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、上記爪部の選択によりレール継目部分及び一般部分の両方の線ばねクリップを引込み引抜き可能となしたことを特徴とする。
【0017】
具体的には、本発明に係る線ばねクリップの締結工具は、ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはハンドル体長さの概ね1/16の位置に上記アーム片のほぼ中間部位が軸支され、上記アーム片の長手方向の両端部位には各々上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、上記爪部の選択により、上記線ばねクリップの引込み開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね10°〜13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね40°に、上記線ばねクリップの引抜き開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度αを概ね13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね35°〜40°に設定可能となしたことを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】
本発明によれば、爪部をアーム片の長手方向の両側又は長手方向と垂直な方向の両側に形成するか、又はアーム片に長溝を形成し、取付軸を長溝に対してスライドさせることにより、爪部と取付軸との間を距離を変更するようにしたので、引っ掛け高さの異なる線ばねクリップに対し、ハンドル体及びアーム片を引込み開始又は引抜き開始に最適な状態にして確実に引っ掛け、軽くかつ確実に線ばねを引込み又は引抜くことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の線ばねクリップ締結工具の好ましい実施形態を示す。図において、締結工具はハンドル体10とアーム片20とから構成されている。ハンドル体10はほぼ真直な形状の角パイプ材等からなり、その上端部には両側方に延びるグリップ11が固定され、ハンドル体10の下端には取付部12が固定されている。
【0020】
この取付部12には挿入スリット13が前端面及び後端面に開口しかつ上下方向に延びて形成されるとともに、下端にばね受台部32等の角部に当接させる段部14が形成されている。
【0021】
他方、アーム片20はほぼT字形状をなし、アーム片20のほぼT字形状の下端部は取付部12の挿入スリット13内に挿入されて取付軸23によって回動可能に軸支され、又アーム片20のほぼT字形状の両端部には取付軸23から距離の異なる位置に爪部21、22が形成されている。
【0022】
次に、図3ないし図6を用いて使用方法について説明する。図3の(a)(b)に示す一般部又は図6の(a)(b)に示す継目部において、レール30をタイプレート31上に敷設する場合、まず図4の(a) 及び図7の(a) に示されるように、平面e字状をなす線ばねクリップ33の先端33aをばね受台部32の挿入孔32aにわずかに挿入し、締結工具のハンドル体10の下端段部14をばね受台部32の角部又は後方の低くなった箇所に置き、締結工具のアーム片20の適切な爪部21又は22を線ばねクリップ33の折り返し部位33bに引っ掛ける。
【0023】
すると、ハンドル体10の垂直方向に対する角度αを概ね10°〜13°、爪部21、22と取付軸23とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね40°に設定できる。かかる状態においてはハンドル体10を約40Kgの力で引っ張ると、線ばねクリップ33には上方向に適度の引張力を作用させて線ばねクリップ33を弾性変形させつつ、水平方向に約300Kg以上の引張力を作用させることができるので、図4の(b) 及び図7の(b) に示されるように下端段部14を支点にハンドル体10を折り返し部位33bの方向に引っ張って揺動させると、線ばねクリップ33が弾性変形されつつその端部33aがばね受台部32の挿入孔32a内に引込まれ、レール30がタイプレート31に弾性締結される。
【0024】
このようにばね受台部32の形状やばね受台部32の固定構造、線ばねクリップ33の大きさや形状によって線ばねクリップ33の折り返し部位33bと締結工具の取付軸23との間の距離が異なる場合にも、アーム片20の爪部21、22を選択することによって容易に対応でき、又引込みの途中で爪部21、22を代えて引込み作業を二段階に行うこともできる。
【0025】
他方、線ばねクリップ33を外す場合には、挿入時とは反対側に、例えば一般部の場合には図5に示されるようにハンドル体10の下端段部14をばね受台部32の角部に当てて支持し、線ばねクリップ33の折り返し部位33bにアーム片20の爪部22を引っ掛けると、ハンドル体10の垂直方向に対する角度αを概ね13°、爪部22、21と取付軸23とを結ぶ直線の水平方向に対する角度βを概ね35°に設定でき、かかる状態ではハンドル体10を約40Kgの力で引っ張ると、線ばねクリップ33には水平方向に約300Kg以上の引張力を作用させることができるので、上記と同様の操作を行えば、線ばねクリップ33を軽くかつ確実に引抜くことができる。
【0026】
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を示し、図において図1及び図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第1の実施形態とは異なり、アーム片20の長手方向の両端部に爪部24、25を形成する一方、アーム片20の長手方向中央より一方の爪部25側に取付軸23の挿通穴27を形成し、取付軸23と一方の爪部25からの距離よりも取付軸23と他方の爪部24からの距離の方が大きくなるように設定しており、このように構成することによっても上記実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、アーム片20には一方の爪部25側にウェイト26を設けて爪部25側を使うときにアーム片20を爪部25側に下がるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る線ばねクリップ締結工具の第1の実施形態における側面(a) 及び正面(b) を示す図である。
【図2】 上記線ばねクリップ締結工具におけるアーム片20の正面(a) 、一部切欠き右側面(b) 及び左側面(c) を示す図である。
【図3】 上記線ばねクリップ締結工具が適用される一般部の弾性締結構造の正面(a) 及び平面(b) を示す図である。
【図4】 一般部に対する上記線ばねクリップ締結工具の引込み開始時(a) 及び引込み完了の状態(b) を示す図である。
【図5】 一般部に対する上記線ばねクリップ締結工具の引抜き開始時の状態を示す図である。
【図6】 上記線ばねクリップ締結工具が適用される継目部の弾性締結構造の正面(a) 及び平面(b) を示す図である。
【図7】 継目部に対する上記線ばねクリップ締結工具の引込み開始時(a) 及び引込み完了の状態(b) を示す図である。
【図8】 本発明に係る線ばねクリップ締結工具の第2の実施形態を示す側面図である。
【図9】 上記線ばねクリップ締結工具におけるアーム片の正面(a) 及び底面(b) を示す図である。
【図10】 従来の線ばねクリップ締結工具を示す側面図である。
【図11】 従来の線ばねクリップ締結工具を用いた引込み開始時(a) 及び引込み完了の状態(b) を示す図である。
【図12】 発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
【図13】 課題を解決するための手段を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ハンドル体(12を含む)
11 グリップ
14 下端段部
20 アーム片
21、22 爪部
23 取付軸
31 タイプレート
32 ばね受台部
32a 挿入孔
33 線ばねクリップ
33a 一端
33b 折り返し部
Claims (4)
- ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、
上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはアーム片が軸支され、上記アーム片が上記ハンドル体の揺動方向側方から見てほぼT字形状をなし、該ほぼT字形状の両端には各々相互に上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、
上記爪部の選択によりレール継目部分及び一般部分の両方の線ばねクリップを引込み引抜き可能となしたことを特徴とする線ばねクリップ締結工具。 - ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、
上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはハンドル体長さの概ね1/16の位置に上記アーム片が軸支され、上記アーム片が上記ハンドル体の揺動方向側方から見てほぼT字形状をなし、該ほぼT字形状の両端には各々相互に上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、
上記爪部の選択により、上記線ばねクリップの引込み開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度を概ね10°〜13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度を概ね40°に、上記線ばねクリップの引抜き開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度を概ね13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度を概ね35°〜40°に各々設定可能となしたことを特徴とする線ばねクリップ締結工具。 - ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、
上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはアーム片のほぼ中間部位が軸支され、該アーム片の長手方向の両端部位には各々上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、
上記爪部の選択によりレール継目部分及び一般部分の両方の線ばねクリップを引込み引抜き可能となしたことを特徴とする線ばねクリップ締結工具。 - ハンドル体の下方部位にアーム片を取付軸にて軸支して構成され、上記アーム片先端側の爪部に平面e字状の線ばねクリップを引っ掛け、上記ハンドル体の下端を支点とする該ハンドル体の上記アーム片長手方向への揺動操作にて上記線ばねクリップの一端部をばね受台部の挿入孔に引込み又は引抜くようにした線ばねクリップ締結工具において、
上記ハンドル体がほぼ真直な形状をなし、該ハンドル体の下方部位にはハンドル体長さの概ね1/16の位置に上記アーム片のほぼ中間部位が軸支され、上記アーム片の長手方向の両端部位には各々上記取付軸から距離の異なる位置に爪部が形成されており、
上記爪部の選択により、上記線ばねクリップの引込み開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度を概ね10°〜13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度を概ね40°に、上記線ばねクリップの引抜き開始時に上記ハンドル体の垂直方向に対する角度を概ね13°、上記爪部と取付軸とを結ぶ直線の水平方向に対する角度を概ね35°〜40°に設定可能となしたことを特徴とする線ばねクリップ締結工具。
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