JP3964916B2 - 突入電流低減回路および電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波および低周波の突入電流の両方を低減できる突入電流低減回路および電気機器に関する。
電源使用効率の効率化が図られたインバータ技術の台頭により、一般的電気製品への適用が浸透しつつある。インバータ器具は、スイッチング周波数を高い周波数へ移すことにより、電源トランスを小型軽量化し、効率化を実現しているが、電磁雑音的にはスイッチングに伴う多数の高調波成分が発生するため、他機器への電磁妨害を防止する目的で電源フィルタを装着するのが一般的である。しかし、こういった電源フィルタは、該器具が定常的に使用される条件での特性にのみ着目して設計されている。電源利用の効率化あるいは省エネを考慮して、不要時に電源を切断して動作を停止し、必要なときのみ電源を入れる使用法が定着しており、今まで以上に電源の投入・切断が頻繁に起こることとなってきている。
電源投入により生じる突入電流を低減させるものとして、例えば、特許文献1には、電源ラインにMOSFETを挿入し、そのゲート電圧を分圧手段によって調整することで、電源ラインに流れる電流(ドレイン電流)を一定にする技術が開示されている。
特開平5−19879号公報
こういった状況においては、電源フィルタ回路を含めた、電源投入切断に伴う過渡妨害波は、頻繁に発生しうる状況になりつつある。機器への電源投入切断では、従来から過渡電流が発生することは知られているが、インバータ機器の突入電流の大きさについての報告は非常に少ない。突入電流は配電系統全体、電源の品質を左右するものであり、突入電流を抑制しないと安定な電力供給を行うことが困難になりうる。
定常的に発生する電磁雑音の抑制にはノイズフィルタを搭載によることで行われるが、高周波雑音の抑制のために電源側にコンデンサが見える構造にならざるを得ない。突入電源を考慮した場合、第一の突入電源発生要因がこのコンデンサである。第二には、ノイズフィルタの後段に位置するインバータ回路の大容量コンデンサとスイッチング用のインダクタンスで性格づけられる共振回路(インバータ動作のエネルギー源)があり、ここへの突入電流も大きく流れる。この電流の特徴は、変動時間が、前者の場合と異なり比較的長い(時定数が著しく異なる)。このため、前者、後者双方とも同時に、良好に、突入電流を抑制する回路は実現しにくい。
また、インバータは、高いスイッチング周波数で駆動されるトランスと、トランスからスイッチングノイズの流出を防止するノイズフィルタとを備える。ノイズフィルタは、例えば、インバータの電源ラインに挿入されたインダクタンスと電源ライン間に接続されたコンデンサとを備える。また、インバータは、ノイズフィルタの後段における電源ライン間に接続された電解コンデンサを備える。そのため、突入電流の波形に特徴がある。
図3は、インバータまたはそれを備える電気機器への突入電流の波形を示す図である。
図3に示すように、インバータなどでは、ノイズフィルタのコンデンサへの高周波の突入電流が流れる。次に、電解コンデンサへの低周波の突入電流が流れる。各突入電流は時定数が異なるので両方を低減するのは困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高周波および低周波の突入電流の両方を低減できる突入電流低減回路および電気機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の本発明は、入電流が流れようとする負荷回路が接続された交流回路に挿入された第1の突入電流低減回路および第2の突入電流低減回路を備え、前記第1の突入電流低減回路は、前記交流回路に挿入された半導体素子と、該半導体素子のバイアス制御点に接続されるとともに前記突入電流により充電されて当該バイアス制御点の電圧であるバイアス電圧を上昇させるコンデンサと、該コンデンサに並列接続された抵抗とを備える回路と、当該半導体素子への逆電流の防止のために当該回路に直列接続されたダイオードと、を備える回路を2回路備え、該2回路を並列にかつ一方の当該回路の半導体素子の順電流の向きと他方の当該回路の半導体素子の順電流の向きとが互いに逆向きになるように接続したものであり、前記第2の突入電流低減回路は、前記第1の突入電流低減回路による前記突入電流の低減後に流れる突入電流を低減させるものであり、前記交流回路に挿入された抵抗と該抵抗による突入電流の低減後に当該抵抗をバイパスするための半導体を含む回路を2回路備え、該2回路を並列にかつ一方の当該回路の半導体素子の順電流の向きと他方の当該回路の半導体素子の順電流の向きとが互いに逆向きになるように接続したものであることを特徴とする突入電流低減回路をもって解決手段とする。
請求項の本発明は、請求項1記載の突入電流低減回路と、前記負荷回路であるインバータとを備えたことを特徴とする電気機器をもって解決手段とする。
請求項の本発明は、前記インバータから電力を供給される駆動部を備えたことを特徴とする請求項記載の電気機器をもって解決手段とする。
請求項の本発明は、前記インバータから電力を供給される光源を備えたことを特徴とする請求項記載の電気機器をもって解決手段とする。
本発明によれば、入電流が流れようとする負荷回路が接続された交流回路に挿入された第1の突入電流低減回路および第2の突入電流低減回路を備えたことで、高周波および低周波の突入電流の両方を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る突入電流低減回路を用いた電気機器の回路図である。 この電気機器は、単相の交流電源1とともに用いられ、この交流電源1に電力を供給される、つまり交流電源1にとっては負荷回路となるインバータ2を備える。また、この電気機器は、例えば、このインバータ2に電力を供給される駆動部3(モータなどを含む)を更に備える。
交流電源1の一方の極は、両切りスイッチの一方のスイッチSW1を介して、ダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードは、NチャネルMOSFETであるトランジスタQ1のドレインに接続され、トランジスタQ1のソースは、ダイオードD2のアノードに接続されている。抵抗R1の一端がトランジスタQ1のドレインに接続され、抵抗R1の他端がトランジスタQ1のゲートに接続されている。抵抗R2の一端がトランジスタQ1のゲートに接続され、抵抗R2の他端がトランジスタQ1のソースに接続されている。コンデンサC1が抵抗R2に並列に接続されている。
ダイオードD2のカソードは、NチャネルMOSFETであるトランジスタQ2のドレインに接続され、トランジスタQ2のソースは、両切りスイッチの他方のスイッチSW2を介して、交流電源1の一方の極に接続されている。抵抗R11の一端がトランジスタQ2のドレインに接続され、抵抗R11の他端がトランジスタQ2のゲートに接続されている。抵抗R12の一端がトランジスタQ2のゲートに接続され、抵抗R12の他端がトランジスタQ2のソースに接続されている。コンデンサC11が抵抗R12に並列に接続されている。
これらのトランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R2、R11、R12、コンデンサC1、C11、ダイオードD1およびD2からなる回路が、本発明の高周波突入電流低減回路を構成する。
ダイオードD2のアノードは、サイリスタS1のアノードに接続され、サイリスタS1のカソードは、サイリスタS2のアノードに接続されている。抵抗R31の一端がサイリスタS1のアノードに接続され、抵抗R31の他端がサイリスタS1のゲートに接続されている。抵抗R32の一端がサイリスタS1のゲートに接続され、抵抗R2の他端がサイリスタS1のカソードに接続されている。抵抗R33がサイリスタS1のアノード−カソード間に並列接続されている。
サイリスタS2のカソードは、サイリスタS1のアノードに接続されている。抵抗R41の一端がサイリスタS2のアノードに接続され、抵抗R41の他端がサイリスタS2のゲートに接続されている。抵抗R42の一端がサイリスタS2のゲートに接続され、抵抗R42の他端がサイリスタS2のカソードに接続されている。抵抗R43がサイリスタS2のアノード−カソード間に並列接続されている。
これらのサイリスタS1、S2、抵抗R31、R32、R33、R41、R42およびR43からなる回路が低周波突入電流低減回路を構成する。また、この低周波突入電流低減回路と前述の高周波突入電流低減回路とが、本発明の突入電流低減回路を構成する。
サイリスタS1のカソードがインバータ2の一方の交流入力節点に接続され、交流電源1の他方の極が、スイッチSW2を介して、インバータ2の他方の交流入力節点に接続されている。
インバータ2では、その交流入力節点に接続された電源ラインにノイズフィルタNFが挿入されている。ノイズフィルタNFでは、各電源ラインにインダクタンスLが挿入され、入力節点間および出力節点間にはコンデンサCが接続されている。
また、インバータ2では、一方のインダクタンスLがダイオードブリッジDB1の一方の交流入力節点に接続され、他方のインダクタンスLがダイオードブリッジDB1の他方の交流入力節点に接続されている。
また、インバータ2では、ダイオードブリッジDB1の各出力節点(脈流出力節点)間に、比較的大容量の電解コンデンサ2Aが接続されている。
また、インバータ2は、ダイオードブリッジDB1と電解コンデンサ2Aで平滑された電圧を昇圧または降圧する電圧変換回路2Bを備える。
この電圧変換回路2Bは、高いスイッチング周波数で駆動されるトランス(図示せず)を備える。インバータ2では、このトランスを高いスイッチング周波数で駆動し、それにより電源ラインに誘起される高周波ノイズをノイズフィルタNFが低減するようになっている。
電圧変換回路2Bのマイナス側の出力節点は、図示していないが、電圧変換回路2Bのマイナス側の入力節点に接続され、さらに、このマイナス側の出力節点とプラス側の出力節点との間に駆動部3(モータなど)が接続されている。
(第1の実施の形態の動作)
さて、交流電源1のスイッチSW1側の極の電圧の方が他方の極の電圧よりも高い場合に両切りスイッチがオフからオンになると、ノイズフィルタNFのコンデンサCへ高周波の突入電流が流れようとする。このとき、まず、交流電源1からダイオードD1および抵抗R1を介してコンデンサC1の充電が始まる。
充電開始当初は、コンデンサC1の両端の電位差が小さく、トランジスタQ1のゲート電圧も低いので、トランジスタQ1はカットオフされている。
そして、充電継続により、トランジスタQ1のゲート電圧が高くなり、トランジスタQ1に電流が流れ始める。しかし、その時点では、ノイズフィルタNFのコンデンサCが少なからず充電されているので、その後、トランジスタQ1を介してノイズフィルタNFのコンデンサCへ流れる電流(高周波の突入電流)が最大となったとき値は、トランジスタQ1を設けない場合の値よりも低いものとなる。つまり、高周波の突入電流を低減することができる。
次に、インバータ2の電解コンデンサ2Aに低周波の突入電流が流れようとする。当初サイリスタS1は、カットオフされており、よって突入電流は抵抗R33およびR43により低減される。
突入電流は、低減されてはいるものの次第に増加し、サイリスタS1のゲート電流がしきい値を超えると、サイリスタS1がオンして電流が流れ始める。しかし、その時点では、電解コンデンサ2Aが少なからず充電されているので、その後、電解コンデンサ2Aへの電流(低周波の突入電流)が最大となったときの値は、サイリスタS1を設けないときの値よりも低いものとなる。つまり、低周波の突入電流を低減することができる。
さて、交流電源1のスイッチSW2側の極の電圧の方が高い場合に両切りスイッチがオンになると、ノイズフィルタNFのコンデンサCに高周波の突入電流が流れようとする。このとき、まず、交流電源1からダイオードD2および抵抗R11を介してコンデンサC11の充電が始まる。
充電開始当初は、コンデンサC11の両端の電位差が小さく、トランジスタQ2のゲート電圧も低いので、トランジスタQ2はカットオフされている。
そして、充電継続により、トランジスタQ2のゲート電圧が大きくなり、トランジスタQ2に電流が流れ始めるが、その時点では、ノイズフィルタNFのコンデンサCが少なからず充電されているので、その後、トランジスタQ2を介してノイズフィルタNFのコンデンサCへ流れる電流(高周波の突入電流)が最大となったとき値は、トランジスタQ2を設けない場合の値よりも低いものとなる。つまり、高周波の突入電流を低減することができる。
次に、インバータ2の電解コンデンサ2Aに低周波の突入電流が流れようとする。当初サイリスタS2は、カットオフされており、よって突入電流は抵抗R33およびR43により低減される。
突入電流は、低減されてはいるものの次第に増加し、サイリスタS2のゲート電流がしきい値を超えると、サイリスタS2がオンして電流が流れる。しかし、その時点では、電解コンデンサ2Aが少なからず充電されているので、その後、電解コンデンサ2Aへの電流(低周波の突入電流)が最大となったときの値は、サイリスタS2を設けないときの値よりも低いものとなる。つまり、低周波の突入電流を低減することができる。
さて、最大値が低いながらもその電流により電解コンデンサ2Aが充電され、これにより、電圧変換回路2Bの入力節点間に電圧が印加されると、電圧変換回路2Bはその電圧を昇圧または降圧し、その電圧を駆動部3に印加することで駆動部3を駆動する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、高周波の突入電流と低周波の突入電流が流れようとするインバータ2(負荷回路)が接続された交流回路に挿入された高周波突入電流低減回路(トランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R2、R11、R12、コンデンサC1、C11、ダイオードD1およびD2からなる回路)と、交流回路に挿入された低周波突入電流低減回路(サイリスタS1、S2、抵抗R31、R32、R33、R41、R42およびR43からなる回路)とを備えたことで、高周波および低周波の突入電流の両方を低減することができる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態に係る突入電流低減回路を用いた電気機器の回路図である。 この電気機器は、単相の交流電源1とともに用いられ、この交流電源1に電力を供給される、つまり交流電源1にとっては負荷回路となるインバータ2を備える。また、この電気機器は、例えば、このインバータ2に電力を供給される駆動部3を更に備える。
交流電源1の一方の極は、両切りスイッチの一方のスイッチSW1を介して、ダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードは、NチャネルMOSFETであるトランジスタQ1のドレインに接続され、トランジスタQ1のソースは、ダイオードD2のアノードに接続されている。抵抗R1の一端がトランジスタQ1のドレインに接続され、抵抗R1の他端がトランジスタQ1のゲートに接続されている。抵抗R2の一端がトランジスタQ1のゲートに接続され、抵抗R2の他端がトランジスタQ1のソースに接続されている。コンデンサC1が抵抗R2に並列に接続されている。
ダイオードD2のカソードは、NチャネルMOSFETであるトランジスタQ2のドレインに接続され、トランジスタQ2のソースは、両切りスイッチの他方のスイッチSW2を介して、交流電源1の一方の極に接続されている。抵抗R11の一端がトランジスタQ2のドレインに接続され、抵抗R11の他端がトランジスタQ2のゲートに接続されている。抵抗R12の一端がトランジスタQ2のゲートに接続され、抵抗R12の他端がトランジスタQ2のソースに接続されている。コンデンサC11が抵抗R12に並列に接続されている。
これらのトランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R2、R11、R12、コンデンサC1、C11、ダイオードD1およびD2からなる回路が、本発明の高周波突入電流低減回路を構成する。
ダイオードD2のアノードが、ノイズフィルタNFを構成する一方のインダクタンスLを介して、ダイオードブリッジDB2の一方の交流入力節点に接続され、ダイオードブリッジDB2の他方の交流入力節点は、が、ノイズフィルタNFを構成する他方のインダクタンスLならびに連動スイッチの他方のスイッチSW2を介して、交流電源1の他方の極に接続されている。ノイズフィルタNFの入力節点間および出力節点間にはコンデンサCが接続されている。
ダイオードブリッジDB2のプラス側の出力節点(脈流出力節点)がインバータ2のプラス側の入力節点に接続され、ダイオードブリッジDB2のマイナス側の出力節点は、サイリスタS3のカソードに接続され、サイリスタS3のアノードは、インバータ2のマイナス側の入力節点に接続されている。
サイリスタS3のゲートにツェナダイオードZD1のアノードが接続され、サイリスタS3のゲート−カソード間にはコンデンサC21が接続されている。抵抗R22の一端がサイリスタS3のカソードに接続され、抵抗R22の他端がツェナダイオードZD1のカソードに接続されている。
これらのサイリスタS3、コンデンサC21、ツェナダイオードZD1および抵抗R22からなる回路が、本発明の低周波突入電流低減回路を構成する。
インバータ2では、その入力節点間に電解コンデンサ2Aが接続され、各入力節点が電圧変換回路2Bの各入力節点に接続されている。
この電圧変換回路2Bは、高いスイッチング周波数で駆動されるトランス(図示せず)を備える。インバータ2では、このトランスを高いスイッチング周波数で駆動し、それにより電源ラインに誘起される高周波ノイズをノイズフィルタNFが低減するようになっている。
電圧変換回路2Bのプラス側の出力節点は、抵抗R21の一端に接続され、抵抗R21の他端は、ツェナダイオードZD1のカソードに接続されている。電圧変換回路2Bのプラス側の出力節点からツェナダイオードZD1のカソードに至る回路が、本発明の制御回路を構成する。
電圧変換回路2Bのマイナス側の出力節点は、図示していないが、電圧変換回路2Bのマイナス側の入力節点に接続され、さらに、このマイナス側の出力節点とプラス側の出力節点との間に駆動部3(モータなど)が接続されている。
(第2の実施の形態の動作)
さて、交流電源1のスイッチSW1側の極の電圧の方が高い場合に両切りスイッチがオンになると、ノイズフィルタNFのコンデンサCへ高周波の突入電流が流れようとする。このとき、まず、交流電源1からダイオードD1および抵抗R1を介してコンデンサC1の充電が始まる。
充電開始当初は、コンデンサC1の両端の電位差が小さく、トランジスタQ1のゲート電圧も低いので、トランジスタQ1はカットオフされている。
そして、充電継続により、トランジスタQ1のゲート電圧が高くなり、トランジスタQ1に電流が流れ始める。しかし、その時点では、ノイズフィルタNFのコンデンサCが少なからず充電されているので、その後、トランジスタQ1を介してノイズフィルタNFのコンデンサCへ流れる電流(高周波の突入電流)が最大となったとき値は、トランジスタQ1を設けない場合の値よりも低いものとなる。つまり、高周波の突入電流を低減することができる。
次に、インバータ2の電解コンデンサ2Aに低周波の突入電流が流れようとする。当初サイリスタS3はカットオフされており、これにより、突入電流が低減される。
突入電流は低減されてはいるものの、電流が抵抗R21を通ることにより、ツェナダイオードZD1を介して、コンデンサC12への充電が始まる。
この充電継続により、サイリスタS3のゲート電流がしきい値を超えると、サイリスタS3がオンして電流が流れはじめる。しかし、その時点では電解コンデンサ2Aが少なからず充電されているので、その後、電解コンデンサ2Aへの電流(低周波の突入電流)が最大となったときの値は、サイリスタS3を設けないときの値よりも低いものとなる。つまり、低周波の突入電流を低減することができる。
さて、交流電源1のスイッチSW2側の極の電圧の方が高い場合に両切りスイッチがオンになると、ノイズフィルタNFのコンデンサCへ高周波の突入電流が流れようとする。このとき、まず、交流電源1からダイオードD2および抵抗R11を介してコンデンサC11の充電が始まる。
充電開始当初は、コンデンサC11の両端の電位差が小さく、トランジスタQ2のゲート電圧も低いので、トランジスタQ2はカットオフされている。
そして、充電継続により、トランジスタQ2のゲート電圧が高くなり、トランジスタQ2に電流が流れ始める。しかし、その時点では、ノイズフィルタNFのコンデンサCは少なからず充電されているので、その後、トランジスタQ2を介してノイズフィルタNFのコンデンサCへ流れる電流(高周波の突入電流)が最大となったときの値は、トランジスタQ2を設けない場合の値よりも低いものとなる。
次に、インバータ2の電解コンデンサ2Aに低周波の突入電流が流れようとする。なお、この突入電流を低減するときの動作は、交流電源1のスイッチSW1側の極の電圧の方が高い場合と同様であるので、説明を省略する。
さて、最大値が低いながらもその電流により電解コンデンサ2Aが充電され、これにより、電圧変換回路2Bの入力節点間に電圧が印加されると、電圧変換回路2Bはその電圧を昇圧または降圧し、その電圧を駆動部3に印加することで駆動部3を駆動する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、高周波の突入電流が流れようとするノイズフィルタNF(回路)が接続された交流回路に挿入されたダイオードブリッジDB2の後段以降に低周波の突入電流が流れようとするインバータ2(負荷回路)が接続されており、交流回路に高周波突入電流低減回路(トランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R2、R11、R12、コンデンサC1、C11、ダイオードD1およびD2からなる回路)と、ダイオードブリッジDB2からの電流が流れる回路に挿入された低周波突入電流低減回路(サイリスタS3、コンデンサC21、ツェナダイオードZD1および抵抗R22からなる回路)とを挿入したことで、高周波および低周波の突入電流の両方を低減することができる。
なお、これらの実施の形態では、交流電源1のスイッチSW1側の極の電圧の方が高い位相の期間では、ダイオードD2により逆電流を阻止することで、トランジスタQ2を保護することができる。また、かかる期間では、トランジスタQ1のドレイン−ソース間電圧を十分小さくするのが好ましい。具体的には、ゲート電圧が十分高くなるように抵抗R1と抵抗R2の抵抗値を設定し、逆位相の期間では、コンデンサC1が放電しないように該コンデンサC1の静電容量と抵抗R1と抵抗R2の抵抗値とを設定すればよい。
同様に、交流電源1のスイッチSW2側の極の電圧の方が高い位相の期間では、ダイオードD1により逆電流を阻止することで、トランジスタQ1を保護することができる。また、かかる期間では、トランジスタQ2のドレイン−ソース間電圧を十分小さくするのが好ましい。具体的には、ゲート電圧が十分高くなるように抵抗R11と抵抗R12の抵抗値を設定し、逆位相の期間では、コンデンサC11が放電しないように該コンデンサC11の静電容量と抵抗R11と抵抗R12の抵抗値とを設定すればよい。
なお、これらの実施の形態の電気機器は、駆動部3に代わる光源を備えてなるものであってもよい。この電気機器では、電圧変換回路2Bの入力節点間に電圧が印加されると、電圧変換回路2Bはその電圧を昇圧または降圧し、その電圧を光源に印加することで、例えばLEDや蛍光管を点灯させる。これ以外の動作は同様である。よって、光源を備えた電気機器への高周波および低周波の突入電流の両方を低減することができる。
また、複数台の電気機器を同じスイッチで交流電源に接続する場合には、極めて大きな突入電流が発生していたが、それぞれの電気機器に本発明を適用することで、この突入電流を極めて低くすることができる。
また、ノイズフィルタNFを備えることで、動作中の電磁妨害を防ぐことができるので、電源投入時と動作中の両方において電磁妨害の少ない状態を維持することができる。
なお、これらの実施の形態では、NチャネルMOSFETを用いたが、NPNバイポーラトランジスタを用いてもよい。また、PチャネルMOSFETやPNPバイポーラトランジスタを用いてもよい。
また、これらの実施の形態では、両切りスイッチを用いたが、片切りスイッチを用いてもよい。
第1の実施の形態に係る突入電流低減回路を用いた電気機器の回路図である。 第2の実施の形態に係る突入電流低減回路を用いた電気機器の回路図である。 インバータなどへの突入電流の波形を示す図である。
符号の説明
1…交流電源
2…インバータ
2A…電解コンデンサ
2B…電圧変換回路
3…駆動部
C、C1、C11、C12、C21…コンデンサ
D1、D2…ダイオード
DB1、DB2…ダイオードブリッジ
L…インダクタンス
NF…ノイズフィルタ
Q1、Q2…トランジスタ
R1、R2、R11、R12、R21、R22、R31、R32、R33、R42、R43…抵抗
S1、S2、S3…サイリスタ

Claims (4)

  1. 突入電流が流れようとする負荷回路が接続された交流回路に挿入された第1の突入電流低減回路および第2の突入電流低減回路を備え、
    前記第1の突入電流低減回路は、
    前記交流回路に挿入された半導体素子と、該半導体素子のバイアス制御点に接続されるとともに前記突入電流により充電されて当該バイアス制御点の電圧であるバイアス電圧を上昇させるコンデンサと、該コンデンサに並列接続された抵抗とを備える回路と、
    当該半導体素子への逆電流の防止のために当該回路に直列接続されたダイオードと、
    を備える回路を2回路備え、
    該2回路を並列にかつ一方の当該回路の半導体素子の順電流の向きと他方の当該回路の半導体素子の順電流の向きとが互いに逆向きになるように接続したものであり、
    前記第2の突入電流低減回路は、
    前記第1の突入電流低減回路による前記突入電流の低減後に流れる突入電流を低減させるものであり、前記交流回路に挿入された抵抗と該抵抗による突入電流の低減後に当該抵抗をバイパスするための半導体を含む回路を2回路備え、該2回路を並列にかつ一方の当該回路の半導体素子の順電流の向きと他方の当該回路の半導体素子の順電流の向きとが互いに逆向きになるように接続したものである
    ことを特徴とする突入電流低減回路。
  2. 請求項1記載の突入電流低減回路と、
    前記負荷回路であるインバータと
    を備えたことを特徴とする電気機器。
  3. 前記インバータから電力を供給される駆動部を備えたことを特徴とする請求項記載の電気機器。
  4. 前記インバータから電力を供給される光源を備えたことを特徴とする請求項記載の電気機器。
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