JP3964698B2 - インクジェットプリンタ用メディアの使用方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ用メディアの使用方法に関し、さらに詳しくは、印字後のインク受像層上に粘着剤層を貼り合わせて、該粘着剤層により被着体に貼付することができるインクジェットプリンタ用メディアの使用方法に関する。本発明で使用されるインクジェットプリンタ用メディアは、発色性、色濃度が良好であり、耐水性、耐候性に優れ、印字面が白ボケたり、擦れたりすることがない。また、本発明は、粘着剤層として粘着シートまたは両面粘着シートを用い、貼付用インクジェットプリンタ用メディアセットとして使用するインクジェットプリンタ用メディアの使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、一般に、染料または顔料を含有する水性インクをノズルから噴出して微小な液滴をつくり、この液滴を電気入力信号に応じた画素としてインクジェットプリンタ用メディア(インクジェット記録媒体)のインク受像層に付着させて、文字、図形、画像などを形成する方式であり、低雑音、高解像度、高速印字などの特徴を有している。
【0003】
インクジェット記録方式では、インクカートリッジなどの印字に必要な部品を備えた簡単で安価なインクジェットプリンタを使用することができ、しかもヘッドの増設だけでカラー印字を行うこともできる。インクジェット記録方式は、鮮明な画像を形成することができ、フルカラー化や写真の印字も可能であるため、例えば、電車の車内広告や商店の広告宣伝などにも用途が広がってきている。
【0004】
従来のインクジェットプリンタ用メディアは、一般に、インク受像層/基材の層構成を有しているため、印字後、そのままでは、ガラスや壁面などの被着体に貼付することができなかった。そこで、インクジェットプリンタ用メディアを被着体に貼付する場合には、印字後、両面粘着シートを基材と貼り合せて、インク受像層/基材/両面粘着シート/被着体の構成で被着体に貼付されている。
【0005】
しかし、この方法では、印字されたインク受像層が表面に出ているため、耐水性や耐候性が不充分である。インク受像層が雨や水に濡れると、インクが流出する。また、インク受像層が日光に直接暴露されるため、変色や退色が早期に進行する。
【0006】
インク受像層/基材/粘着剤/セパレーターの層構成を有するインクジェットプリンタ用メディアが知られており、印字後、セパレーターを剥がして、インク受像層/基材/粘着剤/被着体の構成で被着体に貼付される。しかし、この場合も、印字されたインク受像層が表面に出ているために、耐水性、耐候性が不充分である。
【0007】
そこで、印字後、インク受像層の表面に保護シートを貼り合わせて、保護シート/インク受像層/基材/両面粘着シート/被着体、あるいは保護シート/インク受像層/基材/粘着剤/被着体の構成で被着体に貼付する方法が提案されている。この方法によれば、インク受像層の耐水性、耐候性を改善することができるものの、保護シート分の材料費が余分にかかり、コスト高になってしまう。
【0008】
特許第3107495号公報には、基材上に親水性を有する粘着層を形成し、この粘着層にインクジェットプリンタにより水性インクで印字する方法が提案されている。この方法によれば、印字された粘着層を被着体に貼付することができる。しかし、親水性の粘着層は、インク吸収性が不足しており、印字後にインクが溢れて滲んだり、被着体に移行したりする欠点がある。
【0009】
特許第2652028号公報には、(1)透明基板、(2)透明または半透明材料からなるインク保持層、及び(3)透光性の低い材料からなるインク輸送層とをこの順で有する被記録材(インクジェットプリンタ用メディア)を用いた記録方法が提案されている。この方法によれば、インク輸送層上に印字されたインクは、一定量がインク輸送層に保持され、一定量以上のインクがインク輸送層を通過してインク保持層に保持される。印字後、透明基板側から見れば、表面光沢と画像濃度が良好であり、インク保持性に優れた記録画像を得ることができる。この被記録材に印字した後、インク輸送層上に両面粘着シートまたは粘着シートを貼り合わせ、そして、粘着剤層を保護しているセパレーターを剥がして被着体に貼付すれば、耐水性、耐候性を改善することができ、保護シート分の材料費が余分にかかることもない。
【0010】
しかし、この構成のインクジェットプリンタ用メディアは、透明基板(基材)上に透明または半透明のインク保持層を塗布し、さらにその上に透光性の低いインク輸送層を塗布した構造になっているため、インク受像層が実質的に2層構造となっている。インク受像層として透光性の低いインク輸送層が存在すると、印字後、基材を通して見た場合、あるいは粘着剤層を通して見た場合、いずれの場合も、印字面が白ボケたり、薄くなって擦れて見えるなどの欠点がある。この欠点は、着色剤として顔料を含有する水性インクを用いた場合に著しくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、印字後のインク受像層上に粘着剤層を貼り合わせて、該粘着剤層により被着体に貼付することができるインクジェットプリンタ用メディアの使用方法であって、水性顔料インクの発色性、色濃度が良好であり、さらには、印字面の耐水性、耐候性に優れ、印字面が白ボケたり、擦れたりすることがないインクジェットプリンタ用メディアの使用方法を提供することにある。
【0012】
また、本発明の課題は、粘着剤層として粘着シートまたは両面粘着シートを用い、貼付用インクジェットプリンタ用メディアセットとして使用するインクジェットプリンタ用メディアの使用方法を提供することにある。
【0013】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、基材上に可視光線透過率が75〜90%のインク受像層を形成し、かつ、インク受像層に高dpiフォトモードで印字したとき、印字された黒インクの色濃度(OD値)が、基材を通してみた場合、あるいは印字後のインク受像層上に貼り合わされた粘着剤層を通して見た場合、1.8以上とすることにより、前記課題を達成できるインクジェットプリンタ用メディアの得られることを見出した。
【0014】
インク受像層としては、無機粒子または有機粒子若しくはこれらの混合粒子が吸水性ポリマーにより結着された構造を有するインク受像層が好適である。水性顔料インクを用いる場合には、基材とインク受像層との間に、インクの水分を吸収するための水分吸収層を形成することが好ましい。また、基材上には、アンカーコート材の塗布層を介して、水分吸収層またはインク受像層を形成することが層間密着性の観点から好ましい。
【0015】
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、粘着剤層として粘着シートまたは両面粘着シートを用い、貼付用インクジェットプリンタ用メディアセットとすることができる。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明によれば、基材上にインク受像層が形成されたインクジェットプリンタ用メディアの使用方法であって、
)該インクジェットプリンタ用メディアが、基材上に、水性顔料インクの水分を吸収する水分吸収層、及びインク受像層がこの順に形成された層構成を有し、
)該インク受像層が、無機粒子または有機粒子若しくはこれらの混合粒子が吸水性ポリマーにより結着された構造を有し、
)該インク受像層の可視光線透過率が75〜90%であり、かつ、
)該インク受像層に高dpiフォトモードで印字された黒インクの色濃度(OD値)が、基材を通して見た場合及び印字後のインク受像層上に貼り合わされた粘着剤層を通して見た場合の両方で、1.8以上である
インクジェットプリンタ用メディアの該インク受像層に、インクジェットプリンタにより水性顔料インキを用いて印字し、印字後にインク受像層の上に粘着剤層を貼り合わせ、そして、該粘着剤層により被着体に貼付することを特徴とするインクジェットプリンタ用メディアの使用方法が提供される。
【0017】
また、本発明によれば、粘着剤層として粘着シートまたは両面粘着シートを用い、貼付用インクジェットプリンタ用メディアセットとして使用するインクジェットプリンタ用メディアの使用方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
1.インクジェットプリンタ用メディアの特徴
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、基材上に可視光透過率が75〜90%のインク受像層が形成され、印字後、基材を通して見た場合、あるいはインク受像層上に貼り合わせた両面粘着シートまたは粘着剤シートの粘着剤層を通して見た黒インクの色濃度(OD値)が、高dpiフォトモード印字で1.8以上である。
【0019】
ここで、可視光線とは、波長が380〜800nmの範囲内にある光線のことである。また、高dpiフォトモード印字とは、セイコーエプソン製プリンタMC2000で「MC光沢紙設定・フォトモード・色補正なし」の設定で印字することである。
【0020】
両面粘着シートは、粘着剤層/基材/粘着剤層/セパレーターの層構成を有している。粘着シートは、粘着剤層/セパレーターの層構成を有している。いずれも、セパレーターと反対側にある粘着剤層により、印字後のインク受像層に貼り合わせる。被着体に貼付する場合には、セパレータを剥がして使用する。粘着剤層を通して見るとは、両面粘着シートの場合には、2層の粘着層とそれらを支持する基材シートとを通して見ることである。印字後、印字したインク受像層上に両面粘着シートまたは粘着シートを貼り合せることにより、インク受像層が露出することがないので、耐水性、耐候性が改善される。印字後のインク受像層(印字面)は、透明な基材を通して見ることになる。
【0021】
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアにおいて、インク受像層の可視光線透過率が75%未満の場合、印字面が白ボケたり、薄くなって擦れて見えたりする。90%を越える場合は、インク受像層表面が平滑となり、印字後のインク定着性が悪くなって、両面粘着シートまたは粘着シートと貼り合わせる前の段階で、印字面に接触したものにインクが移行したり、付着したりする。
【0022】
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアにおいて、印字後、基材を通して見た場合、あるいは印字後のインク受像層上に貼り合わされた粘着剤層を通して見た場合、黒インクの色濃度(OD値)が高dpiフォトモード印字で1.8未満の場合も、印字面が白ボケたり、薄くなって擦れて見えたりする。OD値は、1.9以上であることが好ましく、2.0以上であることがより好ましい。OD値の上限は、通常2.3程度である。
【0023】
また、本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、OD値が基材を通して見た場合と粘着剤層を通して見た場合の両方で、1.8以上であることが好ましい。それによって、インクジェットプリンタ用メディアを粘着剤層を介してガラス等の透明な被着体に貼付した場合、ガラスの内側及び/または外側から鮮明な印字面を提供することができる。
【0024】
インク受像層の可視光線透過率が75〜90%で、かつ、OD値が1.8以上であっても、基材側に粘着剤層を形成したインクジェットプリンタ用メディアでは、印字面の耐水性、耐候性に劣る。
【0025】
2.基材
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアにおいて、基材としては、透明性に優れた合成樹脂シートまたはフィルムが好ましい。また、基材としては、透明性に加えて、耐熱性、寸法安定性、剛性などを備えた合成樹脂シートまたはフィルムが好ましい。
【0026】
より具体的に、基材としては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリスチレンなどの芳香族ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、セルローストリアセテートなどの合成樹脂からなる単層または多層シート若しくはフィルムが挙げられる。
【0027】
これらのシートまたはフィルムには、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、アルミナ、シリカなどの顔料;タルク、炭酸カルシウム、シリカゲルなどの充填剤;ステアリン酸、ステアリン酸アミド、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛などの滑剤;フェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系などの酸化防止剤;ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、ベンゾエート系などの紫外線吸収剤または安定剤;ガラスバルーン、シリカバルーンなどの無機系中空粒子;アクリル系、高分子量ポリオレフィン系パウダーなどの高分子微小球;シリコーン系、長鎖アルキル系等の剥離性付与剤;などを添加することができる。
【0028】
3.インク受像層
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアで用いるインク受像層は、無機粒子または有機粒子若しくはこれらの混合粒子が吸水性ポリマーにより結着された構造を有するインク受像層である。
【0029】
吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、シラン変性ポリビニルアルコール、ポリメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロースエーテル、ポリウレタン、カルボキシル基またはその塩を有するアクリル系樹脂、ポリアルキレンオキサイド、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、あるいはこれらの2種以上の混合物を挙げることができる。吸水性ポリマーは、水溶性であることが好ましい。
【0030】
無機粒子及び有機粒子としては、例えば、酸化アルミニウム、シリカ、酸化チタン、亜鉛華などの金属酸化物粒子;親水性アクリル粒子、親水性セスロース系化合物粒子などの有機粒子;が挙げられる。酸化アルミニウム(アルミナ)としては、γ型結晶形体の酸化アルミニウム微粉末が好ましい。シリカとしては、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカが好ましい。無機粒子及び有機粒子は、平均粒子径0.01〜10μmの微粒子であることが好ましい。
【0031】
無機粒子及び有機粒子は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。無機粒子及び/または有機粒子は、吸水性ポリマー100重量部に対して、通常0.1〜20重量部の割合で使用される。水顔料インクの定着性及び透明性の点では、吸水性ポリマー100重量部に対し、平均粒子径0.01〜4μmの酸化アルミニウム粒子を0.1〜10重量部の割合で添加することが好ましい。
【0032】
インク受像層を形成する際に、例えば、水溶性ポリマーの水溶液に、乾燥した無機粒子及び/または有機粒子を添加し、充分に分散していない状態で塗工すると、気泡を含む無機粒子及び/または有機粒子が塗工層の中で浮くため、乾燥すると、無機粒子及び/または有機粒子がインク受像層の表面に高濃度で分布するようになる。その結果、インク受像層の表面に近いほど空隙が多くなり、かつ、表面に微細な凹凸が生じる。換言すれば、基材に近づくほど粒子濃度が低く、基材から離れるほど粒子濃度が高く空隙の多い連続傾斜構造となり、表面に微細な凹凸ができると推定される。インク受像層がこのような構造を有すると、水顔料インクの定着性、貼り合わせる粘着剤層との密着性の点で好ましい。
【0033】
4.水分吸収層
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、受像層と基材との間に、インク中の水分を吸収するための水分吸収層を塗布することにより形成する。インクとしては、耐候性、耐光性などの観点から、本発明では、顔料を用いた水性顔料インクを用いることが好ましい。水性顔料インクを用いる場合、インク受像層に吸収された顔料と水分のうち、水分を水分吸収層に吸収させることが鮮明な印字面を得る上で好ましい。
【0034】
水分吸収層は、吸水性ポリマーを用いて形成する。吸水性ポリマーとしては、インク受像層を形成する際に用いたのと同様のポリビニルアルコール、ポリメチルセルロース、ポリウレタン、カルボキシル基を有するアクリル、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、あるいはこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0035】
5.アンカーコート剤
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、インク受像層または水分吸収層と基材との間に、アンカーコート剤の塗布層を形成することが層間密着性の観点から好ましい。アンカーコート剤としては、例えば、酸変性ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィン、アクリル系樹脂、イソシアネート系化合物、ポリウレタン系樹脂などが挙げられる。
【0036】
6.添加剤
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアの受像層、水分吸収層、及びアンカーコート剤には、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、それぞれ各種添加剤を配合することができる。
【0037】
添加剤としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、アルミナ、シリカ等の顔料;タルク、炭酸カルシウム、シリカゲル等の充填剤;ステアリン酸、ステアリン酸アミド、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の滑剤;フェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系等の酸化防止剤;ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、ベンゾエート系等の紫外線吸収剤または安定剤;ガラスバルーン、シリカバルーン等の無機系中空粒子;アクリル系、高分子量ポリオレフィン系パウダー等の高分子微小球;シリコーン系、長鎖アルキル系等の剥離性付与剤;イソチアゾリン化合物、ブロモニトロアルコール化合物等の防腐剤;ノニオン性界面活性剤等の消泡剤;ノニオン性、カチオン性、アニオン性界面活性剤等の濡れ改質剤;等が挙げられる。
【0038】
7.インクジェットプリンタ用メディアの層構成
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、基材上にアンカーコート剤、水分吸収層、インク受像層などを順次塗工することにより製造することができる。
【0039】
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアは、基材が10〜500μm、アンカーコート剤の塗布層が0.1〜20μm、水分吸収層が1〜50μm、インク受像層が0.5〜50μmの各厚みであることが好ましく、基材が10〜100μm、アンカーコート剤の塗布層が0.5〜5μm、水分吸収層が10〜30μm、受像層が3〜35μmの各厚みであることがより好ましい。
【0040】
図1は、本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアの一例の層構成を示す断面図である。基材1の上にアンカーコート剤の塗布層2、水分吸収層3、及びインク受像層4が、この順に形成されている。インク受像層4の上に印字後、粘着シートまたは両面粘着シートの粘着剤層が貼り合わされる。
【0041】
8.両面粘着シート及び粘着シート
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアには、インク受層に印字後、粘着剤層を貼り合わせる。粘着剤層は、両面粘着シートまたは粘着シートにより供給する。
【0042】
両面粘着シートは、一般に、粘着剤層/基材/粘着剤層/セパレーターの層構成を有している。両面粘着シートの基材としては、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂などからなる各種シートまたはフィルム;不織布、紙等が用いられる。粘着剤層を通して印字面を見るには、透明な基材を用いることが好ましい。
【0043】
粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系などの各種粘着剤を使用することができる。一方の粘着剤層の上には、剥離処理した各種フィルム、ポリラミ紙、紙等をセパレーターとして貼り付ける。
【0044】
粘着シート(基材レス粘着剤)は、前記の如きセパレーターの上に各種粘着剤層を形成したものである。耐候性やコスト等の点から、アクリル系粘着剤をシリコーン処理フィルムのセパレーター上に塗布した粘着シートが好ましい。
【0045】
本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアと貼り合わせる両面粘着シートまたは粘着シートの基材または粘着剤には、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、それぞれ各種添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、アルミナ、シリカ等の顔料;タルク、炭酸カルシウム、シリカゲル等の充填剤;ステアリン酸、ステアリン酸アミド、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の滑剤;フェノール系、フォスファイト系、チオエーテル系等の酸化防止剤;ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、ベンゾエート系等の紫外線吸収剤または安定剤;ガラスバルーン、シリカバルーン等の無機系中空粒子;アクリル系、高分子量ポリオレフィン系パウダー等の高分子微小球;シリコーン系、長鎖アルキル系等の剥離性付与剤;等を挙げることができる。
【0046】
両面粘着シートまたは粘着シートは、基材が10〜500μm、粘着剤層が1〜100μmの各厚みであることが好ましく、基材が30〜100μm、粘着剤層が5〜50μmの各厚みであることがより好ましい。本発明で使用する両面粘着シートまたは粘着シートは、支持基材またはセパレーターの上に、溶展塗工、熱溶融押出塗工するか、あるいは基材層樹脂と共に共押出する等の公知の方法によって製造することができる。
【0047】
図2は、両面粘着シートの層構成を示す断面図であり、基材シート22の両面に粘着剤層21,23が形成され、一方の粘着剤層23の上にセパレーターが貼り合わせられている。図3は、粘着シートの層構成を示す断面図であり、セパレーター32の上に粘着剤層31が形成されている。
【0048】
【実施例】
以下、本発明について実施例及び比較例を挙げてより具体的に説明する。
【0049】
<材料>
以下の実施例及び比較例では、以下の材料を用いた。
(1)基材
S−1:テクノロイR845(住友化学製PMMA系フィルム、厚み60μm)
S−2:農メタロセン・フィルム イク育(三井化学製ポリオレフィン系フィルム、厚み75μm)
S−3:FE2001#50(二村化学工業製ポリエステルフィルム、厚み50μm)
【0050】
(2)受像層
M−1:パテラコールIJ−100(大日本インキ化学工業製シリカ含有ポリウレタン系エマルジョン液)
M−2:メトロース60SH−10000(信越化学工業製水溶性セルロースエーテル)/アエロジルAl23・C(日本アエロジル製γ型酸化アルミニウム微粒子)/イオン交換水=5重量部/0.25重量部/94.75重量部
M−3:メトロース60SH−10000(信越化学工業製水溶性セルロースエーテル)/イオン交換水=5重量部/95重量部
M−4:ブチラール6000C(電気化学工業製ポリビニルブチラール樹脂)/アエロジルAl23・C(日本アエロジル製γ型酸化アルミニウム微粒子)/メタノール/イオン交換水=5重量部/3重量部/72重量部/20重量部
【0051】
(3)水分吸収層
E−1:クラレポバールPVA217(クラレ製ポリビニルアルコール)/イオン交換水=20重量部/80重量部
【0052】
(4)アンカーコート剤
P−1:アクリックCL−1000(大日本インキ化学工業製アクリル系プライマー液)
【0053】
(5)粘着剤
A−1:溶剤型アクリル粘着剤(モノマー組成=2−エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸=95重量部/5重量部)
【0054】
(6)セパレーター
R−1:SP−PET#75(東セロ製片面シリコーン剥離処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み75μm)
R−2:3BK086S4#50(日本加工紙製両面シリコーン異剥離ポリエチレンラミネート紙、厚み50μm)
【0055】
[実施例1〜3、及び比較例1〜2]
表1に示した層構成のインクジェットプリンタ用メディア、両面粘着シート、及び粘着シートを以下の方式で作成した。
(1)インクジェットプリンタ用メディア:
基材にアンカーコート剤を乾燥後の塗布厚が1μmになるようにバーコーター方式で塗工、乾燥し、その上に水分吸収層を乾燥後の塗布厚が20μmになるようにコンマコーター方式で塗工、乾燥し、さらにその上にインク受像層を乾燥後の塗布厚が5μmになるようにコンマコーター方式により塗工、乾燥した。
(2)両面粘着シート:
基材に粘着剤を乾燥後の塗布厚が20μmになるようにコンマコーター方式で塗工、乾燥し、両面異剥離シリコーン処理セパレーターと貼り合わせた後、基材の反対面にも粘着剤を乾燥後の塗布厚が20μmになるようにコンマコーター方式で塗工、乾燥し、自背面(セパレーター異剥離シリコーン処理面)と貼り合わせた。
(3)粘着シート:
両面異剥離シリコーン処理セパレーターに粘着剤を乾燥後の塗布厚が30μmになるようにコンマコーター方式で塗工、乾燥し、自背面(セパレーター異剥離シリコーン処理面)と貼り合わせた。
【0056】
[比較例3]
表1に示した層構成の粘着剤層を有するインクジェットプリンタ用メディアを以下の方式で作成した。
基材にアンカーコート剤を乾燥後の塗布厚が1μmになるようにバーコーター方式で塗工、乾燥し、その上に水分吸収層を乾燥後の塗布厚が20μmになるようにコンマコーター方式で塗工、乾燥し、さらにその上にインク受像層を乾燥後の塗布厚が5μmになるようにコンマコーター方式により塗工、乾燥した後、基材の反対面に粘着剤を乾燥後の塗布厚が30μmになるようにコンマコーター方式により塗工、乾燥し、厚さが75μmのセパレーター(片面シリコーン処理ポリエステルフィルム)のシリコーン処理面と貼り合わせた。
【0057】
<評価>
実施例1〜3及び比較例1〜3において得られたインクジェットプリンタ用メディアを用いて印字テストを行った。実施例1〜3及び比較例1〜2のインクジェットプリンタ用メディアについては、印字後、インク受像層上に両面粘着シートまたは粘着シートを貼り合わせた。これらの印字されたインクジェットプリンタ用メディアについて、インク受像層に高dpiフォトモードで印字された黒インクの色濃度(OD値)を、基材を通して見た場合、並びに印字後のインク受像層上に貼り合わされた粘着剤層を通して見た場合のそれぞれについて測定した。また、印字部の白ボケ、擦れ、さらに耐水性、耐候性も評価した。受像層ドライフィルムの光線透過率も測定した。測定法及び評価法は、次のとおりである。
【0058】
(1)印字テスト
インクジェットプリンタ用メディアのインク受像層面に、セイコーエプソン製プリンタMC2000で「MC光沢紙設定・フォトモード・色補正なし」の設定で印字し、水顔料インクの定着性について評価した。インクの染み出し及び印字部の滲みの有無は、光学顕微鏡(ハイロックス製 Hi-Scope KH-2700)で観察した。
【0059】
(2)インク定着性
印字直後、インク受像層の上に上質紙を押し当てて1時間放置した場合の紙面へのインク移行性を目視にて確認した。
【0060】
(3)印字部の白ボケ、擦れ
印字後のインクジェットプリンタ用メディアについて、印字面の白ボケ、擦れの有無を目視にて観察した。
【0061】
(4)色濃度(OD値)
印字後のインクジェットプリンタ用メディアについて、基材を通して見た場合と印字後のインク受像層上に貼り合わされた粘着剤層を通して見た場合の黒インクの色濃度(OD値)をマクベス濃度計(サカタインクス製 Macbeth TR-927J)で測定した。
【0062】
(5)耐水性、耐候性
印字したインクジェットプリンタ用メディアをアクリル塗装パネルに貼付し、サンシャインウエザーメーター(スガ試験機製 WEL-SUN HC・B)で1000時間照射(降雨200時間、ブラックパネル63℃)後の状態を観察した。
【0063】
(6)可視光線透過率
厚さが60μmのOPPフィルム上にインク受像層を乾燥後の塗布厚が5μmになるようコンマコーター方式で塗工、乾燥し、OPPフィルムから剥がして受像層のドライフィルムを作成した。このドライフィルムの可視光線透過率を分光光度計(ビックケミー・ジャパン製 haze-gard plus Cat. No. 4725)により測定した。
【0064】
表1にインクジェットプリンタ用メディアの層構成と粘着シート(両面粘着シートを含む)の層構成を示し、表2には、特性評価の結果を示した。
【0065】
【表1】
Figure 0003964698
【0066】
【表2】
Figure 0003964698
【0067】
表2の実施例1〜3の結果から明らかなように、本発明のインクジェットプリンタ用メディアは、インク受像層の可視光線透過率が75〜90%で、高dpiモード印字でもインクの染み出し、印字部の滲みがなく、水性顔料インクの定着性も良好で高品質の印字が可能である。さらに、両面粘着シートまたは粘着シートと貼り合わせたインクジェットプリンタ用メディアは、印字部の白ボケ、擦れもなく、耐水性、耐候性も良好である。
【0068】
これに対して、比較例1のように、インク受像層の可視光線透過率が90%以上で、受像層表面が平滑な場合には、インクの定着性が悪く、高dpiモードで印字するとインクの染み出しや印字部の滲みが発生したり、粘着シートと貼り合わせる前の段階で、印字面に接触したものにインクが移行したり、付着したりする。
【0069】
比較例2のように、インク受像層の可視光線透過率が75%未満の場合には、印字部の白ボケ、擦れが発生する。比較例3のように、表層にインク受像層がある場合には、耐水性、耐候性が悪い。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、印字後のインク受像層上に粘着剤層を貼り合わせて、該粘着剤層により被着体に貼付することができるインクジェットプリンタ用メディアの使用方法であって、水性顔料インクの発色性、色濃度が良好であり、印字面の耐水性、耐候性に優れ、印字面が白ボケたり、擦れたりすることがない高品質のインクジェットプリンタ用メディアの使用方法が提供される。
【0071】
また、本発明によれば、粘着剤層として粘着シートまたは両面粘着シートを用い、貼付用インクジェットプリンタ用メディアセットとして使用するインクジェットプリンタ用メディアの使用方法が提供される。
【0072】
本発明で使用するインクジェットプリンタ用メディアは、電車や自動車などの乗り物、商店などで、ガラスや壁面に貼付して使用するのに適している。また、屋外での各種広告などにも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明で用いられるインクジェットプリンタ用メディアの一例の層構成を示す断面図である。
【図2】図2は、両面粘着シートの層構成を示す断面図である。
【図3】図3は、粘着シートの層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1:基材
2:アンカーコート剤の塗布層
3:水分吸収層
4:インク受像層
21:粘着剤層
22:基材
23:粘着剤層
24:セパレーター
31:粘着剤層
32:セパレーター

Claims (3)

  1. 基材上にインク受像層が形成されたインクジェットプリンタ用メディアの使用方法であって、
    (A)該インクジェットプリンタ用メディアが、基材上に、水性顔料インクの水分を吸収する水分吸収層、及びインク受像層がこの順に形成された層構成を有し、
    (B)該インク受像層が、無機粒子または有機粒子若しくはこれらの混合粒子が吸水性ポリマーにより結着された構造を有し、
    (C)該インク受像層の可視光線透過率が75〜90%であり、かつ、
    (D)該インク受像層に高dpiフォトモードで印字された黒インクの色濃度(OD値)が、基材を通して見た場合及び印字後のインク受像層上に貼り合わされた粘着剤層を通して見た場合の両方で、1.8以上である
    インクジェットプリンタ用メディアの該インク受像層に、インクジェットプリンタにより水性顔料インキを用いて印字し、印字後にインク受像層の上に粘着剤層を貼り合わせ、そして、該粘着剤層により被着体に貼付することを特徴とするインクジェットプリンタ用メディアの使用方法。
  2. 無機粒子及び有機粒子が、平均粒子径0.01〜10μmの微粒子である請求項1記載のインクジェットプリンタ用メディアの使用方法。
  3. 粘着剤層として粘着シートまたは両面粘着シートを用い、貼付用インクジェットプリンタ用メディアセットとして使用する請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ用メディアの使用方法。
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