JP3964351B2 - ウインドガラスの昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に設けられるウインドガラスとレギュレータのキャリアプレートとを連結する連結部材を備えたウインドガラスの昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドガラスの昇降装置は、一般に、ウインドガラスの下部に設けたレギュレータによってウインドガラスを昇降させるように構成されている。例えば、自動車のサイドドア内部にキャリアプレートを昇降させるレギュレータを設け、そのキャリアプレートとウインドガラスの下端部とを連結部材によって連結することで、ウインドガラスを昇降させるように構成されたものがある。
【0003】
このような構成のウインドガラスの昇降装置の場合には、一般的に、ウインドガラスの自重を支えるとともにウインドガラスの昇降動作ための動力を伝達するキャリアプレートとして金属板が用いられ、一方、キャリアプレートとウインドガラスの下端部とを連結する連結部材としては、ガラスとの接触部においてガラスを傷つけたり破壊するおそれのないプラスチック等の材料が用いられるようになっている。つまり、金属板のキャリアプレートを直接ウインドガラスに係止せず、連結部材を介して取り付けることで、金属とガラスとの接触部の割れや破壊を防止するようになっている。
【0004】
しかし、連結部材を用いることでウインドガラスの割れや破壊を防ぐことができても、連結部材とウインドガラスとが連結される接触部分が確実に固定されていなければ、ウインドガラスの昇降動作時にがたつきや音鳴りが発生してしまう。そのため、連結部材には、ウインドガラスを割れや破壊から確実に保護するとともに、確実に固定するという性能が求められる。
【0005】
このようなウインドガラスの昇降装置にそなえられた連結部材として、例えば図4(a)に示すように、ウインドガラス101とガラスクリップ(連結部材)106とを接着剤109で接着し、このガラスクリップ106とキャリアプレート102とをボルト105,ナット108及び座金107で締結するように構成されたものがある。このような構成によれば、ウインドガラス101とガラスクリップ106とが接着剤109によって確実に保持されるとともにウインドガラス101が破壊されることなく、また、ガラスクリップ106とキャリアプレート102とをボルト105,ナット108及び座金107によって確実に締結することができる。
【0006】
しかし、キャリアプレート102とガラスクリップ106との締結部(ウインドガラスの昇降時にレギュレータからガラスクリップ106へ伝達される力が働く部位)と、ガラスクリップ106とウインドガラス101とが接着される接着部(ウインドガラスの昇降時にガラスクリップ106からウインドガラス101へ伝達される力が働く部位)との間にオフセット(距離d)があるため、ウインドガラス101の昇降動作に伴ってガラスクリップ106の内部に不必要なモーメント応力が発生することがある。そして、ウインドガラス101の昇降を繰り返すうちにこのような不必要な負荷が繰り返しガラスクリップ106の内部に与えられ、ガラスクリップ106自体の材質劣化が進んで、破断してしまうおそれがある。
【0007】
また、このような構成のウインドガラスの昇降装置の製造時の組立ラインでは、ウインドガラス101とガラスクリップ106との接着工程において、ウインドガラス101とガラスクリップ106とを所定の位置に固定した状態で接着を行い、接着剤109が乾燥するまでの間、固定を保持し続ける必要があるため、接着位置の精度を確保するための作業には手間が掛かり、また、接着剤109の乾燥時間を工程内に見込んでおく必要があることから、組立ラインでの時間短縮が困難となり、生産性を向上させる上でのネックとなってしまう。また、接着剤109自体が高価なものであり、製造コストを低減させることが困難であるといった課題もある。
【0008】
一方で、図4(b)に示すように、ウインドガラスの連結部材として、ウインドガラス101の穿孔部110にビス受け部104を備えたガラスクリップ111を嵌入し、タッピングビス103のビス頭とガラスクリップ111とでキャリアプレート102´を挟持したままビス受け部104にそのタッピングビス103をねじ込んで固定するように構成したものもある。このような構成によれば、キャリアプレート102´とガラスクリップ111との締結部と、ガラスクリップ111からウインドガラス101への応力が伝達される部分との位置が一致するため、ガラスクリップ111の内部に不必要な応力を生じることがなく、ガラスクリップ111自体の材質劣化が防止され、また、図4(a)に示す構成の場合のように、接着剤の使用により生じる課題を回避することができる。
【0009】
しかし、タッピングビス103による固定は、時間経過とともにがたつきや緩みを生じてしまうため、長期的なウインドガラス101の昇降性能の安定が望めない。また、タッピングビス103の替わりに、単にボルト,ナット等を使用して締結したとしても、ウインドガラス101とガラスクリップ111との締結部において、締結トルクが強すぎるとウインドガラス101が破壊する可能性が高く、締結トルクが弱すぎると緩みが生じてしまうため、締結トルクの管理が非常に難しいという課題がある。
【0010】
これらの課題に対して、特許文献1には、図4(c),(d)に示すような構造が開示されている。つまり、図示するように、ドアウインドガラス101の下縁に沿ってU字状に折り曲げられたリテーナ121を設け、リテーナ121の一方の脚部122に他方の脚部123に設けた取付穴124に向けて突出する筒状の金属カラー125を内周に嵌着した筒状突出部126を形成し、この突出部126をドアウインドガラス取付穴内に挿入する。これに対して、金属製のブラケット131をリテーナ121の外周を覆うように装着し、対抗する脚部のばね力によりリテーナ121の両脚をガラス面に圧接せしめる。リテーナ121には、装着されたブラケット131を係止する係止部127を形成するとともに、装着状態でリテーナ121の取付穴124及び突出部126の筒内に連通する取付穴132をブラケット131の脚部に形成する。ブラケット131の一方の脚部には取付穴124に一致せしめてナット部133を固設して、上記各取付穴内に挿通されてナット部材133に結合されるボルト部材134によりウインドガラス101の下縁を昇降機構142に結合する。これにより、連結具141がウインドガラス101に確実に固定され昇降機構142との連結作業を行う際に脱落することを防止する。
【0011】
【特許文献1】
実用新案登録第2591058号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1に記載の技術によれば、ボルト134結合時には、リテーナ121の金属カラー125の両端面がブラケット131の両脚部に内側面に当接して強固なボルト結合が可能となる。また、金属カラー125やブラケット131が直接ウインドガラス101表面に当接しないため、ウインドガラス101を破壊から保護しながら、適切な連結強度を得ることができる。
【0013】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、リテーナ121をウインドガラス101に取り付けてからさらにブラケット131を装着する必要があり、製造工程や部品管理が煩雑化するといった課題がある。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、製造工程や部品管理がシンプルで、ウインドガラスを破壊することなく確実に保持することができ、容易に取付を行うことができるウインドガラスの昇降装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明のウインドガラスの昇降装置は、自動車のウインドガラスにキャリアプレートを介して連結され前記ウインドガラスを昇降させるレギュレータと、前記ウインドガラスと前記キャリアプレートとを締結する連結部材とを備えたウインドガラスの昇降装置であって、前記連結部材は、前記ウインドガラスに形成された第1貫通孔の一端側のウインドガラス面に沿うように配設される第1フランジ部を有する第1樹脂部材と、前記第1フランジ部に対して前記ウインドガラスを挟む位置に配置される第2フランジ部を有する第2樹脂部材と、前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材との少なくとも一方に設けられて、前記第1貫通孔に内挿され、該第1樹脂部材と該第2樹脂部材とを係止する第1筒部と、内周に螺合溝を備えて前記第1筒部に内嵌される第2筒部と、前記第2筒部の一端に形成され、前記第1フランジ部に当接しうる第3フランジ部とを有する金属部材と、前記キャリアプレートに形成された第2貫通孔及び前記第1貫通孔に挿通されて前記螺合溝に螺合される螺合軸と、前記螺合軸の一端に形成され、前記第2貫通孔の一端面の周縁に当接しうる第4フランジ部とを有する締結部材とを備え、前記螺合軸と前記螺合溝との螺合によって前記第2筒部の他端と前記キャリアプレートとが当接した時に、前記キャリアプレートを介して前記第4フランジ部に当接する前記第2フランジ部と、前記第3フランジ部に当接する前記第1フランジ部とが、前記ウインドガラスを挟持し前記ウインドガラスが前記キャリアプレートに固定されることを特徴としている。
【0015】
また、前記第1樹脂部材及び前記第2樹脂部材は、可撓性の接続部を介して一体形成されていることが好ましく(請求項2)、前記金属部材は、前記第1樹脂部材の前記第1筒部に嵌入され、前記第1樹脂部材は、前記金属部材を係止する係止爪を備えることが好ましい(請求項3)。
【0016】
さらに、前記金属部材の前記第3フランジ部は、前記第1貫通孔縁端部では前記ウインドガラスから離隔し径方向外方に延在した部分で前記ウインドガラスに接近するように湾曲形成された湾曲部と、前記第1貫通孔縁端部の外周において前記第1フランジ部に当接しうる外周当接部とから構成されることが好ましく(請求項4)、前記第4フランジ部は、前記第3フランジ部と略同径の座金を介して前記第2フランジ部に当接しうることが好ましく(請求項5)、加えて前記第1フランジ部と前記ウインドガラスとの間又は前記第2フランジ部と前記ウインドガラスとの間に、弾性シート(例えば、ゴムシート)が介装されていることが好ましい(請求項6)。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態にかかるウインドガラスの昇降装置を説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態にかかるウインドガラスの昇降装置を示すもので、図1はその連結部材の構成を示す構成図であり、(a)は本連結部材におけるガラス締結時の拡大構成図〔図2のA矢視図〕、(b)は本連結部材におけるガラス締結時の構成断面図〔図1(a)のB−B縦断面図〕、(c)は本連結部材のガラス締結前の状態を示す図であり、図2はその連結部材の構成を示す全体構成図であり、図3はその連結部材の部品構成を示す部品構成図であり、(a)は本連結部材の部品構成をその配置順に示す全体部品構成図、(b)は本連結部材の第1樹脂部材の構成を示す部品構成図である。
【0018】
図2に示すように、本実施形態にかかるウインドガラスの昇降装置では、自動車のドアガラス(ウインドガラス)1を昇降動作させるレギュレータ3が車両用ドア50の内部に備えられ、ドアガラス1に取り付けられた連結部材4が、レギュレータ3に駆動されて昇降移動するとともにドアガラス1の自重を支えるキャリアプレート2を介してレギュレータ3に連結されるようになっている。
【0019】
レギュレータ3は、ここではパワーウインド装置のレギュレータとして備えられているが、手動ウインド装置用のレギュレータであってもよい。いずれにしても、ユーザの操作によってレギュレータ3に備えられたキャリアプレート2を略上下方向へ駆動することでドアガラス1を昇降できるようになっている。
そして、連結部材4は、ドアガラス1の下端部1aを挟み込んで、ドアガラス1を保持するようクリップ状に形成されており、この連結部材4とキャリアプレート2とを連結固定することで、ドアガラス1をキャリアプレート2と共に昇降動作できるようになっている。
【0020】
図1(a),(b),(c)及び図3(a),(b)に示すように、連結部材4はドアガラス1の下端部1aを挟み込んでドアガラス1に形成された穿孔部(第1貫通孔)11を保持するクリップ状のホルダ6と、ホルダ6とキャリアプレート2とをドアガラス1ごと締結するボルト5と、そのボルト5に嵌装される座金7とから構成されている。
【0021】
ホルダ6は、第1樹脂部材12,第2樹脂部材13,第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とを連結する可撓性の連結部14及び第1樹脂部材12に嵌入される板金ナット(金属部材)15とから構成されている。第1樹脂部材12及び第2樹脂部材13は、連結部14によって連結されて、一体成形されている。また、可撓性の連結部14は、ホルダ6が取り付けられるウインドガラス1のガラス下端部1aの形状に合わせて撓ませるだけで、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とがウインドガラス1の穿孔部(第1貫通孔)11で連結されうるように適切な形状,長さに設定されている。なお、本実施形態において、第1樹脂部材12,第2樹脂部材13及び連結部14は、合成樹脂でできており、第1樹脂部材12と第2樹脂部材とがドアガラス1を挟持した時に、ドアガラス1との接触部においてガラスを傷つけないようになっている。
【0022】
第1樹脂部材12は、第1筒部16と、ドアガラス1の穿孔部11の一端面に当接しうる第1フランジ部17とを備えて形成されており、第1筒部16はドアガラス1の穿孔部11に内挿されるようになっている。
この第1樹脂部材12には、金属製の板金ナット15が嵌入されており、板金ナット15は、第1樹脂部材12の第1筒部16の内周壁に内嵌される第2筒部18と、この第2筒部18の一端に形成されて、第1樹脂部材12の第1フランジ部17に当接しうる第3フランジ部19とを備えている。また、第2筒部18の内周面には、ボルトが締結されるネジ状の溝(螺合溝)18aが形成されている。
【0023】
また、第1樹脂部材12の第1フランジ部17には、第3フランジ部19が当接する側の上下端部に、第3フランジ部19の脱落を防止する係止爪25が形成されている。つまり、板金ナット15の第1樹脂部材12への取付時において、第2筒部18が第1筒部16に嵌入されるとともに、係止爪25によって第3フランジ部19が係止されて、板金ナット15が第1樹脂部材12に対して外れたり回転することなく、確実に固定されるようになっている。
【0024】
特に、図1(b)に示すように、板金ナット15の第3フランジ部19は、板金ナット15が第1樹脂部材12に固定された時に、第1フランジ部17の外縁端部に当接するようになっている。すなわち、板金ナット15の第3フランジ部19は、第1樹脂部材12がドアガラス1に当接した時に、穿孔部11に近いその基部ではドアガラス1から離隔し、その径方向外方に延在した部分でドアガラス1に接近するように、すなわち、ドアガラス1の穿孔部11の縁端部を迂回するように湾曲形成された湾曲部19bと、その縁端部の外周において第1フランジ部17に当接する外周当接部19aとから構成されている。したがって、板金ナット15が第1フランジ部17に当接し、第1フランジ部17がドアガラス1に当接した時には、ドアガラス1に対して接触圧が加えられる部分は、主に穿孔部11から外周方向に隔離した部分であって、ドアガラス1の穿孔部11の縁端部に対して加えられる接触圧は僅かになるように設定されている。
【0025】
また、板金ナット15の第2筒部18の第3フランジ部19と逆側の先端部18bは、ボルト5が螺合されて第1樹脂部材12と第2樹脂部材13との締結が適切に行われると、キャリアプレート2に当接してそれ以上締結が行われないように働く。すなわち、第2筒部18の先端部18bがキャリアプレート2に当接した時に、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とによるドアガラス1の挟持力が最も適切に働き、確実にドアガラス1を挟持して保持できるようになっている。
【0026】
特に、ドアガラス1の挟持力が過剰になると、ドアガラス1に悪影響があるので、部品寸法誤差を考慮して、この部品寸法誤差により第2筒部18の先端部18bがキャリアプレート2に当接した時に最も挟持力が大きくなったとしても、一定の挟持力(最大許容挟持力)以上にならないように寸法設定がなされている。
【0027】
この場合、部品寸法誤差によっては、ドアガラス1の挟持力が不足してしまうおそれがあるため、本実施形態においては、第1樹脂部材12の第1フランジ部17がドアガラス1と接触しうる面に、第1フランジ部17全体を覆うようにゴムシート(弾性シート)27が貼り付けられている。このゴムシート27は、ドアガラス1と接触した時に、ドアガラス1表面に密着してホルダ6をドアガラス1に対してタイトに、すなわち、所定の挟持力(必要挟持力)で固定するようになっている。もちろん、ゴムシート27は弾性変形するため、ドアガラス1の挟持力が過剰になることはない。
【0028】
また、第2樹脂部材13は、第1樹脂部材12の第1筒部16に外嵌され第1貫通孔に内挿される第3筒部20と、第1フランジ部17に対してドアガラス1を挟む位置に配置される第2フランジ部21とを備えている。第3筒部20はドアガラス1の穿孔部11の孔壁に当接するように嵌装されるようになっている。
なお、第3筒部20が穿孔部11に嵌装される面は、第1筒部16が嵌装される面の裏面となっている。すなわち、第1筒部16と第3筒部20とが穿孔部11の互いに対向する面から穿孔部11に内嵌されるようになっている。そして、第1樹脂部材12の第1フランジ部17と第2樹脂部材13の第2フランジ部21とがドアガラス1を挟持するようになっている。
【0029】
なお、第1筒部16の外周壁の第1フランジ部に当接しない側の端部(すなわち、第1筒部16と第3筒部との係合部)には、第3筒部20を係止するための係止凸部23が形成され、また、第3筒部20の内周面にはこの係止凸部23に対応する部分に係止凹部24が形成されている。これらの係止凸部23と係止凹部24との係合によって、第1筒部16と第3筒部20とが確実に係止されるようになっている。また、係止凸部23が形成される第1筒部16端部には、筒長方向に係止凸部23を分断するように、所定の間隔で切り欠き部26が設けられている。この切り欠き部26は、係止凸部23全体の剛性バランスを適切な状態に調整するようになっており、第1筒部16と第2筒部20との係止状態が良好に保たれるとともに、第1筒部16の変形を許容して、第1筒部16と第2筒部20との係止及び取り外しを容易に行うことができるようになっている。
【0030】
第2樹脂部材13の第2フランジ部21がドアガラス1と当接する面の裏面には、ドアガラス1とキャリアプレートキャリアプレート2を締結する際にホルダ6をキャリアプレート2に係止させるための爪部22が設けられている。この爪部22は、ホルダ6を係止されたドアガラス1を、レギュレータ3のキャリアプレート2に取り付ける場合に、キャリアプレート2に仮止め係止を行うために備えられたものであり、爪部22をキャリアプレート2の上端部に容易に係止させることができるようになっている。
【0031】
ボルト(締結部材)5は、板金ナット15の第2筒部内周面に形成された螺合溝18aに螺合する螺合軸(ボルト軸部)5aと、螺合軸5aの一端部にボルト頭(第4フランジ部)29とを備えている。
キャリアプレート2には、その板面にプレート孔28が設けられており、第2樹脂部材13の第3筒部20の中心軸をプレート孔28の中心と一致せしめて、第2フランジ部21がドアガラス1と当接する面の裏面に当接されるようになっている。また、板金ナット15と第2樹脂部材13とをボルト5によって締結する際に、ボルト5の螺合軸5aがこのプレート孔28及びホルダ6の第1筒部16,第3筒部20に挿通されて、第2筒部18の螺合溝18aと螺合するようになっている。なお、本実施形態においては、ボルト頭29とキャリアプレート2との間に、第3フランジ部19と略同径の座金7が間装されるようになっている。
【0032】
以上のような構成により、本実施形態のウインドガラスの昇降装置によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
まず、ホルダ6の組立作業において、第1樹脂部材12に板金ナット15を取り付ける。板金ナット15の第2筒部18は第1樹脂部材12の第1筒部16に内嵌され、また、板金ナット15の第3フランジ部19は第1樹脂部材12の第1フランジ部17に当接するとともに、係止爪25によって係止される。このため、板金ナット15が第1樹脂部材12に対して外れたり回転することなく、確実に固定される。また、第1フランジ部17の板金ナット15が当接する面の裏面、すなわち、第1フランジ部17がドアガラス1と接触しうる面には、その接触面前面を覆うようにゴムシート27を貼り付ける。
【0033】
一方で、第2樹脂部材13は、可撓性の連結部14によって第1樹脂部材12と連結され、一体に形成されている。このようにホルダ6は部品構成がシンプルであるため、部品管理が容易になる。
次に、ホルダ6をドアガラス1の下端部1aに取り付ける。ホルダ6の第1筒部16をドアガラス1の穿孔部11に内挿させ、一方で、第1筒部16が内挿された面の裏面からは、ホルダ6の第3筒部20をドアガラス1の穿孔部11に内挿させる。可撓性の連結部14は、ホルダ6が取り付けられるウインドガラス1のガラス下端部1aの形状に合わせて撓ませるだけで、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とがウインドガラス1の穿孔部(第1貫通孔)11で連結されうるように適切な形状,長さに設定されているため、容易に第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とを連結させることができる。
【0034】
そして、第1筒部16と第3筒部20とは穿孔部11の互いに対向する面から嵌装され、各々の筒部に設けられた係止凸部23と係止凹部24とを係合させることで、第1筒部16と第3筒部20とを互いに係止することができる。
また、第1筒部16に設けられた係合凸部23には、切り欠き部26が設けられて係止凸部23全体の剛性バランスが適切な状態に調整されているため、第1筒部16と第2筒部20との係止及び取り外しを容易に行うことができ、また、第1筒部16と第2筒部20との係合状態を良好に保つことができる。
【0035】
また、第2筒部20は、ドアガラス1の穿孔部11の孔壁に当接するように内挿されるようになっているため、ドアガラス1とホルダ6とを確実に固定することができ、がたつきを最小限に抑えることができる。また特に、第1フランジ部17に貼り付けられたゴムシート27がドアガラス1表面に密着してホルダ6をドアガラス1に対してタイトに固定するため、ホルダ6のがたつきを抑えることができる。
【0036】
そして、ホルダ6を係止されたドアガラス1を、レギュレータ3のキャリアプレート2に取り付ける。ホルダ6の第2樹脂部材13には、キャリアプレート2に仮止め係止を行うための爪部22が形成されているため、爪部22をキャリアプレート2の上端部に容易に係止させることができ、キャリアプレート2に穿孔されたプレート孔28とドアガラス1の穿孔部(第1貫通孔)11との位置調整を簡単に行うことができる。
【0037】
その後、ボルト5を用いてホルダ6とキャリアプレート2との締結を行う。ボルト5を座金7,キャリアプレート2のプレート孔28及びホルダ6を係止されたドアガラス1の穿孔部11へ順に挿通し、板金ナット15の螺合溝18aに螺合軸5aを螺合させる。
この螺合によって、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とによってドアガラス1が挟持力が働くが、ボルト5の締め付け量が所定量に達すると、第2筒部18の先端部18bがキャリアプレート2に当接する。この時、ドアガラス1の挟持力が最も適切に働き、確実にドアガラス1を挟持して保持できるようになっており、また、第2筒部18の先端部18bがキャリアプレート2に当接して、これ以上ボルト5を締結することができないため、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とによるドアガラス1の挟持力が最も適切に働き、確実にドアガラス1を挟持して保持できる。
【0038】
また、この時、第1フランジ部17全体を覆うように貼り付けられたゴムシート(弾性シート)27がドアガラス1表面に密着してホルダ6をドアガラス1に対してタイトに、すなわち、所定の挟持力で固定するため、部品寸法誤差によってもドアガラス1の挟持力が不足してしまうおそれがなくなる。また、ゴムシート27は弾性変形するため、ドアガラス1の挟持力が過剰になることもない。
【0039】
また、板金ナット15の第3フランジ部19は、ドアガラス1の穿孔部11の縁端を迂回するような形状に成形されているため、第1フランジ部17がドアガラス1に当接した時には、ドアガラス1の穿孔部11の縁端部に対する接触圧が小さくなり、また、その外周に対する接触圧が大きくなる。したがって、穿孔部11周縁において、脆弱な縁端部の割れや破壊を防止する事ができる。また、ボルト頭29が、第3フランジ部19と略同径の座金7とキャリアプレート2とを介して第2フランジ部21に当接しているため、ボルト5の締結時に第3フランジ部19の外周当接部19aによってドアガラス1に与えられる接触圧を座金7が確実に受け止めることができ、ドアガラス1の脆弱な縁端部の割れや破壊を防止しながら、ドアガラス1に働く挟持力を安定させることができる。
【0040】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されたものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態においては、第1筒部16と第3筒部20との係合によって、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とが係止されるようになっているが、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とを互いに係止できるものであれば、穿孔部11に内挿される第1筒部16又は第3筒部20のいずれか一方のみが設けられた構造であってもよく、また、第1筒部16及び第3筒部20を、各々、第1樹脂部材12,第2樹脂部材13とは別体に形成しながら、これらの第1筒部16と第3筒部20とを係合させることにより、第1樹脂部材12と第2樹脂部材13とを互いに係止するように構成してもよい。
【0041】
また、例えば、上述の実施形態においては、ゴムシート27が第1フランジ部17のドアガラス1面側に貼り付けられているが、第3フランジ部19のドアガラス1面側に貼り付けられるように構成されてもよい。いずれの場合であっても、ゴムシート27がドアガラス1表面に密着してホルダ6をドアガラス1に対してタイトに固定するため、ホルダ6のがたつきを抑えることができる。
【0042】
また、上述の実施形態は、自動車のドアガラスの昇降装置に本発明を適用したものであるが、車体の側面や上面に設けられたガラスのスライド装置に適用することもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のウインドガラスの昇降装置によれば、ウインドガラスは第1樹脂部材及び第2樹脂部材に当接して挟持されるため、ガラスを破壊することなく把持できる。また、螺合軸と螺合溝との螺合によって第2筒部の他端と前記キャリアプレートの他端面とが当接した時に第1フランジ部と第3フランジ部とがウインドガラスを挟持し固定するため、挟持力不足や過剰締結を防止する事ができる。また、第1樹脂部材と第2樹脂部材とを係止させるだけで、すぐに第1樹脂部材と第2樹脂部材との締結を開始することができるため、取付作業が容易であり、生産性を向上できる。
【0044】
また、請求項2記載の本発明のウインドガラスの昇降装置によれば、第1樹脂部材及び第2樹脂部材が可撓性の接続部を介して一体形成されているため、取付作業がより容易になり、また部品管理が容易になる。
【0045】
また、請求項3記載の本発明のウインドガラスの昇降装置によれば、金属部材が第1樹脂部材に嵌入されて確実に固定されるため、取付作業がより容易になる。
【0046】
また、請求項4記載の本発明のウインドガラスの昇降装置によれば、金属部材の締結力がウインドガラスの縁端に加わることを防止でき、ボルトの締結トルクの管理を容易にすることができる。また、ウインドガラスと連結部材との連結部におけるウインドガラスの破壊を防止できる。
【0047】
また、請求項5記載の本発明のウインドガラスの昇降装置によれば、金属部材と第4フランジ部とによる締結力がウインドガラスの縁端に加わることを防止でき、ボルトの締結トルクの管理をより容易にすることができる。また、ウインドガラスと連結部材との連結部におけるウインドガラスの破壊をより確実に防止できる。
【0048】
また、請求項6記載の本発明のウインドガラスの昇降装置によれば、連結部材をウインドガラスにタイトに固定することができ、連結部材のがたつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるウインドガラスの昇降装置の連結部材の構成を示す構成図であり、(a)は本連結部材におけるガラス締結時の拡大構成図〔図2のA矢視図〕、(b)は本連結部材におけるガラス締結時の構成断面図〔図1(a)のB−B断面図〕、(c)は本連結部材のガラス締結前の状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるウインドガラスの昇降装置の連結部材の構成を示す全体構成図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるウインドガラスの昇降装置の連結部材の部品構成を示す部品構成図であり、(a)は本連結部材の部品構成をその配置順に示す全体部品構成図、(b)は本連結部材の第1樹脂部材の構成を示す部品構成図である。
【図4】従来のウインドガラスの昇降装置にかかる連結部材の構成を示す図であり、(a)は接着剤によってガラスクリップ及びガラスの固定を行う連結部材の構成断面図、(b)はタッピングビスによってガラスクリップ及びガラスの固定を行う連結部材の構成断面図、(c)は特許文献1にかかるガラスクリップ(連結部材)の全体斜視図、(d)は特許文献1にかかるガラスクリップ(連結部材)の構成断面図である。
【符号の説明】
1 ドアガラス(ウインドガラス)
1a ガラス下端部
2 キャリアプレート
3 レギュレータ
4 連結部材
5 ボルト(締結部材)
5a 螺合軸
6 ホルダ
7 座金
11 穿孔部(第1貫通孔)
12 第1樹脂部材
13 第2樹脂部材
14 連結部(可撓性の接続部)
15 板金ナット(金属部材)
16 第1筒部
17 第1フランジ部
18 第2筒部
18a 螺合溝
18b 先端部
19 第3フランジ部
19a 外周当接部
19b 湾曲部
20 第3筒部
21 第2フランジ部
22 爪部
23 係止凸部
24 係止凹部
25 係止爪
26 切り欠き部
27 ゴムシート
28 プレート孔(第2貫通孔)
29 ボルト頭(第4フランジ部)
50 車両用ドア
Claims (6)
- 自動車のウインドガラスにキャリアプレートを介して連結され前記ウインドガラスを昇降させるレギュレータと、前記ウインドガラスと前記キャリアプレートとを締結する連結部材とを備えたウインドガラスの昇降装置であって、
前記連結部材は、
前記ウインドガラスに形成された第1貫通孔の一端側のウインドガラス面に沿うように配設される第1フランジ部を有する第1樹脂部材と、
前記第1フランジ部に対して前記ウインドガラスを挟む位置に配置される第2フランジ部を有する第2樹脂部材と、
前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材との少なくとも一方に設けられて、前記第1貫通孔に内挿され、該第1樹脂部材と該第2樹脂部材とを係止する第1筒部と、
内周に螺合溝を備えて前記第1筒部に内嵌される第2筒部と、前記第2筒部の一端に形成され、前記第1フランジ部に当接しうる第3フランジ部とを有する金属部材と、
前記キャリアプレートに形成された第2貫通孔及び前記第1貫通孔に挿通されて前記螺合溝に螺合される螺合軸と、前記螺合軸の一端に形成され、前記第2貫通孔の一端面の周縁に当接しうる第4フランジ部とを有する締結部材とを備え、
前記螺合軸と前記螺合溝との螺合によって前記第2筒部の他端と前記キャリアプレートとが当接した時に、前記キャリアプレートを介して前記第4フランジ部に当接する前記第2フランジ部と、前記第3フランジ部に当接する前記第1フランジ部とが、前記ウインドガラスを挟持し前記ウインドガラスが前記キャリアプレートに固定される
ことを特徴とする、ウインドガラスの昇降装置。 - 前記第1樹脂部材及び前記第2樹脂部材は、可撓性の接続部を介して一体形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載のウインドガラスの昇降装置。 - 前記金属部材は、前記第1樹脂部材の前記第1筒部に嵌入され、
前記第1樹脂部材は、前記金属部材を係止する係止爪を備える
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のウインドガラスの昇降装置。 - 前記金属部材の前記第3フランジ部は、前記第1貫通孔縁端部では前記ウインドガラスから離隔し径方向外方に延在した部分で前記ウインドガラスに接近するように湾曲形成された湾曲部と、前記第1貫通孔縁端部の外周において前記第1フランジ部に当接する外周当接部とから構成される
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウインドガラスの昇降装置。 - 前記第4フランジ部は、前記第3フランジ部と略同径の座金を介して前記第2フランジ部に当接しうる
ことを特徴とする、請求項4記載のウインドガラスの昇降装置。 - 前記第1フランジ部と前記ウインドガラスとの間又は前記第2フランジ部と前記ウインドガラスとの間に、弾性シートが介装されている
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウインドガラスの昇降装置。
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