JP3963530B2 - シフトレジスタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、MIS(Metal Insulation Semiconductor)トランジスタを用いて構成されるシフトレジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シフトレジスタとしては、2つのインバータを互いに逆向きに接続してなるラッチ部をそれぞれ有するマスタラッチとスレイブラッチとをNチャネルのスレイブ用トランスファーゲートを介して縦続接続したものが知られている。
一般的なシフトレジスタにおいては、マスタラッチのラッチ部とデータ入力端子とがNチャネルのマスタ用トランスファーゲートを介して接続され、このマスタ用トランスファーゲートをマスタクロック信号により、上記スレイブ用トランスファーゲートをスレイブクロック信号によりそれぞれ相補的に導通状態と非導通状態に保持されるように制御して、入力データのシフト動作を行っている。
【0003】
しかし、このシフトレジスタでは、近年、消費電力の低下の要求や、微細なICへの信頼性の確保などのため、電源電圧VDDの下限を3.0Vや2.7V、アプリケーションによっては、さらに低い電圧下での動作保証の要求が出てきている。
これら電源電圧VDDを低下させると、ICの動作速度の大幅な低下が起こるばかりか、これらシフトレジスタなどの回路においては、Nチャネルトランスファーゲートにおいてハイレベルを伝搬させる際、トランジスタ自身の持つしきい値電圧VthN や基板効果などにより十分なハイレベルの伝搬ができず、動作不良に至るという問題点があった。
【0004】
また、電源電圧VDD=2.7V以下における動作要求に対しては、トランスファーゲートの全てを、低消費電力化、高速化が可能な相補型MOS(CMOS;Complementary MOS)からなるトランスファーゲート置き換えた構成の、いわゆる完全CMOS型シフトレジスタが一般的に知られている。
この完全CMOS型シフトレジスタは、電源電圧VDD=2.7V下においても、クロック信号MCLKおよびクロック信号SCLKにより順次データをシフトするシフトレジスタとして安定に動作する。
【0005】
しかし、完全CMOS型シフトレジスタは、各CMOSトランスファーゲートを構成するNMOSトランジスタ、並びにPMOSトランジスタのそれぞれにクロック信号を提供する必要があり、データの入力が増えるとその2倍の数のクロック数が必要となる。
その結果、配線によるレイアウト面積の増大や、Pチャネル、Nチャネル各々のトランスファーゲートの極性が異なることなどにより、ウエルによる分離とそれぞれのトランジスタに対する一定のスペーシングの確保が必要となり、レイアウト面積の増大を招いてしまう。
また、ICの高速化により、Pチャネル、Nチャネルのクロックスキューに対する注意やクロックスキュー防止のためのタイミング回路の増加を余儀なくされ面積増加を招き、Pチャネルドライブ用のバッファなども必要となることからレイアウト面積の増加につながり、データパスなどでは、多数のデータ入力から選択し演算を行うため、クロックドライバーの回路規模が増大し、このような回路状態では大幅なレイアウト面積の増大が起こる。
【0006】
そこで、出願人は、レイアウト面積の増大や回路の複雑化を招くことなく、通常の電源電圧下のみならず、低電源電圧下においても安定に動作可能なシフトレジスタを提案した(特開平6−223593号公報 参照)。
【0007】
図14は、従来提案したシフトレジスタの一構成例を示す回路図である。
図14において、マスタラッチMSTは、トランスファーゲートNTM1,NTM1n,NTM2,NTM2n,NTM3,NTM3n,NTM1s,NTM2sおよびNTM3s、インバータIVM1、IVM2およびIVM3、並びにアンドゲートANDM1,ANDMnおよびANDT1により構成されている。
【0008】
具体的な接続は、データ入力端子DIN1にトランスファーゲートNTM1の入力端子およびトランスファーゲートNTM2のゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTM2の入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTM3の入力端子に接続されている。
また、トランスファーゲートNTM1の出力端子とトランスファーゲートNTM3の出力端子との間に、インバータIVM1とIVM2とが入出力端子を互いに逆向きにして並列に接続されている。ここで、トランスファーゲートNTM1の出力端子とインバータIVM1の入力(IVM2の出力)との接続点をノードNDM1、トランスファーゲートNTM3の出力端子とインバータIVM2の入力(IVM1の出力)との接続点をノードNDM2とする。
そして、ノードNDM1がインバータIVM3の入力に接続され、インバータIVM3の出力がスレイブラッチSLVに接続されている。
【0009】
同様に、データ入力端子DINnにトランスファーゲートNTM1nの入力端子およびトランスファーゲートNTM2nのゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTM2nの入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTM3nの入力端子に接続されている。
そして、トランスファーゲートNTM1nの出力端子がノードNDM1に接続され、トランスファーゲートNTM3nの出力端子がノードNDM2に接続されている。
【0010】
さらに、データ入力端子SINにトランスファーゲートNTM1sの入力端子およびトランスファーゲートNTM2sのゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTM2sの入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTM3sの入力端子に接続されている。
そして、トランスファーゲートNTM1sの出力端子がノードNDM1に接続され、トランスファーゲートNTM3sの出力端子がノードNDM2に接続されている。
【0011】
また、マスタラッチMSTにおいて、トランスファーゲートNTM1のゲート端子およびトランスファーゲートNTM3のゲート端子にはクロック信号MCLK1が入力される。このクロック信号MCLK1は、コントロール信号CNT1とマスタ用クロック信号MCLK1とのアンド条件をアンドゲートANDM1でとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTM1のゲート端子およびトランスファーゲートNTM3のゲート端子に入力される。
同様に、トランスファーゲートNTM1nのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3nのゲート端子にはクロック信号MCLKnが入力される。このクロック信号MCLKnは、コントロール信号CNT1とマスタ用クロック信号MCLK1nのアンド条件をアンドゲートANDMnでとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTM1nのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3nのゲート端子に入力される。
また、トランスファーゲートNTM1sのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3sのゲート端子にはデバイステスト用のスキャンクロック信号SCANCLK が入力される。このスキャンクロック信号SCANCLK は、コントロール信号CNT1とスキャンクロック信号SCANCLK とのアンド条件をアンドゲートANDT1でとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTM1sのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3sのゲート端子に入力される。
【0012】
スレイブラッチSLVは、トランスファーゲートNTS1,NTS2およびNTS3、インバータIVS1,IVS2およびIVS3、並びにアンドゲートANDS1により構成されている。
具体的な接続は、トランスファーゲートNTS1の入力端子はマスタラッチMSTのインバータIVM3の出力端子およびトランスファーゲートNTS2のゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTS2の入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTS3の入力端子に接続されている。
また、トランスファーゲートNTS1の出力端子とトランスファーゲートNTS3の出力端子との間に、インバータIVS1とIVS2とが入出力端子を互いに逆向きにして並列に接続されている。ここで、トランスファーゲートNTS1の出力端子とインバータIVS1の入力(IVS2の出力)との接続点をノードNDS1、トランスファーゲートNTS3の出力端子とインバータIVS2の入力(IVS1の出力)との接続点をノードNDS2とする。
そして、ノードNDS1がインバータIVS3の入力に接続され、インバータIVS3の出力がデータ出力端子DOUTに接続されている。
【0013】
さらに、スレイブラッチSLVにおいては、トランスファーゲートNTS1のゲート端子およびトランスファーゲートNTS2のゲート端子には、クロック信号MCLK(1,n)およびスキャンクロック信号SCANCLK と位相が180°ずれたクロック信号SCLKが入力される。このクロック信号SCLK1は、コントロール信号CNT1とスレイブ用クロック信号SCLKとのアンド条件をアンドゲートANDS1でとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTS1のゲート端子およびトランスファーゲートNTS3のゲート端子に入力される。
したがって、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3,NTM1n,NTM3nまたはNTM1s,NTM3sがオン状態にあるときは、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1,NTS3はオフ状態を保持し、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1,NTS3がオン状態にあるときは、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3,NTM1n,NTM3nまたはNTM1s,NTM3sはオフ状態を保持するようにクロック信号の入力が制御される。
【0014】
次に、上記構成による動作を、入力端子DIN1にたとえば2Vでハイレベル「1」のデータが入力された場合を例に説明する。
入力端子DIN1に入力された2Vのハイレベル「1」のデータは、トランスファーゲートNTM1の入力端子およびトランスファーゲートNTM2のゲート端子に入力され、トランスファーゲートNTM2はオン状態となる。
このとき、クロック信号MCLK1が2VのハイレベルでトランスファーゲートNTM1のゲート端子およびトランスファーゲートNTM3のゲート端子にそれぞれ入力されると、トランスファーゲートNTM1およびNTM3はオン状態となる。
これにより、ハイレベル2Vの入力データは、トランスファーゲートNTM1を通過することになるが、このとき、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN (約1V)や基板効果などにより、トランスファーゲートNTM1の出力端子側のノードNDM1におけるレベルは約1Vあるいはそれ以下となり、このレベルがインバータIVM1の入力端子に印加される。
【0015】
インバータIVM1の持つ回路しきい値は、一般に電源電圧VDDの約1/2か、ややそれより低いレベルに設定されるため、データ入力当初は、インバータIVM1のレベル反転機能により、その出力側のノードNDM2はほぼローレベルとなる。入力レベルが2Vよりも低い1Vあるいはそれ以下であるため、多少の貫通電流が流れるが、この不安定なローレベルがインバータIVM2の入力端子に印加され、インバータIVM2の出力側、すなわちノードNDM1は不安定ながらほぼハイレベルに保持される。
【0016】
しかし、このとき、トランスファーゲートNTM2,NTM3は上述したようにオン状態であるため、ノードNDM2は、強制的に接地レベルに引き込まれ、徐々に安定した0Vのローレベルとなる。
この安定したローレベルがインバータIVM2の入力端子に印加されるようになり、インバータIVM2の出力側、すなわちノードNDM1は安定なほぼ2Vのハイレベルに保持されるようになる。
すなわち、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN や基板効果などにより約1Vまで降下したデータレベルが補償され、ノードNDM1およびノードNDM2がそれぞれ、ハイレベルおよびローレベルに安定に保持される。
【0017】
次に、クロック信号MCLK1がローレベルとなり、クロック信号SCLKがハイレベルでスレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1およびNTS3のゲート端子に入力され、トランスファーゲートNTM1およびNTM3はオフ状態となり、トランスファーゲートNTS1およびNTS3がオン状態となる。
これにより、マスタラッチMSTのノードNDM1のハイレベルが、インバータINV3を介してローレベルとなり、トランスファーゲートNTS1を通過する。このとき、通過データはローレベルであることから、トランスファーゲートNTS1のしきい値電圧VthN や基板効果などによる所定のレベル降下作用を受けることなくノードNDS1に現れる。
そして、ノードNDS1の安定したローレベルは、インバータIVS3の入力端子に印加され、これにより、インバータIVS3から安定したハイレベル出力が得られ、データ出力端子DOUTから出力される。
【0018】
なお、入力データがローレベルの場合には、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM2はオン状態とならないが、トランスファーゲートNTM1を通過するローレベルは、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN や基板効果などによる所定のレベル降下作用を受けずに安定に保持され、ノードNDM1に現れるため、インバータIVM1の出力側のノードNDM2も安定なハイレベルに保持されて、シフトレジスタとして安定に動作する。
また、スレイブラッチSLVにはインバータINV3を介したハイレベルのデータが入力され、トランスファーゲートNTS1を通過するが、このとき、トランスファーゲートNTS1のしきい値電圧VthN (約1V)や基板効果などにより、トランスファーゲートNTS1の出力端子側のノードNDS1におけるレベルは約1Vあるいはそれ以下となり、このレベルがインバータIVS1の入力端子に印加される。
【0019】
しかし、このとき、トランスファーゲートNTS2,NTS3はオン状態であるため、ノードNDS2は、強制的に接地レベルに引き込まれ、徐々に安定した0Vのローレベルとなる。
この安定したローレベルがインバータIVS2の入力端子に印加されるようになり、インバータIVS2の出力側、すなわちノードNDS1は安定なほぼ2Vのハイレベルに保持されるようになる。
すなわち、トランスファーゲートNTS1のしきい値電圧VthN や基板効果などにより約1Vまで降下したデータレベルが補償され、ノードNDS1およびノードNDM2がそれぞれ、ハイレベルおよびローレベルに安定に保持される。
【0020】
以上のように、図14の回路は、電源電圧VDD2V下で、クロック信号MCLK1およびクロック信号SCLKにより順次データをシフトするシフトレジスタとして安定に動作する。また、本シフトレジスタは、通常の電源電圧レベルである5V下では、なんら問題なく安定に動作する。
【0021】
また、図15は従来提案したシフトレジスタの他の構成例を示す回路図である。
本回路が図14の回路と異なる点は、スレイブラッチSLVにおいて、トランスファーゲートNTS3の入力端子をトランスファーゲートNTS2を介して接地する代わりに、インバータIVS4の出力端子に接続し、インバータIVS4の入力端子をマスタラッチMSTのインバータIVM3の出力端子に接続したことにある。
この回路においても、上述した図14の回路と同様の作用効果を得ることができ、ここではその説明は省略する。
なお、この回路では、マスタラッチMSTにおいてラッチしたデータをインバータIVS4の出力端子から出力することができる。
【0022】
上述したように、図14および図15に示すシフトレジスタは、レイアウト面積の増大や回路の複雑化を招くことなく、通常の電源電圧下のみならず、低電源電圧下においても安定に動作可能であるという利点を有する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、LSI等では、消費電力低下の要求が一層強まり、低消費電力化が大きな課題とないる。そして、様々なパワー解析により、一般的に高周波数のクロック信号に基づく電力消費が回路全体からみて3割〜4割とかなりの割合でしめしていることがわかっている。
【0024】
ここで、この解析結果に基づき上述した図14および図15について考察してみる。
これら回路においては、基本的にマスタ用クロック信号MCLKとスレイブ用クロック信号SCLKとの2つのクロック信号を用いており、これらのクロック信号は、それぞれ異なる配線を介してマスタラッチMSTおよびスレイブラッチSLVに供給される。
したがって、50MHzあるいは100MHzと高周波数の2つのクロック信号MCLK、SCLKに基づく電力消費は、シフトレジスタ全体からみても大きな割合をしめしており、さらなる消費電力低下が課題となっている。
【0025】
また、互いに逆相の関係をもって供給されるマスタ用クロック信号MCLKとスレイブ用クロック信号SCLKは、いわゆるクロックスキューを防止するため、両信号共ローレベルとなるアイソレーション期間を設ける必要があり、そのため、クロック生成回路の回路構成が複雑になるという問題があった。仮に、アイソレーション時間を1ns(ナノ秒)とした場合、50MHz動作時の1マシンサイクル20nsに対し、19ns(20−1)が実際のオペレーション可能な時間となり、実行的な演算時間が減少してしまうことになる。従って、シフトレジスタ内の取り込みラッチ(マスタラッチ)にアイソレーション期間を持たせてクロックスキューの問題を避けることにすれば、シフトレジスタ内の全てのトランジスタのサイズ(チャネル幅)を従来の約半分にすることができる。これにより、クロック信号によって駆動されるトランジスタのゲート容量、内部ラッチ回路のインバータのゲート容量、スパイク電流等、消費電力に関連する要因を全て半減させることができる。
【0026】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レイアウト面積の増大や回路の複雑化を招くことなく、通常の電源電圧下のみならず、低電源電圧下においても安定に動作可能なことはもとより、低消費電力化を図れるシフトレジスタを提供することにある。従来、クロック生成回路及びシフトレジスタ回路を高速回路にて構成していたのに対し、クロック生成回路におけるアイソレーション回路をなくし、シフトレジスタ回路自身を最小寸法のトランジスタにて構成し、それを低速動作させることにより低消費電力化を図る。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシフトレジスタは、入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第2および第3のトランスファーゲートと、互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、ゲート端子に印加される第1のクロック信号に応じて第1のノードと上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、ゲート端子に印加される第1のクロック信号に応じて第2のノードと上記第4のインバータの入力とを導通させる第5のトランスファーゲートと、を有し、上記第2および第3のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記入力端子または上記第1のインバータの入力に接続され、他方のゲート端子は上記第1のトランスファーゲートのゲート端子に接続され、上記第1のノードには上記第1または第2のインバータの出力と同じ論理の第1の信号が印加され、上記第2のノードには上記第1の信号と論理が逆の第2の信号が印加される。
【0028】
本発明のシフトレジスタにおいて、第1、第2、第3、第4および第5のトランスファーゲートが全てNチャネルMOSトランジスタであるとして本発明の作用を説明する。
シフトレジスタに入力された第1のクロック信号は、第4および第5のトランスファーゲートのゲート端子に供給され、また、ゲート回路において、第1のクロック信号の基づき第2のクロック信号が生成されて、第1および第2または第3のトランスファーゲートのゲート端子に供給される。
第2のクロック信号がハイレベルになると、第1のトランスファーゲートと第3または第2のトランスファーゲートの一方とがオン状態となり、入力端子に入力されるハイレベル「1」またはローレベル「0」の入力データは第1のトランスファーゲートを通過する。
入力データがハイレベルの場合、第1のインバータの入力側の信号レベルは、第1のトランスファーゲートのしきい値電圧VthN や基板効果などによるレベル降下作用を受けて入力端子における信号レベルよりも低いものとなる。インバータのしきい値電圧は、一般に電源電圧VDDの約1/2か、ややそれより低い値に設定されるので、第1のインバータの入力側の信号レベルが第1のインバータのしきい値電圧よりも低い場合には、第1のインバータが完全に論理反転できず、第1のインバータの出力が不安定になる。第1のインバータの出力が不安定になると第2のインバータも完全に論理反転できず、第2のインバータの出力も不安定となる。すると、ハイレベルの信号を保持できない、第1および第2のインバータに貫通電流が流れるといった問題が発生することとなる。
【0029】
しかしながら、しきい値電圧がインバータよりも低い第2または第3のトランスファーゲートがハイレベルの入力データによりオン状態となっているので、第2のインバータの入力側は第2および第3のトランスファーゲートを介して接地に接続され、安定なローレベルとなる。これにより、第2のインバータにおいては第1のインバータが完全に論理反転することとなり、第1のインバータの出力側は安定なローレベルになり、第2のインバータの出力側は安定なハイレベルになる。この論理状態は、第2のクロック信号がローレベルになって第1のトランスファーゲートと第3または第2のトランスファーゲートがオフ状態になっても安定に保持される。
【0030】
次に、たとえば、第1のノードに第2のインバータの出力側と同じレベル(ハイレベル)の第1の信号が印加され、第2のノードに第1のインバータの出力側と同じレベル(ローレベル)の第2の信号が印加された状態で、第1のクロック信号がハイレベルになると、第4および第5のトランスファーゲートがオン状態になる。すると、第3のインバータの入力側はハイレベルとなり、第4のインバータの入力側がローレベルとなる。この時、第3のインバータの入力側は第4のトランスファーゲートのしきい値電圧や基板効果などのレベル降下作用を受けて第1のノードよりも低いレベルとなる。もし、このレベルが第3のインバータのしきい値電圧よりも低いレベルであると、第3のインバータが完全に論理反転できず、その出力レベルが不安定になる。
【0031】
しかしながら、第5のトランスファーゲートを通過するローレベルは、第5のトランスファーゲートのしきい値電圧や基板効果などのレベル降下作用を受けないので、第4のインバータの入力側は安定なローレベルとなる。この安定なローレベルによって第4のインバータ延いては第3のインバータが完全に論理反転することとなり、第3のインバータの出力側が安定なローレベルとなり、第4のインバータの出力側は安定なハイレベルとなる。この論理状態は、第1のクロック信号がローレベルになって第4および第5のトランスファーゲートがオフ状態になっても安定に保持される。
これにより、本発明のシフトレジスタからハイレベルまたはローレベルの安定した出力が得られる。
【0032】
なお、入力データがローレベルの場合には、第2または第3のトランスファーゲートがオン状態にならないが、第1のトランスファーゲートを通過するローレベルは第1のトランスファーゲートのしきい値電圧や基板効果などによる所定のレベル降下作用を受けないので安定に保持され、第1のインバータの入力側に安定なローレベルとして現れる。従って、第1のインバータにおいては第2のインバータが完全に論理反転し、シフトレジスタとして安定に動作する。
【0033】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図1は、本発明に係るシフトレジスタの第1の実施形態を示す回路図であって、従来例を示す図14と同一構成部分は同一符号をもって表す。
【0034】
本回路では、クロック信号としては、マスタ用とスレイブ用の2つのクロック信号を用いるのではなく、1つの高速(たとえば50MHz)のクロック信号CLKのみを用い、このクロック信号CLKをインバータIVS10でレベル反転させた信号を第1のクロック信号CLK1としてスレイブラッチSLVに供給し、第1のクロック信号CLK1をクロック遅延回路としての2入力アンドゲートANDM10、ANDM10nで所定時間遅延させた第2のクロック信号CLK21,CLK2nとしてマスタラッチMSTに供給するように構成されている。
なお、2入力アンドゲートANDM10,ANDM10nは、コントロール信号CNT1と、第1のクロック信号CLK1との論理積をとる。
【0035】
マスタラッチMSTは、トランスファーゲートNTM1,NTM1n,NTM2,NTM2n,NTM3,NTM3n,NTM1s,NTM2sおよびNTM3s、インバータIVM1、IVM2およびIVM3、並びにアンドゲートAND10,ANDM10nおよびANDT1により構成されている。
【0036】
具体的な接続は、データ入力端子DIN1にトランスファーゲートNTM1の入力端子およびトランスファーゲートNTM2のゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTM2の入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTM3の入力端子に接続されている。
また、トランスファーゲートNTM1の出力端子とトランスファーゲートNTM3の出力端子との間に、インバータIVM1とIVM2とが入出力端子を互いに逆向きにして並列に接続されている。ここで、トランスファーゲートNTM1の出力端子とインバータIVM1の入力(IVM2の出力)との接続点をノードNDM1、トランスファーゲートNTM3の出力端子とインバータIVM2の入力(IVM1の出力)との接続点をノードNDM2とする。
そして、ノードNDM1がインバータIVM3の入力に接続され、インバータIVM3の出力がスレイブラッチSLVに接続されている。
なお、インバータIVM2は、高抵抗形のインバータである必要はないが、低消費電力化を考慮すればSRAMの様な小さなトランジスタで構成することが望ましい。
【0037】
同様に、データ入力端子DINnにトランスファーゲートNTM1nの入力端子およびトランスファーゲートNTM2nのゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTM2nの入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTM3nの入力端子に接続されている。
そして、トランスファーゲートNTM1nの出力端子がノードNDM1に接続され、トランスファーゲートNTM3nの出力端子がノードNDM2に接続されている。
【0038】
さらに、データ入力端子SINにトランスファーゲートNTM1sの入力端子およびトランスファーゲートNTM2sのゲート端子が接続されている。トランスファーゲートNTM2sの入力端子は接地され、出力端子はトランスファーゲートNTM3sの入力端子に接続されている。
そして、トランスファーゲートNTM1sの出力端子がノードNDM1に接続され、トランスファーゲートNTM3sの出力端子がノードNDM2に接続されている。
【0039】
また、マスタラッチMSTにおいて、トランスファーゲートNTM1のゲート端子およびトランスファーゲートNTM3のゲート端子には第1のクロック信号CLK21が入力される。この第2のクロック信号CLK21は、コントロール信号CNT1と第1のクロック信号CLK1とのアンド条件をアンドゲートANDM10でとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTM1のゲート端子およびトランスファーゲートNTM3のゲート端子に入力される。
同様に、トランスファーゲートNTM1nのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3nのゲート端子には第2のクロック信号CLK2nが入力される。この第2のクロック信号CLK2nは、コントロール信号CNT1と第1のクロック信号CLK1のアンド条件をアンドゲートANDM10nでとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTM1nのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3nのゲート端子に入力される。
また、トランスファーゲートNTM1sのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3sのゲート端子にはデバイステスト用のスキャンクロック信号SCANCLK が入力される。このスキャンクロック信号SCANCLK は、コントロール信号CNT1とスキャンクロック信号SCANCLK とのアンド条件をアンドゲートANDT1でとり、コントロール信号CNT1がアクティブのときのみトランスファーゲートNTM1sのゲート端子およびトランスファーゲートNTM3sのゲート端子に入力される。
【0040】
スレイブラッチSLVは、PチャネルMOSトランジスタからなるトランスファーゲートPTS1,PTS2およびPTS3、並びにインバータIVS1,IVS2、IVS3、インバータIVS10により構成されている。
具体的な接続は、トランスファーゲートPTS1の入力端子はマスタラッチMSTのインバータIVM3の出力端子およびトランスファーゲートPTS2のゲート端子が接続されている。トランスファーゲートPTS2の入力端子は電源電圧VDDの供給ラインに接続され、出力端子はトランスファーゲートPTS3の入力端子に接続されている。
また、トランスファーゲートPTM1の出力端子とトランスファーゲートPTM3の出力端子との間に、インバータIVS1とIVS2とが入出力端子を互いに逆向きにして並列に接続されている。ここで、トランスファーゲートPTS1の出力端子とインバータIVS1の入力(IVS2の出力)との接続点をノードNDS1、トランスファーゲートPTS3の出力端子とインバータIVS2の入力(IVS1の出力)との接続点をノードNDS2とする。
そして、ノードNDS1がインバータIVS3の入力に接続され、インバータIVS3の出力がデータ出力端子DOUTに接続されている。
なお、インバータIVS2は、高抵抗形のインバータである必要はないが、低消費電力化を考慮すればSRAMの様な小さなトランジスタで構成することが望ましい。
【0041】
さらに、スレイブラッチSLVにおいては、トランスファーゲートPTS1のゲート端子およびトランスファーゲートPTS3のゲート端子には、第1のクロック信号CLK1が入力される。
本回路は、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3,NTM1n,NTM3nまたはNTM1s,NTM3sがオン状態にあるときは、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートPTS1,PTS3はオフ状態を保持し、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートPTS1,PTS3がオン状態にあるときは、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3,NTM1n,NTM3nまたはNTM1s,NTM3sはオフ状態を保持するように構成されている。
【0042】
次に、上記構成による動作を、入力端子DIN1にたとえば2Vでハイレベル「1」のデータが入力された場合を例に説明する。
クロック信号CLKがローレベルのとき、第1のクロック信号CLK1はハイレベルでスレイブラッチSLVのトランスファーゲートPTS1,PTS3のゲート端子に供給され、所定時間をおいてコントロール信号CTL1で制御された第2のクロック信号CLK21がハイレベルでマスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3のゲート端子に供給される。
その結果、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートPTS1,PTS3はオフ状態(非導状態)に保持され、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3はオン状態(導通状態)に保持される。
【0043】
一方、クロック信号CLKがハイレベルのとき、第1のクロック信号CLK1はローレベルでスレイブラッチSLVのトランスファーゲートPTS1,PTS3のゲート端子に供給され、第2のクロック信号CLK21がローレベルでマスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3のゲート端子に供給される。
その結果、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートPTS1,PTS3はオン状態(導通状態)に保持され、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3はオフ状態(非導通状態)に保持される。
【0044】
そして、クロック信号CLKがローレベルの期間に入力端子DIN1に入力された2Vのハイレベル「1」のデータは、トランスファーゲートNTM1の入力端子およびトランスファーゲートNTM2のゲート端子に入力され、トランスファーゲートNTM2はオン状態となる。
このとき、第2のクロック信号CLK21はハイレベルであることから上述したようにトランスファーゲートNTM1およびNTM3はオン状態にある。
これにより、ハイレベル2Vの入力データは、トランスファーゲートNTM1を通過することになるが、このとき、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN (約1V)や基板効果などにより、トランスファーゲートNTM1の出力端子側のノードNDM1におけるレベルは約1Vあるいはそれ以下となり、このレベルがインバータIVM1の入力端子に印加される。
【0045】
インバータIVM1の持つ回路しきい値は、一般に電源電圧VDDの約1/2か、ややそれより低いレベルに設定されるため、データ入力当初は、インバータIVM1のレベル反転機能により、その出力側のノードNDM2はほぼローレベルとなる。入力レベルが2Vよりも低い1Vあるいはそれ以下であるため、多少の貫通電流が流れるが、この不安定なローレベルがインバータIVM2の入力端子に印加され、インバータIVM2の出力側、すなわちノードNDM1は不安定ながらほぼハイレベルに保持される。
【0046】
しかし、このとき、トランスファーゲートNTM2,NTM3は上述したようにオン状態であるため、ノードNDM2は、強制的に接地レベルに引き込まれ、徐々に安定した0Vのローレベルとなる。
この安定したローレベルがインバータIVM2の入力端子に印加されるようになり、インバータIVM2の出力側、すなわちノードNDM1は安定なほぼ2Vのハイレベルに保持されるようになる。
すなわち、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN や基板効果などにより約1Vまで降下したデータレベルが補償され、ノードNDM1およびノードNDM2がそれぞれ、ハイレベルおよびローレベルに安定に保持される。
【0047】
ここで、クロック信号CLKがハイレベルとなると、上述したように、トランスファーゲートNTM1およびNTM3はオフ状態となり、トランスファーゲートPTS1およびPTS3がオン状態となる。
これにより、マスタラッチMSTのノードNDM1のハイレベルが、インバータINV3を介してローレベルとなり、トランスファーゲートPTS2のゲート端子に供給されるとともに、トランスファーゲートPTS1を通過する。このとき、通過データはローレベルであることから、トランスファーゲートPTS1のしきい値電圧VthP や基板効果などの影響を受けノードNDS1に現れる。
【0048】
しかし、このとき、トランスファーゲートPTS2,PTS3はオン状態であるため、ノードNDS2は、強制的に電源電圧VDDレベルに引き上げられる。
安定した2Vのハイレベルとなる。
この安定したハイレベルがインバータIVS2の入力端子に印加されるようになり、インバータIVS2の出力側、すなわちノードNDS1は安定なほぼ0Vのローレベルに保持されるようになる。
すなわち、トランスファーゲートPTS1のしきい値電圧VthP や基板効果などの影響を受けたデータレベルが補償され、ノードNDS1およびノードNDM2がそれぞれ、ハイレベルおよびローレベルに安定に保持される。
【0049】
そして、ノードNDS1の安定したローレベルは、インバータIVS3の入力端子に印加され、これにより、インバータIVS3から安定したハイレベル出力が得られ、データ出力端子DOUTから出力される。
【0050】
なお、入力データがローレベルの場合には、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM2はオン状態とならないが、トランスファーゲートNTM1を通過するローレベルは、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN や基板効果などによる所定のレベル降下作用を受けずに安定に保持され、ノードNDM1に現れるため、インバータIVM1の出力側のノードNDM2も安定なハイレベルに保持されて、シフトレジスタとして安定に動作する。
また、スレイブラッチSLVにはインバータINV3を介したハイレベルのデータが入力され、トランスファーゲートPTS1を通過するが、このとき、トランスファーゲートPTS1のしきい値電圧VthP や基板効果などの影響を受けず安定なハイレベルとしてノードNDS1に現れる。
そして、ノードNDS1の安定したハイレベルは、インバータIVS3の入力端子に印加され、これにより、インバータIVS3から安定したローレベル出力が得られ、データ出力端子DOUTから出力される。
【0051】
以上のように、図1の回路は、電源電圧VDD2V下で、第2のクロック信号CLK21および第1のクロック信号CLK1により順次データをシフトするシフトレジスタとして安定に動作する。
また、本シフトレジスタは、通常の電源電圧レベルである5V下では、なんら問題なく安定に動作する。
【0052】
また、マスタラッチMSTからスレイブラッチSLVへのデータの転送は、インバータIVM1,IVM2により確立されるノードNDM1のレベルがトランスファーゲートPTS1を通過することにより行われる。ノードNDM1には、トランジスタのゲート端子のような大きな負荷の原因となる要素が接続されていないので、ノードNDM1のレベルの確立およびデータの転送を行うインバータIVM1,IVM2はそれ程大きなドライブ能力を要求されない。したがって、インバータIVM1,IVM2を構成するトランジスタのサイズを小さくできる。これはシフトレジスタのレイアウト画積の縮小化に有効である。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、1つの高速(たとえば50MHz)のクロック信号CLKのみを用い、このクロック信号CLKをインバータIVS10でレベル反転させた信号を第1のクロック信号CLK1としてスレイブラッチSLVに供給し、第1のクロック信号CLK1をクロック遅延回路としての2入力アンドゲートANDM10、ANDM10nで所定時間遅延させた第2のクロック信号CLK21,CLK2nとしてマスタラッチMSTに供給するようにしたので、図14の回路に比較して、クロック配線に伴う電力消費が略半減できる。またクロック信号は1つであることから、アイソレーション期間の設定などのための複雑な回路が不要となる。
これは、クロックのノンオーバーラップ生成が不要となるため、従来のクロック生成回路においてクロックスキュー防止のために発生させていたディレイ回路による遅延をシフトレジスタのトランスファーゲート及びラッチインバータにて発生させるので、従来のシフトレジスタに比べて全てのトランジスタのサイズの大幅な減少(約半分のサイズでよい)が可能となってセル面積及び消費電力の削減が可能となる。
また、製造プロセスの負担となるNチャネルトランスファーゲートのしきい値電圧VthN などを下げる必要がなく、Nチャネル用の単一クロック信号のみで十分低い電圧でも動作可能なシフトレジスタを実現できる。
【0054】
また、完全CMOS型との比較においては、クロックの本数を一つのデータインに対して一本とすることによりクロックラインのラウティングによるレイアウト面積の増大とクロックドライバの回路規模の増大を防止することができる。
【0055】
第2実施形態
図2は、本発明に係るシフトレジスタの第2の実施形態を示す回路図である。
本第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、スレイブラッチSLVにおいて、トランスファーゲートPTS3の入力端子をトランスファーゲートPTS2を介して電源電圧VDDの供給ラインに接続する代わりに、インバータIVS4の出力端子に接続し、インバータIVS4の入力端子をマスタラッチMSTのインバータIVM3の出力端子に接続したことにある。本回路は、図15の回路に対応したものである。
【0056】
この回路においても、上述した図1の回路と同様の作用効果を得ることができるとともに、マスタラッチMSTにおいてラッチしたデータをインバータIVS4の出力端子から出力することができる。
【0057】
第3実施形態
図3は、本発明に係るシフトレジスタの第3の実施形態を示す回路図である。
本第3の実施例が上記第1の実施形態と異なる点は、スレイブラッチSLVにおいて、3つのトランスファーゲートをPチャネルではなく、図14の場合と同様に、NチャネルのトランスファーゲートNTS1,NTS2,NTS3により構成し、トランスファーゲートNTS2の入力端子を接地(基準電源ラインである接地ラインに接続)し、かつ、第2のクロック信号CLK21,CLK2nを生成するアンドゲートの代わりにナンドゲートNADNM10,NANDM10nを設けたことにある。また、スキャンクロック信号SCANCLK が入力されるアンドゲートをナンドゲートNANDT1に変更している。
【0058】
次に、このような構成における動作を、入力端子DIN1にたとえば2Vでハイレベル「1」のデータが入力された場合を例に説明する。
クロック信号CLKがハイレベルのとき、第1のクロック信号CLK1はローレベルでスレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1,NTS3のゲート端子に供給され、所定時間をおいてコントロール信号CNT1で制御された第2のクロック信号CLK21がハイレベルでマスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3のゲート端子に供給される。
その結果、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1,NTS3はオフ状態(非導通状態)に保持され、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3はオン状態(導通状態)に保持される。
【0059】
一方、クロック信号CLKがローレベルのとき、第1のクロック信号CLK1はハイレベルでスレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1,NTS3のゲート端子に供給され、第2のクロック信号CLK21がローレベルでマスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3のゲート端子に供給される。
その結果、スレイブラッチSLVのトランスファーゲートNTS1,NTS3はオン状態(導通状態)に保持され、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM1,NTM3はオフ状態(非導通状態)に保持される。
【0060】
そして、クロック信号CLKがハイレベルの期間に入力端子DIN1に入力された2Vのハイレベル「1」のデータは、トランスファーゲートNTM1の入力端子およびトランスファーゲートNTM2のゲート端子に入力され、トランスファーゲートNTM2はオン状態となる。
このとき、第2のクロック信号CLK21はハイレベルであることから上述したようにトランスファーゲートNTM1およびNTM3はオン状態にある。
これにより、ハイレベル2Vの入力データは、トランスファーゲートNTM1を通過することになるが、このとき、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN (約1V)や基板効果などにより、トランスファーゲートNTM1の出力端子側のノードNDM1におけるレベルは約1Vあるいはそれ以下となり、このレベルがインバータIVM1の入力端子に印加される。
【0061】
インバータIVM1の持つ回路しきい値は、一般に電源電圧VDDの約1/2か、ややそれより低いレベルに設定されるため、データ入力当初は、インバータIVM1のレベル反転機能により、その出力側のノードNDM2はほぼローレベルとなる。入力レベルが2Vよりも低い1Vあるいはそれ以下であるため、多少の貫通電流が流れるが、この不安定なローレベルがインバータIVM2の入力端子に印加され、インバータIVM2の出力側、すなわちノードNDM1は不安定ながらほぼハイレベルに保持される。
【0062】
しかし、このとき、トランスファーゲートNTM2,NTM3は上述したようにオン状態であるため、ノードNDM2は、強制的に接地レベルに引き込まれ、徐々に安定した0Vのローレベルとなる。
この安定したローレベルがインバータIVM2の入力端子に印加されるようになり、インバータIVM2の出力側、すなわちノードNDM1は安定なほぼ2Vのハイレベルに保持されるようになる。
すなわち、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN や基板効果などにより約1Vまで降下したデータレベルが補償され、ノードNDM1およびノードNDM2がそれぞれ、ハイレベルおよびローレベルに安定に保持される。
【0063】
ここで、クロック信号CLKがローレベルとなると、上述したように、トランスファーゲートNTM1およびNTM3はオフ状態となり、トランスファーゲートNTS1およびNTS3がオン状態となる。
これにより、マスタラッチMSTのノードNDM1のハイレベルが、インバータINV3を介してローレベルとなり、トランスファーゲートNTS2のゲート端子に供給されるとともに、トランスファーゲートNTS1を通過する。このとき、通過データはローレベルであることから、トランスファーゲートNTS1のしきい値電圧VthP や基板効果などによる所定のレベル降下作用を受けることなくノードNDS1に現れる。
【0064】
そして、ノードNDS1の安定したローレベルは、インバータIVS3の入力端子に印加され、これにより、インバータIVS3から安定したハイレベル出力が得られ、データ出力端子DOUTから出力される。
【0065】
なお、入力データがローレベルの場合には、マスタラッチMSTのトランスファーゲートNTM2はオン状態とならないが、トランスファーゲートNTM1を通過するローレベルは、トランスファーゲートNTM1のしきい値電圧VthN や基板効果などによる所定のレベル降下作用を受けずに安定に保持され、ノードNDM1に現れるため、インバータIVM1の出力側のノードNDM2も安定なハイレベルに保持されて、シフトレジスタとして安定に動作する。
また、スレイブラッチSLVにはインバータINV3を介したハイレベルのデータが入力され、トランスファーゲートNTS1を通過するが、このとき、トランスファーゲートNTS1のしきい値電圧VthN や基板効果などの影響を受け、トランスファーゲートNTS1の出力端子側のノードNDS1におけるレベルは約1Vあるいはそれ以下となり、このレベルがインバータIVS1の入力端子に印加される。
【0066】
しかし、このとき、トランスファーゲートNTS2,NTS3はオン状態であるため、ノードNDS2は、強制的に接地レベルに引き込まれ、徐々に安定した0Vのローレベルとなる。
この安定したローレベルがインバータIVS2の入力端子に印加されるようになり、インバータIVS2の出力側、すなわちノードNDS1は安定なほぼ0Vのローレベルに保持されるようになる。
すなわち、トランスファーゲートNTS1のしきい値電圧VthP や基板効果などにより約1Vまで降下したデータレベルが補償され、ノードNDS1およびノードNDM2がそれぞれ、ハイレベルおよびローレベルに安定に保持される。
【0067】
以上のように、図3の回路は、電源電圧VDD2V下で、第2のクロック信号CLK21および第1のクロック信号CLK1により順次データをシフトするシフトレジスタとして安定に動作する。
また、本シフトレジスタは、通常の電源電圧レベルである5V下では、なんら問題なく安定に動作する。
【0068】
本第3の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0069】
第4実施形態
図4は、本発明に係るシフトレジスタの第4の実施形態を示す回路図である。本第4の実施形態が上記第3の実施形態と異なる点は、スレイブラッチSLVにおいて、トランスファーゲートNTS3の入力端子をトランスファーゲートNTS2を介して接地する代わりに、インバータIVS4の出力端子に接続し、インバータIVS4の入力端子をマスタラッチMSTのインバータIVM3の出力端子に接続したことにある。
【0070】
この回路においても、上述した図3の回路と同様の作用効果を得ることができるとともに、マスタラッチMSTにおいてラッチしたデータをインバータIVS4の出力端子から出力することができる。
【0071】
第5実施形態
図5は、本発明に係るシフトレジスタの第5の実施形態を示す回路図である。本第5の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTにおいて、コントロール信号CNT1で制御されるアンドゲートANDM10,AND10Mn、およびANDT1を設ける代わりに、第1のクロック信号CLK1を直接トランスファーゲートNTM1,NTM3、NTM1n,NTM3nのゲート端子に、スキャンクロック信号SCANCLK を直接トランスファーゲートNTM1s,NTM3sのゲート端子に入力させるとともに、データ入力端子DIN1,DINn,SINとノードNDM1との間、並びに接地ラインとノードNDM2との間にそれぞれ、NチャネルMOSトランジスタからなるトランスファーゲートNTM4とNTM5、NTM4nとNTM5n、NTM4sとNTM5sをさらに直列に設け、トランスファーゲートNTM4とNTM5のゲート端子をコントロール信号CNT1の入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4nとNTM5nのゲート端子をコントロール信号CNT1nの入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4sとNTM5sのゲート端子をコントロール信号CNT1tの入力ラインに接続したことにある。
その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0072】
このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、データのラッチ制御を任意に行える利点がある。
【0073】
第6実施形態
図6は、本発明に係るシフトレジスタの第6の実施形態を示す回路図である。本第6の実施形態が上記第2の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTにおいて、コントロール信号CNT1で制御されるアンドゲートANDM10,AND10M、およびANDT1を設ける代わりに、第1のクロック信号CLK1を直接トランスファーゲートNTM1,NTM3、NTM1n,NTM3nのゲート端子に、スキャンクロック信号SCANCLK を直接トランスファーゲートNTM1s,NTM3sのゲート端子に入力させるとともに、データ入力端子DIN1,DINn,SINとノードNDM1との間、並びに接地ラインとノードNDM2との間にそれぞれ、NチャネルMOSトランジスタからなるトランスファーゲートNTM4とNTM5、NTM4nとNTM5n、NTM4sとNTM5sをさらに直列に設け、トランスファーゲートNTM4とNTM5のゲート端子をコントロール信号CNT1の入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4nとNTM5nのゲート端子をコントロール信号CNT1nの入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4sとNTM5sのゲート端子をコントロール信号CNT1tの入力ラインに接続したことにある。
その他の構成は第2の実施形態と同様である。
【0074】
このような構成においても、上述した第2の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、データのラッチ制御を任意に行える利点がある。
【0075】
第7実施形態
図7は、本発明に係るシフトレジスタの第7の実施形態を示す回路図である。本第7の実施形態が上記第3の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTにおいて、コントロール信号CNT1で制御されるナンドゲートNAND10,NAND10M、およびナンドゲートNANDT1を設ける代わりに、第2のクロック信号CLK21をインバータIVM10で生成してトランスファーゲートNTM1,NTM3、NTM1n,NTM3nのゲート端子に、スキャンクロック信号SCANCLK をトランスファーゲートNTM1s,NTM3sのゲート端子に入力させるとともに、データ入力端子DIN1,DINn,SINとノードNDM1との間、並びに接地ラインとノードNDM2との間にそれぞれ、NチャネルMOSトランジスタからなるトランスファーゲートNTM4とNTM5、NTM4nとNTM5n、NTM4sとNTM5sをさらに直列に設け、トランスファーゲートNTM4とNTM5のゲート端子をコントロール信号CNT1の入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4nとNTM5nのゲート端子をコントロール信号CNT1nの入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4sとNTM5sのゲート端子をコントロール信号CNT1tの入力ラインに接続したことにある。
その他の構成は第3の実施形態と同様である。
【0076】
このような構成においても、上述した第3の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、データのラッチ制御を任意に行える利点がある。
【0077】
第8実施形態
図8は、本発明に係るシフトレジスタの第8の実施形態を示す回路図である。本第8の実施形態が上記第4の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTにおいて、コントロール信号CNT1で制御されるナンドゲートNANDM10,NANDM10n、およびナンドゲートNANDT1を設ける代わりに、第2のクロック信号CLK21をインバータIVM10で生成してトランスファーゲートNTM1,NTM3、NTM1n,NTM3nのゲート端子に、スキャンクロック信号SCANCLK をトランスファーゲートNTM1s,NTM3sのゲート端子に入力させるとともに、データ入力端子DIN1,DINn,SINとノードNDM1との間、並びに接地ラインとノードNDM2との間にそれぞれ、NチャネルMOSトランジスタからなるトランスファーゲートNTM4とNTM5、NTM4nとNTM5n、NTM4sとNTM5sをさらに直列に設け、トランスファーゲートNTM4とNTM5のゲート端子をコントロール信号CNT1の入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4nとNTM5nのゲート端子をコントロール信号CNT1nの入力ラインに接続し、トランスファーゲートNTM4sとNTM5sのゲート端子をコントロール信号CNT1tの入力ラインに接続したことにある。
その他の構成は第4の実施形態と同様である。
【0078】
このような構成においても、上述した第4の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、データのラッチ制御を任意に行える利点がある。
【0079】
第9実施形態
図9は、本発明に係るシフトレジスタの第9の実施形態を示す回路図である。
本第9の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、スレイブラッチSLVにおいて、第1のクロック信号CLK1をトランスファーゲートPTS1,PTS3のゲート端子に入力させる代わりに、トランスファーゲートPTS2のゲートに入力させ、トランスファーゲートPTS1のゲート端子をマスタラッチMSTのノードNDM1に接続するとともに、トランスファーゲートPTS3のゲートをマスタラッチMSTのノードNDM2に接続したことにある。
その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0080】
このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0081】
第10実施形態
図10は、本発明に係るシフトレジスタの第10の実施形態を示す回路図である。
本第10の実施形態が上記第3の実施形態と異なる点は、スレイブラッチSLVにおいて、第1のクロック信号CLK1をトランスファーゲートNTS1,NTS3のゲート端子に入力させる代わりに、トランスファーゲートNTS2のゲートに入力させ、トランスファーゲートNTS1のゲート端子をマスタラッチMSTのノードNDM1に接続するとともに、トランスファーゲートNTS3のゲートをマスタラッチMSTのノードNDM2に接続したことにある。
その他の構成は第3の実施形態と同様である。
【0082】
このような構成においても、上述した第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0083】
第11実施形態
図11は、本発明に係るシフトレジスタの第11の実施形態を示す回路図である。
本第11の実施形態が上記第9の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTおよびスレイブラッチSLVともに同相のクロック信号CLKを供給し、マスタラッチMSTにおいて、クロック信号CLKをトランスファーゲートNTM1,NTM3のゲート端子に入力させる代わりに、トランスファーゲートNTM2のゲートに入力させ、トランスファーゲートNTM1をトランスファーゲートNTM2とノードNDM1との間に接続するとともに、トランスファーゲートNTM3をトランスファーゲートNTM2とノードNDM2との間に接続し、さらにトランスファーゲートNTM1のゲート端子をインバータIVM3を介して入力端子SDIN1に接続し、トランスファーゲートNTM3のゲート端子を入力端子DIN1に接続したことにある。
また、n段目のマスタラッチおよびスキャン用のマスタラッチも同様に構成さされる。
その他の構成は第9の実施形態と同様である。
【0084】
このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】
第12実施形態
図12は、本発明に係るシフトレジスタの第12の実施形態を示す回路図である。
本第12の実施形態が上記第11の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTにおいて供給するクロック信号をスレイブラッチSLVに供給するクロック信号CLKをインバータINM10で反転させて各トランスファーゲートNTM2,NTM2nのゲート端子に供給するようにし、かつスレイブラッチSLVにおいてトランスファーゲートをPMOSトランジスタで構成する代わりにNMOSトランジスタにより構成し、トランスファーゲートNTS2を接地ラインに接続したことにある。
その他の構成は第11の実施形態と同様である。
【0086】
このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0087】
第13実施形態
図13は、本発明に係るシフトレジスタの第13の実施形態を示す回路図である。
本第13の実施形態が上記第11の実施形態と異なる点は、マスタラッチMSTにおいて、トランスファーゲートをNMOSトランジスタで構成する代わりにPMOSトランジスタにより構成し、トランスファーゲートPTM2を電源電圧VDDの供給ラインすると共に、マスタラッチMTSにおいて供給するクロック信号をスレイブラッチSLVに供給するクロック信号をインバータIVM10で反転させて各トランスファーゲートPTM2,PTM2nのゲート端子に供給するようにしたことにある。
その他の構成は第12の実施形態と同様である。
【0088】
このような構成においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レイアウト面積の増大や回路の複雑化を招くことなく、通常の電源電圧下のみならず、低電源電圧下においても安定に動作可能で、しかも低電力化を図れるシフトレジスタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフトレジスタの第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明に係るシフトレジスタの第2の実施形態を示す回路図である。
【図3】本発明に係るシフトレジスタの第3の実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明に係るシフトレジスタの第4の実施形態を示す回路図である。
【図5】本発明に係るシフトレジスタの第5の実施形態を示す回路図である。
【図6】本発明に係るシフトレジスタの第6の実施形態を示す回路図である。
【図7】本発明に係るシフトレジスタの第7の実施形態を示す回路図である。
【図8】本発明に係るシフトレジスタの第8の実施形態を示す回路図である。
【図9】本発明に係るシフトレジスタの第9の実施形態を示す回路図である。
【図10】本発明に係るシフトレジスタの第10の実施形態を示す回路図である。
【図11】本発明に係るシフトレジスタの第11の実施形態を示す回路図である。
【図12】本発明に係るシフトレジスタの第12の実施形態を示す回路図である。
【図13】本発明に係るシフトレジスタの第13の実施形態を示す回路図である。
【図14】従来のシフトレジスタの一構成例を示す回路図である。
【図15】従来のシフトレジスタの他の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
MST…マスタラッチ
SLV…スレイブラッチ
NTM1,NTM1n,NTM1s…トランスファーゲート
PTM1,PTM1n,PTM1s…トランスファーゲート
NTM2,NTM2n,NTM2s…トランスファーゲート
PTM2,PTM2n,PTM2s…トランスファーゲート
NTM3,NTM3n,NTM3s…トランスファーゲート
PTM3,PTM3n,PTM3s…トランスファーゲート
NTM4,NTM4n,NTM4s…トランスファーゲート
NTM5,NTM5n,NTM5s…トランスファーゲート
NTS1,NTS2,NTS3…トランスファーゲート
PTS1,PTS2,PTS3…トランスファーゲート
IVM1,IVM2,IVM3,IVM10,IVS1,IVS2,IVS3,IVS4,IVS10…インバータ
ANDM10,ANDM10n,ANDT1…アンドゲート
NANDM10,NANDM10n…ナンドゲート
DIN1〜DIN4,DINn,SIN…データ入力端子
DOUT…データ出力端子
CLK…クロック信号
CLK1…第1のクロック信号
CLK21…第2のクロック信号
SCANCLK …スキャンクロック信号
CNT1,CTL1n,CTL1t…コントロール信号
Claims (11)
- 入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、
互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第2および第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
ゲート端子に印加される第1のクロック信号に応じて第1のノードと上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される第1のクロック信号に応じて第2のノードと上記第4のインバータの入力とを導通させる第5のトランスファーゲートと、
を有し、上記第2および第3のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記入力端子または上記第1のインバータの入力に接続され、他方のゲート端子は上記第1のトランスファーゲートのゲート端子に接続され、上記第1のノードには上記第1または第2のインバータの出力と同じ論理の第1の信号が印加され、上記第2のノードには上記第1の信号と論理が逆の第2の信号が印加される
シフトレジスタ。 - 第2のクロック信号が入力する第1および第2または第3のトランスファーゲートと第1のクロック信号が入力する第4および第5のトランスファーゲートとは相補的に導通状態と非導通状態に保持される
請求項1記載のシフトレジスタ。 - 入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、
互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第2および第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
入力が上記第2のインバータの出力に接続された第5のインバータと、
ゲート端子に印加される上記第1のクロック信号に応じて上記第5のインバータの出力と上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて電源と上記第4のインバータの入力とを導通させる第5および第6のトランスファーゲートと、
を有し、上記第2および第3のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記入力端子または上記第1のインバータの入力に接続され、他方のゲート端子は上記第1のトランスファーゲートのゲート端子に接続され、上記第5および第6のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記第5のインバータの出力に接続され、他方のゲート端子は上記第4のトランスファーゲートのゲート端子に接続されている
シフトレジスタ。 - 入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、
互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第2および第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
入力が上記第2のインバータの出力に対して直列に接続された第5および第6のインバータと、
ゲート端子に印加される上記第1のクロック信号に応じて上記第5のインバータの出力と上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される上記第1のクロック信号に応じて上記第6のインバータの出力と上記第4のインバータの入力とを導通させる第5のトランスファーゲートと、
を有し、上記第2および第3のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記入力端子または上記第1のインバータの入力に接続され、他方のゲート端子は上記第1のトランスファーゲートのゲート端子に接続されている
シフトレジスタ。 - 互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1および第2のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第3、第4および第5のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
入力が上記第2のインバータの出力に接続された第5のインバータと、
ゲート端子に印加されるクロック信号に応じて上記第5のインバータの出力と上記第3のインバータの入力とを導通させる第6のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて電源と上記第4のインバータの入力とを導通させる第7および第8のトランスファーゲートと、
を有し、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子、並びに上記第3、第4および第5のトランスファーゲートのゲート端子のうちいずれか一のゲート端子にクロック信号が入力され、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子のうちの他方のゲート端子、並びに上記第3、第4および第5のトランスファーゲートのゲート端子のうちの他の一のゲート端子に制御信号が入力され、さらに他のゲート端子が上記入力端子に接続され、上記第7および第8のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記第5のインバータの出力に接続され、他方のゲート端子は上記第6のトランスファーゲートのゲート端子に接続されている
シフトレジスタ。 - 互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1および第2のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第3、第4および第5のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
入力が上記第2のインバータの出力に直列に接続された第5および第6のインバータと、
ゲート端子に印加されるクロック信号に応じて上記第5のインバータの出力と上記第3のインバータの入力とを導通させる第6のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加されるクロック信号に応じて上記第6のインバータの出力と上記第4のインバータの入力とを導通させる第7のトランスファーゲートと、
を有し、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子、並びに上記第3、第4および第5のトランスファーゲートのゲート端子のうちいずれか一のゲート端子にクロック信号が入力され、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子のうちの他方のゲート端子、並びに上記第3、第4および第5のトランスファーゲートのゲート端子のうちの他の一のゲート端子に制御信号が入力され、さらに他のゲート端子が上記入力端子に接続されている
シフトレジスタ。 - 入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、
互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて入力端子と上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第2のインバータの入力とを導通させる直列に接続された第2および第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて接地と上記第3のインバータの入力とを導通させる第4および第5のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて上記第4のトランスファーゲートと上記第5のトランスファーゲートとの接続点と上記第4のインバータの入力とを導通させる第6のトランスファーゲートと、
を有し、上記第2および第3のトランスファーゲートのゲート端子のうち、何れか一方のゲート端子は上記入力端子または上記第1のインバータの入力に接続され、他方のゲート端子は上記第1のトランスファーゲートのゲート端子に接続され、上記第4のトランスファーゲートのゲート端子には上記第1のクロック信号が入力され、上記第5のトランスファーゲートのゲート端子は上記第2のインバータの出力に接続され、上記第6のトランスファーゲートのゲート端子は上記第1のインバータの出力に接続されている
シフトレジスタ。 - 第2のクロック信号が入力するトランスファーゲートと第1のクロック信号が入力するトランスファーゲートとは相補的に導通状態と非導通状態に保持される
請求項3、4、5、6または7記載のシフトレジスタ。 - 互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第1のノードと上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第1のノードと上記第2のインバータの入力とを導通させる第2のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加されるクロック信号に応じて接地と上記第1のノードとを導通させる第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第2のノードと上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第2のノードと上記第4のインバータの入力とを導通させる第5のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加されるクロック信号に応じて電源と上記第2のノードとを導通させる第6のトランスファーゲートと、
入力端子に接続された第5のインバータと、
を有し、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子には、上記入力端子および上記第5のインバータの出力のうちいずれかがそれぞれ接続され、上記第4のトランスファーゲートのゲート端子が上記第2のインバータの出力に接続され、上記第5のトランスファーゲートのゲート端子が上記第1のインバータの出力に接続されている
シフトレジスタ。 - 入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、
互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第1のノードと上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第1のノードと上記第2のインバータの入力とを導通させる第2のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて接地と上記第1のノードとを導通させる第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第2のノードと上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第2のノードと上記第4のインバータの入力とを導通させる第5のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される上記第1のクロック信号に応じて接地と上記第2のノードとを導通させる第6のトランスファーゲートと、
入力端子に接続された第5のインバータと、
を有し、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子には、上記入力端子および上記第5のインバータの出力のうちいずれかがそれぞれ接続され、上記第4のトランスファーゲートのゲート端子が上記第2のインバータの出力に接続され、上記第5のトランスファーゲートのゲート端子が上記第1のインバータの出力に接続されている
シフトレジスタ。 - 入力される第1のクロック信号を受けて第2のクロック信号を生成するゲート回路と、
互いに逆向きに接続された第1および第2のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第1のノードと上記第1のインバータの入力とを導通させる第1のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第1のノードと上記第2のインバータの入力とを導通させる第2のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される上記第2のクロック信号に応じて電源と上記第1のノードとを導通させる第3のトランスファーゲートと、
互いに逆向きに接続された第3および第4のインバータと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第2のノードと上記第3のインバータの入力とを導通させる第4のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される信号に応じて第2のノードと上記第4のインバータの入力とを導通させる第5のトランスファーゲートと、
ゲート端子に印加される上記第1のクロック信号に応じて電源と上記第2のノードとを導通させる第6のトランスファーゲートと、
入力端子に接続された第5のインバータと、
を有し、上記第1および第2のトランスファーゲートのゲート端子には、上記入力端子および上記第5のインバータの出力のうちいずれかがそれぞれ接続され、上記第4のトランスファーゲートのゲート端子が上記第2のインバータの出力に接続され、上記第5のトランスファーゲートのゲート端子が上記第1のインバータの出力に接続されている
シフトレジスタ。
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