JP3963029B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、演奏予約されたカラオケ曲の曲名を予約リストまたは演奏スタート時に表示するとき、誰が予約した曲であるかを分かりやすくしたカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なカラオケ装置は、あらかじめ10曲程度のカラオケ曲を演奏予約しておくことができる。予約された曲名はカラオケ演奏の合間などにリスト表示され、また、カラオケ演奏のスタート時にその曲名や曲番号などが表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の上記リスト表示やスタート時の表示は曲名と曲番号が表示されるのみであったため、誰が予約した曲か分かりにくく、特に、同じ曲が複数予約されていた場合に、予約した者でもどちらが自分が予約した曲であるかが分からなくなる場合があった。
【0004】
この発明は、予約曲のリスト表示や演奏スタート時の曲名・曲番号表示において、利用者を識別できる顔などの画像を併せて表示することにより、誰が予約した曲であるかを分かりやすくしたカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1の発明は、複数の利用者からカラオケ曲の演奏の予約を受け付ける選曲手段と、前記予約されたカラオケ曲ごとに、そのカラオケ曲を予約した利用者を識別する画像を記憶する画像記憶手段と、前記予約されたカラオケ曲を順次演奏する演奏手段と、1つのカラオケ曲の演奏が終了したのち、次のカラオケ曲の演奏がスタートするまでの間に、所定時間、そのとき予約されているカラオケ曲の曲名とそのカラオケ曲を予約した利用者を識別する画像とを対応させてリスト表示し、カラオケ曲の演奏がスタートする直前の所定時間、スタートするカラオケ曲の曲名、そのカラオケ曲を予約した利用者を識別する画像および演奏がスタートする旨の文言を表示する画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この出願の請求項2の発明は、カラオケ装置本体に選曲信号を送信することによってカラオケ曲の演奏予約をするリモコン装置を有するカラオケ装置において、
前記リモコン装置によってカラオケ曲の演奏予約がされたとき、該リモコン装置の操作者を撮影する撮影手段と、前記演奏予約がされたカラオケ曲を識別する情報と前記撮影手段が撮影した映像とを対応させて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明では、演奏予約された曲名や曲番号などの曲を識別する情報を表示するときこれに対応させて演奏予約した利用者を識別する画像を表示する。演奏予約された曲名の表示は、たとえば、カラオケ演奏の合間に表示される予約曲リストやカラオケ演奏がスタートする直前の曲名の案内などで表示される。利用者を識別する画像は、利用者の顔やその利用者を示す特定のマークなど何でもよい。この画像の入力方法は、カメラで撮影してもよく、タブレットなどで利用者が入力してもよい。また、予め登録しておき、利用者のIDを入力することでこれを読み出すようにしてもよい。このようにして記憶された画像を曲名とともに表示することで、それぞれの曲が誰が予約した曲であるかを分かりやすくすることができる。カラオケ曲の演奏予約をリモコン装置などから行う場合、選曲操作をする者とその曲を歌う者が異なる場合、すなわち、歌う者に代わって誰かが入力する場合があるが、この場合には実際に歌う者の画像が表示されるようにID入力等を行えばさらに分かりやすくなる。
【0009】
また、請求項2の発明では、リモコン装置を操作している利用者すなわち選曲操作をしている者が、カラオケの演奏を予約している者すなわちその曲を歌う者であるとみなして、その利用者をカメラで撮影し、この映像を演奏予約された曲名に併せて表示する。リモコン装置が赤外線リモコンでれば、この赤外線を追尾することによってリモコン装置を操作している利用者を探すことができる。また、操作場所を指定しておけばカメラが追尾しなくても利用者を撮影することができる。これにより、誰が曲を予約したかが分かりやすくなるうえに、そのとき撮影された利用者の顔などが画面に表示されるため、グループでカラオケ歌唱をする場合に場面を盛り上げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態である可搬型通信カラオケ装置について説明する。図1は同カラオケ装置の概略構成図である。図2は同カラオケ装置の正面図である。図3は同カラオケ装置の平面図であり、トップパネルの構成を示す図である。図4は同トップパネルの回動状態を示す図である。
【0011】
この可搬型通信カラオケ装置は、シェル形のボディ10の内部に装置本体2,アンプ3,メインスピーカ4をはじめカラオケ演奏に必要な全ての機器を収納しているとともに、ボディ10上面のトップパネルにディスプレイ5およびコントロールパネル6を有している。ディスプレイ5は液晶マトリクスのカラー表示器である。装置正面に、ステレオのメインスピーカ4、リモコン装置47(図6参照)からの赤外線信号を受光するための赤外線受光部14、赤外線信号を受光したとき点灯する確認用LED15、リモコン装置47から入力された曲番号を表示する7セグメント表示器16、リモコン装置47を操作している者を撮影する自動追尾カメラ17を有している。このカラオケ装置はこの正面が聴衆に向けて設置される。装置底面には4個の大型キャスタ11が設けられている。また、装置背面には把手12,フットステップが設けられており、把手12を引きまたは押すことにより、あるいは、フットステップを足で押すことによってこのカラオケ装置を移動させることができる。
【0012】
また、図4に示すように、ディスプレイ5およびコントロールパネル6を含むトップパネルは、水平に時計回り180度,反時計回り180度の360度の範囲で回転可能になっている。これにより、歌唱者は任意の方向にディスプレイ5を向けて歌うことができる。たとえば、ディスプレイ5を正面方向に向けて聞き手と一緒に歌うこともできる。
【0013】
コントロールパネル6には、キースイッチ群20および調節ボリューム群21が形成されている。キースイッチ群20は、曲番号を入力するテンキー,メモリセットスイッチ,演奏をスタート/ストップするスタート/ストップスイッチ,キーチェンジスイッチ,テンポチェンジスイッチなどを含んでいる。前記リモコン装置47には、これらのキースイッチ群と同様のキースイッチ群が設けられており、両キースイッチ群とも同様の機能を有している。
【0014】
リモコン装置47によるカラオケ曲の演奏予約は、以下の手順で行われる。▲1▼テンキーを操作して曲番号を入力する。▲2▼メモリ/セットキーをオンして内容を確定する。▲3▼転送キーをオンして入力内容をカラオケ装置本体2に送信する。この手順は一括転送モードの場合であり、逐次転送モードの場合にはテンキーやメモリ/セットキーが操作される毎にその信号がカラオケ装置本体に転送され、▲3▼の転送キーの操作が不要になる。
【0015】
調節ボリューム群21は、モニタスピーカ23の音量を調節するモニタ音量ボリューム,マイクから入力される音声信号の音量を調節するマイク音量ボリューム,エコー量を調節するエコーコントロールボリュームなどを含んでいる。これらキースイッチ群20,調節ボリューム群21は、内部に収納されている装置本体2,コントロールアンプ3のうち、それぞれ制御対象となる機器にケーブルによって接続されている。すなわち、このコントロールパネル6は装置本体2およびコントロールアンプ3を一体化した操作パネルになっている。また、コントロールパネル6と前記装置本体2,コントロールアンプ3との距離が長いため、接続ケーブルはシールドケーブルが用いられ、シールド線はボディにアースされている。
【0016】
ディスプレイ5にはLCDマトリクスのディスプレイ本体のほかモニタスピーカ23が設けられている。このモニタスピーカ23は、メインスピーカ4が装置正面に固定的に設けられているため、回動自在のディスプレイ5に追従してカラオケ歌唱者にカラオケ演奏音を聴かせるために設置されたものである。なお、正面のメインスピーカ4からは伴奏音と歌唱音声が出力され、モニタスピーカ23からは伴奏音,カラオケ歌唱音声に加えてガイドメロディ音が出力される。これにより、歌い手はガイドメロディによって歌いやすくなり、聞き手にはガイドメロディがないためカラオケ歌唱が上手く聞こえるというメリットがある。
【0017】
ディスプレイ5はヒンジ部によってコントロールパネル6上で揺動自在に支持されている。ディスプレイ5を閉じると、コントロールパネル6の蓋の機能を果たす。移動中はディスプレイ5を閉じることにより、LCDマトリクス表示器本体のほかコントロールパネルのキースイッチ群20,調節ボリューム群21を保護することができる。
【0018】
図5は同可搬型カラオケ装置の各機器の接続を示すブロック図である。また、図6は自動追尾カメラ17の構成図、図7は自動追尾カメラの追尾方式を説明する図である。
装置本体2において、装置全体の動作を制御するCPU30には、バスを介してROM31,RAM32,ハードディスク記憶装置(HDD)37,映像インタフェース34,操作インタフェース35,通信制御部36,音源装置38,音声データ処理部39,制御インタフェース40,文字表示部45および表示制御部46が接続されている。操作インタフェース35には、コントロールパネル6およびリモコン受信部33が接続され、インタフェース40には、コントロールアンプ3が接続されている。また、コントロールパネル6は操作インタフェース3bを介してコントロールアンプ3にも接続されている。
【0019】
ROM31にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。この装置の動作を制御するシステムプログラム,アプリケーションプログラムなどはHDD37に記憶されており、装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってRAM32に読み込まれる。RAM32には、該プログラム記憶エリアのほかカラオケ演奏を実行する楽曲データを読み込む実行データ記憶エリアなどが設けられている。また、HDD37は、1GBの記憶容量を有し、3000〜4000曲分の楽曲データおよび静止画データを記憶している。通信制御部36はモデムを含み電話回線を介したセンタとの交信を制御する。通信制御部36にはモジュラジャック36aが接続されている。
【0020】
音源装置38は、楽曲データの楽音トラックのデータに基づいて楽音信号を形成する。楽曲データはカラオケ演奏時にCPU10によって読み出される。楽音トラックは演奏トラック,ガイドメロディトラックを含む複数トラックで構成されており、音源装置38はこのデータに基づいて複数パートの伴奏音およびガイドメロディ音からなる楽音信号を並行して形成する。音声データ処理部39は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ,指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラスなどの音源装置38で電子的に発生しにくい信号波形をそのままADPCMデータ化して記憶したものである。
【0021】
音源装置38が形成した楽音信号および音声データ処理部39が形成した音声信号はコントロールアンプ3に入力される。コントロールアンプ3にはカラオケ歌唱用のマイク48,49が接続されており、これらマイク48,49からカラオケ歌唱の音声信号も入力される。コントロールアンプ3はこれらの信号を指示されたゲインで増幅するとともに各信号にリバーブやエコーなどの効果を付与する。伴奏音,ガイドメロディ音,マイク音および全体のゲイン(音量)はコントロールパネル6の操作またはリモコン受信部33を介したリモコン47の操作によって指示される。コントロールアンプ3はミキシング部3aを備えている。ミキシング部3aは、増幅および効果を付与された伴奏音,マイク音(歌唱音声信号)をメインアンプ41に出力するとともに、伴奏音,ガイドメロディ音,マイク音をモニタアンプ42に出力する。メインアンプ41は入力された信号を電力増幅してメインスピーカ4を駆動し、モニタアンプ42は入力された信号を電力増幅してモニタスピーカ23を駆動する。
【0022】
文字表示部43は、カラオケ演奏時に、楽曲データから読み出された文字データに基づいて曲名や歌詞などの文字パターンを生成する。この文字パターンは表示制御部46に入力される。表示制御部46は、HDD37から読み出される静止画データと文字パターンを合成しLCDマトリクスのディスプレイ5に出力する。
【0023】
自動追尾カメラ17は、CPU30から追尾指示信号が入力されたとき、撮影している映像に基づいてリモコン装置47の発光場所を検索し、リモコン装置47を操作している利用者の顔がアップになるように旋回およびズーミングをする。追尾指示信号は、カラオケ装置本体2のリモコン受光部33にテンキーの操作信号が入力されたとき、カラオケ曲の選曲信号の入力であると判断してCPU30が出力する。
【0024】
図6において、カメラ本体50は、マウント55によって上下方向に旋回可能に支持されており、垂直旋回モータ54によって上下方向に旋回駆動される。また、マウント55は水平旋回モータ53によって水平方向に旋回駆動される。水平旋回モータ53および垂直旋回モータ54は駆動制御部61によって駆動制御される。水平旋回モータ53および垂直旋回モータ54を適当に駆動することにより、カメラ本体50を任意の方向に向けることができる。また、カメラ本体50に付属するレンズはAF・AEのズームレンズ51であり、ズーミングおよびフォーカシングはレンズ駆動モータ52が行う。レンズ駆動モータ52の駆動制御も駆動制御部61が行う。
【0025】
図7において、70は自動追尾カメラ17のイニシャル状態の視野を示している。イニシャル状態は、カメラ本体50を正面に向けてズームを最も引いた(焦点距離を最も短くした)状態であり、この状態でリモコン装置47の操作を監視している。CPU30から追尾指示信号が入力されると、このイニシャル状態の視野からリモコン装置47の発光点47aを探す。CCDカメラは赤外線にも感光性があるため、リモコン装置47の発光点47aを検索することは容易である。この場合、R(赤),G(緑),B(青)の3フレームのうち、Rフレームを用いて検索すればよい。そしてこの発光点47aに向けてカメラ本体50を旋回してそこまでの距離を測定する。この測定された距離に基づき、リモコン装置47の操作者の顔がアップになるように、上向き旋回およびズーミングを行う。すなわち、リモコン装置47は胸のあたりで操作されているものと仮定して、カメラ本体50が操作者の顔を向くように、前記測定された距離の位置で30センチメートル程度上向きに移動させ、フレームいっぱいに顔が納まるように縦方向の視野が前記測定された距離において50センチメートル程度になるようにズームアップする。したがって、距離が短ければ旋回角度が大きくズーミングは少しであり、距離が長くなるほど旋回角度が小さくズーミングが多くなる。
【0026】
図8は、前記ディスプレイ5の表示例を示す図である。同図(A)はカラオケ演奏の合間に表示される予約曲リストの表示例である。カラオケ曲の演奏が終了し、次のカラオケ曲の演奏がスタートするまでの間表示される。先に予約された順に、曲番号と曲名が表示され、各曲名の右側にその曲の選曲操作時に撮影された操作者の顔が表示される。同図(B)はカラオケ曲スタート時の画面の表示例である。ディスプレイ5上部に曲番号、曲名が表示され、中央部にこの曲の予約入力時に撮影された操作者の顔がアップで表示される。そして、ディスプレイ5の下部に『あなたの番です お歌いください』の文言が表示され、誰が歌う番かが分かりやすくなっている。この表示ののち曲のタイトル画面が表示されカラオケ演奏がスタートする。
【0027】
図9〜図11は、同可搬型通信カラオケ装置の表示制御動作を示すフローチャートである。
図9は自動追尾カメラ17の追尾動作を示すフローチャートである。自動追尾カメラ17は、動作スタート時にイニシャル状態、すなわち、図7のフレーム70に方向およびズーミングを設定して、監視状態にする(s1)。この状態でCPU30から追尾指示があるまで待機する(s2)。追尾指示は、リモコン装置47から選曲入力があり、その操作者を撮影すべきときに入力される。追尾指示があると(s2)、現在撮影している画面から赤外線の発光点を検索する(s3)。そして、その発光点がフレームの中心になるように追尾し(s4)、画面中心、すなわち、リモコン装置47の操作者までの距離を測定する(s5)。この距離測定はカメラ本体50のオートフォーカス(AF)機能を用いればよい。この測定された距離に基づいてカメラ本体50の旋回角度およびズームレンズ51のズーム量を算出する(s6)。算出された旋回角度だけ上向きに旋回し(s7)、算出されたズーム量だけレンズ51をズーミングする(s8)。こののち、絞り調節(AE)、焦点調節(AF)をしたのち(s9)、CPU30に対して追尾完了信号を送出する(s10)。上記追尾指示が入力されてからこの追尾完了信号を送出するまでの処理を1秒以内に終了し、操作者がリモコン装置47を操作し終えるまでに顔を撮影できるようにする。カラオケ装置本体2はこの追尾完了信号を受けて、操作者の顔をメモリにキャプチャする。キャプチャが終了するとCPU30からキャプチャ終了信号が送られてくる。このキャプチャ終了信号を受信すると(s11)、s1にもどってカメラをイニシャル状態に戻し(s1)、次の追尾信号が入力されるまで待機する(s2)。
【0028】
図10はカラオケ装置本体10のリモコン監視動作を示すフローチャートである。この動作は、カラオケ装置の動作中は、カラオケ演奏時であっても常時行われているものである。s15ではリモコン装置47から選曲信号が入力されるかを監視している。リモコン47は、逐次転送モードの場合にはテンキーなどのキースイッチをオンするごとに赤外線信号を発し、一括転送モードの場合には転送キーがオンされたとき、それまでに入力された内容を一括して転送する。この信号が入力されると、即座に自動追尾カメラ17に対して追尾指示信号を出力する。そして、自動追尾カメラ17から追尾完了信号が入力されるか(s17)、選曲入力が完了する(s21)まで待機する。追尾完了信号が入力されると(s17)、映像インタフェース34から入力される映像信号をキャプチャして(s18)、これを予約リストの映像記憶エリアに記憶する(s19)。そして自動追尾カメラ17に対してキャプチャ終了信号を出力する(s20)。この信号によって自動追尾カメラ17はイニシャル状態に戻る。また、リモコン装置47の選曲入力が完了した場合には(s21)、入力された曲番号を予約リストに登録し(s22)、確認LED15を点灯する(s23)。なお、一括転送モードの場合には、転送キーのオンに応じてまとめて送られてきた信号によって選曲入力が完了する。
【0029】
画像の記憶と曲番号の登録の両方が終了したことをs24で確認すると、この予約内容をディスプレイ5に一定時間(5秒程度)表示したのち(s25)、次の選曲動作を監視するためs15に戻る。
【0030】
図11はカラオケ曲の演奏を制御する演奏制御処理動作の一部を示すフローチャートである。カラオケ曲の演奏が終了すると同図の動作が実行される。まず、次のカラオケ曲の予約があるかを予約リストを参照して判断する(s30)。予約がない場合には、ニュースや新曲紹介などの情報表示動作に進む。予約がある場合には、図8(A)に示す予約リストを表示しながら(s31)、次の曲を演奏するための楽曲データをHDD37からRAM32の実行データ記憶エリアに読み出す。読み出しが完了すると、ディスプレイ5に図8(B)に示す次曲案内画面を表示し(s33)、連曲モードであるか単曲モードであるかを判断する(s34)。連曲モードとは、利用者が特に操作をしなくても予約された曲を連続して演奏するモードであり、単曲モードとは、予約された曲毎にスタートキーのオンを待って演奏をスタートさせるモードである。単曲モードの場合にはリモコン装置47またはコントロールパネル6のスタートキーがオンされるまでその状態で待機し(s35)、スタートキーがオンされると図8(B)の次曲案内表示を消去して(s37)カラオケ演奏をスタートさせる。一方、連曲モードの場合には次曲案内を表示した状態で約5秒程度ウェイトしたのち(s36)、この次曲案内表示を消去して(s37)カラオケ演奏をスタートさせる。
【0031】
上記実施形態では、一体型のカラオケ装置について説明したが、カラオケ装置本体,アンプ,モニタ,スピーカなどが別体になったカラオケ装置に適用することもできる。このように予約曲名と一緒に予約した利用者の顔が表示されるため、予約者のみならずグループ全員に誰が予約した曲かが分かりやすくなり、カラオケ歌唱の場面をより一層盛り上げることができる。
【0032】
なお、上記実施形態では、カメラとして自動追尾カメラ17を用い、利用者がどこでリモコン装置47を操作してもその顔が撮影できるようにしたが、カメラ17を固定にして利用者がリモコン装置47を操作する位置を顔が写る位置に限定するようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施形態ではリモコン47の予約操作に応じて自動的に追尾および撮影(映像のキャプチャ)を行うようにしているが、追尾・撮影のタイミングはこれに限定されない。また、自動で撮影する方式以外に、利用者がリモコン装置47または他の操作部を用いて撮影のトリガを入力し、これに応じて撮影するようにしてもよい。また、撮影時にフラッシュを点灯させてもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、選曲されたカラオケ曲の曲名や曲番号などの曲を識別する情報を表示するとき、その選曲した利用者を識別する画像を対応させて表示することにより、誰が予約したものであるか、または、誰が歌う曲であるか分かりやすくなり、多数の曲を予約できるカラオケ装置の操作性を向上することができる。
【0035】
請求項2の発明によれば、リモコンで曲を予約した利用者の姿を撮影し、これを予約された曲を識別する情報を表示するときにこれに対応させて表示するようにしたことにより、誰が予約し歌う曲かが分かりやすくなるとともに、そのとき撮影された顔写真が表示されるため、グループでのカラオケ歌唱をより一層盛り上げることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置の概略構成図
【図2】同カラオケ装置の正面図
【図3】同カラオケ装置のトップパネルの構成を示す図
【図4】同カラオケ装置のトップパネルの回転を説明する図
【図5】同カラオケ装置のブロック図
【図6】同カラオケ装置の自動追尾カメラの構成図
【図7】同自動追尾カメラの追尾方式を説明する図
【図8】同カラオケ装置のディスプレイの表示例を示す図
【図9】前記自動追尾カメラの動作を示すフローチャート
【図10】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図11】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
2…カラオケ装置本体、3…コントロールアンプ、6…コントロールパネル
5…ディスプレイ、17…自動追尾カメラ、47…リモコン装置
Claims (2)
- 複数の利用者からカラオケ曲の演奏の予約を受け付ける選曲手段と、
前記予約されたカラオケ曲ごとに、そのカラオケ曲を予約した利用者を識別する画像を記憶する画像記憶手段と、
前記予約されたカラオケ曲を順次演奏する演奏手段と、
1つのカラオケ曲の演奏が終了したのち、次のカラオケ曲の演奏がスタートするまでの間に、所定時間、そのとき予約されているカラオケ曲の曲名とそのカラオケ曲を予約した利用者を識別する画像とを対応させてリスト表示し、カラオケ曲の演奏がスタートする直前の所定時間、スタートするカラオケ曲の曲名、そのカラオケ曲を予約した利用者を識別する画像および演奏がスタートする旨の文言を表示する画像表示手段と、
を備えたことを特徴とするカラオケ装置。 - カラオケ装置本体に選曲信号を送信することによってカラオケ曲の演奏予約をするリモコン装置を有するカラオケ装置において、
前記リモコン装置によってカラオケ曲の演奏予約がされたとき、該リモコン装置の操作者を撮影する撮影手段と、
前記演奏予約がされたカラオケ曲を識別する情報と前記撮影手段が撮影した映像とを対応させて表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするカラオケ装置。
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